JPH0539162A - シート後処理装置 - Google Patents

シート後処理装置

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JPH0539162A
JPH0539162A JP3214204A JP21420491A JPH0539162A JP H0539162 A JPH0539162 A JP H0539162A JP 3214204 A JP3214204 A JP 3214204A JP 21420491 A JP21420491 A JP 21420491A JP H0539162 A JPH0539162 A JP H0539162A
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JP
Japan
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sheet
tray
stacking
bin
sheets
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JP3214204A
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English (en)
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Takashi Fujii
隆 藤井
Akira Hirose
明 広瀬
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 受け入れた用紙の高速処理を確保しつつ、仕
分綴じ部のビントレイ上に確実に用紙を排出すると共
に、集積部からの用紙落下、あるいは集積処理時の頁狂
い等の不具合が発生することのないシート後処理装置を
提供する。 【構成】 シートの搬送方向の上流側または下流側に傾
斜した積載面上に、外部のシート排出装置から排出され
たシートを収納する複数のビントレイ1を上下方向に積
装して、受け入れたシートを仕分し、一方、集積トレイ
1a上にシートを順次堆積させて受け入れたシートを集
積する際に、ビントレイ1にシートを排出する速度と、
集積トレイ1aにシートを排出する速度を互いに異なら
せた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複写機等の画像形成装置
の後処理装置として用いられ、受け入れたシートを集積
し、または順次仕分して複数のビントレイに収納するシ
ート後処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のシート分配収納装置としては、
例えば特開昭57−4855号公報にゼネバホイールを
用いて、用紙を受け入れるべきビントレイとその上方の
ビントレイとの間隔を拡げて用紙の収納を容易にした用
紙用丁合い分類装置が、また、特開昭56−78769
号公報にはヘリカルカムを利用して同様にビントレイの
間隔を拡げるようにした改良型分類装置が開示されてい
る。さらに、特開平2−110075号公報には、上述
の従来技術のようにビン間隔を拡げることなく、ビンの
上下動とカムとの係合により、用紙を受け入れるビンを
ビンの用紙収納面と平行に移動させて用紙の受け入れ口
を形成するようにしたソーティング装置が開示されてい
る。かかる従来技術において、複写機等から排出された
用紙を受け入れて順次集積する集積部と、用紙を仕分
け、あるいは用紙束の一端を綴じる仕分綴じ部へ搬送す
る際には、用紙搬入口近傍に設けられた切替爪によって
搬送方向が切り替えられ、受け入れた用紙はそれぞれ異
なる搬送路を経て搬送され、搬送路終端近傍に設けられ
た各排出ローラーにより集積トレイ、あるいは順次移動
可能なビントレイ上に放出される。上記各々の排出ロー
ラーの回転速度は複写機等から排出される用紙の排出速
度等に対応して同一の速度に設定されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、仕分け、あ
るいは綴じ動作時には用紙を収納するビントレイを順次
上、または下に移動させなければならず、その間のロス
時間を少しでも回復するため、用紙の搬入口から仕分綴
じ部へ至る搬送路における搬送ローラーおよび排出ロー
ラーの回転速度を上げて搬送速度を稼ぐことが考えられ
