JP3102612B2 - 凍結小胞体 - Google Patents

凍結小胞体

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JP3102612B2 JP05206970A JP20697093A JP3102612B2 JP 3102612 B2 JP3102612 B2 JP 3102612B2 JP 05206970 A JP05206970 A JP 05206970A JP 20697093 A JP20697093 A JP 20697093A JP 3102612 B2 JP3102612 B2 JP 3102612B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ドラッグデリバリーシ
ステムとしての生体内でのターゲッティングあるいは徐
放性材料としての利用やヘモグロビン(以下、Hbとい
う。)溶液を内包させた人工酸素運搬体への利用等、多
くの利用価値のあるリン脂質小胞体(以下、小胞体とい
う。)の長期安定保存を可能とする凍結体、即ち、凍結
リン脂質小胞体(以下、凍結小胞体という。)に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】小胞体は薬物のキャリアとしての応用の
検討が数多く進められているが、凝集や融合または各種
刺激による破壊があるなど不安定なものであり、長期保
存を可能にするには、添加剤や重合性リン脂質成分の高
分子化により安定化するのが一般的な手段である。
【0003】小胞体の凍結体としの保存安定性について
は、例えば、糖やグリセロールを凍結保護剤として添加
すると凍結保存を行なうことができる(K.Miyaj
ima,et al.,Chem.Pharm.Bul
l.,34,2689(1986);G.Straus
& H.Hauser,Proc.Natl.Aca
d.Sci.USA,83,2422(1986);
D.J.A.Crommelin & E.M.G.v
an Bommel,Pharmaceutical
Res,159(1984))。しかし、小胞体に対す
るその添加量は、100mM以上を必要とし、ここに得
る分散溶液は粘性や浸透圧が高くなることが問題とされ
ている。
【0004】また、二糖類を親水部に有するコレステロ
ール誘導体を小胞体表面に導入すると、凍結融解したと
き、もとの小胞体構造を維持してはいるものの、糖鎖が
短いため充分な安定性を得るには小胞体に対し該コレス
テロール誘導体の30mol%の添加を必要とする
(R.P.Goodrich,et al.,Biop
hys,J.53 121a(1988);R.P.G
oodrich & J.D.Baldeschwie
der,Cryobiology,22,367(19
91))。
【0005】さらに、三糖類の末端アノマー位にホスフ
ァチジルエタノールアミンを結合した糖脂質を小胞体に
導入すると、凍結融解を行なった後の内包色素分子(カ
ルセイン)の漏出が低く抑えられることが報告されてい
る(Y.S.Park &L.Huang,Bioch
im.Biophys.Acta,1124,241
(1992))。しかし、糖鎖長が短いので充分な安定
性を得るためには小胞体に100mMのトレハロースの
添加を必要としている。
【0006】一方、多糖類にアルキル鎖を結合した糖脂
質で小胞体表面を被覆することにより凍結融解後も粒径
が維持されることが報告されているが(M.G.L.E
lferink,et al.,Biochim.Bi
ophys.Acta,1106,23(199
2))、構造が不明確であり、効果との相関を特定付け
ることは困難である。
【0007】ポリビニルアルコールを親水部にもつ界面
活性剤で表面を被覆した小胞体は、凍結融解しても封入
インスリンの漏出と粒径の変化が低く抑えられることが
報告されているが(川島嘉明ら,日本薬学会第113年
会講演要旨集4、29FCー16ー1(1993))、
その効果は充分ではない。また、ポリビニルアコールの
体内での代謝径路も明らかとされていない。
【0008】本発明者らは、小胞体の安定化剤として、
