JP3101579B2 - 集塵方法および集塵機 - Google Patents

集塵方法および集塵機

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃棄物、下水汚泥
などの焼却炉、焼却灰の溶融炉などの燃焼装置から排出
される高温排ガス中の含まれるダストを高温下にて除去
する集塵機の改良に関する。特に、濾過要素としてセラ
ミックフィルタを用い、このセラミックフィルタに蓄熱
される熱量を回収して活用しようとする集塵機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、セラミックフィルタを使用した集
塵装置は、セラミックの持つ耐熱性を活用して燃焼装置
の排ガス中のダストを高温下で捕集するものとして利用
されている。その1例を図3を参照して説明すると、こ
こで集塵機1は、ケーシング11の内部にセラミックフ
ィルタ12を収容し、その上方に上部室13が設けら
れ、上部排出口15を通じて煙突3に接続され、またセ
ラミックフィルタ12の下方に下部室14が設けられ、
下部送入口16を通じて燃焼炉2の排気口に連通してい
る。そして、燃焼装置2から排出される高温排ガスは下
部送入口16から集塵機1に送入され、内部のセラミッ
クフィルタ12によって濾過され、排ガス中のダストは
除去され、除塵排ガスは、上部室13、上部排出口1
5、煙突3を経て放出される。
【0003】なお、このようなダスト除去操作を所定時
間、例えば、10分〜15分程度行い、捕集ダストがセ
ラミックフィルタ12の表面に堆積してガス流の圧力損
失が大きくなったときに、ダスト除去操作を一時停止
し、高圧空気タンク5から逆洗用空気を上部室13に供
給して、堆積したダストをフィルタ面から引き剥がして
落下させ、ダスト排出口17から取り出す。かくして、
セラミックフィルタ12の表面を逆洗によりリフレッシ
ュした後、当初のダスト除去操作に復帰するのである
が、実際の集塵装置の場合には、前記セラミックフィル
タ12は、上記逆洗操作をブロック毎に順次個別に行う
ことができるように複数のブロックに区画されていて、
1ブロックで逆洗中でも他のブロックではダスト除去操
作を継続できるから、全体としてダスト除去操作が中断
されることはない。
【0004】また、燃焼炉2の燃焼装置には、空気ブロ
ワ4から燃焼用空気が供給されるが、この燃焼用空気を
余熱する必要があるときには、適宜な熱交換装置41、
例えば、シェルアンドチューブ式またはUチューブ式熱
交換装置を用いて、除塵排ガスの熱量を燃焼用空気と熱
交換させ回収することで、集塵機1から取り出されたな
お相当に高温の除塵排ガスの持つ熱量を燃焼用空気側の
予熱に用いることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような集塵装置お
よび熱交換装置を含む1連のシステムにおいて、設備の
専有面積を可及的に少なくするための装置の小型化、お
よび燃料コストをさらに削減するための熱回収効率の向
上という課題があったが充分には対応できず、新しい技
術の開発が期待されていた。本発明は、上記の課題に対
応するためになされたものであり、フィルタ本体とと熱
交換用蓄熱体との共用化を図るとともに、圧力損失を増
加させることなく装置の小型化を可能とし、熱効率を最
高の状態に維持することが可能となる集塵方法と集塵機
を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の問題は、ケーシン
グ内にセラミックフィルタを配設した少なくとも1対の
第1集塵装置と第2集塵装置を用い、この第1集塵装置
において燃焼排ガスを送入してダスト除去操作を所定時
間行った後、燃焼排ガスの送入を第2集塵装置へ切り換
えてダスト除去操作を行う一方、第1集塵装置において
捕集ダストを逆洗して排出した後、燃焼用空気を送入
し、前記ダスト除去時に蓄熱した前記セラミックフィル
タを透過させて熱交換し、加熱空気として取り出すこと
により熱回収操作を行い、この熱回収操作と前記ダスト
除去操作とを、第1集塵装置と第2集塵装置において、
交互に切り換えながら繰り返すことを特徴とする集塵方
