JP3104041B2 - 漁獲物の冷蔵輸送方法及び装置 - Google Patents

漁獲物の冷蔵輸送方法及び装置

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、漁場で捕獲した漁獲物
を冷媒中に投入し、急冷することによって即殺すると共
に、この漁獲物の温度、及び漁獲物を冷却する冷媒の塩
分濃度を所望の状態に保持したまま、陸揚げ及び陸上輸
送が可能な漁獲物の冷蔵輸送方法及びそのための装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】漁場で捕獲した漁獲物を冷蔵しながら輸
送するための従来の方法としては、一般に「水氷法」と
称する方法が用いられている。これは、漁船の魚艙内に
清水と塩水を混合して所定の塩分濃度にした冷却水を注
入し、魚艙内部に配したブラインコイル(蒸発器と被冷
凍物との間に介在して熱交換を行う間接冷凍法による装
置)で−1〜0℃程度に冷却して、これに直接漁獲物を
投入して冷蔵輸送する方法である。
【0003】この方法によると、通常、漁獲物は一度に
まとまった量が魚艙に投入されるので、漁獲物を魚艙に
投入する作業に伴って漁獲物の投入直後の冷却水温度は
急上昇し、ブラインコイルによる冷却能力を超えてしま
うため、この冷却水の温度は8〜10℃程度にもなってし
まうことが多々ある。また、港に到着後、漁船から漁獲
物を陸揚げする際には、魚艙から人力によって漁獲物を
取り出し、これをベルトコンベアによって陸上に運搬し
ているのが現状である。そして、この陸揚げした漁獲物
を分荷し、梱包し、陸上輸送する際に、通常この漁獲物
は空気に曝され続けている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、漁獲
物投入後の魚艙内の冷却水温が上昇すると、漁獲物を急
冷することによる即殺ができず、漁獲物は苦悶死するこ
ととなる。その結果、漁獲物の初期冷却期間に長時間を
要すこととなり、この間に漁獲物の鮮度は著しく低下し
てしまう。
【0005】また、冷却水の温度を低下させるための補
助手段として、冷却水中に砕氷を投入する方法もある
が、この場合には、船内での乗船員による砕氷・運搬作
業が重労働であるという問題があり、一方、投入した氷
は冷却水の表層に浮上してしまうため、冷却水の温度を
低下させて、漁獲物を急冷するという効果には乏しかっ
た。そして、漁獲物の死後、この漁獲物の体内の浸透圧
が変化し、この漁獲物を冷却している冷却水の塩分濃度
との不適合が生じるため、漁獲物の鮮度が更に低下して
しまうという問題もあった。
【0006】更に、上記した方法で漁船から漁獲物を陸
揚げしているので、この作業中に、漁獲物は大気温度に
曝されて、漁獲物の温度が上昇すると共に、空気との接
触により更に鮮度が低下してしまうという問題があっ
た。また、陸上輸送の場合にも、保冷箱(クーラーボッ
クス)内の砕氷融解により、冷蔵のための所要熱量が不
足した場合には鮮度低下があった。
【0007】本発明は以上の問題点に鑑みて、船舶及び
陸上走行車両に搭載可能とした筺体に漁獲物冷蔵槽を形
成し、この漁獲物冷蔵槽に注入した冷媒中に、漁場で捕
獲した漁獲物を投入し、これを急冷することによって即
殺すると共に、この漁獲物の温度、及び漁獲物を冷却す
る冷媒の塩分濃度を所望の状態に保持したまま、この筺
体ごと陸揚げ及び陸上輸送が可能な漁獲物の冷蔵輸送方
法及び装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明に係る漁獲物の冷蔵輸送方法は、漁獲物を冷蔵
