JPH06103103A - エミュレータ - Google Patents

エミュレータ

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JPH06103103A
JPH06103103A JP4248297A JP24829792A JPH06103103A JP H06103103 A JPH06103103 A JP H06103103A JP 4248297 A JP4248297 A JP 4248297A JP 24829792 A JP24829792 A JP 24829792A JP H06103103 A JPH06103103 A JP H06103103A
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JP
Japan
Prior art keywords
function
program
computer
handy terminal
emulator
Prior art date
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Application number
JP4248297A
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English (en)
Inventor
Shigeki Sugiyama
茂樹 杉山
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Fujikura Ltd
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Fujikura Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 ハンディターミナル1のローバッテリ状態を
開発マシン上でシミュレートすることができるエミュレ
ータを実現する。 【構成】 ハンディターミナル1用に作成したプログラ
ムと同一の引数で定義された各関数ルーチンから構成さ
れるエミュレータEMが、それぞれ開発マシン側のハー
ドウェア構成に対応した各機能をエミュレートすると共
に、このエミュレートされるハンディターミナル1のロ
ーバッテリ状態を、開発マシンにおける所定のキー操作
によって模倣する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、「ハンディ
ターミナル」と呼ばれる携帯可能なコンピュータ用のア
プリケーションプログラム開発に用いて好適なエミュレ
ータに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、「ハンディターミナル」と呼ばれ
る携帯可能なコンピュータが各種実用化されている。こ
の種のコンピュータは、ポータブルに構成されており、
携行先で種々のデータ処理が可能になるため、様々な分
野で使用されている。図7は、このようなハンディター
ミナル1の一構成例を示すブロック図である。
【0003】この図において、1aはハンディターミナ
ル1の各部を制御するCPUである。1bは、CPU1
aの基本的な動作を制御するオペレーティングシステム
プログラム(以下、これをOSと略す)が記憶されるR
OMである。1cは対応業務用のアプリケーションプロ
グラムがロードされると共に、該プログラムのワークエ
リアとして各種レジスタ値が一時記憶されるRAMであ
る。1dはLCD(液晶表示素子)等から構成される表
示回路であり、内部バスを介してCPU1aから供給さ
れる各種データを表示する。1eはLCD(液晶表示素
子)上に設けられた透明タッチパネル、あるいは本体パ
ネルに配置されるテンキーやファンクションキー等から
構成される操作子であり、それぞれ各操作に応じた操作
子信号を発生する。
【0004】1fは本体から着脱自在に構成されるメモ
リカードである。このメモリカード1fには、上述した
アプリケーションプログラム、あるいは当該プログラム
によって参照される各種データが記憶される。なお、メ
モリカード1fに記憶されるデータは、図示されていな
い上位コンピュータからダウンロードされるものであ
り、電池によってバックアップされる。1gは、例え
ば、モデム等から構成され、シリアルデータ通信を制御
する通信制御回路である。このような構成によるハンデ
ィターミナル1は、周知のコンピュータと同様に動作す
る。つまり、電源投入後にOSが立上がると共に、この
OS上で対応業務用のアプリケーションプログラムがデ
ータ処理を実行する。
【0005】ところで、ハンディターミナル1で動作す
るアプリケーションプログラムは、「C言語」と呼ばれ
る構造化プログラミング言語で記述される場合が多い。
図8は、「C言語」によるプログラム開発手順を示す図
