JP3102613U - 重箱容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】方形の重箱容器に、食材あるいは惣菜の形状を考慮した様々な形状からなる内容器を配設することにより、多種の惣菜から生じる彩り、華やかさやバランス等の意匠性が高く、かつ盛り付けが容易で利便性、経済性の高い重箱容器を提供する。
【解決手段】本実施形態の重箱容器における一の重は、方形の重箱1内に、水平断面が互いに大きさの異なる複数の円形の容器11から14と、水平断面が方形の容器15と、台形の容器16、水平断面が互いに異なる曲面形状の容器17〜19とを配設したものである。
【選択図】図1
【解決手段】本実施形態の重箱容器における一の重は、方形の重箱1内に、水平断面が互いに大きさの異なる複数の円形の容器11から14と、水平断面が方形の容器15と、台形の容器16、水平断面が互いに異なる曲面形状の容器17〜19とを配設したものである。
【選択図】図1
Description
本考案は、食材を収納する容器に係り、特に、内容器の構成に改良を加えた重箱容器に関するものである。
現在では、正月料理の定番となっている御節料理は、幾重にも重ねられた重箱に複数種類の惣菜が彩り華やかに盛り付けられ、その外見の美しさもさることながら、そこに盛り付けられる惣菜の一つ一つに子孫繁栄や勤労、長寿、将来展望などの意味合いが込められ、まさに日本の代表的な風物詩として生活に深く浸透した文化の一つである。
そして、惣菜を盛り付ける重箱容器も御節料理を彩る重要な役割を担っており、材料にひのきを用い、漆で仕上げる等、装飾的な工夫が施されると共に、下記特許文献に示されるように、種々の技術的な工夫もなされている。
特開平10−328005号公報
特開2000−109072号公報
ところで、従来の重箱容器では、上記各文献に示される通り、重箱を複数段重ねる際の工夫や重箱の強度あるいは組立ての便宜を図る等、外形上の工夫が施されているに過ぎない。しかしながら、上記御節料理を例にとって見ても、重箱容器に盛り付けられる惣菜は、平均でも20種類〜30種類にも及ぶのであるから、重箱容器自体に盛り付けることはたとえ熟練の料理人であったとしても非常に骨の折れる作業である。
また、例えば、盛り付け上の便宜を図ってか、重箱容器自体に仕切りを設ける工夫も従来よりなされているが、これらは重箱を単に格子状区切る程度のもので、仮に盛り付けが容易になったとしても、重箱に盛り付けられる惣菜の彩りや、惣菜の組み合わせから生じるバランス感や華やかさが失われることがあり、盛り付けの便宜とデザイン性を両立するようなものはなかった。
本考案は、そのような従来技術の問題点を解決するために提案されたもので、その目的は、御節料理等に用いられる重箱容器の盛り付けを容易とし、あわせて盛り付けられた惣菜全体のバランスや彩りなどのデザイン性をも兼ね備えた優れた重箱容器を提供することである。
上記の目的を達成するため、請求項1の考案は、方形の重箱内に、水平断面が互いに大きさの異なる複数の円形の容器と、水平断面が互いに異なる方形又は台形の容器と、水平断面が互いに異なる曲面形状の複数の容器と、を配設したことを特徴とする。
以上のような態様では、円形、方形、曲面形状という互いに異なる系統の不定形の容器群を、いくつかずつ詰め合わせることにより、多用な食材・惣菜の性状、色彩、種類等に応じた詰め合わせの自由度、作業効率、展示・輸送時の安定性といった技術上の優れた効果が得られる。また、不定形な容器の組合せにより、方形の重箱内に適度なスペースが生まれ、これにより重箱全体にボリューム感が醸し出されると共に、各惣菜の分量が定量化されるため、ボリューム感を出す為の無駄な原材料費の削減が可能となり経済性も高い。
加えて、一貫性のある統一感と変化に富んだ多様性の両立した優れた魅力的なデザイン・視覚効果が演出され、正月等のめでたい場合にふさわしい寿感、食欲増進、購買意欲の喚起をもたらし、精神上、健康上、事業経済上の絶大な効果を奏する。
