JP3104680U - 遊技機の球払出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】大きな設置スペースを必要とすることなく、ケース体の内部に配設された切替機構が不正に操作されるのを防止する。
【解決手段】球払出装置Lのケース体28における左側壁40に、通孔54が穿設される。通孔54は、第1の保護部材56により塞がれる。第1の保護部材56は、通孔54より大径で板状に形成された本体58と、本体58の裏面に突設されて通孔54に挿入される突起部60とから構成される。突起部60の先端部には、通孔54の開口形状と略同一形状に設定されて該通孔54に嵌合される嵌合部60aが形成される。そして、突起部60の嵌合部60aを通孔54に嵌合することで、本体58の裏面が左側壁40の外面に密着するように、第1の保護部材56がケース体28に取付けられる。
【選択図】図2

Description

この考案は、遊技機の球払出装置に関し、更に詳細には、パチンコ機やアレンジボール機等のパチンコ球を取扱う各種の遊技機において、パチンコゲーム中に発生されるセーフ球や入賞成立に対する賞球、あるいは遊技者による適正な球貸し操作に対する貸球を、所定数だけ払出す球払出装置に関するものである。
パチンコ機やアレンジボール機に代表されるこの種のパチンコ遊技機は、遊技ホール内の設置枠台(通称「島」)に縦向きの姿勢で設置されて遊技に供され、そして機内の遊技盤内で展開されるパチンコゲーム中に成立した入賞(例えばセーフ球の発生や図柄組合わせによる得点)に対し、機裏側の機構セット盤に形成配置した球容器や整流路および球送出路等から構成される球貯留排出経路部内に貯留されたパチンコ球(遊技球)を、前記球送出路における球送出口の下方に配設した球払出装置の作動制御のもとに、所定数の賞球として機前側の上球皿または下球皿側へ給出するようになっている。一方、貸球用のカードおよびカードユニットを利用して遊技球を貸出し得るタイプの遊技機(一般に「カード式パチンコ遊技機」ともいう)では、前述した賞球払出しとは別に、遊技者による適正な球貸し操作に応答して前記球払出装置または別途設置された別の球払出装置の払出し作動により、球貯留排出経路部内の遊技球が所定数の貸球として前記賞球払出路を介して上球皿側へ給出されるようになっている。
前記球払出装置(例えば、特許文献1参照)は、上下に縦通される球通路を有するケース体の内部に、外周に多数個の球受部を等ピッチで形成配置した爪車状の球送り体が、その球受部を球通路に臨ませた状態で回転可能に配設される。また、ケース体に収容された電磁ソレノイドに、規制部材が傾動可能に支持されて、該規制部材が球送り体の球受部に係合・離脱して、該球送り体を拘束・解放するよう構成されている。すなわち、電磁ソレノイドの通電作動前(消磁状態)では球送り体が規制部材により停止拘束され、電磁ソレノイドの通電作動時(励磁状態)に規制部材による拘束から解放されて球送り体が回転可能となる。これにより、球送り体が通路内の遊技球を各球受部に受けながら所定角度に亘り回転されて、予め設定された個数の遊技球を払出すようになっている。
前記パチンコ遊技機では、機種入替時やメンテナンス時等に際し、前記球貯留排出経路部内に貯留されている全ての遊技球を球皿に排出させる必要から、前記球払出装置に球抜き機構が設けられている。この球抜き機構は、前記ケース体の壁に穿設された通孔と、該通孔と対応するケース体内部に摺動自在に配設され、前記規制部材の拘束位置から解放位置への傾動操作が可能な操作部材とから構成され、該操作部材の頭部は、前記通孔から外部に突出しないよう設定されている。そして、球抜き時には、ケース体外部から通孔に棒状の作動部材を差し込んで操作部材を押すことで、前記規制部材が拘束位置から解放位置に傾動し、これにより前記球送り体が回転可能となって球抜きが行なわれる。
特開2002−85753号公報
