JP3100935B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

内燃機関の制御装置

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JP3100935B2 JP09336865A JP33686597A JP3100935B2 JP 3100935 B2 JP3100935 B2 JP 3100935B2 JP 09336865 A JP09336865 A JP 09336865A JP 33686597 A JP33686597 A JP 33686597A JP 3100935 B2 JP3100935 B2 JP 3100935B2
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
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    • F02B75/02Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の制御装
置に関し、特に診断されたシリンダの不点火状態に応答
する閉ループ燃料供給制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】二行程サイクル内燃機関のコストと動力
対重量比の利点は、かかる機関の排出物質(emiss
ion)水準により相殺される。今日の多くの二行程サ
イクル機関の用途は、比較的簡単な機関制御装置に依存
している。二行程サイクル機関の制御装置に著しい複雑
さを付加することなく、二行程サイクル機関の排出物質
を低減することが望ましい。二行程サイクル機関のアイ
ドリングおよび軽負荷の運転状態中、シリンダの不点火
状態は頻繁であり得、この状態下ではシリンダの空気/
燃料チャージが不適性に燃焼される。不点火状態は、機
関の炭化水素HC排出を著しく増加し得る。不点火状態
後の機関のシリンダ内に存在する残留HC成分は、シリ
ンダの増加する機関排出物質から排出されるばかりでな
く、機関シリンダ内の結果的な燃焼事象の質に悪影響を
およぼし得、シリンダ燃焼品質の低下を永続させかつ機
関からの望ましからざる排気ガスの更なる放出を潜在的
に増すことが判った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】二行程サイクル内燃機
関内の不点火状態を検出して、これに即して適正な処置
をとることが望ましい。更に、このような不点火の検出
および是正処置が非常に正確であり、かつ二行程サイク
ル機関制御装置のコストおよび複雑さをほとんど付加し
ないことが望ましい。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、二行程サイク
ル内燃機関における簡単な信頼し得る不点火の検出なら
びに検出された不点火状態の排気ガス効果を最小限に抑
える簡単な是正処置に対するものである。特に、個々の
シリンダが監視され、簡単で立証された診断法を用いて
不点火状態が診断される。1つのシリンダにおける診断
された不点火状態の後に、このシリンダはHC元素の如
き過剰なシリンダ残留物の除去を可能にするのに充分な
不動作期間だけ不動作状態にされる。シリンダは、本発
明の更なる特質によれば、当該シリンダに対するスパー
ク・プラグの点火あるいは燃料噴射を遅らせるなどによ
ってシリンダ内の燃焼動作を中断することによって不動
作状態にされる。過剰な残留物の除去に続いて、シリン
ダは連続的な運転のための動作状態にされる。不点火状
態は、これにより二行程サイクル機関の排出物質におけ
る診断された不点火状態の効果を制限するように切離さ
れる。
【0005】本発明の更なる特質によれば、診断された
不点火状態の重大度が判定される。重大度は、シリンダ
内の残留排出物質のレベルに、従ってこのような残留物
の清掃に必要な周期に直接的に影響を及ぼすことが知ら
れている。従って、遅延周期は、判定される重大度の関
数として変動させられる。本発明の更なる特質によれ
ば、各機関シリンダの動作特性が監視され、機関が運転
中に学習される。広範囲の機関運転状態にわたる各シリ
ンダの不点火傾向が、機関運転状態の範囲にわたる不点
火状態の重大度と共に、対応する動作状態の関数として
判定されて記憶される。この動作条件が機関の運転中に
存在するものと判定されると、学習された傾向および重
大度の情報が各シリンダについて参照され、次に機関の
排出物質における不点火状態の効果を最小化するように
シリンダ内の燃焼を調整するため、適正な燃焼処置が然
るべくとられる。
【0006】本発明については、望ましい実施の形態お
よび図面を参照することによってよく理解されよう。
【0007】
【発明の実施の形態】図1において、nシリンダの二行
程サイクル内燃機関10は、空気取入れ路24を経て蝶
型弁あるいはロータリ型弁の空気取入れ弁16を介して
インテーク・マニフォールド12に入り、機関シリンダ
(図示せず)へ分配される濾過された入力空気を受取
る。当実施の形態においては、機関のシリンダ数nは2
である。空気取入れ弁16は、この弁を流過する入力空
気に対する制限を変化させるため、空気取入れ路24内
で回転される。当該実施の形態では、空気取入れ弁16
は、機関の運転状態を変化させるため運転者が操作する
機関スロットル・ケーブル(図示せず)に対する従来の