た。また、仕分け時にビントレイを移動させる装置の場
合、その機構上、排出ローラーとビントレイとの間隔を
一定距離以上、離間させなければならず、その際、ビン
トレイ上への十分な飛距離を確保するため、排出ローラ
ーの回転速度をある速度以上に上げてやらなければなら
ない。しかし、仕分綴じ部の排出ローラーの高速回転に
対応して集積部の排出ローラーの回転速度を上げると、
集積動作時、集積トレイ上にある程度以上用紙が堆積し
た場合等に、図10に示すように、排出ローラーから放
出された用紙が堆積されている用紙束上を飛び越えて落
下し、集積トレイ上から落下したり、飛び越えて落下し
た用紙を整合させた時に堆積されている用紙束の中に入
り込んでしまい、集積された用紙束に頁狂いが生じたり
する不具合が発生することがあった。本発明は従来例の
かかる問題点を解決すべく成されたもので、受け入れた
用紙の高速処理を確保しつつ、仕分綴じ部のビントレイ
上に確実に用紙を排出すると共に、集積部からの用紙落
下、あるいは集積処理時の頁狂い等の不具合が発生する
ことのないシート後処理装置を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、シートの搬送方向の上流側または下流側に
傾斜した積載面上に、外部のシート排出装置から排出さ
れたシートを収納する複数のビントレイを上下方向に積
装して受け入れたシートを仕分し、一方、集積トレイ上
にシートを順次堆積させて、受け入れたシートを集積す
る際に、ビントレイにシートを排出する速度と、集積ト
レイにシートを排出する速度を互いに異ならせたもので
ある。上記手段をより具体化すれば、シートの集積また
は仕分け処理のいずれかを選択して処理モードを設定す
るモード設定手段と、ビントレイおよび集積トレイにシ
ートを排出する排紙ローラーと、排紙ローラーを駆動す
る駆動モーターの回転数を設定値に維持するモーター制
御手段と、モード設定手段の設定した処理モードに応じ
て前記駆動モーターの回転数の設定値を異なる値に変更
する設定値制御手段を有するものである。さらに、ビン
トレイまたは集積トレイにシートを排出する排紙ローラ
ーはそれぞれ異なる駆動モーターに駆動されるものであ
っても良い。
【0005】
【作用】モード設定手段に集積または仕分けのいずれか
の処理モードを選択して設定した時、設定値制御手段は
その設定した処理モードに応じて駆動モーターの回転数
の設定値を異なる値、例えば、仕分け動作時は集積動作
時より大きな値に変更し、モーター制御手段は駆動モー
ターの回転数が設定値になるように維持させるように制
御する。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。図1は用紙処理装置の集積部Iと仕分綴じ
部IIに至る搬送路近傍の構成を示す模式図、図2は用紙
処理装置全体の斜視模式図、図3はそのビントレイ近傍
の平面図、図4は用紙処理装置のビントレイの偏倚動作
を示す説明図、図5は同じくその偏倚部を拡大して示し
た説明図である。本実施例の用紙処理装置は複写機等の
画像形成装置から排出された画像記録済の用紙を集積
し、あるいは仕分け、さらに綴じる動作を複数部、連続
して行うことができる後処理装置であって、通常は画像
形成装置に密着して配置される。まず、図1ないし図5
を参照して用紙処理装置の構成の概要を説明する。用紙
処理装置は画像形成装置から受け入れた用紙を順次集積
する集積部Iと、用紙を仕分け、さらに綴じ処理を行う
仕分綴じ部IIを有しており、用紙は集積部Iに至る搬送
路Aと、仕分綴じ部IIに至る搬送路Bが設けられてい
る。1aは集積部Iで排紙された用紙を積載させる集積
トレイ、1は主面が用紙受け入れ側に傾斜し、各図で右
側から搬入される用紙pを受け入れて収納するビントレ
イ、10(a,b)はビントレイ1の用紙受け入れ側の
側方と、その反対側の前後側縁にそれぞれ延設され、積
装状態において上下面が水平方向に保持されるスライド
カムである。ビントレイ1は上下方向に多段に積装さ
れ、後述する垂直移動装置によって多段積装状態で上下
方向に移動可能であると共に、上下移動によって偏倚部
Bで後述するカムトラックを含む水平スライド機構よ
り、水平方向に所定距離移動して上側積装群1Uと、下
側積装群1Dに分離可能になっている。44は画像形成
装置から用紙を排出する画像形成装置本体の排出ローラ
ー、51は用紙の処理動作に応じて用紙の搬送路を搬送
路A、または搬送路Bに切り換える切替爪、52と53