前述したように、前記操作部材の頭部がケース体の外方に突出しない構成であれば、メンテナンス等に際して、該操作部材を誤動作させることは防止できるが、前記通孔は開放しているため、針金等を挿入すれば簡単に操作されてしまい、遊技球の不正球抜き獲得を防止し得ないという大きな問題を内在していた。すなわち、近年では、不正の手口が巧妙になっており、パチンコ遊技機前面から機裏側に侵入させた針金等を巧みに操りながら移動させることによって、ケース体の通孔に挿入して操作部材が操作されてしまい、球抜きが行なわれることにより、遊技球が不正に獲得されてしまう問題があった。
また、前記通孔から頭部が外方に突出するよう操作部材が設けられたケース体に、該操作部材の頭部を覆う保護部材を開閉可能に設け、常には保護部材を閉成して操作部材の頭部を覆うことで、誤動作や不正行為を防止する構成が提案されている。しかしながら、ケース体の外方に突出させた操作部材を保護部材で更に外側から覆う場合、ケース体から該保護部材が大きく出張るため、球払出装置を組付ける際に大きな設置スペースが必要になると共に、他の部材と干渉しないようにするために各部材の配設位置等を変更する等の煩雑な設計変更が必要となる問題が指摘される。
すなわち本考案は、前述した従来の技術に内在している前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、大きな設置スペースを必要とすることなく、ケース体の内部に配設された切替機構が不正に操作されるのを防止し得る遊技機の球払出装置を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を好適に達成するため、本考案に係る遊技機の球払出装置は、
機裏側に貯留された遊技球(T)が通入する球通路(42)が設けられたケース体(28)の内部に、前記球通路(42)に臨む球送り体(44)を遊技球(T)の通過許容状態と通過阻止状態とに切替え可能な切替機構(32)を設け、前記ケース体(28)の壁(40)に穿設した通孔(54)に外側から挿入した作動部材で前記切替機構(32)を操作して、前記球送り体(44)が通過阻止状態から通過許容状態に切替えられることによって、前記遊技球(T)を機前側の球皿に排出し得る遊技機の球払出装置において、
前記ケース体(28)に着脱自在に取付けられて、前記通孔(54)を塞ぐ保護部材(56,62,70,76,80)を有し、
前記保護部材(56,62,70,76,80)は、板状に形成された本体(58)の裏面に突設されて前記通孔(54)に挿入される突起部(60)と、本体(58)裏面が前記ケース体(28)における壁(40)の外面に密着するよう取付けられる取付け手段(60,72,78,82)とを備えていることを特徴とする。
前記ケース体(28)の壁(40)における通孔(54)に対応する位置に、前記保護部材(62,70,76)の本体(58)が挿入可能な形状で、かつ該本体(58)の厚みと略同一深さに設定される溝部(64)を形成する。
前記溝部(64)から保護部材(62,70,76)を取出すための取出し部(66)を設ける。
前記取付け手段(60)を、前記通孔(54)の開口形状と略同一に設定され、該通孔(54)に嵌合される前記突起部(60)とする。
前記取付け手段(72)を、前記突起部(60)に設けられて前記通孔(54)に螺合する螺子部(72)とする。
前記取付け手段(78)を、前記本体(58)に設けられて前記溝部(64)に螺合する螺子部(78)とする。
前記取付け手段(82)を、前記本体(58)の裏面に貼着され、前記ケース体(28)における壁(40)の外面に貼着可能な貼着シール(82)とする。
請求項1に係る遊技機の球払出装置によれば、本体が板状に形成された保護部材により切替機構を操作するための通孔を塞ぐよう構成したから、不正行為を確実に防止することができる。また、板状の本体裏面をケース体における壁の外面に密着するように取付けるようにしたから、保護部材のケース体からの突出量を抑えることができ、設置スペースが増大したり、他の部材との干渉を考慮して大きな設計変更を要することはない。更に、突起部を通孔に挿入するから、保護部材のケース体への位置決めが容易となる。
