JP2760922B2 - ばね緩衝脚を位置調整するための工具 - Google Patents

ばね緩衝脚を位置調整するための工具

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JP2760922B2
JP2760922B2 JP4170422A JP17042292A JP2760922B2 JP 2760922 B2 JP2760922 B2 JP 2760922B2 JP 4170422 A JP4170422 A JP 4170422A JP 17042292 A JP17042292 A JP 17042292A JP 2760922 B2 JP2760922 B2 JP 2760922B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ショックアブソーバ
と、該ショックアブソーバの2つのばね受けにプレロー
ドをかけられて同軸的に支持された圧縮コイルばねと、
一方の端部に設けられた固定用構成部分とから成ってい
て、該固定用構成部分が孔およびピンもしくはそのいず
れか一方から成る複数の固定エレメントを有している、
自動車のばね緩衝脚を位置調整するための工具に関す
る。
【0002】この場合、「固定用構成部分が孔およびピ
ンもしくはそのいずれか一方から成る複数の固定エレメ
ントを有している」という記載は、本発明による工具を
用いて位置調整したいばね緩衝脚の種々様々な構成を考
慮するものである。すなわち、自動車のボデーに固定す
るための固定用構成部分が対応する固定用孔を備えてい
ると同時に、たとえばプレセンタリングの目的で対応す
るピンをも備えているようなばね緩衝脚が存在してい
る。さらに、ピンまたは孔のいずれか一方の形の固定エ
レメントしか備えていない固定用構成部分も存在してお
り、その場合、このピンまたは孔のいずれかを介してば
ね緩衝脚は自動車のボデーに固定可能となる。したがっ
て、本発明による工具はこのような種々のばね緩衝脚の
全てに対して使用されるものである。
【0003】
【従来の技術】このようなばね緩衝脚では、ショックア
ブソーバのシリンダが一端に、支承スリーブを有する支
承アイを備えており、この支承アイは規定された軸方向
において、車軸に設けられた専用の収容軸受けに取り付
けられる。ショックアブソーバの上端部に配置されてい
て、孔およびピンもしくはそのいずれか一方から成る固
定エレメントを有するような固定用構成部分は、組み付
けられた状態において、自動車の走行フレームに設けら
れた固定装置に基づき、やはり規定された位置を取るの
で、たとえば前記固定用構成部分の固定スリーブの軸線
または前記固定用構成部分の2つの孔を結ぶ仮想結合線
は、ショックアブソーバシリンダの下端部に配置された
支承アイの軸線に対して規定された角度を取る。この角
度を以下において、取付角度と呼ぶ。
【0004】このようなばね緩衝脚を完全な構成ユニッ
トとして自動車に組み付けるためには、ショックアブソ
ーバシリンダに設けられた支承アイの軸線と、ばね緩衝
脚に設けられた固定用構成部分の固定スリーブの軸線も
しくは固定用構成部分の2つの孔を結ぶ仮想結合線の軸
線との間の取付角度を、既にばね緩衝脚の組立て時に調
節することが必要となる。90゜、21゜または51゜
の取付角度を有する種々のばね緩衝脚が存在している。
この取付角度の調節は、圧縮コイルばねが、この圧縮コ
イルばねに装着されるばね緊縮器によって緊縮されてい
る状態で行なわれなければならず、この場合、通常では
ばね端部を支持している2つのばね受けはばね負荷から
解放されて、互いに相対的に回動させることができるよ
うになる。さらに、両ばね受けもそれぞれ、圧縮コイル
ばねの鈍いばね端部のための、周方向で段付けされたス
トッパを備えているので、前記両ばね受けも互いに相対
的に規定された角度位置を取らなければならないことも
考慮されなければならない。
【0005】ロボットによってばね緩衝脚を組み立てる
場合には、ばね緩衝脚の位置調整の目的でロボットグリ
ップアームにガイド装置を装備することが知られている
(米国特許第4604797号明細書)。このガイド装
置は分割されたばね緩衝脚を組み立てるために設けられ
ている。このガイド装置はばね緩衝脚を自動車のボデー
に組み付ける際にロボットアームに対してばね緩衝脚全
体を位置調整するために働くので、ばね緩衝脚全体は対
応して位置調整された規定の位置でボデーに位置決め可
能となり、こうしてボデーもしくは自動車の車軸の対応
する軸構成部分と、規定の組付け位置で組付け可能とな
る。この場合、ばね緩衝脚はショックアブソーバチュー
ブの下端部に、このショックアブソーバチューブに対し
て半径方向に延びるプレート状の固定アームを備えてお
り、この固定アームはロボットグリップアームの接近時
に前記ガイド装置に形状接続的に、つまり嵌合による係
合により収容される。このようなばね緩衝脚は上端部
に、固定ピンを備えた固定プレートを有しており、この
固定ピンはばね緩衝脚の上端部にばね緩衝脚の軸線を中
心にして回転可能に支承されている。このようなばね緩
衝脚の流れ作業式組立て時では、このばね緩衝脚がマガ
ジン状の架台にストックされている。ばね緩衝脚はこの
架台からロボットによって取り出される。この架台は複
数のスリットを備えており、これらのスリットには、ば
ね緩衝脚の固定プレートに設けられた固定ピンが係合す
るので、固定プレートは架台に位置固定的に固定されて
いる。架台からの取出し前に、ロボットグリップアーム
によって係合される固定アームを介してショックアブソ
ーバチューブを上側の固定プレートに対して回転させる