および54は搬送路Aおよび搬送路Bをそれぞれ構成す
るガイド板、36および41はそれぞれ集積部Iと、仕
分綴じ部IIに用紙を排紙する下排紙ローラーおよび上排
紙ローラー、40は搬送路A近傍に位置して用紙を搬送
する搬送ローラー、39,42および43はそれぞれ下
排紙センサー、上排紙センサーおよび画像形成装置本体
の排出センサー、50は用紙の搬入口である。本実施例
では上排紙ローラー41および搬送ローラー40は図示
しない駆動力伝達機構を介して、下排紙ローラー36に
連動して排紙モーター37に駆動される。ビントレイ1
の後縁側には用紙寄せ装置4が、また、上側積装群1U
の再下位に位置するビントレイ1の前縁外方の対向部に
は、上記ビントレイ1上の用紙束Pの一端に針を嵌着し
て綴じる用紙綴じ装置5と、同じく揃えて積載された用
紙束Pを銜え機構によって銜持して、用紙綴じ装置5の
綴じ位置まで引き出すと共に、元の位置まで押し戻す用
紙移動ユニット6が配設されている(図2参照)。
【0007】以下、用紙処理装置の各部分について詳細
に説明する。まず、ビントレイ1において、11は各ス
ライドカム10の上下面にそれぞれ図で左右方向に延び
て設けられた略半円筒状の転動コロ溝、13はスライド
カム10aの前後側縁に突設されたピン12に遊嵌され
て転動するトラニオン、14はビントレイ1の用紙受け
入れ側に屈曲形成されて用紙の後端位置を揃える後端揃
えフェンス、15は後述する用紙寄せ装置4のジョガー
ワイヤーが挿通する挿通孔、16は同じく後述する用紙
移動ユニット6の銜え機構の銜え片が遊挿される切り欠
き部である。転動コロ溝11には球状の転動コロ31が
上下のビントレイ1のスライドカム10間に挟合されて
嵌入している。次に、垂直移動装置3と、垂直移動装置
3による垂直方向の駆動力を利用してビントレイ1をス
ライドカム10に沿って移動させる水平スライド機構に
ついて説明する。 2f,2rは前フレームと後フレー
ムであり、該前フレーム2fと後フレーム2rの対応箇
所には用紙受け入れ側に、上垂直部位21U、下垂直部
位21Dおよびその間の偏倚部位21Bから成る長孔の
カムトラック21、およびその反対側に垂直方向に延び
るガイド孔22がそれぞれ穿設され、カムトラック21
の偏倚部位21Bは上垂直部位21U下端から下垂直部
位21D上端に向かって用紙受け入れ側から滑らかに斜
行する斜行部となっている。カムトラック21内に各ビ
ントレイ1および後述する第1ビン駆動バーの支持部材
に設けられたトラニオン6が遊嵌されて、カムトラック
21に沿って案内される。カムトラック21の下垂直部
位21D上方に軸受を介して回転軸23が軸架されてお
り、前フレーム2fと後フレーム2r外方の上記回転軸
23の両端に巻き取りプーリ24が固定されている。後
方の巻き取りプーリ24の外方には巻き取りギヤ25が
回転軸23に止着され、噛み合わせギヤ群を構成する減
速ギヤ26に噛合している。後フレーム3r後部には垂
直移動装置3の駆動源である垂直移動モーター27が配
設され、垂直移動モーター27の駆動力は噛み合わせギ
ヤ群を介して巻き取りギヤ25に伝達される。カムトラ
ック21の下垂直部位21D下方およびガイド孔22の
上方に、それぞれ第1および第2方向変換プーリ28,
29が前フレーム2fと後フレーム2rの外方に各々軸
支されている。17aおよび17bはそれぞれ第1およ
び第2ビン駆動バー、30は懸架ワイヤーであり、懸架
ワイヤー30は一端が巻き取りプーリ24に巻きつけら
れ、他端が第1および第2方向変換プーリ28,29を
介して第2ビン駆動バー17bの両端19bに固定さ
れ、さらに、巻き取りプーリ24と第1方向変換プーリ
28の間で第1ビン駆動バー17aの両端19aに止着
されている。即ち、懸架ワイヤー30は第1および第2
ビン駆動バー17a,17bを介してその上に多段に積
装されるビントレイ1群を上下方向に平行移動可能に懸
架する。第1および第2ビン駆動バー17a,17bの
それぞれの両端部近傍にはビントレイ1群を担持する第
1および第2支持部材18a,18bが固着されてお
り、それらの上面にもそれぞれ図で左右方向に延びて穿
たれた転動コロ溝11が設けられ、転動コロ溝11内に
嵌入されている転動コロ31を介してビントレイ1群を
支持する。第1支持部材18aの外方側面に突設された
ピン20にもトラニオン13が遊嵌されて転動可能とな
っている。第1支持部材18aのトラニオン13も各ビ
