JP3103277B2 - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JP3103277B2
JP3103277B2 JP23473794A JP23473794A JP3103277B2 JP 3103277 B2 JP3103277 B2 JP 3103277B2 JP 23473794 A JP23473794 A JP 23473794A JP 23473794 A JP23473794 A JP 23473794A JP 3103277 B2 JP3103277 B2 JP 3103277B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は記録装置に関し、特に、
例えば、エンコーダ信号を記録制御に用いる記録装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の記録ヘッドを用いて記録を行なう
記録装置において、その記録ヘッドを搭載したキャリッ
ジの移動に同期して変化するエンコーダ信号に基づいて
記録タイミングを決定する場合、記録密度と同等の解像
度を持ったエンコーダを用いるか、或いは、エンコーダ
の入力信号とは別に、入力信号と入力信号の間を補間す
る信号を擬似的に作成する方式を用いるかのいずれかで
ある。
【0003】後者の方式、即ち、入力信号を補間する場
合、エンコーダ信号パルスの時間間隔を測定し、その1
/n(n=記録密度/エンコーダの解像度)の時間間隔
で補間信号を発生させるのが一般的である。その時間間
隔の測定にはタイマが用いられ、そのタイマ値を1/n
倍した値をカウントタイマにセットし、そのタイムアウ
ト発生時に補間信号を発生するようにしている。また、
タイマ値の1/n倍の計算は、記録装置が内蔵するMP
Uを用いて計算するか、或いは、nが2の倍数の時に
は、シフタを用いて2進数タイマの出力値をmビット
(n=2m)シフトして得るかのいずれかである。
【0004】なお、上記の時間間隔の測定は、キャリッ
ジの速度変動を考慮して、補間信号発生の直前に行われ
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
例では、入力信号を補間するのに測定タイマ値の1/n
倍の値を得るための計算が必要であるため、MPUを用
いる場合この計算処理のためにMPUが占有されMPU
の負荷が高くなるという問題があった。
【0006】また、シフタを用いて測定タイマ値の1/
n倍の値を得る場合には、エンコーダの解像度を記録密
度の1/n(nは、2の倍数)倍にするように定めなけ
ればならず、エンコーダ、或いは、記録密度の選択自由
度が制限されるという問題があった。さらに、シフタを
用いて制御回路を構成すると、エンコーダの解像度変更
に対して柔軟性がなくなり、エンコーダの解像度を変更
のたびに制御回路の構成を変更しなければならないとい
う問題があった。
【0007】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
で、制御回路のMPUに負担をかけることなく、記録ヘ
ッドの位置検出の精度変更にも柔軟に対応でき、さまざ
まな記録密度で記録可能な記録装置を提供することを目
的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の記録装置は、以下のような構成からなる。即
ち、記録ヘッドの移動方向における位置を検出しつつ、
前記位置検出に従って記録ヘッドを駆動し記録媒体に記
録剤を吐出して記録を行なう記録装置であって、前記記
録ヘッドが所定の距離移動する度毎に所定の周期で位置
検出信号を発生する位置検出信号発生手段と、前記位置
検出信号と該信号に続くN周期後の位置検出信号との間
の信号間隔を第1のクロックのパルス数として測定する
第1測定手段と、前記第1測定手段によって測定された
パルス数を、前記第1のクロックの周期より短い周期を
もつ第2のクロックを用いてカウントする第2測定手段
と、前記第2測定手段によるカウント結果に基づいて、
前記記録ヘッドを駆動する駆動タイミング信号を出力す
る出力手段とを有することを特徴とする記録装置を備え
る。
【0009】
【作用】以上の構成により本発明は、記録ヘッドが所定
の距離移動する度毎に所定の周期で発生する位置検出信
号とその信号に続くN周期後の位置検出信号との間の信
号間隔を第1のクロックのパルス数として測定し、第1
のクロックの周期より短い周期をもつ第2のクロックを
用いて、そのパルス数をカウントし、そのカウント結果
に基づいて、記録ヘッドを駆動する駆動タイミング信号
を出力するよう動作する。
【0010】
【実施例】以下添付図面を参照して本発明の好適な実施
例を詳細に説明する。
【0011】図1は本発明の代表的な実施例であるイン
クジェット方式のシリアル記録装置の要部を示す立体斜
視図である。図1において、1はインクタンクと記録ヘ
ッドIJHが一体となった交換可能の一体型インクカー
トリッジ、2はインクカートリッジ1を搭載し、a、b
方向に往復移動するキャリッジ、3はキャリッジ2を
a、b方向に往復移動させるキャリッジモータ、4は制
御回路(不図示)からの制御信号や画像信号を記録ヘッ
ドに入力するためのフラットケーブル、5はプラテン、