法、により解決することができる。
【0007】また、同様に上記の問題は、ケーシング内
にセラミックフィルタを配設し、その上方に上部ガス口
を備えた上部室と、下方に下部ガス口を備えた下部室と
を配設した少なくとも1対の第1と第2の集塵装置から
なり、前記各上部ガス口は、煙道に連通する配管および
燃焼用空気ブロワに連通する配管に切換え弁を介して接
続され、前記各下部ガス口は、燃焼炉の排ガス配管およ
び燃焼装置に連通する燃焼用空気配管に切換え弁を介し
て接続されて、第1の集塵装置において排ガスのダスト
除去操作を行うとともに、第2の集塵装置において燃焼
用空気により熱回収操作を行い、かつその第1と第2の
集塵装置を交互に切り換えながら前記各操作を繰り返す
よう、各切換え弁を制御可能なものとしたことを特徴と
する集塵機、によっても解決することができる。
【0008】また、本発明では、ケーシング内を縦方向
隔壁により2室に分割し、その各室にセラミックフィル
タを配設し、その上方に上部ガス口を備えた上部室と、
下方に下部ガス口を備えた下部室とを配設した1対の第
1と第2の集塵装置から形成される形態に具体化するこ
とができる。さらに、前記セラミックフィルタが、連通
流路を千鳥格子状に目封じしたセラミックハニカムフィ
ルタである形態に好適に具体化することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、図1を参照して、本発明の
集塵機および集塵方法の実施形態について説明する。本
発明における集塵機は、縦方向隔壁Wにより2室のケー
シング60、70に分割され、それぞれのケーシング6
0、70内にはセラミックフィルタ61、71を配設
し、その上方に上部ガス口63、73を備えた上部室6
2、72と、下方に下部ガス口65、75を備えた下部
室64、74とを配設した1対の第1集塵装置6と第2
集塵装置7からなる。
【0010】そして、これら各上部ガス口63、73
は、煙突3に連通する配管および燃焼用空気ブロワ4に
連通する配管に切換え弁66a、66bおよび76a、
76bを介して接続され、また前記各下部ガス口65、
75は、燃焼炉2の排ガス配管および燃焼装置に連通す
る燃焼用空気配管に切換え弁67a、67bおよび77
a、77bを介して接続されている。
【0011】そこで、このように構成された第1集塵装
置6と第2集塵装置7からなる集塵機において、切換え
弁67aを開、同67bを閉、同66aを開、同66b
を閉とすることにより、燃焼炉2から排出される排ガス
は第1集塵装置6の下部室64に送入され、セラミック
フィルタ61においてダストが除去され、除塵した排ガ
スは上部室62、切換え弁66aを経て、煙突3に導か
れ、そこで放出される。このようにして、第1集塵装置
6を用いた1連のダスト除去操作が行われるのである。
【0012】そして、この第1集塵装置6でのダスト除
去操作が所定時間経したら、切換え弁66aと67aを
閉鎖するとともに、第2集塵装置の切換え弁77bと7
6bを開いて、排ガスの送入を第1集塵装置から第2集
塵装置に切り換え、第1集塵装置のダスト除去操作を中
止する。
【0013】そして、第1集塵装置側では、直ちに高圧
空気タンク5から弁51aを開いて高圧空気を第1集塵
装置6の上部室62に送入し、濾過方向とは反対方向に
空気を透過させ、いわゆる逆洗浄を行う。かくして、セ
ラミックフィルタ1の濾過表面に堆積した捕集ダスト
は、内側から噴出する高圧空気によって払い落とされ、
前記濾過表面は清浄な状態に復帰することになる。な
お、払い落とされた捕集ダストは、ダスト取り出し口6
8から外部に取り出される。なお,この逆洗浄と払い落
としダストの取り出しに要する時間はほぼ5秒間程度あ
れば十分である。
【0014】このように捕集ダストを取り除いた後、切
換え弁66b、67bを開いて、燃焼用空気ブロワ4か
ら燃焼用空気を第1集塵装置6の上部室62に送入し、
セラミックフィルタ51中を透過させ、下部室64を経
て燃焼炉2の燃焼装置に供給する。この場合、前記ダス
ト除去操作中にセラミックフィルタ51が排ガスの熱量
を受け取り相当な温度上昇という形態で蓄熱しているの