ントレイ1のトラニオン13と共に、カムトラック21
に嵌入しており、カムトラック21に沿って垂直方向に
移動する時はそれらは一体的に移動する。32は図示し
ない駆動機構によって駆動されて反時計回り方向に回動
するジョガーアーム、33は上下端をそれぞれジョガー
アーム32の先端間に張架されてビントレイ1上に収納
された用紙pの後端を叩いてビントレイ1の前縁に打ち
当てて紙揃えを行うジョガーワイヤーであり、上記駆動
機構と共に用紙揃え装置4を構成する。下排紙ローラー
36は図5に示すように偏倚部Bに位置するビントレイ
1の用紙受け入れ側端縁に対向する位置に所定距離離間
して配設され、排紙モーター37に駆動されて画像形成
済の用紙pを偏倚部Bに位置するビントレイ1上に確実
に収納し得る速度で放出する(図2参照)。
【0008】以下、実施例の動作を説明する。図示しな
い画像形成装置の操作パネル上で排出された用紙pの後
処理モードを設定するモード設定釦が押下された後、プ
リントスタート釦が押下されると、用紙pに画像が記録
された後、画像形成装置本体の排出ローラー44の搬送
により用紙処理装置に送り込まれる。集積モードが選択
された時は、図示しないソレノイドの通電により切替爪
51が時計回り方向に回動し、搬送路Aを開路する。搬
送ローラー40は排出ローラー44と同じ速度で受け入
れた用紙pを搬送路Aに沿って集積部Iに向けて搬送す
る。上排紙ローラー41は既に集積トレイ1a上に積載
されている用紙pを飛び越えない所定の速度で、搬送さ
れてきた用紙pを集積トレイ1a上に放出する。放出さ
れた用紙pは集積トレイ1aの上流側端縁に突設されて
いる突き当て板に突き当てられ、整合されて集積する。
一方、仕分け、あるいは綴じモードが選択された時は、
切替爪51が反時計回り方向に回動し、搬送路Bを開路
する。排出センサー43が、画像形成装置本体の排出ロ
ーラー44によって用紙pが排出され終わったことを検
知すると、画像形成装置本体から用紙処理装置に制御信
号が電送され、用紙処理装置の制御装置はその制御信号
を受信すると、排紙モーター37の回転速度を所定の値
まで上昇させて用紙pを急速搬送すると共に、ビントレ
イ1上に所望の飛距離をもって放出し得るような下排紙
ローラー36の回転速度を設定する。下排紙センサー3
9が下排紙ローラー36からの用紙p後端の送出を検知
すると、制御装置は下排紙ローラー36の回転速度を通
常の回転速度に戻す様に制御する。最初に用紙pを排紙
するビントレイ1を予め選択した時は、画像形成装置か
ら用紙処理装置に所定のビントレイ1を選択する信号が
送られ、用紙処理装置がその信号を受信すると、制御装
置は指定のビントレイ1が偏倚部Bに位置するように垂
直移動モーター27を所定の回転数だけ正、または逆回
転させ、懸架ワイヤー30を介してビントレイ1群を上
下動させる。ビントレイ1群はそのスライドカム10a
の前後端縁に配設されたトラニオン13のカムトラック
21に沿った案内によって垂直方向に上下動する。例え
ば、指定のビントレイ1が下側積装群1D内にあった場
合を説明すると、ビントレイ1群は第1および第2ビン
駆動バー17a,17bの第1および第2支持部材18
a,18bに担持されて所定距離懸架ワイヤー30に引
き上げられる。ビントレイ1のトラニオン13が転動し
つつカムトラック21の偏倚部位21Bに達すると、用
紙受け入れ側に斜行する偏倚部位21Bによって垂直上
方への上昇が阻止され、偏倚部位21Bの斜行縁に沿っ
て用紙受け入れ側斜め上方に向かって移動する。ビント
レイ1はトラニオン13の上記動きに対応して、転動コ
ロ溝11内を転動する転動コロ31に支持されてその転
動によって用紙受け入れ側水平方向にスライドする。ト
ラニオン13が偏倚部位21B右上端に達すると、カム
トラック21の上垂直部位21Uに沿って垂直上方へ案
内される。こうしてビントレイ1のトラニオン13が順
次下垂直部位21Dから上垂直部位21Uに移行し、そ
れにつれてビントレイ1の偏倚部Bでの水平方向への移
動が行われる。やがて、指定のビントレイ1が偏倚部B
に達すると垂直移動モーター27が回転を停止し、用紙
pの受け入れ準備が完了する。この時、偏倚部Bより上
側に位置するビントレイ1の下流側端縁は上記偏倚動作
によって、偏倚部Bより下側に位置するビントレイ1の
下流側端縁より水平移動距離Hだけ上流側に移動してい
るので、偏倚部Bで用紙pの受け入れ状態にあるビント
レイ1の積載面上の状態が用紙処理装置の下流側から視
