JP3101175B2 - 水晶発振器 - Google Patents

水晶発振器

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JP3101175B2
JP3101175B2 JP07088946A JP8894695A JP3101175B2 JP 3101175 B2 JP3101175 B2 JP 3101175B2 JP 07088946 A JP07088946 A JP 07088946A JP 8894695 A JP8894695 A JP 8894695A JP 3101175 B2 JP3101175 B2 JP 3101175B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高安定な性能を有する水
晶発振器の構成に関するものであり、とくに水晶発振器
を薄型化と小型化と軽量化をする際に必要な水晶振動子
と半導体チップと受動部品とを端子部材内にコンパクト
に設置するための構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来技術における水晶発振器の構成を、
図5と図6とを用いて説明する。図5はセラミックス材
料からなる端子部材1と金属からなるケース35の容器
から構成する水晶発振器を示す断面図であり、図6は水
晶発振器における周波数の経時変化を示すグラフであ
る。
【0003】図5で示すように、端子部材1に半導体チ
ップ5とコンデンサなどの受動部品11とを接合材15
により固定し、半導体チップ5は金属ワイヤー19にて
端子部材1に電気的接続を行っている。
【0004】半導体チップ5と金属ワイヤー19とは、
信頼性確保の目的で樹脂21をモールドする。さらにこ
の樹脂21上面に金属容器に収納した水晶振動子37を
設置する。
【0005】従来、この構造の水晶発振器の高さは水晶
振動子37が厚いため4mmを越えているものが大半で
ある。
【0006】一方、水晶発振器の性能面では図6に示す
ように、水晶発振器における周波数の経時変化は、曲線
Aに示すように年間でプラスマイナス1ppm以下に抑
える必要がある。
【0007】このため、これらに用いる水晶振動子37
は周波数経時変化が、年間でプラスマイナス1ppm以
下の高安定なものを採用している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】近年、携帯電話や自動
車電話では軽薄短小化が進み、それらに用いる水晶発振
器も性能向上はもちろんのこと、薄型化と表面実装化と
軽量化とが必要になっている。
【0009】前述の薄型化に対し、図5に示すような水
晶発振器の構造では、用いる水晶振動子37が金属容器
に収納されている。このため、気密封止する際に必要な
ツバ39が高さ方向で無駄なスペースとなる。
【0010】さらに水晶振動子37の全体を薄くしたい
が、その水晶振動子37に用いる気密端子とケースとの
薄型化が困難である。さらにまた、水晶振動子37のリ
ード41が水晶振動子37の長手方向に有するため、水
晶発振器の底面積が大きくなるという欠点を有する。
【0011】また、水晶振動子37を構成する気密端子
とケースとは金属によって構成するため重くなり、軽量
化に対しては対応がなされていないという欠点を有す
る。
【0012】一方、金属容器に収納せず、裸の水晶片を
用いる場合もある。そのときは、図6の曲線Bのように
周波数の経時変化は大きくなり、高安定な特性を有する
水晶発振器は得られない。
【0013】この原因は端子部材1上に用いた接合材1
5から発生するガスが、裸の水晶片に付着して周波数の
経時変化をもたらすことによる。
【0014】本発明の目的は、上記課題を解決して、底
面積が小さく、しかも薄型であり、さらに軽量であり、
そのうえ周波数の経時変化が少ない水晶発振器の構造を
を提供することにある。
【0015】本発明の他の目的は、外部からの衝撃によ
る水晶振動子の破損や、周波数ずれを防ぐことができ、
発振器の組立工程中のテスト、および水晶振動子の部品
交換が容易にできる水晶発振器の構造を提供することに
ある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明による水晶発振器の構造は、下記記載の手段
を採用する。
【0017】本発明の水晶発振器の構造は、外形形状が
四角形で、その厚さ方向に、段差部を設けた四角形状の
凹部を有し、段差部に表面実装型の容器からなる水晶振
動子を接続する第1の配線用導体が配置され、凹部の底
部面に半導体チップと受動部品とを接続する第2の配線
用導体が配置されてなる端子部材と、端子部材の凹部の
上面部に接合するケースとを備える。
【0018】本発明の水晶発振器の構造は、端子部材の
凹部の底部に、さらに凹部形状を有するキャビティを設
け、そのキャビティの底部に半導体チップと受動部品と
を配置する。
【0019】本発明の水晶発振器の構造は、段差部の一
部を削除し、削除してできた空間の凹部の底部に、さら
に凹部形状を有するキャビティを設け、そのキャビティ
の底部に受動部品を配置する。
【0020】本発明の水晶発振器の構造は、第1の配線
用導体と、表面実装型の容器からなる水晶振動子の電極
パッドとの間には、電気的接続を行うとともに、端子部
材に表面実装型の容器からなる水晶振動子を弾性支持す
る金属よりなる弾性部材を有する。
【0021】本発明の水晶発振器の構造は、弾性部材
は、第1の配線用導体と表面実装型の容器からなる水晶
振動子の電極パッドとの電気的接続を、ケースの内側と
弾性部材との間に水晶振動子をはさみこむことによる圧
接でおこなうように、段差部の上面に設ける。
【0022】
【作用】本発明の水晶発振器は、表面実装型の水晶振動
子を用いている。このため、発振周波数の経時変化が少
なく、しかも水晶発振器の薄型化が容易にできる。
【0023】さらに本発明の水晶発振器では、端子部材
の凹部の底部を部分的に、凹部形状を有するキャビティ