6はプラテン5を回転させて記録用紙Pを搬送するため
の搬送モータ、7は記録ヘッドの前面をキャップし、こ
のキャップ内を吸引することで記録ヘッドの吸引回復を
行う吸引器、8はキャリッジ2の移動方向と平行に取り
付けられ所定の間隔でスリットが設けられたリニアエン
コーダ、9はキャリッジ2の下側に取付けられたリニア
エンコーダ読み取りセンサである。
【0012】キャリッジ2がa、b方向に移動すると、
リニアエンコーダ読み取りセンサ9はリニアエンコーダ
8のスリット間隔をパルス信号のON/OFFとして読
み取り、これを後述する記録タイミング生成回路に入力
する。
【0013】なおエンコーダ信号の入力は、以上のよう
な方法の他にも、キャリッジモータ3の回転に同期して
回転するロータリーエンコーダの信号を記録タイミング
生成回路に入力する方法もある。
【0014】図2は、図1に示した記録装置の制御回路
の構成を示すブロック図である。図2において、170
0は記録信号を入力するインタフェース、1701はC
PU、1702はCPU1701が実行する制御プログ
ラムを格納するROM、1703は各種データ(上記記
録信号やヘッドに供給される記録データ等)を保存して
おくRAMである。1705は記録ヘッドIJHを駆動
するヘッドドライバ、1706,1707はそれぞれ搬
送モータ6、キャリッジモータ3を駆動するためのモー
タドライバである。また、10はリニアエンコーダ読み
取りセンサ9で読み取ったエンコーダ信号を入力するエ
ンコーダ信号入力部、11は入力されたエンコーダ信号
に基づいて記録タイミングの信号を生成する記録タイミ
ング生成回路、12は生成された記録タイミング信号に
基づいて記録ヘッドIJHの駆動を制御するヘッド駆動
制御回路、13は装置に種々の指示を与えるキー(KE
Y)、14はキー13からの入力に従ってCPU170
1にその入力指示を伝える入力制御回路、15は装置の
動作状態を装置利用者に伝えるLED、16はLED1
5に動作状態を伝えるための出力制御回路である。
【0015】このような構成の制御回路において、イン
タフェース1700にホスト(不図示)から記録信号が
入力されるとCPU1701はその記録信号をプリント
用の記録データに変換する。そして、モータドライバ1
706、1707が駆動される。さて、エンコーダ信号
は、記録タイミング生成回路11に入力され、記録開始
トリガを発生する。その信号をヘッド駆動制御回路12
に入力し記録制御信号を生成する。その信号によって、
ヘッドドライバ1705が駆動されると共に、ヘッドド
ライバ1705に送られた記録データに従って記録ヘッ
ドIJHが駆動され、記録が行われる。
【0016】図3は、図2に示した記録タイミング生成
回路11の詳細な構成を示すブロック図である。図4
は、記録タイミング生成回路11の動作を示す種々の内
部信号のタイムチャートである。以下、図3〜図4を参
照しながら入力エンコーダ信号に基づいて記録ヘッドを
駆動するタイミング信号の生成について説明する。
【0017】エンコーダ入力信号は、デジタルフィルタ
21でサンプリングされ、クロック発生回路30で発生
した基準クロック(X0)を(1/n)分周器31で
(1/n)分周することによって得られた分周クロック
(X2)に同期した信号になる。そのサンプリングされ
た信号(図4のエンコーダA、エンコーダB)は、エン
コーダ信号パルス間隔測定用タイマ22に入力され、分
周クロック(X2)を用いて、エンコーダ入力信号パル
スの特定の変化点を起点として、その特定の変化点から
そのエンコーダ入力信号1周期分の時間間隔を測定す
る。この測定結果は、分周クロック(X2)のパルスカ
ウント数C1として出力される。
【0018】ここで、エンコーダAとエンコーダBは各
々、キャリッジ2がa方向(往方向)に移動する場合の
エンコーダ信号を、他方がキャリッジ2がb方向(復方
向)に移動する場合のエンコーダ信号を示し、これら2
つの信号の位相が互いに1/4周期(90°)ずれてい
るのは、その位相のづれで、キャリッジ2の移動方向を
区別するためである。従って、エンコーダAとエンコー
ダBを入力するエンコーダ信号パルス間隔測定用タイマ
22、記録ポイント補間用カウントダウンタイマ回路2
3、記録トリガ発生回路24、トリガ数カウント回路2
5ではその位相のづれでキャリッジ2の移動方向を判断
する。なお、以下の説明ではエンコーダAを考慮するエ
ンコーダ信号とし、上記の特定の変化点を、図4に示す
ようにエンコーダA信号の立ち上がりとしている(t=
0)。
【0019】本実施例では図4に示すように、エンコー
ダ入力信号1周期分の時間間隔は分周クロック(X2)
で12パルスである。
【0020】そして、次の変化点が入力されたときに
(t=t1)、(1)記録トリガ発生回路24において
記録開始トリガYを発生し、(2)エンコーダ信号パル
ス間隔測定用タイマ22で測定された値C1を記録ポイ
ント補間用カウントダウンタイマ回路23にセットし
て、基準クロック(X0)を(1/m)分周回路32で
1/m分周したクロック(X1)を用いセットされたC
1の値のカウントダウンを開始し、分周クロック(X
1)の周期でそのパルス毎にカウント値C2を出力する
とともに、(3)エンコーダ信号パルス間隔測定用タイ
マ22からの出力パルスカウント数の値を“0”にセッ