長鎖アルキルを、構造の明確なオリゴ糖にエステル結合
したオリゴ糖脂質(以下、糖脂質という。)(特開平1
ー294701号公報)やオリゴ糖鎖末端アノマー位に
エーテル結合(特願平4ー126716号発明および特
願平4ー206136号発明)した糖脂質、同アミド結
合(特願平4ー148922号発明および特願平4ー1
91364号発明)ならびに同エステル結合(特願平5
−75016号発明)した糖脂質が小胞体の凝集や融合
の抑制剤等に使用できることを開示した。これは、小胞
体表面から伸びたオリゴ糖鎖が、小胞体間または小胞体
と細胞や蛋白質との間の接近を妨げる効果を利用したも
のであり、糖鎖が2〜30単位数のものが優れた抑制効
果があることも開示した。さらにまた、これら糖脂質を
導入した小胞体は、減圧乾燥することにより小胞体の構
造を維持した安定な乾燥体とすることができ、純水を添
加して振盪すれば、もとの分散液系に復元し得ることも
開示した(特願平5−75017号発明)。一方、該糖
脂質を安定化剤とした小胞体の凍結体に係る事項につい
ての既往の開示はない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明におい
ては、長時間保存可能で、しかも,単に融解するのみで
もとの構造と機能を保持・発現することのできる凍結小
胞体を得ることを技術的課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記する課題
を解決するために、糖質液を介することなしに得ること
ができる凍結小胞体に関するものである。即ち、本発明
は、小胞体に糖脂質を導入し凍結したことを特徴とする
凍結小胞体に係るものである。
【0011】以下に、本発明を詳細に説明する。本発明
に使用する糖脂質は、その構造が糖単位数4〜30の整
数で構成された還元糖の還元性末端基であるアルドース
のアノマー位に長鎖アルキルもしくは長鎖アルケニル
基、グリセロ骨格またはコレステロール等の疎水性基
結合しているものであれば、生体からの抽出物であって
も、化学合成物であってもよい。生体由来糖質として
は、例えば、グリセロ糖脂質やスフィンゴ糖脂質などが
挙げられる。好ましくは、炭素数12〜22の長鎖アル
キルもしくは1から4の不飽和結合をもつ炭素数12〜
22の長鎖アルケニルをオリゴ糖鎖末端アノマー位にエ
ステル結合した構造の明確な糖脂質、同アルキルもしく
はアルケニルをオリゴ糖鎖末端アノマー位にエーテル結
合した構造の明確な糖脂質、同アルキルもしくはアルケ
ニルをオリゴ糖鎖末端アノマー位にアミド結合した構造
の明確な糖脂質、あるいは、2本の長鎖アルキルを有す
るアミドのN位にオリゴ糖鎖末端アノマー位に結合した
構造の明確な糖脂質がそれぞれ有効である。
【0012】次に、糖脂質、即ち、糖単位数4〜30の
整数で構成された糖脂質を小胞体膜成分として導入する
方法を記す。糖脂質とリン脂質など小胞体成分とをクロ
ロホルム、エーテルまたはこれらとメタノールとの混合
溶媒に溶解し、これをナス型フラスコ内で減圧乾燥し、
該フラスコの内壁に混合脂質の薄膜を形成させる。ある
いは、前記糖脂質と小胞体成分とをシクロヘキサン、ベ
ンゼン、ジオキサンまたはこれらとメタノールとの混合
溶媒に溶解し、これを凍結乾燥することにより混合脂質
の粉末を得る。糖脂質の含有量は総脂質に対し0.1〜
50mol%、好ましくは1〜10mol%とする。ま
た、糖脂質とリン脂質などの混合脂質をベンゼンなどの
有機溶媒に溶解後、少量のマンニトールを添加し、スプ
レードライ法により混合脂質粉末を得る。
【0013】小胞体に内包せしめる機能性物質およびプ
ローブが水溶性である場合には、前記混合脂質薄膜また
は粉末に機能性物質およびプローブ(例えば、ビタミン
C、グルタチオン、カルボキシフルオレセイン(以下、
CFという。)、グルコース、カルセイン、セファクロ
ル、セファゾリンナトリウム、ダウノマイシン、アドリ
アマイシン等)の水溶液を添加し振盪または攪拌して多
重層小胞体を得る。
【0014】同様に、小胞体に内包せしめる機能性蛋白
質(例えば、インスリン、カタラーゼ、スーパーオキサ