を設け、半導体チップと受動部品とを落としこんで配置
することにより、水晶発振器の薄型化が容易にできる。
【0024】さらに本発明の水晶発振器では、段差部の
一部を削除してできた空間にキャビティを設け、そのキ
ャビティに受動部品を落としこんで配置することによ
り、水晶振動子の下の空間に半導体チップと受動部品と
を効率よく配置でき、水晶発振器の小型化と薄型化とを
容易に達成することができる。
【0025】さらに本発明の水晶発振器においては、水
晶振動子を弾性部材で弾性支持することにより、外部か
らの衝撃による水晶振動子の破損、周波数変化を防ぐこ
とができる。
【0026】さらに本発明の水晶発振器においては、第
1の配線用導体と水晶振動子の電極パッドとの電気的接
続で、水晶振動子の電極パッドには接合材を用いず、弾
性部材の圧接でおこなうため、発振器の組立工程中のテ
ストおよび、水晶振動子の部品交換が容易にできる。
【0027】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例における
水晶発振器の構造を説明する。本発明の実施例における
水晶発振器の構造を、図1と図2と図3と図4とを用い
て説明する。
【0028】図1は本発明の実施例における水晶発振器
の構造を示す斜視図であり、図2は本発明の実施例にお
ける水晶発振器の構造を示す断面図である。図3は本発
明の実施例における水晶発振器の構造を示す断面図であ
り、図4は本発明の実施例に使用する水晶振動子を示す
断面図である。
【0029】まずはじめに、図1に示すように、セラミ
ックスや、ガラスセラミックスや、ガラスや、ガラスエ
ポキシ樹脂などの絶縁体からなる端子部材1は、コーナ
ー部を除きほぼ四角形であって、端子部材1は厚さ方向
に凹部を設ける。なおこのコーナー部は面取りをしても
よい。
【0030】凹部内では端子部材1の上部面12から底
部面14に向かって、少なくとも1段の段差部16を設
ける。
【0031】この段差部16は、端子部材1と一体構造
物であっても別構造物であってもよい。そして、この段
差部16には第1の配線用導体7を設けている。
【0032】端子部材1の底部面14に設ける第2の配
線用導体9に、チップコンデンサーやバリキャップダイ
オードなどの受動部品11や、半導体チップ5を接合材
15(図2参照)を用いて電気的接続を行う。
【0033】半導体チップ5は、凹部の底部面14の中
央付近の領域に設け、第2の配線用導体9と金属ワイヤ
ー19を使用するワイヤーボンディングにて結線する。
ワイヤーボンディングは、金属ワイヤー19に直径が数
十ミクロンの金(Au)線やアルミニウム(Al)線を
用いて、キャピラリー(図示せず)というノズルをガイ
ドにして、半導体チップ5と第2の配線用導体9とを結
線する。金属ワイヤー19がでるキャピラリーの先端の
形状は、先細りのテーパー形状になっている。
【0034】したがって、半導体チップ5を凹部の底部
面14の中央付近に設けることによって、端子部材1の
凹部の壁とキャピラリーの衝突を避けることができる。
とくに、キャピラリーの先細りのテーパー形状部の高さ
が、端子部材1の凹部の壁の高さよりも高い場合に、端
子部材1の凹部の面積を最も小さくでき、ひいては発振
器の底面積を最も小さくすることができる配置である。
【0035】ここで半導体チップ5の実装は、ワイヤー
ボンディング以外に、半導体チップ5の突起電極を設け
る、この突起電極を第2の配線用導体9にフェイスダウ
ン実装するフリップチップ実装を用いてもよい。
【0036】さらに、半導体チップ5に湿度による劣化
や、ゴミの付着などの信頼性の問題が生じる内容があれ
ば図3に示すように、半導体チップ5と第2の配線用導
体9とを樹脂21でモールドしておく。
【0037】水晶発振器とする場合に必要な水晶振動子
は、図1に示すような表面実装型の容器に収納する薄型
の水晶振動子3を用いる。
【0038】図4は水晶振動子3を示す断面図であり、
ガラスや、ガラスセラミックスや、セラミックス板から
なる絶縁端子23に金属導体膜からなる電極パッド25
を設ける。そして、水晶片31は固着材33により電極
パッド25に接合している。また、蓋29は、ガラス
や、セラミックスや、金属から構成する。そして真空雰
囲気や、不活性ガス雰囲気にて、絶縁端子23に封止材
27により、水晶振動子3内を気密封止している。
【0039】本発明の実施例に使用する水晶振動子3
は、表面実装型であることに特徴点があり、上記で説明
した構造の水晶振動子以外の構造あっても表面実装型で
あるなば本発明の水晶発振器に搭載が可能である。
【0040】前述の水晶振動子3は、図1と図2とに示
すように、端子部材1に設ける段差部16上に設置し、
第1の配線用導体7と水晶振動子3の下面に有する電極
パッド25とを接合材15にて電気的接続する。
【0041】このように、段差部16は表面実装型の容
器からなる水晶振動子3の両端を保持するように設け、
段差部16の間の凹部の底部面14に半導体チップ5
と、受動部品11を配置し、厚さ方向に水晶振動子3と
立体的に配置することにより、発振器の底面積を小さく
できる。
【0042】また、水晶振動子3の面積が小さい場合に
は、段差部16の間の凹部の底部面14に半導体チップ
5か、あるいは受動部品11のいずれかを配置し、厚さ
方向に水晶振動子3と立体的に配置してもよい。
【0043】つまり、段差部16の間の凹部の底部面1
4にすべての半導体チップ5と受動部品11を配置しな
くてもよく、すべての半導体チップ5と受動部品11を
水晶振動子3と立体的に配置しなくてもよい。
【0044】第1の配線用導体7と水晶振動子3の下面
に有する電極パッド25とを接合する接合材15は、ハ
ンダあるいは導電性接着剤からなる。そして、接合材1
5は軟らかい導電性接着剤が衝撃緩和の役割をもつ点か
ら好ましい。
【0045】さらに、第1の配線用導体7と水晶振動子
3の電極パッド25との接合材15を、異方性導電性接
着剤としてもよい。この異方性導電性接着剤は、あるピ