するための冷蔵槽を保冷可能にかつ船舶及び陸上走行車
両に搭載可能に形成し、この冷蔵槽内に氷の投入と清水
及び塩水の注入により冷媒を形成した後、この冷媒中に
漁獲物を投入し、漁獲物投入後の冷媒の温度を所定値に
保持するため前記冷媒中の氷を融解させると共に冷媒を
循環攪拌し、更に漁獲物投入後の冷媒の塩分濃度を所定
値に保持するため冷媒中の水分を氷結しまたはこの氷を
解凍して、漁獲物を冷蔵槽内に収容したまま海上及び陸
上を輸送する方法である。
【0009】また、本発明に係る漁獲物の冷蔵輸送装置
は、船舶及び陸上走行車両に搭載可能な筺体に、冷媒を
形成するための氷、清水及び塩水と、漁獲物の投入口
開閉可能に形成した冷蔵槽と、この冷蔵槽の壁に設け
断熱材と保冷用流体の流路を配設した流体循環装置と
からなる侵入熱防止装置と、漁獲物投入後の冷媒の温度
を所定値に均一に保持するための冷媒の循環攪拌装置
と、漁獲物投入後の冷媒の塩分濃度を所定の濃度に保持
するために冷媒中の水分を氷結させまたはこの氷を解凍
させる冷媒塩分濃度制御装置とを設けたことを特徴とす
る構成である。
【0010】
【作 用】本発明の漁獲物の冷蔵輸送方法によると、漁
獲物を冷却する冷媒(氷、清水、塩水の混合物)の温度
を漁獲物の冷蔵保存に最も適した温度に保持することが
でき、更に、この冷媒中の塩分濃度を、漁獲物の体内の
浸透圧と釣り合いが取れる浸透圧となる濃度に保持する
ことができる。また、この冷媒中に浸けた状態で冷蔵さ
れる漁獲物は、冷蔵槽内に収納したまま船舶及び陸上走
行車両によって輸送することができるので、長時間高い
鮮度を維持した状態で輸送することができる。
【0011】また、本考案の漁獲物の冷蔵輸送装置は、
以上の構成を有しており、断熱部材による断熱効果と、
冷蔵槽内に侵入する外部からの熱を熱交換用流体によっ
てこの冷蔵槽外部に放熱する流体循環装置による冷却効
果によって、冷蔵槽内の温度は所定の温度に維持され
る。一方、製氷管によって冷媒中の水分を氷結させ、ま
た、これを解凍することによってこの冷媒に含まれる塩
分の濃度を調整することができる。
【0012】
【実 施 例】次に図面を参照して本発明をカツオの一
本釣漁に適用した場合の実施例を説明する。図2は本実
施例に使用する魚体冷蔵用の筺体1の構造図である。こ
の筺体1は魚体を冷蔵する冷蔵槽2と、図示していない
冷凍機や循環ポンプ28を収納する冷凍機ユニット3から
構成されている。また、冷蔵槽2は外部防水壁6、内部
防水壁7、防熱層4、及びこの防熱層4に埋設された侵
入熱防止用コイル5aからなる侵入熱防止用装置5によっ
て構成されている。
【0013】この冷蔵槽2には、漁獲物冷蔵用の氷と清
水と塩水とからなる冷却水中の塩分濃度を制御するため
の氷発生管8と、これを魚体冷蔵部2aと仕切るための仕
切板9、魚体投入口を開閉するための蓋10、及び、魚体
投入中に過剰となった冷却水を冷蔵槽2の外部に排出す
る冷却水オーバーフロー管11が取り付けられている。ま
た、内部防水壁7には冷蔵槽2の冷却水を循環して攪拌
するための吸引口12と吐出口13とが、冷凍機ユニット3
内の循環ポンプ28を介して設置されている。
【0014】侵入熱防止装置5には、冷凍機ユニット3
によって−2〜2℃に冷却されたブラインが、接続管
(往路)14、及び接続管(復路)15によって供給され、
一方、氷発生管8には、冷凍機ユニット3で−10〜0℃
に冷却されたブラインが接続管(往路)16によって供給
される。本実施例では、筺体1 によるカツオの冷蔵輸送
