JP3100538B2 - トルクセンサの温度補償装置 - Google Patents

トルクセンサの温度補償装置

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JP3100538B2
JP3100538B2 JP07252082A JP25208295A JP3100538B2 JP 3100538 B2 JP3100538 B2 JP 3100538B2 JP 07252082 A JP07252082 A JP 07252082A JP 25208295 A JP25208295 A JP 25208295A JP 3100538 B2 JP3100538 B2 JP 3100538B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はトルクセンサの温度
補償装置に関する。
【0002】
【従来の技術】トルクセンサの一種として磁歪式のトル
クセンサがあるが、その一例を図5に示す。ここでは、
軟磁性および磁歪性を有する材料にて形成されたトルク
伝達軸1の外周に、この軸1の軸心の方向に対し±約45
度の角度をなして互いに反対方向に傾斜する一対の磁気
異方性部2、2が多数の機械加工溝などによって形成さ
れている。磁気異方性部2、2の周囲には、これら各磁
気異方性部に対応した一対の検出コイル3、3と、これ
ら検出コイル3、3を励磁するための単一の励磁コイル
4とが設けられている。励磁コイル4は、交流電源5に
接続されている。検出コイル3、3には、軸1へのトル
クの印加にもとづく磁気異方性部2、2の透磁率の変化
に対応した、互いに逆特性の検出信号V1、V2が現れる。
【0003】このような磁歪式のトルクセンサにおいて
は、トルク伝達軸1やその周囲のコイル、3、3、4な
どによって構成されるセンサ部6に温度変化が生じた場
合には、それによってトルク検出値に変動が生じる。こ
の変動は、他の要因によって発生することもある。
【0004】このため従来は、たとえば図5に示すよう
に各出力ラインに温度素子7、7を設け、センサ部6の
出力である検出信号V1、V2の温度変動係数にもとづいて
温度素子7、7の温度定数を調節することで、その温度
補償を行い、トルク出力値の零点における温度の影響を
取り除いている。
【0005】また従来、たとえば図6に示すように、検
出信号V1、V2に参照電源8からの参照電圧を印加すると
ともに、温度情報発生部9からの信号にもとづいて参照
電圧の値を変更することで、その温度補償を行ってい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来のものでは、センサ部6の零点の温度係数を測定しな
ければならず、またセンサ部6の温度と回路部の温度と
の整合をとらなければならないという問題点がある。し
かも、センサ部6と回路部との間に温度差があると、そ
れによって補整時に誤差が生じるという問題点がある。
【0007】さらに、センサ部の温度係数の正負の符号
もセンサ個々で異なるため、その調整に手間を要すると
いう問題点がある。
【0008】そこで本発明はこのような問題点を解決し
て、センサ部の零点の温度係数を測定することなしに、
また温度補整時にセンサ部と回路部との温度の整合をと
ることなしに、その温度補償を行えるようにするととも
に、センサ部と回路部との間に温度差があっても、それ
にもとづく補整時の誤差が発生しないようにすることを
目的とする。
【0009】また本発明は、センサ部の温度係数の正負
の符号がセンサ個々で異なっても容易に対処できるよう
にすることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、トルク伝達軸に一対のトルク検出部が形成さ
れて、各トルク検出部に対応して正負の符号が逆の第1
および第2の検出信号が発生するように構成され、か
つ、これら第1および第2の検出信号どうしの差にもと
づいてトルク検出値を得るようにしたトルクセンサが、
前記第1および第2の検出信号の変動値をそれぞれ検出
する手段と、これら第1の検出信号の変動値と第2の検
出信号の変動値との和を求める手段と、この和が実質的
にゼロでない場合にそれぞれの変動値に対応して前記第
1および第2の検出信号を補整する手段とを有し、さら
に、一方のトルク検出部に対応した検出信号の温度係数
と、他方のトルク検出部に対応した検出信号の温度係数
との正負の符号を一致させる手段を有するようにした
のである。
【0011】このような構成において、軸にトルクの印
加があった場合は、そのトルクの印加にもとづく第1お
よび第2の検出信号の変動値の和は、第1および第2の
検出信号の正負の符号が逆であることにもとづき実質的
にゼロになる。軸が無負荷の場合にも、同様に変動値の
和はゼロになる。
【0012】これに対し温度変化やその他の要因にもと
づく誤差が発生した場合には、これらの誤差は、第1お
