JP3283613B2 - 荷重計のノイズ計測装置 - Google Patents

荷重計のノイズ計測装置

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JP3283613B2
JP3283613B2 JP05483693A JP5483693A JP3283613B2 JP 3283613 B2 JP3283613 B2 JP 3283613B2 JP 05483693 A JP05483693 A JP 05483693A JP 5483693 A JP5483693 A JP 5483693A JP 3283613 B2 JP3283613 B2 JP 3283613B2
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noise
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resistor
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孝橋  徹
文一 永尾
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Yamato Scale Co Ltd
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Yamato Scale Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、荷重計の計量精度に
影響する電磁ノイズ、静電ノイズ、ACラインノイズ等
の電気ノイズを計測する荷重計のノイズ計測装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】上記荷重計の一例を図7を参照して説明
する。この荷重計は、ロードセル弾性体(以下、ロード
セル20という。)図示せず)の起歪部に複数の歪みゲ
ージ1〜4を貼着して、この歪みゲージ1〜4を図7に
示すホイーストンブリッジ回路に接続した荷重検出部を
備えている。そして、この荷重検出用ブリッジのc、d
間に10〜15Vの電圧E1 を加えた状態でこのロード
セル20に荷重をかけると、歪みゲージ1、3の抵抗値
がRからR−ΔRに、歪みゲージ2、4の抵抗値がRか
らR+ΔRに変化する。これによって、ブリッジのa、
b間に数mVの電圧Vabが出力する。この電圧Vabは、
荷重に比例した値であるので、電圧Vabを増幅器5で増
幅して、A/D変換器6でデジタル荷重計測信号に変換
し、このデジタル荷重計測信号をCPU(マイクロコン
ピュータ)7により演算処理をして、荷重(重量)の値
を表示器8に表示させることができる。なお、図7に示
す10は入出力回路、11はキースイッチ、12はRO
M、RAM、E2 ROMを備える記憶部である。
【0003】ところで、一般に、電圧Vabは、微小な電
圧であり、しかも歪みゲージ1〜4と増幅器5との間の
距離が比較的長いので、S/N比が小さく、その為に、
歪みゲージ1〜4そのもの及び歪みゲージ1〜4と増幅
器5とを接続する荷重信号電送ライン9の外部で電気ノ
イズが発生すると、これによって荷重信号電送ライン9
にノイズ信号成分が生じる。そして、このノイズ信号成
分が計量誤差となり、計量精度が低下するという問題が
ある。
【0004】そこで、荷重信号電送ライン9にノイズ信
号成分が生じないようにする為に、例えば歪みゲージ1
〜4及び荷重信号電送ライン9に電磁シールドを施すと
共に、図7に示す回路にフェライト・コアフィルタ、E
MIフィルタ、コンデンサを挿入する等の対策がとられ
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記対策をと
るためには費用が多くかかるという問題がある。しか
も、上記対策をとった場合でも、高周波数帯域(1MH
z〜1GHzオーダ)の強力な電界又は磁界が荷重信号
電送ライン9等に加わると、ノイズ信号成分が発生して
計量誤差を生じることがある。
【0006】本発明は、外部で発生する電気ノイズが原
因して生じるノイズ信号成分(計量誤差成分)を計測す
