JP3103115U - 低反発ウレタンフォームの枕 - Google Patents

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実 川上
康人 赤木
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萩原株式会社
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Abstract

【課題】低反発ウレタンフォームの枕に於いて硬さの調整や沈み込みの調節と機能性パイプチップの効力をより高める方法を提供する。
【解決手段】通気性の良い低反発ウレタンフォーム枕の頭部及び首筋接触部分の下部に空洞部を設け、機能性パイプチップを充填用ネット袋に詰め、空洞部に挿入するものであるが充填材の硬さを変更することまたは空洞部の形状や挿入する充填用ネット袋の形状を変えることで微妙な硬さの調整や沈み込みの調節を可能とし、使用する人が選択できるようにする。さらに充填材の機能性パイプチップの形状を凹凸多孔状にすることでその機能を高め、通気性の良い低反発ウレタンフォーム枕のもとでより使い易くするものである。
【選択図】図1

Description

本考案は、低反発ウレタンフォームの枕に関するものである。
従来のウレタンフォームやスポンジを使用する枕は数多くの提案がされている。例えばフォームの中に機能剤を含浸させた物を入れるもの(香料、抗菌剤等)、または機能材の粒状物(炭の粒状物)を入れるものなどが多くの特許文献に示されているが効力の持続性の問題、無機物の粉末や炭粉が出てくるなどの問題点があった。また枕の基材となる部分にウレタンフォームやスポンジが使用される例が多くの特許文献に示されているがそれらはほとんどの場合、軟質ウレタンフォームが使用されている。その軟質ウレタンフォームも比重または配合により硬度や柔軟性が異なるものがあり、それを利用して沈み込みの調節を図る物も提案されている。
しかしながら従来から使用されている通常の軟質ウレタンフォームと本考案の基材として使用する低反発ウレタンフォームとでは柔らかさ又は反発の仕方即ち、反発の強さや反発の早さ等に於いて大きな違いがある。これらの違いの中で低反発ウレタンフォームは温度条件の変化に対し、特に敏感であり、例えば表1のように通常の軟質ポリウレタンフォーム及び同品のチップ圧縮成形品と低反発ウレタンフォームと比較した場合、前者の軟質ウレタンフォームでは測定温度域での変化はほとんど見られなかったが低反発ウレタンフォームではそれぞれの測定温度域で顕著な変化を示した。このような柔らかさや反発の仕方の違いは通常の軟質ウレタンフォーム時に提案されている沈み込みの調節や硬さの調整等では充分カバーすることができない。低反発ウレタンフォームではこのフォーム専用の微妙な調整、または新しい調節方法が必要と考えるものである。
公開実用昭63−88167号公報 公開実用昭63−150563号公報 公開実用平4−51265号公報 公開実用平4−83060号公報 実開平6−38742号公報 登録実用第3002787号公報
Figure 0003103115
解決しようとする問題点は低反発ウレタンフォームに要求される微妙な硬さ(返せば柔らかさ)や沈み込みの調節をどのようにカバーするかの点と機能を有する充填材の効力を如何に効果的に発揮させるかの点である。
本考案は、硬さや沈み込みの調整方法として首筋部及び頭部に接触する部分の下にあたる低反発ウレタンフォームに空洞部を設け、その中に機能性パイプチップを充填用ネット袋に入れて挿入するものであるが空洞部や挿入される充填用ネット袋の形状の違いにより、硬さや沈み込みを調整するもの、あるいは空洞部及び挿入される充填用ネット袋の形状は一定とし、中に入れる機能性パイプチップの硬さを変化させることにより硬さや沈み込みを調整しようとするものなど使用する人の体格の相違や好みにより、自分に合う硬さのものを選択できるようにするものである。
さらにそれぞれの機能性パイプチップが持っている機能をより効果的に発揮できるように凹凸多孔性パイプチップとし、その比表面積を拡大することで表面での化学的、物理的反応量を増大させ、効果を高めるものである。
本考案の低反発ウレタンフォームの枕は従来からの軟質ウレタンフォームなどでは要求されなかった微妙な硬度の調整や沈み込みの調節を使用する人の体格や好みに合わせて選択できるようにしたことで低反発ウレタンフォームの枕を大変使い易いものにすることができた。
またその調整に使用される機能性パイプチップを凹凸多孔性パイプチップにすることで通気性の良い低反発ウレタンフォーム中で使用される際、機能性パイプチップの比表面積が拡大され、パイプチップ表面での化学的、物理的反応量が増大し、それぞれの機能がより効果的に発揮される。従って通常の凹凸や多孔性の無いパイプチップの倍から数十倍にすることが可能となり、機能を有する充填材の効力を強化するものに成し得たのである。
本考案の低反発ウレタンフォームの枕は図1のように基材である低反発ウレタンフォームと首筋や頭部との接触部分の下部に空洞部を設け、その空洞部へ充填用ネット袋に機能性パイプチップを詰め込み挿入するものであって、充填材の柔軟性の変化や空洞部及び挿入する充填用ネット袋の形状の違いによって枕の硬さの調整や接触部の沈み込みの調節を図るものであるが従来の軟質ウレタンフォームと異なる低反発ウレタンフォーム枕が持つ独特の微妙な柔らかさに対応できるように硬さや沈み込みの違いを多段階に工夫し、使用する人の体格や好みにより選択できるスタイルにしたものである。さらに通気性の良い低反発ウレタンフォームの特性を生かし、機能性を有する充填材の働きを如何なく発揮させるために凹凸多孔状のパイプチップにしたことにあり、これらの特長を併せ持つ低反発ウレタンフォームの枕である。
