JP3104756B2 - ポリオキシアルキレン化合物の製造方法 - Google Patents

ポリオキシアルキレン化合物の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はオルガノポリシロキサン
残基を有するポリオキシアルキレン化合物の製造方法で
ある。
【0002】
【従来の技術】アルキレンオキシドが反応しうる活性水
素含有官能基を少なくとも1個有する開始剤にプロピレ
ンオキシドやエチレンオキシドのようなアルキレンオキ
シドを開環重合させて製造されるポリオキシアルキレン
化合物は、ポリウレタン工業で使用されるポリオール成
分や界面活性剤及びその原料等をはじめとして工業的に
有用である。そのようなポリオキシアルキレン化合物
は、使用する開始剤により、多様な特徴を発現させるこ
とが可能である。
【0003】開始剤としては水酸基を有する化合物が最
も一般的な化合物である。アルキレンオキシドを開環重
合させるための触媒としてはアルカリ金属水酸化物など
のアルカリ触媒が広く用いられている。アルカリ触媒
は、開始剤の水酸基やアルキレンオキシドが反応して新
たに生じる水酸基に反応してアルカリ金属アルコキシド
となり、このアルカリ金属イオンが触媒として作用する
と考えられている。
【0004】オルガノポリシロキサンを基本骨格にもつ
開始剤にアルキレンオキシドを開環重合して得られるポ
リオキシアルキレン化合物は、各種原料、改質剤、添加
剤として使用でき、その用途において耐候、耐水性の向
上、タック低減、自己離型性向上などの特徴が期待され
る。しかしながら、オルガノポリシロキサンを基本骨格
にもつ開始剤のように疎水性が高い開始剤を使用した場
合、従来のアルカリ触媒は開始剤の活性水素含有官能
基にアルキレンオキシドが開環付加する反応が著しく不
利となる。
【0005】疎水性の高い開始剤にアルカリ触媒を添加
した場合、その開始剤とアルカリ触媒は容易に反応しな
い。そのため、開始剤の水酸基はアルカリ金属アルコキ
シドに変わりにくく、その水酸基にはアルキレンオキシ
ドが反応し難い。このため、アルカリ金属水酸化物など
のアルカリ触媒自体や存在する水が開始剤として働き
くなり、疎水性の高い開始剤に結合していない形のポ
リオキシアルキレングリコールが副生してしまうという
ことが起こる。また、アルカリ金属水酸化物の存在下、
系内を100℃以上の高温とするとオルガノポリシロキ
サンの分解反応が起こりやすいという問題もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、オルガノポ
リシロキサンを基本骨格にもつ開始剤にアルキレンオキ
シドを付加重合してポリオキシアルキレン化合物を製造
することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、オルガノポリ
シロキサンを基本骨格にもつ開始剤に複合金属シアン化
物錯体存在下アルキレンオキシドを開環重合してポリオ
キシアルキレン化合物を製造する方法に関する下記発明
である。
【0008】触媒存在下、開始剤にアルキレンオキシド
を開環重合させてポリオキシアルキレン化合物を製造す
る方法において、開始剤としてアルキレンオキシドが反
応しうる活性水素含有官能基を有するオルガノポリシロ
キサン化合物を使用し、触媒として複金属シアン化物
錯体を使用することを特徴とするポリオキシアルキレン
化合物の製造方法。
【0009】本発明における複合金属シアン化物錯体触
媒とは、2種以上の金属を含み、シアンイオンを一部又
は全部の配位子としてもつ錯体のことであり、アルキレ
ンオキシドの開環重合反応を触媒する能力のあるものを
いう。具体的には、例えば特公昭59−15336号公
報記載のヘキサシアノコバルト亜鉛−グライム錯体等の
ヘキサシアノコバルト亜鉛錯体、その他米国特許第32
78457号、第3278458号、第3278459
号明細書等に記載されているような複合金属シアン化物
錯体触媒がある。
【0010】この触媒はアルキレンオキシドの開環重合