ッチ寸法を有する配線用導体と、電極パッド25を面接
合する場合に、これらの間に挟み込んで加熱および加圧
して硬化させ接合するもので、隣あう配線用導体や電極
パッド25には導電性を示さず、加圧方向の導体で挟み
込まれた方向のみに導電性を示す。
【0046】とくに、導電性接着剤やハンダでの接続が
難しい、細かいピッチの接続に有効である。異方性導電
性接着剤は、電気絶縁樹脂に導電フィラーを分散させた
ものが知られており、硬化前は粘性をもった液体状であ
る。
【0047】また、水晶振動子3の電極パッド25(図
4参照)を両端に有する。このために、接続箇所は2箇
所となるがそれ以上でもよい。
【0048】水晶振動子3が設置された水晶発振器は外
部からのノイズ対策として、金属からなるケース13を
端子部材1の上部面12に接合する。ここでは、上部面
12にコバールなどの金属枠45をロー付けし、その金
属枠45にコバールなどの金属からなるケース13を接
合する。
【0049】この接合では図2に示すようにパラレルシ
ーム溶接により、金属枠45と金属からなるケース13
を、溶接電極17を用いて、真空中か、不活性ガス中に
て気密シールする。また、ハンダにて、金属枠45と金
属からなるケース13を、真空中、不活性ガス中にて気
密シールしてもよい。このように、金属枠45と、金属
からなるケース13をシーム溶接あるいはハンダにて接
合することによって、容易にしかも確実に気密シールす
ることができる。
【0050】接合材15に導電性接着剤を用いた場合
に、凹部に水分が侵入すれば、導電性接着剤が劣化して
しまい、第1の配線用導体7と水晶振動子3と、第2の
配線用導体9と受動部品11との間に接続不良が発生す
る。また、受動部品11の中には、コンデンサのように
湿度の影響で特性が変化してしまい、不具合が生じる場
合がある。
【0051】本発明の水晶発振器は、気密シールするこ
とにより、発振器の外部より凹部に湿度が侵入すること
を防ぐことができ、接合材15や受動部品11の湿度に
よる不具合を防止できる。
【0052】接合材15として、湿度に対して特性が変
化しにくいハンダなどを用いた場合や、受動部品11や
接合材15を樹脂などで耐湿度コ−ティングした場合に
は、ケース13と端子部材1との接合は、スポット溶接
やハンダによる部分接合でもよい。すなわち本発明の水
晶発振器は、気密シールがされなくてもよい。
【0053】また、ケース13は、導電性があるセラミ
ックスや樹脂でもよい。この場合の導電性は、ケース1
3を成形する際にセラミックスや樹脂に導電性ある粉末
を混ぜて成形したり、成形後のケース13に金属膜を表
面につけたり、成形後のケース13に導電性塗料を表面
に塗ったりして形成する。
【0054】また、ケース13と端子部材1との接合に
は、気密シールするか、気密シールしないにかかわら
ず、接着剤を用いてもよい。
【0055】また、金属枠45は、一定以上の肉厚を有
する金属板の形状のみならず、薄い金属膜を端子部材1
の上部面12に設けてもよい。金属枠45を導電性の樹
脂やセラミックスとしてもよい。
【0056】ノイズの問題や気密シールの必要がない場
合は、ケース13や金属枠45を不要にすることもでき
る。また、ケース13はセラミックスや樹脂でもよくな
る。さらに、水晶振動子3の蓋29を金属として端子部
材1にアース接続すれば水晶発振器のケース13を兼ね
ることも可能である。
【0057】図4に示すような表面実装型の水晶振動子
3を用いれば、容器をガラスやセラミックスから構成し
ており、従来の金属容器に比らべて、本発明の水晶発振
器は軽量となる。
【0058】さらに、水晶振動子3は表面実装型である
ために、厚さ寸法が0.5mm程度と薄型も可能であ
る。またさらに、水晶片31はガラスやセラミックスか
らなる容器に収納されているため、発振周波数の経時変
化をきわめて小さくすることができる。
【0059】また、携帯電話に使用する水晶発振器にお
いては、3.5mm以下の高さ寸法が要求される。図3
に示すように、端子部材1の底部面14と半導体チップ
5と樹脂21のモールドの厚さの合算値は、ほぼ1.5
mmであるため、1.5mm厚の水晶振動子3を用いて
も要求に答えられるものとなる。
【0060】完成した水晶発振器における外部端子構造
としては、図1に示すように端子部材1の側面に外部端
子用導体43を設けており、表面実装構造の水晶発振器
となっている。
【0061】つぎに以上の構造と異なる実施例における
水晶発振器の構造を、図7と図8と図9とを用いて説明
する。図7は本発明の実施例における水晶発振器を示す
斜視図であり、図8は本発明の実施例における水晶発振
器を示す断面図である。図9は本発明のさらに別の実施
例における水晶発振器を示す斜視図である。
【0062】図7と図8とに示す実施例は、図1で説明
した端子部材1の凹部の底部にさらに、凹部形状を有す
る複数のキャビティ18を設ける。このキャビティ18
の底部には、第2の配線用導体9を設け、チップコンデ
ンサーやバリキャップダイオードなどの受動部品11
と、半導体チップ5を接合材15(図8参照)を使用し
て電気的接続を行う。
【0063】水晶発振器の薄型化のために、端子部材1
の凹部の底部の厚さ寸法を薄くすることは必須である。
しかしながら、端子部材1の凹部の底部の厚さ寸法を全
体的に薄くしていくと、端子部材1の強度不足や、そり
の問題が発生する。
【0064】そこで、図7と図8とを用いて説明する実
施例では、端子部材1の凹部の底部の厚さ寸法を部分的
に薄くしてキャビティ18を設け、高さ形状を有する半
導体チップ5と受動部品11とを落とし込んで配置す
る。このことによって、端子部材1の強度不足や、そり
の問題を解決し、同時に水晶発振器の薄型化を容易に実
現している。
【0065】また、端子部材1の凹部の底部を配線用導
体が複数の層を有する多層回路基板とするときには、部
分的に配線用導体が存在しない部分が生じる場合があ
る。その場合には、その配線用導体が存在しない部分
