JP3105365U - パイプ切断用治具およびパイプ切断装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】部分的な目印で足り、簡単な作業でパイプをきれいに切断することができるパイプ切断用治具およびパイプ切断装置を提供する。
【解決手段】パイプ1を挿入して互いの中心軸L1,L2を一致させて固定するホルダ2と、ホルダ2をホルダ2の中心軸L2まわりに回転自在且つホルダ2の中心軸L2方向に移動不能に支持する支持ベース3と、支持ベース3に対してカッター4をパイプ1に対向させて且つパイプ1の肉厚方向に移動可能に取り付ける取付手段5を備えている。
【選択図】図1

Description

本考案は、パイプ切断用治具およびパイプ切断装置に関する。さらに詳述すると、本考案は、パイプを回転させながら切断するパイプ切断用治具およびパイプ切断装置に関するものである。
配管工事の現場作業では、例えば塩化ビニル樹脂製の管(いわゆる塩ビ管)等のパイプをその場で切断する必要があり、しかも多数のパイプを様々な長さに切断しなければならないことが多い。従来、作業現場における塩ビ管の切断は、作業効率を良くするためにグライダーを使用して手作業で行っていた。即ち、塩ビ管の切断位置に全周にわたって目印となる線を引いておき、塩ビ管を回しながら目印線をグライダーの刃でなぞるようにして切断していた。
しかしながら、グラインダーを使用して手作業で塩ビ管を切断する場合には、グラインダーの刃で目印線を正確になぞる必要があり、作業に熟練を要していた。即ち、グラインダーの刃を食い込ませるパイプの周面は当然のことながら曲面であり、しかも塩ビ管を回しながらの作業になるので、グラインダーの刃で目印線を正確になぞるのは難しく、塩ビ管に対してグラインダーの刃を相対的に一周させたときに切り目が真っ直ぐに合わないことも多く、また、切り目の最初の部分と最後の部分がずれてしまうこともあった。さらに、実際に切断を行う前の準備作業として、曲面である塩ビ管の外周面に目印線を全周にわたって付しておく必要があり、準備作業に手間が掛かっていた。
本考案は、部分的な目印で足り、簡単な作業でパイプをきれいに切断することができるパイプ切断用治具およびパイプ切断装置を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために、請求項1記載のパイプ切断用治具は、パイプを挿入して互いの中心軸を一致させて固定するホルダと、ホルダをホルダの中心軸まわりに回転自在且つホルダの中心軸方向に移動不能に支持する支持ベースと、支持ベースに対してカッターをパイプに対向させて且つパイプの肉厚方向に移動可能に取り付ける取付手段を備えるものである。
したがって、切断するパイプをホルダに挿入して固定すると、パイプがその中心軸まわりに回転自在且つ中心軸方向には移動不能に支持される。このとき、パイプの切断位置がカッターに対向するようにパイプをホルダに対して挿入しておく。取付手段によって支持ベースに取り付けたカッターをパイプに向けて移動させ、パイプに食い込ませるようにして切り目を入れる。この状態でパイプを回転させると切り目が伸び、パイプを1回転させることで切り目が1周するので、パイプが切断される。パイプはその中心軸方向に移動することがないので、切り目は真っ直ぐ伸びて1周する。なお、取付手段によって支持ベースにカッターを取り付けた後、パイプをホルダに挿入しても良く、あるいはパイプをホルダに挿入した後、取付手段によって支持ベースにカッターを取り付けるようにしても良い。
また、請求項2記載のパイプ切断用治具は、ホルダはパイプの外周面を締め付ける円筒部を有し、円筒部は周方向の少なくとも1箇所でホルダの回転軸方向に分断されており、パイプ挿入後に分断部分の間隔を狭めて円筒部を細くする第1の縮径手段を備えるものである。したがって、円筒部の分断部分の間隔を狭める前は円筒部は広がり太くなっている。このため、ホルダへのパイプの挿入が容易である。パイプ挿入後、第1の縮径手段によって円筒部の分断部分の間隔を狭めることで円筒部を細くしてパイプを締め付け固定することができる。