よび第2の検出信号の正負の符号が逆であってもこれら
の検出信号に一律に変動を生じさせる。このため、第1
および第2の検出信号の変動値の和はゼロにはならな
い。したがってその場合には、各検出信号の変動値に対
応してこれら検出信号を補整することで、その温度補償
を行うことが可能である。そのとき、両検出信号の変動
値の和をとるだけであるので、センサ部の零点の温度係
数を測定する必要はなく、またセンサ部と回路部との温
度の整合をとる必要もなく、さらに、センサ部と回路部
との間の温度差の影響を受けることもない。
【0013】また、一方のトルク検出部に対応した検出
信号の温度係数と、他方のトルク検出部に対応した検出
信号の温度係数との正負の符号を一致させる手段を有す
るようにしたため、センサ部の温度係数の正負の符号が
センサ個々でまちまちであっても、一対の検出信号の正
負の符号が強制的に一致されることになり、このため、
その後に第1および第2の検出信号の変動値の和を求め
る際の誤差の発生要因となることがない。
【0014】符号一致手段は、第1および第2の検出信
号の処理系にそれぞれ設けられて、トルク検出部を含む
センサ部の温度係数よりも温度係数が大きく、かつその
温度係数の正負の符号が相互に一致した温度素子によっ
て構成することができる。
【0015】また本発明によると、第1のトルク検出値
を得ることができる基準検出系と、この基準検出系の第
1のトルク検出値とは正負の符号が逆の第2の検出値を
得ることができる冗長検出系との2系統の検出系を有す
る回路構成の場合も、同様に、前記第1および第2のト
ルク検出値の変動値をそれぞれ検出する手段と、これら
第1のトルク検出値の変動値と第2のトルク検出値の変
動値との和を求める手段と、この和が実質的にゼロでな
い場合にそれぞれの変動値に対応して前記第1および第
2のトルク検出値を補整する手段とを有するように構成
することができる。
【0016】このような構成であると、第1のトルク検
出値と第2のトルク検出値とを同様に温度補償すること
ができる。そしてこの場合も、第1のトルク検出値と第
2のトルク検出値との温度係数の正負の符号がまちまち
であっても、同様に両者の正負の符号を一致させること
で、誤差の発生を防止することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の一形態を示
す。図5の場合と同様のトルク伝達軸11の外周には互い
に逆方向に傾斜した一対の磁気異方性部12、12が形成さ
れ、これら磁気異方性部12、12の周囲には、対応する一
対の検出コイル13、13と、交流電源15に接続された単一
の励磁コイル14とが設けられている。これらによってセ
ンサ部16が構成されている。
【0018】各検出コイル13、13には互いに逆特性の検
出信号V1、V2が現れるが、この検出コイル13、13からの
出力ライン17、17は、サーミスタなどで構成される温度
素子18、18とオペアンプなどを利用したアンプ回路19、
19とを有した温度係数調整回路20、20に接続されてい
る。アンプ回路19、19の出力側には整流回路21、21とフ
ィルタ回路22、22と減算回路23、24とがこの順に接続さ
れている。そして、これら一対の減算回路23、24の出力
側は、ともに減算回路25に接続されている。26は減算回
路25からの出力ラインである。なお、出力ライン17、17
よりも後側におけるこれらの回路素子のうち、少なくと
も温度素子18、18はセンサ部16のハウジング内に設けら
れている。
【0019】28、29はAD変換器で、減算回路23、24か
らの信号をAD変換してCPU30へ入力させることがで
きるように構成されている。また31、32はDA変換器
で、参照電源33からの電圧値をCPU30からの信号にも
とづき変換しながらDA変換したうえで、減算回路23、
24の入力側へ送るように構成されている。これらによっ
て温度補償回路34が構成されている。
【0020】このような構成によれば、出力ライン17、
17に現れる検出信号V1、V2は、その正負の符号が互いに
相違するが、その温度係数の正負の符号については、各
センサごとにまちまちであって、一定せず、同一になる
こともあるし互いに相違することもある。
【0021】しかし、温度素子18、18どうしの温度係数
をセンサ部16の温度係数よりも十分大きくして、センサ
部16よりも大きな温度変動が生じるようにするととも
に、これら温度素子18、18の温度係数の正負の符号を相
互に一致させておくことで、温度係数調整回路20、20の
出力については、センサ部16の温度係数の正負の符号の
影響を受けることなしに、その温度係数の正負の符号が
統一されることになる。したがって、温度補償回路34に
おいては、処理すべき信号どうしの温度係数の正負につ
いて考慮する必要がなくなる利点がある。
【0022】次に、温度補償のためのフローを図2にも