請求項2に係る球払出装置によれば、ケース体の壁に形成されて保護部材の本体が挿入される溝部の深さを、該本体の厚みと略同一に設定したから、ケース体に保護部材を取付けた状態では、その外表面とケース体における壁の外面とが略面一となる。すなわち、ケース体から保護部材が突出しないから、設置スペースは全く増大しない。また保護部材が突出しないから、メンテナンスや組付け時等に誤って引掛けて脱落させてしまうことも防止し得る。
請求項3に係る球払出装置によれば、溝部から保護部材を取出すための取出し部を設けたので、溝部内に臨む保護部材を取外す作業が容易となる。
請求項4に係る球払出装置によれば、通孔の開口形状と略同一に設定した取付け手段としての突起部を、該通孔に嵌合するよう構成したから、ケース体から保護部材が脱落するのは抑制される。また通孔と突起部との間には隙間がないため、該突起部により針金等の不正物が通孔に侵入されることを確実に防止し得る。
請求項5に係る球払出装置によれば、突起部に、通孔に螺合する取付け手段としての螺子部を設けたから、保護部材をケース体に強固に取付けることができると共に密着性が増し、通孔に不正物が侵入することをより防止し得る。
請求項6に係る球払出装置によれば、本体部に、溝部に螺合する取付け手段としての螺子部を設けたから、保護部材をケース体に強固に取付けることができると共に密着性が増し、通孔に不正物が侵入することをより防止し得る。
請求項7に係る球払出装置によれば、保護部材の本体に貼着した取付け手段としての粘着シールにより当該保護部材をケース体に貼着するよう構成したから、構成は簡単となり、コストを低廉に抑えることができる。
次に、本考案に係る遊技機の球払出装置につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら、以下詳細に説明する。なお実施例では、遊技機としてパチンコ球を遊技媒体として使用する一般的なパチンコ機を例にして説明する。
先ず、本実施例に係る球払出装置が実施されるパチンコ機について、図4を参照して要約説明すると、該パチンコ機Pは、外枠Aに組付けられた中枠Bの裏側(図4での前側)に、夫々の球処理部を有する機構セット盤Gが着脱可能にセットされている。この機構セット盤Gは、中枠B裏側に位置する遊技盤セット用の保持枠10の裏側に着脱可能に装備され、該保持枠10に対応し得る方形サイズに樹脂成形された本体部12の中央部に遊技盤裏面の点検用の窓口14が開口され、これに裏カバー部材16が開閉および着脱可能に取着されており、この窓口14の図4において上部から右側部に亘る外周囲部に球貯留排出経路部18等が配設されている。そして、この球貯留排出経路部18の下側に、カセット形態とされる電動制御式の球払出装置Lが設置される一方、該球払出装置Lの下方に該装置Lから払出された遊技球(賞球または貸球)Tを、パチンコ機P前側に配設した図示しない上球皿または下球皿へ排出する球排出経路(図示せず)が形成されており、前記球貯留排出経路部18に貯留された所定数のパチンコ球(遊技球T)が、球払出装置Lの作動により払出されるようになっている。
前記球貯留排出経路部18は、機構セット盤Gの上部に上方開口状態で設置される球容器(「球タンク」とも云う)20と、この球容器20底面の下流端に開口された球出口に合わせた下部に取着される斜状レール形の整流路部22と、左右蛇行状に形成されて前記整流路部22の下流端に連絡するように取着される球送出路部24とから構成され、相当量(例えば500個程度)のパチンコ球を一時的に貯留し得るようになっている。
本実施例のパチンコ機Pは、前記球送出路部24の球送出口に整合して遊技球Tの払出しに供される球払出装置Lを具備し、該球払出装置Lは、払出制御装置26からの出力信号(払出し信号)により制御作動される。この球払出装置Lは、図1に示す如く、矩形箱体状に形成された合成樹脂製のケース体28内に、電磁ソレノイド30等を有する切替機構32を収容して構成され(図2参照)、ケース体28単位のユニット体として取扱い得るようになっている。なお、球払出装置Lに関する以後の説明において、前後、左右および上下とは、該装置Lを機構セット盤G裏側に配設した図4に示す状態を裏面側から視た関係で指称するものとする。