認でき、例えば、コピー紙の画像形成状態や堆積状態が
確認できる等の利点がある。
【0009】このように本実施例においては偏倚部Bで
のビントレイ1の間隔の拡開動作は、垂直移動装置3に
よるビントレイ1群の垂直移動に伴ってトラニオン13
がカムトラック21に案内されることによって生じるビ
ントレイ1の水平移動のみによっているので、このビン
トレイ1の偏倚動作によってもその垂直位置は変化しな
い。即ち、ビントレイ1間の垂直間隔Gは常に一定に保
たれ、ビントレイ1間の支持部となるスライドカム10
は互いに離間することがない。図4に示すように、上記
のビントレイ1の下側積装群1Dから上側積装群1Uへ
移行する際の距離Hの水平移動によって、ビントレイ1
間の間隔は上側積装群1Uまたは下側積装群1D内にお
ける間隔GVに対して、偏倚部Bでの間隔GBは上記の
ビントレイ1の水平移動距離とカムトラック21の偏倚
部位21Bの傾きに対応して拡大する。前述のように、
この位置のビントレイ1の用紙受け入れ側端縁に対向し
て排紙ローラー36が所定距離を隔てて配設されてお
り、用紙pが拡大されたビントレイ1間隔GBの間に排
出されて自重により後端揃えフェンス14に突き当たっ
て整合する。なお、偏倚部位21Bの傾斜角が小さいと
ビントレイ1の間隔GBは大きくなるが、トラニオン1
3の下垂直部位21Dから上垂直部位21Uへの滑らか
な移行が困難になる。また、偏倚部位21Bの傾斜角が
大き過ぎると、偏倚部Bのビントレイ1の間隔GBを十
分採ることができないので、これらの兼ね合いを考慮し
て適当な角度を設定すれば良い。
【0010】用紙pの後端が揃えられると、用紙揃え装
置4の駆動が開始され、ジョガーアーム32の反時計回
り方向の所定角度の揺動によって(矢印s)、ジョガー
ワイヤー33が挿通孔15内を水平方向に弧を描いて移
動し、ビントレイ1上に収納された用紙pの後端を叩い
て紙揃えを行う(図2参照)。この紙揃え動作によって
用紙pはビントレイ1の前縁に打ち当てられて前縁が揃
えられる。画像形成装置からの次の用紙pの排出動作に
先立って、次のビントレイ1を偏倚部Bに移動させるた
めに、用紙処理装置の制御装置は駆動信号を発して、垂
直移動モーター27を所定数の回転数だけ回転させ、第
1および第2ビン駆動バー17a、17bを引き上げ
て、下側積装群1Dの最上位にあったビントレイ1を上
側積装群1Uの最下位の位置まで移動させる。この垂直
移動装置3によるビントレイ1群の引き上げ動作によっ
て下側積装群1Dの最上位にあったビントレイ1と、直
下のビントレイ1の間に幅広間隔GBが形成されると共
に、下側積装群1Dの最上位にあったビントレイ1と上
側積装群1Uの最下位にあったビントレイ1との間の間
隔は幅狭のGVとなり、用紙pが湾屈していた場合、あ
るいは既に一定量の用紙束Pを収納済であった場合は用
紙pが上側積装群1Uの最下位にあったビントレイ1の
裏面に押し当てられて圧延される。こうして、一連の垂
直移動装置3によるビントレイ1群の間歇引き上げ動作
と、画像形成装置から排出される用紙pのビントレイ1
上への収納動作によって、用紙仕分け動作が完了した
時、画像形成装置から引き続いて用紙束Pの綴じ動作を
実行する指令を受けた場合は、次に述べる用紙綴じ装置
5による用紙綴じ動作に移る。まず、垂直移動モーター
27を回転させて最上位にある用紙束Pを積載したビン
トレイ1が上側積装群1Uの最下位に位置するまでビン
トレイ1群を上または下方向に移動させる。次に用紙移
動ユニット6の銜え片34が用紙移動モーター35に駆
動されて上記ビントレイ1の切り欠き部16に先端を開
いた状態で侵入し、銜え片34の先端を閉じて用紙束P
を銜持して用紙綴じ装置5の綴じ位置まで引き出す。用
紙束Pは銜え片34によって銜持されたまま、用紙綴じ
装置5により一端に綴じ処理が施される。用紙束Pへの
綴じ処理が終了すると、用紙移動モーター35が逆回転
し、用紙束Pを元の位置へ押し戻す。上記用紙綴じ装置
5および用紙移動ユニット6の構成は従来例と変わると
ころがないので説明を省略する。
【0011】図6は排紙モーター37の制御の概略を示
す回路ブロック図である。用紙紙処理装置の制御装置で
あるCPU60は画像形成装置とシリアル入出力装置
(I/O)63を介して排紙モーター37の駆動開始信
号の受信等の信号の授受を行う。CPU60にはカウン
タとしてのタイマー61、およびプログラムを格納した
