JP3103240B2 - 残留電圧放電装置 - Google Patents

残留電圧放電装置

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JP3103240B2
JP3103240B2 JP05056177A JP5617793A JP3103240B2 JP 3103240 B2 JP3103240 B2 JP 3103240B2 JP 05056177 A JP05056177 A JP 05056177A JP 5617793 A JP5617793 A JP 5617793A JP 3103240 B2 JP3103240 B2 JP 3103240B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は残留電圧放電装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】遮断器で回路を遮断すると、遮断器極間
に回復電圧が加わる。この回復電圧がどのように波形に
なるかは、遮断器の遮断性能を評価する上で重要な要素
である。電流遮断瞬時に加わる電圧の上昇速度が大きい
と、遮断器は電流が遮断できなくなったり電圧上昇過程
で極間が放電し異常な開閉サージを発生したりする。ま
た、電流遮断瞬時の電圧上昇速度が緩やかな場合でも回
復電圧に直流電圧が重畳し極間に加わる電圧が高くなる
と、遮断器極間で放電を起こし大きな開閉サージを発生
したり短絡事故に進展したりする。
【0003】特に、後者のような現象は遮断器がコンデ
ンサ回路や線路の充電電流を遮断する場合に発生しやす
い。例えば、図4に示す回路においては、遮断器負荷側
に漂遊キャパシタタンスC1 を有した線路が接続され、
電源側には直接接地された電源が接続されている。この
ような回路において、遮断器で遮断すると、図5に示す
ように遮断器の電源側、負荷側の各々の対地電圧が現れ
る。従って、遮断器極間には両対地電圧の差電圧とな
り、直流電圧と交流電圧の重畳した波形となる。負荷側
に発生した直流電圧は、回路の漏れ抵抗により徐々に減
衰していくが、漏れ抵抗は数1000MΩであるため直流電
圧が放電する時間は非常に長くなる。
【0004】このような電圧が長時間遮断器の極間に加
わっていると、遮断器電極上の突起や微小粒子の影響に
より、極間で放電が起こり易くなる。このため、このよ
うな電圧が発生する回路に使用される遮断器には、規格
上特異な遮断責務が課せられる。そこで、この遮断器に
は電極表面に特殊な処理をしたり電極間の電界を緩和す
るために電極間長を大きくする必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電流遮断後
に遮断器極間に図5に示すような電圧が加わると、再点
弧と呼ばれる極間で放電する現象が発生することがあ
る。図6に示すように極間に加わる電圧が高くなると再
点弧が発生し易くなり、損傷を招くおそれがあることが
知られている。これは再点弧(極間の絶縁破壊)が電圧
依存性があるためである。さらに、極間に加わる電圧の
印加時間を変化させると、図7に示すように印加時間が
長くなると再点弧の発生が増加する。従って、再点弧の
発生を抑制するためには極間に印加される電圧を短時間
のうちに小さくし、遮断器極間の印加電圧を低減するこ
とが有効な手段の一つになる。
【0006】しかしながら、前述したような遮断器を使
用したのでは、特殊なものであるので高コストの要因と
なり、さらに装置全体が大形になってしまう。そこで、
線路等のキャパシターに充電された電荷を放電するため
に、放電回路に抵抗を設置するものが一般に利用され
る。この場合、キャパシターの値に合わせて放電抵抗値
を選定すれば、キャパシターに蓄えられた電荷をある程
度は速やかに放電することが可能である。
【0007】しかし、遮断器が閉路時には、この放電抵
抗に電源電圧が印加され、放電抵抗にその電圧に応じた
電流が流れる。このため、使用される放電抵抗はこの電
流による発熱に耐える熱容量を有したものとしなければ
ならない。また電源電圧が高い系統では放電抵抗に要求
される熱容量が大きくなり、抵抗体が大型化したり専用
の冷却システムが必要になってくる。本発明の目的は、
再点弧発生頻度を低減させて信頼性を向上させるととも
にコンパクトな残留電圧放電装置を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用】上記目的を達
成するために本発明は、開閉器が接続される線路のキャ
パシターと並列に、抵抗と可飽和リアクトルの直列回路
を接続したので、過飽和リアクトルに残留電圧が加わる
とこのリアクトルが飽和してインピーダンスが小さくな
り、残留電圧が速やかに放電される。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は本発明の残留電圧放電装置の回路図であ
る。同図において、電源1と線路2間に遮断器3が設置
されている。線路2と大地間には漂遊キャパシター4が
存在する。また遮断器3の線路2側には、抵抗5と可飽
和リアクトル6の直列回路が線路2と大地間に接続され
ている。
【0010】次に本実施例の作用について説明する。図
1において、遮断器3が投入状態にある時は、電源1よ
り遮断器3を介して線路2の漂遊キャパシター4を充電
する電流が流れる。この状態で、線路2と大地間には電
源1とほぼ同位相の電圧が印加され、この電圧に対して
遮断器3を流れる電流の位相は電気角で略90°進んでい
る。