で、このセラミックフィルタ51内を透過する燃焼用空
気は熱伝達により温度が上昇して熱回収しつつ、燃焼炉
2の燃焼装置に供給されることになる。このようにし
て、第1集塵装置を用いて熱回収操作が行われるのであ
る。
【0015】以上説明したように第1集塵装置6におい
て捕集ダストの取り出しと燃焼用空気による熱回収操作
が行われている間に、第1集塵装置6側の切換え弁66
aと67aを閉鎖するとともに、第2集塵装置7の切換
え弁77bと76bを開いて、排ガスの送入を第1集塵
装置6から第2集塵装置7に切り換えてられているの
で、第2集塵装置7において、第1集塵装置6における
場合と全く同様に排ガス中のダスト除去操作が進行する
のである。
【0016】そして所要時間のダスト除去操作を行った
後、排ガスの送入を再度第2集塵装置7から第1集塵装
置6に切り換えて、第1集塵装置6でダスト除去を行う
ようにし、同時に、この第2集塵装置7では,上記の捕
集ダストの取り出しと燃焼用空気による熱回収操作を行
うようにすれば、第1と第2の集塵装置を交互に切り換
えながら前記各操作を繰り返す運転が継続できるのであ
る。
【0017】ここにおいて、上記のダスト除去操作の所
要時間は適宜に定めることができるが、ダスト除去操作
中に、低温度のセラミックフィルタ61または71が排
ガスによって加熱され蓄熱するのであるから、セラミッ
クフィルタ61または71自体の温度が送入される排ガ
ス温度に近似するまでの最短時間で十分であり、それ以
上は蓄熱作用が期待できないから不必要である。この蓄
熱には、通常は30秒間〜5分間程度のごく短時間でそ
の目的を達することができる。
【0018】また、この実施形態の集塵機については、
縦方向隔壁Wにより区画された隣り合った第1と第2の
集塵装置から形成された事例をもって説明したが、本発
明はこのように隔壁Wにより区画されたものに限定され
るものではなく、それぞれを独立した形態に具体化する
ことができるのはいうまでもない。
【0019】また、図1の集塵装置の下部ガス口65、
75には、ゲート式フィルタ65f、75fが設けられ
ている。これは、熱回収して加熱された燃焼用空気が下
部室64、74に残留することがあり得るダストを巻き
込んで、燃焼装置に供給されるのを防止するためのもの
であり、フィルタ体を抜き差しすることで操作すること
ができる。なお、このようなゲート式フィルタ65f、
75fを用いる他、下部ガス口65、75として、フィ
ルタ付きとフィルタ無しの2種類を準備して、適宜切り
換えて残留ダストの巻き込みを防止するようにしてもよ
い。
【0020】さらに、前記セラミックフィルタとして、
切り欠き斜視図である図2に例示するような、ハニカム
形状のセラミック体からなるセラミックハニカムフィル
タ8を好ましく用いることができる。このセラミックハ
ニカムフィルタ8は、通気性のある多孔質セラミック、
例えば多孔質のコージライト質セラミックからなる柱状
体であって、図2のような角柱形状の他、円柱、楕円
柱、多角柱形状のものでもよい。この柱状体の一方の面
から対向面に通じる連通流路81、82が設けられてい
て、この連通粒路は、その断面形状は四角形、6角形、
円形、楕円形などであるが、一方端が交互に千鳥格子状
に目封じ材81a、82aによって目封じされている。
【0021】このようなセラミックハニカムフィルタ8
では、例えば、図2の連通流路82の下方からガスを送
入すると、そのガスは流路81、82の隔壁を透過して
連通流路81から上方に排出されることになり、この隔
壁を透過するときにガス中のダストが除去されるのであ
る。したがって、フィルタ特性は、連通流路のピッチ、
流路を形成する隔壁の気孔率、厚さなどを調節すること
によってを変化させることができるが、材質をコージラ
イト質セラミックとし、前記連通流路のピッチを10〜
15mm、流路を形成する隔壁の厚さを1〜2mmに選
定すれば、熱衝撃に強く、蓄熱性がよく、さらにダスト
捕集性や圧力損失が劣化しにくいセラミックハニカムフ
ィルタとして、とくに好適なものとなる。
【0022】次に本発明の技術的特長を説明する。 (1)ダストの捕集と払い落としに優れている。本発明
ではセラミック製のフィルタを用いるので高温排ガスに