とづいて説明する。まずステップ51において処理の実
行が開始されたなら、ステップ2において一方の減算回
路23の出力を一方のAD変換器28を介してAD1値とし
てCPU30に取り込むとともに、ステップ53において
他方の減算回路24の出力を他方のAD変換器29を介して
AD2値としてCPU30に取り込む。CPU30の内部で
は、取り込まれたAD1値をステップ54においてAD
1old 値として記録するとともに、取り込まれたAD2
値をステップ55においてAD2old 値として記録す
る。これによってAD1old 値とAD2old 値との初期
化が行われる。
【0023】次にステップ56で一定のサンプリング時
間を経過させた後に、ステップ57において、再びAD
1値をCPU30に取り込む。そしてステップ58におい
て、AD1old 値とこの新たなAD1値との差を求め
て、これをΔAD1値とする。またステップ59におい
て再びAD2値をCPU30に取り込み、ステップ60で
はAD2old 値とこの新たなAD2値との差を求めて、
これをΔAD2値とする。
【0024】ステップ61では、これらの変動値である
ΔAD1値とΔAD2値との和を求め、この和の値が実
質的にゼロであるかどうかを判断する。すなわち、トル
ク伝達軸11にトルクの印加があった場合には、それに対
応してトルク検出信号V1、V2に変化が生じる。しかし、
上述のように、これらトルク検出信号V1、V2は逆特性で
あって互いの正負の符号が逆であるため、トルク検出信
号V1、V2の変化が相殺されることになって、ΔAD1値
とΔAD2値との和は実質的にゼロになる。また、トル
ク伝達軸11にトルクが印加していない場合にも、この和
の値は実質的にゼロになる。
【0025】したがって、この和の値が実質的にゼロで
ある場合には温度誤差などは生じていないと判断し、ス
テップ54に戻る。そして、先にステップ57および5
9において取り込まれていたAD1値およびAD2値を
ステップ54および55で新たなAD1old 値およびA
D2old 値として置き換えたうえで、次のサンプリング
を実行する。このようにAD1old 値およびAD2old
値を更新することで、軸11にトルクが印加されることに
よるAD1値およびAD2値の変化に対応することがで
きる。
【0026】ステップ61において、ΔAD1値とΔA
D2値との和が実質的にゼロでなかった場合には、温度
変化による零点誤差の発生やその他の要因にもとづく誤
差の発生があったと判断する。こう判断するのは、トル
ク検出信号V1、V2が検出トルク値については逆特性であ
っても、これらの誤差はこれらのトルク検出信号V1、V2
に対し一律に変動を生じさせるためである。
【0027】このとき、センサ部16の特性にもとづくト
ルク検出信号V1、V2の温度係数の正負の符号が一致して
いる場合はもちろん、その正負の符号が一致していない
場合であっても、上述のように温度素子18、18どうしの
温度係数をセンサ部16の温度係数よりも十分大きくする
とともに、これら温度素子18、18の温度係数の正負の符
号を相互に一致させておくことで、センサ部16の温度係
数の正負の符号の影響を受けることなしに、トルク検出
信号V1、V2に所定の変動が現れる。
【0028】そして、ステップ62および63では、こ
れらΔAD1値とΔAD2値に一定の係数C1、C2を
乗じた値を、DA変換器31、32に元から入力されていた
DA1値およびDA2値に加えることで、これらDA1
値およびDA2値を補整する。すると、参照電源33の電
圧がこれらの新たなDA1値およびDA2値で変換さ
れ、この新たなデータが減算回路23、24に入力されて検
出信号から減算されることで、これらの減算回路23、24
からは誤差が補整された信号が出力される。つまり、次
回のステップ61においてΔAD1値とΔAD2値との
和が実質的にゼロになるように、DA1値およびDA2
値が補整される。
【0029】その後は、ステップ56に戻って、次のサ
ンプリングを実行する。
【0030】このようにステップ61においては、AD
1値とAD2値との変動値であるΔAD1値とΔAD2
値の和をとるだけで良いので、センサ部16の零点の温度
係数を測定する必要はなく、またセンサ部16と回路部と
の温度の整合をとる必要もなく、さらに、センサ部16と
回路部との間の温度差の影響を受けることもないという
利点がある。
【0031】また、ステップ61において温度誤差など
は生じていないと判断したときには、上述のようにステ
ップ54に戻ってAD1old 値およびAD2old 値を更
新することで、軸11にトルクが印加されているときに温
度誤差の発生があった場合にも、それを補整することが
できる。
【0032】上記においては温度係数補整回路20によっ
てセンサ部16の温度係数を揃えるようにしたものを例示
したが、回路部の温度係数も同一方向にしておけば、ト
ルクセンサの電源を投入したときのドリフトを補整する