請求項1の枕に於いて請求項3のスタイルについて説明する。図1は、本考案枕のふつう型のカバーを外した状態の透し斜視図である。図のように低反発ウレタンフォーム(クラボウ製)を二次元カッターでカットし高い方の山部の裏側から切れ目を入れて楕円形(長円形)の空洞部を形成した。この中に挿入するものとして同形状に近い充填用ネット袋に機能性パイプチップを詰め込む。詰める充填材の量は充填用ネット袋容積の70%〜90%が好ましく、充填用ネット袋の上から握って少し余裕のある程度が望ましい。この充填材を入れた袋は空洞部の長さよりやや短めに製作して空洞部に挿入し、中用の枕カバーに入れ枕とした。
充填材は図2、請求項5の(特開2003−93211)炭粉入り凹凸多孔性パイプチップを採用した。充填用ネット袋はナイロン製(ポリエステルでも良い)で長さ方向に伸びの無いものにし、図6のようなスタイルとしたが図7のようなスタイルでも良く形状の崩れにくいものが好ましい。また図8のようにファスナーを付け、充填材の出し入れを可能にし、充填材の増減ができるようにしても良い。
尚、実施例1では柔軟性の調整や枕の沈み込み調節のために充填材の硬さを3通りにした。一つはパイプチップ枕としての標準的な硬さのものとし、これをふつう型とした。次に配合の変更と肉厚を少し増すことで硬めにし、かため型とした。さらに配合の変更と肉厚を少し薄くすることで柔らかくしてやわらかめ型とした。
配合の変更は硬く腰のあるタイプの樹脂の添加量を増やすことや弾力性に富むタイプの樹脂を添加することで行った。このように硬さや沈み込みの異なる中芯材3種類を用意し、使用する人の体格や好みに合わせて選択できるようにした。またここで採用した機能性充填材である炭粉入り凹凸多孔性パイプチップは表2のように同じ炭粉の含有量に於いて凹凸や多孔状にしていないパイプチップに比較してアンモニアの脱臭能力は2.4倍、酢酸の脱臭能力は6.3倍であった。そのほか硫化水素やホルムアルデヒドに於いても凹凸多孔状の方が好結果であった。
表2
Figure 0003103115
実施の方法は請求項1の枕に於いて請求項4のスタイルについて説明する。図1に於いて空洞部及び充填中芯材の形状が図3の楕円形(長円形)であるものをふつう型とし、図4の横に平らなものをやわらかめ型、さらに図5の縦型に半円形のものをかため型とした。これは頭部及び首筋の枕との接触部分から充填中芯材との距離の違いにより硬さ及び沈み込みの調節を図るものである。硬さ及び沈み込みの異なる3種類を用意し、実施例1と同様に使用する人の体格や好みにより選択できるようにした。また、ここでの機能性充填材として使用する凹凸多孔性パイプチップはセラジットAL‐K‐5(O・Kトレーディング社製、大阪市)を10%添加したものを採用した。このセラジットは0.001μmの針状のシリカ、アルミナを主体とするもので遠赤外線放射体である。4〜14μmの遠赤外線波長域で高放射性を示すものである。その他の機能としてCO、NOx、アンモニアの分解等脱臭機能がある。これらの機能も凹凸多孔性パイプチップの形状にしたものとそうでないものとでは大きな差がある。尚、この凹凸多孔性パイプチップの製造方法は特開2003−93211や特願2003−342762の製造方法に準ずるものであり、基本的には発泡剤を無機及び有機の混入物の量や性質に合わせて添加するものであるが混入物の性質によってはダイスの形状も変え凹凸や微細孔を形成するものであって、以下の実施例の場合も同様である。
実施の方法は機能性充填材となる凹凸多孔性パイプチップの機能が異なるものでここではセラジットAL‐F‐912AZ(O・Kトレーディング社製、大阪市)を10%添加したものを使用した。このパイプチップの機能は酸化銀と亜鉛による抗菌作用である。この場合もパイプチップの形状によりその効果に大きな差があった。
実施の方法は実施例3と同様に機能性充填材となる凹凸多孔性パイプチップの機能が異なるものでここでは先願の特願2003‐342762のラベンダー粉末5%添加した物を使用した。このパイプチップの機能は心地良い香りと薬効成分にある。この場合もパイプチップの形状による効果の違いは出ており、凹凸多孔性パイプチップにしない場合はラベンダー粉末の添加量を倍以上にしても好結果は得られなかった。
以上のように実施例の一部を説明して来たが硬さや沈み込みの調整方法に於いて請求項3〜4に示すもの以外の方法、例えば充填物の量を増減することでも可能であるが低反発ウレタンフォームの場合、空洞部形状より大き過ぎる場合も小さ過ぎる場合も低反発ウレタンフォームが柔らかいのでどちらの場合も枕の形状そのものが変形してしまうのである。枕の理想とする形状が崩れることはその枕の形状が持っている意味がなくなるのである。また、ここで説明した硬さの調整や沈み込みの調節は三段階としているがこれに限るものでは無く、硬さの異なるものや機能に違いのあるものを混ぜ合わせるなどしてもっと多段階、多機能にし、より細かい微調整ができるようにすれば良い。
また、通気性の良い低反発ウレタンフォームの枕に於いてその通気性を最大限利用し、充填する機能性を有するパイプチップの比表面積を倍〜数十倍にまで拡大させた凹凸多孔の形状にしたことにより機能材の有する効力をより高める結果となった。
本考案は低反発ウレタンフォーム製枕の欠点とも言える微妙な硬さの調整や沈み込みの調節を可能にし、使用する人が選択できるようにしたこと、通気性の良い低反発ウレタンフォームの特長を生かし、機能性のある充填材の効力を如何なく発揮させることができるようになった。種々の機能を有する充填材である凹凸多孔性パイプチップを入れる又は、これらを組み合わせることにより低反発ウレタンフォーム製枕の市場を大いに拡大するものである。
低反発ウレタンフォームの形状及び透し斜視図(実施例1)。 充填材の凹凸多孔性パイプチップ。 実施例1及び実施例2でのふつう型の低反発ウレタンフォームの側面図。 実施例2でのやわらかめ型の低反発ウレタンフォームの側面図。 実施例2でのかため型の低反発ウレタンフォームの側面図。 充填用ネット袋の形状。 充填用ネット袋のマチの付けない形状。 充填用ネット袋のファスナー付きの形状。
符号の説明
1 低反発ウレタンフォーム
2 空洞部
3 充填材詰め込み用ネット袋
4 炭粉
5 炭粉による凹凸状
6 連続発泡微細孔
7 貫通発泡微細孔
8 凹凸状及び表面微細孔(流星状)
9 充填用ネット袋のファスナー部