また、請求項3記載のパイプ切断用治具は、第1の縮径手段が、分断部分を挟んで対向する位置に設けられた引っ掛け金具と引っ掛けレバーを備えるバックル機構である。したがって、引っ掛け金具に引っ掛けレバーを引っ掛け、この状態で引っ掛けレバーを引っ掛け金具とは反対側に倒すと、即ちバックル機構を止めると、引っ掛け金具が引っ掛けレバー側に引き寄せられて分断部分の間隔が狭くなり、円筒部が細くなる。これにより、ホルダの円筒部によってパイプを締め付け固定することができる。
また、請求項4記載のパイプ切断用治具は、ホルダが固定するパイプよりも細いパイプを挿入し互いの中心軸を一致させて固定するアタッチメントと、ホルダの中心軸とアタッチメントの中心軸を一致させてアタッチメントをホルダに固定する固定手段を備えるものである。
したがって、ホルダに固定されたアタッチメントに切断する小径パイプ(ホルダが固定するパイプよりも細いパイプ)を挿入して固定すると、小径パイプがその中心軸まわりに回転自在且つ中心軸方向に移動不能に支持される。即ち、ホルダに直接固定できないような細いパイプを、アタッチメントを介して間接的にホルダに固定することができる。なお、固定手段によってホルダにアタッチメントを固定した後、パイプをアタッチメントに挿入しても良く、あるいはパイプをアタッチメントに挿入し固定した後、固定手段によってホルダにアタッチメントを固定するようにしても良い。
また、請求項5記載のパイプ切断用治具は、アタッチメントが、ホルダに固定されるフランジ部と、パイプの外周面を締め付ける円筒部とを有し、円筒部は周方向の少なくとも1箇所でアタッチメントの中心軸方向に分断されており、パイプ挿入後に分断部分の間隔を狭めて円筒部を細くする第2の縮径手段を備えるものである。したがって、円筒部の分断部分の間隔を狭める前は円筒部は広がり太くなっている。このため、アタッチメントへのパイプの挿入が容易である。パイプ挿入後、第2の縮径手段によって円筒部の分断部分の間隔を狭めることで円筒部を細くしてパイプを締め付け固定することができる。
また、請求項6記載のパイプ切断用治具は、第2の縮径手段が、分断部分を挟んで対向する位置に設けられた引っ掛け金具と引っ掛けレバーを備えるバックル機構である。したがって、引っ掛け金具に引っ掛けレバーを引っ掛け、この状態で引っ掛けレバーを引っ掛け金具とは反対側に倒すと、即ちバックル機構を止めると、引っ掛け金具が引っ掛けレバー側に引き寄せられて分断部分の間隔が狭くなり、円筒部が細くなる。これにより、アタッチメントの円筒部によってパイプを締め付け固定することができる。
また、請求項7記載のパイプ切断用治具は、支持ベースに揺動自在に取り付けられると共にカッターとの連結部を有し、カッターの作業者側への移動量を制限する安全レバーを備えるものである。したがって、カッターが作業者側に動き過ぎるのを防止することができる。
また、請求項8記載のパイプ切断用治具は、パイプのホルダから離れた位置をホルダ内の位置と同じ高さまで持ち上げて支持する台を備えるものである。したがって、支持ベースと台との2点でパイプを支持することができ、たとえ切断するパイプが長尺であっても、パイプを水平に支持することができる。
さらに、請求項9記載のパイプ切断装置は、請求項1から8のいずれかに記載のパイプ切断用治具と、取付手段によって支持ベースに取り付けられ、少なくともパイプの肉厚分の厚さの切断が可能な刃を有するカッターとを備えるものである。即ち、パイプ切断用治具にカッターを備えたパイプ切断装置とすることができる。
しかして、請求項1記載の考案では、パイプ切断用治具を上述のように構成しているので、パイプを1回転させることでパイプの切断位置に全周に亘って真っ直ぐに切り目を入れることができる。このため、簡単な作業でパイプをきれいに切断することができる。また、パイプは中心軸方向に動くことがないので、パイプの切断位置からカッターがずれることがない。このため、切断位置を示す目印を全周にわたって付しておく必要がなくなり、目印を部分的に付しておけば良いので、パイプ切断の準備作業を簡単なものにすることができる。