ト(ゼロクリア)して次の変化点までの間隔を測定を開
始する。
【0021】また本実施例では、(1/m)分周回路3
2、(1/n)分周回路31において、m=2、n=6
とする。従って、X1はX2の3倍の周波数のクロック
である。さらに、エンコーダ信号の解像度は、記録装置
の記録密度の(1/3)倍とする。従って、エンコーダ
信号1周期分の間に、記録開始トリガYを3回発生する
必要がある。
【0022】この記録開始トリガYはトリガ数カウント
回路25でカウントされ、そのカウント数C3はエンコ
ーダ信号パルス間隔測定用タイマ22と記録ポイント補
間用カウントダウンタイマ回路23にフィードバックさ
れる。そして、そのカウント数C3は、次のエンコーダ
A信号の立ち上がり時に“0”にリセットされる。本実
施例では、図4に示すように、記録開始トリガY発生の
度ごとにC3の値は0→1→2→0→…と変化する。
【0023】さて、記録ポイント補間用カウントダウン
タイマ回路23におけるカウントダウンタイマからの出
力カウント値C2が“0”になると(t=t2)、この
旨を記録トリガ発生回路24に通知し、補間記録ポイン
トの記録開始トリガYを発生する。
【0024】もしここで、C3<2の場合には、再度同
じカウントダウンを繰り返し、カウントダウン終了時に
記録開始トリガYを再び発生する(t=t3)。このよ
うなカウントダウンと記録開始トリガYの発生を繰り返
した後、C3=2となったなら、カウントダウンタイマ
の動作を停止して、次の入力エンコーダ信号の変化点
(t=t4)を待つ。
【0025】以上のことをまとめると、図4に示すよう
に、エンコーダAの立ち上がりから、クロック(X1)
を基準として“12”パルス経過した時点と、“24”
パルス経過した時点で補間記録開始トリガを発生する。
【0026】従って本実施例に従えば、CPUの関与な
く、基準クロックを1/n、1/mに分周して得られる
2つの異なる周期をもつクロックに従って、これらのク
ロックパルスをカウントして、入力されるエンコーダ信
号の周期よりも短い記録タイミングを生成することがで
きる。
【0027】
【他の実施例】図5は本実施例に従う記録タイミング作
成回路11の詳細な構成を示すブロック図である。図5
に示す構成で、前述の実施例と同じ構成要素には同じ参
照番号を付し説明を省略する。本実施例の回路構成で特
徴的な点は、入力エンコーダ信号を選択的に使用する為
のエンコーダ入力選択回路26が付加されている点であ
る。この回路26では、入力エンコーダ信号の内、どの
パルスを用いるかを判断する。
【0028】図6は本実施例の記録タイミング生成回路
11の動作を示す種々の内部信号のタイムチャートであ
る。図6において、前述の実施例と同じ信号には同じ符
号を付し説明を省略する。また、C4はエンコーダ入力
選択回路26で選択した入力エンコーダ信号の内、エン
コーダ信号パルス間隔を測定するための信号パルスの測
定基準点に便宜的に番号を付けたものである。以下、図
5〜図6を参照しながら本実施例の特徴的な動作につい
て説明する。ここでは、エンコーダの解像度(エンコー
ダA信号の周期)は、記録装置の記録密度の(2/3)
倍とする。
【0029】エンコーダの解像度と記録装置記録密度の
比が2:3の場合、エンコーダ信号パルス間隔測定用タ
イマ22では、図6に示すように、エンコーダ信号(こ
こではエンコーダA)の2周期分のパルス間隔をクロッ
ク(X2)でカウントし、以下の動作を前述の実施例と
同様の動作にすると、適正な記録密度で記録できるよう
な補間記録開始トリガを発生することができる。
【0030】従って本実施例に従えば、エンコーダの解
像度と記録装置の記録密度の比が整数倍でなくとも、入
力されるエンコーダ信号の周期よりも短い記録タイミン
グを生成することができる。
【0031】なお本実施例と同様の効果は、図5に示し
たような構成のみならず、図7に示すような構成によっ
ても達成できる。図7は記録タイミング作成回路11の
別の構成例を示すブロック図である。図7に示す構成
で、前述の実施例と同じ構成要素には同じ参照番号を付
し説明を省略する。本実施例の回路構成で特徴的な点
は、記録トリガ発生回路24の出力を選択的に使用する
為の記録トリガ選択回路27が付加されている点であ
る。この回路27は、記録トリガ発生回路24で発生す
る記録開始トリガYの内、実際の記録動作で用いるトリ
ガZのみを選択して出力する。
【0032】図8は図7に示す記録タイミング生成回路
11の動作を示す種々の内部信号のタイムチャートであ
る。図8において、前述の実施例と同じ信号には同じ符
号を付し説明を省略する。前述の場合と同様にエンコー
ダの解像度と記録装置の記録密度の比が2:3の場合、
記録トリガ選択回路27では、図8に示すように、記録
トリガ発生回路24で発生する記録開始トリガYを1つ
おきに選択してその選択された信号Zをヘッド駆動制御
回路12に出力すると、適正な記録密度で記録できるよ
うな補間記録開始トリガを発生することができる。
【0033】本発明は、特にインクジェット記録方式の
中でも、インク吐出を行わせるために利用されるエネル
ギーとして熱エネルギーを発生する手段(例えば電気熱
変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギーにより
