JP3105572B2 - 水和物の選択的製法 - Google Patents

水和物の選択的製法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は抗菌性化合物の(S)−
9−フルオロ−3−メチル−10−(4−メチル−1−
ピペラジニル)−7−オキソ−2,3−ジヒドロ−7H
−ピリド[1,2,3−de][1,4]ベンゾオキサ
ジン−6−カルボン酸の1/2水和物および1水和物の
製法に関する。
【0002】[技術の背景]レボフロキサシン((S)
−9−フルオロ−3−メチル−10−(4−メチル−1
−ピペラジニル)−7−オキソ−2,3−ジヒドロ−7
H−ピリド[1,2,3−de][1,4]ベンゾオキ
サジン−6−カルボン酸・1/2水和物、JAN(日本
の医薬品の−般的名称))は高い抗菌力と高い安全性を
有する化合物で(特開昭62−252790号公報参
照)、優れた合成抗菌薬として期待されている。
【0003】レボフロキサシンは1/2水和物である
が、(S)−9−フルオロ−3−メチル−10−(4−
メチル−1−ピペラジニル)−7−オキソ−2,3−ジ
ヒドロ−7H−ピリド[1,2,3−de][1,4]
ベンゾオキサジン−6−カルボン酸にはこの他に結晶水
の数の異なる1水和物や、水和物から脱水して生成する
無水物等の結晶が存在する。
【0004】従来、レボフロキサシンはエタノールとジ
エチルエーテル若しくは濃アンモニア水とエタノールの
混合溶媒で再結晶、晶析していた(上記公報参照)。し
かし、後者の混合溶媒では晶祈時にレボフロキサシンの
他に(S)−9−フルオロ−3−メチル−10−(4−
メチル−1−ピペラジニル)−7−オキソ−2,3−ジ
ヒドロ−7H−ピリド[1,2,3−de][1,4]
ベンゾオキサジン−6−カルボン酸・1水和物(以下、
単に1水和物と略す。)が析出し混入する場合もあっ
た。この1水和物は結晶水を除去して無水晶へ変換後に
吸湿させても1水和物に戻るだけで、1/2水和物には
ならないことが判明し、レボフロキサシンに1水和物が
混在する場合には1水和物の混入が認められなくなる
迄、再結晶や晶析を反復しなければならなかった。
【0005】また、含水晶から結晶水を除去して得られ
る無水晶はブロッキングやスティッキングなどを起こし
操作性が悪いため、水和物を乾燥する際には無水晶を経
由する方法は工業的製法としては不適当であることも判
明した。
【0006】この様な状況の下に本発明者らは鋭意研究
の結果、晶析時の条件を特定化することで1水和物が混
在することなくレボフロキサシンである1/2水和物を
取得し、更に乾燥時の条件を特定化することで操作性の
悪い無水晶を経由することなく溶媒のみを除去して目的
の1/2水和物を得る製法を見い出した。またこれと同
様の方法によって1水和物も取得できるようになった。
この様に、1/2水和物または1水和物を容易に、かつ
他方の水和物が混在することなく取得できることを確認
し本発明を完成させた。
【0007】本発明は合成抗菌薬の水和物の製法に関す
るもので、詳しくは、(S)−9−フルオロ−3−メチ
ル−10−(4−メチル−1−ピペラジニル)−7−オ
キソ−2,3−ジヒドロ−7H−ピリド[1,2,3−
de][1,4]ベンゾオキサジン−6−カルボン酸の粗
結晶を、その重量に対して4〜8倍量の含水率が4〜1
1%である含水低級アルコール類又は含水アセトンに5
0〜80℃に加熱して溶解し、溶解後に25〜−5℃で
2〜20時間冷却して処理することを特徴とする(S)
−9−フルオロ−3−メチル−10−(4−メチル−1
−ピペラジニル)−7−オキソ−2,3−ジヒドロ−7
H−ピリド[1,2,3−de][1,4]ベンゾオキサ
ジン−6−カルボン酸・1/2水和物結晶の製法に関
し、さらに含水率が4〜11%の含水エタノールを用い
る上記の製法に関し、また含水率が4〜5%である上記
の製法に関し、さらに含水低級アルコール類又は含水ア
セトンの使用量が5〜6倍量である上記の製法に関し、
また加熱温度が80℃である上記の製法に関し、さらに
冷却温度が約5℃である上記の製法に関し、また冷却時
間が4時間である上記の製法に関する。
【0008】レボフロキサシンは1/2水和物であるが
この他に1水和物やこれらの含水晶からの結晶水を除去
して生成する無水物等の結晶が存在する。本発明者らは
先ずこれらの結晶の相互の転換について検討し、含水晶
や無水晶の結晶間の転換法の開発に成功した。この転換
法の概略を式1に示す。
【0009】