である。この図に示すように、プログラム開発は、コー
ディング、コンパイルおよびリンクの各作業からなり、
実機デバッグを経て当該プログラムの動作が検証され
る。なお、このコーディング、コンパイルおよびリンク
の各作業は、通常、開発マシン(例えば、パーソナルコ
ンピュータ)上で行われる。
【0006】コーディングにおいては、予め定められた
システム仕様に基づき、ソースプログラムをC言語で記
述する。このソースプログラムは、ソースファイルsf
として開発マシン上に登録される。ソースファイルsf
は、コンパイラCCの入力ファイルとなる。コンパイラ
CCでは、C言語で記述されたソースプログラムを語彙
解析、構造解析および意味解析し、この結果をリロケー
タブルな中間コードで記述されたオブジェクトプログラ
ムに変換する。このオブジジェクトプログラムは、開発
マシン上でオブジェクトファイルofとして登録され
る。
【0007】リンカLKでは、オブジェクトファイルo
fに対し、標準関数ライブラリSLと、ターミナル専用
関数ライブラリTLとを結合させ、マシン語で記述され
た実行ファイルEfを生成する。ここで、標準関数ライ
ブラリSLは、C言語において定義される各種の制御関
数ルーチンプログラムから構成されている。また、ター
ミナル専用関数ライブラリTLは、ハンディターミナル
1のハードウェア環境で動作するように定義された専用
プログラム群から構成されるものである。
【0008】すなわち、リンカLKでは、オブジェクト
プログラムにおいてコールされる種々のルーチンプログ
ラムや専用プログラムが、上述した各ライブラリSL,
TLから引用され、これらをオブジェクトプログラムに
結合させる。これにより、リロケータブルな中間コード
で記述されたプログラムが実行形式に変換され、実行フ
ァイルEfとして生成される。このようにして生成され
る実行形式のアプリケーションプログラムは、絶対アド
レス上に展開可能な形態となる。
【0009】次に、実行ファイルEfは、例えば、開発
マシンから前述したメモリカード1fに書き込まれ、該
メモリカード1fを介してCPU1aにダウンロードD
Lされる。これにより、ハンディターミナル1上で実機
デバッグDG1が施される。実機デバッグDG1におい
ては、予め策定された検査項目に従ってアプリケーショ
ンプログラムの動作を検証する。この実機デバッグDG
1でバグが露見した場合には、ソースプログラムの対応
箇所を修正する。そして、修正されたソースプログラム
は、再びコンパイル、リンク作業を経て実行ファイル化
されて実機デバッグDG1が繰り返される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】さて、上述したプログ
ラム開発手順においては、ハンディターミナル1上でバ
グが露見する度毎に、当該バグに対応するソースプログ
ラム部分を修正し、これを再度実行ファイル化してハン
ディターミナル1にダウンロードしなければならない。
このため、実機デバッグDG1には多大な工数が費やさ
れ、結果的に開発コスト上昇を招致するという弊害があ
る。
【0011】そこで、こうした弊害を解決するには、上
述したコーディング、コンパイル、リンクおよびデバッ
グからなる一連の作業を全て開発マシン上で行い、か
つ、デバッグ作業時には、特に、開発マシン上でハンデ
ィターミナル1の動作状態を全て把握できるようになる
ことが要求される。これを換言すれば、開発マシン上で
アプリケーションプログラムを実行し、ハンディターミ
ナル1の動作をエミュレートできれば、上述した欠点が
解消され、効率の良いプログラム開発が可能になる訳で
ある。
【0012】ところが、ハンディターミナル1と開発マ
シンとは、ほとんどの場合、ハードウェア環境が全く異
なる。動作電源を例にとっても、ハンディターミナル1
では、携行性が重視されるためにバッテリ(蓄電池)や
電池等が用いられるのに対し、開発マシンでは、一般に
商用電源が用いられる。ハンディーターミナル1本体に
用いられる電源は主電池および副電池に分かれており
(図示せず)、副電池は、主電池の交換時においてRA
M1cの記憶内容が失われないようにするためのバック
アップ電源である。さらに、メモリカード1fにも記憶
内容をバックアップするために、電池が使用されてい
る。これら電池を長時間使用すると、電源異常の状態、
いわゆる、ローバッテリ状態となり、ハンディターミナ
ル1における異常動作や動作停止の原因となる。これを
防止するために、ハンディターミナルには、ローバッテ
リ状態を検出する関数が備えられ、この関数によりロー
バッテリ状態を検出し、例えば、その旨の表示を行うよ
うな処理がなされて、使用者に注意を促すようにしてい
る。
【0013】しかしながら、開発マシンに用いられる商
用電源は、バッテリとは異なり、ローバッテリ状態にな