イドディムスターゼ、Hb、エラスチン、コラーゲン
等)水溶液も前記操作により小胞体の内水相として多重
層小胞体を得ることができる。
【0015】ここで、好ましくは前記内水相水溶液に、
グルコース、マルトース、ショ糖等の糖類を50mM以
上、好ましくは、75〜150mM添加することにより
凍結時の機能性物質の失活を抑えることができる。この
際、外水相には糖は全く必要がない。さらに、混合脂質
のエーテルまたはジクロロメタン溶液を該機能性物質水
溶液に添加して逆相法により多重層小胞体を調製するこ
ともできる。
【0016】機能性物質またはプローブが脂溶性である
場合(例えば、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、
ビタミンK、サリチル酸、プロゲステロン、テストステ
ロンプロピオネート、エストラジオオール、ニフェジピ
ン(以下、NFという。)、エリスロマイシン、プロス
タグランジン)では、該機能製物質を混合脂質を含んだ
有機溶媒の溶液に溶解し、次いで、前記した方法により
凍結乾燥粉末、または、薄膜、あるいは、スプレイドラ
イ粉末となし、これに純水または緩衝溶液あるいは生理
食塩水を添加して、振盪または攪拌することにより多重
層小胞体を得ることができる。
【0017】ここに得たそれぞれの多重層小胞体分散液
は超音波照射するか、または、マイクロフルイダイザー
で処理するか、あるいは、エクストルージョン法により
多段階的に孔径の異なるフィルター通過を行なわせるこ
とにより所望の粒径に制御することができる。次いで、
外水相の未内包物質をゲルろ過カラムあるいは血漿分離
用ホローファイバーモジュールにより除去したあとその
まま用いるか、遠心洗浄で外水相部分を除去し、さら
に、超遠心機により濃縮することにより濃厚な糖脂質導
入小胞体を得ることができる。また、他の調製方法に
は、機能性物質内包小胞体分散液に糖脂質の分散液を添
加して静置することにより、外水相に面した小胞体膜表
面に糖脂質を導入する方法もある。このとき、機能性物
質内包小胞体分散液の混合脂質濃度(以下、脂質濃度と
いう。)は、0.05〜15g/dlを必要とする。
【0018】機能性物質内包小胞体の凍結方法は、ドラ
イアイスと有機溶剤(例えば、メタノール、アセトン、
エタノール)を単独若しくは混合した冷媒、あるいは、
液体窒素、液体ヘリウムなどに試料の入った容器を浸漬
し瞬時に凍結させる。ここに得る凍結小胞体を−5℃以
下の温度で冷凍保存すると少なくとも1カ月間以上、ほ
ぼ1カ年間は安定に保存することができる。
【0019】本発明の凍結小胞体の再生は、これを室温
で放置すればよいが、迅速に再生を行なうには、30℃
以上の温水、好ましくは、35〜60℃の温水に容器ご
と浸漬して振盪すればよい。また、凍結小胞体の安定性
は再生して得られた小胞体の光散乱測定や透過型電子顕
微鏡観察による粒径の変化、分散液の濁度変化の測定、
あるいは、小胞体に内包させた機能性物質の漏出量の測
定から評価することができる。その漏出量は、分散液を
ゲルろ過し、全分画の機能性物質の量と小胞体分画中の
機能性物質の量の差分として求めることができる。さら
に、濃度消光したCFやカルセイン等の内包蛍光物質は
漏出すると蛍光を発するので、これを蛍光測定により検
出して算定する。本発明により得た凍結小胞体の粒径
は、凍結・解凍操作の前後に殆ど変化なく、解凍後も漏
出率が5%以下と極めて低く抑えることができる。
【0020】
【作用】効率よく小胞体の表面を糖鎖で覆うためには、
小胞体の安定化剤として糖脂質を用いることが有力手段
である。糖脂質の糖鎖長に関しては、凍結小胞体となし
たとき糖単位数が3以下のものは十分な効果が無く、高
分子になると小胞体の凝集を誘発する。従って、糖脂質
は糖鎖がオリゴマー程度であり糖単位数が4〜30のオ
リゴ糖鎖、好ましくは5〜15のオリゴ糖鎖を有するも
のがよく、そのときは、小胞体の凍結体に十分な安定性
を賦与することができる。即ち、それぞれの目的に利用
される小胞体を固体として保存することが可能であり、
使用時に融解すれば、凍結操作前の分散液に戻すことが
できる。