に対し、高い触媒活性を示すことが知られている。しか
し従来、この触媒は、分子内にオルガノポリシロキサン
構造を有する疎水性の高い開始剤を用いてのアルキレン
オキシドの重合用の触媒としては知られていなかった。
【0011】本発明における複合金属シアン化物錯体
は、前記公知例に示されているように下記一般式の構造
を有すると考えられる。 M1 a[ M2 x (CN)y]b (H2 O)cd
【0012】ただし、M1 はZn(II)、Fe(II)、Fe
(III) 、Co(II)、Ni(II)、Al(III) 、Sr(II)、
Mn(II)、Cr(III) 、Cu(II)、Sn(II)、Pb(I
I)、Mo(IV)、Mo(VI)、W(IV)、W(VI)などの金属イ
オンであり、M2 はFe(II)、Fe(III) 、Co(II)、
Co(III) 、Cr(II)、Cr(III) 、Mn(II)、Mn(I
II) 、Ni(II)、V(IV)、V(V) などの金属イオンであ
り、Rは有機配位子である。a、b、xおよびyは金属
の原子価と配位数により変わる正の整数であり、cおよ
びdは金属の配位数により変わる正の数である。
【0013】上記化学式で表わされる複合金属シアン化
物錯体において、M1 はZn(II)が好ましく、M2 はF
e(II)、Fe(III) 、Co(II)、Co(III) などが好ま
しい。有機配位子としては、例えばケトン、エーテル、
アルデヒド、エステル、アルコール、アミド、ニトリ
ル、スルフィドなどがある。
【0014】複合金属シアン化物錯体として特に好まし
いものは、ヘキサシアノコバルト亜鉛錯体である。ま
た、ヘキサシアノコバルト亜鉛錯体と他の複合金属シア
ン化物錯体とを組み合わせた触媒も使用できる。組み合
わせは、金属成分の組み合わせであっても、2種以上の
触媒の混合物であってもよい。
【0015】上記化学式で表わされる複合金属シアン化
物錯体は、金属塩M1a ( M1 aは上述と同様、Yは
1 と塩を形成するアニオン) とポリシアノメタレート
(塩)Ze[M2 x (CN)y]f(M2 、x、yは上述と同
様。Zは水素、アルカリ金属、アルカリ土類金属など。
e、fはZ、M2 の原子価と配位数により決まる正の整
数)のそれぞれの水溶液または水と有機溶剤の混合溶媒
の溶液を混合し、得られた複合金属シアン化物に有機配
位子Rを接触させた後、余分な溶媒および有機配位子R
を除去することにより製造される。
【0016】ポリシアノメタレート(塩)Ze[M2 x (C
N)y]fは、Zには水素やアルカリ金属をはじめとする種
々の金属を使用しうるが、リチウム塩、ナトリウム塩、
カリウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩が好まし
い。特に好ましくは通常のアルカリ金属塩、すなわちナ
トリウム塩とカリウム塩である。金属塩としては金属ハ
ロゲン化物が好ましく、例えば塩化亜鉛等が適当であ
る。
【0017】本発明で開始剤として使用するアルキレン
オキシドが反応しうる活性水素含有官能基を有するオル
ガノポリシロキサン化合物は、分子内にアルキレンオキ
シドの重合開始点となる活性水素含有官能基を少なくと
も1個有するオルガノポリシロキサン化合物である。こ
の活性水素含有官能基は、水酸基、メルカプト基、1級
アミノ基、2級アミノ基、またはカルボキシル基等のア
ルキレンオキシドが反応しうる水素原子を1〜2個有す
る官能基である。
【0018】オルガノポリシロキサン化合物は、少なく
とも1個の有機基が結合したシロキサンの重合体であ
り、その有機基の少なくとも1個が活性水素含有官能基
を有する有機基である。活性水素含有官能基を有する有
機基は分子の両末端の少なくともいずれかに存在しても
よく、または分子鎖の中間に存在していてもよい。この
オルガノポリシロキサン化合物はオルガノジシロキサン
化合物などの低重合体であってもよい。重合単位の数の
上限は、特にはないが、500、特に200が好まし
い。
