JP3103071B1 - コンテナー用内袋及びその製造方法 - Google Patents

コンテナー用内袋及びその製造方法

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JP3103071B1
JP3103071B1 JP11137996A JP13799699A JP3103071B1 JP 3103071 B1 JP3103071 B1 JP 3103071B1 JP 11137996 A JP11137996 A JP 11137996A JP 13799699 A JP13799699 A JP 13799699A JP 3103071 B1 JP3103071 B1 JP 3103071B1
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Abstract

【要約】 【課題】 従来のコンテナー用内袋に輸送物を充填する
時に生じる問題を解決するためになされたもので、例え
ば充填物が空気輸送されて内袋の後部奥壁に衝突して当
該奥壁を削り取ったとしてもそれが異物となって充填さ
れた輸送物に対するコンタミネーションとならないよう
に工夫されたコンテナー用内袋及びその製造方法を提供
すること。 【解決手段】 前端部11及びこれに対向する後端部1
2が閉鎖された断面四角形状の筒状の内袋本体13と、
この内袋本体13の後端部12を閉鎖している閉鎖端面
の内側に配置され、内袋本体13を形成している材料と
は異質の材料で形成されたシート15とから構成され、
内袋本体13の後端部12は、内袋本体13の各壁面に
それぞれ連接した三角形状の閉鎖フラップ14a、14
b、14c、14dで構成され、シート15はこれら4
枚の閉鎖フラップの内側に貼り付けられていることを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はコンテナー用内袋
及びその製造方法に関し、更に詳しくは例えばJR貨物
用コンテナー又は海上コンテナーなどの内部に設置され
る樹脂フィルム製の内袋及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】飼料、穀物、或いは合成樹脂(レジン)
ペレットなどのような粒状物は、これを容器などに直接
収容して輸送する場合などに「ばら荷」と呼ばれてい
る。従来、コンテナー用内袋は、このようなばら荷を比
較的に剛性のあるコンテナー、例えばJR貨物用のコン
テナーや海上輸送用コンテナーなどにそのままの状態
(ばらの状態)で入れて輸送する場合に使用されてい
る。
【0003】従来のコンテナー用内袋には、ポリプロピ
レンクロスを縫製仕上げしたもの、或いはポリオレフィ
ン系の合成樹脂で一体的に筒状に形成されたフィルムチ
ューブから構成されたものなどがある。後者のコンテナ
ー用内袋は、通常、次のようにして製造されている。
【0004】すなわち、一体成形したフィルムチューブ
を、図8に示されるようにそれぞれ断面V字形をしたひ
だ部が相対向する一対の側部となるように折り込み、こ
れを扁平状態にしてひだ付き筒状体1とされる。そし
て、図9に示されるように、このひだ付き筒状体1の両
端部における表面側と裏面側で、ひだ部と協働して形成
される計8つの角部の三角形部分2をヒートシールする
と共に両端縁部の中間部3もヒートシールして閉鎖され
る。
【0005】このようにして閉鎖されたひだ付き筒状体
1を膨らませ、且つ両端部を角形に成形することによ
り、図10に示されるような断面四角形のコンテナー用
内袋4が形成される。その後、必要に応じて、一方の端
面に内容物であるばら荷を充填するための充填口(図示
せず)や、ばら荷をコンテナー用内袋4に空気輸送など
で充填する場合の排気口(図示せず)が形成される。
【0006】このようにして形成される従来のコンテナ
ー用内袋4は、その製造工程でチューブの内部を開くこ
とがないためコンタミネーションに強く、言い換えれば
ゴミや塵埃等の混入が起こりにくいという点で非常に優
れたものであると評価されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ポリオレフィ
ン系の合成樹脂で一体的に筒状に形成されたフィルムチ