ことによって位置調整が行なわれる。次いで、完全なば
ね緩衝脚ユニットが、対応する車両ボデーに挿入され
る。前記ガイド装置は、上で述べたように特定の形式の
ばね緩衝脚のためにしか使用可能でない。また、前記ガ
イド装置は、ロボット流れ作業式組立てに関連して車両
ボデーにばね緩衝脚を挿入する際にしか使用することが
できない。緊縮された圧縮コイルばねにおける取付角度
の調節は、このようなガイド装置では不可能である。す
なわち、ボデーもしくはロボットグリップアームに対し
てばね緩衝脚全体を位置調整するためにしか働かないガ
イド装置は、圧縮コイルばねの組付け時に自動車のばね
緩衝脚の固定用構成部分と、第2の固定用構成部分、つ
まりたとえばばね緩衝脚の支承アイとの取付角度を調整
するためには適していない訳である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、冒頭
で述べた工具を改良して、固定エレメントを備えたばね
緩衝脚の固定用構成部分をショックアブソーバシリンダ
の支承アイに関して容易にかつできるだけ正確に調節す
ることが可能になるような工具を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の構成では、2つの緊定ジョーと、1つのねじ
山付きスピンドルとを有する緊定ユニットが設けられて
おり、該緊定ユニットに、前記緊定ジョーの平面に対し
て直角に延びるスタンドコラムが配置されており、該ス
タンドコラムの上側のヘッド部分が、スタンドコラム軸
線に対して偏心的に配置されかつスタンドコラム軸線に
対してほぼ直角に延びる位置調整定規を備えており、該
位置調整定規が、前記ヘッド部分と共にスタンドコラム
軸線を中心にして、前記緊定ユニットに固く結合された
角度スケールに対して相対的に旋回可能であって、しか
も種々の角度位置に位置固定可能であり、位置調整定規
が、旋回時に自由に摺動でき、しかも互いに直角に連結
された少なくとも2つの棒状体から形成されており、該
棒状体が、それぞれその固有の軸線の方向で前記ヘッド
部分に対して相対的に軸方向に移動可能に形成されてい
ようにした。
【0008】
【発明の効果】本発明による工具の主な利点は、その単
純な構造と簡単な取扱い性とにある。このような簡単な
取扱い性に基づき、ショックアブソーバシリンダの支承
アイか、またはばね脚チューブのいずれかを緊定ユニッ
トに固く緊定することができることにより、操作ミスの
ない確実な使用も可能となる。同じく作業技術的に重要
な別の利点は、ショックアブソーバシリンダの支承アイ
の軸線と、支承スリーブの軸線または固定用構成部分の
2つの固定エレメントを結ぶ仮想結合線との間の規定さ
れた取付角度の調節を、位置調整定規によって極めて簡
単かつ正確に行なうことができるか、もしくは角度スケ
ールによって規定することができる点に認められる。
【0009】請求項2に記載の本発明の有利な構成によ
り、スタンドコラムをそのヘッド部分によって種々異な
るばね緩衝脚の長さに合わせて調節するという有利な可
能性が与えられている。これによって、本発明による工
具は種々のばね緩衝脚の組立てのために適当となり、ひ
いては多目的に使用可能となる。
【0010】すなわち、各ばね緩衝脚はその下側の支承
アイで、緊定ユニットの両緊定ジョーの間に緊定されて
いる。この位置において、下側の支承アイは不動の緊定
に基づき、その長手方向中心軸線で規定の位置に保持さ
れている。したがって、高さ位置も緊定ユニットの位置
もしくは緊定ジョーの位置によって規定される。周知の
ように、種々異なる全長を有するばね緩衝脚が存在して
いる。位置調整定規を上側の固定エレメントに固定した
い場合、工具のヘッド部分もこの高さに合わせて位置調
整可能でなければならない。これによってばね緩衝脚の
固定用構成部分もしくは固定エレメントにおける位置調
整定規の固定手段の位置も、対応する目標位置にもたら
すことができる。しかしこれによって、緊定ユニットに
対するヘッド部分の間隔も調節可能でなければならな
い。これによって、位置調整定規と、ばね緩衝脚の固定
用構成部分との間の規定のジオメトリ特性、つまりばね
緩衝脚に対する位置調整工具の、正確に意図された空間
的配置関係が得られる。このような規定のジオメトリ配
置は、長さの異なる種々のばね緩衝脚のために付加的な
調整作業を実施する必要なしに、唯一つの角度スケール
と唯一つのスケール指針とを用いて上側の固定用構成部
分と下側の支承アイとの間の種々異なる取付角度を調節
するために必要となる。したがって、請求項2に記載の
構成により、同一の位置調整工具を用いて、種々異なる
全長を有する、つまり下側の支承アイと上側の固定用構
成部分との間の種々異なる間隔を有する種々のばね緩衝
脚を位置調整することが可能となる。
【0011】請求項3に記載の有利な構成により、本発
明による工具の多目的な使用可能性は一層拡大される。
この場合、種々のばね緩衝脚の個々の取付角度間の比較
的大きな角度差が調節可能となり、位置調整定規は前記
取付角度に関して調整されるだけでなく、固定用構成部
分の固定エレメントの有することのできる種々の傾斜位
置に関しても調整され得る。このことは角度調節の精度
向上のためにも役立つ。
【0012】請求項4に記載したように支持プレートが
設けられていると、ばね緩衝脚がこの工具に組み付けら
れるか、または取り外される場合に特に有利となる。こ
のばね緩衝脚はショックアブソーバシリンダの支承アイ
で緊定ユニットに緊定されるのではなく、ばね脚チュー
ブまたはショックアブソーバシリンダ自体で緊定ユニッ
トに緊定されるので、ばね脚チューブまたはばね脚ケー
シングは下部でこの支持プレートに載置され得る。これ