に、キャビティ18を設け、高さ形状を有する半導体チ
ップ5と受動部品11とを落としこんで配置する。この
ことにより、水晶発振器の薄型化を容易に実現すること
ができる。
【0066】図7には3個のキャビティ18に対して、
1個の半導体チップ5と2個の受動部品11とを各々1
個ずつ、落としこんで配置する実施例を示した。しかし
ながら、用途によっては、図9に示すように、1個のキ
ャビティ18に対して、複数の受動部品11を配置して
もよい。
【0067】同様に、1個のキャビティ18に対して、
複数の半導体チップ5を配置してもよい。さらに同じよ
うに、1個のキャビティ18に対して、半導体チップ5
と受動部品11を混在させて配置してもよい。
【0068】また本発明の水晶発振器の用途によって
は、高さ寸法の薄い受動部品11や半導体チップ5は、
端子部材1の凹部の底部面14に配置し、高さ寸法の厚
い受動部品11や半導体チップ5をキャビティ18に落
としこんで配置してもよい。つまり、高さ寸法の厚い受
動部品11や半導体チップ5をキャビティ18に落とし
こんで配置してもよい。
【0069】このように、段差部16の間の凹部の底部
面14に設け、厚さ方向に水晶振動子3と立体的に配置
する半導体チップ5や受動部品11を、キャビティ18
に落としこんで配置することにより、発振器の底面積を
小さくできるとともに、水晶発振器の薄型化が容易に実
現できる。
【0070】もちろん、高さ寸法が薄く、キャビティ1
8に落とむ必要のない半導体チップ5や受動部品11
を、キャビティ18に落としこんで配置してもよい。
【0071】上記に説明したように、段差部16には、
接合材15を介して水晶振動子3を接続し、水晶振動子
3を半導体チップ5や受動部品11に対して立体的に配
置する。
【0072】その段差部16は、図7に示すように、接
合材15を介する水晶振動子3の電極パッド25との電
気的接合と、水晶振動子3との接着強度とに問題ない程
度で部分的に削除してもよい。
【0073】その削除してできた空間の凹部の底部に、
受動部品11を配置する。図1で示した実施例例と比ら
べて、段差部16を削除してできた空間にも、受動部品
11を配置することができ、半導体チップ5や受動部品
11が配置できる空間と底部面14とが増える。
【0074】これとは逆に、半導体チップ5や受動部品
11を図7に示す構造と同一個数とすると、段差部16
を削除してできた空間に半導体チップ5や受動部品11
を配置すれば、水晶発振器の占有面積を小さくすること
ができる。
【0075】用途によっては、段差部16を部分的に複
数箇所削除してもよい。また、段差部16を削除してで
きた空間には、半導体チップ5を配置してもよく、さら
に段差部16の削除た空間に半導体チップ5と受動部品
11とを配置してもよい。
【0076】図7と図8とを用いて説明する実施例で
は、段差部16を削除してできた空間の凹部の底部に、
さらに、凹部形状を有するキャビティ18を設け、その
キャビティ18の底部に受動部品11を配置している。
このように、段差部16を削除してできた空間に受動部
品11や半導体チップ5を配置することにより、発振器
の底面積を小さくすることができる。
【0077】さらに、厚さ方向に水晶振動子3と立体的
に配置する半導体チップ5や受動部品11を、キャビテ
ィ18に落としこんで配置することにより、水晶発振器
の薄型化が実現できる。さらにまた、高さ寸法が薄く
て、キャビティ18に落とむ必要の無い半導体チップ5
や受動部品11が存在してもよい。
【0078】図8に示す実施例では、図2と同様に、端
子部材1の上部面12に、端子部材1のアース端子に電
気的接続し、水晶発振器のノイズ対策に必要な金属から
なるケース13を接合する金属枠45を有する。
【0079】さらに、金属枠45の内側と、表面実装型
の容器からなる水晶振動子3のノイズ対策に必要な金属
からなる蓋29とを、導電性接着剤やハンダからなる接
合材15で電気的接続する。
【0080】この構造にすることにより、水晶振動子3
の容器に、ノイズ対策用の配線をする必要がなくなり、
作りやすくなる。それとともに、水晶振動子3のノイズ
対策用の電極パッド25は不要となり、段差部16の第
1の配線用導体7と水晶振動子3との接続が容易にな
る。
【0081】また、水晶振動子3の蓋29は、導電性が
あるセラミックスや樹脂でもよい。この場合の導電性
は、蓋29を成形する際にセラミックスや樹脂に導電性
ある粉末を混ぜて成形したり、成形後の蓋29に金属膜
を表面につけたり、成形後の蓋29に導電性塗料を表面
に塗ったリして設ける。
【0082】図9に示す実施例は、図7で説明した端子
部材1の段差部16の上面に、水晶振動子3の電極パッ
ド25と電気的接続を行うための第1の配線用導体7
と、受動部品11と電気的接続を行うための第1の配線
用導体7とを設置し、それぞれに接合材15を介して、
水晶振動子3と受動部品11を接合する。
【0083】そして、段差部16の上面に接合する水晶
振動子3と受動部品11とを、凹部の底部面14に配置
する半導体チップ5や受動部品11に対して立体的に配
置する。
【0084】段差部16の上面に接合する受動部品11
は、シート形状のコンデンサや、樹脂やセラミックス
で、ダイオードなどの半導体チップ5をパッケージした
部品やパッケージしていない半導体チップ5などであ
る。この図9に示す構造は、半導体チップ5や受動部品
11などの実装面積が、水晶振動子3の平面積よりも大
きい場合に有効である。
【0085】このように、段差部16は水晶振動子3と
受動部品11の両端を保持するように設け、段差部16
の間の凹部の底部面14に半導体チップ5と受動部品1
1を配置し、厚さ方向に水晶振動子3と受動部品11と
を立体的に配置する。このことにより、半導体チップ5
や受動部品11などの実装面積が大きい場合にも水晶発
振器の占有面積を小さくすることができる。
【0086】水晶発振器の用途によっては、段差部16
の間の凹部の底部面14に半導体チップ5または受動部