方法を図1に示す方法で実施した。先ず図1(a)では、漁
港29においてカツオ船の甲板27に設置された筺体1の冷
蔵槽2に形成された魚体の投入口26を閉塞する蓋10を開
放して、所定量の砕氷18を投入する。
【0015】更に、砕氷18投入後、清水19を所定量冷蔵
槽2に注入する。清水19の注入は、後に塩水を加えた後
に魚体を冷蔵槽2に投入することによって、砕氷18が融
解した時の魚体冷蔵初期塩分濃度の設定のためと、砕氷
18の過冷却顕熱を取る目的で投入する。この状態で、侵
入熱防止装置5を作動し、砕氷18の過度な融解を防止し
つつ、カツオ船17は出港し、図1(b)に示すように、清浄
な海水が揚水できる海域において、冷蔵槽2に所定量の
海水20を注入する。この時、大気温に近い海水20が投入
されるため、砕氷18の一部が融解して、海水20を冷却す
ると共に、融解した氷は清水となるため、冷蔵槽2には
−1〜0℃の砕氷18と清水19と海水20の混合物21ができ
る。
【0016】投入された砕氷18は図1(c)に示すように、
捕獲されたカツオ22の投入により融解し、冷蔵槽2内の
冷却水の温度を−1〜2℃の範囲内に維持する。カツオ
22の投入速度が速い場合等、冷蔵槽2内にある程度以上
の温度差が生じることが予測される場合には、図2の吸
込口12と吐出口13を使用して、冷却水を循環させる方法
が良い。尚、冷却水の塩分濃度の設定値は、好ましくは
1〜3%程度とすると良く、本実施例では1.7%とした
が、漁獲物の種類に合わせて1%以下、或いは3%以上
に適宜設定しても構わない。
【0017】更に、その後は図1(d)に示すように、魚体
の死後の酵素による分解過程によって変化する魚体の浸
透圧に合わせ、冷蔵槽2の氷発生管8に−10〜−5℃の
ブラインを流通させ、氷発生管廻りに結氷させ、冷蔵槽
2の冷却水23を濃縮して、塩分濃度を増加させたり、ま
た、氷発生管8のブラインラインを切り替えて海水や大
気等を流通させることにより、砕氷18を融解して塩分濃
度を減少させて、塩分濃度の微調整を実施する。
【0018】カツオ22を収納した筺体1は図1(e)に示す
ように、漁港29で揚荷装置30や移動式クレーン等によ
り、極めて短時間で好適な条件で冷蔵された状態のまま
揚荷される。この間の漁船員の労力は非常に軽微であ
る。更に、図1(f)に示すように、この筺体1は、良好な
冷蔵条件を維持したままトラック31に載荷され、目的地
へと輸送される。
【0019】漁船17での輸送及びトラック31での輸送の
両方の間において、冷凍機ユニット3の電源は船上で
は、漁船17から給電するが、トラック31上ではこのトラ
ック31のバッテリーからの給電でも、或いは別に設けた
発電機を搭載して給電しても良い。また、陸上での輸送
期間が短い場合には、図5に示すように、防熱層4を二
重層とし、内部層24に保冷材25を充填しておき、これを
予め、船上で侵入熱防止用コイル5aにブラインを流通し
て冷却・凍結させておき、陸上輸送時には保冷材25の融
解潜熱を利用して、侵入熱による冷蔵槽2内の温度上昇
を防止して、魚体の温度を一定に保持する方法でも良
い。この方法によると、冷蔵槽2を筺体1から分離した
単独輸送ができる。
【0020】本発明の実施例によるカツオ投入時及びカ
ツオ投入終了後の冷蔵槽2内の温度変化を従来の冷蔵方
法と比較して図3に示す。図3から、従来法ではカツオ
投入開始から温度が急上昇し、カツオ投入終了直後は約
8℃程度まで上昇してしまった。更にこの状態から2℃
まで再冷却するための所要時間は4時間以上である。こ
の状況においては、カツオ22は苦悶死することになり、
