JP3101041U - プリーツスカート及びその型紙 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来のプリーツスカートは、ウエスト部及びヒップ部の加工に視点がなされ、裾部はヒップ部の幅と同一の幅を有していたため視覚的には寸胴的に見え、美しいシルエットラインがでなかった。
【解決手段】腰部の左右胴部周辺にダーツを少なくとも1ケ以上設けた型紙に沿って裁断した生地を、前身頃及び後身頃腰部の円周幅がヒップ部より短めになるように縫着し、ウエスト−ヒップ−裾のシルエットラインが綺麗にでるようにした学生用のプリーツスカートである。
【選択図】図1
【解決手段】腰部の左右胴部周辺にダーツを少なくとも1ケ以上設けた型紙に沿って裁断した生地を、前身頃及び後身頃腰部の円周幅がヒップ部より短めになるように縫着し、ウエスト−ヒップ−裾のシルエットラインが綺麗にでるようにした学生用のプリーツスカートである。
【選択図】図1
Description
本考案は学生用のプリーツスカート及びその型紙に関し、さらに詳しくは、腰部にダーツを設けた型紙に沿って裁断した生地を用い、従来はヒップ以下の幅が裾部と同じ幅であったスカートを、腰部の襞奥にダーツを入れて縫着することによって内部に絞り込むことができるため、ウエストラインが綺麗にでるプリーツスカートに関するものである。
従来の女子学生用の制服であるプリーツスカートは、襞数の少ないスカートであり、平行である複数の襞をもつ型紙を使用し、この型紙に布地を挟み込んで折り畳み、永久プリーチ加工を施してスカート用の身頃として使用している。
このようにして得られたスカートを平面的に見ると、ウエスト部とヒップ部は同心円上に現れるが、実際の着用者の腰回りを測ると楕円形状が多いため、これらに見合うようなスカートとして、特開平11−124705号公報「プリーツスカート」が知られている。
このスカートは、平行である複数の襞が加工された布地で縫製するプリーツスカートにおいて、その縫製過程でスカートのウエスト部に施すつまみ縫いのつまみ量を、ウエスト前後部の領域でのつまみ量よりも、ウエスト脇部の領域でのつまみ量が多くなるように設定してなることを特徴とするプリーツスカートを開示する。
また特開2000−96316号公報「オールプリーツスカート」は、直線裁断の前後2枚の身頃用生地によって構成されているオールプリーツスカートでありながら、人体、特にヒップにおける前半身と後半身の非対称性に合致し易く、プリーツの割れの生ずるおそれを減少させ、スカートを自然な状態で着用した際に、スカートのヒップや裾の線が水平により近い状態で現れるオールプリーツスカートが開示されている。
特開平11−124705号公報
特開2000−96316号公報
しかしながらこれらはいずれもウエスト部やヒップ部における加工に主体を持たせたものであり、裾部は両者ともヒップ幅と同一の幅で拡がっているのが現状であったため、裾部の形状は視覚的には寸胴的に見えるという欠点を有していた。
本出願人は係る課題を解決するために鋭意研究したところ、腰部の襞奥に少なくとも1以上のダーツ部を設けて腰部がヒップ部より内側に絞れ込まれるようにすると、シルエットラインが綺麗に見えることを見いだし本考案品を提供することができた。
すなわち本考案の第一は、前身頃用生地と後身頃用生地とが左右両側で縫製されているプリーツスカートにおいて、平行で且つ均等幅である複数の車襞から成る生地のうちウエスト側の両身頃生地にプリーツが片面折りで縫着されてウエスト部が構成されると共に、腰部の左右両側から少なくとも1以上のダーツ部が襞奥に隠れるように設けて腰部がヒップ部より内側に絞れ込まれて丸みを有することを特徴とするプリーツスカートである。
本考案の第二は、前身頃用生地と後身頃用生地とが左右両側で縫製されるように生地を裁断するためのプリーツスカート型紙において、平行で且つ均等幅である複数の車襞を形成すると共に、腰部側に少なくとも1ヶ所以上のダーツを設けてあることを特徴とするプリーツスカート型紙である。
本考案品は、簡単な構造ながら従来はヒップから同一幅の裾部しかなかったプリーツスカートにおいて、腰部の襞奥にダーツを少なくとも1ケ所以上設けることによって丸みを有するシルエットラインが綺麗に出せる新規なスカートを提供できたものである。
また腰部に設けられたダーツは、襞奥に隠れるために外側からは視認されないため美観上スマートな外観を有するものである。
図1は本考案品のスカート本体1の外観を示す斜視図である。本考案品の特徴は、ヒップ部3に比べてウエスト部2の幅が短く表され、全体として図2に示すようにシルエットラインが綺麗に見えることにある。