【0019】オルガノポリシロキサン化合物の両末端を
除くケイ素原子には2個の有機基が結合していることが
好ましい。活性水素含有官能基を有する有機基を除くこ
の有機基としては炭化水素基が好ましい。この炭化水素
基としてはアルキル基、アルケニル基、アリール基など
が好ましい。特に、炭素数4以下のアルキル基(以下低
級アルキル基ともいう)またはフェニル基が好ましい。
両末端のケイ素原子には3個の有機基が結合しているこ
とが好ましく、活性水素含有官能基を有する有機基を除
くこの有機基としては上記のような炭化水素基が好まし
い。さらに3個の有機基の内の少なくとも1個は長鎖の
炭化水素基であってもよい。
【0020】活性水素含有官能基を有する有機基として
は、-OH,-SH,-NH2,-NHR 10 および -CO2Hから選ばれる1
種類以上の官能基を1又は複数個含む炭素数310の
炭化水素基が好ましい。また、さらにエーテル結合、チ
オエーテル結合、アミノ結合等の連結基を含んでいても
よい。特に、この有機基としては活性水素含有官能基を
1〜4個有することが好ましい。また、オルガノポリシ
ロキサン化合物としては、この活性水素含有官能基を1
〜10個有することが好ましい。
【0021】具体的なこのオルガノポリシロキサン化合
物としては下記化学式(1)〜(3)のいずれかで表わ
される化合物が好ましい。
【0022】
【化4】
【0023】
【化5】
【0024】
【化6】
【0025】(式中Xは、-OH,-SH,-NH2,-NHR10 および
-CO2Hから選ばれる1種類以上の官能基を1又は複数個
含む炭素数310の炭化水素基であり、エーテル結
合、チオエーテル結合、またはアミノ結合を含んでいて
もよい。R1,R2,R3,R4,R6,R7,R8,R10は各々同一あるいは
異なる炭素数16の炭化水素基である。R5, R9は炭素
数118の炭化水素基である。nは0あるいは1〜2
00の整数、mは1〜10の整数である。)
【0026】R1とR2はそれぞれ低級アルキル基、特にメ
チル基が好ましい。R3〜R10 はそれぞれ低級アルキル基
が好ましい。Xとしては、例えばヒドロキシアルキル
基、ジヒドロキシアルキル基、ヒドロキシアルコキシ置
換アルキル基、メルカプトアルキル基、アミノアルキル
基、N−アミノアルキル置換アミノアルキル基、カルボ
キシアルキル基などが好ましい。
【0027】本発明における開環重合反応に使用できる
アルキレンオキシドは、複合金属シアン化物錯体触媒に
より重合できるものが全て挙げられる。具体的には、例
えばエチレンオキシド、プロピレンオキシド、1−ブテ
ンオキシド、2−ブテンオキシド、イゾブテンオキシ
ド、1−ヘキセンオキシド、シクロヘキセンオキシド、
フェニルグリシジルエーテル、アリルグリシジルエーテ
ル、スチレンオキシドなどがある。
【0028】特に好ましいアルキレンオキシドは、エチ
レンオキシド、プロピレンオキシド、1−ブテンオキシ
ド、2−ブテンオキシド、イソブテンオキシドなどの炭
素数2〜4のアルキレンオキシドである。アルキレンオ
キシドは2種以上併用することができ、その場合、2種
以上のアルキレンオキシドは混合して反応させることも
でき、別々に順次反応させることもできる。
【0029】実際の重合反応は、開始剤と複合金属シア
ン化物錯体とアルキレンオキシドの混合物を窒素雰囲気
下で、重合反応温度条件に加熱すればよい。この時、ア
ルキレンオキシドは一括して添加しても、また、反応の
進行を確認しながら少しずつ添加してもよい。また、前
記のように2種以上のアルキレンオキシドを重合する場
合、その添加方法によりブロック共重合体やランダム共
重合体も自由に製造できる。すなわち、2種以上のアル
キレンオキシドの混合物を添加すればランダム共重合体
が、また、2種以上のアルキレンオキシドを1種類ずつ
各々の重合反応が終了した後、別のアルキレンオキシド
を加えるようにすればブロック共重合体が製造できる。
【0030】重合反応温度は20〜180℃が適当であ
り、好ましくは60130℃が採用される。この重合