対して破損、変形、腐食などの損傷が生じることがな
い。また、ダスト除去時間が比較的短時間であって頻繁
に逆洗浄されるので、目詰まりすることがないからダス
ト捕集効率が低下しないとともに、堆積ダストがフィル
タ表面と絡み合う事も少ないので払い落としも容易であ
る。また、圧力損失が大きくなることもないから、濾過
面積の割りには透過ガス量を大きくできる利点がある。
さらに、熱回収時にも燃焼用空気が逆洗浄と同じ方向に
流れるので堆積ダストが更に払い落とされる利点があ
る。
【0023】(2)蓄熱性と熱回収性に優れている。本
発明では、熱媒体としての高温排ガスまたは燃焼用空気
がそれぞれ、セラミックフィルタ内の微細な気孔を通過
するときに蓄熱または回収を行うのであるが、熱伝達面
積を極めて大きいので、蓄熱が迅速であり、また放熱し
易い。さらに、蓄熱のためのダスト除去操作と熱回収操
作とが短時間のうちに切り換えられ繰り返されるので、
排ガスが外部に余熱を放出することが少ないから、熱交
換効率においても優れおり、従来の熱交換器の熱回収率
(燃焼用空気の熱量/燃焼炉出口の排ガスの熱量)が3
5%であるのに対して、本発明では約45%程度の回収
率が得られた。
【0024】
【実施例】次に、下水汚泥焼却炉を対象として、図1に
示す本発明の集塵機を用いてダスト除去操作および熱回
収操作を行った結果を、以下にその運転条件等とともに
示す。下水汚泥としては、高分子凝集剤を添加しベルト
プレス脱水機で脱水した脱水汚泥(水分75〜80%、
発熱量4500Kcal/Kg−DS)を一旦ホッパに
貯溜し、これを1軸ネジポンプにより処理量20t/日
の流動焼却炉で焼却処理した。汚泥供給量は時間当たり
約800Kgで、その場合の供給された燃焼用空気量
は、1600Nm3 /hであり、排出された排ガスを以
下の集塵機によりダスト除去と熱回収を行った。
【0025】この実施例の集塵機では、ケーシング6
0、70を隔壁Wによりほぼ左右対称に2室に分割し、
各室内にセラミックフィルタ61、71として、ハニカ
ムセルピッチ10mm、セル厚さ1.2mmの千鳥格子
状に目封じしたセラミックハニカムフィルタを複数個組
み合わせて用いた。この場合、1室当たりのフィルタ濾
過面積は約100m3 であった。そして、各上部室6
2、72の上部ガス口63、73、および下部室64、
74の下部ガス口65、75には、それぞれ切り換え弁
66a、b、76a、b、67a、b、77a、bが接
続され、一方のセラミックフィルタでダスト除去操作を
行い、同時に他方のセラミックフィルタで熱回収操作を
行うよう構成されている。
【0026】この集塵機に送入される燃焼排ガスは、ガ
ス温度が焼却炉出口で約800℃であり、排ガス量が2
700Nm3 /h、排ガス中のダスト濃度が25g/N
3−DGであった。また、ダスト除去操作と熱回収操
作との切換え間隔は60秒間隔とし、熱回収操作のタイ
ムサイクルは、逆洗−ダスト排出に5秒、燃焼用空気の
流通時間を55秒とした。
【0027】このような実施例の集塵機に対して、実施
例のものと同サイズのケーシング内に集塵専用のセラミ
ックハニカムフィルタ(濾過面積は実施例の2倍に相当
する)を収容した集塵機と、セルアンドチューブ式熱交
換器を図3に示すよう併設したものを比較例とした。
【0028】この結果、この実施例の場合は、焼却炉出
口で25g/Nm3 −DGであったダスト濃度が、集塵
機出口において0.01g/Nm3 −DGになるまでダ
ストが除去され、この集塵効率は99.9%以上が得ら
れた。この値は比較例の通常の集塵機の場合と同レベル
であった。
【0029】また、集塵機前後の圧力損失を比較する
と、逆洗操作を10〜15分間隔で行う比較例の場合
は、逆洗直後約280mmAq、逆洗直前約300mm
Aq、平均290mmAqであったのに較べ、実施例の
場合は、この60分の間に60回の逆洗が行われるので
第1回逆洗直後と60回目の逆洗直前の値で比較する
と、第1回逆洗直後230mmAq、60回目逆洗直前
230mmAq、平均230mmAqであって、濾過面
積が比較例の約1/2にすぎないのに、圧力損失におい
ても比較例の約20%減という低圧損であることが分か