こともできる。
【0033】ステップ61においてΔAD1値とΔAD
2値との和が実質的にゼロでないと判定することで、誤
差の発生を検知しているため、センサ部16全体の温度変
化にもとづく零点の温度誤差を検知できて補整できるの
みならず、トルク伝達軸11に温度勾配が発生したことに
よる零点の温度誤差をも検知および補整することができ
る。
【0034】図3は、本発明の実施の他の形態を示す。
ここでは、第1の一対の検出コイル13A、13Bと第1の
減算器36とによって基準検出系37が構成されている。ま
た第2の一対の検出コイル13C、13Dと第2の減算器38
とによって冗長検出系39が構成されている。これらの減
算器36、38からは、トルク信号V2−V1が出力されるよう
に構成されている。そして、基準検出系37と冗長検出系
39とのそれぞれの信号処理ライン40、41について、温度
係数調整回路20、20と、整流回路21、21と、フィルタ回
路22と、減算回路23、24とが設けられている。また、こ
れら一対の信号処理ライン40、41に対応して、図1の場
合と同様に温度補償回路34が設けられている。
【0035】このような構成によれば、基準検出系37と
冗長検出系39とのそれぞれにトルク信号が出力され、こ
のため冗長性の高い検出が可能となる。そして本図のも
のでは、CPU30において基準検出系37のトルク信号の
変動値と冗長検出系39のトルク信号の変動値とを加え合
わせることで、図1のものと同様に、これらトルク信号
に含まれる誤差成分を検出することができ、これをDA
変換器31、32および減算回路23、24を介してフィードバ
ックすることによって、その補整をすることができる。
【0036】また、この図3のものも、温度係数調整回
路20、20を備えているので、基準検出系37と冗長検出系
39とで温度係数の正負の符号がまちまちであっても、そ
の方向を揃えることができる。
【0037】すなわち、図4は基準検出系37のトルク検
出特性Aと冗長検出系39のトルク検出特性Bとを示す。
たとえば図における横軸すなわち印加トルク軸が正の値
をとる範囲において、つまり第1象限と第4象限とで規
定される方向において、基準検出系37のトルク検出特性
Aは、印加トルクの増大につれて出力が増大するように
規定されている。また、この範囲では冗長検出系39のト
ルク検出特性Bは、印加トルクの増大につれて出力が減
少するように規定され、両者は正負の符号が逆になる特
性を有している。
【0038】一方、この場合も、温度係数調整回路20、
20の温度係数を各センサ部の温度係数よりも大きく設定
して、しかもその正負の符号を相互に一致させておくこ
とで、各センサ部の温度係数の正負の符号の影響を受け
ることなしに、その温度係数の方向を揃えることができ
る。たとえば図4においては、基準検出系37と冗長検出
系39との双方がともに温度の上昇にともなって出力が増
大するように調整されたものが例示されている。図中、
矢印42、43が温度係数の方向を示す。
【0039】
【発明の効果】以上述べたように本発明によると、第1
および第2の検出信号の変動値をそれぞれ検出する手段
と、これら第1の検出信号の変動値と第2の検出信号の
変動値との和を求める手段と、この和が実質的にゼロで
ない場合にそれぞれの変動値に対応して前記第1および
第2の検出信号を補整する手段とを有する構成とした
め、温度変化やその他の要因にもとづく誤差が発生した
場合には、第1および第2の検出信号の変動値の和はゼ
ロにはならず、したがって各検出信号の変動値に対応し
てこれら検出信号を補整することで、その温度補償を行
うことができ、しかも、そのときに両検出信号の変動値
の和をとるだけであるので、センサ部の零点の温度係数
を測定する必要はなく、またセンサ部と回路部との温度
の整合をとる必要もなく、さらに、センサ部と回路部と
の間の温度差の影響を受けることもない利点があるのみ
ならず、一方のトルク検出部に対応した検出信号の温度
係数と、他方のトルク検出部に対応した検出信号の温度
係数との正負の符号を一致させる手段を有する構成とし
たため、センサ部の温度係数の正負の符号がセンサ個々
でまちまちであっても、一対の検出信号の正負の符号を
強制的に一致させることができ、このため、その後に第
1および第2の検出信号の変動値の和を求める際の誤差
の発生要因となることを防止できる。
【0040】
【0041】また本発明によると、第1のトルク検出値
を得ることができる基準検出系と、この基準検出系の第
1のトルク検出値とは正負の符号が逆の第2の検出値を
得ることができる冗長検出系との2系統の検出系を有す
る回路構成の場合も、同様に、第1のトルク検出値と第
2のトルク検出値とを同様に温度補償することができ
る。
【0042】そしてこの場合も、第1のトルク検出値と
第2のトルク検出値との温度係数の正負の符号がまちま
ちであっても、同様に両者の正負の符号を一致させるこ