請求項2記載の考案は、方形の重箱内に、水平断面が互いに大きさの異なる円形の第1群の容器であって、略球状の食材を用いた惣菜を盛り付ける容器を複数配設し、水平断面が互いに異なる方形又は台形の第2群の容器であって、略長尺状の食材を用いた惣菜を盛り付ける容器を複数配設し、水平断面が互いに異なる曲面形状の第3群の容器であって、略不定形状の食材を用いた惣菜を盛り付ける容器を複数配設したことを特徴とする。
この態様では、それぞれ形状の特徴を持った各群の容器ごとに、対応する形状の食材を用いた惣菜を盛り付けることにより、盛り合わせ作業者が盛り易く、盛り付け場所の間違いや盛り忘れも効果的に防止され、作業効率が改善される。加えて、各容器と食材の形状が一致し、統一感が演出されるので、デザイン上の優れた視覚効果も演出される。
請求項3の考案は、方形の重箱内に、水平断面が互いに大きさの異なる複数の円形の容器と、水平断面が波型の容器と、水平断面が互いに異なる方形又は台形の容器と、水平断面が互いに異なる多角形状の複数の容器と、水平断面が方形で、内部が複数領域に仕切られた内重箱容器と、を配設したことを特徴とする。
この態様では、この態様では、内部が仕切られた内重箱容器が用いられているため、方形の重箱内においては、他の容器に比べて相対的に存在感を醸し出すため、重箱容器全体に統一感が広がり、デザイン性が優れたものとなる。
請求項4の考案は、方形の重箱内に、水平断面が互いに大きさの異なる複数の円形の容器であって、粒状の食材を用いた惣菜を盛り付ける容器を配設し、水平断面が波型の容器であって、スライス状の食材と巻物状の惣菜とをその波型に沿って盛り付ける容器を配設し、水平断面が互いに異なる方形又は台形の容器であって、略棒状または半円筒状の食材を用いた惣菜を盛り付ける容器を配設し、水平断面が互いに異なる多角形状の複数の容器であって、略紐状の食材を用いた惣菜と略不定形の惣菜とを盛り付ける容器を配設し、他の容器に比べて大きく、水平断面が方形で、内部が複数領域に仕切られ、左右に対称に流動性の惣菜を盛りつけ、中心に細かい惣菜とを盛り付ける内重箱容器を配設したことを特徴とする。
この態様では、内部を複数領域に仕切った内重箱容器は相対的に大きく構成されているので、例えば、小海老揚げのようなポロポロと細かい惣菜や、テルミドールなどの形状を確実に保持すべき惣菜も盛りつけ容易であり、和洋折衷等の惣菜組合せの自由度が高まる技術的効果がある。加えて、内容器が主たる存在感を演出し、それより小さい周囲の多用な形の容器が、従の関係となるので、重箱全体が見る者に安定感を感じさせ、他の重と組み合わせたときにも、中心的なバランス感覚により、寿ぎの膳の華やかさを効果的に演出する利点がある。
請求項5の考案は、方形の重箱に縦横4領域に仕切られ、第1の領域には、一部が欠けた方形の水平断面の2つの容器を配設し、第2の領域には、半円及び扇状の水平断面の2つの容器、またはこれら2つの容器と方形容器とを配設し、第3の領域には、楕円及びバナナ型の水平断面の2つの容器を配設し、第4の領域には、向き合う面が互いに対応する曲面形状である2つの容器を配設したことを特徴とする。
この態様では、方形の重箱をさらに4つの領域に区切っているので、各領域において、素材感や味付けの類似した惣菜を盛り付けることによって、惣菜同士の風味が混ざり合うことがない。また、例えば汁気の多い惣菜を一領域にまとめて盛り付けることにより、他の惣菜への影響を気にかけることなく、他の領域の盛り付けを行うことができるので、盛り付けの自由度が高まる技術的効果がある。
請求項6の考案は、方形の重箱に縦横4領域に仕切られ、第1の領域には、一部が欠けた方形の水平断面の2つの容器であって、粒状の食材または略円筒状の食材を盛り付ける容器を配設し、第2の領域には、半円及び扇状の水平断面の2つの容器またはこれら2つの容器と方形容器であって、それぞれ略円筒状の食材を輪切りにした食材を盛り付ける容器を配設し、第3の領域には、水平断面が楕円で略方形の食材を盛り付ける楕円の容器と、水平断面がバナナ型で略円筒状の食材をその曲線に沿って盛り付ける容器とを配設し、第4の領域には、向き合う面が互いに対応する曲面形状である2つの容器であって、互いに異なるスライス状の食材を盛り付ける容器を配設したことを特徴とする。
