JP3103222U - 郵便物など配送物の輸送用箱 - Google Patents
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Abstract
【課題】 内部に収容残留物がないかどうか容易に見分けられると共に、そのための材料コストや製造手間は内部が見えない構造の箱と殆ど変らず、また郵便物のみならずそれ以外の書類などの配送物の輸送用に適用しても好適な輸送用箱を提供すること。
【解決手段】 平面から見て略四角形の有底箱状をなすように柔軟性シート材により形成した容器本体Cbと、該容器本体Cbの一辺の上部にヒンジ部材11を介して接続されると共に、他の辺と線ファスナ12により開閉自在に接続される柔軟性シート材の蓋体Caとにより形成された輸送用箱PBにおいて、前記蓋体Caのほぼ全面、又は、容器本体Cbの底壁1のほぼ全面、若しくは、容器本体周壁7〜10の少なくとも2面乃至全面を、容器本体Cbの内部全域を視認できる透明部に形成したこと。
【選択図】図1
【解決手段】 平面から見て略四角形の有底箱状をなすように柔軟性シート材により形成した容器本体Cbと、該容器本体Cbの一辺の上部にヒンジ部材11を介して接続されると共に、他の辺と線ファスナ12により開閉自在に接続される柔軟性シート材の蓋体Caとにより形成された輸送用箱PBにおいて、前記蓋体Caのほぼ全面、又は、容器本体Cbの底壁1のほぼ全面、若しくは、容器本体周壁7〜10の少なくとも2面乃至全面を、容器本体Cbの内部全域を視認できる透明部に形成したこと。
【選択図】図1
Description
本考案は封書形式の郵便物、或は、同等形態の配送物をまとめて収容し、収容物を傷めることなく輸送するための箱に関する。
従来、郵便物は郵袋と称される帆布製の袋にまとめて収容され、当該郵袋の口を紐などで結束閉鎖して車輌により輸送される輸送形態が採られていた。
しかし、郵袋に収容される大量の郵便物は大きさ,厚さが不揃いである上に、区々の姿勢で郵袋の中に投入収容されるため、収容された郵便物が曲がったり封筒が破損されたりする不都合の生じることが知られていた。
このような点に鑑み、収容する郵便物をすべて水平姿勢で収めることにより、封筒を曲げるおそれがなく、それ故にその破損も殆んど防止できる輸送箱が、特許文献1により提案されている。
しかし、先に提案されているものは、収容する郵便物の曲がりや破損を防止できる利点は得られたが、収容した郵便物の中に薄い一枚のハガキのようなものがあると、そのハガキが輸送箱の隅など見にくい位置に残った場合、それを看過して遅配や不配トラブルに繋がる事態が懸念された。
そこで、輸送箱全体をほぼ透明な材料を用いて形成した輸送箱が特許文献2により提案されているが、この輸送箱は箱のすべての壁面から、箱の内部が見えるようにしたため、残留郵便物の発生は防止できるものの、材料コストや製造手間、或は、製造コストの面で難があり、また、残留郵便物の確認のためには品質過剰でもある。
実公平3−12716号公報
実用新案登録第3078180号
本考案は上記のような郵便輸送用箱の現状に鑑み、内部に収容残留物がないかどうか容易に見分けられると共に、そのための材料コストや製造手間は内部が見えない構造の箱と殆ど変らず、また郵便物のみならずそれ以外の書類などの配送物の輸送用に適用しても好適な輸送用箱を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決することを目的としてなされた本考案輸送用箱の構成は、平面から見て略四角形の有底箱状をなすように柔軟性シート材により形成した容器本体と、該容器本体の一辺の上部にヒンジ部材を介して接続されると共に、他の辺と線ファスナにより開閉自在に接続される柔軟性シート材の蓋体とにより形成された輸送用箱において、前記蓋体のほぼ全面、又は、容器本体の底壁のほぼ全面、若しくは、容器本体周壁の少なくとも2面乃至全面を、容器本体の内部全域を視認できる透明部に形成したことを特徴とするものである。
本考案輸送用箱は、残留内容物を確認するため、輸送用箱において、前記蓋体のほぼ全面、又は、容器本体の底壁のほぼ全面、若しくは、容器本体周壁の少なくとも2面乃至全面を、容器本体の内部全域を視認できる透明部に形成したので、余計な透明部を設ける必要がなく、その分、製造手間、材料コストなどの面で、従来品より有利である。
次に本考案輸送用箱の実施の形態例について、図に拠り説明する。図1は本考案輸送用箱の一例の斜視図、図2は図1の箱を開蓋した状態の斜視図、図3は折畳み状態の一態様の要部を示す斜視図である。
図1〜図3において、PBは郵便物等の輸送用箱で、平面から見て四角い有底箱状の容器本体Cbと当該容器本体Cbの上部開口面を全面的に覆う蓋体Caとから成る。
容器本体Cbは、四角形の底壁1と該底壁1の四周に立設して設けられる4つの側壁2,3,4,5とから成る。4つの側壁は2,3が前後壁、4,5が左右壁である。
蓋体Caは、容器本体Cbの平面投影形状と同等の略平板状、乃至は該平板状体の周囲に低い立壁を具備した形態のいずれであってもよいが、図の例では平板状の天壁6とその四周に低い周壁7〜10を設けたものである。この周壁は、前後周壁7,8と左右周壁9,10より成る。
上記容器本体Cbと蓋体Caとは、帆布,合成樹脂シート材,皮革(天然又は人造)などの柔軟性のあるシート材により形成するが、これ以外の材料を用いてもよい。また、容器本体Cbの底壁1と略各側壁2〜5とは、縫着や接着などにより接合する形態で形成するか、或は、底壁1と前後2,3、又は、底壁1と左右壁4,5とを一体の材料で形成し、残りの左右壁4,5又は前後壁2,3を縫着などにより底壁1に接合し、容器本体Cbとしてもよい。この点の構成は、上記蓋体Caについても同様である。
本考案輸送用箱PBは、内部に残留物などがないかどうかをこの箱PBの外部からその箱PBを開けることなく完全に視認することができるようにするため、図示した例では蓋体Caの天板6と容器本体Cbの底壁1の全面又は略全域に透明部を形成しているので、次に、この点について説明する。