によって、緊定作業は容易になる。
【0013】本発明による工具自体を使用時に確実かつ
簡単に規定の使用位置に位置固定し、しかも運搬可能に
保持するためには、請求項5に記載の構成が役立つ。こ
れによって、工具をたとえば位置固定的に組み付けられ
た万力に緊定することが可能になる。
【0014】請求項6に記載の構成は、緊定ユニットの
両緊定ジョーの緊定面の簡単な交換を可能にするので、
この緊定ユニットは選択的にショックアブソーバシリン
ダの支承アイを規定の軸方向で緊定するために適当とな
るか、またはショックアブソーバシリンダ自体を支承ア
イの任意の軸方向で緊定するために適当となる。
【0015】請求項7に記載の構成により、取扱い性と
同時に取付角度の最大調節精度を得るために最も好都合
な位置調整定規を選択的に使用することができるので、
この点に関しても取扱い性の簡便化が得られる。
【0016】すなわち請求項7の構成では、位置調整定
規が一方では単純な平棒として形成されていて、他方で
は丸棒としても形成されていてよい。このような手段
は、種々のばね緩衝脚が、位置調整定規と連結させたい
種々異なる上側の固定用構成部分を有している状況を考
慮している。すなわち、位置調整定規は、上側の固定用
構成部分に設けられた、位置調整定規を固定するための
固定手段が種々異なる場合でも、上側の固定用構成部分
と、緊定ユニットに緊定された下側の支承アイとの間の
取付角度が確保されるように上側の固定用構成部分に固
定可能であることが望ましい。また、上側の固定用構成
部分として上側の支承アイを有しかつ下側の固定用構成
部分としても下側の支承アイを有しているようなばね緩
衝脚も存在しているので、位置調整定規は、位置調整工
具の使用時に上側の支承アイに簡単に嵌合して差込み可
能となる丸棒を有していなければならない。すなわち、
種々に形成された位置調整定規の交換可能性に基づき、
取扱い性の大きな簡便化が得られる訳である。なぜなら
ば、位置調整工具を種々異なるばね緩衝脚の上側の固定
用構成部分の種々異なる構成に適合させるために位置調
整工具において比較的大きな組換え作業を実施しなくて
済むからである。
【0017】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面につき詳しく
説明する。
【0018】図1および図2に全体的に示した工具は主
として緊定ユニット1と、ヘッド部分3を備えたスタン
ドコラム2と、位置調整定規4とから成っている。ただ
し、図1は本発明による工具を実際に使用する際の実施
例を示すものではなく、本発明による工具の構造を分か
り易く説明する上で好都合な構造を示す概略図である。
それに対して、図2は本発明による工具を実際に使用す
る際の実施例を示している。以下において、まず本発明
による工具の基本的な構造を図1の概略図を利用して説
明する。
【0019】図1、図2および図3から良く判かるよう
に、緊定ユニット1は第1の定置の緊定ジョーとして、
使用位置で水平なほぼ方形の保持プレート5を有してお
り、この保持プレート5はその後端面に、ねじで取り付
けられた、側方に突出した緊定ストリップ7を備えてい
る。この緊定ストリップ7はたとえば位置固定的に組み
付けられた万力に緊定されるか、または作業台またはこ
れに類するものにねじで取り付けられ得る。前記緊定ス
トリップ7はねじ7′によって保持プレート5に固定さ
れていて、さらに固定用孔を備えている。
【0020】緊定ストリップ7から僅かな間隔をおい
て、保持プレート5の真ん中では、使用位置で鉛直に延
びる、つまり保持プレート5に対して直角に延びる円筒
状のガイド管8が、保持プレート5に設けられた孔9に
横方向ピン10を介してしっかりと相対回動不能に固定
されている。保持プレート5はばね緩衝脚の支承アイ4
9か、またはショックアブソーバシリンダ50のいずれ
かを収容するために働く。ばね緩衝脚のショックアブソ
ーバシリンダ50を収容したい場合には、緊定フレーム
18における緊定前にばね緩衝脚が、対応する切欠き1
4,21を通って下方に滑脱することを阻止する目的
で、ガイド管8が、下部で保持プレート5から突出した
端区分11に、保持プレート5に対して平行に延びる支
持プレート12を備えている。保持プレート5と支持プ
レート12との間の間隔は約15〜20cmである。支
持プレート12は、ショックアブソーバシリンダの下側
の支承アイが支持プレート12に載置されるように自動
車のばね緩衝脚を緊定ユニット1に緊定する場合におい
て、工具の取扱い性を容易にするために役立つ。
【0021】緊定ジョーとして働く保持プレート5は、
緊定ストリップ7とは反対の側に位置する端面13に、
V字形の切欠き14を備えており、この切欠き14は、
たとえばショックアブソーバシリンダの鉛直位置におい
て円筒状の構成部分を緊定するために働く。
【0022】2つの長手方向脚部15,16と横方向脚
部17とから成る緊定フレーム18は、端面13に向か
い合って位置するように保持プレート5と同じ平面に配
置されている。この緊定フレーム18には、端面13に
対して横方向に摺動可能な第2の緊定ジョー19が支承
されており、この第2の緊定ジョー19は保持プレート
5に向いた端面20に、同じくV字形の切欠き21を有
している。第2の緊定ジョー19は、長手方向脚部1
5,16の内面に配置されているガイドストリップ2
2,23に沿って摺動可能に支承されていて、ねじ山付
きスピンドル24によって緊定フレーム18内を保持プ
レート5に対して相対的に移動調節可能である。このね
じ山付きスピンドル24は緊定フレーム18の横方向脚
部17に設けられたねじ山付き孔25にねじ込まれてい