この態様では、4つに区切られた各領域それぞれに不定形の異なる容器を種々組み合せて配設することによって、例えばある領域では荒々しさを、またある領域では艶かしさを、またある領域では整然とした様子を表現するなど、各領域で異なる趣きを醸し出すことができる。
請求項7記載の考案は、前記請求項1、3及び5の重箱容器を任意の上下順序で多段組み合わせしたことを特徴とする。
この態様では、各段ごとに大きさ、形状の異なる容器が複数配設されており、これらの容器は合計で30種類にも及ぶから、盛り付ける者あるいは食す者の趣向に応じて、それぞれ形状に特徴を持った容器に対して、形状あるいは色彩に配慮して好みの惣菜を盛り付けることが可能であるから、著しく盛り付けの自由度が高い。また、盛りつけられる各食材は、容器によって各々隔絶された状態となるため、一つの段に風味や味付けの異なる惣菜を盛りつけたとしても、これらが相互に混ざり合うことはなく、安心して盛り付けを行うことが可能である。
この態様では、各段ごとに大きさ、形状の異なる容器が複数配設されており、これらの容器は合計で30種類にも及ぶから、盛り付ける者あるいは食す者の趣向に応じて、それぞれ形状に特徴を持った容器に対して、形状あるいは色彩に配慮して好みの惣菜を盛り付けることが可能であるから、著しく盛り付けの自由度が高い。また、盛りつけられる各食材は、容器によって各々隔絶された状態となるため、一つの段に風味や味付けの異なる惣菜を盛りつけたとしても、これらが相互に混ざり合うことはなく、安心して盛り付けを行うことが可能である。
請求項8の考案は、前記請求項2、4及び6の重箱容器を任意の上下順序で多段組み合わせしたことを特徴とする。
この態様では、それぞれ形状に特徴を持った容器ごとに、それに見合った形状の食材を用いた惣菜を盛り付けることにより、約30種類近くの惣菜がそれぞれ異なる大きさ、形状の容器に収納されるため、食材をより美しく理に適った形で盛り込むことが可能となるさらに、30種類もの多くの惣菜の盛りつけ位置が容器の大きさによって予め決定されているので、盛り合わせ作業者が盛り易く、盛り付け場所の間違いや盛り忘れも効果的に防止され、作業効率が著しく高い。
この態様では、それぞれ形状に特徴を持った容器ごとに、それに見合った形状の食材を用いた惣菜を盛り付けることにより、約30種類近くの惣菜がそれぞれ異なる大きさ、形状の容器に収納されるため、食材をより美しく理に適った形で盛り込むことが可能となるさらに、30種類もの多くの惣菜の盛りつけ位置が容器の大きさによって予め決定されているので、盛り合わせ作業者が盛り易く、盛り付け場所の間違いや盛り忘れも効果的に防止され、作業効率が著しく高い。
請求項9の考案は、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の考案において、前記各容器は、PET(ポリエチレンテレフタレート)製であることを特徴とする。
この態様では、内容器の素材がPETなので、透明性が高く、各惣菜の視認性が高く、色合いを損なわず引き立て、移り香や色移りがなく、PET素材自体が無味無臭であるから風味を損なわず、柔軟性があるため、詰め合わせ融通性も高く、しかも、リサイクル性に優れ環境保護にも役立つなど、多くの利点が得られる。
この態様では、内容器の素材がPETなので、透明性が高く、各惣菜の視認性が高く、色合いを損なわず引き立て、移り香や色移りがなく、PET素材自体が無味無臭であるから風味を損なわず、柔軟性があるため、詰め合わせ融通性も高く、しかも、リサイクル性に優れ環境保護にも役立つなど、多くの利点が得られる。
以上のように、本考案では、方形の重箱容器に、食材あるいは惣菜の形状を考慮した様々な形状からなる内容器を配設することにより、多種の惣菜から生じる彩り、華やかさやバランス等の意匠性が高く、かつ盛り付けが容易で利便性、経済性の高い重箱容器を提供することが可能となる。