リンクなどにより手動で回転される。空気取入れ弁の回
転変位は、ポテンショメータ型の従来の回転位置センサ
22によって出力信号TPへ変換される。回転位置セン
サ22は、空気取入れ弁16に連結され、空気取入れ弁
16がその運動範囲に沿って回転するに伴い、抵抗トラ
ック(図示せず)に電気的に接触しながら摺動する導電
性のワイパー・アーム(図示せず)を含み、信号TPの
大きさは、抵抗トラックの端部とワイパー・アームとの
間の電気的抵抗を表示する。
【0008】吸気は、機関のシリンダへ送られ、その内
部で噴射された燃料量と混合されて空燃混合物をシリン
ダ内で形成し、この混合物は各シリンダにおけるスパー
ク・プラグ50の離間電極に跨がる調時された点火火花
により点火される。スパーク・プラグ駆動回路は、変圧
器42を形成するように2次点火コイル46と整合され
た1次点火コイル44を含み、1次点火コイルの低電圧
端子が線38における点火制御信号ESTの状態により
制御される点火スイッチ回路S40に電気的に取付けら
れている。2次点火コイル46の低電圧端子は、線60
を介して直列の電流検出抵抗64を経て接地基準に接続
される。信号増幅回路AMP62が、2次点火コイル4
6と電流検出抵抗64との間で信号線60に取付けられ
て、電流検出抵抗64の両端間の電圧を増幅し、出力線
74におけるフィルタ出力信号S2として約5KHzよ
り高い信号を通すように同調された帯域通過フィルタB
PF72に対する出力線66に増幅された信号を出力す
る。増幅器の出力信号もまた、従来の積分回路INT7
0に入力信号として印加するため出力線76に約200
Hzより小さな周波数を持つ信号を通すように同調され
た低域通過フィルタLPF68へ線66で送られる。積
分回路70は、線76における信号を積分して、制御装
置36に対する信号S1として積分器出力を提供する。
この積分器は、制御装置36により積分回路70へ与え
られるアクティブな信号レベルの信号RESETにより
リセットされる。当該実施の形態においては、前記信号
RESETは、点火駆動信号ESTの立下がりエッジに
続く機関運転角度の約15°ないし20°(全機関サイ
クルは機関運転角度360°に対応する)の如きシリン
ダ点火事象に続く予め選定された機関運転角度でアクテ
ィブ状態となる。このような時点で、積分回路出力はゼ
ロにリセットされ、積分回路はその後約40°の如き予
め定めた機関運転角度で終る新たな積分期間を開始す
る。積分期間の終りに、制御装置36は、その時の機関
シリンダの燃焼事象に対するその時のアクティブ状態の
シリンダに対する不点火状態の表示として、積分回路の
出力信号の大きさをサンプリングする。対応する機関シ
リンダにおける点火事象に続くシリンダのノッキング状
態を示す有意義な情報が高周波(5KHzより高い)の
2次点火コイルの信号内容に存在すること、および1つ
のシリンダの燃焼事象の品質を示す有意義な情報が対応
する機関シリンダにおける点火事象に続く低周波(約2
00Hzより低い)2次点火コイルの信号内容に存在す
ることが判った。このような信号内容の分析を行うた
め、信号S1およびS2が従来の単一チップ・タイプの
制御装置36に与えられる。
【0009】信号ESTは、所望の1次点火コイル44
の充電時間に対応する持続時間の正になるパルスとして
印加される。信号ESTのパルスの立上がり(正にな
る)エッジの受取り時に、回路S内部のスイッチ回路4
0が閉路され、電流を1次点火コイル44に流してコイ
ルを充電する。回路S内部のスイッチ回路は、信号ES
Tの前記立上がりエッジに続く信号ESTのパルスの立
下がりエッジ時に閉路されて、点火コイルに流れる電流
の断続を生じて、高い電流サージを2次点火コイル46
から線48を経てスパーク・プラグ50のカソード54
に対して誘起し、接地されたスパーク・プラグ50のア
ノード52に対するスパーク・プラグの間隙56に跨が
って火花を誘起する。スパーク・プラグ50は、シリン
ダ内のシリンダ点火事象の時間である信号ESTの立下
がりエッジ時に、間隙56に跨がる火花がシリンダ内の
空燃混合物に点火するように機関シリンダに対して配置
されている。コンデンサとアバランシェ・ダイオードと
の並列回路(図示せず)が回路S40に含まれ、並列回
路の第1のノードが接地基準に結合され、かつ第1のノ
ードに対向する第2のノードが1次点火コイル44に結
合されている。アバランシェ・ダイオードは、約300
ボルトの定格とされる。コンデンサは、先に述べたよう
に、信号ESTの立上がりエッジ後に、1次点火コイル
が充電されるに伴い約300ボルトまで充電される。1
次点火コイル44の放電に続いて、回路S40のコンデ
ンサは、1次点火コイル44を介して放電し、比較的短
い期間にスパーク・プラグの間隙56に跨がって直流バ
イアス電位を誘起する。この期間中のカソード/アノー
ド間のイオン電流は、スパーク・プラグの間隔56の面
積に存在し、その後、シリンダ内に燃焼が生じる時シリ
ンダ全体にわたって存在する燃焼イオン数に正比例す
る。機関シリンダ内の燃焼事象の品質は、スパーク・プ
ラグ間隙に跨がるイオン電流レベルにより示される。こ
のイオン電流は、電流検出抵抗64における電圧降下を
サンプリングすることにより、回路S40のコンデンサ
が1次点火コイル44を介して放電している間に測定さ
れ、この電圧降下は信号増幅回路AMP62により増幅
され、間隙56に印加されたDCバイアス電圧に対応す