品11のいずれかを配置し、厚さ方向に水晶振動子3と
立体的に配置してもよい。
【0087】つまり、段差部16の間の凹部の底部面1
4にすべての半導体チップ5と受動部品11を配置しな
くてもよく、凹部の底部面14に配置するすべての半導
体チップ5と受動部品11を、段差部16に接合する水
晶振動子3と受動部品11とに立体的に配置しなくても
よい。
【0088】図9に示す実施例では、図7と同様に、段
差部16を削除してできた空間の凹部の底部に、さら
に、凹部形状を有するキャビティ18を設け、そのキャ
ビティ18の底部に受動部品11を配置する。段差部1
6を削除してできた空間に、半導体チップ5や受動部品
11を配置する説明は上記に示したとおりである。
【0089】さらに、キャビティ18を設け、そのキャ
ビティ18の底部に受動部品11や半導体チップ5を配
置する説明も、上記に示したとおりである。
【0090】第1の配線用導体7と受動部品11とを電
気的接続を行う接合材15は、前述の図1で説明した異
方性導電性接着剤としてもよい。
【0091】さらに、第1の配線用導体7と水晶振動子
3の電極パッド25との間の接合材15と、第1の配線
用導体7と受動部品11との間の接合材15とを、異方
性導電性接着剤とする。このように構成すると、段差部
16の上面における第1の配線用導体7と水晶振動子3
と受動部品11との細かいピッチの接続を、同時に容易
に行うことができる。
【0092】つぎに以上の説明と異なる実施例における
水晶発振器を、図10と図11とを用いて説明する。図
10は本発明の実施例における水晶発振器を示す断面図
である。図11は本発明の実施例における水晶発振器を
示す断面図である。
【0093】図10と図11とに示す実施例は、図2を
用いて説明した端子部材1の段差部16の第1の配線用
導体7と、表面実装型の容器からなる水晶振動子3の電
極パッド25との間に、電気的接続を行うとともに端子
部材1に表面実装型の容器からなる水晶振動子3を弾性
支持する金属よりなる弾性部材49を有する。
【0094】この弾性部材49は、コバールやベリリウ
ム銅やバネ鋼などの金属板や金属線より構成し、第1の
配線用導体7にロ−付けや、導電性接着剤による接合を
おこなう。
【0095】そして、第1の配線用導体7に接合した弾
性部材49を、水晶振動子3の電極パッド25に電気的
接続をする。図10には、弾性部材49と水晶振動子3
の電極パッド25との電気的接続を、ハンダや導電性接
着剤などの接合材15でおこなう例を示した。
【0096】水晶振動子3は、衝撃を受けると破損した
り、その周波数が変化してしまう。そのため、水晶振動
子3を発振器の端子部材1に接合する際には、接合材1
5には軟らかい導電性接着剤が衝撃緩和の意味で好まし
いと上記で説明した。
【0097】しかし、接合材15だけでは衝撃緩和が不
充分な場合には、弾性部材49を介して、発振器の端子
部材1に水晶振動子3を接合する。
【0098】このように水晶振動子3を弾性部材49で
弾性支持することにより、外部からの衝撃による水晶振
動子3の破損、周波数の変化を防ぐことができる。
【0099】図11に示す実施例では、弾性部材49と
水晶振動子3の電極パッド25との電気的接続を、接合
材15を用いずに、ケース13を端子部材1の上部面1
2に接合し、ケース13の内側で水晶振動子3を弾性部
材49に押し当てることにより、弾性部材49のバネ力
による圧接のみでおこなう。
【0100】したがって、すべての半導体チップ5や受
動部品11を実装した端子部材1の弾性部材49に、ケ
ース13を接合する前に水晶振動子3を押し当てるだけ
で、発振器の発振テストが可能である。
【0101】また、この発振テストで水晶振動子3もし
くは半導体チップ5や受動部品11を実装した端子部材
1のどちらか一方が不良であった場合、これら水晶振動
子3や半導体チップ5や受動部品11は接合材15で接
合されていないため、容易に部品交換が可能である。
【0102】もちろん、この構造でも、水晶振動子3を
弾性部材49で弾性支持することにより、外部からの衝
撃による水晶振動子3の破損、周波数の変化を防ぐこと
ができる。
【0103】また、弾性部材49が湿度などの影響で劣
化してしまうと、弾性力や、第1の配線用導体7と水晶
振動子3との接続抵抗値が変化してしまい、不具合が生
じる場合がある。端子部材1にケース13をシ−ム溶接
などで気密シールすることにより、発振器の外部より凹
部に湿度が進入することを防ぐことができ、弾性部材4
9の湿度による不具合を防止できる。
【0104】図11に示す実施例では、ケース13の内
側と水晶振動子3の蓋29は接触する。したがって、水
晶発振器のケース13を端子部材1のアース端子に接続
してノイズ対策に必要な金属からなるケース13とし、
水晶振動子3の蓋29をノイズ対策に必要な金属からな
る蓋29とする。このことによって、水晶振動子3の蓋
29は端子部材1のアース端子に、接合材15を用い
ず、容易に電気的接続することができる。
【0105】ここまで、図10と図11とを用いた実施
例の説明では、水晶振動子3を弾性部材49で弾性支持
する例を説明したが、図9に説明した段差部16の上面
に接合する受動部品11も、弾性部材49で弾性支持し
てもよい。とくに、衝撃に弱い受動部品11を発振器に
搭載する必要のあるときに有効である。
【0106】また、図11で説明したように、弾性部材
49と、段差部16の受動部品11との電気的接続も、
接合材15を用いず、ケース13を端子部材1の上部面
12に接合し、ケース13の内側で受動部品11を弾性
部材49に押し当てることにより、弾性部材49のバネ
力による圧接のみでおこなう。
【0107】したがって、半導体チップ5や受動部品1
1を実装した端子部材1の弾性部材49に、ケース13
を接合する前に、水晶振動子3および段差部16の受動
部品11を押し当てるだけで、発振器の発振テストが可
能である。
【0108】また、この発振テストで水晶振動子3や、
段差部16の受動部品11や、あるいは半導体チップ5