とで誤差の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にもとづくトルクセンサの温度補償装置
の実施の一形態を示す図である。
【図2】図1の温度補償装置の動作のフローを示す図で
ある。
【図3】本発明にもとづくトルクセンサの温度補償装置
の実施の他の形態を示す図である。
【図4】図3の装置の出力特性を示す図である。
【図5】従来のトルクセンサの温度補償装置の一例を示
す図である。
【図6】従来のトルクセンサの温度補償装置の他の例を
示す図である。
【符号の説明】
11 トルク伝達軸 12 磁気異方性部 13 検出コイル 18 温度素子 20 温度係数調整回路 V1 検出信号 V2 検出信号 23 減算回路 24 減算回路 28 AD変換器 29 AD変換器 30 CPU 31 DA変換器 32 DA変換器 33 参照電源 34 温度補償回路 37 基準検出系 39 冗長検出系
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01L 3/10

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トルク伝達軸に一対のトルク検出部が形
    成されて、各トルク検出部に対応して正負の符号が逆の
    第1および第2の検出信号が発生するように構成され、
    かつ、これら第1および第2の検出信号どうしの差にも
    とづいてトルク検出値を得るようにしたトルクセンサに
    おいて、前記第1および第2の検出信号の変動値をそれ
    ぞれ検出する手段と、これら第1の検出信号の変動値と
    第2の検出信号の変動値との和を求める手段と、この和
    が実質的にゼロでない場合にそれぞれの変動値に対応し
    て前記第1および第2の検出信号を補整する手段とを有
    し、さらに、一方のトルク検出部に対応した検出信号の
    温度係数と、他方のトルク検出部に対応した検出信号の
    温度係数との正負の符号を一致させる手段を有すること
    を特徴とするトルクセンサの温度補償装置。
  2. 【請求項2】 温度補償のための処理が開始されたとき
    の第1および第2の検出信号を取り込んで記録する手段
    と、それから時間が経過した後における第1および第2
    の検出信号を取り込んで、前記すでに取り込んで記録し
    た第1および第2の検出信号と、新たに取り込んだ第1
    および第2の検出信号との差によって変動値を求める手
    段とを有することを特徴とする請求項1記載のトルクセ
    ンサの温度補償装置。
  3. 【請求項3】 トルク検出部を含むセンサ部の温度係数
    よりも温度係数が大きく、かつその温度係数の正負の符
    号が相互に一致した温度素子が、第1および第2の検出
    信号の処理系にそれぞれ設けられていることを特徴とす
    る請求項1または2記載のトルクセンサの温度補償装
    置。
  4. 【請求項4】 第1の検出信号の変動値と第2の検出信
    号の変動値との和が実質的にゼロである場合には補整の
    原因が発生していないと判断して補整を行わない手段を
    有することを特徴とする請求項1から3までのいずれか
    1項記載のトルクセンサの温度補償装置。
  5. 【請求項5】 第1の検出信号の変動値と第2の検出信
    号の変動値との和が実質的にゼロである場合には、変動
    値を求めるための基準値をそのときの検出信号にもとづ
    いて更新する手段を有することを特徴とする請求項4記
    載のトルクセンサの温度補償装置。
  6. 【請求項6】 トルク伝達軸にトルク検出部が形成され
    て、このトルク検出部に対応して検出信号が発生するよ
    うに構成され、かつ、この検出信号にもとづいてトルク
    検出値を得るようにしたトルクセンサにおいて、第1の
    トルク検出値を得ることができる基準検出系と、この基
    準検出系の第1のトルク検出値とは正負の符号が逆の第
    2のトルク検出値を得ることができる冗長検出系と、前
    記第1および第2のトルク検出値の変動値をそれぞれ検
    出する手段と、これら第1のトルク検出値の変動値と第
    2のトルク検出値の変動値との和を求める手段と、この
    和が実質的にゼロでない場合にそれぞれの変動値に対応
    して前記第1および第2のトルク検出値を補整する手段
    とを有することを特徴とするトルクセンサの温度補償装
    置。
  7. 【請求項7】 基準検出系のトルク検出値の温度係数
    と、冗長検出系のトルク検出値の温度係数との正負の符
    号を一致させる手段を有することを特徴とする請求項6
    記載のトルクセンサの温度補償装置。
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