るDC電流として、低域通過フィルタLPF68を通過
して線76に出力される。先に述べたように、制御装置
36は、入出力回路I/O82と一体の標準的なアナロ
グ/ディジタル・コンバータ装置等を介して、積分され
たLPF出力信号を受取り、この信号の大きさを積分周
期の終りにサンプリングする。積分器出力の大きさは、
機関シリンダにおける燃焼事象の品質を示し、後に述べ
る機関の制御動作で使用される制御装置のランダム・ア
クセス・メモリRAM86に記憶される。制御装置36
は更に、プログラム命令、データ常数および校正値の読
出し専用記憶のための読出し専用メモリ装置ROM8
8、不揮発性の読出し/書込みデータ記憶のための不揮
発性ランダム・アクセス・メモリ装置NVRAM84、
および機関の制御および診断動作を実施するためにRO
M88に記憶されたプログラム命令を読出して実行する
ためのマイクロコントローラ要素μC80の如き周知の
要素を含んでいる。ランダム・アクセス・メモリRAM
86は、例えば、機関の運転を停止するため点火電力が
制御装置から手動で除去される時のように、制御装置が
動作していなければクリアする高速アクセス型揮発性記
憶装置として提供される。一方、不揮発性ランダム・ア
クセス・メモリ装置NVRAM84は、点火電力にでは
なく、制御装置が動作していない間にNVRAMへ印加
される供給信号を有するバッテリの如き更に恒久性の高
い電源からの電力により維持されるので、NVRAM8
4は制御装置が動作していない間もその記憶された値を
保持する。バッテリ電源信号が制御装置36から遮断さ
れる時のようにNVRAMからバッテリ電力を除去する
と、NVRAMに記憶された値はクリアされるものと仮
定する。
【0010】制御装置36により行われる制御動作は、
シリンダの燃料供給の制御を含む。燃焼噴射器(図示せ
ず)は、n個の機関シリンダのそれぞれに直接設けられ
ている。この噴射器は、噴射器に対して制御装置36に
より発される調時された燃料制御パルスPWの持続時間
に対応する期間だけ開路され、加圧された燃料は、噴射
器が開路状態に駆動される間、噴射器を介してシリンダ
に対して送られる。
【0011】図2ないし図6において、機関の運転を行
うため機関の運転者が点火電力を制御装置36に対して
手動で維持する間に制御装置により段階的に実行される
一連の制御動作および診断動作が示される。図2ないし
図6の動作は、命令単位のフォーマットでソフトウエア
・ルーチンとしてROMに記憶され、ある期間後に、あ
るいはある機関事象後に、マイクロコントローラ要素μ
C80によって周期的に呼出される。特に、図2の動作
は、バッテリから制御装置36に対する給電信号の再接
続に続いて実施される。制御装置は、このような動作を
ROM88(図1)から参照して、ステップ200にお
いてかかる動作の実行を開始し、次に、ステップ202
において述べる点火飛越しメモリ・アレイにおけるセル
・エントリをクリアする。次に、給電信号の遮断以後記
憶装置が初期設定されなかったことを示すため、初期設
定完了フラグがステップ204でセットされる。次に、
ステップ206において動作が終了され、給電信号の除
去後の制御装置36の始動のため該制御装置により要求
される任意の動作を実施するように進む。
【0012】機関シリンダ事象は、当該実施の形態にお
いて、シリンダの上死点の運転角の如き機関サイクル内
の予め定めた機関の運転角度の起生時間として定義され
る。機関シリンダがこのような運転角度を通過すると、
例えば、信号RPMが予め定めた方向で信号閾値に交差
する時、信号RPMの定義された信号パターンが制御装
置36により検出される。当該実施の形態においてシリ
ンダ事象が検出される時、充分に確立されたプログラミ
ング原理に従って割込み方式を実施することにより、シ
リンダ事象の割込みが制御装置によって生成される。シ
リンダ事象の割込みの発生時に、制御装置の製造者が規
定した、ROM88(図1)における記憶場所に、RO
M88での割込みサービス・ルーチンの開始を指示する
割込みベクトルが記憶される。当該シリンダ事象割込み
サービス・ルーチンは、各シリンダ事象あるいは多くの
シリンダ事象に対して要求される制御動作または診断動
作を実行するための一連の動作を含む。当該実施の形態
のシリンダ事象サービス・ルーチンの動作は、図3ない
し図5に示される。このような動作は、図3のステップ
300で開始し、次のステップ302において信号RO
Mおよび信号PTを含む入力信号をサンプリングするよ
うに進行する。その時の機関速度およびその時の機関負
荷は、サンプリングされた入力信号RPMおよびTPを
濾波して処理することにより、次のステップ304にお
いて決定される。次に、ΔTPで示される弁位置の時間
的変化率と、ΔRPMで示される機関速度の時間的変化
率は、次のステップ308において、例えば連続的なT
PおよびRPMのサンプル間の単純差として決定され
る。
【0013】定常状態の動作状態分析は、次にステップ
310において行われ、定常状態の機関動作状態が存在
するかどうかが判定され、ここで正確な不点火状態の補
償が当該実施の形態に従って加えられる。定常状態の機
関動作状態は、インテーク・マニフォールドの充填ある
いは放出(depletion)が実質的にないことを
特徴とする状態であり、ΔTPの大きさが校正閾値ΔT
Pssより小さければ存在するものと仮定されてゼロ近
くに設定され、ΔRPMの大きさが校正閾値ΔRPMs
