JP3100463B2 - エミュレータ - Google Patents

エミュレータ

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JP3100463B2
JP3100463B2 JP04149715A JP14971592A JP3100463B2 JP 3100463 B2 JP3100463 B2 JP 3100463B2 JP 04149715 A JP04149715 A JP 04149715A JP 14971592 A JP14971592 A JP 14971592A JP 3100463 B2 JP3100463 B2 JP 3100463B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】
【0001】この発明は、例えば、「ハンディターミナ
ル」と呼ばれる携帯可能なコンピュータ用のアプリケー
ションプログラム開発に用いて好適なエミュレータに関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、「ハンディターミナル」と呼ばれ
る携帯可能なコンピュータが各種実用化されている。こ
の種のコンピュータは、ポータブルに構成されており、
携行先で種々のデータ処理が可能になるため、様々な分
野で使用されている。図8は、このようなハンディター
ミナル1の一構成例を示すブロック図である。
【0003】この図において、1aはハンディターミナ
ル1の各部を制御するCPUである。1bは、CPU1
aの基本的な動作を制御するオペレーティングシステム
プログラム(以下、これをOSと略す)が記憶されるR
OMである。1cは対応業務用のアプリケーションプロ
グラムがロードされると共に、該プログラムのワークエ
リアとして各種レジスタ値が一時記憶されるRAMであ
る。1dは、LCD(液晶表示素子)等から構成される
表示回路であり、内部バスを介してCPU1aから供給
される各種データを表示する。1eはLCD(液晶表示
素子)上に設けられた透明タッチパネル、あるいは本体
パネルに配置されるテンキーやファンクションキー等か
ら構成される操作子であり、それぞれ各操作に応じた操
作子信号を発生する。
【0004】1fは本体から着脱自在に構成されるメモ
リカードである。このメモリカード1fには、上述した
アプリケーションプログラム、あるいは当該プログラム
によって参照される各種データが記憶される。なお、こ
のメモリカード1fが本体に装着されていない場合に
は、上述したRAM1cの一部をRAMディスクとして
使用し、ここにアプリケーションプログラムや各種デー
タを記憶することも可能である。また、メモリカード1
fに記憶されるデータは、図示されていない上位コンピ
ュータからダウンロードされるものである。1gは、例
えば、モデム等から構成され、シリアルデータ通信を制
御する通信制御回路である。このような構成によるハン
ディターミナル1は、周知のコンピュータと同様に動作
する。つまり、電源投入後にOSが立上がると共に、こ
のOS上で対応業務用のアプリケーションプログラムが
データ処理を実行する。
【0005】ところで、ハンディターミナル1で動作す
るアプリケーションプログラムは、「C言語」と呼ばれ
る構造化プログラミング言語で記述される場合が多い。
図9は、「C言語」によるプログラム開発手順を示す図
である。この図に示すように、プログラム開発は、コー
ディング、コンパイルおよびリンクの各作業からなり、
実機デバッグを経て当該プログラムの動作が検証され
る。なお、このコーディング、コンパイルおよびリンク
の各作業は、通常、開発マシン(例えば、パーソナルコ
ンピュータ)上で行われる。
【0006】コーディングにおいては、予め定められた
システム仕様に基づき、ソースプログラムをC言語で記
述する。このソースプログラムは、ソースファイルsf
として開発マシン上に登録される。ソースファイルsf
は、コンパイラCCの入力ファイルとなる。コンパイラ
CCでは、C言語で記述されたソースプログラムを語彙
解析、構造解析および意味解析し、この結果をリロケー
タブルな中間コードで記述されたオブジェクトプログラ
ムに変換する。このオブジェクトプログラムは、開発マ
シン上でオブジェクトファイルofとして登録される。
【0007】リンカLKでは、オブジェクトファイルo
fに対し、標準関数ライブラリSLと、ターミナル専用
関数ライブラリTLとを結合させ、マシン語で記述され
た実行ファイルEfを生成する。ここで、標準関数ライ
ブラリSLは、C言語において定義される各種の制御関
数ルーチンプログラムから構成されている。また、ター
ミナル専用関数ライブラリTLは、ハンディターミナル