った。
【0030】さらに、機器設置・占有スペースを比較す
ると、実施例の場合は2500W×2500L(mm)
程度に納めることができるのに対して、比較例の場合は
2500W×5000L(mm)程度を必要とするの
で、全体として約1/2に削減できることが分かった。
また、熱回収効率を比較すると、実施例の場合には70
0℃程度に加熱された燃焼用空気を得ることができ、焼
却炉のための補助燃料使用量は、比較例では75〜80
l/hであるのに較べて、実施例では25l/h程度と
なって、約1/3までの節約が可能となった。
【0031】
【発明の効果】本発明の集塵方法および集塵機は、以上
に説明したように構成されているので、セラミックフィ
ルタをダスト除去フィルタおよび熱回収用蓄熱体として
交互に利用することにより、集塵兼熱交換装置の小型化
を可能とするとともに、熱回収効率をさらに向上させる
ことができる。また、圧力損失が少ないので、排ガス処
理量を増やすこともできるという優れた効果がある。よ
って本発明は従来の問題点を解消した集塵方法および集
塵機として、その工業的価値は極めて大なるものがあ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態と実施例を説明するためのフ
ロー略図。
【図2】ハニカムフィルタを示す一部切り欠き斜視図。
【図3】従来の集塵装置を示すフロー略図。
【符号の説明】
2 燃焼炉、3 煙突、4 空気ブロワ、5 高圧空気
タンク、6 第1集塵装置、7 第2集塵装置、60、
70 ケーシング、61、71 セラミックフィルタ、
62、72 上部室、63、73 上部ガス口、64、
74 下部室、65、75 下部ガス口、66a、66
b、76a、76b 67a、67b、77a、77b
切換え弁

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケーシング内にセラミックフィルタを配設
    した1対の第1集塵装置と第2集塵装置を用い、この第
    1集塵装置において燃焼排ガスを送入してダスト除去操
    作を所定時間行った後、燃焼排ガスの送入を第2集塵装
    置へ切り換えてダスト除去操作を行う一方、第1集塵装
    置において捕集ダストを逆洗して排出した後、燃焼用空
    気を送入し、前記ダスト除去時に蓄熱した前記セラミッ
    クフィルタを透過させて熱交換し、加熱空気として取り
    出すことにより熱回収操作を行い、この熱回収操作と前
    記ダスト除去操作とを、第1集塵装置と第2集塵装置に
    おいて、交互に切り換えながら繰り返すことを特徴とす
    る集塵方法。
  2. 【請求項2】ケーシング内にセラミックフィルタを配設
    し、その上方に上部ガス口を備えた上部室と、下方に下
    部ガス口を備えた下部室とを配設した1対の第1と第2
    の集塵装置からなり、前記各上部ガス口は、煙道に連通
    する配管および燃焼用空気ブロワに連通する配管に切換
    え弁を介して接続され、前記各下部ガス口は、燃焼炉の
    排ガス配管および燃焼装置に連通する燃焼用空気配管に
    切換え弁を介して接続されていて、第1の集塵装置に排
    ガスを通過させてダスト除去操作を行うとともに、第2
    の集塵装置に燃焼用空気を通過させて熱回収操作を行
    い、かつその第1と第2の集塵装置を交互に切り換えな
    がら前記各操作を繰り返すよう、各切換え弁を制御可能
    なものとしたことを特徴とする集塵機。
  3. 【請求項3】ケーシング内を縦方向隔壁により2室に分
    割し、その各室にセラミックフィルタを配設し、その上
    方に上部ガス口を備えた上部室と、下方に下部ガス口を
    備えた下部室とを配設した1対の第1と第2の集塵装置
    からなる請求項2に記載の集塵機。
  4. 【請求項4】セラミックフィルタが、連通流路を千鳥格
    子状に目封じしたセラミックハニカムフィルタである請
    求項2または3に記載の集塵機。
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