sより小さければ、約100rpmに設定される。この
定常状態動作状態がステップ310において存在すると
判定されなければ、診断されたシリンダ不点火状態を補
償するための点火飛越し(skipfire)動作が、
ステップ316において点火飛越しアクティブ・フラグ
を不動状態に設定することにより、次いで、記憶された
点火飛越し値を次のステップ318においてリセットす
ることにより不動作状態にされる。次に、燃焼制御動作
がステップ322において実行される(後述する)。
【0014】ステップ310へ戻り、定常状態動作状態
が満たされると判定されるならば、濾波された条件付き
信号RPMにより表わされる如きその時の機関速度を、
不点火診断・補償動作に対する校正された最大許容可能
機関速度RPMmxと比較するように進めることによっ
て、不点火検知・補償動作が継続される。この実施の形
態において、不点火状態後の所要のシリンダ排出を高い
シリンダ圧力が行わせるので、機関速度がRPMmxよ
り高い時には、点火飛越し動作は要求されない。RPM
mxは、約2500rpmに校正される。機関速度がス
テップ312で判定される如くRPMmxを越えるなら
ば、前述のステップ316、318および322が行わ
れる。機関速度がステップ312で判定される如くRP
Mmxより小さいかあるいはこれと等しければ、濾波さ
れた条件付き信号TPにより示される如き機関吸気弁の
位置が、次のステップ314において、当該実施の形態
の診断・補償動作に対する最大許容弁位置であるTPm
xと比較される。TPmxは、機関性能または排気を所
望の性能レベルまたは排気レベルから感知し得るほど変
動させることなく当該実施の形態の不点火の診断・補償
動作が実施される吸気弁最大の開位置として、従来の校
正手順に従って決定される。TPがステップ314で決
定される如くTMmxより大きければ、先に述べたステ
ップ316、318および322が実施される。さもな
ければ、TPがステップ314で決定される如くTPm
xより小さいかあるいはこれと等しければ、ステップ4
00で開始する図4の動作を実行することにより、点火
飛越し学習動作がステップ320において開始される。
点火飛越し学習動作は、一般に、その時の機関運転状態
に対応するアクティブなセルに対して、その時のおよび
歴史的な不点火傾向に基いて、所要の不点火補償方式を
決定する。この実施の形態では、各機関シリンダは1つ
の記憶されたセルのアレイを持ち、各セルは機関が動作
している間に連続的に更新される学習された補償値を含
んでいる。この補償値は、隔離された不点火状態が機関
シリンダ内の更なる不適性な燃焼に至るおそれがある機
会を最小限に抑えるため、シリンダの診断された不点火
状態後に飛越されるべき多くの燃焼事象を表わす。
【0015】特に、図4の動作は、ステップ400で開
始し、その時の機関シリンダに対するその時のアクティ
ブなアレイのセルが当該シリンダに対する直前のアクテ
ィブなセルとは異なるというセルの遷移がその時生じて
いるかどうかを判定するよう進行する。各セルには、あ
る範囲の別個の機関パラメータ値が割当てられる。その
時の機関パラメータ値がセルに対する範囲内に含まれる
時、このセルはアクティブとなり、その時の機関パラメ
ータ値が当該セルに割当てられた範囲外へ動くまでアク
ティブな状態を維持する。この実施の形態におけるnシ
リンダの機関10(図1)においては、セルのn個のア
レイが与えられ、各アレイは専ら1つのシリンダに対す
る補償情報を記憶するために当該シリンダ専用である。
【0016】図4において、その時アクティブなシリン
ダ(その時のシリンダ事象が検出されたシリンダ)がス
テップ402で判定されたセルの遷移を経験しているな
らば、カウンタLRNCOUNTとその時のシリンダに
対する不点火カウントとを含む不点火活動を監視するた
め用いられるカウンタが、次のステップ404において
リセットされる。LRNCOUNTは、この実施の形態
では25の如き校正数にリセットされ、不点火カウント
はゼロにリセットされる。次に、あるいはステップ40
2においてセルの遷移が検出されなければ、その時のシ
リンダに対する直前の燃焼事象が「飛越され」、その時
のシリンダにおける燃焼事象に対して通常要求されるシ
リンダ燃料供給・点火事象が直前の機関サイクルでは実
行されなかったかどうかについてステップ405で判定
が行われる。このような事象が飛越されたならば、図4
の学習動作がそらされ、かかる動作は、その時のシリン
ダにおける次の燃焼事象の直後にその品質が図4の更な
る動作によって勘案されるまで迂回される。このため、
その時のシリンダに対する直前の燃焼事象がステップ4
05において飛越されたと判定されるならば、図4の動
作は、次のステップ428により、図3の動作へ戻るこ
とにより終了されて、次のステップ321を実行する
(後述する)。この事象がステップ405において飛越
されなかったと判定されたならば、次のステップ406
においてその時のシリンダに対する学習カウンタLRN
COUNTを減分するよう進行することにより、図4の
点火飛越し学習動作が継続される。次のステップ408
は、その時のシリンダに対する不点火診断の出力を調べ
る。この不点火診断は、後に述べる図6の動作により示
される。直前の機関サイクルにおいて不点火がその時の
シリンダに対して診断されたならば、その時のシリンダ
に対する不点火カウントが次のステップ410で増分さ
れる。次に、あるいは不点火状態がステップ408で診