ることができる荷重計のノイズ計測装置を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、ロードセ
ル弾性体に荷重検出部を設けたロードセルを備えてい
る。上記荷重検出部が上記ロードセル弾性体に掛かる荷
重を電気信号に変換する。該電気信号を荷重計測信号と
して電送する荷重信号電送ラインが設けられている。電
気ノイズによって上記荷重検出部が受ける電気的影響と
略同等の影響を受けるように上記ロードセル弾性体に設
けられた抵抗体と、該抵抗体に接続するノイズ信号電送
ラインとを、有している。上記抵抗体が、上記ロードセ
ル弾性体に荷重が掛かったとき、上記抵抗体の抵抗値が
不変で、かつ上記抵抗体が無歪であるように、上記ロー
ドセル弾性体に設けられている。
【0008】第2の発明は、第1の発明において、上記
荷重検出部が、歪ゲージによってブリッジ回路に構成さ
れ、上記抵抗体も、ブリッジ回路に構成されているもの
である。
【0009】第3の発明は、第2の発明において、上記
荷重検出部及び上記抵抗体が、温度補償回路を備えてい
るものである。
【0010】第4の発明は、第1の発明において、上記
ノイズ信号電送ラインを介して出力されるノイズ計測信
号のレベルと、予め定めた閾値とを比較し、上記ノイズ
計測信号のレベルが上記閾値よりも大きいときに警報信
号を出力する警報手段を設けたものである。
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【作用】第1乃至第4の発明によると、抵抗体も歪検出
部も同じロードセル弾性体上に取り付けられている。従
って、歪検出部が外部から受けているノイズ信号と同じ
ノイズ信号を抵抗体も受けているし、温度変化によって
歪検出部が受けているのと同じノイズ信号を抵抗体も受
ける。この抵抗体が受けているノイズが、ノイズ信号電
送ラインを介して電送される。このノイズ信号を基に荷
重計測信号を補正することによって、荷重と対応する精
度の高い荷重計測信号を作り出すことができる。しか
も、抵抗体は、ロードセル弾性体に荷重が印加されたと
きに、抵抗値が変化しないように、また歪が生じないよ
うにロードセル弾性体に設けられているので、ノイズ信
号の精度が高い。
【0016】第2の発明によると、抵抗体は荷重検出部
と同様にブリッジ回路に構成されている。抵抗体に対す
るノイズの影響は抵抗体の回路形式に依存するので、抵
抗体を荷重検出部と同じブリッジ回路に構成することに
よって、荷重検出部と同じノイズの影響を抵抗体が受
け、高精度にノイズ信号を測定することができる。
【0017】第3の発明によると、上記抵抗体は、温度
補償回路を備えているので、温度変化の影響を受けず、
即ち温度ドリフトの影響を受けず、高精度にノイズ信号
を測定することができる。
【0018】第4の発明によると、警報手段が、ノイズ
信号電送ラインを通して出力されるノイズ計測信号のレ
ベルと予め定めた閾値とを比較して、ノイズ計測信号の
レベルがこの閾値よりも大きいと判定したとき、即ち、
荷重信号電送ラインを通して出力されるノイズ信号成分
のレベルが許容範囲外となったときに、警報信号を出力
する。
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【実施例】本発明に係る荷重計のノイズ計測装置(以
下、ノイズ計測装置という。)の第1実施例を図1及び
図2を参照して説明する。この実施例のノイズ計測装置
は、従来例で説明した図7に示す荷重計と同等の荷重計
に設けたものであり、荷重計の同等部分の詳細な説明を
省略する。ただし、この荷重計の電気回路には、ノイズ
信号の発生を防止する為のフェライト・コアフィルタ、
EMIフィルタ等の電子部品を設けていないし、歪みゲ
ージ1〜4及び荷重信号電送ライン9には電磁シールド
を施していない。なお、図1に示す26はマイクロコン
ピュータ(CPU)、27はROM、RAM、E2 RO
Mを備える記憶部である。
【0024】つまり、従来は、歪みゲージ1〜4及び荷
重信号電送ライン9等に対して例えば電磁シールドを施
すことにより、外部からの電気的影響を受け難くして、
荷重計測信号にノイズ信号成分が加わらないように対策