前記ケース体28は、前方に開口する箱状のベース部材34と、該ベース部材34の前側開口を閉成するよう着脱自在に配設される後方に開口する箱状のカバー部材36とから構成され、両部材34,36がビス等の固定手段38により着脱可能に組付けられて矩形箱体状を呈するようになっている。前記ケース体28には、左側の壁40(以後「左側壁」と称す)側に偏った位置に、上下に縦通する球通路42が形成されており、該球通路42の上部開口が前記球送出路部24の球送出口に整合されて、遊技球Tが通入可能に構成されると共に、その下部開口が球排出経路に連通している。
図2に示す如く、前記球通路42より右側の前記ベース部材34には、爪車状の球送り体44が回動可能に配設され、その外周に形成した複数の各球受部44aを、球通路42を画成する内部右壁46に形成された通口46aを介して球通路42内へ臨ませて、この球受部44aにより球通路42内を流下する遊技球Tを1個ずつ球圧を受けながら回転して排出し得るようになっている。
前記ケース体28には、球送り体44の回転・停止規制をなす規制部材48の切換作動源である電磁ソレノイド30が、該球送り体44を挟んで球通路42とは反対側に収容配置されている。この電磁ソレノイド30は、図2に示す如く、厚肉の金属板をコ字状に折曲形成したフレーム枠30aに、コイルを巻回した磁力発生部30bを装着して構成され、通電時に発生された励磁力を、球送り体44を指向する磁着部30cに集中的に作用し得るよう構成される。これに対して規制部材48は、金属製レバー状のものが例とされ、前記フレーム枠30aに傾動可能に支持されて磁着部30cの対向位置に規制部48aを垂下しており、電磁ソレノイド30の消磁状態において、常には引張バネ50により球送り体44の球受部44aを係止する方向へ付勢保持されて、該球送り体44の回転停止を図ることで拘束状態(遊技球Tの通過阻止状態)とし得るようになっている。一方、前記電磁ソレノイド30の通電による励磁作動に伴い磁力発生部30bに磁力が発生したときには、その磁力により前記引張バネ50の付勢力に抗して規制部材48が球受部44aから離間して磁着部30cに吸着されて、球送り体44の回転を許容する解放状態(遊技球Tの通過許容状態)とするよう構成される。すなわち実施例では、電磁ソレノイド30と規制部材48とにより、球送り体44を遊技球Tの通過阻止状態と通過許容状態とに切替え可能な切替機構32を構成している。
前記ケース体28のベース部材34には、前記規制部材48を球送り体44の拘束状態から解放状態に強制的に切換える操作部材52が、前記球通路42と干渉しない位置において左右方向に水平移動可能に配設されている。この操作部材52は、所定長さ寸法に設定された軸部52aの左端(長手方向の一端)に大径軸部52bが形成されると共に、該大径軸部52bの更に左端に、軸部52aと等径の操作頭部52cが形成してある。そして、この操作頭部52cが、ベース部材34における左側壁40に穿設された通孔54に内側から挿入されている。なお、操作頭部52cの軸長は、通孔54における軸方向の長さより短かく設定され、図3に示す如く、前記大径軸部52bが左側壁40の内面に当接した状態で、操作頭部52cが左側壁40から外方(ケース体28の外方)に突出しないよう構成される。
また、前記大径軸部52bが左側壁40の内面に当接した状態で、前記軸部52aの大径軸部52bが形成されていない右端(長手方向の他端)は、前記規制部材48における規制部48aの左側面(磁力発生部30bとは反対側)に略直角に当接して、常には前記引張バネ50の弾力によって大径軸部52bが左側壁40に当接するよう付勢されている。そして、前記通孔54に外側から差込んだ棒状の作動部材(図示せず)を操作部材52の操作頭部52cに当接して右方(規制部48aを磁力発生部30bに近接する方向)に押すことで、前記規制部材48を引張バネ50の付勢力に抗して拘束状態から解放状態に傾動変化させることができるようになっている。なお、操作部材52に対する押圧力を解除すれば、引張バネ50の付勢力によって拘束状態に戻る規制部材48によって操作部材52も初期の待機位置に戻るよう構成される。