断されなかったならば、LRNCOUNTがゼロと比較
されて、その時のシリンダに対する約25のシリンダ事
象のその時のサンプリング期間が終了したかどうかを判
定する。その時のシリンダに対するLRNCOUNTが
ステップ412で判定されたようにゼロに減分されたな
らば、テスト期間の25の事象にわたる不点火動作がス
テップ414〜426で分析される。あるいは、LRN
COUNTがステップ412で判定されたようにゼロで
なければ、飛越し点火学習動作のその時の繰返しが完了
し、ルーチンは次のステップ428を介して図3のステ
ップ320後の動作へ戻ることで終了される。
【0017】図4へ戻り、テスト期間における不点火動
作を分析するための動作が、ステップ414で開始し、
このステップにおいて、25に対する不点火カウントの
比としてその時のシリンダについて不点火率が決定され
る。更に、標準的な偏差値の如き、ちょうど終了したテ
スト期間におけるその時のシリンダの不点火動作を表わ
す任意の値がステップ414で決定される不点火率とし
て与えられる。次に、その時のシリンダに対する値NU
MSKIPが次のステップ418において不点火率の関
数として決定される。NUMSKIPと不点火率との関
数的関係は、不点火率で表わされる値に対応する不点火
レベルを持つシリンダを補償するために必要なその時の
シリンダに対する燃焼事象の飛越し数として、従来の校
正手順により確立される。この補償は、不点火状態後に
シリンダに典型的に存在する種々の残留物の排出をもた
らして、不点火状態後のシリンダ内の更なる不適性な燃
焼状態を最小化する。例えば、値NUMSKIPは、 NUMSKIP=K*1/(1−不点火率) のように決定される。ここで、Kは校正整数である。ス
テップ418においてその時のシリンダに対するNUM
SKIPを決定した後、この値は、多少とも低減された
機関性能を導く不点火状態の過度の補償を避けるため次
のステップ420で校正された最大値に限定される。そ
の時のアクティブな機関シリンダに対するこのようなセ
ルのアレイにおけるその時のアクティブなセルにおける
セル値は、セルに記憶された値およびステップ418で
決定されたNUMSKIP値の関数として次に更新され
る。このセル値の更新は、 新たなセル値=その時のセル値+M*(NUMSKIP
−その時のセル値) のように、勾配の軌跡に沿うようなNUMSKIPヘ向
かうセル値の制御された変化をもたらす。ここで、Mは
従来の校正手順により確立されるような勾配率である。
ステップ422で決定された「新たなセル値」は、次の
ステップ424でその時のシリンダに対するアクティブ
なセルに新たなセル値として記憶され、その時のシリン
ダに対するLRNCOUNTおよび不点火カウントが、
次のステップ426で25と0とにそれぞれリセットさ
れる。発明者は、機関シリンダにおける燃焼状態の特性
を定義するため、診断された不点火状態の重大度につい
ての情報が図4の動作により分析される情報に更に含ま
れることを意図する。例えば、シリンダの燃焼品質を示
す信号S1の大きさの平均が、ステップ408より前の
ステップにおける信号S1の和により、またテスト・サ
イクルの終り(例えば、ステップ414の直後)に、前
記和をこの実施の形態の25のようなサンプル数で除す
ことにより、図4の各テスト・サイクルにおいて決定さ
れる。平均のS1の大きさは、ROM88(図1)に記
憶される校正関数に従って、ステップ418で決定され
たNUMSKIP値を調整するために用いられ、従っ
て、不点火の補償はその時のサイクルにおける不点火状
態の頻度に応答するばかりでなく、かかる不点火状態の
重大度にも応答する。
【0018】図4に戻り、ステップ426を実施した
後、その時の機関シリンダに対する飛越し点火の学習
は、ステップ428を介して図3の動作へ戻ることによ
り終り、この時点で次のステップ321がRAM86
(図1)にフラグSKIPFIREをアクティブなレベ
ルへセットし、次いでステップ322が燃焼制御動作を
実施するように実行される。このような燃焼制御動作は
図5に示され、図3のステップ322で開始される時ス
テップ500で開始する。燃焼制御動作は、アクティブ
な機関シリンダ(燃焼事象が始まろうとするシリンダ)
に対する燃料制御動作と点火制御動作をもたらす。特
に、フラグSKIPFIREを調べることにより点火飛
越しが次のステップ502でアクティブ状態であるかど
うかを判定するため、動作がステップ500から進行す
る。フラグSKIPFIREがアクティブなレベルにセ
ットされるならば、飛越し点火動作が望ましい機関運転
状態が存在し、このような飛越し点火動作は、次のステ
ップ504においてその時アクティブな機関シリンダの
アクティブなセルに対するその時の飛越しカウント値S
KIPCOUNTを参照することによって実施される。
SKIPCOUNTの値はセットされ、図5の動作の全
体にわたり保持される。SKIPCOUNTは次に、ス
テップ506においてゼロと比較される。SKIPCO
UNTがゼロであれば、その時のアクティブなシリンダ
に対する燃焼事象はバイパスされず、次にSKIPCO
UNTが、ステップ508においてその時のシリンダの
アクティブなセルに対してNUMSKIPにリセットさ
れ、このステップで、その時のシリンダのアクティブな
セルに対して、図4の記述の動作によりNUMSKIP
がセットされる。ステップ508でSKIPCOUNT
をリセットした後、あるいは飛越し点火動作がステップ