1のハードウェア環境で動作するように定義された専用
プログラム群から構成されるものである。
【0008】すなわち、リンカLKでは、オブジェクト
プログラムにおいてコールされる種々のルーチンプログ
ラムや専用プログラムが上述した各ライブラリSL,T
Lから引用され、これらをオブジェクトプログラムに結
合させる。これにより、リロケータブルな中間コードで
記述されたプログラムが実行形式に変換され、実行ファ
イルEfとして生成される。このようにして生成される
実行形式のアプリケーションプログラムは、絶対アドレ
ス上に展開可能な形態となる。
【0009】次に、実行ファイルEfは、例えば、開発
マシンから前述したメモリカード1fに書き込まれ、該
メモリカード1fを介してCPU1aにダウンロードD
Lされる。これにより、ハンディターミナル1上で実機
デバッグDG1が施される。実機デバッグDG1におい
ては、予め策定された検査項目に従ってアプリケーショ
ンプログラムの動作を検証する。この実機デバッグDG
1でバグが露見した場合には、ソースプログラムの対応
箇所を修正する。そして、修正されたソースプログラム
は、再びコンパイル、リンク作業を経て実行ファイル化
されて実機デバッグDG1が繰り返される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】さて、上述したプログ
ラム開発手順においては、ハンディターミナル1上でバ
グが露見する度毎に、当該バグに対応するソースプログ
ラム部分を修正し、これを再度実行ファイル化してハン
ディターミナル1にダウンロードしなければならない。
このため、実機デバッグDG1には多大な工数が費やさ
れ、結果的に開発コスト上昇を招致するという弊害があ
る。
【0011】そこで、こうした弊害を解決するには、上
述したコーディング、コンパイル、リンクおよびデバッ
グからなる一連の作業を全て開発マシン上で行い、か
つ、デバッグ作業時には、特に、開発マシン上でハンデ
ィターミナル1の動作状態を全て把握できる形態になる
ことが要求される。これを換言すれば、開発マシン上で
アプリケーションプログラムを実行し、ハンディターミ
ナル1の動作をエミュレートできれば、上述した欠点が
解消され、効率良いプログラム開発が可能になる訳であ
る。
【0012】ところが、ハンディターミナル1と開発マ
シンとは、殆どの場合、ハードウェア環境が全く異なる
ため、ハンディターミナル1用に作成されたアプリケー
ションプログラムを開発マシン上で動作させることがで
きない。特に、ハンディターミナル1においては、前述
したように、タッチパネルを操作することで各種入力操
作がなされるように構成されている。したがって、開発
マシンとなるパーソナルコンピュータにおいて、タッチ
パネル入力を実現するためには、該コンピュータのディ
スプレイに専用のタッチパネルを新たに設けることが必
要になる。
【0013】しかしながら、新たに専用のタッチパネル
を購入するというのも極めて不経済である。また、通常
のディスプレイにタッチパネルを装着すると、画面とタ
ッチパネル面との間に隙間ができ、これにより視差が生
じる。すなわち、画面に表示された領域と、これに対応
するタチパネルのキー領域とがずれて見えてしまい、入
力操作がし難くなる。加えて、パーソナルコンピュータ
用のタッチパネルでは、実際のハンディターミナル1の
ように、細かいキー領域に分割することも期待できな
い。
【0014】結局、現状においては、開発マシンにタッ
チパネルを設けることなく、ハンディターミナル1のタ
ッチパネル入力やその他の動作をエミュレートし、極め
て効率良いプログラム開発環境を実現することが急務と
されている。この発明は上述した事情に鑑みてなされた
もので、ハンディターミナル1のタッチパネル入力を開
発マシン上で模倣できるエミュレータを提供することを
目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明は、互いにハー
ドウェア構成が異なるコンピュータの内、いずれか一方
のコンピュータ用に作成したプログラムを、他方のコン
ピュータ上で動作可能にするエミュレータにおいて、前
記プログラムがコールする複数のルーチンから形成され
るライブラリであって、前記プログラムと同一の引数で
定義された各関数ルーチンが、それぞれ前記他方のコン
ピュータ側のハードウェア構成に対応した各機能を模倣
する模倣手段を具備し、前記模倣手段は、前記プログラ
ムで規定された前記一方のコンピュータ側の入力形態
を、前記他方のコンピュータ側が備える入力手段を用い
て模倣することを特徴としている。
【0016】
【作用】この発明によれば、模倣手段は、一方のコンピ
ュータ用に作成したプログラムにおいて規定された入力