や受動部品11を実装した端子部材1のいずれかが不良
であった場合、それらは接合材15で接合されていない
ため、容易に部品交換が可能である。
【0109】図10には、端子部材1の下部面22に外
部端子用導体43を有し、外部端子用導体43に金属リ
ード47が接合する。金属リード47は、コバ−ルなど
の金属からなる。金属リード47は、発振器を携帯電話
などの回路基板にリフロ−実装するのではなく、手でハ
ンダ付けをおこなう場合に、金属リード47が接合され
ていると、作業がおこないやすいという理由で設ける。
【0110】端子部材1の上部面12に接合する金属枠
45と、端子部材1の下部面22に接合する金属リード
47と、端子部材1の段差部16に接合する弾性部材4
9を金属とし、同じ工程でそれぞれロ−付けなどで端子
部材1に接合する。通常、これらの接合は、半導体チッ
プ5や受動部品11や水晶振動子3を端子部材1に接合
する接合材15よりも、高温に耐えうる接合をおこな
う。
【0111】したがって、半導体チップ5や受動部品1
1や水晶振動子3を端子部材1に接合する工程の前に、
金属枠45と金属リード47と弾性部材49は端子部材
1に接合する。その際に、同じ工程で接合することによ
り、工程の短縮ができ、作りやすくなる。
【0112】さらに、金属枠45と、金属リード47
と、弾性部材49をコバールなどの同じ材質にし、同じ
材質のロ−付け材にすることにより、接合条件の条件だ
しが容易になり、有効である。
【0113】また構造によっては、金属枠45と、金属
リード47と、弾性部材49の端子部材1への接合を同
じ工程でなくても、すくなくとも金属枠45を端子部材
1の上部面12に接合する工程、もしくは金属リード4
7を端子部材1の下部面22の外部端子用導体43に接
合する工程のいずれかと同時に、段差部16の第1の配
線用導体7に弾性部材49を接合してもよい。
【0114】また、本発明の水晶発振器の構造として、
端子部材1の上部面12に接合する金属枠45と、端子
部材1の下部面22に接合する金属リード47を有する
場合には、金属枠45を端子部材1の上部面12に接合
する工程と、金属リード47を端子部材1の下部面22
の外部端子用導体43に接合する工程とを同時におこな
ってもよい。
【0115】また、本発明の水晶発振器の構造として、
端子部材1の上部面12に接合する金属枠45と、端子
部材1の段差部16に接合する弾性部材49を有する場
合には、金属枠45を端子部材1の上部面12に接合す
る工程と、弾性部材49を段差部16の第1の配線用導
体7に接合する工程とを同時におこなってもよい。
【0116】また、本発明の水晶発振器の構造として、
端子部材1の下部面22に接合する金属リード47と、
端子部材1の段差部16に接合する弾性部材49を有す
る場合には、金属リード47を端子部材1の下部面22
の外部端子用導体43に接合する工程と、弾性部材49
を段差部16の第1の配線用導体7に接合する工程とを
同時におこなってもよい。
【0117】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
における水晶発振器は、水晶片をガラスやセラミックス
の容器に収納した表面実装型の水晶振動子である。この
ため、図6の曲線Aに示すように発振周波数の経時変化
が少ない薄型の水晶発振器が容易に得られる。
【0118】さらにまた本発明の水晶発振器は、水晶振
動子の容器がガラスやセラミックスであり軽くなる。さ
らに、水晶振動子の特性は単独で評価した後に良品を水
晶発振器に組み込むため水晶発振器としての不良率を低
減することができる。
【0119】さらに本発明における水晶発振器は、端子
部材の凹部の底部を部分的に、凹部形状を有するキャビ
ティを設け、半導体チップと受動部品とを落としこんで
配置することにより、水晶発振器の薄型化が容易に達成
することができる。
【0120】さらに本発明の水晶発振器は、段差部の一
部を削除してできた空間にキャビティを設け、そのキャ
ビティに受動部品を落としこんで配置することにより、
水晶振動子の下の空間に半導体チップと受動部品とを効
率よく配置でき、水晶発振器の小型化および薄型化が容
易にできる。
【0121】さらにまた本発明の水晶発振器において
は、水晶振動子を弾性部材で弾性支持している。このこ
とにより、外部からの衝撃による水晶振動子の破損、周
波数変化を防ぐことができる。
【0122】さらに本発明における水晶発振器は、、第
1の配線用導体と水晶振動子の電極パッドとの電気的接
続で、水晶振動子の電極パッドには接合材を用いず、弾
性部材の圧接でおこなうため、発振器の組立工程中のテ
ストおよび、水晶振動子の部品交換が容易にできる。
【0123】以上のように本発明によれば携帯電話など
から求められる水晶発振器の要望を容易に満足すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における水晶発振器を示す斜視
図である。
【図2】本発明の実施例における水晶発振器を示す断面
図である。
【図3】本発明の実施例における水晶発振器を示す断面
図である。
【図4】本発明の実施例における水晶発振器に用いる水
晶振動子を示す断面図である。
【図5】従来例における水晶発振器を示す断面図であ
る。
【図6】水晶発振器の周波数経時変化を示すグラフあ
る。
【図7】本発明の実施例における水晶発振器を示す斜視
図である。
【図8】本発明の実施例における水晶発振器を示す断面
図である。
【図9】本発明の実施例における水晶発振器を示す斜視
図である。
【図10】本発明の実施例における水晶発振器を示す断
面図である。
【図11】本発明の実施例における水晶発振器を示す断
面図である。
【符号の説明】