また、請求項2記載の考案では、パイプ切断用治具を上述のように構成しているので、パイプのホルダへの挿入が容易であり、作業性をより向上させることができる。
また、請求項3記載の考案では、パイプ切断用治具を上述のように構成しているので、バックル機構の止め外しによってパイプのホルダへの固定と固定解除を行うことができる。即ち、ホルダへのパイプの固定と固定解除をワンタッチ動作で行うことができる。
また、請求項4記載の考案では、パイプ切断用治具を上述のように構成しているので、アタッチメントを交換することで様々な太さのパイプに対応することができる。
また、請求項5記載の考案では、パイプ切断用治具を上述のように構成しているので、パイプのアタッチメントへの挿入が容易であり、作業性をより向上させることができる。
また、請求項6記載の考案では、パイプ切断用治具を上述のように構成しているので、バックル機構の止め外しによってパイプのアタッチメントへの固定と固定解除を行うことができる。即ち、アタッチメントへのパイプの固定と固定解除をワンタッチ動作で行うことができる。
また、請求項7記載の考案では、パイプ切断用治具を上述のように構成しているので、カッターが作業者側に動き過ぎるのを防止することができ、安全性をより向上させることができる。
また、請求項8記載の考案では、パイプ切断用治具を上述のように構成しているので、パイプを2点支持することができ、切断するパイプが長尺のものであってもパイプを水平にして切断を行うことができる。
さらに、請求項9記載の考案では、パイプ切断装置を上述のように構成しているので、構造が簡単で、小型軽量のパイプ切断装置を提供することができる。
以下、本考案の構成を図面に示す最良の形態に基づいて詳細に説明する。
図1に、本考案のパイプ切断用治具の実施形態の一例を示す。パイプ切断用治具は、パイプ1を挿入して互いの中心軸L1,L2を一致させて固定するホルダ2と、ホルダ2をホルダ2の中心軸L2まわりに回転自在且つホルダ2の中心軸L2方向に移動不能に支持する支持ベース3と、支持ベース3に対してカッター4をパイプ1に対向させて且つパイプ1の肉厚方向に移動可能に取り付ける取付手段5を備えるものである。なお、中心軸L1はパイプ1の中心軸であり、中心軸L2はホルダ2の中心軸である。
支持ベース3は円形の枠体6と、ベースプレート7と、枠体6をベースプレート7に固定する脚部8を備えている。脚部8は、例えば一対のL字状金具によって構成されている。
ホルダ2は、支持ベース3の枠体6に回転自在に取り付けられたフランジ部2aと、フランジ部2aの内周面に部分的に固着された円筒部2bより構成されている。本実施形態では、フランジ部2aをインナレースとし、枠体6をアウタレースとし、フランジ部2aと枠体6との間に多数のボールを介在させることでベアリングを構成し、このベアリング構造によってフランジ部2aを枠体6に回転自在に取り付けている。このように枠体6に対してフランジ部2aが回転自在に取り付けられているので、ホルダ2全体として回転自在となっている。
円筒部2bはパイプ1の外周面を締め付けるもので、周方向の少なくとも1箇所でホルダ2の回転軸L2方向に分断されており、パイプ1挿入後に分断部分9の間隔を狭めることでパイプ1を締め付け固定する。本実施形態では、円筒部2bを1箇所で分断している。即ち、1枚の薄板を円筒状に丸めることで円筒部2bが構成されている。また、図2に示すように、円筒部2bの分断部分9から離れた位置はフランジ部2aの内周面2dに例えば溶接等の手段によって固着されているが、分断部分9の近傍ではフランジ部2aに固着されていない。このため、分断部分9の間隔を狭めて円筒部2bを細くすることができる。なお、本実施形態では、円筒部2bのほぼ半周をフランジ部2aの内周面2dに固着している。円筒部2bの直径は切断するパイプ1の直径に応じて決定されている。なお、円筒部2bを2箇所以上で分断するようにしても良い。