形態を、他方のコンピュータが備える入力手段を用いて
模倣する。この結果、互いにハードウェア構成が異なる
コンピュータ間において、一方のコンピュータ用に作成
されたプログラムを他方のコンピュータ上で動作可能と
し、一方のコンピュータ側でなされるタッチパネル入力
操作を、他方のコンピュータのマウス入力で模倣する。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の実施例につ
いて説明する。図1はこの発明の一実施例を適用したプ
ログラム開発手順の概要を示す図である。この図におい
て、図9に示す各部と共通する部分には、同一の符号を
付し、その説明を省略する。図1に示す手順が図9に示
した従来例と異なる点は、ターミナル専用関数ライブラ
リTL(図9参照)を後述するエミュレータEMに置き
換え、これにより、開発マシン(パーソナルコンピュー
タ)上でハンディターミナル1用に作成されたアプリケ
ーションプログラムのデバッグDG2を行うようにした
点にある。すなわち、この実施例が意図するところは、
エミュレータEMを用いたことにより、従来必要とされ
ていた実行ファイルEfのダウンロードDLと、これに
応じてなされるハンディターミナル1上の実機デバッグ
DG1とを省略し、かつ、開発マシン上でハンディター
ミナル1のタッチパネル入力操作を模倣するようにした
点にある。
【0018】次に、図1のプログラム開発手順を実現す
るエミュレータEMの機能概要について説明する。ま
ず、エミュレータEMは、ハンディターミナル1のハー
ドウェア環境で動作するよう定義された各種関数を、開
発マシン(例えば、パーソナルコンピュータ)のハード
ウェア環境で動作するように定義し直したプログラム群
から構成されている。
【0019】エミュレータEMの機能は、図2に示すよ
うに、ターミナル専用関数ライブラリTL(図9参照)
と同一である。つまり、このエミュレータEMでは、タ
ーミナル専用関数ライブラリTLと同様の引数で各関数
の外部仕様を規定し、かつ、各関数内部は、開発マシン
(パーソナルコンピュータ)上でハンディターミナル1
の動作をエミュレートするよう定義し直している。
【0020】図2において、f1はエミュレータ初期化
機能である。このエミュレータ初期化機能f1は、ソー
スプログラムの先頭に「emu_start()」なる
関数が記述されている場合、エミュレータEMの初期設
定を行うものである。したがって、図1に示すように、
オブジェクトファイルofとエミュレータEMとをリン
クさせる場合には、この「emu_start()」な
る関数が必要になる。なお、この関数は、ターミナル専
用関数ライブラリTLとリンクする際には、何等実行に
影響されないものである。したがって、エミュレータ用
に作成されたソースファイルsfは、そのままハンディ
ターミナル1用の実行ファイルに変換可能になる。
【0021】次に、f2は画面表示制御機能である。こ
の画面表示制御機能f2では、ハンディターミナル1用
に定義された各関数、例えば、表示モードの設定、カー
ソル形状あるいは表示文字のアトリビュート設定等を行
う関数を、それぞれ開発マシン(パーソナルコンピュー
タ)のハードウェア環境に対応して動作させる機能であ
る。f3はキー入力制御機能であり、ハンディターミナ
ル1でなされるタッチパネル入力やテンキー入力を、開
発マシン上におけるマウス入力やテンキー入力に置き換
える機能である。f4はエスケープシーケンス制御機能
であり、カーソル位置指定、全画面消去あるいはスクロ
ールアップ/ダウンなどを指定するコード出力関数を、
開発マシン(パーソナルコンピュータ)のハードウェア
環境に対応して動作させる機能である。
【0022】f5は、メインメモリ容量、ドライバ登録
情報、外字登録情報等のシステム情報を取得して出力す
る関数を開発マシンに対応させた機能である。f6は主
電源オン/オフ制御や、電源電圧低下状態検出などの動
作を開発マシン上で表示させる機能である。f7は、ハ
ンディターミナル1用に定義されたシリアルデータ通信
制御を、開発マシン上でエミュレートさせる通信制御機
能である。f8はプリンタ制御機能であり、ハンディタ
ーミナル1用に定義された印字フォント、改行ピッチな
どを開発マシン上で制御するものである。f9は、エミ
ュレータ終了機能であり、ソースプログラムの最後、あ
るいは途中に「emu_exit(n)」なる関数が記
述されている場合、エミュレータEMを終了させる機能
である。
【0023】次に、上記エミュレータEMを用いたプロ
グラム開発手順と、この手順に基づき作成されたアプリ
ケーションプログラムのエミュレート動作概要と、該エ
ミュレート動作におけるマウス入力処理の動作とについ
