JP3103376U - 片側麻痺疑似体験用装着セット - Google Patents
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Abstract
【課題】研修時に、介護者としての基本的な各種の疑似体験を得るための片側麻痺疑似体験用装着セットを提供する。
【解決手段】片側麻痺の身体障害者の身体状況を、介護者の疑似体験として、身体への装着具で理解するために、疑似体験用装着セットとして、胴脇に第1のファスナー部材を設けたベルト状サポータと、肘を中心として腕周りに巻きつけて、伸縮性バンドで固定する肘サポータとからなり、該肘サポータには、前記ファスナー部材に着脱可能に固定される第2のファスナー部材が装備されていることを特徴とする。
【選択図】図4
Description
本考案は、片側麻痺の身体障害者の身体状況を、介護者の疑似体験として、身体への装着具で理解するための片側麻痺疑似体験用装着セットに関するものである。
片側麻痺の身体障害者を介護する立場の者は、比較的若い健常者である場合が多く、実感として、上半身麻痺や半身麻痺(上・下半身麻痺)による身体的な不自由さを理解することが難しい。この点を疑似体験させることは、介護者にとってはなはだ有効である。
しかしながら、従来から、手・足、視覚・聴覚などの個々の疾患部についての、高齢者疑似体験用装着具が提唱されているが、介護者の研修用に、片側麻痺の身体障害者の体験用具として、セットにしたものがなかった。
本考案は、上記事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは、研修時に、介護者としての、片側麻痺の身体障害者の基本的な疑似体験を得るための片側麻痺疑似体験用装着セットを提供することを目的とする。
この目的達成のために、本考案では、片側麻痺の身体状況を、介護者の疑似体験として身体への装着具で理解するための片側麻痺疑似体験用装着セットであって、胴脇に第1のファスナー部材を設けたベルト状サポータと、肘を中心として腕周りに巻きつけて、伸縮性バンドで固定する肘サポータとからなり、該肘サポータには、前記ファスナー部材に着脱可能に固定される第2のファスナー部材が装備されていることを特徴とする。
また、本考案では、前記ベルト状サポータと肘サポータのセットに、外側に足裏が傾くように、かつ、足首が後側に100ないし110度、好ましくは、後側に104ないし106度傾くように、足首および足を保持し、固定バンドで固定する構造をもった下肢装具を加えたことことを特徴とする。
また、本考案の好ましい実施例として、前記第1及び第2のファスナー部材は、面ファスナーで構成されているのが、有効である。
このような疑似体験用装着セットを用いることで、介護の研修に際して、片側麻痺の身体障害者の介護についての疑似体験を基本的に得ることができる。これにより、研修の成果を向上することができ、効率的に、介護者の養成ができる。
以下、本考案の片側麻痺疑似体験用装着セットについて、図示の実施例を参照して、具体的に説明する。
本考案の装着セットは、その基本部分として、片側麻痺の身体状況を、介護者の疑似体験として身体への装着具で理解するための片側麻痺疑似体験用装着セットであって、胴脇に第1のファスナー部材1を設けたベルト状サポータ2と、肘を中心として腕周りに巻きつけて、バンド3で固定する肘サポータ4とからなる。
なお、この実施の形態では、ベルト状サポータ2は、中央に腰当となる幅広い部分2Aがあり、そこに、ファスナー部材1(この実施例では、雌・雄で結合する面ファスナーの片方)を装着し、また、一端側に延びる2本のベルト部分2Bの先端側に雌・雄で結合する面ファスナー5を設け、更に、これらファスナーがある面とは反対側の面において、他端側に延びる1本の幅広なベルト部分2Cの先端側に面ファスナー5に着脱可能に固定される他方の面ファスナー6が設けられている。
また、肘サポータ4は、要すれば、サポータの長手方向に伸びる細いアルミロッド(若干の柔軟性を持たせている)からなるシーネ(添え木:図示せず)などを備えたサポータ本体4Aおよびこれから延びる前述のバンド3に、雌・雄で結合する面ファスナー7、8を設けたものである。また、サポータ本体4Aの外側には、ファスナー部材1に着脱可能な第2のファスナー部材1A(この実施例では、雌・雄で結合する面ファスナーの他方)が装着されている。