を講じたが、この実施例によると、従来の対策を全く施
さずに(又は従来の対策を或る程度のところで止め
て)、荷重信号電送ライン9に加わったノイズ信号成分
を除去することによって正確な荷重計測信号を得ようと
するものである。
【0025】ノイズ計測装置は、図1に示すように、ホ
イーストンブリッジ回路に構成した歪みゲージ13〜1
6(ノイズ検出用ブリッジ18)を備えており、この回
路の端子c、dはノイズ信号電送ライン17を介して増
幅器19と電気的に接続している。
【0026】歪みゲージ13〜16は、図2に示すよう
に、ロードセル弾性体(以下、ロードセルと称する。)
20の上面と下面の中央部に貼着してある。この歪みゲ
ージ13〜16を貼着した部分は、ロードセル20に荷
重Pが印加しても、歪みを生じない部分、或いは伸縮歪
みがバランスする部分である。従って、ロードセル20
に荷重Pが印加されてもc、d間の電圧Vcdは変化せ
ず、0Vである。
【0027】ノイズ信号電送ライン17は、荷重信号電
送ライン9と略同一の長さのものであり、図2に示すよ
うに荷重信号電送ライン9と平行して配線されている。
なお、ノイズ信号電送ライン17及び荷重信号電送ライ
ン9は、その途中で2つの中継コネクタで中継されてお
り、図2に一方の中継コネクタ21を示す。
【0028】即ち、外部で発生する電気ノイズによっ
て、ホイーストンブリッジ回路に構成した歪みゲージ1
〜4(荷重検出用ブリッジ22)及び荷重信号電送ライ
ン9が受ける電気的影響と、ノイズ検出用ブリッジ18
及びノイズ信号電送ライン17が受ける電気的影響とを
等しくなるように構成している。そして、外部で電気ノ
イズが発生したときは、この電気ノイズによって励起さ
れた起電力のみをノイズ信号電送ライン17を通して出
力するように構成している。即ち、例えば、ノイズ検出
用ブリッジ18において、温度変化に対しての出力信号
(ノイズ計測信号)の変化の補償が必要な場合、即ち、
スパン、零点の温度ドリフト補償が必要な場合は、従
来、荷重検出用ブリッジ22に対して施されたものと同
様の補償を施し、ノイズ計測信号に温度ドリフトが混入
しないようにする。
【0029】増幅器19は、ライン23を介してA/D
変換器6と接続しており、増幅器5は、ライン24を介
してA/D変換器6と接続している。そして、各ライン
23、24の途中には、アナログスイッチ25、25が
設けられている。このアナログスイッチ25、25は、
CPU26からの指令信号によって、交互にONとOF
Fとに切り換わり、各増幅器5、19の出力信号を交互
にA/D変換器6に入力させる。
【0030】CPU26は、予め記憶部27に記憶され
ているプログラム(図示せず)に従って、荷重信号電送
ライン9を通して出力されるノイズ信号成分を含む、又
はノイズ信号成分を含まない荷重計測信号からノイズ信
号電送ライン17を通して出力されるノイズ計測信号を
減算して、ノイズ信号成分を含まない荷重計測信号を生
成し、これを表示器8に表示させる。このCPU26の
動作手順のフローチャートを図8に示す。
【0031】次に、上記ノイズ計測装置及び荷重計の作
用を説明する。今、図2に示すように、ロードセル20
に荷重Pを印加すると、図1に示す荷重検出用ブリッジ
22のa、b間に数mVの電圧の荷重計測信号が発生す
る。この荷重計測信号は、荷重信号電送ライン9を通っ
て増幅器5に入力して増幅され、A/D変換器6でデジ
タル荷重計測信号に変換され、入出力回路10を通って
CPU26に入力する。ただし、荷重を計測していると
きに、外部で電気ノイズが発生していると、この電気ノ
イズの影響によって歪みゲージ1〜4、荷重信号電送ラ
イン9にノイズ信号成分が励起される。このノイズ信号
成分は、荷重信号電送ライン9を通過するときに、荷重
計の回路部品や回路パターンのキャパシタンスによって
平滑されて、増幅器5から直流電圧レベルΔe1 となっ
て出力される。従って、荷重Pに対して誤差を含まない
荷重計測信号がWであるとすると、CPU26にはW+
Δe1 のノイズ信号成分を含む荷重計測信号が入力する
(図8のステップ100参照)。
【0032】一方、図1に示すノイズ検出用ブリッジ1
8のc、d間には、荷重計測信号は発生しないが、電気