ューブから構成された、コンタミネーションに強い従来
のコンテナー用内袋4も、最近、次に説明するような問
題が出てきている。すなわち、コンテナー内に設置され
た内袋4にばら荷を充填する時、空気との分離性がよい
レジン等は空気輸送方式が採用されることが多い。
【0008】空気輸送方式でレジンなどのばら荷6をコ
ンテナー内の内袋4に充填する時、図11に示されるよ
うに輸送管5の先端部を内袋4の一端面に形成された充
填口に挿入し、ばら荷を加圧空気と共に輸送管5内に送
り込んで内袋へ圧送する。この時、充填時の風速が遅い
とばら荷6は図11に示されるように充填口側に落ちて
堆積するため所定量のばら荷を充填できないことがあ
る。
【0009】そのため、空気輸送時の風速を速くする必
要があるが、その場合、今度は図12に示されるように
ばら荷6が内袋4内で輸送管5から勢いよく飛び出すた
め、内袋4の後部奥壁に強く当たり、条件によっては内
袋4を破損させたりすることがあった。このように充填
物であるばら荷6を内袋4に充填する際に内袋4の後部
奥壁に激しく当たると、更に次のような別の問題を起こ
す。
【0010】すなわち、ばら荷6が例えばレジンペレッ
トのように硬くて且つ鋭い角を持っている場合には、充
填時にこれが内袋4の後部奥壁に激しく衝突すると、内
袋4の後部奥壁が削り取られてその粉砕物や粉(フィル
ムカス)がレジンペレットに混入することになる。
【0011】この内袋4が、前述したようにポリオレフ
ィン系の樹脂フィルムで形成されている場合、充填物が
ポリエチレンテレフタレート(PET)レジンペレット
である時には充填物と内袋4の材質が異なるため、PE
Tレジンペレットに異質の樹脂成分が混入することにな
って、いわゆるコンタミネーションの問題を発生させ
る。
【0012】この発明の目的は、従来のコンテナー用内
袋に輸送物を充填する時に生じる問題を解決するために
なされたもので、例えば充填物が空気輸送されて内袋の
後部奥壁に衝突して当該奥壁を削り取ったとしてもそれ
が異物となって充填された輸送物に対するコンタミネー
ションとならないように工夫されたコンテナー用内袋及
びその製造方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明のコンテナー用
内袋は、前端部及びこれに対向する後端部が閉鎖された
断面四角形状の筒状の内袋本体の前記後端部を閉鎖して
いる閉鎖端面の内側に、前記内袋本体を形成している材
料とは異質の材料で形成されたシートを配置し、このシ
ートが前記内袋本体の前記後端部で前記内袋本体の各壁
面にそれぞれ連接した三角形状の4枚の閉鎖フラップの
内側に貼り付けられて構成されているコンテナー用内袋
において、前記内袋本体の前記前端部は、断面四角形状
の前記内袋本体を、対向する一対の側壁を断面V字型に
折り込んでひだ部を形成した状態で扁平にした時の端部
をヒートシールした後に角形に広げて閉鎖されていると
共に、この閉鎖された前端部に少なくとも内容物充填用
の充填口が形成されていることを特徴とする。
【0014】
【0015】更に、この発明のコンテナー用内袋では、
コンテナー用内袋に充填される内容物が合成樹脂の粒状
物である場合、シートがこの内容物と同じ材料から形成
されていることを特徴とする。更にまた、この発明のコ
ンテナー用内袋では、内袋本体がポリオレフィン系樹脂
から形成され、シートがポリエチレンテレフタレート樹
脂から形成されており、この内袋本体とシートとで構成
されるコンテナー用内袋に入れて輸送される輸送物がポ
リエチレンテレフタレート樹脂のペレットであることを
特徴とする。
【0016】次に、この発明のコンテナー用内袋の製造
方法としては、対向する一対の側壁を断面V字型に折り
込んでひだ部を形成した状態で扁平にされたひだ付き筒
状体の前端部を常法に従って閉鎖し、後端部では4つの
角部を切り落として三角形状の閉鎖フラップを形成し、
この閉鎖フラップの折曲げ線よりひだ付き筒状体の長手
方向中央寄りに位置する仮想の折曲げ線に沿ってひだ付
き筒状体の一壁面を折り曲げながらひだ部を折り起こし
て後端部を拡開し、この拡開部における4つの前記閉鎖
フラップより内側の領域面に、前記筒状体を形成してい
る材料とは異なる材料で形成されたシートを配置し、こ
のシート上に前記各閉鎖フラップを折り重ねて固着して