て順次説明する。 プログラム開発手順 アプリケーションプログラムを開発する際には、まず、
コーディング段階でソースプログラムの先頭に「emu
_start()」なる関数を記述し、かつ、該プログ
ラムの最後に「emu_exit(n)」なる関数を記
述しておく。そして、図1に示すように、ソースファイ
ルsfをコンパイルccにかけ、オブジェクトファイル
ofを生成する。
【0024】次に、このオブジェクトファイルofに対
して標準関数ライブラリSLおよびエミュレータEMを
リンクさせる。これにより、ソースプログラムでコール
されるハンディターミナル固有の各種関数がパーソナル
コンピュータ上で動作する形で実行ファイル化される。
実行ファイル化されたアプリケーションプログラムは、
パーソナルコンピュータの主メモリ上にロードされてハ
ンディターミナル1の動作をエミュレートする。
【0025】アプリケーションプログラムのエミュレ
ート動作 上記手順により作成されたアプリケーションプログラム
が起動すると、パーソナルコンピュータの処理は、図3
に示すステップS1に進む。ステップS1では、プログ
ラム先頭に定義された「emu_start()」なる
関数に対応して上述したエミュレータ初期化機能f1が
初期設定を行う。この初期設定とは、ハンディターミナ
ル1の起動状態をエミュレートするものであり、例え
ば、バックライトのオン/オフ状態、液晶パネルのコン
トラスト状態あるいはスピーカ音量などを設定するもの
である。
【0026】こうしてパーソナルコンピュータ上でハン
ディターミナル1の初期状態がエミュレートされると、
例えば、図4に示すように、ハンディターミナル1の表
示画面TDに対応した画面がパーソナルコンピュータの
ディスプレイDSPに表示される。ここで、同図(ロ)
は、実際のハンディターミナル1に電源が投入された時
に表示される表示画面の一例を示す図である。一方、同
図(イ)は、パーソナルコンピュータに表示されるエミ
ュレート画面の一例である。同図(イ)に示すように、
ディスプレイDSPには、表示エリアE1,E2,E3
が表示され、この内、表示エリアE1にはハンディター
ミナル1の表示画面TDと同一の内容が表示される。表
示エリアE1では、後述するマウス入力処理に基づき、
タッチパネル入力操作がエミュレートされる。また、表
示エリアE2には、該エリアE1に対応したタッチパネ
ル状態が表示され、さらに、表示エリアE3にはハンデ
ィターミナル1の動作状態が表示される。
【0027】次いで、このような初期設定がなされる
と、パーソナルコンピュータの処理はステップS2に進
む。ステップS2では、与えられたイベントに応じてア
プリケーションプログラムが各関数を実行する。このス
テップS2においては、後述するように、ハンディター
ミナル1のタッチパネル入力をマウス入力で置き換える
キー入力制御機能f3が動作しており、これによりマウ
スカーソルを移動させるマウス入力処理が行われる。
【0028】したがって、実際のタッチパネルをエミュ
レートした表示エリアE1上の所定位置をクリックして
マウス入力を行うと、この入力イベントに対応したアプ
リケーションプログラムが起動し、該プログラム中で定
義された関数が実行される。これにより、ハンディター
ミナル1の動作がパーソナルコンピュータ上でエミュレ
ートされる。例えば、マウスカーソルMCが図6に示す
位置に置かれ、マウス入力がなされると、「データ伝
送」処理が起動する。そして、アプリケーションプログ
ラム完了の旨を表わす入力がなされると、ステップS3
の判断結果が「YES」となり、該プログラムの処理が
ステップS4に進む。ステップS4では、プログラム最
後に定義された「emu_exit(n)」なる関数に
基づき、エミュレート動作を終了する。
【0029】マウス入力処理動作 次に、図5〜図7を参照し、上記ステップS2でなされ
るマウス入力処理について説明する。まず、上述したス
テップS2において、キー入力制御機能f3が実行され
ると、図5に示すマウス入力ルーチンが起動する。これ
により、パーソナルコンピュータの処理がステップSa
1に進む。ステップSa1では、マウス入力、すなわ
ち、マウスがクリックされたか否かを判断する。ここ
で、マウス入力が無い場合には、判断結果が「NO」と
なり、このルーチンを完了する。一方、マウス入力がな
された場合には、判断結果が「YES」となり、次のス
テップSa2に処理が進む。ステップSa2では、クリ
ックされたマウス座標が「X0<MX<X0+X」、か
つ、「Y0<MY<Y0+Y」であるか否かを判断す
る。
【0030】ここで、図7を参照し、上記マウス座標の
定義について説明する。このマウス座標は、パーソナル
コンピュータのディスプレイDSPの表示ドットで定義
されるものであって、該ディスプレイDSPの上部左端