また死後の魚体温がなかなか低下しないため、魚体の酵
素反応が活発となって腐敗し易く、鮮度の低下が促進さ
れる。
【0021】これに対して、本発明の方法によれば、実
施例で冷蔵槽2内の冷却水を循環し、攪拌するための循
環ポンプ28を作動させなかった場合のデータにもかかわ
らず、温度上昇は最大で2℃に抑えられており、更に低
い1℃までの冷却時間も約1時間程度である。従って、
カツオ22は冷却槽2に投入された時点で、急激な温度変
化によるショック死によって即殺されることとなり、魚
体の初期冷却も速いため、死後の変化(酵素反応による
魚体の変化)は非常に緩慢なものとなり、高い鮮度を長
時間保持することができる。
【0022】更に、本発明の冷蔵輸送方法により、輸送
したカツオと、従来の輸送方法によって輸送したカツオ
の鮮度指標であるK値(生きている状態で0%、鮮度が
低下するに従って数値が増加する)で比較したものを図
4に示す。生鮮カツオの場合の鮮度を表すK値は、冷蔵
日数6日の時点で25%であり、従来の40%より大幅に改
善されている。このK値が25%という数値は、従来の冷
蔵輸送方法によると、冷蔵日数3日目に相当する鮮度で
あり、本発明による長期高鮮度保持効果が明確に現れ
た。
【0023】また、本実施例ではカツオを対象とした
が、生鮮魚として輸送される他の魚種及び、他の漁法漁
船にも冷蔵温度、塩分濃度等の設定値を適合させれば、
本発明の冷蔵輸送方法は、充分に適用可能である。
【0024】
【発明の効果】本発明の漁獲物の冷蔵輸送方法は、漁獲
物を冷蔵するための冷蔵槽を保冷可能にかつ船舶及び陸
上走行車両に搭載可能に形成し、この冷蔵槽内に氷の投
入と清水及び塩水の注入により冷媒を形成した後、この
冷媒中に漁獲物を投入し、漁獲物投入後の冷媒の温度を
所定値に保持するため前記冷媒中の氷を融解させると共
に冷媒を循環攪拌し、更に漁獲物投入後の冷媒の塩分濃
度を所定値に保持するため冷媒中の水分を氷結しまたは
この氷を解凍して、漁獲物を冷蔵槽内に収容したまま海
上及び陸上を輸送する方法であり、一方、本発明の漁獲
物の冷蔵輸送装置は、船舶及び陸上走行車両に搭載可能
な筺体に、冷媒を形成するための氷、清水及び塩水と、
漁獲物の投入口を開閉可能に形成した冷蔵槽と、この
冷蔵槽の壁に設けた断熱材と保冷用流体の流路を配設し
た流体循環装置とからなる侵入熱防止装置と、漁獲物投
入後の冷媒の温度を所定値に均一に保持するための冷媒
循環攪拌装置と、漁獲物投入後の冷媒の塩分濃度を所
定の濃度に保持するために冷媒中の水分を氷結させまた
はこの氷を解凍させる冷媒塩分濃度制御装置とを設けた
ことを特徴とするので以下の効果を奏することができ
る。
【0025】 漁獲物の投入による冷蔵槽内の温度上
昇は極めて僅かに抑制されるため、漁獲物は急激な温度
変化によってほぼ即死に近い状態で安楽死させることが
でき、また、この漁獲物の体温を鮮度維持に適した温度
まで急速に冷却することができるので、初期冷却時の鮮
度低下を防止することができる。 従来の鮮度保持のための船内における砕氷・運搬等
の重労働が全く必要なくなり、船員の労働条件を著しく
改善することができる。 漁獲物の種類に合わせて、冷蔵槽内の冷却水の塩分
濃度を、この冷却水の温度を一定に保持したまま制御す
ることができるので、塩分濃度の不適合(冷却水の浸透
圧と、漁獲物の体内の浸透圧との釣り合いが取れないこ
と)による漁獲物の鮮度低下を防止することができる。 漁港での揚荷時間が従来に比して大幅に短縮される
こととなり、その余剰時間を漁労日数の増加とすること
ができるので、漁労作業の効率が高まり、収益率を向上
