JP3101391B2 - 携帯用通信装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、携帯電話機等の携帯用
通信装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、携帯電話機等の通信装置にあって
は、携帯に便ならしめるために小型化が図られている。

【０００３】しかし、このような通信装置にあっては、
マイクからスピーカまでの長さが使用者の口から耳まで
の長さだけなければならず、小型化には限度があった。

【０００４】そこで、例えば、特開昭６４−８０１４５
号公報に開示しているように２つのキャビネットを回動
自在に結合し、各々のキャビネットの相対向する面にマ
イクとスピーカを設けて小型化を図るようにしている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のように
マイクとスピーカを設けた面にテンキー等の操作部を設
けた場合、通話中に顔が操作部に当りやすく、誤操作を
招くことになった。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明の携帯用通信装置
は、ヒンジ部を介して回動自在に結合された第１、第２
キャビネットを有するものにおいて、前記第１キャビネ
ットに、前記各々のキャビネットを閉じたとき前記第２
キャビネットを収納する収納空間部を形成するとともに
前記第２キャビネットの側面に、操作部を設け、且つ前
記各々のキャビネットの相対向する面に、送話部或るい
は受話部のいずれかを設けたものである。

【０００７】

【作用】本発明は上記のように構成したものであり、第
１キャビネットと第２キャビネットを開き、第１キャビ
ネットの部分を持って通話することにより、テンキー等
の操作部は顔等に当ることがない。

【０００８】

【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

【０００９】図１は、開いた状態の携帯電話機の斜視図
で、（１）は第１キャビネット、（２）は第２キャビネ
ットである。この各々のキャビネット（１）（２）はヒ
ンジ部（３）を介して回動自在に連結され、又第１キャ
ビネット（１）には、各々を閉じた時、第２キャビネッ
ト（２）を収納できる収納空間部（４）を設けているの
で、各々を閉じた場合は図２に示すごとくコンパクトな
形状になる。

【００１０】（５）は第１キャビネット（１）における
各々のキャビネットが相対向する面の先端に設けた受話
部で、図３に示すようにこの受話部（５）に対応してス
ピーカ（６）が設けられている。尚、このスピーカ
（６）は、前記収納空間部（４）に設けられた保護リブ
（７）により形成される通路（８）を介してそのコード
を第２キャビネット（２）内に導いている。（９）は第
２キャビネット（２）における各々のキャビネットが相
対向する面の先端に設けた送話部で、この第２キャビネ
ット（２）内にはこの送話部（９）に対応してマイクロ
ホン（図示せず）が設けられている。（１０）は前記第
２キャビネット（２）の側面に設けたテンキー等の操作
部である。図３において（１１）は前記第２キャビネッ
ト（２）設けたアンテナである。尚、第２キャビネット
（２）内には、前記アンテナ（１１）の他に各種の回路
基板が装着されている。

【００１１】而して、上記構成においては、開いた状態
で通話する時、顔が操作部（１０）に当ることがなく、
又第１キャビネット（１）及びヒンジ部（３）を握るこ
とにより、手も操作部（１０）に当ることがない。

【００１２】図４は、他の実施例で、ヒンジ部（３）に
液晶表示部（１２）を設け、図５のように閉じた状態で
も例えば電池残量等の表示が見れるようにしている。
尚、（１３）は、開いた状態でこの電話機を握った時、
手がより一層操作部（１０）に当りにくくするために、
第２キャビネット（２）に設けたリブである。

【００１３】

【発明の効果】本発明は上記のように構成したものであ
り、第１キャビネットと第２キャビネットを開き、第１
キャビネットの部分を持って通話することにより、テン
キー等の操作部は顔等に当ることがなく、誤操作を防止
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】開いた状態の本発明の携帯電話機の斜視図であ
る。

【図２】閉じた状態の本発明の携帯電話機の斜視図であ
る。

【図３】第１キャビネットの一部を取り外し、且つ開い
た状態の本発明の携帯電話機の斜視図である。

【図４】開いた状態の他の実施例の携帯電話機の斜視図
である。

【図５】閉じた状態の他の実施例の携帯電話機の斜視図
である。

【符号の説明】

１ 第１キャビネット ２ 第２キャビネット ３ ヒンジ部 ４ 収納空間部 ５ 受話部 ９ 送話部 １０ 操作部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金澤 伸昭 鳥取県鳥取市南吉方３丁目201番地 鳥 取三洋電機株式会社内 (72)発明者 南部 一郎 鳥取県鳥取市南吉方３丁目201番地 鳥 取三洋電機株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) H04M 1/02 - 1/23

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ヒンジ部を介して回動自在に結合された
   第１、第２キャビネットを有するものにおいて、前記第
   １キャビネットに、前記各々のキャビネットを閉じたと
   き前記第２キャビネットを収納する収納空間部を形成す
   るとともに前記第２キャビネットの側面に、操作部を設
   け、且つ前記各々のキャビネットの相対向する面に、送
   話部或るいは受話部のいずれかを設けたことを特徴とす
   る携帯用通信装置。