を座標原点(0,0)、上述した表示エリアE1の上部
左端をエリア座標(X0,Y0)としている。表示エリ
アE1は、原点(X0,Y0)からX方向(水平方向)
へXドット分、該原点(X0,Y0)からY方向(垂直
方向)へYドット分で構成された表示領域となる。この
ような表示領域において、X方向はM分割され、Y方向
はN分割されている。これらM,Nは、キー分割数に対
応し、これら分割領域は、実際の「タッチパネル」に合
せたキー領域として種々定義されるようになっている。
なお、(MX,MY)は、マウス入力がなされたクリッ
ク座標を表わしている。
【0031】したがって、上記ステップSa2では、ク
リック座標(MX,MY)が表示エリアE1の内部にあ
るか否かを判断するものである。ここで、該エリアE1
の外部でマウス入力された時、つまり、タッチパネルの
キー領域以外がクリックされた時には、ここでの判断結
果が「NO」となり、このルーチンを終了する。これに
対し、該エリアE1内でクリックされ、タッチパネルの
キー領域に相当する位置が操作された場合には、判断結
果が「YES」となり、次のステップSa3に進む。ス
テップSa3では、クリック座標(MX,MY)がタッ
チパネルのどのキー領域に対応するのかを算出する。す
なわち、ステップSa3に記載の式に従って、キーテー
ブルの読み出しアドレスTを算出する。
【0032】キーテーブルとは、実際のタッチキー分割
領域と、表示エリアE1上のマウス入力領域との対応関
係を表わしたテーブルである。このキーテーブルは、予
めパーソナルコンピュータの内部メモリにキーテーブル
ファイルとして登録される。例えば、図6に示す表示例
の場合、表示エリアE1には、ハンディターミナル1の
タッチキー分割領域に対応させたマウス入力領域R1〜
R7のキーデータがキーテーブルに登録される。いま、
仮に、図7に示すように、マウス入力領域R4にマウス
カーソルMCが置かれ、この位置でクリックされると、
該領域R4に対応させたキーデータを読み出すためのア
ドレスTが算出される。
【0033】次いで、ステップSa4では、この算出さ
れたアドレスのキーデータ[T]が「0」であるか否か
を判断する。ここで、該キーデータ[T]が「0」であ
る場合には、キーテーブルにデータが設定されていない
(キー入力無視)として判断結果が「NO」となり、こ
のルーチンを終了する。一方、「0」でない場合には、
キーテーブルにデータが設定されているので、判断結果
が「YES」となり、次のステップSa5に進む。ステ
ップSa5では、アドレスTに従って、上述したキーテ
ーブルからキーコードデータを読み出し、これをキーバ
ッファにセットしてこのルーチンを終了する。この結
果、パーソナルコンピュータは、キーバッファにセット
されたキーデータに応じた処理を実行する。
【0034】図6に示す一例では、ハンディターミナル
1のタッチキー分割領域に対応させたマウス入力領域R
1〜R7が表示エリアE1に設けられており、これら領
域R1〜R7にマウスカーソルMCを指示してクリック
することで、実際のタッチパネル入力をエミュレートし
ている。すなわち、マウス入力領域R1〜R4のいずれ
かをクリックすることで処理選択がなされ、マウス入力
領域R5〜R7では画面選択と終了指示とが行われる。
【0035】なお、表示エリアE2には、上記マウス入
力領域に対応するタッチキー分割状態が表示されてい
る。この場合、タッチパネルを「3行12列」に分割し
ており、この内、タッチキー分割領域KR1〜KR4を
マウス入力領域R1〜R4に対応させ、タッチキー分割
領域KR5〜KR7をマウス入力領域R5〜R7に対応
させている。そして、各タッチキー分割領域KR1〜K
R7には、各々割り当てられたキーコードが16進数で
表示される。すなわち、タッチキー分割領域KR1〜K
R4に「41」〜「44」が、タッチキー分割領域KR
5〜KR7に「61」〜「63」が表示される。
【0036】このように、パーソナルコンピュータ上に
おいて、キー入力制御機能f3が実行されると、表示エ
リアE1にはハンディターミナル1のタッチキー分割領
域に対応させたマウス入力領域が設定され、このマウス
入力領域をクリックすることで、タッチパネル入力操作
がエミュレートされる。なお、表示エリアE2には、マ
ウス入力領域に対応させたタッチキー分割状態が表示さ
れると共に、各タッチキー領域に割り当てられたキーコ
ードデータが表示される。この結果、従来、直接的に動
作状態を検証できなかったタッチパネル分割状態が一目
瞭然になる。しかも、この場合、パーソナルコンピュー
タ用のタッチパネルを設けることなく、実際のタッチパ
ネル入力をマウス入力操作でエミュレートするから、視
差も無い極めて操作性の良い入力作業が実現される訳で