て、回転ジャーナル25′を介して第2の緊定ジョー1
9と形状接続的に回転可能に結合している。
【0023】緊定フレーム18はその長手方向脚部15
によってジョイント26を介してジョイントアーム27
に旋回可能に結合されている。このジョイントアーム2
7は保持プレート5の長辺29に設けられた切欠き28
にねじ30を用いて固定されていて、このジョイントア
ーム27の横断面形状に相当する、前記長手方向脚部1
5に設けられた切欠き31に突入している。反対の側に
位置する長辺32では、保持プレート5が同じく切欠き
33を備えており、この切欠き33には、ジョイント2
6の軸線に対して平行なロックピン34が設けられてい
る。このロックピン34は旋回ロック体36に設けられ
たフック状のロックヘッド35によって背後から係合さ
れる。この旋回ロック体36は長手方向脚部16の切欠
き38に設けられた支承ピン37に旋回可能に支承され
ていて、第2のてこ腕39に球状のハンドグリップ40
を有している。さらに、前記てこ腕39は圧縮ばね41
の影響を受けており、この圧縮ばね41によって前記て
こ腕39は図1〜図3に示したロック位置に保持され
る。このロック位置では、ロックヘッド35が、保持プ
レート5に設けられたロックピン34を保持しながらこ
のロックピン34に背後から係合している。矢印42の
方向で前記第2のてこ腕39を操作することにより、ロ
ックヘッド35をロックピン34から解除して、ジョイ
ント26を中心にして緊定フレーム18全体を旋回させ
ることができる。ロックヘッド35が、ロックピン34
に背後から係合するような、アンダカットされたロック
面43を備えていることに基づき、ロックピン34から
の旋回ロック体36のロック解除は、緊定ジョー19
が、緊定された対象物に締め付け固定されるのではな
く、レバー44を備えたねじ山付きスピンドルの適当な
操作によってあらかじめ緩められている場合にしか行な
われないようになる。
【0024】保持プレート5と第2の緊定ジョー19と
に設けられた2つの切欠き14,21は円筒状の構成部
分、たとえばばね緩衝脚のショックアブソーバシリンダ
を鉛直方向で緊定するために役立つのに対して、ばね緩
衝脚の支承アイ49を緊定するためには、2つの別個の
補助緊定ジョー45,46が設けられている。これらの
補助緊定ジョー45,46は差込みピン47を用いて保
持プレート5もしくは第2の緊定ジョー19の端面1
3;20に着脱可能に取り付けられ、この場合、前記補
助緊定ジョー45,46は切欠き14;21を跨ぐよう
になる。
【0025】前記補助緊定ジョー45,46はそれぞれ
直方体形で縦長の構成部材から成っており、この構成部
材は差込みピン47とは反対の側の長辺に丸形溝状の凹
部48を有している(図5参照)。この凹部48によっ
てショックアブソーバシリンダ50の支承アイ49を収
容することができ、この場合、支承アイ49の軸線はス
タンドコラム2に関して正確に規定された水平な位置を
取り、たとえば緊定フレーム18の横方向脚部17に対
して平行か、もしくは保持プレート5もしくは第2の緊
定ジョー19の端面13;20に対して平行に延びる。
【0026】使用位置で鉛直方向に延びるガイド管8は
約30cmの高さで保持プレート5を越えて突出してい
る。前記ガイド管8はその上端部に、セグメント状に切
り取られた円形のスケール板52を備えており、このス
ケール板52は以下に説明するように、ガイド管8と相
対回動不能に結合されている。図4から判かるように、
ガイド管8の上端部は、直径方向で互いに向かい合って
位置して軸方向に延びている、端面側で開いた2つのス
リット53を備えている。さらに、ガイド管8はこれら
のスリット53に対して直角の配置で第3のガイドスリ
ット54を有している。この第3のガイドスリット54
は緊定リング56に設けられた半径方向のガイドピン5
5を遊びなく収容するために設けられている。このガイ
ドピン55は緊定リング56に設けられた半径方向の孔
57に不動に嵌め込まれて、ガイド管8の肉厚さにほぼ
相当する量だけ緊定リング56の円筒状の切欠き58に
突入する。この切欠き58の直径はガイド管8の外径に
合わせて調整されており、さらに切欠きは58ガイド管
8の、スリットを備えた上側の端区分をぴたりと収容す
るようになっている。切欠き58の上方には、ガイド管
8の内径に合わせられた比較的狭い孔59が設けられて
いる。この孔59を通って、ガイド管8の内径に相当す
る外径を有する円筒状のテレスコープロッド60がガイ
ド管8に半径方向でぴたりと突入して、軸方向で調節可
能に突入する。緊定リング56はスリット61によって
互いに分割された2つの緊定つめ62,63を備えてい
る。これらの緊定つめ62,63が、緊定レバー65を
有するねじ山付き緊定ピン64によって互いに緊定され
ると同時に、切欠き58と孔59とが半径方向で狭めら
れるようになっている。これによって、テレスコープロ
ッド60はガイド管8に軸方向で無段階に位置固定可能
になる。緊定リング56は上側の端面に、偏心的に配置
された調整ピン66を備えている。この調整ピン66は
スケール板52の嵌合孔67に突入し、これによりこの
スケール板52は緊定リング56と相対回動不能に結合
される。この緊定リング56自体はガイドスリット54
に突入したガイドピン55によってガイド管8に相対回
動不能に結合されている。このようにして、ガイド管8
とスケール板52との間には相対回動不能の固い結合が
形成される。
【0027】スケール板52はその円弧状の周面区分に
対して同心的な円筒状の孔68を有しており、この孔6
8は緊定リング56の孔59と同じ直径を有している。