前記球払出装置Lには、前記左側壁40に穿設した通孔54を塞いで前記操作部材52の不正操作を防止するための、実施例1に係る第1の保護部材56が着脱自在に配設されている。この第1の保護部材56は、図1〜図3に示す如く、前記通孔54より大径の円形で板状に形成された本体58と、該本体58の裏面(左側壁40と対向する面)に突設されて通孔54に挿入される突起部60とから構成される。この突起部60には、その先端部に、前記通孔54の開口形状と略同一形状に設定されて該通孔54に嵌合される嵌合部60aが形成される。そして、突起部60を通孔54に挿入してその嵌合部60aを通孔54に嵌合することで、本体58の裏面が前記左側壁40の外面に密着するように、当該第1の保護部材56が前記ケース体28に取付けられるようになっており、該突起部60が取付け手段として機能するようにしてある。なお、突起部60の本体58からの突出寸法は、本体58の裏面が左側壁40の外面に密着した状態で、該突起部60の先端が通孔54内に臨む前記操作部材52の操作頭部52cに当接しない値に設定され、ケース体28に第1の保護部材56を取付けた状態で、該保護部材56を外部から押しても操作部材52が操作されることはないよう構成される。
〔実施例1の作用〕
次に、前述した実施例1に係る遊技機の球払出装置の作用につき説明する。
前記ケース体28単位で取扱われる球払出装置Lは、図4に示す如く、前記球貯留排出経路部18を予め組付けた前記機構セット盤Gに対して、前記球通路42が球送出路部24に整合連通する状態でセットされる。また前記ケース体28の左側壁40に穿設されている通孔54は、第1の保護部材56により塞がれている。
前記パチンコ機Pでパチンコゲームが展開されている途中で入賞球が発生した場合、あるいは遊技者による適正な球貸し操作が行なわれた場合には、前記払出制御装置26から発信される球払出し信号に基いて、前記球払出装置Lが作動制御されることにより、球送出路部24内の所定数の遊技球Tが賞球または貸球として前記上球皿側へ給出される。すなわち、前記払出制御装置26からの球払出し信号の発信前では、前記電磁ソレノイド30に対して通電されず、前記規制部材48は前記引張バネ50の付勢力により拘束状態に保持され、前記球送り体44は回転停止状態とされる(図2参照)。このもとで前記払出制御装置26から球払出し信号が発信されると、前記電磁ソレノイド30に対して通電され、前記磁力発生部30bに磁力が発生し、前記磁着部30cに規制部材48が吸着されることで、球送り体44は回転停止状態から解放される。この結果、球送り体44は、前記球通路42内の遊技球Tを球受部44aに受入れながら該遊技球Tの自重によって回転されて、該遊技球Tを排出する。
次に、前記球貯留排出経路部18に貯留されている全ての遊技球Tを前記上球皿または下球皿に排出する場合は、前記ケース体28から第1の保護部材56を取外して、前記通孔54を開放する。このもとで、該通孔54に外側から作動部材を差込んで前記操作部材52を作動させる。すなわち、作動部材で操作部材52を右方に押すことで、その軸部52aにより前記規制部材48は引張バネ50の付勢力に抗して拘束状態から解放状態に傾動変化される。これにより、前記球送り体44は回転停止状態から解放され、球貯留排出経路部18に貯留されている全ての遊技球Tは前記上球皿または下球皿に排出される。前記球抜き終了後は、前記作動部材を通孔54から引抜けば、前記引張バネ50の付勢力によって拘束状態に戻る規制部材48によって操作部材52も初期の待機位置に戻る。最後に、前記第1の保護部材56の突起部60を通孔54に挿入し、前記本体58の裏面をケース体28における左側壁40の外面に密着させる。この状態で、前記突起部60の嵌合部60aが通孔54に嵌合し、第1の保護部材56が簡単に通孔54から脱落することはない。
