JP3102588U - 畳 - Google Patents

Abstract

【課題】作業が容易で、全部縁無しのものよりコストのかからない縁無し畳を提供する。
【解決手段】中央に数枚の正方形の縁無しの畳を敷き、外側にそれを囲んで、長方形の縁付きの畳を数枚敷く。例えば４帖半の場合、中央に４枚の縁無しの畳を敷き、外側に６枚の縁付きの畳を敷く。中央の縁無しの畳の多少の寸法狂いを、外側の縁付きの畳がカバーし全体が嵌り、上面の膨らみが起こらない。また、全部縁無しより安価にできる。
【選択図】図１

Description

本考案は、畳に関する。

畳には縁布のついた縁付の畳と、縁布のない縁無しの畳がある。縁無しは需要者に好まれるが、コストが高く、且つ、職人に高い技術が要求され、出来る職人は少ない。縁無しは、側部も畳表で包むので、上面がボコボコしてしまうことが多く、クレームの原因となり、高い技術を要し、若い職人には、甚だ難しいものである。
縁付きは、ピタッと嵌るが縁無しは、２ｍｍくらい小さく作らなくてはならないし、ピタッとはいかず、上面に膨らみが出来てしまうことが多い。即ち、縁付きは、全体がうまく嵌り、比較的易しくどの職人にも出来るが、縁無しは難しく、限られた職人きり出来ない。
特記すべき先行文献なし。 畳は何百年も同じやり方で作られ、特に茶室などでは、必須の物品であるが、改良されたものは全くなく文献も少ない。

本考案は、どの職人でも作業出来、コストも全部縁無しのものよりは大分安くなる縁無し畳を用いた畳を提供する。

本考案は、中央に数枚の縁布のついていない半帖で正方形の縁無しの畳を敷き、その外側を数枚の長方形の縁布の付いた縁付きの畳で囲んだ畳に関する。

高い技術を要する全部縁無しと違い、両方共用すると縁無しの厳密さを周りの外側の縁無しがカバーする。中央の縁無しを、外側の縁付きの畳が助け、寸法上、余り狂わないでピタッと両方共嵌り、上面の膨らみなど起こらない。

又、コストが全部縁無しと全部縁付きの中間で比較的安く、縁無しの畳を楽しめる。又、縁無しの畳を用いると、部屋全体が縁布が無いせいか広く感じる。中央の縁無しの畳は交換することにより、春夏秋冬、素材等変えることにより色々変化を楽しめる。

これは、中央の縁無し畳の少しの寸法の狂いも、外側の縁付きの畳がカバーするので、若い職人にもでき、高い技術がなくとも巧く実施できる。縁無しのものは正方形であるので、予め作って置きストックしておくことが出来る。

本考案により、余り技術の高くない若い職人が、縁無しの畳を巧く扱えるので、若い畳職人には、営業上も高く評価されるものと思う。

縁無しの畳は、普通の畳の半分で、正方形をしており、半帖の大きさである。これを畳の中央部に数枚敷く。その周りの外側に、長方形の縁付きの畳を数枚敷く。即ち、中央が縁無しの数枚の畳であり、外側を縁付きの数枚の畳で囲む。

４帖半だと、図１に示すように中央の半帖の縁無し畳１が４枚、外側の縁付き畳２が６枚となる。尚３は、縁布をさす。図中縁無しの畳についている２本の線４は畳の目の方向を示したもので、実際はもっと細かいが、大略に示したものである。即ち、目の方向は各畳、互い違いに市松に敷くことにより、一層部屋が美しくなる。

６帖間は、図２に示すように中央の縁無し畳１が６枚、外側の縁付きの畳が６枚となる。これも大略で示した目を示す線４から見られるように、互い違いに市松に敷くと美しい。

８帖間は、図３で示すように中央の縁無し畳１が９枚、外側の縁付きの畳２が８枚となる。これも、縁無し畳は互い違いに線４で示すように畳の目の方向を市松にするとより一層美しい。

畳はどこの家にもあるもので、特に縁無しの畳は需要者が好むが高価で諦めることが多い。この縁無し畳を比較的安く提供できるので、全国的に広く利用される可能性が高い。

又、全国の畳職人には、縁無しと縁付きを一緒に用いるので誰でも扱えることにより、大きな福音となり、全国の畳職人に広く用いられる可能性が高い。

は、４帖半の畳の平面図である。 は、６帖間の畳の平面図である。 は、８帖間の畳の平面図である。

符号の説明

１ 縁無し畳
２ 縁付き畳
３ 縁布
４ 畳の目の方向を示す線

Claims (1)

1. 中央に数枚の縁布のついていない、半帖で正方形の縁無しの畳を敷き、その外側を数枚の長方形の縁布の付いた縁付きの畳で囲んだ畳。

Images