反応は、溶媒を使用しても使用しなくても可能である。
溶媒を使用した場合、溶媒は、反応終了後反応混合物か
ら留去することにより回収できる。
【0031】本発明で使用できる溶媒としてはエーテル
系、炭化水素系、ハロゲン化炭化水素系、ケトン系、ア
ミド系、エステル系の溶媒が挙げられるが、特にエーテ
ル系、ケトン系の溶媒が好ましい。具体的には、テトラ
ヒドロフラン、ジエチルエーテル、1,2−ジメトキシ
エタン、1,2−ジメトキシプロパン、ジエチレングリ
コールジメチルエーテル、メチルテトラヒドロフラン、
ジオキサン、アセトン、メチルエチルケトンなどが挙げ
られる。
【0032】本発明においては、複合金属シアン化物錯
体触媒が、活性水素含有官能基に配位しやすいため、従
来のアルカリ金属水酸化物を触媒として用いるアルキレ
ンオキシドの開環重合では困難な、高い疎水性をもつオ
ルガノポリシロキサン構造を分子内に有する開始剤を使
用する場合でも容易にアルキレンオキシドの重合が行な
えると考えられる。また、本発明における複合金属シア
ン化物錯体触媒ではオルガノポリシロキサンの分解反応
は起こらない。
【0033】
【実施例】以下実施例により本発明を具体的に説明する
が本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0034】[実施例1] 下記式(4)で表わされる分子量約1800のα,ω−
ビス[3−(2−ヒドロキシエトキシ)プロピル]ポリ
ジメチルシロキサン500gとヘキサシアノコバルト亜
鉛−グライム錯体0.1gをオートクレーブに入れ、窒
素雰囲気下、内温を100℃に加熱し、プロピレンオキ
シド1.5kgを内温が120℃を超えないように導入
しながら反応させた。プロピレンオキシド導入完了後さ
らに同温度で1時間撹拌したのち未反応モノマーを減圧
下留去し、やや白濁した油状物2.5kgを得た。
【0035】生成物はGPC分析で原料のポリジメチル
シロキサンと異なる単一ピークを示し、その水酸基価は
12.9mgKOH/gであった。得られた油状物は2
5℃で3ケ月保存後も分離を生じなかった。
【0036】
【化7】
【0037】[実施例2] 1−(3−メルカプトプロピル)−1,1,3,3,3
−ペンタメチルジシロキサン25gをテトラヒドロフ
ン25gに溶かし、ヘキサシアノコバルト亜鉛−グライ
ム錯体0.05gを添加し、オートクレーブに入れた。
さらにプロピレンオキシド50gを加え、窒素雰囲気下
100℃に加熱したところ発熱反応を起こした。発熱終
了後さらに30分間100℃に加熱してから、減圧下未
反応モノマーを脱気し、油状物74.8gを得た。生成
物はGPC分析で単一ピークを示した。
【0038】[実施例3] 平均分子量876のα,ω−ビス(3−メルトカプトプ
ロピル)−ポリジメチルシロキサン100gとテトラヒ
フラン100gの混合物にヘキサシアノコバルト亜
鉛−グライム錯体0.02gを加え、オートクレーブ中
で、窒素雰囲気下100℃に加熱した。オートクレーブ
にプロピレンオキシド300gとエチレンオキシド10
0gの混合物を内温が120℃を超えないように少しず
つ導入した。モノマー導入終了後さらに1時間加熱して
から減圧下溶媒を留去し、油状物498gを得た。
【0039】生成物のGPC分析は単一ピークを示し、
水酸基価は26.5mgKOH/gであった。得られた
油状物は25℃で3ケ月保存後も分離を生じなかった。
【0040】[実施例4] 平均分子量800のα,ω−ビス(3−アミノプロピ
ル)−ポリジメチルシロキサン25gとプロピレンオキ
シド5gの混合物をオートクレーブ中120℃で2時間
加熱した。未反応モノマーを脱気し室温に冷却後、ヘキ
サシアノコバルト亜鉛−グライム錯体0.01gとテト
ラヒドロフラン50gを加え、窒素雰囲気下プロピレン
オキシド50gを内温が120℃を超えないように少し
ずつ導入した。モノマー導入終了後さらに1時間加熱し
てから減圧下溶媒と未反応モノマーを留去し、油状物7
5.1gを得た。生成物のGPC分析は単一ピークを示