ある。
【0037】また、上記実施例によれば、エミュレータ
用に開発したソースプログラムがそのままハンディター
ミナル1用のソースファイルとなり、完全互換性を備え
るので、プログラム開発が全て同一のマシン上で行うこ
とが可能になる。この結果、従来必要とされていた実行
ファイルEfのダウンロードDLと、これに応じてなさ
れる実機デバッグDG1とが省略されるから、極めて効
率良いプログラム開発環境が実現できる。しかも、この
場合、タッチパネル分割状態や、これに対応するキーコ
ード割り当て状態が一目瞭然になる上、ハンディターミ
ナル1のタッチパネル入力を開発マシン上で模倣できる
から、デバッグ作業の効率も向上する。
【0038】さらに、ハンディターミナル用に作成した
プログラムを顧客向けにデモンストレーションする場
合、従来では、ハンディターミナル1そのものを使用し
て行っていた。この場合、表示面積が小さい液晶ディス
プレイでその動作を表示するため、多人数へのデモンス
トレーションには不都合であった。しかしながら、これ
に替えて、上述した実施例のように、パーソナルコンピ
ュータでハンディターミナル1の動作をエミュレートす
れば、大型のディスプレイによる多人数へのデモンスト
レーションが可能になる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、プログラムがコールする複数のルーチンから形成さ
れるライブラリであって、プログラムと同一の引数で定
義された各関数ルーチンが、それぞれ他方のコンピュー
タ側のハードウェア構成に対応した各機能を模倣する模
倣手段を具備し、模倣手段は、一方のコンピュータ用に
作成したプログラムで規定されプログラムで規定された
一方のコンピュータ側の入力形態を、他方のコンピュー
タが備える入力手段を用いて模倣するので、他方のコン
ピュータ上で開発されたソースプログラムがそのまま一
方のコンピュータ用のソースファイルとして用いること
ができるとともに、一方のコンピュータ側でなされる
えばタッチパネル入力操作を、他方のコンピュータの
えばマウス入力で模倣することができる。これにより、
専用のタッチパネルを設ける必用がなくなるため、コス
ト的に有利となる。さらに、例えばマウス入力でタッチ
パネル入力をエミュレートすることで、視差による弊害
も無くすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を適用したプログラム開発
手順の概要を示す図。
【図2】同実施例におけるエミュレータEMの機能構成
を示す図。
【図3】同実施例により作成されたアプリケーションプ
ログラムの概略動作を示すフローチャート。
【図4】同実施例により作成されたアプリケーションプ
ログラムの概略動作を説明するための図。
【図5】同実施例におけるマウス入力ルーチンの動作を
示すフローチャート。
【図6】同実施例における表示エリアE1,E2の表示
例を示す図。
【図7】同実施例におけるマウス入力座標を説明するた
めの図。
【図8】ハンディターミナル1の一構成例を示すブロッ
ク図。
【図9】従来のプログラム開発手順を説明するための
図。
【符号の説明】
sf…ソースファイル、 cc…コンパイル、 of…オブジェクトファイル、 LK…リンカ、 EM…エミュレータ(模倣手段)、 SL…標準関数ライブラリ、 Ef…実行ファイル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 11/22 - 11/34 G06F 9/455 G06F 3/14 - 3/153

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いにハードウェア構成が異なるコンピ
    ュータの内、いずれか一方のコンピュータ用に作成した
    プログラムを、他方のコンピュータ上で動作可能にする
    エミュレータにおいて、 前記プログラムがコールする複数のルーチンから形成さ
    れるライブラリであって、前記プログラムと同一の引数
    で定義された各関数ルーチンが、それぞれ前記他方のコ
    ンピュータ側のハードウェア構成に対応した各機能を模
    倣する模倣手段を具備し、 前記模倣手段は、前記プログラムで規定された前記一方
    のコンピュータ側の入力形態を、前記他方のコンピュー
    タが備える入力手段を用いて模倣することを特徴とする
    エミュレータ。
JP04149715A 1992-06-09 1992-06-09 エミュレータ Expired - Fee Related JP3100463B2 (ja)

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