以下、本考案の重箱容器(以下、「本重箱容器」と呼ぶ)を実施するための最良の形態(本実施形態と呼ぶ)について図面を参照して説明する。
すなわち、本重箱容器は、図1〜3にそれぞれ示すように、一の重、二の重及び三の重の三段から構成され、それぞれに特徴を有すると共に、全体の組合せによっても、各重箱を相乗した作用効果を奏するものである。そこで、以下、一の重からその構成、作用、効果について順に説明する。
〔一の重について〕
図1に示すように、本実施形態の重箱容器における一の重は、方形の重箱1内に、水平断面が互いに大きさの異なる複数の円形の容器11から14と、水平断面が方形の容器15と、台形の容器16、水平断面が互いに異なる曲面形状の容器17〜19とを配設したものである。
図1に示すように、本実施形態の重箱容器における一の重は、方形の重箱1内に、水平断面が互いに大きさの異なる複数の円形の容器11から14と、水平断面が方形の容器15と、台形の容器16、水平断面が互いに異なる曲面形状の容器17〜19とを配設したものである。
そして、これら各容器には、それぞれの形状に合わせて、次のような惣菜が盛り付けられる。すなわち、円形容器11〜14には、主として略球状の惣菜が盛り付けられる。具体的には、容器11には渋皮栗や金柑の蜜煮等比較的大粒の惣菜が盛り付けられ、容器12には栗金団が、容器13にはオリーブの実が、容器14には長老木の酢漬けが盛り付けられる。
また、方形又は台形の容器15、16には、略長尺状の食材が盛り付けられる。具体的には、容器15には姫竹が、容器16には金平牛蒡が盛り付けられる。さらに、曲面形状の容器17、18にはこの形状に合わせて略不定形状の食材を用いた惣菜が盛り付けられる。具体的には、容器17にはプラムの白ワイン煮が、容器18には花豆が、容器19には雷こんにゃくが盛り付けられる。このようにして盛り付けられた重箱容器の盛り付け例を参考図として図4に示す。
以上のように構成される本実施形態の一の重を成す重箱容器1は、具体的に以下のような作用効果を奏するものである。すなわち、円形、方形、曲面形状という互いに異なる系統の不定形の容器群を、いくつかずつ詰め合わせることにより、多用な食材・惣菜の性状、色彩、種類等に応じた詰め合わせの自由度、作業効率、展示・輸送時の安定性といった技術上の優れた効果が得られる。また、不定形な容器の組合せにより、方形の重箱内に適度なスペースが生まれ、これにより重箱全体にボリューム感が醸し出されると共に、各惣菜の分量が定量化されるため、ボリューム感を出す為の無駄な原材料費の削減が可能となり経済性も高い。
また、一貫性のある統一感と変化に富んだ多様性の両立した優れた魅力的なデザイン・視覚効果が演出され、正月等のめでたい場合にふさわしい寿感、食欲増進、購買意欲の喚起をもたらし、精神上、健康上、事業経済上の絶大な効果を奏する。
さらに、それぞれ形状の特徴を持った各群の容器ごとに、対応する形状の食材を用いた惣菜を盛り付けることにより、盛り合わせ作業者が盛り易く、盛り付け場所の間違いや盛り忘れも効果的に防止され、作業効率が改善される。加えて、各容器と食材の形状が一致し、統一感が演出されるので、デザイン上の優れた視覚効果も演出される。
なお、この各容器は、主としてPET(ポリエチレンテレフタレート)材からなる筒状であるため、下部から食材の汁気などが流出することがない。さらに、内容器の素材がPETであることにより、透明性が高く、各惣菜の視認性が高く、色合いを損なわず引き立て、移り香や色移りがなく、PET素材自体が無味無臭であるから風味を損なわず、柔軟性があるため、詰め合わせ融通性も高く、しかも、リサイクル性に優れ環境保護にも役立つなど、多くの利点が得られる。
また、参考図(図4)では、金柑と栗が盛られた容器11の外装に籠を設けているため、PET材による内容器との組み合わせにより、籠盛の雰囲気を出しながら汁物の盛り付けを可能としている。
〔二の重について〕