したがって、前記孔68はテレスコープロッド60を収
容することができる。スケール板52の上面には、孔6
8に対して同心的に円形に配置された角度スケール69
が配置されている。この角度スケール69では、スケー
ル指針70の各角度位置が読み取り可能である。このス
ケール指針70は環状体71を介してテレスコープロッ
ド60と相対回動不能に結合されている。環状体71は
この目的のために半径方向のガイドピン72を有してお
り、このガイドピン72は半径方向孔73に嵌め込まれ
て、テレスコープロッド60に設けられた軸方向溝74
にガイド式に係合するが、この場合、それにもかかわら
ずテレスコープロッド60は軸方向で環状体71に対し
て相対的に摺動可能となる。この環状体71はスケール
板52に固定されて軸方向ずれを防止されているか、ま
たはこのスケール板52に緩く載置してもよい。スケー
ル指針70は環状体71の周面に設けられた平らな面取
り部75に固定されており、しかもこの場合、スケール
指針70はスケール板52の表面に載置していて、テレ
スコープロッド60がガイド管8に対して相対的に回動
すると角度スケール69に沿って移動調節される。
【0028】ヘッド部分3としては、テレスコープロッ
ド60の上端部にさいころ形の装着体80が横方向ピン
81によって固く固定されている。装着体80の1つの
鉛直方向面82には、レバー付き締付けねじ84を備え
たクランプホルダ83が配置されている。このクランプ
ホルダ83はねじ山付きピン(図示しない)を用いて、
水平な、つまりスタンドコラム軸線85に対して直角に
延びる旋回軸線86を中心にして旋回可能に装着体80
に支承されていて、ねじ山付きナット87によって各任
意の旋回位置に固定可能である。旋回軸線86に対して
横方向に延びるクランプ孔88には、円筒状の丸棒89
が回転可能でかつ軸方向摺動可能に支承されている。こ
の丸棒89は一方の端部に固定板90を備えていて、他
方の端部にこの丸棒89に固く結合された平棒91を支
持している。したがって、丸棒89と平棒91とは一緒
に位置調整定規4を形成している。この丸棒89は取付
角度の調節時にテレスコープロッド60の回動に合わせ
て摺動する。
【0029】緊定スリット92によって互いに分割され
た2つの緊定つめ93,94を互いに結合するレバー付
き締付けねじ84を用いて、丸棒89は平棒91と共に
クランプホルダ83の横方向のクランプ孔88に不動に
固定可能であるので、図1に示したように平棒91がば
ね緩衝脚101の固定用構成部分100と結合されてい
ると、位置調整定規4は所望の調整機能を発揮すること
ができる。この目的のために、平棒91は孔95とねじ
山付きピン96とを備えている。このねじ山付きピン9
6を用いて、前記平棒91は固定用構成部分100に設
けられた対応する固定孔に固定されるようになってい
て、この場合、結合線102に位置する前記固定用構成
部分100の固定孔は位置調整定規4を用いて、緊定ユ
ニット1に緊定された前記ショックアブソーバシリンダ
50の支承アイ49の軸線51に対して、スケール指針
70によって角度スケール69から読み取り可能な取付
角度α1に関して調節可能となる。しかしながら、この
角度調節を行なうためには、かなりのプレロードをかけ
られて前記固定用構成部分100の下側のばね受け10
3と上側のばね受け104とに支持された圧縮コイルば
ね105を、適当なばね緊縮器(図示しない)によって
両ばね受け103,104から引き離すことが必要とな
る。
【0030】すなわち、両ばね受け103,104の間
に緊定されている圧縮コイルばね105が、ばね緊縮器
を用いて緊縮される。これにより、両ばね受け、ひいて
は固定用構成部分も、圧縮コイルばねから解放され、こ
れにより角度調節を適正な取付角度に合わせて修正する
ことができる。この調節された取付角度はレバー付き締
付けねじ84を締め付けることにより確保されるので、
この状態でばね緩衝脚の下側のばね受け103と、固定
用構成部分に固く結合された上側のばね受け104との
間にある圧縮コイルばね105が再びばね緊縮器を用い
て弛緩される。これにより、この圧縮コイルばね105
は下側のばね受け103と上側のばね受け104とを互
いに離れる方向で押圧し、圧縮コイルばね105は再び
緊定される。
【0031】本発明による工具の構造を説明するための
概略図である図1に示したばね緩衝脚101では、固定
用構成部分100の固定孔の結合線102と支承アイ4
9の軸線51との間で調節したい取付角度α1が90゜
である。この角度はスケール指針70によってスケール
板52の角度スケール69から読み取り可能である。
1に示した構造では、偏心量E1、つまり結合線102
と整合する前記丸棒89もしくは位置調整定規4の軸線
109と、この軸線に対して平行に延びてスタンドコラ
ム軸線85に交差する中心線110との半径方向の距離
が、固定用構成部分100の固定孔の結合線102とば
ね緩衝脚101の中心軸線106との間の偏心量と等し
くなっているが、図2に示した、本発明による工具を実
際に使用する際の実施例もしくは使用例では、著しく大
きく設定された偏心量E2が与えられている。それに故
に、第2のクランプホルダ83′を設けることが必要と
なる。この第2のクランプホルダは丸棒89′の端部に
固定されていて、この丸棒89′を用いて、この場合図
1に示した位置に対して90゜だけ回転させられたクラ
ンプホルダ83に、丸棒89の代わりに支承されてい
る。クランプホルダ83と同じに構成されていてよい前
記第2のクランプホルダ83′には、この場合、位置調
整定規4の丸棒89が支承されており、しかも丸棒89
の軸線109は丸棒89′の軸線109′と共に直角を
