JP3103335B2 - アンテナ装置 - Google Patents
アンテナ装置Info
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Description
カバーするペンシルビームと近距離をカバーするコセカ
ント2乗ビームとを切り替えるアンテナ装置に関する。
ば近距離をカバーするコセカント2乗ビームを成形する
場合に、反射鏡の鏡面を成形することによる方式や、ア
レイアンテナの各アンテナ素子の振幅・位相分布をフー
リエ変換等の指向性合成理論に基づいて設定することに
よる方式が知られている。
のアンテナ装置を示している。図6において、図中符号
11は1次放射器で、ビームの送受信を行なうものであ
る。1次放射器11は、その開口側が反射鏡12の凹面
に対向している。反射鏡12は、1次放射器11に対し
て空気もしくは誘電体を介して位置し、1次放射器11
に対して所定のビーム放射領域をカバーするように広く
形成されている。
電波は、反射鏡12にて反射されてコセカント2乗ビー
ムに生成される。図7は、アレイアンテナによる方式を
採用した場合のアンテナ装置を示している。
で、例えばn(nは自然数)個配列されたアレイアンテ
ナであるアンテナ素子14,移相器15及び電力分配器
16構成されている。送受信器17にて生成された送信
信号は、電力分配器16にて分配され、各移相器151
〜15nに供給される。なお、電力分配器16は、送信
信号に対して振幅分布を設定している。
信号は、各アンテナ素子141〜14nより送信され
る。各アンテナ素子141〜14nより送信された送信
信号は、空間で合成され大電力となる。この場合、ビー
ム方向は、各移相器151〜15nの移相比率をそれぞ
れ制御することにより任意の方向に向けることができ
る。なお、受信時には、各アンテナ素子141〜14n
にて受信された受信信号は、送信時と逆の経路をたどっ
て、送受信器17に供給される。
方式の他の例を示している。図8において、図7と同一
部分には同一符号を付して説明する。図7と異なる点
は、アンテナ素子14と移相器15との間に、n(nは
自然数)個の増幅器18を介挿接続した点である。この
増幅器18及び移相器15は、1つの送受信モジュール
を構成する。また、これら増幅器181〜18nは、そ
れぞれ異なる利得を有している。すなわち、各アンテナ
素子141〜14nは、移相器151〜15n及び増幅
器181〜18nにて振幅・位相分布が設定される。
は制御せずに、位相分布のみを制御することによりビー
ム成形を行なう方式もある。しかしながら、上述したビ
ーム成形方式において、例えば反射鏡12による方式の
場合には、例えば各アンテナ素子の出力が互いに同一利
得である場合に成形されるペンシルビーム等の他のビー
ム形状との瞬時切り換えが困難であり、高出力な送受信
器を使用するため、信頼性に劣る。
おいて、まず、電力分配器16により振幅分布を設定す
る方式では、反射鏡12による方式と同様に信頼性に劣
ってしまい、ペンシルビームとコセカント2乗ビームと
の切り換えが困難である。
は、コセカント2乗ビームとペンシルビームとの切り換
えを行なう際に、ペンシルビーム専用の送受信モジュー
ルとコセカント2乗ビーム専用の送受信モジュールとを
それぞれ別個に設けなければならないため、コストの上
昇が問題となる。
みを制御する方式の場合には、ペンシルビーム等の他の
ビーム形状への瞬時切り換えは可能であるが、コセカン
ト2乗ビーム等の特定の位相分布を持つビームの成形に
対しては、図9に示す如く、高精度に成形することが困
難である。
アレイアンテナである場合に、図10に示す如く、アン
テナ素子位置毎の放射パターンが全て同一なためであ
る。また、上記アンテナ装置の構成では、ペンシルビー
ムを成形する場合に、出力利得が低くなってしまう場合
がある。
アンテナ装置では、コストを上昇させずに、例えば遠距
離をカバーする高利得なペンシルビームと広い範囲を照
射する高精度なコセカント2乗ビームとをそれぞれ成形
することと、それぞれのビーム形状を異なる形状に瞬時
に切り換えることとを同時に満足させることができない
という問題を有している。
セカント2乗ビームを高精度に成形し、ペンシルビーム