前記後端部を閉鎖することから構成される。
【0017】このような本発明のコンテナー用内袋の製
造方法では、ひだ付き筒状体が一体成形品として形成さ
れた筒状の樹脂フィルムから構成され、筒状の前記樹脂
フィルムを、対向する一対の側壁を断面V字型に折り込
んで襞部を形成した状態で扁平にして一体成形される
際、これを広げることなく前端部を常法に従って閉鎖
し、後端部にシートを配置する時にのみ当該後端部を拡
開するようにしたことを特徴とする。
【0018】また、この発明のコンテナー用内袋の製造
方法では、コンテナー用内袋に充填される内容物が合成
樹脂の粒状物である場合、前記シートがこの内容物と同
じ材料から形成されていることを特徴とする。その場
合、内袋本体がポリオレフィン系樹脂から形成され、シ
ートがポリエチレンテレフタレート樹脂から形成されて
おり、この内袋本体とシートとで構成されるコンテナー
用内袋に入れて輸送される輸送物がポリエチレンテレフ
タレート樹脂のペレットであることを特徴とする。
【0019】前述したような特徴を備えるコンテナー用
内袋によると、この内袋をコンテナー内に設置した後、
例えばPETレジンペレットを風速を速くした空気輸送
で充填した場合、輸送管から勢いよく飛び出したPET
レジンペレットは内袋の後部奥壁に激しく衝突する。
【0020】しかし、コンテナー用内袋の本体はポリオ
レフィン系樹脂で形成されているが、後部の奥壁にはP
ET樹脂で形成されたシートが貼り付けられているた
め、PETレジンペレットがこのシートに激しく衝突し
てこれを削り取っても同質の材質であるためコンタミネ
ーション即ち異物の混入とはならない。
【0021】また、この発明のコンテナー用内袋の製造
方法によると、内袋本体の後部奥壁に、当該内袋本体と
は異なるシートを配置する時、後部を部分的に開いてシ
ートを配置するようにしているため、コンテナー用内袋
の製造中にゴミ等の塵埃が入り込む余地もなく、従って
このような点からもコンタミネーションの発生をほぼ完
全に排除することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、この発明のコンテナー用内
袋及びその製造方法を図に示される実施形態について更
に詳細に説明する。最初に、この発明の一実施形態に係
るコンテナー用内袋10の構成について説明する。この
コンテナー用内袋10は、図1に示されるように、前端
部11及びこれに対向する後端部12が閉鎖された断面
四角形状の筒状の内袋本体13を備えている。
【0023】この内袋本体13の後端部12は、ほぼ三
角形状の閉鎖フラップ14a、14b、14c、14d
で構成されている。すなわち、内袋本体13の胴部端縁
における4辺にそれぞれ連接した4つの閉鎖フラップ1
4a、14b、14c、14dを、それらの各周縁を接
するように同一平面内に集合配置することで内袋本体1
3の胴部後端面を閉鎖している。
【0024】このように4つの閉鎖フラップ14a、1
4b、14c、14dで閉鎖された内袋本体13の後端
部12において、その後端面(4つの閉鎖フラップで形
成される後面)の内側には、内袋本体13を形成してい
る材料とは異質の材料で形成され且つ内袋本体13の後
端面ほぼ全面の大きさのシート15が配置されている。
このシート15は、4つの閉鎖フラップ14a、14
b、14c、14dの内側に接着により固定されてい
る。
【0025】これにより、内袋本体13とは異質の材料
で形成されたシート15は、内袋本体13の後端部にお
ける内面側に位置し、従って前端面に形成された充填口
(図示せず)に挿入された空気輸送用の輸送管から飛び
出すばら荷が衝突する壁となる。通常、内袋本体13
は、ポリオレフィン系樹脂から一体形成されることが好
ましく、その場合にばら荷が前述したようにPETレジ
ンペレットである時は、このシート15のみをPET即
ちポリエチレンテレフタレートから形成する。
【0026】これにより、PETレジンペレットを空気
輸送によりコンテナー内の内袋10に充填する時、この
内袋10内にPETレジン以外の異質の材料が混入する
コンタミネーションの発生を防ぐことができる。
【0027】次に、コンテナー用内袋10の製造方法に
ついて説明する。図1に示される一実施形態に係るコン