成している。したがって位置調整定規4は図1に示した
配置に関してスケール指針70に対して90゜だけずら
されている。各丸棒89,89′は取付角度の調節時に
テレスコープロッド60の回動に合わせて摺動する。
【0032】図2に示したばね緩衝脚101′では、固
定用構成部分100′が平らな皿形のばね脚アダプタか
ら成っている。このばね脚アダプタの固定孔(図面には
見えない)には、平棒91の両ねじ山付きピン96(図
6)が差し込まれていて、ねじ山付きナットによって固
定されており、この場合、位置調整定規4の平棒91と
前記固定用構成部分100′との間には固い結合が形成
される。この場合比較的長い圧縮コイルばね105′は
その上端部でばね受け104′に、その下端部でばね受
け103′にそれぞれ支持されている。このばね受け1
03′はショックアブソーバシリンダ50の支承アイ4
9から、図1に示した構造の場合よりも著しく大きな距
離を有している。この実施例では、支承アイ49の軸線
51と固定用構成部分100′の固定孔(図示しない)
の結合線102′との間の取付角度α2が51゜であ
る。この角度はスケール指針70を用いてスケール板5
2の角度スケール69で読み取ることができる。この場
合、取付角度α2を調節するためには、テレスコープロ
ッド60が位置調整定規4と共に、相応する角度位置に
もたらされる。図2からさらに認められるように、テレ
スコープロッド60は、図1に示した構造の場合よりも
ガイド管8からさらに上方に引き出されている。このこ
とは、テレスコープロッド60が軸方向で移動調節可能
であることに基づき、図示の工具の作業長さが可変とな
り、種々のばね脚長さに合わせて調節可能であることを
意味している。
【0033】レバー付き締め付けねじ84が緩められて
いる場合にクランプホルダ83′における丸棒89の回
転可能性が与えられることに基づき、ばね緩衝脚に設け
られた固定用構成部分の固定孔の各任意の傾斜位置に平
棒91を適合させることも可能である。さらに、この目
的のために軸線86を中心としたクランプホルダ83の
回転可能性をも利用することができる。
【0034】図2に示した使用形式では、角度調節誤差
を回避するために、丸棒89′もしくはこの丸棒の軸線
109′がスタンドコラム軸線85と共に正確に直角の
角度を成すことが重要である。すなわち、鉛直のスタン
ドコラム2において丸棒89′が水平方向に延びている
ことが重要である。この条件が常時維持され得るように
するためには、ヘッド部分3の装着部80に配置された
第1のクランプホルダが、180゜だけ互いにずらされ
た、それぞれスタンドコラム軸線に対して直角に延びる
2つの回転位置で、たとえば解離可能なピン結合によっ
て装着部80にロックされるようになっている。
【0035】図7および図8には、固定エレメントとし
て下側の支承アイ49(図1参照)と似た形で、車両ボ
ディへの固定の目的で同じく貫通孔もしくは水平方向の
差込み孔を有しているような固定用構成部分を備えたば
ね緩衝脚を位置調整するための工具の実施例が示されて
いる。このような貫通孔もしくは差込み孔を備えた固定
用構成部分を規定の取付角度に合わせて位置調整するた
めに、この実施例では位置調整定規4′が設けられてい
る。この位置調整定規では、丸棒89に同軸的に差込み
ピン112またはねじ山付きピンが配置されている。こ
の差込みピンまたはねじ山付き孔は、たとえば図8に示
したように、第2のクランプホルダ83′に支承された
別の丸棒89′′の第3のクランプホルダ83′′によ
って摺動可能に支承されている。この差込みピンまたは
ねじ山付きピンは、固定用構成部分に設けられた、対応
する水平方向の差込み孔に差し込まれる。ただしこの実
施例では、スケール指針70と差込みピン112もしく
は位置調整定規4′の軸線113との間に、図1に示し
た構造の位置からの180゜の位置変位が生ぜしめられ
る。すなわち、このような位置調整定規4′が使用され
ると、スケール指針70は図1に示したように図面で見
て後方を向いているのではなく、この位置からスタンド
コラム軸線85に関して180゜だけ回転させられて前
方を向くように配置される。このような位置変位は取付
角度の角度調節時に考慮されなければならない。各丸棒
89,89′,89′′は取付角度の調節時にテレスコ
ープロッド60の回動に合わせて摺動する。
【0036】特に分割されたばね緩衝脚を処理するため
には、支持プレート12が調整収容部を備えていると有
利である。この調整収容部は、ばね緩衝脚の下側の固定
機構を固定するために利用され得る。すなわち、分割さ
れたばね緩衝脚とは、その下端部に図1および図2に示
したような支承アイを有しないばね緩衝脚である。特に
自動車の、舵取り可能に形成された前車軸において、こ
のようなばね緩衝脚を車軸本体に固定するためには、こ
のようなばね緩衝脚が、固定機構として互いに平行に延
びる2つの固定舌片を有しており、これらの固定舌片は
互いに整合する固定用孔を備えている。支持プレート1
2に設けられた調整収容部は、支持プレート12に鉛直
方向でスタンドコラム2に対して平行に延びる固定用プ
レートとして形成されており、この固定用プレートは分
割されたばね緩衝脚に設けられた両固定用舌片の間に導
入可能であり、しかも両固定用舌片とねじ締結可能であ
る。
【0037】さらに前記工具を用いて、ばね脚チューブ
がそれぞれステアリングアームを備えているようなばね
緩衝脚をも位置調整できるようにする目的で、差込み装
置を設けることができる。この差込み装置によってステ
アリングアームは保持プレート5の緊定ストリップ7と
規定の位置で結合可能になる。すなわち、このようなば