【0021】本発明により、不安定な機能性物質を小胞
体に担持または内包させたまま凍結保存することが可能
となるために、機能性物質の活性を失うことなく長期保
存が可能であり、緊急時には該凍結製剤を融解させて使
用が可能となり、該機能性物質の活性度の高い状態で迅
速に対処できる。また、小胞体を多量に体内投与する際
には、小胞体分散液の浸透圧が生理条件と同一で、しか
も小胞体濃度が高いことが要求されるが、本発明の凍結
小胞体では添加糖質を必要としないため、浸透圧上昇は
起こらず、融解して直ちに使用することができる。ま
た、融解後の粒径の増大が起こらないため、小胞体の血
中滞留時間が低下することがなく、内包物が漏出しない
ので運搬効率も低下しない。さらに、少量の糖脂質の導
入で凍結小胞体を安定保存することが可能であるため、
該小胞体の物理的特性を大きく変化させることはない。
【0022】
【実施例】以下に実施例をもってさらに詳細に説明す
る。 実施例1.ヘキサデシルマルトペンタオンアミド(以
下、CMPAという。)8. 8mgをメタノール1ml
に溶解させ、ジパルミトイルグリセロホスファチジルコ
リン(以下、DPPCという。)100mgを含むクロ
ロホルム溶液と混合し(モル比:DPPC/CMPA=
50/3)、該混合溶液についてロータリーエバポレー
ターを用いてナス型フラスコの内壁に薄膜を形成せしめ
た。ここに、少量のガラスビーズとともに、トリス緩衝
溶液(20mM、pH7. 4)を用いて調製したCF水
溶液(50mM)10mlを添加し、50℃にて攪拌し
た。進んで、前記の如くして得た小胞体分散液はエクス
トルージョン法により粒径117±31nm(商品名:
Particle Analyser N4−SD;コ
ールター社製)のCF内包小胞体分散液となした.つい
で、未内包CFはゲルろ過(10mmd×100mm
h、商品名:セファロース CL−4B;ファルマシア
社製)により除去し、脂質濃度を0. 1g/dlとし
た。
【0023】前記CF内包小胞体分散液1mlをドライ
アイス/メタノール寒剤にて凍結し、直ちに、25℃に
て融解させた後、該小胞体分散液の蛍光強度を測定し
た。さらに、Triton X−100(商品名:キシ
ダ化学製)を用いて小胞体を破壊したときの蛍光強度か
ら、CFの漏出率を測定したところ、4. 8%であり、
粒径は121±45nmであった。
【0024】前記実施例1の結果を後記する比較例1お
よび比較例2の結果と比較する。 比較例1.実施例1のCF内包小胞体分散液についてC
MPAを含まない系について同様の凍結融解を行った。
その結果、融解後のCF漏出率は58. 9%とかなり高
いものであった。
【0025】比較例2.実施例1のCF内包小胞体分散
液について、ヘキサデシルマルトトリオンアミド(以
下、CMTAという。)を糖脂質として用いた系につい
ても同様の凍結融解を行った。融解後のCF漏出率は2
7. 9%とかなり高いものであり、三糖誘導体では凍結
融解に対する小胞体の安定化効果は不十分であった。従
って、実施例1において小胞体に糖脂質を導入したこと
により、該小胞体は凍結融解に対してより安定なものに
なったということができる。
【0026】実施例2.CMPA96mgをメタノール
2mlに溶解し、DPPC、コレステロール(以下、C
hol. という。)およびパルミチン酸(以下、PAと
いう。)からなる混合脂質(モル比:DPPC/Cho
l. /PA/CMPA=7/7/2/1. 5)500m
gを含むクロロホルム溶液20mlと混合した。該混合
溶液につきロータリーエバポレーターを用いてナス型フ
ラスコの内壁に薄膜を形成せしめた。得られたナス型フ
ラスコ内壁の薄膜に、濃度40g/dlの精製したスト
ローマ除去Hb水溶液10mlを添加・振盪したのち、
エクストルージョン法により粒径207±86nmのH
b内包小胞体分散液を得た。外水相Hbはゲルろ過にて
除去し、超遠心処理(50000×g、60分)して上
澄みを除去し、生理食塩水を添加、再分散し、総脂質濃
度を10g/dlとした。
【0027】前記Hb内包小胞体分散液0. 5mlをド
ライアイス/メタノール寒剤にて凍結した後、該凍結小
