JP3105409U

JP3105409U - 茶葉と茶湯を隔離できるティーポット

Info

Publication number: JP3105409U
Application number: JP2004002862U
Authority: JP
Inventors: 福▲きん▼ 謝
Original assignee: 福▲きん▼ 謝
Priority date: 2004-05-21
Filing date: 2004-05-21
Publication date: 2004-10-28
Anticipated expiration: 2010-05-21

Abstract

【課題】茶葉と茶湯を隔離できるティーポットの提供。
【解決手段】蓋とポット本体を具え、ポット本体の内部に茶葉を収容して茶葉と水を直接接触させてポット内部に茶湯を生成させる茶葉容器と、ポット本体上部開口部分に取り付けられてそれに接続された茶葉容器をポット本体内部で上下に移動させて茶葉を浸漬させ茶葉容器をポット本体上部開口部分に位置させる時に、茶葉容器内部の茶葉と茶湯を隔離させられる伝動体と、が設置されたことを特徴とする。
【選択図】図１

Description

本考案は一種の茶葉と茶湯を隔離できるティーポットに係り、特に茶葉容器に伝動体が組み合わされて、茶葉を収容し、浸漬させ、濾過し、茶葉を取り出す一連の動作を行なうことができ、ティーポット以外の空間を占有せず、茶を入れるのに便利で空間を節約し、茶湯濃度を制御でき飲む人の人数に応じた量の茶を入れることができるティーポットに関する。

茶は中国伝統の食文化の主流であり、特に近年は日本の茶道文化の影響から、茶を入れる技術と習慣が向上し、生活の礼儀と飲食芸術の表徴となっている。しかし、現代の忙しい商業社会にあっては、茶を入れるのに必要な道具を準備することは時間と場所をとるという事情がある。更に、伝統的な道具を用いて茶を入れるのは、茶葉を入れてからメインカップに注ぐまでの時間制御と過程に経験が必要で、一貫した作業中に気を抜くと風味が悪くなる。

ゆえに、茶を入れる伝統的な方法の難点を改善するために市場にはティーポット上部に開口を設けて、茶葉を入れるバスケットを設置したものがある。使用時には、該バスケットに適量の茶葉を入れて熱湯を注ぎ並びに水面を開口近くまでとし、茶葉を完全に浸してほぐし、茶湯を形成する。しかしこのような装置を使用する時、茶湯と茶葉が続けて接触するため、浸漬時間が長過ぎると渋みが発生し、美味しさが失われることがある。

特許文献１にはテーメーカーが記載され、それはティーメーカーのポット中に茶葉を入れるバスケットが設置され、バスケットの側部より支持棒が延伸されてポットに設けられた凹溝に支持され、バスケットをポットで回転させることで、バスケットを湯に浸すか湯より離脱させるかを制御でき、即ち茶葉の浸漬と茶葉の取り出しの過程を行なえるものとされている。しかしこのような装置は、バスケットがポット上方に設置されているため、熱湯を注ぐ時に少なくともポットの８分目或いは９分目まで注がねばバスケット内の茶葉を熱湯に浸すことができない。このため、以下のような三つの欠点が形成された。
１．適量の茶湯濃度となすためにはバスケットに大量の茶葉を入れなくてはならず、相当に不経済である。
２．１．を受けて、茶を飲む人数が少ない時、茶葉の数量を調節できず、余分の茶湯の浪費を形成したり過度に茶を飲むことになる欠点がある。
３．バスケットを茶湯より引き出した後に、バスケットの下方が網状体であるため、茶湯の蒸気で蒸留されて滴った茶湯のためにすでに出した茶湯全体に渋みが生じる。

