JP3100321U - 水泳練習具 - Google Patents

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Abstract

【課題】下肢脚間に挟みその浮力を利用して、腰及び下肢の位置を水面に近く高い位置に確保した状態で上腕部や腕全体の筋力強化やフォームの矯正を図る従来の練習具は、形状が一定のため使用時に違和感があるものや、二体の発泡体の間隔を調整しなければならないもの、満足するフィット感を得られない上に浮力の異なる数種類のものを用意して置かなければならないなどの欠点があった。そこで膝下、膝上いずれの使用でも違和感無く、発泡体の間隔が調整不要で且つフィット感が得られ体格や泳力が違う人でも同一品を使用できるものを提供する。
【解決手段】発泡体二体1、2を並列にして形成される水泳練習具において、適宜な長さを有する発泡体二体は浮力の異なるものとし、該発泡体二体の両端寄りにそれぞれ孔3、4、5、6を貫設するとともに、この孔に弾性を有する紐8を挿通し、この紐の端末を結束して発泡体二体を連結一体的とし、さらに浮力の異なる前記発泡体二体はそれぞれ異なる色を呈していることを特徴とする水泳練習具。
【選択図】図1

Description

考案の詳細な説明
産業上の利用分野
 この考案は水泳の練習具に係り、膝下或いは膝上の脚間に挟み、練習具の浮力を利用して腰及び下肢の位置を水面に近くて高い位置に確保し、その状態で、ストロークを腕だけで行ない、上腕部や腕全体の筋力強化とフォームの矯正を図るための通常プルブイと称されているものに関するものである。
 この種の水泳練習具として知られている従来品は、意匠登録第800005号や同808339号などがある。
 これらの水泳練習具は、使用状態を示す前記意匠公報の参考図に示されているように、本体中央部の凹部を脚の間に挟み使用するもので、該品は膝下で使用する時も膝上で使用する時も、凹部の形状が一定のため使用時に違和感があった。
 係る点に着想して考案されたものとしては、適宜な長さを有する棒状の発泡体(フロート)二体を並列にして形成し、この二体の発泡体を紐で連結したもの(図示省略)である。
 したがって、使用者は二つの発泡体の間隔を空けたり狭めたりと、紐で調整しなければならず、しかも満足するフィット感を得る事は困難であった。
 その上、この種の練習具は体格や泳力或いはトレーニングの目的によって浮力の違うものを使い分けることが効果を上げる上で必要とされているところから、施設や選手育成を図るところでは浮力の異なるものを数種類用意しているのが現状である。したがって使用効率も悪い結果をもたらしている。
考案が解決しようとする課題
 本考案は従来品の持つ前記各問題点、即ち、膝下で使用する時も膝上で使用する時も違和感無く挟むことができるようにすること、使用者が発泡体の間隔を空けたり狭めたりと調整しないですみ、且つフィット感が得られるものであること、更には、体格や泳力の違う人でも同一品を使用できるようにして施設備品の使用効率を上げることができること。などの解決を図ろうとするものである。
課題を解決するための手段
 本案に係るプルブイと称される水泳練習具は、適宜な長さを有する発泡体二体を並列にして形成され、該発泡体(フロート)二体1,2は浮力の異なるものとし、該二体の両端寄りにそれぞれ孔3,4,5,6を貫設するとともに、この各孔に弾力性を有する紐8を挿通し、その端末を結束して前記二体を連結一体的とし、更にはこの異なる浮力の発泡体(フロート)二体を異なる色を呈するものとして課題を解決するための手段とした。
 本考案の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
本考案の構成は図1及び図2に示した主要な3つの部材から形成されており、それは、適宜な長さの発泡体(フロート)1と、この発泡体1と同じ長さの発泡体2、そしてこれら二体の発泡体を連結一体的にする弾性のある紐8である。
 図1は図2の部材を要素3の弾性のある紐8で連結した本考案の水泳練習具(プルブイ)を示したものである。図中符号7で示した部材は前記紐を挿通する時に各発泡体に当てられる当板である。
 図1及び図2において符号1と符号2で示された発泡体(フロート)は、適宜長で同一の長さで形成されているが、その太さが異なっている。つまり発泡体1と発泡体2とは浮力に違いがある。
 前記発泡体1の両端部寄りには孔3,4が、発泡体2の両端部寄りには孔5,6がそれぞれ貫設されている。
 前記発泡体1及び2の両端部寄りに貫設されたそれぞれの孔3,4,5,6に合致する孔が設けられた当板7は、発泡体全長の少なくても二分の1以上の長さを有しており発泡体面の長手方向に取り付けられる。
このように形成された発泡体1は,前記説明の孔3,4,から弾性のある紐8が挿通され、この紐8は発泡体1を通り、更に発泡体2の孔5,6にも挿通され該孔から突出する。この紐8の端末は結束され発泡体1と2は連結一体的をなす。
 図3は本考案の水泳練習具を径の太い浮力の大きい発泡体1を下方に位置し、径の細い浮力の小さい発泡体2の方を上方にして使用している図である。
このように浮力の異なる発泡体を各自の体力や泳力或いはトレーニングの目的に合わせ選択使用すれば、より大きな効果を得ることが出来る。
効果
 本考案の水泳練習具(プルブイ)は、以上説明のような構成を有するものであるから以下記載の効果を奏するものである。
 請求項1の水泳練習具は、浮力が異なる二体の発泡体を組み合わせているので、発泡体1と2の上下位置を変えて使用すれば、泳力の違いやトレーニング
 目的によって、従来別々のサイズ(浮力の違い)の水泳練習具(プルブイ)を使用していたがその必要は完全に消滅した。
また、発泡体1と2を単なる紐でなく弾性のある紐で連結しているので、練習具は脚間に密着フィットし、挟み込む下肢に力を入れる意識を必要としない。
 したがって、余分な力が入ってフォームが崩れたりしなくなり、トレーニング効果は一段と向上する。
 その上、発泡体1と2との色を変えることで浮力の違いが分かり易くなり泳力や体力に合わせたトレーニングに使用するとき誤使用を防止でき、使い勝手が良い等の効果を得ることができる。
本考案の水泳練習具を示す図である。 本考案を構成する部材の説明図である。 本考案の水泳練習具の使用例を示す図である。
符号の説明
1発泡体(フロート)   2発泡体(フロート)  3,4,5,6孔
7当板   8弾性紐

Claims (2)

  1.  発泡体二体を並列にして形成される水泳練習具において、発泡体二体は適宜な長さを有する浮力の異なるものとし、該発泡体二体の両端寄りにそれぞれ孔を貫設するとともに、この孔に弾性を有する紐を挿通し、この紐の端末を結束してこの発泡体二体を連結一体的としたことを特徴とする水泳練習具。
  2.  浮力の異なる発泡体二体は、それぞれ異なる色を呈する実用新案登録請求項1記載の水泳練習具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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