前記第1の保護部材56をケース体28に取付けた状態では、前記通孔54は第1の保護部材56により塞がれているから、針金等の不正物を用いた不正行為による球抜きを確実に防止し得る。また前記突起部60の嵌合部60aを通孔54に嵌合しているから、両者60a,54の間には隙間がなく、針金等の不正物が通孔54に侵入されることをより確実に防止することができる。なお、ケース体28に対する第1の保護部材56の取付けは、突起部60を通孔54に挿入して行なうから、該保護部材56のケース体28への位置決めは容易である。
実施例1に係る第1の保護部材56の本体58は板状に形成されて、ケース体28から外方に大きく突出しないので、球払出装置Lの機構セット盤Gに対するセット時に邪魔となることはない。また、球払出装置Lを設置するためのスペースが、第1の保護部材56のために増大することはなく、他の部材との干渉を考慮して大きな設計変更を要する必要もない。
〔実施例1の変更例〕
第1の保護部材における本体の形状は円形に限定されるものでなく、通孔を塞ぐことができるものであれば、四角形やその他各種の形状を採用し得る。また実施例1では、突起部の一部に通孔の開口形状と略同一に設定した嵌合部を形成したが、突起部の全体を通孔の開口形状と略同一に設定してもよい。なお、通孔および突起部の形状に関しても、各種の形状が採用可能である。更に、突起部の全体あるいは先端のみをゴムや軟質の合成樹脂等の弾性体で構成することができ、この場合は通孔への挿入が容易となる。
実施例1では、切替機構を操作部材を介して切替操作する場合で説明したが、該操作部材を省略し、通孔に外側から差込んだ作動部材により規制部材を直接操作するものであってもよい。また切替機構や球送り体の構成は、前述したものに限定されるものではなく、球通路を流通する遊技球の通過を許容したり規制し得るものであれば、各種の構成を採用し得る。
図5〜図10は、前記実施例1とは異なる別の実施例を示すものであって、その基本的な構成は同じであるので、異なる部分についてのみ説明すると共に、同一部材には同じ符号を付して示すものとする。
図5および図6に示す実施例2に係る球払出装置Lでは、前記ケース体28の左側壁40における通孔54に対応する位置の外面側に、第1の保護部材56と同一構成の第2の保護部材62の本体58が挿入可能な形状で、かつ該本体58の厚みと略同一深さに設定される溝部64が形成されている。すなわち、実施例2においては、突起部60を通孔54に挿入すると共に、本体58を溝部64に挿入することで、該本体58の裏面が溝部64の底面(左側壁40の外面)に密着した状態で、当該第2の保護部材62がケース体28に取付けられる。従って、前記通孔54は第2の保護部材62により塞がれ、針金等の不正物を用いた不正行為による球抜きは確実に防止される。
また実施例2においては、第2の保護部材62をケース体28に取付けた状態で、前記本体58の外表面が左側壁40の外面と略面一となり、第2の保護部材62が左側壁40から外方に全く突出しない(図6参照)。従って、ケース体28に第2の保護部材62を取付けた状態であっても、球払出装置Lの設置スペースが増大することはない。更に、第2の保護部材62が外方に突出しないから、メンテナンスや組付け時等に誤って引掛けて脱落させてしまうことも防止し得る。なお、実施例2においても、第2の保護部材62をケース体28に取付けた状態では、前記突起部60の先端が通孔54内に臨む前記操作部材52の操作頭部52cに当接しないようになっているから、該保護部材62を誤って外部から押しても操作部材52が操作されることはない。
〔実施例2の変更例〕
実施例2では、前述した実施例1の変更例を採用し得る。また、本体が挿入される溝部の大きさは、該本体が挿入可能であればよく、本体の外周面と溝部の内周面との間に指等を引掛け得る隙間が形成されるものであってもよい。