以上の欠点から、茶湯濃度を制御でき飲用者の人数に応じて適当な茶湯量に制御でき、茶湯に渋みを出さないティーポットが求められている。

台湾実用新案公告第４５１６６３号明細書

本考案は一種の茶葉と茶湯を隔離できるティーポットを提供することを目的とし、それは、茶葉容器と伝動体の組合せを利用し、茶葉の装填、茶葉浸漬、茶湯濾過及び茶葉取り出しの一連の動作を一つの装置で行なえ、ティーポット以外の空間を占有せず、茶を入れるのに便利で空間を節約し、茶湯濃度を制御して飲用者の人数に応じて茶湯量を制御できるティーポットであるものとする。

本考案はまた一種の茶葉と茶湯を隔離できるティーポットを提供することを目的とし、それは茶葉容器の底カバーが密閉材料で構成され且つ少量の茶湯を収容でき、即ち、蒸留された茶湯が既に入れられた茶湯内に滴って渋みを発生するのを防止できるものとする。

本考案は更に一種の茶葉と茶湯を隔離できるティーポットを提供することを目的とし、それは、伝動体により茶葉容器がポット本体内で上下に移動させられる時、その最上位置と最低位置で１８０度の回転移動を発生し、これによりティーポット内空間を最大限利用できるものとする。

請求項１の考案は、蓋とポット本体を具え、ポット本体の内部に茶葉容器と伝動体とが設けられ、該茶葉容器は茶葉を収容して茶葉と水を直接接触させてポット内部に茶湯を生成させ、伝動体はポット本体上部開口部分に取り付けられ、それに接続された茶葉容器をポット本体内部で上下に移動させて茶葉を浸漬させ、茶葉容器をポット本体上部開口部分に位置させる時に、茶葉容器内部の茶葉と茶湯を隔離させられることを特徴とする、茶葉と茶湯を隔離できるティーポットとしている。
請求項２の考案は、請求項１記載の茶葉と茶湯を隔離できるティーポットにおいて、茶葉容器がフィルタネット、底カバー、上蓋、連接軸を具え、該フィルタネットは網状を呈し、該底カバーは密閉材料で形成されて該フィルタネットの底端に設置され、該上蓋は該フィルタネットの上端に設置され、且つ回転軸を利用して該フィルタネットと接続され、上蓋が該フィルタネットの上方で開閉動作可能で、該連接軸は茶葉容器と伝動体を固定手段で接続することを特徴とする、茶葉と茶湯を隔離できるティーポットとしている。
請求項３の考案は、請求項１記載の茶葉と茶湯を隔離できるティーポットにおいて、伝動体が第１ロッド、第２ロッド、第３ロッドを具え、該第１ロッドはホルダシートの一カ所に設置され、一端よりラックが延伸され、該第２ロッドは一端に細端を具え、該細端に回転軸を利用して歯車が接続され、該回転軸に茶葉容器が接続され、該第３ロッドは内部に中空部が設けられて弾性体を収容すると共に第２ロッドの上端に嵌合され、固定手段を利用して第２ロッドと第３ロッドが接続されたことを特徴とする、茶葉と茶湯を隔離できるティーポットとしている。

本考案の茶葉と茶湯を隔離できるティーポットは、茶葉容器と伝動体の組合せを利用し、茶葉の装填、茶葉浸漬、茶湯濾過及び茶葉取り出しの一連の動作を一つの装置で行なえ、ティーポット以外の空間を占有せず、茶を入れるのに便利で空間を節約し、茶湯濃度を制御して飲用者の人数に応じて茶湯量を制御できる。

本考案の茶葉と茶湯を隔離できるティーポットは茶葉容器の底カバーが密閉材料で構成され且つ少量の茶湯を収容でき、即ち、蒸留された茶湯が既に入れられた茶湯内に滴って渋みを発生するのを防止できる。

本考案の茶湯を隔離できるティーポットは、伝動体により茶葉容器がポット本体内で上下に移動させられる時、その最上位置と最低位置で１８０度の回転移動を発生し、これによりティーポット内空間を最大限利用できる。