ることはないため、開発マシン上では、ハンディターミ
ナルのローバッテリ状態における処理を模倣することが
できない。このため、従来では、ハンディターミナル1
にてローバッテリ状態となるのを待ち、ハンディターミ
ナル1自身によってローバッテリ状態における処理を動
作確認するという方法が採られている。この方法では、
所望のときにローバッテリ状態を発生させることができ
ないので、ハンディターミナル1用のプログラム、特
に、ローバッテリ状態になって動作するプログラムの開
発効率は極めて悪い、という問題があった。
【0014】この発明は上述した事情に鑑みてなされた
もので、ハンディターミナル1のローバッテリ状態を開
発マシン上で模倣できるエミュレータを提供することを
目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明は、互いにハー
ドウェア構成が異なるコンピュータの内、いずれか一方
のコンピュータ用に作成したプログラムを、他方のコン
ピュータ上で動作可能にするエミュレータにおいて、前
記プログラムがコールする複数のルーチンから形成され
るライブラリであって、前記プログラムと同一の引数で
定義された各関数ルーチンが、それぞれ前記他方のコン
ピュータ側のハードウェア構成に対応した各機能を模倣
する模倣手段と、所定のキー操作を検出する検出手段と
を具備し、前記模倣手段は、前記検出手段によって所定
のキー操作がなされた場合に前記一方のコンピュータに
おける電源異常状態を、前記他方のコンピュータで模倣
することを特徴としている。
【0016】
【作用】この発明によれば、互いにハードウェア構成が
異なるコンピュータ間において、一方のコンピュータ用
に作成されたプログラムを他方のコンピュータ上で動作
する可能にする模倣手段が、検出手段による所定のキー
操作によって一方のコンピュータにおける電源異常状態
を、他方のコンピュータで模倣する。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の実施例につ
いて説明する。図1はこの発明の一実施例を適用したプ
ログラム開発手順の概要を示す図である。この図におい
て、図8に示す各部と共通する部分には、同一の符号を
付し、その説明を省略する。図1に示す手順が図8に示
した従来例と異なる点は、ターミナル専用関数ライブラ
リTL(図8参照)を後述するエミュレータEMに置き
換え、これにより、開発マシン(パーソナルコンピュー
タ)上でハンディターミナル1用に作成されたアプリケ
ーションプログラムのデバッグDG2を行うようにした
点にある。すなわち、この実施例が意図するところは、
エミュレータEMを用いたことにより、従来必要とされ
ていた実行ファイルEfのダウンロードDLと、これに
応じてなされるハンディターミナル1上の実機デバッグ
DG1とを省略し、かつ、開発マシン上でハンディター
ミナル1のローバッテリ状態をシミュレートするように
した点にある。
【0018】次に、図1のプログラム開発手順を実現す
るエミュレータEMの機能概要について説明する。ま
ず、エミュレータEMは、ハンディターミナル1のハー
ドウェア環境で動作するよう定義された各種関数を、開
発マシンのハードウェア環境で動作するように定義し直
したプログラム群から構成されている。
【0019】エミュレータEMの機能は、図2に示すよ
うに、ターミナル専用関数ライブラリTL(図8参照)
と同一である。つまり、このエミュレータEMでは、タ
ーミナル専用関数ライブラリTLと同様の引数で各関数
の外部仕様を規定し、かつ、各関数内部は、開発マシン
上でハンディターミナル1の動作をエミュレートするよ
う定義し直している。
【0020】図2において、f1はエミュレータ初期化
機能である。このエミュレータ初期化機能f1は、ソー
スプログラムの先頭に「emu_start()」なる
関数が記述されている場合、エミュレータEMの初期設
定を行うものである。したがって、図1に示すように、
オブジェクトファイルofとエミュレータEMとをリン
クさせる場合には、この「emu_start()」な
る関数が必要になる。なお、この関数は、ターミナル専
用関数ライブラリTLとリンクする際には、何等実行に
影響されないものである。したがって、エミュレータ用
に作成されたソースファイルsfは、そのままハンディ
ターミナル1用の実行ファイルに変換可能になる。
【0021】次に、f2は画面表示制御機能である。こ
の画面表示制御機能f2では、ハンディターミナル1用
に定義された各関数、例えば、表示モードの設定、カー
ソル移動、カーソル形状あるいは表示文字のアトリビュ
ート設定等を行う各種の関数を、それぞれ開発マシンの
ハードウェア環境に対応して動作させる機能である。f
3はキー入力制御機能であり、ハンディターミナル1で
なされるタッチパネル入力やテンキー入力を、開発マシ
