JP3102371U - スクリーン - Google Patents

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Abstract

【課題】スクリーン部には映像のみを映し出すことができ、しかも空中に浮遊したように映像を映し出すことができる。
【解決手段】透明基板1のほぼ中央部分に模様等を有しないスクリーン部2を設け、スクリーン部2の外側に模様等が沈んで見える沈み部3を形成し、沈み部3の外側に模様等が浮き上がって見える浮き上がり部4を形成した。
【選択図】 図1

Description

本考案は画像を映し出すスクリーンに係り、特に模様等が浮き上がったり沈んだりして見える立体的表示装飾部を有するスクリーンに関する。
従来のスクリーンは、単に投影機により投射された画像を映し出すに過ぎなく、装飾的効果に乏しいものであった。そこで、本願出願人は、スクリーンに装飾的効果を持たせるため、種々研究及び実験を重ねた結果、模様等が浮き上がったり沈んだりして見える立体的表示装飾板を使用することに着目した。
立体的表示装飾板は、透明基板の表裏両面に繰り返し模様部を設け、表面の模様部と裏面の模様部のピッチを異ならせている。ここで、表面の模様等のピッチより裏面の模様等のピッチを大きくすると、模様等は浮き上がって見える。即ち、透明基板面よりも手前側に出た感じに見える。逆に、表面の模様等のピッチより裏面の模様等のピッチを小さくすると、模様等は沈んで見える。即ち、透明基板面よりも奥側に引っ込んだ感じに見える。このような立体的表示装飾板として、例えば特許文献1乃至3等が挙げられる。
また前記立体的表示装飾板の他に、例えば特許文献4に示すように、表面の模様等として凸状集光素が一定の微細なピッチにて規則正しい配列状態に印刷し、裏面の模様等を拡大画像として現出したものも知られている。
特開平6−143529号公報(特許第3161841号公報) 特開平11−18900号公報(特許第3131771号公報) 実開平6−39500号公報(実用新案登録第2576361号公報) 特開平10−35083号公報(特許第3338860号公報)
前記した立体的表示装飾板をスクリーンとして用いた場合、映像と同時に模様等が現れ、映像が非常に見ずらいという問題があった。
本考案の課題は、スクリーン部には映像のみを映し出すことができ、しかも空中に浮遊したように映像を映し出すことができるスクリーンを提供することにある。
上記課題を解決するための本考案の請求項1は、透明基板のほぼ中央部分に模様等を有しないスクリーン部を設け、このスクリーン部の外側に模様等が沈んで見える沈み部を形成し、この沈み部の外側に模様等が浮き上がって見える浮き上がり部を形成したことを特徴とする。
上記課題を解決するための本考案の請求項2は、前記請求項1において、前記浮き上がり部には、蓄光剤又は蛍光剤が塗布されていることを特徴とする。
請求項1の構成によると、スクリーン部に投影機によって画像を投射した場合、スクリーン部に結像した映像は、スクリーン部の外側で奥側に見える沈み部と、沈み部の外側で手前側に見える浮き上がり部の中間、即ち空中に浮遊した映像として観察される。このような効果は、スクリーン部の外側に沈み部を形成し、この沈み部の外側に浮き上がり部を形成することにより得られるものである。またスクリーン部には何の模様も形成されていないので、投射した画像のみが映し出される。請求項2の構成によると、浮き上がり部4の部分に図柄、文字等を記載することにより、夜間は蓄光剤が発光するので、案内板等として機能を持つことになる。
本考案のスクリーンの一実施の形態を図1により説明する。図1(a)、(b)に示すように、透明な樹脂板又はガラス板よりなる透明基板1の中央部分は、何の模様等も形成されていないスクリーン部2となっている。本考案は、スクリーン部2の外側は模様等が沈んで見える沈み部3となっており、この沈み部3の外側は模様等が浮き上がって見える浮き上がり部4となっていることを特徴とする。沈み部3及び浮き上がり部4の形成は、前記〔従来の技術〕の項で挙げた特許文献に開示された技術によって容易に形成することができるので、その詳細な説明は省略し、簡単に説明する。
透明基板1の表面における沈み部3及び浮き上がり部4に対応した部分は、細かい繰り返し模様が形成された模様部5となっている。透明基板1の裏面における沈み部3に対応した部分は、前記模様部5のピッチより小さいピッチの細かい繰り返し模様が形成された模様部6となっている。透明基板1の裏面における浮き上がり部4に対応した部分は、前記模様部5のピッチより大きいピッチの細かい繰り返し模様が形成された模様部7となっている。
そこで、スクリーン部2に投影機によって画像を投射すると、図1(c)に示すように、スクリーン部2に結像した映像は、スクリーン部2の外側で奥側に見える沈み部3と、沈み部3の外側で手前側に見える浮き上がり部4の中間に浮遊した映像として観察される。このような効果は、スクリーン部2の外側に沈み部3を形成し、この沈み部3の外側に浮き上がり部4を形成することにより得られるものである。またスクリーン部2には何の模様も形成されていないので、投射した画像のみが映し出される。
スクリーン部2をスクリーンとして使用しない場合には、スクリーン部2にポスター等を貼ってもよい。スクリーン部2にポスター等を貼ると、そのポスター等は前記した映像の場合と同様に、空中に浮遊したポスター等として観察される。また浮き上がり部4の部分に蓄光剤又は蛍光剤を塗布し、該浮き上がり部4の部分に図柄、文字等を記載することにより、夜間は蓄光剤又は蛍光剤が発光するので案内板等として機能を持つことになる。
本考案のスクリーンの一実施の形態を示し、(a)は正面図、(b)は中央断面説明図、(c)は観察状態の説明図である。
符号の説明
1 透明基板
2 スクリーン部
3 沈み部
4 浮き上がり部
5、6、7 模様部

Claims (2)

  1. 透明基板のほぼ中央部分に模様等を有しないスクリーン部を設け、このスクリーン部の外側に模様等が沈んで見える沈み部を形成し、この沈み部の外側に模様等が浮き上がって見える浮き上がり部を形成したことを特徴とするスクリーン。
  2. 前記浮き上がり部には、蓄光剤又は蛍光剤が塗布されていることを特徴とする請求項1記載のスクリーン。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0672323A (ja) * 1992-08-27 1994-03-15 Edakin:Kk 鉄道車両の連結用ホロのホロ枠及び該ホロ枠に装着される連結用ホロ
WO2006046549A1 (ja) * 2004-10-26 2006-05-04 Minoshoji Co., Ltd. 立体映像表示パネル

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