JP3104978U

JP3104978U - 永久磁石リレーにより魚信を感知、発光する釣り用電気ウキ

Info

Publication number: JP3104978U
Application number: JP2004000681U
Authority: JP
Inventors: 雅義大沼
Original assignee: 雅義大沼
Priority date: 2004-01-19
Filing date: 2004-01-19
Publication date: 2004-10-21
Anticipated expiration: 2010-01-19

Abstract

【課題】僅少な魚信（アタリ）も確実に捉え高輝度発光させ、白昼での目視をも容易にし、波、風、水流などによる誤作動防止機能を備えた釣り用電気ウキを提供する。
【解決手段】先ず、僅少な魚信も確実に捉え発光させる為の手段は、永久磁石によるリレーの考案により解決した。当該リレーは、接点Ａ，Ｂの切り替えを永久磁石によって行うもので、釣り糸から伝えられた魚信により、センサーロッドと一体の永久磁石が引き下げられる。従って磁界に捉われていたリード板が磁界から開放され、魚信灯接点に接合する。因って常時灯接点を経て点灯していた常時灯が消え、魚信灯が発光する。次に、誤作動防止装置は、永久磁石を中ケース底板まで持ち上げる為のスプリング下部にある、スプリングホルダーを、誤作動防止昇降ネジにより上昇させ、スプリングの反発力を高めることで波、風、水流等による誤作動を確実に防止出来るものとした。
【選択図】なし

Description

本考案は、ウキ釣りに於ける魚信（アタリ）を捉え発光する、電気ウキに関するものである。

従来の電気ウキには、発光器具をウキ本体に内蔵し常時点灯させ夜間ウキの所在を目視するものや、球形のウキの上下に異色の色を塗り、発光器具を内臓、魚信によってウキが反転することで発光色を変化させるもの、また、製品化されているか否かは定かでないが、魚信による発光を目的としたもので、公開特許広報に、下記などが公開されている。
特開２００１−７８６３６特開２００２−１１２６８５

しかし、魚信により発光、あるいは発光色の変化を目的とした何れのものも、比較的波の静かなときのみに有効であり、風のある日や波の荒いときには、波に揺らされたウキが発光、または発光色が変化する、いわゆる誤作動しやすい構造である為、魚信による発光なのか誤作動による発光なのか判断し難い点である。

本考案は、魚が釣餌に食いついた時、釣り糸に伝わる僅少な魚信でも確実に感知し、常時灯５と高輝度発光する魚信灯４、その二灯を切り替えるための永久磁石によるリレー（Ａ接点９、Ｂ接点１０、リード板１４、センサーロッド１９、及びその上部に固定した永久磁石１６、コイルスプリング７、磁石摺動ガイド１１）と、高輝度発光に必要な電源７、および誤作動防止装置（スプリングホルダー１２、誤作動防止調整ネジ１３、センサーロッド１８）を具備することを最も主要な特徴とする。

本考案の誤作動防止装置付き電気ウキは、その構造上簡潔な形状に出来るため、遠投にも適している。

また、電気ウキと云えば夜間専用というイメージがあるが、当該電気ウキの常時灯５の回路上には，ＯＮ，ＯＦＦ，スイッチ６が装備されており、昼間の使用時には常時灯回路を切断し消費電力を節約する事が出来る。

さらに魚信灯４には高輝度バルブを採用、白昼での発光の視認も容易で、昼夜を問わず使用できる利点がある。

上ケース１と中ケース２とは一体の水密室である。
電池７、発光器具４、５の交換は中ケース２と上ケース１を分割するが、オーリング２０付きのねじ込み式で着脱を容易にした。

下ケース３内への水の進入はやむを得ないものとして、逆に水の入排水をスムーズにする為、下ケース３には複数の孔を設け、収納される部品は全て防錆素材の部品とした。
また、誤作動防止調整のための中ケース２との着脱は、ねじ込み式である。

釣り糸を介して引かれたセンサーロッド１９が、その上端に固定された永久磁石１６を引き下げる事で、磁力に捉えられていたリード板１４がその磁界から開放され跳ね上がる。

Ｂ接点１０からリード板１４が離れた瞬間、常時灯５は消えＡ接点９より供給された電力により魚信灯４が点灯する。

魚が餌を放した時、センサーロッド１９、永久磁石１６は、コイルスプリング１７の反発で押し上げられ、

永久磁石１６の磁力に捉えられたリード板１４がＢ接点１０に接触、この瞬間魚信灯４は消え、Ｂ接点１０より供給された電力により常時灯５が点灯する。よって、魚信の無い時はこの状態を保っている。

誤作動防止調整ネジ１３を左右に回転する事で、スプリングホルダー１２を無段階に昇降できる。

スプリングホルダー１２の上昇、或いは下降でスプリング１７は伸縮し、その反発力の値を、ウキ下のライン即ち、道糸、ハリス、錘、仕掛けなどにかかる水流の抵抗に対応させることで誤作動が防止出来る。

漁を業とする分野においても、本考案の永久磁石リレー部８と発光器具或いは発信機などと組み合わせ、また、対象魚の大小でウキの形状サイズを其れなりに対応し、応用することにより、現場での省力および生産の向上が期待できる。

は、本考案の立面図である。は、部品構成図及び、配線図である。は、図１の８、永久磁石リレーおよび誤作動防止装置の拡大図である。

符号の説明

１上ケース
２中ケース
３下ケース
４魚信灯（バルブ）
５常時灯（ＬＥＤ）
６常時灯スイッチ
７電源（電池）
８永久磁石リレー、誤作動防止装置図
９Ａ接点
１０Ｂ接点
１１磁石摺動ガイド
１２スプリングホルダー
１３誤作動防止調整ネジ
１４リード板
１５中ケース底板
１６永久磁石
１７コイルスプリング
１８センサーロッドガイド
１９センサーロッド
２０オーリング
２１電源マイナス接点兼電池押さえスプリング

Claims

ウキ下のライン（道糸、ハリス、錘、仕掛けなど）に伝わる僅少な魚信も、敏感に感知し、昼夜を問わず目視を容易にする、高輝度発光に必要な電源を含む発光装置と、誤作動を防止するための機能を具備する、釣り用電気ウキ。