1 端子部材 3 水晶振動子 5 半導体チップ 11 受動部品 13 ケース 16 段差部 18 キャビティ 45 金属枠 47 金属リード 49 弾性部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−283653(JP,A) 特開 平3−272207(JP,A) 特開 平3−151704(JP,A) 実開 平5−88012(JP,U) 実開 昭54−71962(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03B 5/30 - 5/42 H03H 9/02

Claims (30)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外形形状が四角形で、その厚さ方向に、
    段差部を設けた四角形状の凹部を有し、段差部に表面実
    装型の容器からなる水晶振動子を接続する第1の配線用
    導体が配置され、凹部の底部面に半導体チップと受動部
    品とを接続する第2の配線用導体が配置されてなる端子
    部材と、端子部材の凹部の上面部に接合するケースとを
    備える水晶発振器。
  2. 【請求項2】 端子部材とケースとを備え、 端子部材は配線用導体を有する絶縁材料からなり、端子
    部材の外形形状は四角形であって、中央部は四角形から
    なる凹部を有し、凹部の内側面は上部面から凹部の底部
    面に向かってすくなくとも1段の段差部を有し、段差部
    の上面に設置する第1の配線用導体と表面実装型の容器
    からなる水晶振動子の電極パッドとは複数箇所で電気的
    接続を行い、凹部の底部面には水晶発振器を構成する半
    導体チップと受動部品とを備え、半導体チップと受動部
    品は凹部の底部面に有する第2の配線用導体と電気的接
    続を行い、 ケースは端子部材の上部面に接合することを特徴とする
    水晶発振器。
  3. 【請求項3】 端子部材の内側に備える水晶振動子と半
    導体チップと受動部品と配線用導体膜との電気的な接続
    を行う接合材は、導電性接着剤あるいはハンダからなる
    ことを特徴とする請求項1記載の水晶発振器。
  4. 【請求項4】 端子部材の内側に備える水晶振動子と半
    導体チップと受動部品のなかで、すくなくとも半導体チ
    ップは樹脂にてモールドすることを特徴とする請求項1
    記載の水晶発振器。
  5. 【請求項5】 水晶発振器に使用する表面実装型の容器
    からなる水晶振動子の容器の材質は、すくなくとも一部
    をセラミックス、ガラスセラミックス、あるいはガラス
    で構成したことを特徴とする請求項1記載の水晶発振
    器。
  6. 【請求項6】 水晶発振器のノイズ対策に必要な金属か
    らなるケースは、表面実装型の容器からなる水晶振動子
    の蓋で兼用し端子部材のアース端子に電気的接続するこ
    と特徴とする請求項1記載の水晶発振器。
  7. 【請求項7】 端子部材とケースとを備え、 端子部材は配線用導体を有する絶縁材料からなり、端子
    部材の外形形状は四角形であり、中央部に四角形からな
    る凹部を有し、凹部の内側面は上部面から凹部の底部面
    に向かってすくなくとも1段の段差部を有し、段差部の
    上面に設置する第1の配線用導体と表面実装型の容器か
    らなる水晶振動子の電極パッドとは複数箇所で電気的接
    続を行い、段差部の上面に設置する第1の配線用導体と
    受動部品とは複数箇所で電気的接続を行い、凹部の底部
    面には水晶発振器を構成する半導体チップと受動部品と
    を備え、半導体チップと受動部品は凹部の底部面に有す
    る第2の配線用導体と電気的接続を行い、 ケースは端子部材の上部面に接合することを特徴とする
    水晶発振器。
  8. 【請求項8】 端子部材の中央部に備える四角形からな
    る凹部には、不活性ガスか、真空雰囲気であることを特
    徴とする請求項2、あるいは請求項7記載の水晶発振
    器。
  9. 【請求項9】 端子部材の上部面に端子部材のアース端
    子に電気的接続し、水晶発振器のノイズ対策に必要な金
    属からなるケースを接合する金属枠を有し、金属枠の内
    側と、表面実装型の容器からなる水晶振動子のノイズ対
    策に必要な金属からなる蓋とを電気的接続することを特
    徴とする請求項2、あるいは請求項7記載の水晶発振
    器。
  10. 【請求項10】 底部面に有する第2の配線用導体と金
    属ワイヤーで電気的接続をおこなう半導体チップは、凹
    部の底部面の中央付近に設けることを特徴とする請求項
    2、あるいは請求項7記載の水晶発振器。
  11. 【請求項11】 段差部は表面実装型の容器からなる水
    晶振動子の両端を保持するように設け、段差部の間の凹
    部の底部面に半導体チップを配置することを特徴とする
    請求項2、あるいは請求項7記載の水晶発振器。
  12. 【請求項12】 段差部は表面実装型の容器からなる水
    晶振動子の両端を保持するように設け、段差部の間の凹
    部の底部面に受動部品を配置することを特徴とする請求
    項2、あるいは請求項7記載の水晶発振器。
  13. 【請求項13】 段差部は表面実装型の容器からなる水
    晶振動子の両端を保持するように設け、段差部の間の凹
    部の底部面に受動部品と半導体チップとを配置すること
    を特徴とする請求項2、あるいは請求項7記載の水晶発
    振器。
  14. 【請求項14】 表面実装型の容器からなる水晶振動子
    の電極パッドと接続する第1の配線用導体を上面に有す
    る段差部を部分的に削除し、削除してできた空間に受動
    部品を配置することを特徴とする請求項2、あるいは請
    求項7記載の水晶発振器。
  15. 【請求項15】 表面実装型の容器からなる水晶振動子
    の電極パッドと接続する第1の配線用導体を上面に有す
    る段差部を部分的に削除し、削除してできた空間に半導
    体チップを配置することを特徴とする請求項2、あるい