ン上におけるマウス入力やキー入力に置き換える機能で
ある。f4はエスケープシーケンス制御機能であり、カ
ーソル位置指定、全画面消去あるいはスクロールアップ
/ダウンなどを指定するコード出力関数を、開発マシン
のハードウェア環境に対応して動作させる機能である。
【0022】f5は、メインメモリ容量、ドライバ登録
情報、外字登録情報等のシステム情報を取得して出力す
る関数を開発マシンに対応させた機能である。f6は主
電源オン/オフ制御や、ローバッテリ状態検出などの動
作を開発マシン上で表示させる電源制御機能である。f
7は、ハンディターミナル1用に定義されたシリアルデ
ータ通信制御を、開発マシン上でエミュレートさせる通
信制御機能である。f8はプリンタ制御機能であり、ハ
ンディターミナル1用に定義された印字フォント、改行
ピッチなどを開発マシン上で制御するものである。f9
は、エミュレータ終了機能であり、ソースプログラムの
最後、あるいは途中に「emu_exit(n)」なる
関数が記述されている場合、エミュレータEMを終了さ
せる機能である。
【0023】次に、上記エミュレータEMを用いたプロ
グラム開発手順と、この手順に基づき作成されたアプリ
ケーションプログラムのエミュレート動作概要と、該エ
ミュレート動作におけるマウス入力処理とについてそれ
ぞれ説明する。アプリケーションプログラムを開発する
際には、まず、コーディング段階でソースプログラムの
先頭に「emu_start()」なる関数を記述し、
かつ、該プログラムの最後に「emu_exit
(n)」なる関数を記述しておく。そして、図1に示す
ように、ソースファイルsfをコンパイルccにかけ、
オブジェクトファイルofを生成する。
【0024】次に、このオブジェクトファイルofに対
して標準関数ライブラリSLおよびエミュレータEMを
リンクさせる。これにより、ソースプログラムでコール
されるハンディターミナル固有の各種関数が開発マシン
上で動作する形で実行ファイル化される。実行ファイル
化されたアプリケーションプログラムは、開発マシンの
主メモリ上にロードされてハンディターミナル1の動作
をエミュレートする。
【0025】アプリケーションプログラムのエミュレ
ート動作 上記手順により作成されたアプリケーションプログラム
が起動すると、開発マシンの処理は、図3に示すステッ
プS1に進む。ステップS1では、プログラム先頭に定
義された「emu_start()」なる関数に基づ
き、上述したエミュレータ初期化機能f1が初期設定を
行う。この初期設定とは、ハンディターミナル1の起動
状態をエミュレートするものであり、例えば、バックラ
イトのオン/オフ状態、液晶パネルのコントラスト状態
あるいはスピーカ音量などを設定するものである。
【0026】こうして開発マシン上でハンディターミナ
ル1の初期状態がエミュレートされると、例えば、図4
に示すように、開発マシンのディスプレイDSPにハン
ディターミナル1の表示画面TDが表示される。ここ
で、同図(イ)は、エミュレータ初期化機能f1に基づ
きハンディターミナル1の初期化状態がエミュレートさ
れた表示例である。一方、同図(ロ)は、ハンディター
ミナル1の表示画面TDである。同図(イ)に示すよう
に、ディスプレイDSPは、表示エリアE1、E2、E
3に3分割されており、この内の表示エリアE1には表
示画面TDと同一の表示がなされる。さらに、表示エリ
アE2には、ハンディターミナル1のタッチパネルの分
割状態が表示され、表示エリアE3には、ハンディター
ミナル1の動作状態が表示される。
【0027】次いで、このような初期設定がなされる
と、開発マシンの処理はステップS2に進む。ステップ
S2では、与えられたイベントに応じてアプリケーショ
ンプログラムが各関数を実行する。このステップS2に
おいては、ハンディターミナル1のタッチパネル入力を
マウス入力するようキー入力制御機能f3が動作してお
り、これに対応してマウスカーソルを移動させる割込処
理が実行される。
【0028】したがって、図4(イ)に示すように、実
際のタッチパネルをエミュレートした表示エリアE1上
の所定位置をクリックしてマウス入力を行なうと、この
入力イベントに対応したアプリケーションプログラムを
実行し、該プログラム中で定義された関数が実行され
る。これにより、ハンディターミナル1の動作が開発マ
シン上でエミュレートされる。例えば、マウスカーソル
MCが、図4に示すように、表示エリアE1上の「印
刷」の表示に置かれ、マウスクリックがなされると、該
「印刷」処理が該開発マシン上でエミュレートされる。
【0029】このように各種処理がエミュレートされ、
アプリケーションプログラム完了の旨を表わす入力がな
されると、ステップS3の判断結果が「YES」とな
り、該プログラムの処理がステップS4に進む。ステッ
プS4では、プログラム最後に定義された「emu_e