本考案の茶葉と茶湯を隔離できるティーポットは、蓋とポット本体を具え、ポット本体の内部に茶葉を収容して茶葉と水を直接接触させてポット内部に茶湯を生成させる茶葉容器と、ポット本体上部開口部分に取り付けられてそれに接続された茶葉容器をポット本体内部で上下に移動させて茶葉を浸漬させ茶葉容器をポット本体上部開口部分に位置させる時に、茶葉容器内部の茶葉と茶湯を隔離させられる伝動体と、が設置されている。

図１、２及び３は本考案の立体外観図、立体分解図及び部分構造立体図である。ポット本体１と蓋２の間には茶葉容器３、伝動体４、ホルダシート５が設けられている。各部品の構造については以下のとおりである。

該ポット本体１内部には空間があり、上述の部品及び茶葉と熱湯を収容する。
該蓋２はホルダシート５の上方に閉じ合わされ、並びに伝動体４を設置するための切欠き２１が設けられている。

該茶葉容器３は密閉材料で形成された底カバー３１と底カバー３１の上方に接続されたフィルタネット３２を具え、該フィルタネット３２の上方の開口部分に上蓋３３が設けられ、該上蓋３３は回転軸３３１で接続され、上蓋３３がフィルタネット３２の上方にあって手で開閉でき、底カバー３１の縁部分に伝動体４と接続される連接軸３４が設けられている。

該伝動体４は第１ロッド４１、第２ロッド４２、第３ロッド４３を具え、第１ロッド４１はホルダシート５部分に設置され、該第１ロッド４１はホルダシート５の下方において棒体４１１とラック４１２を具え、第１ロッド４１の内部は中空部とされ、且つ中空部に位置決め棒４１３が延設されている。該伝動体４は更に第２ロッド４２を具え、該第２ロッド４２はその位置決め溝４２１を利用して第１ロッド４１の中空部に挿入されて上下運動可能とされると共に方向を案内し位置決めできる構造とされ、第２ロッド４２の下端に細端４２２が形成され、且つ細端４２２に貫通孔４２３が設けられ、更に回転軸４２５が歯車４２６、貫通孔４２３及び茶葉容器３の連接軸３４に通され、且つ該細端４２２の上方にストッパブロック４２４が延設され、且つ該回転軸４２５の前端に位置決め棒４２５１が形成されている。第３ロッド４３の上端に横向きに押し棒４３１が延設され、該第３ロッド４３の内部は中空部４３２とされ、且つ第３ロッド４３の外周に第１係止ブロック４３３が凸設されている。

該ホルダシート５は環状体とされ、且つ貫通孔５１を具え、且つ該ホルダシート５の上方に係合手段４５が設けられ、該係合手段４５は第２係止ブロック４５１と釈放部４５２を具えている。

伝動体４を組み付ける時は、先ず第２ロッド４２、茶葉容器３と歯車４２６を回転軸４２５で接続する。更に第２ロッド４２を第１ロッド４１の下方よりその中空部に挿入し、第２ロッド４２の一部を第１ロッド４１の上方より突出させ、更に第３ロッド４３の中空部４３２に弾性体４４を取付てから第３ロッド４３の中空部４３２を第２ロッド４２の外部に嵌合させ、並びに固定手段４３４を第３ロッド４３の上端に通して第２ロッド４２の螺合端４２７に固定し、こうして第２ロッド４２と第３ロッド４３を固定し、伝動体４の組付けを完成する。