ここで、前記溝部64に本体58を挿入すると、第2の保護部材62をケース体28から取外すのが困難となるおそれがある。そこで、図7に示すように、ケース体28の左側壁40に、溝部64に連通する取出し部としての切欠部66を形成し、該切欠部66の形成位置において、本体58の外端に操作者の指を引掛け得る隙間を画成するようにする。これにより、第2の保護部材62の取外し作業は容易となる。
なお、取出し部としては、前記切欠部66に限定されるものでなく、本体58の外面側に断面L字状の溝を形成し、該溝に指を引掛けて第2の保護部材62を取外すようにしたり、あるいは摘みを設けるようにしてもよい。
図8に示す実施例3に係る球払出装置Lでは、前記ケース体28における左側壁40に円形の溝部64と通孔54とが形成されると共に、該通孔54の内周面には雌ネジ部68が形成されている。これに対して第3の保護部材70は、溝部64に挿入可能な本体58の裏面に突設された円柱状の突起部60の外周面に、前記雌ネジ部68に螺合可能な雄ネジ部(螺子部)72が形成される。すなわち、第3の保護部材70においては、その突起部60を通孔54に挿入すると共に回転してネジ込むことで、本体58が溝部64に挿入されると共に、本体58の裏面が溝部64の底面(左側壁40の外面)に密着するように取付けられる。従って、実施例3においては、突起部60の雄ネジ部72が取付け手段として機能する。
そして、実施例3の構造によれば、前記実施例1および2が奏する作用効果の他に、ケース体28に対して第3の保護部材70を強固に取付けることができ、該保護部材70とケース体28との密着性が増し、通孔54に不正物を侵入させることをより確実に防止し得るようになる。
〔実施例3の変更例〕
実施例3においては、第3の保護部材のケース体からの取出しを容易とするため、前述した摘み等、該保護部材を回転させることが可能な各種の取出し部を設けることができる。また本体および溝部に関しては、第3の保護部材を回転して突起部の雄ネジ部を通孔の雌ネジ部に対して螺合したり取外し可能であれば、その形状や大きさは限定されない。更に、実施例3においては、前記ケース体の左側壁に溝部を形成した場合で説明したが、溝部を省略して本体が左側壁から突出するものであってもよい。
図9に示す実施例4に係る球払出装置Lでは、前記ケース体28における左側壁40に円形の溝部64と通孔54とが形成されると共に、該溝部64の内周面には雌ネジ部74が形成されている。これに対して第4の保護部材76は、通孔54に挿入可能な突起部60を裏面に突設した円盤状の本体58の外周面に、前記雌ネジ部74に螺合可能な雄ネジ部(螺子部)78が形成されている。すなわち、第4の保護部材76においては、その本体58を溝部64に挿入すると共に回転してネジ込むことで、前記突起部60が通孔54に挿入されると共に、本体58の裏面が溝部64の底面(左側壁40の外面)に密着するように取付けられる。従って、実施例4においては、本体58の雄ネジ部78が取付け手段として機能する。
そして、実施例4の構造によれば、前記実施例1および2が奏する作用効果の他に、ケース体28に対して第4の保護部材76を強固に取付けることができ、該保護部材76とケース体28との密着性が増し、通孔54に不正物を侵入させることを確実に防止し得る。
〔実施例4の変更例〕
実施例4においては、第4の保護部材のケース体からの取出しを容易とするため、前述した摘み等、該保護部材を回転させることが可能な各種の取出し部を設けることができる。また突起部および通孔に関しては、第4の保護部材を回転して本体の雄ネジ部を溝部の雌ネジ部に対して螺合したり取外し可能であれば、その形状や大きさは限定されない。
図10に示す実施例5に係る球払出装置Lでは、前記ケース体28の左側壁40には通孔54のみが穿設されている。また第5の保護部材80は、前記第1の保護部材56と同じ構成であって、本体58の裏面に突起部60が突設される。そして、実施例5では、更に、本体58の裏面に取付け手段としての粘着シール82が貼着されている。この粘着シール82は、ケース体28の左側壁40と対向する表面に貼着面を有し、前記突起部60を通孔54に挿入すると共に該粘着シール82を左側壁40の外面に貼着することで、第5の保護部材80はケース体28に取付けられる。なお、実施例5においては、本体58の裏面は、粘着シール82を介して左側壁40に密着する。