円筒部2bにはパイプ1挿入後に分断部分9の間隔を狭めて円筒部2bを細くする第1の縮径手段12が設けられている。本実施形態では、第1の縮径手段12は、例えば引っ掛け金具10と引っ掛けレバー11を備えるバックル機構(以下、バックル機構12という)である。引っ掛け金具10と引っ掛けレバー11は分断部分9を挟んで対向する位置に、例えば図示しないねじによって固定されている。バックル機構12を外した状態、即ち引っ掛けレバー11を引っ掛け金具10から外した状態では、円筒部2bの弾性によってフランジ部2aとは反対側の分断部分9の間隔がある程度広がり、円筒部2bが若干太くなる。また、バックル機構12を止めた状態、即ち引っ掛けレバー11の枠体11aを引っ掛け金具10に引っ掛けてレバー本体11bを倒した状態では、枠体11aによって引っ掛け金具10が若干引き寄せられているので、フランジ部2aとは反対側の分断部分9の間隔が狭まり、円筒部2bが若干細くなる。なお、引っ掛けレバー11のレバー本体11bは図示しないスプリングによって倒れる方向に常時付勢されており、また、レバー本体11bを倒した状態では円筒部2bが広がろうとする弾性力が枠体11aをレバー本体11bを倒す方向に引っ張るので、作業者がバックル機構12を外す動作をしなければバックル機構12が外れることはない。
円筒部2bには、パイプ1のがた付きを防止する微調整機構13が設けられている。微調整機構13は例えば蝶ねじであり、円筒部2bに設けたねじ孔2cにねじ込まれている。微調整機構13のねじ込み量を変えることで円筒部2b内への突出量を調整し、先端をパイプ1に当接させてパイプ1のがた付きを防止する。円筒部2bによってパイプ1をがた付きなく締め付けることができる場合には、微調整機構13の先端を円筒部2b内に突出させずに引っ込めておく。微調整機構13を設けておくことで、パイプ1の寸法に誤差があってもがた付きを抑えてしっかりと固定することができる。なお、微調整機構13は同一円周上に複数箇所に設けておくことが好ましい。本実施形態では、同一円周上の2箇所に微調整機構13を設けている。
なお、ホルダ2のフランジ部2aには後述するアタッチメント14を固定する固定手段15が設けられている。ただし、図1の実施形態ではアタッチメント14を使用しない。
カッター4は、例えばグラインダー(以下、グライダー4という)である。グラインダー4は、少なくともパイプ1の肉厚分の厚さの切断が可能な刃4aを有している。グラインダー4の握り部分には、取付手段5の取付金具16が取り付けられている。
取付手段5は、グラインダー4に取り付けられた取付金具16と、ホルダ2の枠体6に取り付けられた取付アーム17より構成されている。取付金具16の孔16aに取付アーム17の先端段部17aを挿入し、蝶ナット18を締め付けることで、グラインダー4を取付アーム17を介して支持ベース3に取り付けることができる。グラインダー4はパイプ1の中心軸L1方向に移動不能である。取付金具16はグラインダー4の刃4aと平行に取り付けられており、取付アーム17はホルダ2の中心軸L2と平行に取り付けられているので、図3に示すように、グラインダー4の刃4aをパイプ1に対して垂直に配置することができる。また、取付金具16は取付アーム17に対して回転するので、グラインダー4を傾動させてその刃4aをパイプ1の肉厚方向に移動させることができる(図4)。
本実施形態では、支持ベース3に揺動自在に取り付けられると共にグラインダー4との連結部19aを有し、グラインダー4の作業者側への移動量を制限する安全レバー19を備えている。安全レバー19は例えばL字状を成しており、グラインダー4に設けられた凸部20に上から嵌め込まれる連結部19aとしてのスリット(以下、連結スリット19aという)と、長手方向に沿うスリット19bが形成されている。安全レバー19は、スリット19bを通過するねじ21によって枠体6の前面にねじ21を中心に揺動自在に且つスリット19bの長手方向にスライド自在に取り付けられている。グラインダー4を取付手段5によって支持ベース3に取り付けた後、安全レバー19の連結スリット19aを凸部20に上から嵌め込むことで、図5に示すように、グラインダー4が作業者側即ちパイプ1とは反対側に動き過ぎるのを防止することができ、安全性をより高めることができる。