胞体を25℃にて静置し融解させ、ゲルろ過した。その
Hb小胞体分画とHb溶液分画のHb濃度(シアン−メ
トヘモグロビン法により定量)から、Hb漏出率を算出
したところ、2. 5%であった。また、粒径分布は19
9±70nmであり、凍結融解前後において粒径の変化
は殆ど認められなかった。この凍結小胞体をアンプル瓶
中に窒素下封入して−5℃にて保存したが、1年後、融
解したところ、粒径分布は212±89nmであり、漏
出率は3. 0%であったので、本発明により小胞体の長
期保存が可能であることが明かとなった。
【0028】前記実施例2の結果を後記する比較例3お
よび比較例4の結果と比較する。 比較例3.実施例2のHb小胞体分散液において、糖脂
質を含まない系について実施例2と同様の凍結融解を行
った。融解後のHb漏出率は11. 5%であった。ま
た、外水相にマルトースを血液の浸透圧(300mOs
m)を超える400mMに相当する量を添加しても、H
b漏出率は5. 1%に抑えられる程度であった。ただ
し、この場合、浸透圧バランスが崩れるため、コロイド
浸透圧の調整が必要となり、このままでは容易に使用で
きない。
【0029】比較例4.セロトリオースのアノマー位に
ドデシルアルコールをエーテル結合させた糖脂質(1−
O−セロトリオーシルドデカン(以下、CTDとい
う。))を使用してベンゼン溶液からの凍結乾燥により
得た混合脂質(モル比:DPPC/Chol. /PA/
CTD=7/7/2/1. 5)500mgより、実施例
2と同様の方法に従い、濃厚Hb内包小胞体分散液(脂
質濃度10g/dl、平均粒径225±88nm)を調
製し凍結融解を行った。該凍結小胞体の融解後のHb漏
出率は8. 6%であり、平均粒径は259±121nm
と多分散になり、濁度が上昇していた。従って、凍結す
る小胞体に導入する糖脂質としては、単糖類の誘導体は
凍結小胞体の安定性賦与に不適当であった。
【0030】実施例3.糖脂質として糖鎖末端アノマー
位に疎水性基をエーテル結合したステアリルラミナリー
ヘプタオース(以下、SLHという。)を、ジミリスト
イルグリセロホスファチジルコリン(以下、DMPCと
いう。)、Chol. 、ジパルミトイルグリセロホスフ
ァチジン酸(以下、DPPAという。)とともに(モル
比:DPPC/Chol. /DPPA/SLH=7/7
/2/1)ベンゼン/メタノール混合溶媒に溶解し、凍
結乾燥した。得られた混合脂質凍結乾燥粉末10gにグ
ルコース水溶液(10mM)100mlを添加し、マグ
ネチックスターラーを用いて4℃にて24時間攪拌し
た。ここで得た小胞体分散液をマイクロフルイダイザー
を用い、4℃、8000psi、10分の条件で処理
し、平均粒径104±39nmの小胞体分散液を得た。
外水相のグルコースをホローファイバーモジュールを用
いて除去後濃縮し、脂質濃度5g/dlとした。これを
凍結融解させたところ、グルコースセンサーを用いて測
定したグルコースの漏出率は3. 9%その平均粒径は1
03±41nmであった。さらに、凍結したものを−3
0℃にて1年間保存後、融解した小胞体の粒径分布は1
07±43nm、漏出率は3. 6%であり、極めて安定
なものであった。
【0031】実施例4.1, 2−ジ−O−オクタデシル
−3−α(β)−マルトエイコサペンタオニル−rac
−グリセリド9. 6mgとDPPC粉末50mgとをメ
タノール/ジオキサン混合溶媒に溶解し、凍結乾燥して
乾燥粉末を得た。カルセインを40mg含むリン酸緩衝
液(50mM、pH7. 4)を2. 5ml添加し、窒素
雰囲気下、0℃にて30分間超音波照射することにより
平均粒径51±11nmの小胞体分散液を調製した。こ
のとき、孔径0.22μmの滅菌フィルターを通過させ
た。そして、ゲルろ過により外水相の未内包カルセイン
を除去した。該小胞体分散液を10回凍結融解させたと
ころ、内包物の漏出率は5. 0%であり、平均粒径は6
2±31nmであって、本実施例で得た小胞体は凍結融
解に対して極めて安定したものであった。
【0032】実施例5.モノシアロガングリオシド(商
品名:GM1;シグマ社製)と混合脂質(モル比:DP