このように実施例5においては、前述した実施例1および2の作用効果の他に、本体58に粘着シール82を貼着しているだけの簡単な構成であるから、コストを低廉に抑えることができる。なお、粘着シール82としては、繰り返して貼着することが可能なものが推奨される。
〔実施例5の変更例〕
実施例5においては、前記ケース体の左側壁に溝部を形成していない場合で説明したが、溝部を形成してもよい。この場合に、第5の保護部材のケース体からの取出しを容易とするため、前述した各種の取出し部を設けることができる。
実施例1に係る球払出装置を示す外観斜視図である。 実施例1に係る球払出装置を示す縦断正面図である。 実施例1に係る第1の保護部材をケース体から取外した状態で球払出装置を示す要部拡大縦断正面図である。 実施例に係る球払出装置を備えたパチンコ機の背面図である。 実施例2に係る第2の保護部材をケース体から取外した状態で球払出装置を示す要部拡大縦断正面図である。 実施例2に係る第2の保護部材をケース体に取付けた状態で球払出装置を示す要部拡大縦断正面図である。 実施例2に係る球払出装置の変形例を示す要部拡大斜視図である。 実施例3に係る第3の保護部材をケース体から取外した状態で球払出装置を示す要部拡大縦断正面図である。 実施例4に係る第4の保護部材をケース体から取外した状態で球払出装置を示す要部拡大縦断正面図である。 実施例5に係る第5の保護部材をケース体から取外した状態で球払出装置を示す要部拡大縦断正面図である。
符号の説明
28 ケース体,32 切替機構,40 左側壁(壁),42 球通路,44 球送り体
54 通孔,56 第1の保護部材(保護部材),58 本体,60 突起部(取付け手段)
62 第2の保護部材(保護部材),64 溝部,66 切欠部(取出し部)
70 第3の保護部材(保護部材),72 雄ネジ部(螺子部,取付け手段)
76 第4の保護部材(保護部材),78 雄ネジ部(螺子部,取付け手段)
80 第5の保護部材(保護部材),82 粘着シール(取付け手段),T 遊技球

Claims (7)

  1. 機裏側に貯留された遊技球が通入する球通路が設けられたケース体の内部に、前記球通路に臨む球送り体を遊技球の通過許容状態と通過阻止状態とに切替え可能な切替機構を設け、前記ケース体の壁に穿設した通孔に外側から挿入した作動部材で前記切替機構を操作して、前記球送り体が通過阻止状態から通過許容状態に切替えられることによって、前記遊技球を機前側の球皿に排出し得る遊技機の球払出装置において、
    前記ケース体に着脱自在に取付けられて、前記通孔を塞ぐ保護部材を有し、
    前記保護部材は、板状に形成された本体の裏面に突設されて前記通孔に挿入される突起部と、本体裏面が前記ケース体における壁の外面に密着するよう取付けられる取付け手段とを備えている
    ことを特徴とする遊技機の球払出装置。
  2. 前記ケース体の壁における通孔に対応する位置に、前記保護部材の本体が挿入可能な形状で、かつ該本体の厚みと略同一深さに設定される溝部を形成した請求項1記載の遊技機の球払出装置。
  3. 前記溝部から保護部材を取出すための取出し部を設けた請求項2記載の遊技機の球払出装置。
  4. 前記取付け手段は、前記通孔の開口形状と略同一に設定され、該通孔に嵌合される前記突起部である請求項1〜3の何れかに記載の遊技機の球払出装置。
  5. 前記取付け手段は、前記突起部に設けられて前記通孔に螺合する螺子部である請求項1〜3の何れかに記載の遊技機の球払出装置。
  6. 前記取付け手段は、前記本体に設けられて前記溝部に螺合する螺子部である請求項2または3記載の遊技機の球払出装置。
  7. 前記取付け手段は、前記本体の裏面に貼着され、前記ケース体における壁の外面に貼着可能な貼着シールである請求項1〜3の何れかに記載の遊技機の球払出装置。
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