このような構成では、麻痺を予想する身体の片側の脇に腰当を位置させて、ベルト部分2B、2Cを胴に回して、面ファスナー5、6により、ベルト状サポータ2を身体に装着し、また、対応する片側の肘の位置に肘サポータ4を当て(この場合、ベルト状サポータ2の腰当にあるファスナー部材1に対向するように、ファスナー部材1Aの位置を決める)、面ファスナー7、8により、肘サポータ4を腕に固定する。この状態で、ファスナー部材1にファスナー部材1Aを着脱自在に固定することで、肘サポータ4をベルト状サポータ2に支持させる。これによって、片腕が麻痺した身体障害者と同様に、片腕の動きが拘束されて、起立、歩行の際の、動きの鈍さ、不便さ、痛感などの半身麻痺の実体験が可能となる。なお、歩行動作の補助として、杖9を用具に加えておくとよい。
なお、この実施例では、ベルト状サポータ2と肘サポータ4のセットに、外側に足裏が傾くように、かつ、足首が後側に100ないし110度、好ましくは、後側に104ないし106度傾くように、足首および足を保持し、固定バンド10、11、12(面ファスナー付き)で固定する構造をもった下肢装具13を加えている。
そして、麻痺を予想する片側の足に下肢装具13を当て、固定バンド10、11、12で足、足首、下肢を拘束する。これにより、上半身片側麻痺の実体験に加えて、起立、歩行の際、下半身片側麻痺の実体験ができる。
なお、上述の実施例では、ファスナー部材1、1Aに面ファスナーを用いたが、他の連結手段(例えば、バンドなどの手段)を用いてもよく、サポータ2、4にベルトを設け、これに面ファスナーを取り付けて、ベルトの長さ調節で、片側麻痺の程度を体験するための拘束の程度を決定するようにしてもよい。
本考案の片側麻痺の身体障害者に係る疑似体験用装着セットは、その拘束の程度に工夫を加えることで、障害の重度に合わせた実体験(研修)にも有効である。
1 第1のファスナー部材
1A 第2のファスナー部材
2 ベルト状サポータ
2A 幅広い部分
2B、2C ベルト部分
3 バンド
4 肘サポータ
4A サポータ本体
5、6 面ファスナー
7、8 面ファスナー
9 杖
10、11、12 固定バンド
13 下肢装具
1A 第2のファスナー部材
2 ベルト状サポータ
2A 幅広い部分
2B、2C ベルト部分
3 バンド
4 肘サポータ
4A サポータ本体
5、6 面ファスナー
7、8 面ファスナー
9 杖
10、11、12 固定バンド
13 下肢装具
Claims (3)
- 片側麻痺の身体状況を、介護者の疑似体験として身体への装着具で理解するための片側麻痺疑似体験用装着セットであって、胴脇に第1のファスナー部材を設けたベルト状サポータと、肘を中心として腕周りに巻きつけて、伸縮性バンドで固定する肘サポータとからなり、該肘サポータには、前記ファスナー部材に着脱可能に固定される第2のファスナー部材が装備されていることを特徴とする片側麻痺疑似体験用装着セット。
- 前記ベルト状サポータと肘サポータのセットに、外側に足裏が傾くように、かつ、足首が後側に100ないし110度、好ましくは、後側に104ないし106度傾くように、足首および足を保持し、固定バンドで固定する構造をもった下肢装具を加えたことことを特徴とする、請求項1に記載の片側麻痺疑似体験用装着セット。
- 前記第1及び第2のファスナー部材は、面ファスナーで構成されていることを特徴とする、請求項1または2に記載の片側麻痺疑似体験用装着セット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003273527U JP3103376U (ja) | 2003-12-26 | 2003-12-26 | 片側麻痺疑似体験用装着セット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003273527U JP3103376U (ja) | 2003-12-26 | 2003-12-26 | 片側麻痺疑似体験用装着セット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3103376U true JP3103376U (ja) | 2004-08-12 |
Family
ID=43256848
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003273527U Expired - Lifetime JP3103376U (ja) | 2003-12-26 | 2003-12-26 | 片側麻痺疑似体験用装着セット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3103376U (ja) |
-
2003
- 2003-12-26 JP JP2003273527U patent/JP3103376U/ja not_active Expired - Lifetime
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