テナー用内袋10は、ポリオレフィン系の合成樹脂で一
体的に筒状に形成されたフィルムチューブから構成され
ている。すなわち、このコンテナー用内袋10は、一体
成形したフィルムチューブを、従来と同様にそれぞれ断
面V字形をしたひだ部が相対向する一対の側部となるよ
うに折り込み、これを扁平状態にしてひだ付き筒状体1
6とされる。
【0028】そして、図2に示されるようにこのひだ付
き筒状体16の一端部(前端部)における表面側と裏面
側で、ひだ部と協働して形成される4つの角部の三角形
部分17をヒートシールすると共に端縁の中間部18も
ヒートシールして閉鎖される。他方、このひだ付き筒状
体16の他端部(後端部)では、図3に示されるように
表面側と裏面側で、ひだ部と協働して形成される4つの
三角形状の角部19を切り落とす。
【0029】この時、各角部19を切り落とすためのカ
ット線19aは、ひだ部の折り込み幅をXとすると、ひ
だ付き筒状体16の後端部12における端縁から寸法X
だけ長手方向中央寄りの位置を通る仮想の横断線19b
が扁平なひだ付き筒状体16の外側縁と交差する点19
cと、ひだ部折り込み線がひだ付き筒状体16の後端部
における端縁と交差する点19dとを結ぶ線となる。
【0030】これにより、ひだ付き筒状体16の後端部
には、図4に示されるように三角形状の4つの閉鎖フラ
ップが形成される。図4ではひだ付き筒状体16が前述
したように扁平状態に折り畳まれているため閉鎖フラッ
プ14cのみが見える。これらの閉鎖フラップ14a、
14b、14c、14dの折曲げ線は、ひだ付き筒状体
16の他端部における端縁から寸法Xだけ内側に寄った
位置を通る仮想の横断線19bであることは明らかであ
る。
【0031】次に、図4に示されるように、この閉鎖フ
ラップ14a、14b、14c、14dの折曲げ線19
bよりひだ付き筒状体16の長手方向中央側に寸法Xだ
け寄った位置を通る仮想の折曲げ線20に沿ってひだ付
き筒状体16の一壁面21を折り曲げながらひだ部を折
り起こして、図5に示されるように後端部12を拡開す
る。
【0032】その後、図6に示されるように、この拡開
部における4つの閉鎖フラップ14a、14b、14
c、14dより内側の四角形領域面に、ひだ付き筒状体
16を形成している材料とは異なる材料で形成されたシ
ート15を配置する。その際、開かれた各閉鎖フラップ
14a、14b、14c、14dの表面には、接着剤塗
布層22が設けられる。この接着剤塗布層22は、両面
接着シートを所定の形状に切って各閉鎖フラップ14
a、14b、14c、14dの表面に貼り付けることに
よって容易に設けることができる。
【0033】そして、図7に示されるようにシート15
上に各閉鎖フラップ14a、14b、14c、14dを
折曲げ線19bで折り曲げて折り重ね、接着剤塗布層2
2によりシート15に接着して後端部12が閉鎖され
る。この時、必要があれば、各閉鎖フラップ14a、1
4b、14c、14dの周縁同士の合わせ目即ち継ぎ目
を適当なテープなどで目張りをしておくことも好まし
い。
【0034】このようにして形成されるコンテナー用内
袋10に充填される内容物が合成樹脂のペレットなどで
ある場合、シート15はこの内容物と同じ材料から形成
されることが好ましい。すなわち、一般的には、内袋本
体13は、ポリオレフィン系樹脂から形成される。
【0035】従って、コンテナー用内袋10内にPET
レジンペレットを充填して輸送するような場合には、シ
ート15は充填物の樹脂ペレットと同じ材質のポリエチ
レンテレフタレート樹脂から形成される。このようにし
てひだ付き筒状体16の両端を閉鎖して構成されたコン
テナー用内袋10は、使用の際に膨らまされて両端部が
角形に成形され、コンテナー内に設置される。
【0036】その際に、必要に応じて、前端部の端面に
内容物であるばら荷を充填するための充填口(図示せ
ず)や、ばら荷をコンテナー用内袋10に空気輸送など
で充填する場合の排気口(図示せず)を形成することが
できる。
【0037】前述したような方法によりコンテナー用内
袋10を製造すると、フィルムチューブ成形装置(図示
せず)から一体的に成形されたフィルムチューブの後端
部を必要最小限度開くだけで、このフィルムチューブと
は異質の材料からなるシートを、内袋に形成した際の後