ね緩衝脚は支承アイも、上で説明したような固定用舌片
をも有していない。このようなばね緩衝脚に設けられた
下側のショックアブソーバはステアリングアームを有し
ている。このステアリングアームは自動車のステアリン
グギヤおよびタイロッドと共に自動車のステアリング装
置を形成する。上記ステアリングアームはロッド状に形
成されていて、ショックアブソーバシリンダに対してほ
ぼ直角にかつショックアブソーバシリンダに対して半径
方向に延びている。このようなばね緩衝脚においても、
上側のばね受けと、ショックアブソーバシリンダに固定
された下側のばね受けとを互いに位置調整するために
は、ショックアブソーバシリンダを適当な位置で保持プ
レート5の緊定フレーム18に緊定することが必要とな
る。この規定の位置は、たとえばスペーサロッドとして
形成された差込み装置によって達成することができる。
この差込み装置の一方の端部はステアリングアームに固
定され、他方の端部は保持プレート5の緊定ストリップ
7に固定される。ショックアブソーバシリンダは緊定フ
レームに設けられた切欠きに緊定されるので、このショ
ックアブソーバシリンダは緊定ストリップ7に対して、
あらかじめ規定された間隔を取る。上記スペーサロッド
の長さ設定により、ステアリングアームの外端部の間
隔、つまり保持プレート5の緊定フレーム18における
ショックアブソーバシリンダの緊定位置を固定すること
ができる。
【0038】ばね緩衝脚に対して直角に延びる下側の支
承アイを有しないばね緩衝脚、特にマクファーソン型ば
ね緩衝脚も存在している。このようなばね緩衝脚は取り
外された補助緊定ジョー45において緊定エレメントに
設けられた切欠き14,21内に締付け固定することが
できる。このようなばね緩衝脚はそのショックアブソー
バチューブの下側の範囲にステアリングアームを有して
おり、このステアリングアームは運転時に自動車のステ
アリング装置のその他の構成部分と協働して、自動車の
舵取りを可能にする。前記差込み装置を介して、このよ
うなステアリングアームもしくはこのステアリングアー
ムの半径方向外側の端部に位置する支承アイとが、保持
プレート5に対して規定の間隔で位置固定されると、ば
ね緩衝脚の下側のショックアブソーバチューブの規定の
角度位置が固定されている。このような角度位置固定
は、マクファーソン型ばね緩衝脚の場合でも、上部に配
置された固定用構成部分に対する下側のショックアブソ
ーバチューブの規定の位置調整、ひいては下側のショッ
クアブソーバチューブに固く結合された下側のばね受け
の規定の位置調整を得るために必要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による工具の構造を説明するために使用
される、好都合な構造を示す斜視図である。
【図2】本発明による工具を実際に使用する際の実施例
を示す斜視図である。
【図3】緊定ユニットを部分的に断面した平面図であ
る。
【図4】角度スケールを備えたスタンドコラムの分解斜
視図である。
【図5】緊定ユニットに設けられた交換可能な緊定ジョ
ーの斜視図である。
【図6】調整定規の側面図である。
【図7】別の調整定規を示す平面図である。
【図8】図7に示した調整定規のスタンドコラムのヘッ
ド部分における別の配置形式を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 緊定ユニット、 2 スタンドコラム、 3 ヘッ
ド部分、 4,4′位置調整定規、 5 保持プレー
ト、 7 緊定ストリップ、 7′ ねじ、8 ガイド
管、 9 孔、 10 横方向ピン、 11 端区分、
12 支持プレート、 13 端面、 14 切欠
き、 15,16 長手方向脚部、 17 横方向脚
部、 18 緊定フレーム、 19 緊定ジョー、 2
0 端面、21 切欠き、 22,23 ガイドストリ
ップ、 24 ねじ山付きスピンドル、 25 ねじ山
付き孔、 25′ 回転ジャーナル、 26 ジョイン
ト、 27 ジョイントアーム、 28 切欠き、 2
9 長辺、 30 ねじ、31 切欠き、 32 長
辺、 33 切欠き、 34 ロックピン、 35ロッ
クヘッド、 36 旋回ロック体、 37 支承ピン、
38 切欠き、39 てこ腕、 40 ハンドグリッ
プ、 41 圧縮ばね、 42 矢印、43 ロック
面、 44 レバー、 45,46 補助緊定ジョー、
47差込みピン、 48 凹部、 49 支承アイ、
50 ショックアブソーバシリンダ、 51 軸線、
52 スケール板、 53 スリット、 54 ガイ
ドスリット、 55 ガイドピン、 56 緊定リン
グ、 57 孔、 58切欠き、 59 孔、 60
テレスコープロッド、 61 スリット、 62,63
緊定つめ、 64 緊定ピン、 65 緊定レバー、
66 調整ピン、 67 嵌合孔、 68 孔、 6
9 角度スケール、 70 スケール指針、 71 環
状体、 72 ガイドピン、 73 半径方向孔、 7
4 軸方向溝、 75 面取り部、 80 装着体、
81 横方向ピン、 82 鉛直方向面、 83,8
3′,83′′ クランプホルダ、 84 レバー付き
締付けねじ、 85 スタンドコラム軸線、 86 旋
回軸線、 87 ねじ山付きナット、 88 クランプ
孔、 89,89′,89′′ 丸棒、 90 固定
板、 91 平棒、 92 緊定スリット、 93,9
4 緊定つめ、 95 孔、 96 ねじ山付きピン、
100,100′ 固定用構成部分、 101,10
1′ ばね緩衝脚、 102,102′ 結合線、 1
03,103′,104,104′ ばね受け、 10
5,105′ 圧縮コイルばね、 106中心軸線、