このとき、伝動体４、茶葉容器３及びホルダシート５をポット本体１の上方に取付け、更に蓋２を閉じると図１の外観が形成される。

図４は本考案の茶葉容器３が最上端に位置し並びに上蓋３３が開放されて茶葉が入れられる時の側面断面図である。そのうち、茶葉容器３はポット本体１の上端の開口部分に位置し、且つそのフィルタネット３２のほとんどの区域はホルダシート５の上方に露出し、この時、フィルタネット３２上方の上蓋３３を開けて茶葉をフィルタネット３２中に入れることができ、さらに上蓋３３を閉じ、且つ回転軸４２５の位置決め棒４２５１をストッパブロック４２４の一側に固定する。図５に示されるように、このとき、第３ロッド４３上方の押し棒４３１を押すと第２ロッド４２と第３ロッド４３の間の弾性体４４が圧縮されて変形し、且つ第２ロッド４２が駆動され下向きに移動し、茶葉容器３が第２ロッド４２に連帯して下に移動し並びにホルダシート５の貫通孔５１より離脱する。

図６に示されるように、第２ロッド４２が下向きにある距離を移動すると、その下方の歯車４２６が第１ロッド４１のラック４１２に噛み合い、茶葉容器３が駆動されて９０度回転し、更に図７に示されるように、第１ロッド４１が底部まで押されると、その第１係止ブロック４３３が係合手段４５の第２係止ブロック４５１と係合し、且つ茶葉容器３が１８０度回転し、もとの上蓋３３と底カバー３１の位置が反対となり、且つ位置決め棒４２５１がストッパブロック４２４の別側に位置決めされる。この時、熱湯をポット本体１中に入れて茶葉を浸漬させることができる。

図８に示されるように、適当な時間茶葉を熱湯に浸漬させた後、茶葉容器３を茶湯より取り出して苦みや渋みが出ないようにする必要がある。このとき、手指で係合手段４５の釈放部４５２を押して、第２係止ブロック４５１と第１係止ブロック４３３を離脱させると、第２ロッド４２と第３ロッド４３の間の弾性体４４が弾性回復力を発生し、第２ロッド４２と第３ロッド４３を急速に上向きに押し上げ、茶葉容器３が逆方向に１８０度回転してから、ポット本体１上端の位置に戻り、図４の状態に戻る。

茶葉容器３の底カバー３１は密閉材質で且つトレイ状空間を形成し、これにより少量の茶湯を収容でき、ゆえに茶葉容器３が茶湯表面に上昇した時、茶湯の熱気で茶葉が蒸らされて苦い茶湯がポット本体１中に滴って茶湯の味に影響を与えることがなく、これが本考案の重要な特徴の一つである。

さらに、茶葉容器は伝動体によりティーポット底部に沈められ、その熱湯の添加量を茶の濃度と茶を飲む人数により決定でき、茶葉容器がティーポット底部において茶葉の浸漬を行なうため、熱湯量が少ない場合でも十分に浸漬を行なうことができ、また茶葉の使用量も節約でき、これも本考案の主要な特徴の一つである。

図９は本考案の茶葉容器のフィルタネットと底カバーが分離式とされた構造の側面断面図である。そのうち、茶葉容器３のフィルタネット３２は底カバー３１と分離及び結合可能とされる。このような設計は、茶葉を新しいものに入れ換えたい時に、フィルタネット３２を外して底カバー３１をポット本体１の上方に保持することで、ポット内の茶湯の保温に有効で、取り外したフィルタネット３２の茶葉を交換したり、フィルタネット３２を洗うことができ、本考案を使用上、更に完全なものとすることができる。

図１０、１１は本考案の底カバーとフィルタネットの平面図であり、図９のフィルタネット３２と底カバー３１を相互に分離した詳細な構造を示す。そのうち、底カバー３１の上端には二つの凹孔３１１が設けられ、フィルタネット３２の外部のリム３５には二つの凸塊３５１が設けられ、この二つの凹孔３１１と二つの凸塊３５１の対応によりフィルタネット３２と底カバー３１が相互に結合された後、フィルタネット３２が時計回り或いは逆時計回りにある角度回転させられて、凸塊３５１が底カバー３１上端に固定され、これにより固定状態が形成され、両者を分離する時は、組立と反対の順序で分解できる。