部奥壁に配置することができるため、このコンテナー用
内袋の製造過程で異物が内袋に入り込む恐れがほとんど
なく、コンタミネーションの発生を防止することができ
る。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のコンテ
ナー用内袋及びその製造方法によれば、内袋本体の後部
奥壁に、この内袋本体を形成している材料とは異なる材
質のシートを配置すると共に内袋本体の前端部は断面四
角形状のこの内袋本体を、対向する一対の側壁を断面V
字型に折り込んでひだ部を形成した状態で扁平にした時
の端部をヒートシールした後に角形に広げて閉鎖し、こ
の閉鎖された前端部に少なくとも内容物充填用の充填口
を形成して構成されていることから、前端部の充填口か
ら空気輸送方式で充填物を当該内袋に充填する際、充填
物が後部奥壁に衝突してこの部分を破損させる恐れがな
く、耐久性を向上させることができ、しかも前端部の閉
鎖に際して内袋本体を開けないためゴミなどの塵埃が入
り込む恐れがなく、コンタミネーションの発生も防ぐこ
とができる。
【0039】更に、この発明のコンテナー用内袋によれ
ば、この内袋に入れて輸送される充填物が例えばPET
レジンペレットである場合には、内袋本体をポリオレフ
ィン系樹脂で形成して、その後部奥壁に配置されるシー
トをこの充填物と同じ材質のポリエチレンテレフタレー
ト樹脂で形成すれば、充填物を内袋に空気輸送で入れる
時に後部奥壁に衝突してこの奥壁を削り取ったとしても
その削りカスは充填物と同質の材料であるためコンタミ
ネーションの発生を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係るコンテナー用内袋
を示す概略的な斜視図である。
【図2】図1に示されるコンテナー用内袋を製造する方
法の一工程であるひだ付き筒状体を示す平面図である。
【図3】図2に示される工程に引き続き、コンテナー用
内袋を製造する方法の次の工程であるひだ付き筒状体を
示す平面図である。
【図4】図3に示される工程に引き続き、コンテナー用
内袋を製造する方法の次の工程であるひだ付き筒状体を
示す平面図である。
【図5】図4に示される工程に引き続き、コンテナー用
内袋を製造する方法の次の工程であるひだ付き筒状体を
示す平面図である。
【図6】図5に示される工程に引き続き、コンテナー用
内袋を製造する方法の次の工程であるひだ付き筒状体を
示す平面図である。
【図7】図2〜図6に示される工程で製造されたコンテ
ナー用内袋を扁平状態で示す平面図である。
【図8】従来のコンテナー用内袋を製造する際、最初の
フィルムチューブからなるひだ付き筒状体を示す部分的
な斜視図である。
【図9】図8に示されるひだ付き筒状体の両端部をヒー
トシールして製造された従来のコンテナー用内袋を扁平
状態にして示す平面図である。
【図10】図9に示される扁平状態にされた従来のコン
テナー用内袋を、使用可能な角形状態に膨らませて示す
斜視図である。
【図11】従来のコンテナー用内袋に空気輸送方式で粒
状物を充填する時、風速が遅い場合の堆積状態を概略的
に示す構成説明図である。
【図12】従来のコンテナー用内袋に空気輸送方式で粒
状物を充填する時、風速が速い場合の堆積状態及び充填
物の輸送管からの飛び出し状態を概略的に示す構成説明
図である。
【符号の説明】
10 コンテナー用内袋 11 前端部 12 後端部 13 内袋本体 14a 閉鎖フラップ 14b 閉鎖フラップ 14c 閉鎖フラップ 14d 閉鎖フラップ 15 シート 16 ひだ付き筒状体 17 三角形部分(角部) 18 中間部 19 角部 19a カット線 19b 仮想の横断線 19c 交差する点 19d 交差する点 20 折曲げ線 21 一壁面 22 接着剤塗布層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−222290(JP,A) 特開 平10−77090(JP,A) 特開 平10−291584(JP,A) 特開 平8−104391(JP,A) 特開 平3−56287(JP,A) 実開 昭59−30892(JP,U) 実開 平5−62490(JP,U) 特公 平3−23438(JP,B2) 特表 平8−509187(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 88/22