【式1】
【0010】図1に示した結晶の転換法のうち、先ず1
水和物と1/2水和物との間の転換法について説明す
る。すなわち、1水和物から1/2水和物を得るには、
1水和物を特定の含水率の含水溶媒中でスラリー状態で
撹拌して処理すればよい。この転換の際、1/2水和物
への転換速度は含水率の大小や処理時の温度によって影
響されることが判明した。つまり、1/2水和物への転
換は、処理温度が同一ならば含水率の低い溶媒のほうが
早く進行し、一方、同一含水率の溶媒では処理温度の高
いほうが1/2水和物への転換が早い。例えば、4%含
水エタノール中では1/2水和物への転換は25℃では
約30分で完結したが、15℃では約5時間を要した。
また8%含水エタノール中では40℃の場台約30分で
完結したが、25℃以下の温度では殆ど転換が進行しな
かった。
【0011】なお、結晶をスラリー状態とするには、一
旦結晶を溶解した後に晶祈させてスラリー状態としても
よいし、結晶を溶解することなく溶媒に結晶を加えてス
ラリー状態としてもよい。
【0012】上記の如く水和物の転換は溶媒の含水率や
処理温度、時間により影響されるが、上記の特定の含水
率とは通常は低含水率のものがよい。
【0013】1水和物から1/2水和物への転換に使用
できる溶媒は、1水和物が溶解し、水と混和する溶媒で
あれば特に制限はないが、例えばメタノール、エタノー
ル、プロパノール類等の低級アルコール類やアセトン等
を例示することができる。これらの中ではエタノールが
最も好ましい。
【0014】一方、1/2水和物から1水和物への転換
は、1/2水和物を特定の含水率の含水溶媒あるいは水
中でスラリー状態で撹拌処理することで転換される。こ
の際の転換速度も先と同様に各種の条件の違いによる影
響を受け、温度等によって影響される。例えば、水中で
は高温であるほど転換は早く、40℃では約4時間で転
換が完了したが、5℃では転換の完結には約42時間を
要した。
【0015】ここで、特定の含水率とは1/2水和物へ
の転換とは逆で、通常は高含水率のものがよい。
【0016】次に、含水溶媒中でスラリー状態で撹拌す
る場合での1/2水和物と1水和物との安定性について
検討した。その結果、1/2水和物と1水和物のどちら
が安定型として存在するかは溶媒の含水率や温度そして
処理時間によって変化することが判明した。すなわち、
撹拌温度が高い場合は、短時間の処理であれば含水率が
高くとも1/2水和物が安定型として存在する。一方、
攪拌温度が低い場合には1/2水和物が安定型として存
在できる含水率は比較的低いが、長時間に亙って1/2
水和物が安定型として存在できる。
【0017】例えば、50℃で6時間の撹拌条件下では
溶媒の含水率が16%でも1/2水和物が安定型として
観察されたが、含水率が20%になると1水和物の方が
安定型として存在するようになった。撹拌温度が40℃
では、1/2水和物が安定型として観察される含水率は
10%に低下するが、撹拌処理時間は8時間とより長時
間の処理も可能となった。この温度の場台、含水率14
%では1水和物が安定型として観察され、12%では両
者が共存する状態であった。さらに、攪拌温度が20℃
で処理時間が24時間の場合は、含水率8%では1/2
水和物が安定型として観察され、12%では1水和物の
方が安定型として観察され、そして10%では両者の共
存状態であった。次に、撹拌温度が5℃で撹拌時間が3
日間の場合、含水率が6%では1/2水和物が安定型と
して観察されたが含水率8%では1水和物の方が安定型
として観察された。
【0018】以上の結果から、レボフロキサシンの再結
晶、晶析については含水率の低い溶媒を使用し、結晶を
溶解するための加熱時間を短時間で済ませ、直ちに低温
で晶析すれば1水和物が混入すること無しに目的の1/
2水和物を得ることができることが明らかとなった。一
方、上記のスラリー状態での水和物の安定性の検討結果
から示されるように、1/2水和物を得る条件に例えば
処理温度を高める、或は処理時間を長くする等の変更を
加えることで1水和物を得る条件に変更することも可能
であると考えられる。
【0019】次にこれらの知見に基づき具体的な再結
晶、晶析の条件を検討した。すなわち、レボフロキサシ
ンの粗結晶を溶媒に加熱溶解し、溶解後直ちに冷却して
静置して晶析させた。
【0020】溶解時の加熱温度としては50℃から80
℃の範囲で、通常は80℃程度が好ましい。冷却温度
は、25℃から−5℃の範囲で、通常は5℃程度が好ま