PC/Chol. /ジパルミトイルホスファチジルグリ
セロール=5/4/1)とを混合し、メタノール/クロ
ロホルム混合溶媒に溶解し、実施例1と同様に薄膜を形
成せしめた。これをボルテックスにより多重層小胞体分
散液としたあと、スプレードライにより混合脂質粉末を
得た。この粉末を70mMのカルセインを含む10mM
のトリス緩衝液(pH7. 4)50mlを添加し、6時
間室温で攪拌した。エクストルージョン法にて平均粒径
を200±35nmとし、遠心分離(100000×
g、30分)による洗浄と濃縮により脂質濃度6g/d
lの平均粒径199±37nmの小胞体分散液を得、実
施例1記載の方法と同様にして凍結融解を行った。凍結
小胞体を窒素で封入し、−20℃にて保存した。30日
後にこの凍結小胞体を融解させたところ、平均粒径は2
02±39nm、カルセイン漏出率は2.4%と低く抑
えられ、安定したものであった。
【0033】実施例6.マルトペンタオースの還元性末
端基を酸化してカルボン酸とし、これにChol.をエ
ステル結合させたマルトペンタオースモノコレステリル
エステル(以下、MP−Chol. という。)を小胞体
に導入する糖脂質として使用した。該糖脂質109mg
をメタノール2mlに溶解し、これをDPPC、Cho
l. 、およびPAからなる混合脂質(モル比:DPPC
/Chol. /PA/MP−Chol. =7/5/2/
2)500mgを含むクロロホルム溶液20mlと混合
する。以下、実施例1と同様に該混合液につきロータリ
ーエバポレーターを用いてナス型フラスコの内壁に薄膜
を形成せした。ここに、濃度40g/dlの精製したス
トローマ除去Hb水溶液10mlを添加・振盪し、エク
ストルージョン法により粒径205±74nmのHb内
包小胞体分散液を得た。未内包Hbをホローファイバー
モジュール(商品名:SLP serise;旭硝子
製)を用いて除去した後、超遠心処理(50000×
g、60分)により濃縮し、総脂質濃度を10g/dl
とした。
【0034】前記Hb内包小胞体分散液0. 5mlをド
ライアイス/メタノール寒剤にて凍結した後、該凍結小
胞体を25℃にて静置し融解させ、ゲルろ過した。その
Hb小胞体分画とHb溶液分画のHb濃度定量から、H
b漏出率を算出したところ、2. 3%であった。また、
粒径分布は207±79nmであり、凍結融解前後にお
いて粒径の変化は殆ど認められなかった。この凍結小胞
体をアンプル瓶中に窒素下封入して−20℃にて保存し
半年後に融解したところ、粒径分布は211±85nm
であり、漏出率は3. 0%であったので、本発明の凍結
小胞体は長期保存が可能であることが明かとなった。
【0035】実施例7.平均分子量50kDaのプルラ
ン(林原生物化学研究所製)をプルラナーゼ(商品名:
プルラナーゼ アマノ;天野製薬製)を用いて加水分解
処理したのち、ゲルろ過カラム(商品名:TSKgel
PW−3000;東ソー製)およびオクタデシル基化
学結合型シリカゲルカラム(商品名:YMCpack
ODS−AQ;YMC社製)にて糖重合度15のプルラ
ンを分離精製し出発原料とした。ここに得たプルランの
還元性末端基を酸化脱水して1,5−ラクトンとし、こ
れにジパルミトイルホスファチジルエタノールアミンを
アミド結合させたプルランジパルミトイルホスファチジ
ルエタノールアミド34. 1mgをメタノ−ル2mlに
溶解し、DPPC100mgを含むクロロホルム溶液4
0mlと混合し、該混合溶液に、NF5. 0mgを含む
クロロホルム溶液5mlを添加した。該混合溶液につ
き、ロータリーエバポレーターを用いてナス型フラスコ
の内壁に薄膜を形成せしめたのち、生理食塩水20ml
を添加し、エクストルージョン法により粒径100±2
7nmのNF包埋小胞体分散液を得た。該小胞体分散液
0. 5mlを凍結乾燥させ、得られた粉末にメタノール
を添加し、100mlに定容する。この液5mlを正確
に量り、メタノールを加えて100mlに定容する。こ
の溶液の350nm付近の吸収極大波長における吸光度
を測定したところ、添加したNFの100%が小胞体二
分子膜中に包埋されたことが確認された。
【0036】前記小胞体分散液2mlを液体窒素にて凍