図2に示すように、本実施形態の重箱容器におけるニの重は、方形の重箱2内に、水平断面が互いに大きさの異なる複数の円形の容器20〜22と、水平断面が波型の容器23、24と、水平断面が方形の容器25と、台形の容器26と、水平断面が互いに異なる多角形状の複数の容器27、28と、水平断面が方形で、内部が複数領域に仕切られた内重箱容器29と、を配設したものである。
図2に示すように、本実施形態の重箱容器におけるニの重は、方形の重箱2内に、水平断面が互いに大きさの異なる複数の円形の容器20〜22と、水平断面が波型の容器23、24と、水平断面が方形の容器25と、台形の容器26と、水平断面が互いに異なる多角形状の複数の容器27、28と、水平断面が方形で、内部が複数領域に仕切られた内重箱容器29と、を配設したものである。
そして、これら各容器には、それぞれの形状に合わせて、次のような惣菜が盛り付けられる。すなわち、円形の容器20〜22には、粒状の食材を用いた惣菜が盛り付けられる。例えば、容器20にはイクラの醤油漬けを、容器21には松前漬けを、容器22にはサザエの醤合煮を盛り付ける。また、波型の容器23、24には、スライス状の食材と巻物状の惣菜とをその波型に沿って盛り付ける。例えば、容器23にはドライサーモンのスライスを、容器24には鰊の昆布巻きを盛り付ける。
また、方形又は台形の容器25、26には略棒状または半円筒状の食材を用いた惣菜を盛り付ける。例えば、容器25には紅白かまぼこを、容器26には数の子を盛り付ける。さらに、多角形状の複数の容器27、28には紐状の食材を用いた惣菜と略不定形の惣菜とを盛り付ける。具体的には、容器27にはクラゲの冷菜を、容器28には真鱈の甘露煮を盛り付ける。
そして、方形の内重箱容器29には仕切りを境に左右には対称に流動性の惣菜を盛りつけ、中心に細かい惣菜とを盛り付ける。具体的には、左右に風味の異なるテルミドールを盛り付け、中心には広東風の桜海老を盛り付ける。このようにして盛り付けられた重箱容器の盛り付け例を参考図として図5に示す。
以上のように構成される本実施形態のニの重を成す重箱容器2は、具体的に以下のような作用効果を奏するものである。すなわち、二の重においては、内部が仕切られた内重箱容器29が用いられ、この容器29は、方形の重箱2内においては、他の容器に比べて相対的に存在感を醸し出すため、重箱容器2全体に統一感が広がり、デザイン性が優れたものとなる。
また、同様に、内部を複数領域に仕切った内重箱容器29は相対的に大きく構成されているので、例えば、小海老揚げのようなポロポロと細かい惣菜や、テルミドールなどの形状を確実に保持すべき惣菜も盛りつけ容易であり、和洋折衷等の惣菜組合せの自由度が高まる技術的効果がある。加えて、内容器が主たる存在感を演出し、それより小さい周囲の多用な形の容器が、従の関係となるので、重箱全体が見る者に安定感を感じさせ、他の重と組み合わせたときにも、中心的なバランス感覚により、寿ぎの膳の華やかさを効果的に演出する利点がある。
〔三の重について〕
図3に示すように、本実施形態の重箱容器における三の重は、方形の重箱3内に縦横4領域に仕切られ、第1の領域31には一部が欠けた方形の水平断面の2つの容器31a、31bを配設し、第2の領域32には半円状の容器32aと扇状の容器32bと方形容器32cとを配設している。また、第3の領域33には楕円形の容器33aとバナナ型の容器33bを配設し、第4の領域には向き合う面が互いに対応する曲面形状である2つの容器34aと34bとを配設している。
図3に示すように、本実施形態の重箱容器における三の重は、方形の重箱3内に縦横4領域に仕切られ、第1の領域31には一部が欠けた方形の水平断面の2つの容器31a、31bを配設し、第2の領域32には半円状の容器32aと扇状の容器32bと方形容器32cとを配設している。また、第3の領域33には楕円形の容器33aとバナナ型の容器33bを配設し、第4の領域には向き合う面が互いに対応する曲面形状である2つの容器34aと34bとを配設している。
そして、これら各容器には、それぞれの形状に合わせて、次のような惣菜が盛り付けられる。すなわち、第1の領域31における方形の容器31aには粒状の食材が、また容器31bには略円筒状の食材が盛り付けられる。具体的には、容器31aには豚そぼろが、容器31bにはスライスされたチャーシューの塊盛り付けられる。