502でアクティブでないと判定されたならば、当技術
において一般に理解されるように、その時の機関の運転
状態の関数としてMBTの値の記憶スケジュールから参
照される如く、機関の負荷および最良トルク・スパーク
・タイミングの最小値MBTの関数として、スパーク・
タイミング・コマンドがステップ510で決定される。
このスパーク・タイミング・コマンドESTは、次に、
ステップ512におけるその時のシリンダに対する次の
燃焼事象の調時に用いられるように記憶される。ROM
88(図1)における標準的な制御動作の形態で記憶さ
れる如き点火タイミング制御動作は、スパーク・プラグ
間隙56(図1)における燃焼アークのタイミングを制
御するため、駆動回路40へコマンドESTに対応する
信号ESTを出力するように呼び出される。次に、燃料
制御コマンドFUELCMDは、次の燃料噴射時にその
時の機関シリンダへ供給されるべき燃料量に対応する機
関負荷の関数として、ステップ514において決定され
る。FUELCMDは、ステップ514において、その
時の機関負荷の関数としてかかるコマンドの記憶された
校正スケジュールから参照される。燃料噴射器のパルス
幅は、FUELCMDに対応する燃料の量を噴射器を経
てシリンダあるいはシリンダ吸気ランナーへ通過させる
に要する噴射器開口時間として、FUELCMDの関数
としてステップ516で次に計算される。燃料噴射器の
流れ特性は、噴射器の製造者により提供されるかあるい
は実験的に決定されるもので、ステップ516において
FUELCMDとパルス幅との間の関数関係の決定にお
いて用いられる。
【0019】噴射器のパルス幅の決定後に、燃料コマン
ドが、ステップ518において制御装置36の内部の噴
射器駆動回路へ出力され、この駆動回路は、当技術で一
般的に理解されるように、パルス幅の持続時間だけ噴射
器を開口位置へ駆動するため、その時のパルス幅コマン
ドPWをその時の機関シリンダに対する燃料噴射器へ発
する。ステップ518後に、図5の燃焼制御動作は、次
のステップ522を介して、次のステップ324におい
て図3の動作の実行を再開するため戻ることにより終了
され、ステップ324は、先に述べたように、その時の
機関シリンダに対するシリンダ事象によりトリガーされ
たシリンダ事象割込みを行うのに要する動作を終了す
る。図3の動作は、次のアクティブな機関シリンダに対
する次のシリンダ事象後に再び実行されて、不点火診断
動作・学習動作をもたらし、また燃料・点火制御動作を
もたらす。ステップ506へ戻り、SKIPCOUNT
がゼロでないと判定されるならば、アクティブな機関シ
リンダに対するその時の燃焼事象がバイパスされて、本
発明の原理に従って、その時のアクティブな機関シリン
ダにおける不点火残留物の除去を可能にする。この実施
の形態においては、その時の燃焼事象は、所望のステッ
プ510〜518を実行することなくバイパスされる。
従って、ステップ506で判定されるようにSKIPC
OUNTがゼロでなければ、次のステップ520におい
てSKIPCOUNTが減分されて事象がバイパスされ
たことを示し、その後図5の燃焼制御動作が先に述べた
ステップ522の実行により終了される。
【0020】図6には、不点火検出動作がステップ60
0において開始されることが示される。このような動作
は、図1の積分回路INT70の各積分期間の終了時に
実施される。先に述べたように、線76における信号が
積分回路INT70により積分される各EST信号の立
下がりエッジ後に積分期間が与えられる。この実施の形
態においては、積分期間は、信号ESTの立下がりエッ
ジ後の約15°ないし20°の機関開口角度で開始し、
その後約40°で終了する。積分期間の開始時に、信号
RESETは、積分器出力をゼロにクリアするようにア
クティブなレベルにセットされる。積分期間の終了時
に、図6の動作が制御装置の割込みにより開始されるよ
うに実行されて、アクティブな機関シリンダ(点火事象
を生じたばかりのシリンダ)に対する燃焼品質の表示と
しての積分器出力をサンプリングして処理する。図6の
動作は、ステップ600で開始し、例えば標準的なアナ
ログ/ディジタル・コンバータ装置(図示せず)によ
り、ステップ602において積分器出力をサンプリング
するよう進行する。このサンプルは、次に、ステップ6
04においてRAM86に記憶され、次のステップ60
6において信号閾値MFthrと比較される。閾値MF
thrは、この実施の形態による不点火補償動作が要求
されないように、機関シリンダにおける空燃混合物の実
質的に完全な燃焼をもたらす燃焼事象に続くシリンダ内
の最小許容イオン電流レベルに対応する積分値として校
正される。
【0021】ステップ606で判定されたように信号S
1がMFthrより小さければ、その時の機関シリンダ
に対する不点火フラグが、次のステップ608で、その
時のシリンダにおける低品質の燃焼事象の発生を表示す
るようセットされる。信号S1がステップ606におい
て判定されたようにMFthrより小さくなければ、不
点火フラグがかかる不点火状態が生じなかった事を表示
するようにその時のシリンダに対してクリアされる。ス
テップ608または610の後にステップ612が実行
されて図6の不点火検出動作を終了し、積分期間の終了
後に図6の動作の実行を可能にするため割込みがなされ
た他の進行中の制御動作または診断動作を実行するよう
戻る。発明者は、図6の動作により診断されている燃焼