インクの状態変化を生起させる方式のプリント装置につ
いて説明したが、かかる方式によれば記録の高密度化、
高精細化が達成できる。
【0034】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて膜沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状をすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0035】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0036】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれ
るものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、
共通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構成を
開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59−138461号公報に基づいた構
成としても良い。
【0037】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。
【0038】加えて、装置本体に装着されることで、装
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あ
るいは記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けら
れたカートリッジタイプの記録ヘッドを用いてもよい。
【0039】また、本発明の記録装置の構成として設け
られる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助
手段等を付加することは本発明の効果を一層安定にでき
るので好ましいものである。これらを具体的に挙げれ
ば、記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニ
ング手段、加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体あるい
はこれとは別の加熱素子あるいはこれらの組み合わせに
よる予備加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出モ
ードを行うことも安定した記録を行うために有効であ
る。
【0040】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもで
きる。
【0041】以上説明した本発明実施例においては、イ
ンクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で固
化するインクであっても、室温で軟化もしくは液化する
ものを用いても良く、あるいはインクジェット方式では
インク自体を30°C以上70°C以下の範囲内で温度
調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように
温度制御するものが一般的であるから、使用記録信号付
与時にインクが液状をなすものであればよい。
【0042】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒
体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。この
ような場合インクは、特開昭54−56847号公報あ
るいは特開昭60−71260号公報に記載されるよう
な、多孔質シート凹部または貫通孔に液状または固形物
として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向す
るような形態としてもよい。本発明においては、上述し
た各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰
方式を実行するものである。
【0043】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力
端末として一体または別体に設けられるものの他、リー
ダ等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有
するファクシミリ装置の形態を取るものであっても良
い。
【0044】尚、本発明は、複数の機器から構成される
システムに適用しても良いし、1つの機器から成る装置
に適用しても良い。また、本発明はシステム或は装置に
プログラムを供給することによって達成される場合にも
適用できることはいうまでもない。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、記
録ヘッドが所定の距離移動する度毎に所定の周期で発生
する位置検出信号とその信号に続くN周期後の位置検出
信号との間の信号間隔を第1のクロックのパルス数とし
て測定し、第1のクロックの周期より短い周期をもつ第
2のクロックを用いて、そのパルス数をカウントし、そ