次に、パイプ切断用治具を使用してパイプ1を切断する作業について説明する。まず最初に、グラインダー4を取付手段5によって支持ベース3に取り付け、グラインダー4の凸部20に安全レバー19の連結スリット19aを引っ掛ける(図3)。また、ホルダ2の円筒部2bのバックル機構12を外しておき、円筒部2bを広げておく。一方、切断するパイプ1については、その切断位置に目印28を付けておく。この目印28は、パイプ1の全周にわたるものでなく、部分的なもので良い。このように部分的な目印28で足りるので、全周にわたって目印となる線を引く場合に比べて、目印を付ける準備作業が簡単である。
この状態で、パイプ1をホルダ2の円筒部2bに挿入し、バックル機構12を止める。バックル機構12を止めることで円筒部2bの分断部分9の間隔が狭まり、円筒部2bの直径を縮めてパイプ1を締め付けて固定することができる。円筒部2bの直径はパイプ1の太さに対応しているので、通常、バックル機構12を止めることでパイプ1をしっかりと固定することができる。このとき、パイプ1に付けた目印28がグライダーの刃4aに対向する位置に一致するまでパイプ1を円筒部2bに挿入しておく。なお、パイプ1の寸法誤差等に起因してバックル機構12を止めてもパイプ1ががた付く場合には、微調整機構13を使用してパイプ1のがた付きを抑える。
グラインダー4を作動させた後、取付アーム17を中心に傾動させるようにしてパイプ1に向けて移動させ、グラインダー4の刃4aをパイプ1に食い込ませるようにして切り目29を入れる。この状態でホルダ2を回転させてパイプ1を回転させると切り目29が伸び(図4)、パイプ1を1回転させることで切り目29が1周するのでパイプ1が切断される。パイプ1とグラインダー4は中心軸L1,L2方向には動かないので、切断時の切り目29はパイプ1の周方向に真っ直ぐに伸び、切り目29が1周したときに最初の部分と最後の部分がぴったりと合う。このため、切断面がきれいである。
グラインダー4には安全レバー19が掛けられているので、切断作業中にグラインダー4が作業者側に動き過ぎることはない。したがって、安全性をより高めることができる。
パイプ1切断後、グラインダー4を停止させ、ホルダ2の円筒部2bのバックル機構12を外し、パイプ1を円筒部2bから引き抜く。これによりパイプ1の切断作業が終了する。パイプ1の切断を繰り返し行う場合には、次のパイプ1を円筒部2bに挿入し、上述の作業を繰り返せば良い。このように簡単な作業でパイプ1をきれいに切断することができ、作業性に優れている。
パイプ1の固定と解除はバックル機構12の止め外しによって行うことができるので、ワンタッチ動作の簡単な作業となり、作業性を向上させることができる。
長尺のパイプ1を切断する場合には、図6に示すように、パイプ1のホルダ2から離れた位置をホルダ2内の位置と同じ高さまで持ち上げて支持する台27を使用する。この台27は、例えばパイプ1の下側半分を支持する半円部22aを有する支持プレート22と、支持プレート22をホルダ2の円筒部2bの下側半部と同じ高さに持ち上げる2本の支柱23と、2枚のプレート24a,24bを十字状に重ねて接続した脚部24より構成されている。2本の支柱23は脚部24の上側のプレート24aに取り付けられている。また、図7に示すように、下側のプレート24bは上側のプレート24aに対して回転可能になっており、下側のプレート24bを上側のプレート24aに重ねることができる。
台27を使用することでパイプ1を支持ベース3と台27との2点で支持することができ、長尺のパイプ1を水平に配置することができる。このため、支持ベース3が傾いたり倒れたりするのを防止することができる。なお、支持ベース3によってパイプ1を水平に配置できる場合には、図1に示すように、台27を使用しなくても良い。台27を使用しない場合には、下側のプレート24bを上側のプレート24aに重ねておくことで、脚部24をコンパクトにすることができる。即ち、台27を使用する場合にのみ脚部24を広げ、使用しない場合には脚部24をコンパクトにすることができるので、収納や運搬に便利である。