させることができる。
【0026】 漁獲物を冷蔵槽内に収容したまま取り
扱うことができるので、この大気温曝露による漁獲物の
温度上昇及び空気接触による鮮度の低下を防止すること
ができる。 揚荷時に漁獲物を分荷・梱包する作業が
全く必要なくなるので、陸上における作業員の労働を完
全に解消することができる。 従来陸上輸送の場合に
漁獲物の温度を一定に保つために必要であった砕氷の追
加作業を省略することができ、また、漁獲物の鮮度を維
持するのに最も適した条件下で長距離でも冷蔵輸送する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の冷蔵輸送方法を示す模式図であり、
(a)は出港前の港における準備工程、(b)は漁獲前
の海上における準備工程、(c)は漁獲時の漁獲物投入
工程、(d)は海上における漁獲物の冷蔵輸送工程、
(e)は帰港後の港における荷揚げ工程、(f)は陸上
における漁獲物の冷蔵輸送工程を示す図である。
【図2】本発明の冷蔵輸送方法に使用する筺体の構造図
である。
【図3】本発明の冷蔵輸送方法による冷蔵槽温度と従来
の冷蔵輸送方法による魚艙温度とを比較した図である。
【図4】本発明の冷蔵輸送方法によるカツオのK値と従
来の冷蔵輸送方法によるカツオのK値とを比較した図で
ある。
【図5】本発明の冷蔵輸送方法に使用する陸上輸送時の
侵入熱防止装置の構造図である。
【符号の説明】
1 筺体 2 冷蔵槽 3 冷凍機ユニット 4
防熱層 5 侵入熱防止装置 8 氷発生管
9 仕切板 12 吐出口 13 吸込口 17 カツオ船 18 砕氷 19 清水 20 海水
21 砕氷と清水と海水の混合物 22 カツオ 23
冷却水 28 循環ポンプ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−30698(JP,A) 実開 昭63−10869(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01K 97/20,63/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 漁獲物を冷蔵するための冷蔵槽を保冷可
    能にかつ船舶及び陸上走行車両に搭載可能に形成し、こ
    の冷蔵槽内に氷の投入と清水及び塩水の注入により冷媒
    を形成した後、この冷媒中に漁獲物を投入し、漁獲物投
    入後の冷媒の温度を所定値に保持するため前記冷媒中の
    氷を融解させると共に冷媒を循環攪拌し、更に漁獲物投
    入後の冷媒の塩分濃度を所定値に保持するため冷媒中の
    水分を氷結しまたはこの氷を解凍して、漁獲物を冷蔵槽
    内に収容したまま海上及び陸上を輸送する漁獲物の冷蔵
    輸送方法。
  2. 【請求項2】 船舶及び陸上走行車両に搭載可能な筺体
    に、冷媒を形成するための氷、清水及び塩水と、漁獲物
    の投入口を開閉可能に形成した冷蔵槽と、この冷蔵槽
    の壁に設けた断熱材と保冷用流体の流路を配設した流体
    循環装置とからなる侵入熱防止装置と、漁獲物投入後の
    冷媒の温度を所定値に均一に保持するための冷媒の循環
    攪拌装置と、漁獲物投入後の冷媒の塩分濃度を所定の濃
    度に保持するために冷媒中の水分を氷結させまたはこの
    氷を解凍させる冷媒塩分濃度制御装置とを設けたことを
    特徴とする漁獲物の冷蔵輸送装置。
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