総合すると、本考案の構造の特徴及び各実施例はいずれも詳細に説明され、十分に本考案の目的と機能において、実施上の進歩性、及び産業上の利用価値を有することが分かる。且つ本考案の構造は従来にはないものであり、実用新案登録の要件を満たしている。なお、以上の実施例は本考案の請求範囲を限定するものではなく、以上の説明及び図面に基づきなしうる細部の修飾或いは改変は、いずれも本考案の請求範囲に属するものとする。

本考案の立体外観図である。本考案の立体分解図である。本考案の係合部の明晰な立体外観図である。本考案の茶葉容器がポット本体の最上端に位置し並びに上蓋が開放されて茶葉が入れられる時の断面側面図である。本考案の伝動体が押し下げられ且つ茶葉容器がこれに伴い下に移動する動作表示図である。本考案の伝動体が押し下げられ且つ茶葉容器に接続された歯車がラックに噛み合い茶葉容器が９０度回転する動作表示図である。本考案の伝動体が押し下げられ茶葉容器が１８０度回転しポット本体の底部に沈められ且つ伝動体が位置決めされる動作表示図である。本考案の係合手段の釈放部が押し下げられて伝動体が上向きに押し上げられて茶葉容器が最上端位置に回復する動作表示図である。本考案の茶葉容器のフィルタネットと底カバーが分離式とされた構造の側面断面図である。本考案の底カバーの平面図である。本考案のフィルタネットの平面図である。

符号の説明

１ポット本体
２蓋
２１切欠き
３茶葉容器
３１底カバー
３１１凹孔
３１２上端
３２フィルタネット
３３上蓋
３３１回転軸
３３２タブ
３４連接軸
３５リム
３５１凸塊
４伝動体
４１第１ロッド
４１１棒体
４１２ラック
４１３位置決め棒
４２第２ロッド
４２１位置決め溝
４２２細端
４２３貫通孔
４２４ストッパブロック
４２５回転軸
４２５１位置決め棒
４２６歯車
４２７螺合端
４３第３ロッド
４３１押圧部
４３２中空部
４３３第１係止ブロック
４３４固定手段
４４弾性体
４５係合手段
４５１第２係止ブロック
４５２釈放部
５ホルダシート
５１貫通孔

Claims

蓋とポット本体を具え、ポット本体の内部に茶葉容器と伝動体とが設けられ、該茶葉容器は茶葉を収容して茶葉と水を直接接触させてポット内部に茶湯を生成させ、伝動体はポット本体上部開口部分に取り付けられ、それに接続された茶葉容器をポット本体内部で上下に移動させて茶葉を浸漬させ、茶葉容器をポット本体上部開口部分に位置させる時に、茶葉容器内部の茶葉と茶湯を隔離させられることを特徴とする、茶葉と茶湯を隔離できるティーポット。
請求項１記載の茶葉と茶湯を隔離できるティーポットにおいて、茶葉容器がフィルタネット、底カバー、上蓋、連接軸を具え、該フィルタネットは網状を呈し、該底カバーは密閉材料で形成されて該フィルタネットの底端に設置され、該上蓋は該フィルタネットの上端に設置され、且つ回転軸を利用して該フィルタネットと接続され、上蓋が該フィルタネットの上方で開閉動作可能で、該連接軸は茶葉容器と伝動体を固定手段で接続することを特徴とする、茶葉と茶湯を隔離できるティーポット。
請求項１記載の茶葉と茶湯を隔離できるティーポットにおいて、伝動体が第１ロッド、第２ロッド、第３ロッドを具え、該第１ロッドはホルダシートの一カ所に設置され、一端よりラックが延伸され、該第２ロッドは一端に細端を具え、該細端に回転軸を利用して歯車が接続され、該回転軸に茶葉容器が接続され、該第３ロッドは内部に中空部が設けられて弾性体を収容すると共に第２ロッドの上端に嵌合され、固定手段を利用して第２ロッドと第３ロッドが接続されたことを特徴とする、茶葉と茶湯を隔離できるティーポット。