結させ40℃にて融解させた。ゲルろ過後、NFの定量
分析を行ったところ、二分子膜中への保持率は99. 8
%であった。粒径は105±31nmであり、凍結融解
に対する安定性は極めて高いものであった。また、この
凍結小胞体をアンプル瓶中に窒素封入下−5℃にて保存
したが、180日後に融解してもNF保持率は99. 7
%、粒径は107±33nmであり、長期保存が可能で
あることが確認された。
【0037】実施例8.ヘキサデシルマルトペンタオネ
ート93. 8mgをメタノール1mlに溶解し、水素添
加大豆レシチン(以下、HSPCという。)、Cho
l. およびステアリン酸(以下、SAという。)からな
る混合脂質(モル比:HSPC/Chol. /SA=5
/4/1)500mgを含むベンゼン溶液50mlと混
合し、凍結乾燥した。得られた凍結乾燥粉末に150m
Mにてトレハロースを含む38. 5mg/dl中性イン
スリン水溶液(リン酸緩衝液、pH7. 4)10mlを
添加し、4℃にて12時間攪拌した。ここに得たインス
リン内包小胞体分散液につき、エクストルージョン法に
より粒径を198±77nmとした。ゲルろ過により未
内包インスリンを除去した後、超遠心処理(30000
0×g、30分)により脂質濃度を5. 0g/dlとし
た。
【0038】前記インスリン内包小胞体分散液を液体窒
素中にて凍結させ、37℃にて融解した。融解後の小胞
体分散液をゲルろ過し、漏出したインスリンを定量した
ところ、漏出率は2. 1%、粒径は201±81nmで
あった。この凍結小胞体を−30℃にて保存し、30日
後に25℃にて融解した。その時、インスリンの漏出率
は2. 8%、粒径は208±95nmであって極めて安
定したものであった。。
【0039】実施例9.1, 2−di−O−ヘキサデシ
ル−3−O−ラミナリーヘキサオーシル−rac−グリ
セロール235. 4mgをメタノール3mlに溶解し、
HSPC1gを含むクロロホルム溶液と混合し、該混合
溶液をロータリーエバポレーターを用いてナス型フラス
コの内壁に薄膜を形成せしめた。この薄膜に100mM
のマルトースを含むセファクロル水溶液(濃度:4g/
dl)10mlを添加し、超音波照射により粒径85±
7nmの小胞体分散液を得た。小胞体分散液中の未内包
のセファクロルをゲルろ過にて除去した後、超遠心処理
(450000×g、60分)により脂質濃度を10g
/dlまで濃縮した。
【0040】前記の如くして得た小胞体分散液をドライ
アイス/メタノール寒剤にて凍結させ、60℃にて融解
させた。融解後、小胞体分散液をゲルろ過したところ、
セファクロルの漏出率は3. 8%、粒径は99±21n
mであった。また、この凍結小胞体を−5℃にて保存
し、180日後に60℃にて融解したところ、セファク
ロルの漏出率は4. 3%、粒径は107±35nmであ
って、極めて安定的に保存されたことが明らかとなっ
た。
【0041】実施例10.N−マルトペンタオシル,N
−ステアリルラウルアミド226.4mgをメタノール
5mlに溶解させ、DPPC、Chol. およびPAよ
りなる混合脂質(モル比:DPPC/Chol. /PA
=7/7/2)1gを含むベンゼン/メタノール溶液と
混合し、スプレードライを行った。得られたスプレード
ライ粉末に150mMのショ糖を含むセファゾリンナト
リウム水溶液(濃度25g/dl)10mlを添加し、
40℃にて8時間攪拌したのち、エクストルージョン法
により粒径217±56nmの小胞体分散液を得た。該
小胞体分散液を超遠心分離(450000×g、60
分)により洗浄濃縮を行い、その脂質濃度を5. 0g/
dlとした。
【0042】前記小胞体分散液をドライアイス/メタノ
ール寒剤を用いて凍結させ、50℃にて融解させた。こ
れをゲルろ過したところ、セファゾリンナトリウムの漏
出率は4. 1%であり、粒径は219±57nmであっ
た。また、得られた小胞体をアンプル瓶中にて窒素封入
下、−30℃にて1年間保存したところ、融解後のセフ
ァゾリンナトリウムの漏出率は4. 3%、粒径は220
±59nmであって、その安定性は優れて実用性に富む
ものであった。
