JP3105482U - スピーカー装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】1台のスピーカー装置だけで、音質、音量に優れ、ステレオ方式の音響効果も抜群で臨場感溢れる音場空間を作り出すこと。
【解決手段】太鼓型筒体又は樽型筒体の両側開口にスピーカーユニットを組み付け、胴部には音抜き窓を形成した。
【選択図】図1

Description

本考案は、スピーカーユニットの組み付けられる側に太鼓型筒体又は樽型筒体を用いたスピーカー装置に関するものである。
スピーカの音質や音量を高め、ステレオ方式の音響効果を最大限に引き出すため、従来から箱型キャビネットの内部に工夫を凝らしたスピーカー装置が種々提案されている。例えば特許文献1には、箱型キャビネットの内部に、互いに内方に傾斜されて向き合い、取付方向軸線が前方で交差するよう配置された2分割のバッフル板にスピーカーユニットを取り付けたスピーカー装置が開示されている。
上記スピーカー装置によると、スピーカーユニットからの音が前方で交差して干渉し、より大きい音を創出させることで、臨場感のある優れた音場空間を実現できるというものである。
特開平6−105385号
ところが、上記従来例を含め、現在のところ提案されているすべてのスピーカー装置は、少なくとも一対は必要不可欠であり、いわゆる音響マニアによっては、同種あるいは別種のスピーカ装置を二対以上室内に配置して臨場感のある立体的な音場空間を作り出しているのが現状である。
本考案は、従来例のような装置一対ではなく、1台だけの装置によって、音質、音量に優れ、ステレオ方式の音響効果も抜群で臨場感溢れる音場空間を作り出すことを課題とする。
上記課題を解決するための本考案のスピーカー装置は、太鼓型筒体又は樽型筒体の両側開口にスピーカーユニットを組み付け、胴部には音抜き窓を形成したことを特徴とする。
以下に、本考案の実施の形態を図面に基いて説明する。図1は、本考案によるスピーカー装置の全体斜視図である。図中、符号1は、両側が開口された太鼓型筒体である。この太鼓型筒体1の材質は、木製が最も好ましいが、厚紙製、合成樹脂製あるいは金属製のものでもよい。太鼓型筒体1の両側開口2には支持円盤3が固設され、この支持円盤3を介してスピーカーユニット4が開口2に組み付けられている。なお、図では一方側の組付状態だけが示されている。スピーカーユニット4は、本実施の形態では、高音域スピーカーとマルチスピーカーからなっているが、スピーカーの組み合わせに制限はない。また、太鼓型筒体1の胴部中央には音抜き窓5が形成されている。この音抜き窓5は、太鼓型筒体1内で発生するスピーカ音を外部に逃がす働きをすると共に、第2のスピーカーの役目をも果たしている。そのため、この音抜き窓5は、聴者側に向けられるのが好ましい。音抜き窓5の形状は、この実施の形態では円形を例にしているが、音抜きができるものであれば、円形以外のあらゆる形状も可能である。なお、スピーカーユニット4は、配線6を介して図示しないアンプ側に接続されている。
このスピーカー装置によると、スピーカーユニット4からの音は、太鼓型筒体1の両側から出ることになるので、このスピーカー装置1台だけでステレオ方式の音響効果を実現することができる。また、音は主に室内の壁面を反射して室内を満たすので、音量を落としても、音響効果が劣ることもなく、臨場感溢れた音場空間を作り出すことができる。
なお、上記実施の形態では、スピーカーユニット4の組み付けられる側を太鼓型筒体1で説明したが、樽型筒体(図示は省略。)を用いても同様の効果を得ることができる。この場合でも、その材質は木製が好ましいが、厚紙製、合成樹脂製あるいは金属製であってもよい。
発明の効果
以上説明したように、本スピーカー装置では、スピーカーユニットを太鼓型筒体又は樽型筒体の両側開口に組み付けたので、このスピーカー装置1台だけでステレオ方式の音響効果を実現することができ、また,胴部に形成した音抜き窓と相俟って、臨場感溢れた音場空間を作り出すこともできる。
本考案によるスピーカー装置の実施の形態を示す全体斜視図である。
符号の説明
1 太鼓型筒体(樽型筒状体)
2 開口
3 支持円盤
4 スピーカーユニット
5 音抜き窓
6 配線

Claims (3)

  1. 太鼓型筒体又は樽型筒体の両側開口にスピーカーユニットを組み付け、胴部には音抜き窓を形成したことを特徴とするスピーカー装置。
  2. 音抜き窓は、上各記筒体の胴部中央に形成され、聴者側に向けられている請求項1に記載のスピーカー装置。
  3. 上記各筒体は、木製、紙製、合成樹脂製あるいは金属製のいずれかである請求項1又は請求項2に記載のスピーカー装置。
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