を高利得に成形するとともに、ビーム形状を異なる形状
に瞬時に切り換えることが可能なアンテナ装置を提供す
ることにある。
装置は、ビームを送受信する複数個のアンテナ素子と、
給電源から電力を取り入れ、この電力を分配して複数個
のアンテナ素子へ与える電力分配手段と、この電力分配
手段から複数個のアンテナ素子に至る給電経路中に介在
され、給電経路の位相を移相する複数個の移相手段と、
複数個のアンテナ素子と複数個の移相手段との間に介在
され、各々のアンテナ素子の出力を互いに同一利得に設
定する複数個の利得設定手段とを有する放射素子部と、
放射素子部の各アンテナ素子を配置した一端側に空気を
介して位置し、放射素子部より広く形成されており、各
アンテナ素子から放射されたビームを放射素子部の一端
側から他端側へ反射させる反射鏡と、複数個のアンテナ
素子から送受信されるビームの方向及び形状に応じて各
々の移相手段の移相比率をそれぞれ制御する移相制御手
段とを備えるようにしたものである。
受信モジュールを別個に設ける必要がなく、また、反射
鏡によりファンビームのアンテナパターンを高精度に成
形でき、ペンシルビームを高利得に成形できるととも
に、送信波及び受信波の位相をそれぞれ制御するのみで
異なるビーム形状の瞬時切り換えを実現できる。
ームを送受信する複数個のアンテナ素子と、給電源から
電力を取り入れ、この電力を分配して複数個のアンテナ
素子へ与えるとともに、各々のアンテナ素子の出力を同
一利得に設定する電力分配手段と、この電力分配手段か
ら複数個のアンテナ素子に至る給電経路中に介在され、
給電経路の位相を移相する複数個の移相手段とを有する
放射素子部と、放射素子部の各アンテナ素子を配置した
一端側に空気を介して位置し、放射素子部より広く形成
されており、各アンテナ素子から放射されたビームを放
射素子部の一端側から他端側へ反射させる反射鏡と、複
数個のアンテナ素子から送受信されるビームの方向及び
形状に応じて各々の移相手段の移相比率をそれぞれ制御
する移相制御手段とを備えるようにしたものである。
て、反射鏡によりファンビームのアンテナパターンを高
精度に成形でき、ペンシルビームを高利得に成形できる
とともに、送信波及び受信波の位相をそれぞれ制御する
のみで異なるビーム形状の瞬時切り換えを実現できる。
いて図面を参照して詳細に説明する。図1は、この発明
の一実施の形態を示している。ここでは、アレイアンテ
ナにより構成される1次放射器に反射鏡を組み合わせた
ものの一例を示している。
で、例えばアレイアンテナ素子であるn(nは自然数)
個のアンテナ素子22,n個の送受信モジュール23及
び電力分配器24を備えている。また、送受信モジュー
ル23は、移相器25及び増幅器26を備えている。
次放射器21内の電力分配器24でn分配され、各送受
信モジュール231〜23nにそれぞれ供給される。そ
して、各送受信モジュール231〜23nに入力された
送信信号は、移相器251〜25nにて所定の位相量を
与えられ、増幅器261〜26nを介してアンテナ素子
221〜22nから放射される。また、放射された信号
は、反射鏡28により反射され、空間へ放射される。
送受信器27からのビーム走査角度指令及びタイミング
信号に基づき、ビーム成形演算器29で各移相器251
〜25nに対応して演算され、移相制御器30を経由し
て与えられる。なお、増幅器261〜26nの増幅設定
量は、送信信号が全て最大振幅となるように、設定され
ている。
り反射され、各アンテナ素子221〜22nにより受信
される。さらに、送受信モジュール231〜23n内の
増幅器261〜26nにより増幅され、移相器251〜
25nにより位相量を制御され、電力分配器24により
合成されて、送受信器27に供給される。
ルビームに成形する場合に、ビームを任意の一方向へ放
射させるように各移相器251〜25nの移相量を演算
する。また、ビーム成形演算器29は、コセカント2乗
ビームに成形する場合に、ビームに広がりを持たせるよ
うな特定の位相分布となるように、各移相器251〜2
5nの移相量を演算する。
形演算器29内に予め決められたパターンのデータが設
定されている。上記構成によるアンテナ装置において、
コセカント2乗ビーム等のビーム成形を行なう場合に