し、水酸基価は95.0mgKOH/gであった。
【0041】[実施例5] 下記式(5)で表わされる平均分子量2000のα−メ
チル−ω−3−(2,2−ビス(ヒドロキシメチル)ブ
トキシ)プロピルポリジメチルシロキサン50gとヘキ
サシアノコバルト亜鉛−グライム錯体0.02gをオー
トクレーブに入れ、窒素雰囲気下100℃に加熱した。
プロピレンオキシド100gと1−ブテンオキシド30
gの混合物を内温が120℃を超えないように少しずつ
導入し反応させた。アルキレンオキシド導入終了後さら
に同温度で1時間加熱し、未反応モノマーを脱気し油状
物180gを得た。
【0042】生成物のGPC分析は単一ピークを示し、
水酸基価は14.5mgKOH/gであった。得られた
油状物は25℃で3ケ月保存後も分離を生じなかった。
【0043】
【化8】
【0044】[実施例6] 下記式(6)で表わされる、分子量5000、水酸基価
27mgKOH/gのα,ω−ビスメチルポリジメチル
シリルオキシ−ポリメチル−3−(2−ヒドロキシエト
キシ)プロピルシロキサン50gとヘキサシアノコバル
ト亜鉛−グライム錯体0.02gをオートクレーブに入
れ、窒素雰囲気下100℃に加熱した。プロピレンオキ
シド150gを内温が120℃を超えないように少しず
つ導入し反応させた。プロピレンオキシド導入終了後さ
らに同温度で1時間加熱し、未反応モノマーを脱気し、
油状物200gを得た。
【0045】生成物のGPC分析は単一ピークを示し、
水酸基価は7.0mgKOH/gであった。得られた油
状物は25℃で3ケ月保存後も分離を生じなかった。
【0046】
【化9】
【0047】
【発明の効果】本発明によって従来のアルカリ触媒では
製造が困難であったオルガノポリシロキサン骨格を有す
るポリオキシアルキレン化合物の製造が可能となった。
特に、耐摩耗性、潤滑性、撥水性等の界面特性や、耐衝
撃性、低温特性等の機械特性に優れることが期待でき、
エラストマー、シーリング剤、フォームの原料や、樹脂
の改質剤としての利用が考えられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 65/00 - 65/48 C08G 77/00 - 77/62 WPI/L

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】触媒存在下、開始剤にアルキレンオキシド
    を開環重合させてポリオキシアルキレン化合物を製造す
    る方法において、開始剤としてアルキレンオキシドが反
    応しうる活性水素含有官能基を有するオルガノポリシロ
    キサン化合物を使用し、触媒として複金属シアン化物
    錯体を使用することを特徴とするポリオキシアルキレン
    化合物の製造方法。
  2. 【請求項2】活性水素含有官能基が、水酸基、メルカプ
    ト基、1級アミノ基、2級アミノ基、およびカルボキシ
    ル基から選ばれる官能基である、請求項1記載の製造方
    法。
  3. 【請求項3】オルガノポリシロキサン化合物が、下記化
    学式(1)〜(3)のいずれかで表される化合物の少
    なくとも1種である、請求項1記載の製造方法。 【化1】 【化2】 【化3】 (式中Xは、-OH,-SH,-NH2,-NHR10 および -CO2Hから選ば
    れる1種類以上の官能基を1又は複数個含む炭素数3
    10の炭化水素基であり、エーテル結合、チオエーテル
    結合またはアミノ結合を含んでいてもよい。R1,R2,R3,R
    4,R6,R7,R8,R10は各々同一あるいは異なる炭素数1
    の炭化水素基である。R5, R9は炭素数118の炭化水
    素基である。nは0あるいは1〜200の整数、mは1
    〜10の整数である。)
  4. 【請求項4】R1 およびR2それぞれメチル基である、
    求項3記載の製造方法。
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