しい。冷却時間は2時間から20時間の範囲でよく、好
ましくはおよそ4時間である。
【0021】結晶の溶解に際し、溶媒の含水率が高い場
合、例えば50%の含水率の溶媒では溶媒量は3倍程度
(比:体積/重量。例えば、3リットル/1kg、30
0ml/100mg等の割合である。)と少量で済むが
得られた結晶には1水和物が混入しレボフロキサシンの
製法としては不適当であつた。これに対し溶媒の含水率
が低くなると、使用する溶媒量は5〜6倍量程度と多少
増加するが目的の1/2水和物のみが得られ、収率も9
5%と向上する事が明らかとなった。
【0022】溶媒の使用量としては4から8倍量(例え
ば、4−8リットル/1kg、400−800ml/1
00g等の割合である。)の範囲でよく、通常は5〜6
倍量が好ましい。また溶媒の使用量は処理の開始当初か
ら上記の量を使用する必要はなく、あらかじめ上記より
多い量の溶媒に溶解した後に濃縮によって上記の量に調
整してもよい。
【0023】一方、晶析時に得られる結晶の粒子径も溶
媒の含水率によって調整できることも判明した。含水エ
タノールの場合、含水率が上昇するにつれて粒子径は増
大し、含水率約11%で粒子径が最大となり、この時の
粒子径は約18マイクロメーターであった。しかし、含
水率がこれ以上に増加しても粒子径は減少した。
【0024】この様に、粒子径の小さなレボフロキサシ
ンの結晶を取得するためには、エタノールを使用する場
合、5%程度の含水率の溶媒で晶析させるのが最も好ま
しいことが判明した。
【0025】また再結晶、晶析に先立って、粗結晶の溶
解後に例えば活性炭などを使用して脱色等の精製処理の
工程を加えることも出来る。
【0026】次に結晶の乾燥法について説明する。示差
熱分析の結果から、レボフロキサシンの含水晶からは常
圧では約70℃で、また減圧下では約60℃で結晶水が
脱離して無水晶となることが判明した。先にも述べた様
に、溶媒および結晶水を全て除去して無水物とした後に
調湿操作によって1/2水和物を得る方法は、無水物の
操作性が悪いために不適当である。従って、目的物から
溶媒のみを除去するためには乾燥時の温度、減圧度、時
間などを考慮することが必要である。
【0027】各種検討の結果、これらの好ましい範囲
は、乾燥温度はおよそ20〜45℃、好ましくは35〜
40℃、減圧度は5〜100mmHg、好ましくは5〜
10mmHg,時間はおよそ8時間以内が好ましい。こ
の乾燥法は逆円錐型スクリュー攪拌式真空乾燥機、竪型
振動式真空乾燥機、二重円錐型容器回転式真空乾燥機、
あるいは棚段式箱形真空乾燥機等の各種の乾燥機に適応
が可能である。
【0028】次に本発明を実施例を挙げて更に詳細に説
明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0029】
【実施例1】レボフロキサシン((S)−9−フルオロ
−3−メチル−10−(4−メチル−1−ピペラジニ
ル)−7−オキソ−2,3−ジヒドロ−7H−ピリド
[1,2,3−de][1,4]ベンゾオキサジン−6
−カルボン酸・1/2水和物)の粗結晶28.9kgを
4%含水エタノール375リットルに撹拌下に溶解し、
活性炭0.87kgを加えた後濾過した。活性炭を4%
含水エタノールにて洗浄し、濾液および洗液を合して濃
縮し、全体量が仕込んだレボフロキサシンの約5倍(体
積/重量)となるように調整した。濃縮後、撹拌下に一
晩放冷し、次いで7〜15℃に冷却しながら静置して3
〜4時間晶析させた。析出した結晶を濾取し、26.7
kgを得た。この結晶を円錐型スクリュー撹拌式真空乾
燥機に充填し、減圧、加温下に4時間乾燥し乾燥品のレ
ボフロキサシン、25.8kgを得た。このものは機器
分析によってレボフロキサシンと確認された。レボフロ
キサシンの機器分析データを次に示す。
【0030】
【0031】これらの測定に使用した機器は次の通りで
ある。 ・水分測定:京都電子工業(株)、MKA−210型、 ・融点:ビュッヒ社製、535型(測定法は日本薬局方
に準拠した。) ・示差熱分析:セイコーI&E製、TG/DTA20、
コントローラー、SSC/580 ・粉末X線:理学電気(株)、Geigerflex ・IR:日立電機昧、260−30型
【0032】
【実施例2】レボフロキサシンの粗結晶5.05kgお
よび5%含水エタノールを用いて実施例1と同様に処理
して5.0kgの結晶を得た。これを竪型振動式真空乾
燥機に充填し、滅圧下に約3.5時間乾燥して乾燥品の
レボフロキサシン4.67kgを得た。
【0033】