は、各送受信モジュール231〜23n内の各増幅器2
61〜26nを互いに同一利得となるように設定し、各
移相器251〜25nの移相比率を方向及び形状に応じ
てそれぞれ制御することで、図2に示すように、ビーム
成形を高精度に行なうことができる。
いては、アンテナ素子位置の中央部と端部とで大きな振
幅の差を与える必要があるが、反射鏡28を組み合わせ
た場合、各アンテナ素子221〜22nから放射される
ビームの反射鏡28に反射される位置が異なるため、各
アンテナ素子221〜22nの放射パターンは、図3に
示す如く、アンテナ素子位置に応じて異なり、等価的に
振幅の差ができることになる。この発明は、この点に着
目したものであり、この振幅の差を利用して高精度にコ
セカント2乗ビームを形成するものである。
は、図2に示すようなビーム成形を行なう際、図4に示
す如く、アンテナ素子位置毎に位相が設定されることに
なる。なお、図3及び図4に示すアンテナ素子位置にお
いて、最上部とはアンテナ素子221の配置位置を示
し、最下部とはアンテナ素子22nの配置位置を示して
いる。
放射される送信信号は、等振幅であるため、同一アンテ
ナ開口の場合に最も高利得となるペンシルビームも位相
制御のみで容易に形成することが可能である。
方法については、所望の角度に対する所望の電力と実際
の電力との差が最小となるように、ビーム成形演算器2
9にて反復演算を行なう方法等、種々考えられるが、各
アンテナ素子221〜22nの放射パターンを考慮する
ことにより可能となる。
ム形状の切り換えを行なう際に、例えばペンシルビーム
専用の送受信モジュールとコセカント2乗ビーム専用の
送受信モジュールとを別個に設ける必要がなく、送受信
モジュール23を共用化できるとともに、反射鏡28に
より高利得なペンシルビーム及び高精度なコセカント2
乗ビームを成形することができる。このため、各移相器
251〜25nの移相比率をそれぞれ制御するのみで、
コセカント2乗ビームとペンシルビームとの瞬時切り換
えが実現できる。
ることにより、コスト削減を図ることもできる。図5
は、上記実施の形態の変形例を示している。
号を付して説明する。図1と異なる点は、各増幅器26
1〜26nを削除して、移相器251〜25nを制御す
ることのみで、ペンシルビームからコセカント2乗ビー
ムまでのビーム形状を可変に切換制御を実現している点
である。また、電力分配器24は、各々のアンテナ素子
221〜22nの出力を同一利得に設定するようにして
いる。
も部品点数を少なくして、移相器251〜25nの移相
比率をそれぞれ制御するのみで、ペンシルビームからフ
ァンビームへの瞬時切り換えを実現でき、さらにコスト
削減を図ることができる。なお、上記実施の形態では、
反射鏡28を使用しているが、パラボラアンテナを反射
鏡として使用しても同様な効果を得られることはもちろ
んのことである。
低コストで、例えばコセカント2乗ビームを高精度に形
成し、ペンシルビームを高利得に形成するとともに、ビ
ーム形状を異なる形状に瞬時に切り換えることが可能な
アンテナ装置を提供することができる。
示すブロック構成図。
するために示す図。
ために示す図。
を説明するために示す図。
例を示す斜視図。
備えたアンテナ装置の一例を示すブロック構成図。
ジュールを備えたアンテナ装置の一例を示すブロック構
成図。
を備えたアンテナ装置によるアンテナパターンを説明す
るために示す図。
示す図。
Claims (4)
- 【請求項1】 ビームを送受信する複数個のアンテナ素
子と、給電源から電力を取り入れ、この電力を分配して
複数個の上記アンテナ素子へ与える電力分配手段と、こ
の電力分配手段から複数個の前記アンテナ素子に至る給
電経路中に介在され、給電経路の位相を移相する複数個
の移相手段と、複数個の上記アンテナ素子と複数個の上
記移相手段との間に介在され、各々の上記アンテナ素子
の出力を互いに同一利得に設定する複数個の利得設定手
段とを有する放射素子部と、 前記放射素子部の各アンテナ素子を配置した一端側に空
気を介して位置し、前記放射素子部より広く形成されて
おり、前記各アンテナ素子から放射された前記ビームを
前記放射素子部の一端側から他端側へ反射させる反射鏡
と、前記反射鏡で反射することによりアンテナ素子位置で異