Claims (7)

  1. 通気性のある低反発ウレタンフォームの枕に於いて頭部及び首筋に当たる部分の中央部に機能性パイプチップを棒状ネット袋に入れ、中芯材として設置することにより低反発ウレタンフォームの沈み込みの調節と硬さの調整をすると共に機能性枕チップの効力が比表面積を拡大することでより効果的に発揮できることを特徴とする枕。
  2. 機能性パイプチップがポリオレフィン系樹脂等熱可塑性樹脂を基材とし、機能剤を混入成形した状態が凹凸状で連続発泡孔や貫通発泡孔を有する円筒形状をした凹凸多孔性パイプチップを使用している請求項1の枕。
  3. 枕の沈み込みを調節する方法として空洞及び中芯材の形状は図3のようなふつう型の楕円形状の物とし、充填材である機能性パイプチップの硬度の異なるふつう、やわらかめ、かためのタイプの物を準備し、その中から選択できるようにした請求項1の枕。
  4. 枕の沈み込みを調節する方法として空洞及び中芯材の形状が図3に示すふつう型では楕円形状の物と図4に示すやわらかめ型の横に平らな形状の物と図5に示すかため型の縦に長い形状の物を準備しその中から選択できるようにした請求項1の枕。
  5. 機能性パイプチップが特開2003−93211の炭粉入り凹凸多孔性パイプチップであることを特長とする請求項1〜請求項4の枕。
  6. 機能性パイプチップが遠赤外線放射率の高いセラミックス、シリカ、アルミナ等を含有することを特長とする凹凸多孔性パイプチップである請求項1〜請求項4の枕。
  7. 機能性パイプチップが抗菌性、脱臭及び消臭性、芳香性等を有する凹凸多孔性パイプチップである請求項1〜請求項4の枕。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011516100A (ja) * 2007-09-20 2011-05-26 ソク−クァン オウ 多重構造を有する枕
JP2013540478A (ja) * 2010-09-20 2013-11-07 チー キム ロアン ファム 頸椎疾患治療用の頸部枕
WO2022097435A1 (ja) * 2020-11-04 2022-05-12 株式会社エアウィーヴ クッション体およびその製造方法

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