【0011】この充電電流が流れている時に、遮断器3
を開路し充電電流の零点で遮断されると、遮断器3の負
荷側である線路2と大地間には図6に示す電源1の電圧
波高値と同じ直流電圧が発生する。これは、充電電流零
点での線路2と大地間の電圧が電源1の電圧波高値であ
るため、充電電流が遮断されると漂遊キャパシター4に
そのときの電荷が残ることによるものである。
【0012】この電荷による線路2と大地間の直流電圧
は、抵抗5と可飽和リアクトル6の直列回路に加わり、
漂遊キャパシター4に蓄えられた電荷は抵抗5及び可飽
和リアクトル6を介して放電する。しかし、可飽和リア
クトル6のインダクタンスLは非飽和状態にあるために
非常に大きく、漂遊キャパシターをCとすると可飽和リ
アクトル6に流れる電流の周波数は、
【0013】
【数1】f=1/2π(LC)0.5 となり、商用周波数より非常に大きくなる。従って、流
れる電流は小さいが変化の少ない電流が可飽和リアクト
ル6を流れ、この際にある時点で可飽和リアクトル6が
飽和し、インダクタンスLが大きな値から急激に小さな
値に変化する。この小さくなったインダクタンスLと漂
遊キャパシタンスCと抵抗5の抵抗値Rが
【0014】
【数2】2R>(L/C)0.5 となるように設定すると、可飽和リアクトル6を流れる
電流は振動せずに系統の安定度がより維持されることに
なる。
【0015】この状態では、可飽和リアクトル6は飽和
状態を維持するため、可飽和リアクトル6に流れる電流
は漂遊キャパシタンスCと抵抗5の抵抗値Rで決まる時
定数の減衰電流が流れる。
【0016】このときの線路2の大地間電圧を求めると
図2のようになる。すなわち、遮断器3の遮断点から可
飽和リアクトル6が飽和するまでの期間と可飽和リアク
トル6が飽和した以降の現象では電圧波形が変化し、可
飽和リアクトル6の飽和後は線路2と大地間の電圧が急
速に減衰することがわかる。
【0017】このように本実施例によれば、電流遮断後
に線路に充電されている直流電圧を極力早く放電するこ
とができ、これにより遮断器極間に印加される電圧の低
減が図れて再点弧の発生を抑制することができる。
【0018】また本実施例における放電回路では、常時
加わる交流電圧により可飽和リアクトル6が非飽和状態
であり、インダクタンスLが大きいため、放電回路に流
れる電流は微小な値となる。従って、可飽和リアクトル
6での発熱は鉄損が主体となり、放電回路全体の小型化
を図ることができる。
【0019】一方、本発明の他の実施例として、可飽和
リアクトルとしての電圧変成器の一次巻線を使用し、二
次巻線側に遮断器の開閉と同期したスイッチを介した電
源を接続する構成の可飽和リアクトル装置を用いてもよ
い。
【0020】すなわち、図3に示すような残留電圧放電
装置では、遮断器3が開極するとスイッチ11が閉路し
て、電源12により電圧変成器13の二次巻線を励磁する。
電源12の電圧、容量が充分大きければ、電圧変成器13の
鉄心は飽和する。鉄心が飽和すると電圧変成器一次側の
インピーダンスが低下し、線路2の漂遊キャパシター4
に蓄えられた電荷は、抵抗5と電圧変成器13の一次巻線
を介して放電する。このようにすれば、前述した実施例
と同様の効果を得ることができる。
【0021】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、開閉器が
接続される線路のキャパシターと並列に、抵抗と可飽和
リアクトルの直列回路を接続したので、再点弧発生頻度
を低減して信頼性を向上させるとともにコンパクトな残
留電圧放電装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の残留電圧放電装置の一実施例を示す回
路図。
【図2】[図1]の動作を説明するための図。
【図3】本発明の残留電圧放電装置の他の実施例を示す
回路図。
【図4】従来の残留電圧放電装置を説明するための図。
【図5】[図4]の動作を説明するための図。
【図6】一般的な遮断器極間電圧と再点弧発生頻度の特
性を示す図。
【図7】一般的な遮断器極間電圧印加時間と再点弧発生
頻度の特性を示す図。
【符号の説明】
2…線路、3…遮断器、4…漂遊キャパシター、5…抵
抗、6…可飽和リアクトル、13…電圧変成器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01H 33/59 H01H 33/66 H01H 9/54 H02J 3/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開閉器が接続される線路のキャパシター
    と並列に、抵抗と可飽和リアクトルの直列回路を接続し
    たことを特徴とする残留電圧放電装置。
  2. 【請求項2】 前記過飽和リアクトルを電圧変成器の一
    次巻線とし、この電圧変成器の二次巻線側に前記開閉器
    の開閉と同期したスイッチを介して電源を接続したこと
    を特徴とする請求項1記載の残留電圧放電装置。
  3. 【請求項3】 前記キャパシターのキャパシタンスを
    C、抵抗の抵抗値をR、過飽和リアクトルの飽和状態の
    インダクタンスをLとすると、各々の値を 2R>(L/C)0.5 が成立するように設定したことを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2のいずれかに記載の残留電圧放電装置。
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