JP3102142U - 車止め - Google Patents

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博 大工
哲也 和田
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Abstract

【課題】道路上に停止する車両に不注意車が衝突し、その衝撃で停止車が進行方向前方へ逸走して作業員などに危害を発生させるのを防止する。
【解決手段】鋼鉄製の頑丈な車止めを作り、そこには車止めを掛ける車輪タイヤ3をはさみ込むように接触させ同時にタイヤ表面をタイヤの曲率半径に合わせて殆ど密着させるように形成させ、車止めが逸走の際外れるのを防ぐ。その車止め底面部に尖った鋲5をとりつけ、衝撃を鋲に集めて追突された車両の暴走を防止する。
【選択図】図1

Description

考案の詳細な説明
道路上に於いて車両を停止させた時、勾配のある路面の場合、サイドブレーキのかけ忘れで動き出すような事態にならないよう、また工事中などで停車していた場合など、前方不注意で追突されて位置を変えるような場合に使用する車止めに関するものである。
前記のような事態が起きないよう、従来は勾配の下側の車輪タイヤに、また追突される危険性がある場合には前輪タイヤの接地面にほぼ三角形の木製の車止め、またはゴム製、または鋼鉄製の車止めが用いられた。これらはいずれも簡易な形態の製作物でその効果は期しがたいといえるものであった。
考案が解決しようとする課題
本考案はこれまでの簡易な車止めをさらに効果あるものとし、近年必要性が認められて来た追突による車両の進行方向への飛び出しを極力防止することを目指したものである。
この車止めの重要性は、道路上で事故が起こったり、維持工事の必要があったりする場合、普通車両から工事車両、事故車両が路面に停止し一定範囲を交通規制して作業員がその区間内で作業を行う場合が多い。この時、標識車や作業車が規制地域の手前先端に置かれるが、この車両に追突する事故が起こる。すると追突された車両が前に飛び出し、作業員をはねとばすという事態が起こるのである。この危険性を少しでも少なくするために考案がなされたのが本考案である。
課題を解決するための手段
上記課題を解決するため、本考案に於いては鋼鉄製の頑丈な箱型の車止めとし、その箱の2方向を開口させ、この開口部が車両やタイヤを抱き込み、タイヤの曲率半径に合わせた曲線面を有するものとし、これを進行方向前向きのタイヤ2本に各々車止めをかける。タイヤの接地点(面)まで開口部下側が車止めに入り込まされているので、タイヤは車止めから外れることなく、車止め下面(接地面)の後部に尖った鋲を複数個熔接打ちつけされているので、追突された車両のタイヤは前方へ回転しようとし、鋲に強い力が荷重され、路面を突きさすように引き掻きながらアスファルト路面に食い込むようにして停止する、というのが本案のねらいである。
以下図面を参照し実施例を説明する。
図1は本考案車止めの側面断面図、図2はそれを斜め上から見た説明図である。
車止め本体は鋼鉄製で堅固な構造で、用途から考えて各部位に補強を要することは当然と言わねばならないが、図面では基本的な部位の役目を述べる。即ち本体1は左右側板6、6′と底板4と後板1′と上板2とタイヤ接触面2′から成り、後板1′に対する前板はタイヤ接触面2′として本体1の内部にへこまされて側板6、6′に熔接されている。
こういう構造を持った車止めを側板6、6′でタイヤ3をはさみ込むようにしてタイヤ3の接地点9まで底板4を押し込み、タイヤ接触面2′にタイヤ3を乗せるように近づける。勿論タイヤの曲率半径や太さにより、一寸法の車止めでは済まない場合があることは言うまでもない。
ここで折角車止めを掛けたにもかかわらず、上述のような不注意車が作業車に追突したりした場合、衝撃が強すぎて車止めを引きずるようにしてタイヤが止まらずに前方に空すべりしてしまうことが多い。接地摩擦係数の高いゴム製の車止めなどは衝突のエネルギーが大きすぎるため、乗り越えたりはねとばされたりする。そこで衝突のエネルギーを吸収して効果をあげるため、車止めに衝撃に抵抗する手段として底板の後方に尖った鋲を熔接し、車止めにタイヤが乗りかかった形で前方へ押し出されるので、力が鋲を踏んで路面に食い込ませようとする形になる。これによって路面を掻きけずるようになるが、被追突車両の逸走を防止することができるのである。鋲の高さは底板4の傾斜に応じて全部接地するように熔接する。
この鋲は底板4の後部に2列以上ならべて設けるのがよいが、被追突車両の進行方向に対してそれぞれの鋲が路面に食い込むよう千鳥にし、直列しないようにする必要がある。
考案の効果
本考案は以上のように構成されているので以下のような効果を奏する。
タイヤのRに沿った接触曲面をもち、タイヤをはさみ込むように形成されているので、車止めが外れて車止め効果がなくなることがない。
底部に荷重の増大に耐えるよう数個列に鋲を設けてあるので、逸走抑止効果が大きい。従って作業中の人員に危害を与えることが減少する。
本体側面断面図 (A−A′断面) 本体を斜め上から見た説明図 本考案の平面図である。 本考案の底面図である。
符号の説明
1 本体
1′後板
2 上板
2′タイヤ接触面
3 タイヤ
4 底板
5 鋲
6 側板
6′側板
7 把手
8 把手穴
9 タイヤ接地点(面)

Claims (3)

  1. 自動車の車輪タイヤをはさみ込み、同時にタイヤ踏面に接するように形成した車止め。
  2. 請求項1記載の車止めに於いて車止めの裏面後部に尖った鋲を複数個設けた車止め。
  3. 請求項2記載の車止めの鋲の位置を車の進行方向に対して直交させて並べ、前後の鋲が千鳥になるように配列した車止め。
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