のカウント結果に基づいて、記録ヘッドを駆動する駆動
タイミング信号を出力するので、位置検出信号の信号間
隔測定と記録ヘッド駆動タイミングの発生が別々のクロ
ックによって行なわれ、記録ヘッドの位置検出の精度変
更に関して記録密度の選択に制約が少ない、或いは、記
録密度の選択に関して記録ヘッドの位置検出の精度変更
に制約が少ない、より自由度の高い柔軟性に富んだ記録
装置を提供することができる。
【0046】また、記録ヘッドの駆動タイミング信号の
発生にCPUの関与がないので、記録装置の制御回路を
駆動するCPUの負荷が軽減されるという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な実施例であるインクジェット
方式のシリアル記録装置の要部を示す立体斜視図であ
る。
【図2】図1に示した記録装置の制御回路の構成を示す
ブロック図である。
【図3】図2に示した記録タイミング生成回路11の詳
細な構成を示すブロック図である。
【図4】記録タイミング生成回路11の動作を示す種々
の内部信号のタイムチャートである。
【図5】他の実施例に従う記録タイミング作成回路11
の詳細な構成を示すブロック図である。
【図6】図5に示す記録タイミング生成回路11の動作
を示す種々の内部信号のタイムチャートである。
【図7】記録タイミング作成回路11のさらに別の構成
例を示すブロック図である。
【図8】図7に示す記録タイミング生成回路11の動作
を示す種々の内部信号のタイムチャートである。
【符号の説明】
2 キャリッジ 8 リニアエンコーダ 9 リニアエンコーダ読み取りセンサ 11 記録タイミング生成回路 12 ヘッド駆動制御回路 21 ディジタルフィルタ 22 エンコーダ信号パルス間隔測定用タイマ 23 記録ポイント補間用カウントダウンタイマ回路 24 記録トリガ発生回路 25 トリガ数カウント回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/51 B41J 2/01 B41J 19/18

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録ヘッドの移動方向における位置を検
    出しつつ、前記位置検出に従って記録ヘッドを駆動し記
    録媒体に記録剤を吐出して記録を行なう記録装置であっ
    て、 前記記録ヘッドが所定の距離移動する度毎に所定の周期
    で位置検出信号を発生する位置検出信号発生手段と、 前記位置検出信号と該信号に続くN周期後の位置検出信
    号との間の信号間隔を第1のクロックのパルス数として
    測定する第1測定手段と、 前記第1測定手段によって測定されたパルス数を、前記
    第1のクロックの周期より短い周期をもつ第2のクロッ
    クを用いてカウントする第2測定手段と、 前記第2測定手段によるカウント結果に基づいて、前記
    記録ヘッドを駆動する駆動タイミング信号を出力する出
    力手段とを有することを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 前記出力手段から出力される時系列の駆
    動タイミング信号をサンプリングして新たな駆動タイミ
    ング信号を生成する生成手段をさらに有することを特徴
    とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記Nの値は、N=1、或いは、N=2
    である場合を含むことを特徴とする請求項1に記載の記
    録装置。
  4. 【請求項4】 前記位置検出信号発生手段は、前記記録
    ヘッドの移動方向に添って設けられたリニアエンコーダ
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  5. 【請求項5】 前記第2のクロックの周波数が、前記第
    1のクロックの周波数のn倍であるとき、 前記出力手段は、前記信号間隔当たりn回、前記駆動タ
    イミング信号を出力することを特徴とする請求項1に記
    載の記録装置。
  6. 【請求項6】 前記記録装置はシリアル記録を行なう装
    置である場合、 前記位置検出信号発生手段は、前記記録ヘッドの前記移
    動方向の移動に関し、往方向と復方向とでは位相の異な
    る位置検出信号を発生することを特徴とする請求項1に
    記載の記録装置。
  7. 【請求項7】 前記駆動タイミング信号の発生周期と前
    記信号間隔との比は、M(整数):1、或いは、M:m
    (整数)であることを特徴とする請求項1に記載の記録
    装置。
  8. 【請求項8】 前記記録ヘッドは、インクを吐出して記
    録を行うインクジェット記録ヘッドであることを特徴と
    する請求項1に記載の記録装置。
  9. 【請求項9】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利用
    してインクを吐出する記録ヘッドであって、インクに与
    える熱エネルギーを発生するための熱エネルギー変換体
    を備えていることを特徴とする請求項1に記載の記録装
    置。
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