ノイズの影響によって歪みゲージ13〜16、ノイズ信
号電送ライン17にノイズ計測信号が励起される。この
ノイズ計測信号は、ノイズ信号電送ライン17を通過す
るときに、上記と同様に、荷重計の回路部品や回路パタ
ーンのキャパシタンスによって平滑されて、増幅器19
から直流電圧レベルΔe2 (≒Δe1 )となって出力さ
れる。そして、このノイズ計測信号は、CPU26に入
力する(図8のステップ102参照)。
【0033】そして、CPU26は、ノイズ信号成分を
含む荷重計測信号W+Δe1 からノイズ計測信号Δe2
を減算して、ノイズ信号成分を含まない荷重計測信号
W’(W’=W+Δe1 −Δe2 ≒W)を算出し(図8
のステップ104参照)、この算出したW’を表示器8
に表示する(図8のステップ106参照)。
【0034】このように、このノイズ計測装置による
と、例えば物品の重量を荷重計により計量中に、荷重計
測信号にノイズ信号成分が混入した場合であっても、こ
のノイズ信号成分を除去することができ、物品の重量を
正確に、精度良く計測することができる。勿論、荷重計
測信号にノイズ信号成分が混入しない場合であっても、
物品の重量を精度良く計測することができる。
【0035】次に、参考例のノイズ計測装置を説明す
る。この参考例のノイズ計測装置と第1実施例のものと
が相違するところは、第1実施例では、荷重検出用ブリ
ッジ22及び荷重信号電送ライン9が受ける電気的影響
と、ノイズ検出用ブリッジ18及びノイズ信号電送ライ
ン17が受ける電気的影響とを等しくなるように構成し
てあるのに対して、参考例では、両者が受ける電気的影
響の度合いが相違している構成としたところと、第1実
施例では、ノイズ信号成分を含む荷重計測信号W+Δe
1 からノイズ計測信号Δe2 を減算して、ノイズ信号成
分を含まない荷重計測信号W’(≒W)を算出するのに
対して、参考例ではノイズ信号成分を含む荷重計測信号
W+Δe1 からノイズ計測信号k・Δe3 を減算して、
ノイズ信号成分を含まない荷重計測信号W’(W’=W
+Δe1 −k・Δe3 ≒W)を算出するところである。
このk・Δe3 は、予め記憶部27に記憶されているプ
ログラムに従ってCPU26が算出する。図9は、参考
例のCPU26の動作手順のフローチャートを示す。
【0036】ただし、kは、比例定数である。この比例
定数kの決定の方法は、予め調整時において、無荷重の
状態で、即ち、増幅器5より出力される荷重計測信号の
値が0の状態で、或る代表的な周波数、電界強度の電波
をこの荷重計及びノイズ計測装置に当てる。そして、こ
の時のノイズ信号成分Δe1 ’とノイズ計測信号Δ
3 ’を計測してΔe1 ’=k・Δe3 ’を満足するk
(=I)を算出する。kの値Iは、記憶部27のE2
OMに記憶する(図9のステップ200〜208参
照)。
【0037】つまり、参考例のノイズ計測装置では、計
量時に発生するノイズ信号成分Δe1 のレベルとノイ
ズ計測信号Δe3のレベルとが相違しており、このレベ
ルの不一致を是正するために、CPU26は、ノイズ計
測信号Δe3に、記憶部27から呼び出した比例定数I
(=k)を乗算して、I・Δe3(≒Δe1 )を算出す
る。そして、ノイズ信号成分を含む荷重計測信号W+Δ
e1からI・Δe3を減算してノイズ信号成分を含まな
い荷重計測信号W’(≒W)を算出し、この算出した
W’を表示器8に表示する(図9のステップ210〜2
16参照)。なお、上記以外は、第1実施例と同等であ
り、詳細な説明を省略する。
【0038】次に、第2実施例のノイズ計測装置を説明
する。この実施例のノイズ計測装置は、第1実施例のノ
イズ計測装置に警報機能を付与したものである。 この
警報機能は、増幅器19から出力されるノイズ計測信号
Δe2 のレベルと予め記憶部27に記憶されている所定
の閾値Δrとを比較して、ノイズ計測信号Δe2 のレベ
ルが閾値Δrよりも大きいと判断したときに警報信号を
出力する機能である。つまり、この閾値Δrは、ノイズ
信号の有無、(又はノイズ信号が許容値よりも大きいか
否か)を判定するための値であり、予め調整時において
キースイッチ11を使用して記憶部27に記憶させてお