本考案では、底壁1と天壁6の略全域に大きな開口部を形成し、この開口部に透明なビニールシート材などによる透明シート1aと6aを夫々に当てがい、該シート1a,6aと底壁1と天壁6との開口部の周囲を、ここでは縫着によって接合1b,6bし、この透明シート1aと6aとから本考案輸送用箱PBの内部全域が、当該箱PBの上面からでも下面からでも視認できるようにした。
本考案では、図示しないが底壁1、及び/又は、天壁6の全部を透明シート1a,6aで形成することもある。ここで用いる透明シート1a,6aは、強度確保乃至補強のために、二層シート構造としたり、シート内部に透視性を負うことのないナイロン系などを格子状など網目状に入れたものを用いることが好ましい。
上記のように形成される本考案輸送用箱PBを構成するための容器本体Cbと蓋体Caとは、両者の後壁3と8において、帆布製などのヒンジ部材11により接合されて、開閉自在の蓋体Caを具えた容器本体Cbに形成されるので、両者CbとCaのヒンジ部材11を除く対向部位、具体的には、容器本体Cbの側壁2,4,5の上端部と蓋体Caの周壁7,9,10とに、線ファスナ12を取付けて、蓋Caによって容器本体Cbを密閉できるように形成し、本考案輸送用箱PBの一例が形成されるのである。なお、12a,12bはファスナ12に設けられた2つのスライダ、13は提手となる帯状のハンドルである。
以上に説明した本考案輸送用箱PBは、蓋体Caの天壁6と容器本体Cbの底壁1とに透明部を形成した例であるが、本考案輸送用箱PBは、上記天壁6の透明部又は底壁1の透明部のいずれか一方に代え、蓋体Caの3つの周壁7,9,10の全部又は一部、又は/及び、容器本体Cbにおける3つの側壁2,4,5の全部又は一部を、透明シートにより形成して透明部に形成することができる。
本考案輸送箱PBは、使用時には図1の形態で使用するが、不使用時には、図3に略示するように容器本体Cbの左右壁4,5の両側に入れた折り線4a,5aに沿って左右壁4,5そ底板1側に倒し、これに伴って前後壁2,3を底壁の側に倒し込むことにより、箱全体を薄く折畳むことができるようにする。このようにすると不使用時の輸送用箱PBをコンパクトに収納できるから、搬送,保管時にスペースをとらない利点がある。なお、本考案輸送用箱PBは、郵便物のみならず、その他の書類などの輸送用箱としても好適であるから、いわゆる宅配便やバイク便などで配送される書類等の輸送にも好適に用いることができる。
本考案は以上の通りであって、郵便物などの輸送用箱を、その蓋体のほぼ全面、又は、容器本体の底壁のほぼ全面、若しくは、容器本体周壁の少なくとも2面乃至全面を、容器本体の内部全域を視認できる透明部に形成したことにより、外部から残留物の有無を容易に視認することができる利点がある。また、本考案輸送用は、従来品に比べ構造が簡潔であるから、材料面や製造面の手間やコストなどにおいても優れたものである。
1 底壁
1a,6a 透明シート
1b,6b 縫着による接合
2,3,4,5 側壁
6 天壁
7〜10 周壁
11 ヒンジ部材
12 ファスナ
12a,12b スライダ
13 帯状ハンドル
Ca 蓋体
Cb 容器本体
PB 箱
1a,6a 透明シート
1b,6b 縫着による接合
2,3,4,5 側壁
6 天壁
7〜10 周壁
11 ヒンジ部材
12 ファスナ
12a,12b スライダ
13 帯状ハンドル
Ca 蓋体
Cb 容器本体
PB 箱
Claims (4)
- 平面から見て略四角形の有底箱状をなすように柔軟性シート材により形成した容器本体と、該容器本体の一辺の上部にヒンジ部材を介して接続されると共に、他の辺と線ファスナにより開閉自在に接続される柔軟性シート材の蓋体とにより形成された輸送用箱において、前記蓋体のほぼ全面、又は、容器本体の底壁のほぼ全面、若しくは、容器本体周壁の少なくとも2面乃至全面を、容器本体の内部全域を視認できる透明部に形成したことを特徴とする郵便物など配送物の輸送用箱。
- 透明部は、蓋体と容器本体の底壁とに形成した請求項1の郵便物など配送物の輸送用箱。
- 透明部は、蓋体と周壁の少なくとも2面乃至全面とに形成した請求項1の郵便物など配送物の輸送用箱。
- 透明部は、容器本体の底壁と周壁の少なくとも2面乃至全面とに形成した請求項1の郵便物など配送物の輸送用箱。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004000456U JP3103222U (ja) | 2004-02-06 | 2004-02-06 | 郵便物など配送物の輸送用箱 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004000456U JP3103222U (ja) | 2004-02-06 | 2004-02-06 | 郵便物など配送物の輸送用箱 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3103222U true JP3103222U (ja) | 2004-07-29 |
Family
ID=43256707
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004000456U Expired - Lifetime JP3103222U (ja) | 2004-02-06 | 2004-02-06 | 郵便物など配送物の輸送用箱 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3103222U (ja) |
-
2004
- 2004-02-06 JP JP2004000456U patent/JP3103222U/ja not_active Expired - Lifetime
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