なるビームの方向及び形状に応じて 各々の前記移相手段
の移相比率をそれぞれ制御する移相制御手段とを具備し
てなることを特徴とするアンテナ装置。 - 【請求項2】 ビームを送受信する複数個のアンテナ素
子と、給電源から電力を取り入れ、この電力を分配して
複数個の上記アンテナ素子へ与えるとともに、各々の上
記アンテナ素子の出力を同一利得に設定する電力分配手
段と、この電力分配手段から複数個の前記アンテナ素子
に至る給電経路中に介在され、給電経路の位相を移相す
る複数個の移相手段とを有する放射素子部と、 前記放射素子部の各アンテナ素子を配置した一端側に空
気を介して位置し、前記放射素子部より広く形成されて
おり、前記各アンテナ素子から放射された前記ビームを
前記放射素子部の一端側から他端側へ反射させる反射鏡
と、前記反射鏡で反射することによりアンテナ素子位置で異
なるビームの方向及び形状に応じて 各々の前記移相手段
の移相比率をそれぞれ制御する移相制御手段とを具備し
てなることを特徴とするアンテナ装置。 - 【請求項3】 前記移相制御手段は、ペンシルビームの
場合に、位相関係が直線的となり、前記ビームを任意の
方向へ向けるように各々の前記移相手段の移相比率を制
御し、ファンビームの場合に、位相関係を任意の形状に
合わせるように各々の前記移相手段の移相比率を制御す
る手段を有してなることを特徴とする請求項1または2
記載のアンテナ装置。 - 【請求項4】 前記移相制御手段は、送信波位相レベル
と、所望の位相レベルとの差が最小となるように反復演
算を行なう手段を有してなることを特徴とする請求項1
または2記載のアンテナ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP10001649A JP3103335B2 (ja) | 1998-01-07 | 1998-01-07 | アンテナ装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP10001649A JP3103335B2 (ja) | 1998-01-07 | 1998-01-07 | アンテナ装置 |
Publications (2)
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JPH11205027A JPH11205027A (ja) | 1999-07-30 |
JP3103335B2 true JP3103335B2 (ja) | 2000-10-30 |
Family
ID=11507375
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10001649A Expired - Fee Related JP3103335B2 (ja) | 1998-01-07 | 1998-01-07 | アンテナ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3103335B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102264901B1 (ko) * | 2018-05-10 | 2021-06-15 | 박용진 | 전력 공급 장치 |
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JP4903100B2 (ja) * | 2007-08-09 | 2012-03-21 | 三菱電機株式会社 | 導波管形電力合成分配器およびそれを用いたアレーアンテナ装置 |
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CN103794884B (zh) * | 2014-01-17 | 2016-07-27 | 西安空间无线电技术研究所 | 一种实现反射面天线波束二维扫描的方法 |
-
1998
- 1998-01-07 JP JP10001649A patent/JP3103335B2/ja not_active Expired - Fee Related
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