ROMと更新されるデータを記憶するRAMからなる記
憶装置(MEM)62ともデータの授受を行う。各セン
サー(SEN)からの検知信号はI/O64を介してC
PU60に伝達され、CPU60からは各駆動機構を駆
動するモーターおよびソレノイド(SOL)の制御信号
がI/O64を介して伝達される。排紙モーター37の
回転数を設定値に制御するための制御信号も同様にCP
U60からI/O64を介してD/Aコンバータ65に
伝達され、デジタルデータがアナログデータに変換され
る。D/Aコンバータ65から出力されたアナログ信号
はモーター制御回路66に入力され、モーター制御回路
66からは入力されたアナログ信号に対応した駆動制御
信号が出力されて、それを受信したモーター駆動回路6
7は排紙モーター37を駆動制御信号に応じた回転速度
で回転させる。排紙モーター37にはエンコーダー68
が直結されており、エンコーダー68からは排紙モータ
ー37の回転数に比例した周波数のパルス信号が生成さ
れ、モーター制御回路66に帰還される。モーター制御
回路66では帰還されたパルス信号の周波数の値とD/
Aコンバータ65から出力されたアナログ信号の値が比
較され、その差が最小になる様にモーター駆動回路67
を制御する。
【0012】図7は排紙モーター37の排紙速度切替制
御のフローチャートを示したものである。このフローチ
ャートに従って排紙モーター37の排紙速度切替制御を
説明する。まず、画像形成装置から制御信号を受信した
かどうかが判断され(S−1)、YESなら仕分け処理
が終了したかどうかが判断される(S−2)。処理中な
らば速度設定フラグがオフかどうかが判断され(S−
3)、YESなら集積モードかどうかが判断される(S
−4)。YESなら排紙モーター37の速度を通常速度
v1に設定し(S−5)、切替爪51のソレノイドを通
電させて(S−6)、搬送路Aを開路すると共に、上排
紙ローラー41と搬送ローラー40を駆動する駆動モー
ターおよび排紙モーター37の回転を開始させる(S−
7)。さらに速度設定フラグを立てた後(S−8)、最
初のステップS−1に復帰する。ステップS−4で集積
モードでない、即ち、仕分け、または綴じモードなら
ば、排紙モーター37の速度を通常速度v1より速い高
速度v2に設定し(S−9)、ステップS−7に移っ
て、以下上述の処理と同じ処理を行う。画像形成装置か
らの指令信号に基づいた集積、あるいは仕分け処理が全
て終了すると、ステップS−2の判断はYESになり、
上排紙ローラー41と搬送ローラー40を駆動する駆動
モーターおよび排紙モーター37の回転を停止させ(S
−10)、切替爪51のソレノイドの通電を解除し(S
−11)、速度設定フラグをリセットして(S−1
2)、排紙モーター37の排紙速度切替制御作業を終了
する。
【0013】上記実施例の排紙モーター37の制御回路
では、排紙モーター37の回転数に応じた帰還信号を用
いた帰還制御回路で構成したが、排紙モーター37に大
きな負荷がかからないと考えられる場合は、もっと簡便
な制御方式によっても良い。図8はかかる制御回路構成
を有した他の実施例の排紙モーターの制御の概略を示す
回路ブロック図、図9は同じく搬送路近傍の構成を示す
模式図を示したものである。この例では図9に示すよう
に、排紙モーターは上排紙ローラー41および下排紙ロ
ーラー36をそれぞれ駆動する2つの排紙モーター37
1,372を有している。他の構成は前述の実施例と変
わるところがない。図8(a) に示すように、各排紙モー
ター371,372の回転数を設定値に制御するための
制御信号はCPU60からI/O64を介してD/Aコ
ンバータ65に伝達され、アナログ値に変換されてパル
ス幅変調器69に入力される。パルス幅変調器69では
発信器70から入力された一定周波数のパルス信号のパ
ルス幅T1 を、パルス信号の周期をTとした時に、T1
/Tが上記アナログ値に比例するように変調する。従っ
て、モーター駆動回路67からは排紙モーター371,
372に制御信号に対応したアナログ値に比例した駆動
電圧が出力され、排紙モーター371,372がそれに
比例した回転数で回転する。(b) はパルス幅変調器69
から出力されるパルス信号の波形を示したものである。
この実施例ではサーボ方式によらないため、排紙モータ
ー371,372の正確な回転数制御を行うことはでき
ないが、高価な制御ICが不用なため、安価な制御回路
とすることができる。上述した各実施例ではビントレイ