く。そして、この警報機能は、予め記憶部27に記憶さ
れているプログラム(図示せず)に従ってCPU26が
実行する。このCPU26及びプログラムが請求項4に
記載の警報手段と対応する。
【0039】そして、荷重計を使用する際には、ノイズ
計測信号Δe2 のレベルと閾値Δrとを常時比較して、
|Δe2 |>Δrが成立するときは、この荷重計に電気
ノイズの影響が及んでいると判定して警報信号を出力す
る。そして、この警報信号により、警報を例えば表示器
8に表示させると共に、ノイズ計測信号Δe2 を除去し
た荷重W’を表示器8に表示させることができる。な
お、図10は、第3実施例のCPU26の動作手順のフ
ローチャートを示す。
【0040】ただし、第2実施例は、第1実施例のノイ
ズ計測装置に警報機能を付加したものであるから、表示
器8に表示される荷重はノイズ信号成分を除去したもの
であるが、ノイズ信号成分を含む荷重計測信号からノイ
ズ信号成分を除去することを行わずに、即ち、ノイズ計
測信号Δe2 のレベルと閾値Δrとの関係が、|Δe2
|>Δrとなったときは、表示器8に荷重を表示させず
に警報のみを表示させるようにしてもよい。
【0041】なお、上記のように、ノイズ計測信号Δe
2 のレベルが閾値Δrよりも大きいときに、表示器8に
荷重を表示せずに警報を表示させる場合、ノイズ信号成
分を含む荷重が表示器8に表示される前に警報を表示さ
せることが必要である。その為には、外部で発生する電
気ノイズによってノイズ検出用ブリッジ18及びノイズ
信号電送ライン17が受ける電気的影響が、荷重検出用
ブリッジ22及び荷重信号電送ライン9が受ける電気的
影響よりも大きくなるようにして、ノイズ検出用ブリッ
ジ18側のノイズに対する感度を高くする必要がある。
そうする為に、例えば、歪みゲージ13〜16に付属す
るリード線を長くしてアンテナの役目をさせ、一方、歪
みゲージ1〜4に付属するリード線はできるだけ短くし
て電磁シールドを施してノイズの影響を抑えるようにす
る。これにより、荷重計測信号がノイズの影響を受け始
める前にノイズ検出用ブリッジ18側がノイズを先に検
出して警報を表示させることができる。
【0042】そして、このノイズ計測装置を重量選別機
に適用した場合は、警報を表示させると共に、計量した
物品を例えば正常に計量されたものと選別するために別
の場所に振り分ける構成としてもよい。
【0043】第1、第2実施例において、ノイズ検出用
ブリッジ18をフルブリッジとしたが図3に示すハーフ
ブリッジとしてもよい。ただし、図3に示すc、d間に
発生するノイズ信号が、図1に示すc、d間に発生する
ノイズ信号と同一レベルとなるようにすることが必要で
ある。
【0044】また、図4及び図5にノイズ検出用ブリッ
ジ18の他の例を示す。各図に示す歪みゲージ28、2
9、30の抵抗値は、rx ≒ry ≫rの関係がある。そ
して、図4及び図5に示すc、d間に発生するノイズ信
号が、図1に示すc、d間に発生するノイズ信号と同一
レベルとなるように電圧E1 、及び抵抗値r、rx 、r
y を定めてある。
【0045】更に、図1に示すように、ノイズ検出用ブ
リッジ18を設ける代わりに、図6に示すように1つの
歪みゲージ31の両端と増幅器19とをノイズ信号電送
ライン17を介して接続する構成とすることができる。
この場合、歪みゲージ31の両端とノイズ信号電送ライ
ン17に発生するノイズ起電力を検出してノイズ信号を
測定することができる。
【0046】第1、第2実施例において、歪みゲージを
使用してノイズ検出用ブリッジ18を構成したが、歪み
ゲージの代わりに、固定抵抗(起歪みによって抵抗値が
変化しない抵抗体)を使用してノイズ検出用ブリッジ1
8を構成してもよい。そして、固定抵抗とした場合は、
計量精度に影響がない限りにおいてロードセル20の任
意の位置に接着してもよい。
【0047】そして、第1、第2実施例において、ノイ
ズ検出用ブリッジ18の歪みゲージ13〜16をロード
セル20に直接的に接着したが、直接的に接着せずに、
ロードセル20の歪みを吸収することができる緩衝部材
(図示せず)を介してロードセル20に接着してもよ
い。これにより、歪みゲージ13〜16をロードセル2