xit(n)」なる関数に基づき、エミュレート動作を
終了する。
【0030】次に、図5および図6を参照し、上記ステ
ップS2においてなされるローバッテリ状態発生処理に
ついて説明する。なお、この動作説明においては、前述
したキー入力制御機能f3が起動されてキー入力可能状
態にあり、かつ、この機能f3がキーバッファにセット
された文字列を、後述するローバッテリ状態発生ルーチ
ンに引き渡すものとする。ここで、ステップS2におい
てアプリケーションプログラムがキー入力状態にある場
合、図5に示すローバッテリ状態発生ルーチンが、割込
処理によって所定周期毎に起動され、キー入力状態をつ
ねにチェックしている。
【0031】まず、ステップSP1では、現時点におい
て、キーバッファにデータが有るか否かが判別される。
データが存在しないときには、すなわち、なんらキー操
作がなされていない場合には、判別結果が「NO」とな
って、このルーチンにおける以後の処理が実行されるこ
となく、処理は直ちに終了する一方、データが存在する
ときには判別結果が「YES」となって、処理はステッ
プSP2に進み、キーバッファ内のデータがスキャンさ
れ、さらに、ステップSP3に進んで、スキャンされた
データが、ローバッテリ状態を発生すべき旨のキー操作
に相当するものであるか否かが判別される。
【0032】ここで、ローバッテリ状態を発生すべき旨
のキー操作とは、予め決められた特定のキー操作方法を
いうものであり、この実施例では、例えば、「CTR
L」+「O」、「CTRL」+「B」、「CTRL」+
「L」のいずれかに相当している。これらキー操作のう
ち、「CTRL」+「O」は、ハンディターミナル1に
おける主電池のローバッテリ状態をエミュレートする場
合に用いられ、「CTRL」+「L」は、同副電池のロ
ーバッテリ状態をエミュレートする場合に用いられ、ま
た、「CTRL」+「B」は、メモリカード1fのロー
バッテリ状態をエミュレートする場合に用いられる。な
お、「CTRL」+「O」とは、「CTRL」(コント
ロール)キーと「O」キーとを同時に押下する操作を意
味しており、これらの操作は、ハンディターミナル1側
ではサポートされないものが用いられる。
【0033】ステップSP3の判別結果が「NO」であ
るならば、処理はステップSP6に進み、ステップSP
2においてスキャンしたデータをキーバッファに戻し、
このデータを他の処理にて用いるべくこのルーチンは終
了する一方、判別結果が「YES」であるならば、処理
はステップSP4に進み、状態フラグLB1〜LB3を
キー操作に対応してそれぞれオンにする。すなわち、押
下されたキーが「CTRL」+「O」であるならば、状
態フラグLB1がオンとなり、「CTRL」+「L」で
あるならば、状態フラグLB2がオンとなり、「CTR
L」+「B」であるならば、状態フラグLB3がオンと
なる。
【0034】そして、図4に示す表示エリアE3の「電
源状態」の状態表示が「正常」からキー操作に対応する
「LB1」、「LB2」、「LB3」の内のいずれかに
変更され、ローバッテリ状態をエミュレートしている旨
の表示がなされて、このルーチンは終了する。このよう
に、ローバッテリ状態発生ルーチンでは、図3における
ステップS2のキー入力可能状態においてなされた所定
のキー操作に応じて、状態フラグLB1〜LB3のいず
れかがオンとなり、これに対応して、表示エリアE3に
該状態フラグの状態が表示される。
【0035】次に、図6を参照し、上記ルーチンで設定
された状態フラグLB1〜LB3を用いる関数例につい
て説明する。図6に示すルーチンはローバッテリ状態取
得関数の一例であり、ステップSB1において、図5に
示すルーチンによって設定された状態フラグLB1〜L
B3が読み出され、ステップSB2において、この読み
出したフラグの内容が操作者に返される。このような関
数を電源制御機能f6(図3参照)が、開発マシンに対
応させて動作させることによって、ローバッテリ状態検
出などの動作を開発マシン上で表示することができる。
これによって、従来、直接的に動作状態を検証できなか
ったり、目視で確認することができなかった、ローバッ
テリ状態におけるハンディターミナル1の動作が開発マ
シン上で一目瞭然となる。
【0036】このように、エミュレータEMは、ハンデ
ィターミナル1のハードウェア環境に対応させた専用関
数ライブラリTLと同一の引数を備え、かつ各専用関数
の機能f1〜f9を開発マシンのハードウェア環境に対
応させている。このため、ソースプログラムにエミュレ
ータEMをリンクして、生成した実行ファイルEfを開
発マシンにロードすれば、該開発マシン上でハンディタ
ーミナル1の動作がエミュレートされることになる。さ
らに、このエミュレート動作では、ハンディターミナル
1の動作状態がディスプレイDSPに逐一表示されるた