【0043】
【発明の効果】本発明の凍結小胞体、即ち、リン脂質小
胞体に糖脂質を導入し、かつ、機能性物質を内包あるい
は該小胞体二分子膜中に保持せしめたのち急速冷凍して
得た凍結小胞体は、−5℃以下の温度で長時間保存して
も、解凍時に小胞体の粒径の変化や内包物の漏出が殆ど
なく、その安定性は顕著なものがある。従って、本発明
は、当業界に貢献するところ甚だ大きいものがある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武岡 真司 東京都新宿区西早稲田1丁目3番19号 201 (72)発明者 酒井 宏水 東京都練馬区関町南1丁目6番29号 (72)発明者 土田 英俊 東京都練馬区関町南2丁目10番10号 (56)参考文献 特開 平1−294701(JP,A) 特開 昭62−30708(JP,A) Biochim.Biophys.A cta,1106,(1992),Mariek e G.L.,et al”The s tability and funct ional proteoliposo mus mixed with dex tran derivatives b earing hydrophobic anchor groups”,p. 23−30 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 9/127 A61K 47/26 A61K 47/28 A61K 47/42

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リン脂質小胞体に糖脂質を導入し、該分散
    液を凍結した凍結小胞体であって、糖脂質が糖単位数4
    〜30の整数で構成された還元オリゴ糖の還元性末端基
    であるアルドースのアノマー位に疎水性基を結合したオ
    リゴ糖脂質である凍結小胞体。
  2. 【請求項2】疎水性基の結合がエステル結合である請求
    記載の凍結小胞体。
  3. 【請求項3】疎水性基の結合がエーテル結合である請求
    記載の凍結小胞体。
  4. 【請求項4】疎水性基の結合がアミド結合である請求項
    記載の凍結小胞体。
  5. 【請求項5】疎水性基が炭素数12〜22のアルキル鎖
    で構成されたものである請求項、請求項2、請求項3
    または請求項4記載の凍結小胞体。
  6. 【請求項6】疎水性基が1から4の不飽和結合をもつ炭
    素数12〜22のアルケニル鎖で構成されたものである
    請求項、請求項2、請求項3または請求項4記載の凍
    結小胞体。
  7. 【請求項7】疎水性基がコレステロールである請求項
    、請求項2、請求項3または請求項4記載の凍結小胞
    体。
  8. 【請求項8】疎水性基がグリセロ骨格で構成されたもの
    である請求項、請求項2、請求項3または請求項4記
    載の凍結小胞体。
  9. 【請求項9】リン脂質小胞体の内水相に水溶性の蛋白質
    を内包させたことを特徴とする請求項、請求項、請
    求項7または請求項8記載の凍結小胞体。
  10. 【請求項10】リン脂質小胞体の内水相に水溶性の低分
    子薬剤を内包させたことを特徴とする請求項、請求項
    、請求項7または請求項8記載の凍結小胞体。
  11. 【請求項11】リン脂質小胞体の二分子層中に脂溶性薬
    剤を溶解させたことを特徴とする請求項、請求項
    請求項7または請求項8記載の凍結小胞体。
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Biochim.Biophys.Acta,1106,(1992),Marieke G.L.,et al"The stability and functional proteoliposomus mixed with dextran derivatives bearing hydrophobic anchor groups",p.23−30

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