細いパイプ1を切断する場合には、図8に示すように、ホルダ2が固定するパイプ1よりも細いパイプ1を挿入し互いの中心軸L1,L3を一致させて固定するアタッチメント14を使用する。アタッチメント14は、ホルダ2に固定されるフランジ部14aと、パイプ1の外周面を締め付ける円筒部14bより構成されている。なお、中心軸L3はアタッチメント14の中心軸である。
円筒部14bは、周方向の少なくとも1箇所でアタッチメント14の回転軸L3方向に分断されており、パイプ1挿入後に分断部分31の間隔を狭めることでパイプ1を締め付け固定する。本実施形態では、円筒部14bを1箇所で分断している。即ち、1枚の薄板を円筒状に丸めることで円筒部14bが構成されている。円筒部14bは、例えば図9に示すように、フランジ部14aの内周面にL字金具30とねじ31を使用して取り付けられている。本実施形態では、円筒部14bの分断部分31から離れた4箇所をL字金具30によってフランジ部14aに取り付けている。このため、分断部分31の間隔を狭めて円筒部14bを細くすることができる。円筒部14bの直径は切断するパイプ1の直径に応じて決定されている。なお、円筒部14bを2箇所以上で分断するようにしても良い。また、アタッチメント14の円筒部14bには、ホルダ2の円筒部2bと同様の微調整機構13が設けられていると共に、第1の縮径手段12と同じ構造のバック機構からなる第2の縮径手段32が設けられている。なお、円筒部14bの微調整機構13および第2の縮径手段32は、ホルダ2の円筒部2bの微調整機構13および第1の縮径手段12と同様の作用・効果を奏するので、それらの説明は省略する。
アタッチメント14はホルダ2内に挿入され、これらの中心軸L3,L2を一致させて固定手段15によってホルダ2のフランジ部2aに固定される。固定手段15は、例えばホルダ2のフランジ部2aの前面から前方に向けて突出するねじ棒25と、ねじ棒25にねじ込まれる蝶ナット26より構成されている。アタッチメント14のフランジ部14aには切り欠き14cが設けられており、切り欠き14cにねじ棒25を通すようにしてフランジ部14aをホルダ2のフランジ部2aに重ね合わせた後、蝶ナット26をねじ込む。これにより、アタッチメント14をホルダ2にこれらの中心軸L2,L3を一致させながら固定することができる。なお、アタッチメント14へのパイプ1の固定方法は、ホルダ2へのパイプ1の固定方法と同様である。
アタッチメント14を使用することで、ホルダ2では固定できない細いパイプ1を固定することができる。切断を行うパイプ1の直径に応じてアタッチメント14を準備しておけば、アタッチメント14の交換により様々な直径のパイプ1を切断することができる。
支持ベース3の枠体6は例えばアルミ製であり、また、肉抜き部を適宜設けている。また、支持ベース3のホルダ2、アタッチメント14、台24の支持プレート22および脚部24は、例えばステンレス製の薄板で構成されている。このため、パイプ切断用治具は軽量である。即ち、パイプ切断用治具は小型軽量で運搬に適しており、作業現場に持ち込んで作業するのに適している。
本実施形態のパイプ切断用治具は、支持ベース3としてベースプレート7を有しているので、平坦な場所に設置して使用するのに適している。また、支持ベース3の脚部8は一対のL字状金具より構成されているので、比較的高い位置に設置して使用するのに適している。これらのため、本実施形態のパイプ切断用治具は、例えばトラックの荷台等の平坦である程度高い場所に設置して使用するのに適している。
なお、切断するパイプ1としては、グラインダー4によって切断できる材質のものであれば、特に限定されない。例えば、水道管等として使用される塩ビ管等の切断が可能である。また、切断するパイプ1としては、横断面形状が円形のパイプ(以下、円パイプという)1に限るものではなく、その他の断面形状のパイプ(以下、非円パイプという。例えば角パイプ等。)1の切断も可能である。ただし、非円パイプ1を切断する場合には、ホルダ2やアタッチメント14の円筒部2b,14bの形状を非円パイプ1の形状に対応させておくか(非円パイプ専用治具の場合)、あるいはアタッチメント14の円筒部14bのみを非円パイプ1の形状に対応させておき、円パイプ1を切断する場合にはホルダ2によって直接円パイプ1を固定し、非円パイプ1を切断する場合にはアタッチメント14を使用する(円パイプ1と非円パイプ1の両方に使用できる治具の場合)ようにしても良い。