0の歪みを生じる箇所に設けることができ、荷重検出用
ブリッジ22の歪みゲージ1〜4と接近させることがで
きる。その結果、ノイズ検出用ブリッジ18に、荷重検
出用ブリッジ22が受ける電気的影響と極めて近い電気
的影響を受けさせることができる。
【0048】
【0049】更に、第1、第2実施例において、図1に
示すように、A/D変換器6を共用するために増幅器
5、19とA/D変換器6との間にアナログスイッチ2
5、25を設けたが、増幅器及びA/D変換器6を共用
するために、1台の増幅器の入力側にアナログスイッチ
を設ける構成としてもよい。これにより、増幅器及びA
/D変換器6を夫々1台ずつとすることができる。
【0050】そして、第1、第2実施例では、アナログ
信号をデジタル信号に変換して処理を行ったが、デジタ
ル信号に変換せずに、アナログ信号のままで処理を行っ
てもよい。例えば、アナログ加減算回路(図示せず)を
使用してアナログ荷重計測信号からアナログノイズ計測
信号を減算して、ノイズ信号成分を除去したアナログ荷
重計測信号を得るようにしてもよい。また、アナログノ
イズ計測信号と閾値をアナログコンパレータ(図示せ
ず)に入力して、警報信号を出力するようにしてもよ
い。
【0051】
【発明の効果】第1乃至第4の発明は、外来雑音の他
に、温度変化によってノイズ信号が生じた場合、そのノ
イズ信号と同一又は比例したノイズ信号が抵抗体に生じ
る構成である。この構成により、ノイズ信号を計測して
必要な処理を施し、この処理を施した又は処理を施さな
いノイズ計測信号を使用して荷重計測信号を補正するこ
とにより、荷重と対応する正確な荷重計測信号を作り出
すことができる。更に、抵抗体は、荷重検出部が設けら
れているロードセル弾性体に、抵抗値が変化せず、かつ
無歪となるように取り付けられているので、抵抗体に生
じるノイズ信号は、荷重検出部に生じるノイズと略同等
であり、高精度にノイズ信号を測定することができる。
【0052】第2の発明によると、上記抵抗体も、上記
荷重検出部と同一のブリッジ回路に構成され、抵抗体に
対するノイズの影響は抵抗体の回路形式に依存するの
で、荷重検出部と同じノイズの影響を抵抗体は受け、高
精度にノイズ信号を測定することができる。
【0053】第3の発明によると、上記抵抗体は、温度
補償回路を備えているので、温度変化の影響を受けず、
高精度にノイズ信号を測定することができる。
【0054】第4の発明によると、ノイズ信号電送ライ
ンを通して出力されるノイズ計測信号レベルが予め定め
た閾値よりも大きいと判定したときに、警報手段が警報
信号を出力するので、この荷重信号電送ラインが閾値よ
りも大きいノイズ信号を伝送しているとき、その旨をオ
ペレータ等に知らせることができる。
【0055】第5の発明によると、外部で発生する電気
ノイズによって荷重検出部及び荷重信号電送ラインが受
ける電気的影響と略同等の該影響を受けるように抵抗体
及び抵抗体と接続するノイズ信号電送ラインを設けてあ
るので、第1の発明よりも正確に、荷重と対応する荷重
計測信号を作り出すことができるという効果がある。し
かも、第1の発明と同様に、安価な費用で実施できると
いう効果がある。
【0056】第6乃至第8の発明によると、ノイズ信号
電送ラインと接続する抵抗体を、荷重検出部が設けられ
ているロードセルに設けてあるので、抵抗体を取り付け
るための部材を用意する必要がなく、従ってその為のス
ペースを必要としないという効果がある。しかも、抵抗
体を荷重検出部と接近して取り付けることができるの
で、外部で発生する電気ノイズによって荷重検出部及び
荷重信号電送ラインが受ける電気的影響と極めて近い影
響を、この抵抗体及びこの抵抗体と接続するノイズ信号
電送ラインに受けさせることができる。これにより、荷
重と対応する極めて正確な荷重計測信号を作り出すこと
ができるという効果がある。
【0057】第6の発明によると、抵抗体をロードセル
の歪みが生じない所定の箇所に設けているので、抵抗体
及びノイズ信号電送ラインに荷重計測信号が混入しない
ようにすることができるという効果がある。
【0058】第7の発明によると、抵抗体を、この抵抗
体に歪みが生じても抵抗値が変化しないように形成して
あるので、この抵抗体をロードセルの任意の箇所、例え