また、第2の領域32における半円及び扇状の容器32a、32bまたは方形の容器32cにはそれぞれ略円筒状の食材を輪切りにした食材が盛り付けられる。具体的には、容器32aには若鳥の2色巻きを形状に沿って盛り付け、容器32bには伊達巻をこの容器の円弧に沿って並べ、容器32cには鶏肉を盛り付ける。
次に、第3の領域33においては、楕円状の容器33aには略方形の食材を盛り付け、バナナ型の容器33bには略円筒状の食材をその曲線に沿って盛り付ける。具体的には、容器33aには牛しぐれ煮を盛り付け、容器33bには牛牛蒡巻きを盛り付ける。さらに、第4の領域において、曲面形状の容器34a、34bには互いに異なるスライス状の食材を盛り付ける。具体的には、34aにはグースパストラミを、34bには鴨のローストを盛り付ける。このようにして盛り付けられた重箱容器の盛り付け例を参考図として図6に示す。
以上のように構成される本実施形態の三の重を成す重箱容器3では、具体的に以下のような作用効果を奏するものである。すなわち、方形の重箱3をさらに4つの領域に区切っているので、各領域31〜34において、素材感や味付けの類似した惣菜を盛り付けることによって、惣菜同士の風味が混ざり合うことがない。また、例えば汁気の多い惣菜を一領域にまとめて盛り付けることにより、他の惣菜への影響を気にかけることなく、他の領域の盛り付けを行うことができるので、盛り付けの自由度が高まるという技術的効果がある。
さらに、4つに区切られた各領域それぞれに不定形の異なる容器を種々組み合せて配設することによって、例えば領域31では粒状の豚そぼろとチャーシューの塊というように荒々しさを表し、また領域32では、容器が円弧を描き、さらに惣菜も鳥の2色巻きや伊達巻のように円弧を成すものを用いることによって艶かしさ表す。さらに、領域34では、例えば鴨肉あるいは牛肉のスライスが左右対称に並ぶことによって整然とした様子を表現する。このように、配設される容器の形状及び惣菜の種類によって、各領域ごとに異なる趣きを醸し出すことができ、デザイン性の高い重箱容器を提供することが可能である。
〔各重箱の組み合わせ〕
上記のように各重箱ごとに独特の構成、作用効果を奏する本実施形態は、各重箱を組み合せて用いた場合には、以下のようなメリットがある。すなわち、各段ごとに大きさ、形状の異なる容器が複数配設されており、これらの容器は合計で30種類にも及ぶから、盛り付ける者あるいは食す者の趣向に応じて、それぞれ形状に特徴を持った容器に対して、形状あるいは色彩に配慮して好みの惣菜を盛り付けることが可能であるから、著しく盛り付けの自由度が高い。また、盛りつけられる各食材は、容器によって各々隔絶された状態となるため、一つの段に風味や味付けの異なる惣菜を盛りつけたとしても、これらが相互に混ざり合うことはなく、安心して盛り付けを行うことが可能である。なお、各重箱容器1〜3を組み合わせた様子を参考図として図7に示した。
上記のように各重箱ごとに独特の構成、作用効果を奏する本実施形態は、各重箱を組み合せて用いた場合には、以下のようなメリットがある。すなわち、各段ごとに大きさ、形状の異なる容器が複数配設されており、これらの容器は合計で30種類にも及ぶから、盛り付ける者あるいは食す者の趣向に応じて、それぞれ形状に特徴を持った容器に対して、形状あるいは色彩に配慮して好みの惣菜を盛り付けることが可能であるから、著しく盛り付けの自由度が高い。また、盛りつけられる各食材は、容器によって各々隔絶された状態となるため、一つの段に風味や味付けの異なる惣菜を盛りつけたとしても、これらが相互に混ざり合うことはなく、安心して盛り付けを行うことが可能である。なお、各重箱容器1〜3を組み合わせた様子を参考図として図7に示した。