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前端部及びこれに対向する後端部が閉鎖
    された断面四角形状の筒状の内袋本体の前記後端部を閉
    鎖している閉鎖端面の内側に、前記内袋本体を形成して
    いる材料とは異質の材料で形成されたシートを配置し、
    このシートが前記内袋本体の前記後端部で前記内袋本体
    の各壁面にそれぞれ連接した三角形状の4枚の閉鎖フラ
    ップの内側に貼り付けられて構成されているコンテナー
    用内袋において、 前記内袋本体の前記前端部は、断面四角形状の前記内袋
    本体を、対向する一対の側壁を断面V字型に折り込んで
    ひだ部を形成した状態で扁平にした時の端部をヒートシ
    ールした後に角形に広げて閉鎖されていると共に、この
    閉鎖された前端部に少なくとも内容物充填用の充填口が
    形成されていることを特徴とする記載のコンテナー用内
    袋。
  2. 【請求項2】 前記コンテナー用内袋に充填される内容
    物が合成樹脂の粒状物である場合、前記シートがこの内
    容物と同じ材料から形成されていることを特徴とする請
    求項1に記載のコンテナー用内袋。
  3. 【請求項3】 前記内袋本体がポリオレフィン系樹脂か
    ら形成され、前記シートがポリエチレンテレフタレート
    樹脂から形成されており、この内袋本体と前記シートと
    で構成される前記コンテナー用内袋に入れて輸送される
    輸送物がポリエチレンテレフタレート樹脂のペレットで
    あることを特徴とする請求項2に記載のコンテナー用内
    袋。
  4. 【請求項4】 対向する一対の側壁を断面V字型に折り
    込んでひだ部を形成した状態で扁平にされたひだ付き筒
    状体の前端部を常法に従って閉鎖し、後端部では4つの
    角部を切り落として三角形状の閉鎖フラップを形成し、
    この閉鎖フラップの折曲げ線より前記ひだ付き筒状体の
    長手方向中央寄りに位置する仮想の折曲げ線に沿って前
    記ひだ付き筒状体の一壁面を折り曲げながら前記ひだ部
    を折り起こして前記後端部を拡開し、この拡開部におけ
    る4つの前記閉鎖フラップより内側の領域面に、前記ひ
    だ付き筒状体を形成している材料とは異なる材料で形成
    されたシートを配置し、このシート上に前記各閉鎖フラ
    ップを折り重ねて固着して前記後端部を閉鎖することか
    ら構成されるコンテナー用内袋の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記ひだ付き筒状体が一体成形品として
    形成された筒状の樹脂フィルムから構成され、筒状の前
    記樹脂フィルムを、対向する一対の側壁を断面V字型に
    折り込んでひだ部を形成した状態で扁平にして一体成形
    される際、これを広げることなく前記前端部を常法に従
    って閉鎖し、前記後端部に前記シートを配置する時にの
    み当該後端部を拡開するようにしたことを特徴とする請
    求項4に記載のコンテナー用内袋の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記コンテナー用内袋に充填される内容
    物が合成樹脂の粒状物である場合、前記シートがこの内
    容物と同じ材料から形成されていることを特徴とする請
    求項4又は5に記載のコンテナー用内袋の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記内袋本体がポリオレフィン系樹脂か
    ら形成され、前記シートがポリエチレンテレフタレート
    樹脂から形成されており、この内袋本体と前記シートと
    で構成される前記コンテナー用内袋に入れて輸送される
    輸送物がポリエチレンテレフタレート樹脂のペレットで
    あることを特徴とする請求項6に記載のコンテナー用内
    袋の製造方法。
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