    は請求項7記載の水晶発振器。
  16. 【請求項16】 端子部材の凹部の底部にさらに、凹部
    形状を有するキャビティを設け、そのキャビティの底部
    に半導体チップを配置することを特徴とする請求項2、
    あるいは請求項7記載の水晶発振器。
  17. 【請求項17】 端子部材の凹部の底部にさらに、凹部
    形状を有するキャビティを設け、そのキャビティの底部
    に受動部品と半導体チップとを配置することを特徴とす
    る請求項2、あるいは請求項7記載の水晶発振器。
  18. 【請求項18】 表面実装型の容器からなる水晶振動子
    の電極パッドと接続する第1の配線用導体を上面に有す
    る段差部を部分的に削除し、削除してできた空間の凹部
    の底部に、さらに、凹部形状を有するキャビティを設
    け、そのキャビティの底部に受動部品を配置することを
    特徴とする請求項2、あるいは請求項7記載の水晶発振
    器。
  19. 【請求項19】 表面実装型の容器からなる水晶振動子
    の電極パッドと接続する第1の配線用導体を上面に有す
    る段差部を部分的に削除し、削除してできた空間の凹部
    の底部に、さらに、凹部形状を有するキャビティを設
    け、そのキャビティの底部に半導体チップを配置するこ
    とを特徴とする請求項2、あるいは請求項7記載の水晶
    発振器。
  20. 【請求項20】 端子部材の上部面に、端子部材のアー
    ス端子に電気的接続し、水晶発振器のノイズ対策に必要
    な金属からなるケースを接合する金属枠を有し、端子部
    材の下部面に外部端子用導体を有し、金属枠を端子部材
    の上部面に接合する工程と同時に、外部端子用導体に接
    合する金属リードを有することを特徴とする請求項2、
    あるいは請求項7記載の水晶発振器。
  21. 【請求項21】 第1の配線用導体と表面実装型の容器
    からなる水晶振動子の電極パッドとの間には、電気的接
    続を行う異方性導電性接着剤を有することを特徴とする
    請求項2記載の水晶発振器。
  22. 【請求項22】 第1の配線用導体と表面実装型の容器
    からなる水晶振動子の電極パッドとの間には電気的接続
    を行う異方性導電性接着剤を有し、段差部の上面に設置
    する第1の配線用導体と受動部品との間にも、電気的接
    続を行う異方性導電性接着剤を有することを特徴とする
    請求項7記載の水晶発振器。
  23. 【請求項23】 第1の配線用導体と表面実装型の容器
    からなる水晶振動子の電極パッドとの間には、電気的接
    続を行うとともに端子部材に表面実装型の容器からなる
    水晶振動子を弾性支持する金属よりなる弾性部材を有す
    ることを特徴とする請求項2記載の水晶発振器。
  24. 【請求項24】 第1の配線用導体と表面実装型の容器
    からなる水晶振動子の電極パッドとの間には、電気的接
    続を行うとともに端子部材に表面実装型の容器からなる
    水晶振動子を弾性支持する金属よりなる弾性部材を有
    し、第1の配線用導体と受動部品との間にも、電気的接
    続を行うとともに端子部材に受動部品を弾性支持する金
    属よりなる弾性部材を有することを特徴とする請求項7
    記載の水晶発振器。
  25. 【請求項25】 弾性部材は、第1の配線用導体と表面
    実装型の容器からなる水晶振動子の電極パッドとの電気
    的接続を、ケースの内側と弾性部材との間に水晶振動子
    をはさみこむことによる圧接でおこなうように段差部の
    上面に設けることを特徴とする請求項23記載の水晶発
    振器。
  26. 【請求項26】 弾性部材は、第1の配線用導体と表面
    実装型の容器からなる水晶振動子の電極パッドとの電気
    的接続を、ケースの内側と弾性部材との間に水晶振動子
    をはさみこむことによる圧接でおこなうように、第1の
    配線用導体と受動部品との電気的接続を、ケースの内側
    と弾性部材との間に受動部品をはさみこむことによる圧
    接でおこなうように段差部の上面に設けることを特徴と
    する請求項24記載の水晶発振器。
  27. 【請求項27】 端子部材の中央部に備えた四角形から
    なる凹部には、不活性ガスか、真空雰囲気であることを
    特徴とする請求項23、請求項24、請求項25、ある
    いは請求項26記載の水晶発振器。
  28. 【請求項28】 端子部材の上部面に、端子部材のアー
    ス端子に電気的接続し、水晶発振器のノイズ対策に必要
    な金属からなるケースを接合する金属枠を有し、金属枠
    を端子部材の上部面に接合する工程と同時に、第1の配
    線用導体に接合する弾性部材を有することを特徴とする
    請求項23、あるいは請求項24記載の水晶発振器。
  29. 【請求項29】 端子部材の上部面に、端子部材のアー
    ス端子に電気的接続し、水晶発振器のノイズ対策に必要
    な金属からなるケースを接合する金属枠を有し、端子部
    材の下部面に、外部端子用導体に接合する金属リードを
    有し、すくなくとも、金属枠を端子部材の上部面に接合
    する工程もしくは金属リードを端子部材の下部面の外部
    端子用導体に接合する工程のいずれかと同時に、第1の
    配線用導体に接合する弾性部材を有することを特徴とす
    る請求項23、あるいは請求項24記載の水晶発振器。
  30. 【請求項30】 水晶振動子のノイズ対策に必要な金属
    からなる蓋は、水晶発振器のノイズ対策に必要な金属か
    らなるケースの内側との接触によって端子部材のアース
    端子に電気的接続することを特徴とする請求項25、あ
    るいは請求項26記載の水晶発振器。
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