また、パイプ1に限らず、棒の切断も可能である。ただし、棒を切断する場合には、グラインダー4として、少なくとも棒の半径分の厚さの切断が可能な刃4aを有していることが必要である。
このパイプ切断用治具は、カッター4を備えたパイプ切断装置とすることもできる。即ち、上述のパイプ切断用治具と、取付手段5によって支持ベース3に取り付けられ、少なくともパイプ1の肉厚分の厚さの切断が可能な刃4aを有するカッター4とを備えるパイプ切断装置とすることもできる。このパイプ切断装置はパイプ切断用治具を利用するので、構造が簡単で、しかも小型軽量である。また、カッター4として市販の工具であるグラインダーを使用することができるので、専用のカッターを備えるパイプ切断装置に比べて、製造コストを安くすることができる。
なお、上述の形態は本考案の好適な形態の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本考案の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例えば、上述の説明では、支持ベース3を枠体6とベースプレート7と脚部8によって構成していたが、必ずしもこの構成に限るものではない。例えば、脚部8とベースプレート7を省略し、枠体6を直接三脚によって支持する構造の支持ベース3としても良い。あるいは、枠体6を取り付けたベースプレート7を三脚によって支持する構造の支持ベース3としても良い。三脚を使用する場合、パイプ切断用治具およびパイプ切断装置を平坦な場所に設置できることは勿論のこと、多少の凹凸がある場所や傾斜面等にも設置することができ、現場での使用により適している。
また、上述の説明では、アタッチメント14の円筒部14bをL字金具30によってフランジ部14aに取り付けるようにしていたが、必ずしもこの構造に限るものではない。例えば、ホルダ2の円筒部2bと同様に、円筒部14bの分断部分31から離れた位置を溶接等の手段によってフランジ部14aの内周面に固着するようにしても良い。
また、上述の説明では、ホルダ2の円筒部2bを例えば溶接等の手段によってフランジ部2aの内周面に固着していたが、必ずしもこの構造に限るものではない。例えば、アタッチメント14の円筒部14bと同様に、円筒部2bの分断部分9から離れた位置をL字金具等を使用してフランジ部2aに取り付けるようにしても良い。
また、上述の説明では、支持ベース3にカッター4を取り付けた後、パイプ1をホルダ2に挿入するようにしていたが、パイプ1をホルダ2に挿入して固定した後、支持ベース3にカッター4を取り付けるようにしても良い。
また、アタッチメント14を使用する場合には、ホルダ2にアタッチメント14を固定した後、パイプ1をアタッチメント14に挿入しても良く、あるいはパイプ1をアタッチメント14に挿入し固定した後、パイプ1ごとアタッチメント14をホルダ2に固定するようにしても良い。
また、ホルダ2によって固定できる太さのパイプ1のみを切断する場合には、アタッチメント14を省略しても良い。また、台27を使用する必要がない長さのパイプ1のみを切断する場合には、台27を省略しても良い。
本考案のパイプ切断用治具の第1の実施形態を示す分解斜視図である。 ホルダのフランジ部と円筒部との固着の様子を示す図である。 パイプとグラインダーと安全レバーの位置関係を示し、切断を開始する前の状態の図である。 パイプとグラインダーと安全レバーの位置関係を示し、切断状態の図である。 パイプとグラインダーと安全レバーの位置関係を示し、安全レバーによってグラインダーの作業者側への移動を制限している状態の図である。 本考案のパイプ切断用治具の第2の実施形態を示す分解斜視図である。 図6の台を示す斜視図である。 本考案のパイプ切断用治具の第3の実施形態を示す分解斜視図である。 アタッチメントのフランジ部と円筒部の取り付けの様子を示す断面図である。