それぞれ形状に特徴を持った容器ごとに、それに見合った形状の食材を用いた惣菜を盛り付けることにより、約30種類近くの惣菜がそれぞれ異なる大きさ、形状の容器に収納されるため、食材をより美しく理に適った形で盛り込むことが可能となるさらに、30種類もの多くの惣菜の盛りつけ位置が容器の大きさによって予め決定されているので、盛り合わせ作業者が盛り易く、盛り付け場所の間違いや盛り忘れも効果的に防止され、作業効率が著しく高い。
1、2、3…重箱容器
Claims (9)
- 方形の重箱内に、
水平断面が互いに大きさの異なる複数の円形の容器と、
水平断面が互いに異なる方形又は台形の容器と、
水平断面が互いに異なる曲面形状の複数の容器と、
を配設したことを特徴とする重箱容器。 - 方形の重箱内に、
水平断面が互いに大きさの異なる円形の第1群の容器であって、略球状の食材を用いた惣菜を盛り付ける容器を複数配設し、
水平断面が互いに異なる方形又は台形の第2群の容器であって、略長尺状の食材を用いた惣菜を盛り付ける容器を複数配設し、
水平断面が互いに異なる曲面形状の第3群の容器であって、略不定形状の食材を用いた惣菜を盛り付ける容器を複数配設したことを特徴とする重箱容器。 - 方形の重箱内に、
水平断面が互いに大きさの異なる複数の円形の容器と、
水平断面が波型の容器と、
水平断面が互いに異なる方形又は台形の容器と、
水平断面が互いに異なる多角形状の複数の容器と、
水平断面が方形で、内部が複数領域に仕切られた内重箱容器と、
を配設したことを特徴とする重箱容器。 - 方形の重箱内に、
水平断面が互いに大きさの異なる複数の円形の容器であって、粒状の食材を用いた惣菜を盛り付ける容器を配設し、
水平断面が波型の容器であって、スライス状の食材と巻物状の惣菜とをその波型に沿って盛り付ける容器を配設し、
水平断面が互いに異なる方形又は台形の容器であって、略棒状または半円筒状の食材を用いた惣菜を盛り付ける容器を配設し、
水平断面が互いに異なる多角形状の複数の容器であって、略紐状の食材を用いた惣菜と略不定形の惣菜とを盛り付ける容器を配設し、
水平断面が方形で、内部が複数領域に仕切られ、左右に対称に流動性の惣菜を盛りつけ、中心に細かい惣菜とを盛り付ける内重箱容器と、
を配設したことを特徴とする重箱容器。 - 方形の重箱に縦横4領域に仕切られ、
第1の領域には、一部が欠けた方形の水平断面の2つの容器を配設し、
第2の領域には、半円及び扇状の水平断面の2つの容器、またはこれら2つの容器と方形容器とを配設し、
第3の領域には、楕円及びバナナ型の水平断面の2つの容器を配設し、
第4の領域には、向き合う面が互いに対応する曲面形状である2つの容器を配設したことを特徴とする重箱容器。 - 方形の重箱に縦横4領域に仕切られ、
第1の領域には、一部が欠けた方形の水平断面の2つの容器であって、粒状の食材または略円筒状の食材を盛り付ける容器を配設し、
第2の領域には、半円及び扇状の水平断面の2つの容器またはこれら2つの容器と方形容器であって、それぞれ略円筒状の食材を輪切りにした食材を盛り付ける容器を配設し、
第3の領域には、水平断面が楕円で略方形の食材を盛り付ける楕円の容器と、水平断面がバナナ型で略円筒状の食材をその曲線に沿って盛り付ける容器とを配設し、
第4の領域には、向き合う面が互いに対応する曲面形状である2つの容器であって、互いに異なるスライス状の食材を盛り付ける容器を配設したことを特徴とする重箱容器。 - 前記請求項1、3及び5の重箱容器を任意の上下順序で多段組み合わせしたことを特徴とする重箱容器。
- 前記請求項2、4及び6の重箱容器を任意の上下順序で多段組み合わせしたことを特徴とする重箱容器。
- 前記各容器は、PET(ポリエチレンテレフタレート)製であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の重箱容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003273529U JP3102613U (ja) | 2003-12-26 | 2003-12-26 | 重箱容器 |
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