本考案品は、本考案である図3に示す型紙5にそって裁断し、左右の端部から少なくと1以上のダーツ6を腰部4に設けて縫着し、腰部全体をヒップライン幅より狭くなるようにしているが、全体のバランスから見ればこのダーツ6を腰側面に設けた方が凹凸のある人体にフィットした美しいシルエットを出せる。
なおこのダーツを設ける数として前身、後身に各1〜5個くらいが最もよく、本考案では左右の腰部の襞奥にダーツを設けて、美しいシルエットラインを出すようにした。
また本考案で使用するスカート材料としては、ポリエステル、ポリエステル混毛、ウール、綿材であり、仕上げとしてサキソニー素材、フラノ素材、サージ素材等を用いた。
本考案品のプリーツは、「車ヒダ」といわれ通常12〜20の偶数からなる車ヒダが用いられるが、本実施例では20車となる型紙5を用いてプリーツスカートを製造した。
以下実施例をもって本考案の詳細を説明するが、本考案の範囲はこれらに限定されるものではない。
図3に示す型紙5にそってスカート生地としてウール材をサキソニー素材で仕上げした生地を裁断し、20車のプリーツ加工を行い襞を平行に且つ均等幅に設けると共に、前身頃及び後身頃腰部の左右端部に3カ所のダーツ6を設けて縫着しツマミ部9を形成し、腰部全体がヒップ部2の幅より狭くなるようにした。
出来上がったスカートのサイズは、ウエスト部1が66cm、ヒップ部2が100cm、裾部3が約98cmであるが、着用した学生のシルエットは図2に示すように綺麗に見られるものであった。
なお図3の型紙5は、前身頃用の型紙であって、後身頃の場合は、ダーツ6の位置が図3とは反対の位置に成るように設けられている。
1・・・・・スカート本体
2・・・・・ウエスト部
3・・・・・ヒップ部
4・・・・・裾部
5・・・・・型紙
6・・・・・ダーツ
7・・・・・表ヒダ
8・・・・・かげヒダ
9・・・・・ツマミ部
2・・・・・ウエスト部
3・・・・・ヒップ部
4・・・・・裾部
5・・・・・型紙
6・・・・・ダーツ
7・・・・・表ヒダ
8・・・・・かげヒダ
9・・・・・ツマミ部
Claims (2)
- 前身頃用生地と後身頃用生地とが左右両側で縫製されているプリーツスカートにおいて、平行で且つ均等幅である複数の車襞から成る生地のうちウエスト側の両身頃生地にプリーツが片面折りで縫着されてウエスト部が構成されると共に、腰部の左右両側から少なくとも1以上のダーツ部が襞奥に隠れるように設けて腰部がヒップ部より内側に絞れ込まれて丸みを有することを特徴とするプリーツスカート。
- 前身頃用生地と後身頃用生地とが左右両側で縫製されるように生地を裁断するためのプリーツスカート型紙において、平行で且つ均等幅である複数の車襞を形成すると共に、腰部側に少なくとも1ヶ所以上のダーツを設けてあることを特徴とするプリーツスカート型紙。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003271824U JP3101041U (ja) | 2003-10-16 | 2003-10-16 | プリーツスカート及びその型紙 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003271824U JP3101041U (ja) | 2003-10-16 | 2003-10-16 | プリーツスカート及びその型紙 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2001049877A Continuation JP2002249905A (ja) | 2001-02-26 | 2001-02-26 | プリーツスカート及びその型紙 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3101041U true JP3101041U (ja) | 2004-06-03 |
Family
ID=43254633
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003271824U Expired - Lifetime JP3101041U (ja) | 2003-10-16 | 2003-10-16 | プリーツスカート及びその型紙 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3101041U (ja) |
-
2003
- 2003-10-16 JP JP2003271824U patent/JP3101041U/ja not_active Expired - Lifetime
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