109,109′ 軸線、 110 中心線、 112
差込みピン、 113 軸線、 E1,E2 偏心
量、 α1,α2 取付角度

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ショックアブソーバと、該ショックアブ
    ソーバの2つのばね受けにプレロードをかけられて同軸
    的に支持された圧縮コイルばねと、一方の端部に設けら
    れた固定用構成部分とから成っていて、該固定用構成部
    分が孔およびピンもしくはそのいずれか一方から成る複
    数の固定エレメントを有している、自動車のばね緩衝脚
    を位置調整するための工具において、2つの緊定ジョー
    (5,19)と、1つのねじ山付きスピンドル(24)
    とを有する緊定ユニット(1)が設けられており、該緊
    定ユニット(1)に、前記緊定ジョー(5,19)の平
    面に対して直角に延びるスタンドコラム(2)が配置さ
    れており、該スタンドコラム(2)の上側のヘッド部分
    (3)が、スタンドコラム軸線(85)に対して偏心的
    に配置されかつスタンドコラム軸線(85)に対してほ
    ぼ直角に延びる位置調整定規(4,4′)を備えてお
    り、該位置調整定規(4,4′)が、前記ヘッド部分
    (3)と共にスタンドコラム軸線(85)を中心にし
    て、前記緊定ユニット(1)に固く結合された角度スケ
    ール(69)に対して相対的に旋回可能であって、しか
    も種々の角度位置に位置固定可能であり、位置調整定規
    (4,4′)が、旋回時に自由に摺動でき、しかも互い
    に直角に連結された少なくとも2つの棒状体(89 8
    9′,89′′)から形成されており、該棒状体が、そ
    れぞれその固有の軸線(109,109′)の方向で前
    記ヘッド部分(3)に対して相対的に軸方向に移動可能
    に形成されていることを特徴とする、ばね緩衝脚を位置
    調整するための工具。
  2. 【請求項2】 前記スタンドコラム(2)が、前記緊定
    ユニット(1)に固く結合された下側の円筒状のガイド
    管(8)と、前記ヘッド部分(3)を支持するテレスコ
    ープロッド(60)とから成っており、該テレスコープ
    ロッド(60)が、前記ガイド管(8)にテレスコープ
    式に軸方向移動調節可能でかつ回転可能に支承されてお
    り、前記ガイド管(8)の上端部に前記角度スケール
    (69)と、前記テレスコープロッド(60)に相対回
    動不能に結合されたスケール指針(70)とが配置され
    ている、請求項1記載の工具。
  3. 【請求項3】 前記位置調整定規(4)が第1の丸棒
    (89)で第2のクランプホルダ(83′)に回転可能
    でかつ軸方向摺動可能に支承されており、該第2のクラ
    ンプホルダ(83′)が第2の丸棒(89′)に固定さ
    れており、該第2の丸棒(89′)が、前記第1の丸棒
    (89)に対して直角に延びていて、前記第1のクラン
    プホルダ(83)に移動調節可能に支承されている、請
    求項1または2記載の工具。
  4. 【請求項4】 前記緊定ユニット(1)の下方に約10
    〜30cmの間隔をおいて支持プレート(12)が配置
    されており、該支持プレート(12)が、下方に延長さ
    れた前記ガイド管(8)と結合されている、請求項2記
    載の工具。
  5. 【請求項5】 前記緊定ユニット(1)が、固定用スト
    リップを備えた保持プレート(5)を有しており、該保
    持プレート(5)に同一平面に位置するように、可動の
    緊定ジョー(19)を備えた緊定フレーム(18)が旋
    回可能に枢着されている、請求項1記載の工具。
  6. 【請求項6】 前記保持プレート(5)と、前記可動の
    緊定ジョー(19)とが、互いに向かい合って位置する
    端面(13,20)に、それぞれV字形の切欠き(1
    4,21)を有していて、それぞれ取外し可能な補助緊
    定ジョー(45,46)を備えており、該補助緊定ジョ
    ー(45,46)が前記切欠き(14,21)を跨いで
    いる、請求項5記載の工具。
  7. 【請求項7】 前記位置調整定規(4,4′)として、
    選択的な使用の目的で第1の丸棒(89)に固定された
    真直な平棒(91)と、同じく第1の丸棒(89)を備
    えた差込みピンまたはねじ山付きピン(112)とが設
    けられている、請求項3記載の工具。
  8. 【請求項8】 前記第1のクランプホルダ(83)が前
    記テレスコープロッド(60)のヘッド部分(3)で、
    互いに180゜だけずらされた2つの位置でそれぞれロ
    ック可能であり、ただし両位置でそれぞれ前記第2の丸
    棒(89′)の軸線(109′)がスタンドコラム軸線
    (85)に対して直角に延びている、請求項3記載の工
    具。
  9. 【請求項9】 前記スケール指針(70)が環状体(7
    1)に固定されており、該環状体(71)が、前記テレ
    スコープロッド(60)に設けられた軸方向 溝(74)
    に係合した半径方向のガイドピン(55)を介して相対
    回動不能ではあるが、軸方向では摺動可能に前記テレス
    コープロッド(60)に支承されていて、スケール板
    (52)にルーズに載置されている、請求項2記載の工
    具。
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