【実施例3】レボフロキサシンの粗結晶13.2kgお
よび5%含水エタノールを用いて実施例1と同様に処理
して5.0kgの結晶を得た。これを二重円錐型容器回
転式真空乾燥機に充填し約3.5時間乾燥して乾燥品の
レボフロキサシン12.1kgを得た。
【0034】
【実施例4】レボフロキサシンの粗結晶5gを水25m
lに加え、スラリー状態として25℃で20時間撹拌し
た。結晶を濾取し、水5mlで洗浄して室温、常圧下で
乾燥した。重量が一定となったのを確認して4.76g
の(S)−9−フルオロ−3−メチル10−(4−メチ
ル−1−ピペラジニル)−7−オキソ−2,3−ジヒド
ロ−7H−ピリド[1,2,3−de][1,4]ベン
ゾオキサジン−6−カルボン酸・1水和物を得た。この
ものを機器データによって、特にX線解析、によって解
析し、1水和物であることを確認した。1水和物の機器
データを次に示す。
【0035】 ・IR(特徴的ピーク):3540,3440cm−1
【0036】
【実施例5】レボフロキサシンの粗結晶5gを水50m
lに加えスラリー状態とし、以下実施例4と同様に処理
し、4.44gの(S)−9−フルオロ−3−メチル1
0−(4−メチル−1−ピペラジニル)−7−オキソ−
2,3−ジヒドロ−7H−ピリド[1,2,3−de]
[1,4]ベンゾオキサジン−6−カルボン酸・1水和
物を得た。
【0037】
【発明の効果】本発明の方法によって、結晶水の数の異
なる複数の結晶が存在する(S)−9−フルオロ−3−
メチル−10−(4−メチル−1−ピペラジニル)−7
−オキソ−2,3−ジヒドロ−7H−ピリド[1,2,
3−de][1,4]ベンゾオキサジン−6−カルボン
酸から目的の結晶のレボフロキサシンである、1/2水
和物を工業的スケールで選択的に得ることが可能になっ
た。さらに、1水和物を選択的に取得することも可能と
なった。また、この方法によって目的物の粒子径も晶析
条件によって調節することが可能となり、適当な大きさ
の結晶を容易に調製することが可能となった。また、本
発明の乾燥法は溶媒のみを除去することができ、そして
各種の乾燥装置にも容易に応用ができる。
【0038】以上の様に、本発明の方法は工業的生産面
や経済面で有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 植村 田鶴雄 東京都江戸川区北葛西一丁目16番13号 第一製薬生産技術研究所内 (56)参考文献 特開 平1−165589(JP,A) 特開 昭62−87577(JP,A) 特開 昭62−145088(JP,A) 特開 昭62−252790(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 498/06 A61K 31/5383 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (S)−9−フルオロ−3−メチル−1
    0−(4−メチル−1−ピペラジニル)−7−オキソ−
    2,3−ジヒドロ−7H−ピリド[1,2,3−de]
    [1,4]ベンゾオキサジン−6−カルボン酸の粗結晶
    を、その重量に対して4〜8倍量の含水率が4〜11%
    である含水低級アルコール類又は含水アセトンに50〜
    80℃に加熱して溶解し、溶解後に25〜−5℃で2〜
    20時間冷却して処理することを特徴とする(S)−9
    −フルオロ−3−メチル−10−(4−メチル−1−ピ
    ペラジニル)−7−オキソ−2,3−ジヒドロ−7H−
    ピリド[1,2,3−de][1,4]ベンゾオキサジン
    −6−カルボン酸・1/2水和物結晶の製法。
  2. 【請求項2】 含水率が4〜11%の含水エタノールを
    用いる請求項1記載の製法。
  3. 【請求項3】 含水率が4〜5%である請求項1又は2
    記載の製法。
  4. 【請求項4】 含水低級アルコール類又は含水アセトン
    の使用量が5〜6倍量である請求項1〜3のいずれか1
    項記載の製法。
  5. 【請求項5】 加熱温度が80℃である請求項1〜4の
    いずれか1項記載の製法。
  6. 【請求項6】 冷却温度が約5℃である請求項1〜5の
    いずれか1項記載の製法。
  7. 【請求項7】 冷却時間が4時間である請求項1〜6の
    いずれか1項記載の製法。
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