事象に対する燃焼品質を示す情報が、不点火フラグの更
新後にRAM86(図1)の場所に信号S1の大きさを
記憶するなどの当技術の通常の技術の行使により記憶さ
れ、かかる情報が、図4の動作で説明したように、対応
する不点火の補償を調整するため用いられることを意図
する。
【0022】望ましい実施の形態は、本発明の範囲から
逸脱することなく当技術の通常の技術の行使によって多
くの変更が可能であるので、本発明を限定または制約す
ることを意図するものではない。
【0023】所有権または特権が請求される本発明の実
施の形態は、頭書の特許請求の範囲に記載される如くで
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の望ましい実施の形態による機関制御装
置および診断ハードウエアの全体図である。
【図2】図1のハードウエアに適用される機関制御およ
び不点火診断における動作の流れを示すコンピュータの
フロー図である。
【図3】図1のハードウエアに適用される機関制御およ
び不点火診断における動作の流れを示すコンピュータの
フロー図である。
【図4】図1のハードウエアに適用される機関制御およ
び不点火診断における動作の流れを示すコンピュータの
フロー図である。
【図5】図1のハードウエアに適用される機関制御およ
び不点火診断における動作の流れを示すコンピュータの
フロー図である。
【図6】図1のハードウエアに適用される機関制御およ
び不点火診断における動作の流れを示すコンピュータの
フロー図である。
【符号の説明】
10 二行程サイクル内燃機関 12 インテーク・マニフォールド 16 空気取入れ弁 21 センサ 22 回転位置(基準)センサ 24 空気取入れ路 36 制御装置 40 回路S 42 変圧器 44 1次点火コイル 46 2次点火コイル 50 スパーク・プラグ 52 アノード 54 カソード 56 スパーク・プラグの間隙 60 信号線 62 信号増幅回路AMP 64 電流検出抵抗 66 出力線 68 低域通過フィルタLPF 70 積分回路INT 72 帯域通過フィルタBPF 74 出力線 76 出力線 80 マイクロコントローラ要素μC 82 入出力回路I/O 84 不揮発性ランダム・アクセス・メモリ装置NVR
AM 86 ランダム・アクセス・メモリRAM 88 読出し専用メモリ装置ROM
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F02P 17/12 F02P 17/00 F (56)参考文献 特開 平6−58197(JP,A) 特開 平6−272583(JP,A) 特開 平2−130267(JP,A) 特開 平9−4500(JP,A) 特開 平6−173745(JP,A) 特開 平5−240137(JP,A) 特公 平7−51917(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02D 41/22 330 F02D 41/02 301 F02D 41/02 330 F02D 41/32 F02D 45/00 368 F02P 17/12

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダの燃焼品質を改善するため、診
    断された不点火状態に応答して二行程サイクル内燃機関
    のシリンダにおける空燃混合物の燃焼を制御するための
    機関制御方法において、 機関シリンダにおける不点火状態を診断するステップ
    と、 前記不点火状態の診断後に、前記シリンダ内の燃焼事象
    が延期されるべき機関運転期間を表わす、記憶された点
    火飛越し値を参照するステップと、 前記機関シリンダの不点火頻度に基づいて前記点火飛越
    し値を調整するステップと、 前記点火飛越し値を用いて、診断された前記不点火状態
    に応答して前記機関運転期間にわたり前記機関シリンダ
    における燃焼事象を延期するステップとを含む方法。
  2. 【請求項2】 前記延期するステップが更に、参照され
    る点火飛越し値に従って、前記機関運転期間にわたり前
    記機関シリンダに対する燃料と空気の少なくとも一方の
    供給を中断するステップを含む、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記シリンダにおける燃焼をもたらすた
    め、周期的なシリンダ燃焼事象時に前記シリンダ内の空
    燃混合物を点火させるよう、前記シリンダ内に配置され
    たスパーク・プラグに対して点火信号が生成される請求
    項1記載の方法であって、 前記延期するステップが更に、参照される前記点火飛越
    し値に従って前記機関運転期間における前記スパーク・
    プラグへの点火信号の供給を中断するステップを含む、
    請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記参照するステップが更に、 前記機関シリンダに対して複数の点火飛越し値を提供す
    るステップであって、前記点火飛越し値のそれぞれが異
    なる機関動作状態に対応するステップと、 前記そのときの機関運転状態を表す入力信号をサンプリ
    ングするステップと、 そのときの機関運転状態に対応する、前記複数の点火飛