1群の垂直移動装置として懸架ワイヤ30による懸架方
式を採用したが、もちろん他の移動装置によるものであ
っても良いし、転動コロ31は必ずしも必要ではなく、
カムトラック10の上下面に形成した凹凸溝の嵌合によ
るものであっても良い。また、転動コロ31は球状のも
のを用いたが、もちろん円柱状のものでも良い。さら
に、ビントレイ1上に収納された用紙の紙揃えを行うジ
ョガーワイヤは棒状のジョガーバーであっても良い。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、ビントレイにシートを排出する速度と集積ト
レイにシートを排出する速度を互いに異ならせたから、
仕分綴じ部のビントレイ上に確実に用紙を排出すると共
に、集積部からの用紙落下、あるいは集積処理時の頁狂
い等の不具合の発生を防止できる。請求項2記載の発明
によれば、シートの集積および仕分け処理の処理モード
を設定するモード設定手段と、排紙ローラーを駆動する
駆動モーターの回転数を設定値に維持するモーター制御
手段と、モード設定手段の設定した処理モードに応じて
駆動モーターの回転数の設定値を異なる値に変更する設
定値制御手段を有したから、比較的簡単な構成で各トレ
イにシートを排出する速度を制御することができる。請
求項3記載の発明によれば、ビントレイおよび集積トレ
イにシートを排出する排紙ローラーはそれぞれ異なる駆
動モーターに駆動されるようにしたから、駆動モーター
の速度制御が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の用紙処理装置の搬送路近傍の
構成を示す模式図である。
【図2】用紙処理装置の全体の斜視図である。
【図3】用紙処理装置のビントレイ近傍の平面図であ
る。
【図4】用紙処理装置のビントレイの偏倚動作を示す説
明図である。
【図5】用紙処理装置の偏倚部を拡大して示した説明図
である。
【図6】本発明の第1の実施例の用紙処理装置の排紙モ
ーター制御の概略を示す回路ブロック図である。
【図7】同じく排紙モーターの排紙速度切替制御のフロ
ーチャートである。
【図8】本発明の第2の実施例の用紙処理装置の排紙モ
ーターの制御の概略を示す回路ブロック図である。
【図9】同じく搬送路近傍の構成を示す模式図である。
【図10】集積トレイ上に排出された用紙の不適切な集
積状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ビントレイ 1a 集積トレイ 3 垂直移動装置 36 下排紙ローラー 37,371,372 排紙モーター 41 上排紙ローラー 44 排出ローラー 51 切替爪 60 CPU 66 モーター制御回路 67 モーター駆動回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部のシート排出装置から排出されたシ
    ートを順次堆積させる集積トレイと、シートの搬送方向
    の上流側または下流側に傾斜した積載面上にシートを収
    納する、上下方向に積装された複数のビントレイを備
    え、受け入れたシートを集積または仕分するシート後処
    理装置において、前記ビントレイにシートを排出する速
    度と、前記集積トレイにシートを排出する速度を互いに
    異ならせたことを特徴とするシート後処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、シートの集積
    または仕分けのいずれかの処理を選択して処理モードを
    設定するモード設定手段と、前記ビントレイおよび前記
    集積トレイにシートを排出する排紙ローラーと、該排紙
    ローラーを駆動する駆動モーターの回転数を設定値に維
    持するモーター制御手段と、前記モード設定手段の設定
    した処理モードに応じて前記駆動モーターの回転数の設
    定値を異なる値に変更する設定値制御手段を有すること
    を特徴とするシート後処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項2の記載において、前記ビントレ
    イおよび前記集積トレイにシートを排出する排紙ローラ
    ーはそれぞれ異なる駆動モーターに駆動されるものであ
    ることを特徴とするシート後処理装置。
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