符号の説明
1 パイプ
2 ホルダ
2b ホルダの円筒部
3 支持ベース
4 グラインダー(カッター)
4a 刃
5 取付手段
9,31分断部分
10 引っ掛け金具
11 引っ掛けレバー
12 バックル機構(第1の縮径手段)
14 アタッチメント
14b アタッチメントの円筒部
15 固定手段
19 安全レバー
19a 連結スリット(連結部)
27 台
32 バックル機構(第2の縮径手段)
L1 パイプの中心軸
L2 ホルダの中心軸
L3 アタッチメントの中心軸

Claims (9)

  1. パイプを挿入して互いの中心軸を一致させて固定するホルダと、前記ホルダを前記ホルダの中心軸まわりに回転自在且つ前記ホルダの中心軸方向に移動不能に支持する支持ベースと、前記支持ベースに対してカッターを前記パイプに対向させて且つ前記パイプの肉厚方向に移動可能に取り付ける取付手段を備えることを特徴とするパイプ切断用治具。
  2. 前記ホルダは前記パイプの外周面を締め付ける円筒部を有し、前記円筒部は周方向の少なくとも1箇所で前記ホルダの回転軸方向に分断されており、パイプ挿入後に分断部分の間隔を狭めて前記円筒部を細くする第1の縮径手段を備えることを特徴とする請求項1記載のパイプ切断用治具。
  3. 前記第1の縮径手段は、前記分断部分を挟んで対向する位置に設けられた引っ掛け金具と引っ掛けレバーを備えるバックル機構であることを特徴とする請求項2記載のパイプ切断用治具。
  4. 前記ホルダが固定するパイプよりも細いパイプを挿入し互いの中心軸を一致させて固定するアタッチメントと、前記ホルダの中心軸と前記アタッチメントの中心軸を一致させて前記アタッチメントを前記ホルダに固定する固定手段を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか一に記載のパイプ切断用治具。
  5. 前記アタッチメントは、前記ホルダに固定されるフランジ部と、前記パイプの外周面を締め付ける円筒部とを有し、前記円筒部は周方向の少なくとも1箇所で前記アタッチメントの中心軸方向に分断されており、パイプ挿入後に分断部分の間隔を狭めて前記円筒部を細くする第2の縮径手段を備えることを特徴とする請求項4記載のパイプ切断用治具。
  6. 前記第2の縮径手段は、前記分断部分を挟んで対向する位置に設けられた引っ掛け金具と引っ掛けレバーを備えるバックル機構であることを特徴とする請求項5記載のパイプ切断用治具。
  7. 前記支持ベースに揺動自在に取り付けられると共に前記カッターとの連結部を有し、前記カッターの作業者側への移動量を制限する安全レバーを備えることを特徴とする請求項1から6のいずれか一に記載のパイプ切断用治具。
  8. 前記パイプの前記ホルダから離れた位置を前記ホルダ内の位置と同じ高さまで持ち上げて支持する台を備えることを特徴とする請求項1から7のいずれか一に記載のパイプ切断用治具。
  9. 請求項1から8のいずれかに記載のパイプ切断用治具と、前記取付手段によって前記支持ベースに取り付けられ、少なくとも前記パイプの肉厚分の厚さの切断が可能な刃を有するカッターとを備えることを特徴とするパイプ切断装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006328745A (ja) * 2005-05-25 2006-12-07 Matsushita Electric Works Ltd 軒樋切断用治具
WO2022102111A1 (ja) * 2020-11-16 2022-05-19 康史 萩原 チューブ切断装置
WO2022113892A1 (ja) * 2020-11-27 2022-06-02 信越化学工業株式会社 熱硬化性樹脂組成物

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