ので、アプリケーションプログラムのデバッグ作業が極
めて効率良く行える。
【0037】また、上記実施例によれば、エミュレータ
用に開発したソースプログラムがそのままハンディター
ミナル用のソースファイルとなり、完全互換性を備える
ので、プログラム開発がすべて同一のマシン上で行なう
ことが可能になる。この結果、従来必要とされる実行フ
ァイルEfのダウンロードDLと、これに応じてなされ
る実機デバッグDG1とが省略することができる。さら
に、開発マシンでは、通常では有り得ないローバッテリ
状態を、所定の操作でいつでも、エミュレートすること
が可能となる。これらによって、極めて効率の良いプロ
グラム開発が可能となる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、一方のコンピュータ用に作成したプログラムと同一
の引数で定義された各関数ルーチンから構成される模倣
手段が、他方のコンピュータ側のハードウェア構成に対
応した各機能を模倣するので、一方のコンピュータにお
ける電源異常状態を、他方のコンピュータで模倣するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例を適用したプログラム開
発手順の概要を示す図である。
【図2】 同実施例におけるエミュレータEMの機能構
成を示す図である。
【図3】 同実施例により作成されたアプリケーション
プログラムの概略動作を示すフローチャートである。
【図4】 同実施例における表示エリアE1,E2,E
3の表示例を示す図である。
【図5】 同実施例におけるローバッテリ状態発生ルー
チンの動作を示すフローチャートである。
【図6】 同実施例におけるローバッテリ状態取得関数
の動作を示すフローチャートである。
【図7】 ハンディターミナル1の一構成例を示すブロ
ック図である。
【図8】 従来のプログラム開発手順を説明するための
図である。
【符号の説明】
sf…ソースファイル、cc…コンパイル、of…オブ
ジェクトファイル、LK…リンカ、EM…エミュレータ
(模倣手段)、 SL…標準関数ライブラリ、Ef…実
行ファイル、f3…キー入力制御機能、f6…電源制御
機能。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いにハードウェア構成が異なるコンピ
    ュータの内、いずれか一方のコンピュータ用に作成した
    プログラムを、他方のコンピュータ上で動作可能にする
    エミュレータにおいて、 前記プログラムがコールする複数のルーチンから形成さ
    れるライブラリであって、前記プログラムと同一の引数
    で定義された各関数ルーチンが、それぞれ前記他方のコ
    ンピュータ側のハードウェア構成に対応した各機能を模
    倣する模倣手段と、 所定のキー操作を検出する検出手段とを具備し、 前記模倣手段は、前記検出手段によって所定のキー操作
    がなされた場合に前記一方のコンピュータにおける電源
    異常状態を、前記他方のコンピュータで模倣することを
    特徴とするエミュレータ。
JP4248297A 1992-09-17 1992-09-17 エミュレータ Pending JPH06103103A (ja)

Priority Applications (1)

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JP4248297A JPH06103103A (ja) 1992-09-17 1992-09-17 エミュレータ

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JP (1) JPH06103103A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05215339A (ja) * 1992-02-28 1993-08-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd 加熱装置
US6389267B1 (en) 1997-08-12 2002-05-14 Nec Corporation Folded type portable radio communication apparatus with functionality

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JPH05215339A (ja) * 1992-02-28 1993-08-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd 加熱装置
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