    越し値のうちの一つを識別するステップと、 を含む、請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記調整するステップが更に、 そのときの機関運転状態を決定するステップと、 前記そのときの機関運転状態の期間に前記機関シリンダ
    の不点火頻度を決定するステップと、 前記不点火頻度と前記そのときの機関運転状態に対応す
    る点火飛越し値との関数として、更新された点火飛越し
    値を生成するステップと、 前記そのときの機関運転状態に対応する点火飛越し値を
    前記の更新された飛越し値で置換するステップと、 を含む、請求項1記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記調整するステップが更に、 そのときの機関運転状態を決定するステップと、 前記そのときの機関運転状態の期間に、それぞれのシリ
    ンダ燃焼事象の燃焼品質を測定するステップと、 前記そのときの機関運転状態の期間に前記機関シリンダ
    の不点火頻度を決定するステップと、 測定された前記燃焼品質と前記不点火頻度と前記そのと
    きの機関運転状態に対応する点火飛越し値との関数とし
    て、更新された点火飛越し値を生成するステップと、 前記そのときの機関運転状態に対応する点火飛越し値を
    前記の更新された飛越し値で置換するステップと、 を含む、請求項4記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記機関シリンダの不点火頻度が、 所定の期間に生じる各シリンダ燃焼事象の燃焼品質を監
    視するステップと、 燃焼品質を前記所定の期間に生じる各シリンダ燃焼事象
    に対する閾値品質レベルと比較するステップと、 前記燃焼品質が前記閾値品質レベルよりも低いときに、
    不点火事象として燃焼事象を識別するステップと、 前記所定の期間における不点火事象として定義された燃
    焼事象の数と前記所定の期間に生じる燃焼事象の数との
    関数として、前記不点火頻度を決定するステップと、 を含む、請求項1記載の方法。
  8. 【請求項8】 シリンダ不点火状態を補償するために二
    行程機関シリンダに対して燃料と点火信号とを選択的に
    供給する不点火補償方法であって、それぞれの連続する
    シリンダ燃焼事象に先立ってシリンダ入力空気と混合す
    るために前記燃料が提供され、前記点火信号が、それぞ
    れの実行されるシリンダ燃焼事象において前記シリンダ
    内の混合された燃料と空気に点火するように、前記機関
    シリンダに対応するスパーク・プラグに提供される不点
    火補償方法において、 前記シリンダ内の混合された燃料と空気の不適切な点火
    の傾向を表すシリンダ不点火傾向値を推定するステップ
    と、 前記機関シリンダの不点火傾向を補償するため、実行さ
    れたシリンダ燃焼事象後に飛越しされるべきシリンダ燃
    焼事象の数を表す点火飛越し値を前記不点火傾向値に基
    づいて決定するステップと、 前記機関シリンダの不点火頻度に基づいて前記点火飛越
    し値を調整するステップと、 前記点火飛越し値によって指示された燃焼事象の数の期
    間、前記シリンダへの燃料の供給と前記シリンダに対応
    するスパーク・プラグへの点火信号の供給とのうちの少
    なくとも一方を中断するステップと、 を含む不点火補償方法。
  9. 【請求項9】 前記不点火頻度が、 所定の期間に生じる各シリンダ燃焼事象の燃焼品質を監
    視するステップと、 前記燃焼品質を前記所定の期間に生じる各シリンダ燃焼
    事象に対する閾値品質レベルと比較するステップと、 燃焼品質が前記閾値品質レベルよりも低いときに、不点
    火事象として燃焼事象を識別するステップと、 前記所定の期間での不点火事象として識別された燃焼事
    象の数と前記所定の期間に生じる燃焼事象の数との関数
    として、前記不点火傾向値を決定するステップと、 によって決定される、請求項8記載の不点火補償方法。
  10. 【請求項10】 更に、 前記機関シリンダに対して複数の点火飛越し値を提供す
    るステップであって、それぞれの前記点火飛越し値が異
    なる機関動作状態に対応するステップと、 そのときの機関動作状態を表す入力信号をサンプリング
    するステップと、 前記点火飛越し値によって指示された燃焼事象の数に対
    する、前記シリンダへの燃料の供給と前記シリンダに対
    応するスパーク・プラグへの点火信号の供給とのうちの
    少なくとも一方を中断する前に、前記そのときの機関動
    作状態に対応する、前記複数の点火飛越し値の一つを識
    別するステップと、 を含む、請求項8記載の不点火補償方法。
  11. 【請求項11】 前記調整するステップが更に、 そのときの機関動作状態を決定するステップと、 前記そのときの機関動作状態の期間に前記機関シリンダ
    の不点火頻度を決定するステップと、 前記不点火傾向値と前記そのときの機関動作状態に対応
    する点火飛越し値との関数として、更新された点火飛越
    し値を生成するステップと、 前記そのときの機関動作状態に対応する点火飛越し値を
    前記の更新された飛越し値で置換するステップと、 を含む、請求項10記載の不点火補償方法。
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