ば荷重検出部と接近させて又は一致させて設けることが
できるという効果がある。
【0059】第8の発明によると、抵抗体を、歪みを吸
収することができる緩衝部材を介してロードセルに設け
てあるので、この抵抗体を例えば荷重検出部の設けられ
ている歪みの生じる箇所に取り付けることができるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例に係る荷重計及び荷重計
のノイズ計測装置の電気回路を示すブロック図である。
【図2】同第1実施例の荷重計のノイズ計測装置を適用
したロードセルの斜視図である。
【図3】同第1実施例のノイズ検出用ブリッジの1番目
の他の例を示す回路図である。
【図4】同第1実施例のノイズ検出用ブリッジの2番目
の他の例を示す回路図である。
【図5】同第1実施例のノイズ検出用ブリッジの3番目
の他の例を示す回路図である。
【図6】同第1実施例のノイズ検出用ブリッジの4番目
の他の例を示す回路図である。
【図7】従来の荷重計の電気回路を示すブロック図であ
る。
【図8】同第1実施例の荷重計のノイズ計測装置の動作
手順を示すフローチャートである。
【図9】参考例の荷重計のノイズ計測装置の動作手順を
示すフローチャートである。
【図10】第3実施例の荷重計のノイズ計測装置の動作
手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
9 荷重信号電送ライン 13〜16 歪みゲージ 17 ノイズ信号電送ライン 18 ノイズ検出用ブリッジ 22 荷重検出用ブリッジ 25 アナログスイッチ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−142216(JP,A) 特開 平3−233327(JP,A) 特開 平1−241924(JP,A) 特開 昭59−143929(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01G 3/142 G01G 23/36,23/37 G01G 23/01 G01L 1/22

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロードセル弾性体に荷重検出部を設けた
    ロードセルを備え、上記荷重検出部が、上記ロードセル
    弾性体に掛かる荷重を電気信号に変換し、該電気信号を
    荷重計測信号として電送する荷重信号電送ラインを有す
    る荷重計において、 上記ロードセルの外部で発生する電気ノイズによって上
    記荷重検出部が受ける電気的影響と略同等の影響を受け
    るように上記ロードセル弾性体に設けられた抵抗体と、
    該抵抗体に接続するノイズ信号電送ラインとを、有し、
    上記抵抗体が、上記ロードセル弾性体に荷重が掛かった
    とき、上記抵抗体の抵抗値が不変で、かつ上記抵抗体が
    無歪であるように、上記ロードセル弾性体に設けられた
    荷重計のノイズ計測装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の荷重計のノイズ計測装置
    において、上記荷重検出部は、歪ゲージによってブリッ
    ジ回路に構成され、上記抵抗体も、ブリッジ回路に構成
    されている荷重計のノイズ計測装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の荷重計のノイズ計測装置
    において、上記荷重検出部及び上記抵抗体は、温度補償
    回路を備えている荷重計のノイズ計測装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の荷重計のノイズ計測装置
    において、上記ノイズ信号電送ラインを介して出力され
    るノイズ計測信号のレベルと、予め定めた閾値とを比較
    し、上記ノイズ計測信号のレベルが上記閾値よりも大き
    いときに警報信号を出力する警報手段を設けた荷重計の
    ノイズ計測装置。
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