JP3100311B2 - ボイラの再熱蒸気系統 - Google Patents

ボイラの再熱蒸気系統

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JP3100311B2
JP3100311B2 JP07167399A JP16739995A JP3100311B2 JP 3100311 B2 JP3100311 B2 JP 3100311B2 JP 07167399 A JP07167399 A JP 07167399A JP 16739995 A JP16739995 A JP 16739995A JP 3100311 B2 JP3100311 B2 JP 3100311B2
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、再熱器を有するボ
イラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術として、図4に各々が2段のバ
ンクを有する2つの再熱器系統から成るボイラの再熱器
の概要を示す。
【0003】再熱器入口連絡管1は1本で入ってきて2
本に分岐し、各々第1次再熱器2、第1次再熱器出口連
絡管3、第2次再熱器4を経て2本の再熱蒸気管5を通
じて図示しないタービンへと接続している。
【0004】再熱器入口連絡管1には、分岐後の位置に
再熱器過熱低減器6がそれぞれ設置され、再熱器過熱低
減器連絡管7及び再熱器過熱低減器調節弁8がそれぞれ
接続されている。
【0005】このような配列において、2本の再熱蒸気
管5相互の間に温度差が生じた場合には、温度の高い側
の系統に配置された再熱器過熱低減器調節弁8を開き、
この系統に冷却水を投入することで温度を下げていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記したように従来の
技術では、冷却水を投入することは、折角熱した蒸気を
水で冷やすことになるのでプラント効率の低下となり、
燃料費が増加する、という不具合がある。
【0007】また、過熱蒸気であるべき所へ圧縮水を投
入することにより、冷却水量が過多の場合には、冷却水
投入後の蒸気温度が飽和温度以下となって連絡管の熱衝
撃による損傷を生じる可能性がある、という問題点を有
する。
【0008】本発明は、このような従来技術の問題点を
解消しプラントの効率を損なうことなく、安全確実に作
動するものを得ることを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するべくなされたものであり、タービンからの低温の
再熱蒸気が2系統に分岐され、それぞれの系統に設置さ
れた第1次再熱器および第2次再熱器により加熱されて
再びタービンに供給されるものにおいて、前記第1次再
熱器の入口と出口とを連通する連絡管を設け、同連絡管
に蒸気流量調節弁を介装したボイラの再熱蒸気系統を提
供する。
【0010】即ち本発明では、前記分岐された再熱蒸気
系統のうち、一方の系統の再熱蒸気温度が高い場合に
は、この系統に配置した1次再熱器の入口と出口とを連
通する連絡管の蒸気流量調節弁を開き、同連絡管を通る
流路を形成させる。
【0011】この流路の成立により、この系統の圧損は
低下するので、同系統へ蒸気が多く流れるようになる。
その結果、この系統では最初高かった再熱蒸気温度が低
下する。
【0012】これと反対に、再熱蒸気温度が低かった他
方の系統では、前記一方の系統へ流れる蒸気が多くなっ
た分同他方の系統を流れる蒸気が少くなり、温度は高め
られて両系統の再熱蒸気の温度差がなくなるように調和
がはかられる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
に基づいて説明する。なお、図1において、従来の技術
として図4に示したものと同一の機器については同一の
符号を付している。
【0014】再熱器入口連絡管1を通じて入ってきた蒸
気は、2本に分岐され、それぞれ第1次再熱器2、第1
次再熱器出口連絡管3,第2次再熱器4を経て温度が上
昇した状態で再熱蒸気管5より蒸気タービンへ送気され
る2系統を形成している。
【0015】また、それぞれの系統には、第1次再熱器
2の入口と出口とを結ぶ連絡管9が設けられている。各
連絡管9には、蒸気流量の調節弁10が介装されてお
り、通常状態では調節弁10は共に全閉とし、連絡管9
には蒸気を流さないようになっている。
【0016】この状態で、いま一方の系統、たとえば図
面向かって左側の系統で、第1次再熱器2あるいは第2
次再熱器4の熱吸収量が、他方の系統、即ち右側のもの
よりも多くなった場合、再熱蒸気管5の内部を流れる再
熱蒸気も左側の系統の温度が高くなり、両系統の再熱蒸
気の温度差により、図示しない蒸気タービンの振動など
の障害が生じるおそれがある。
【0017】ここで、図示しない適宜の操作手段により
左側の系統の連絡管9に介装した調節弁10を開ける
と、左側の系統には連絡管9の分だけ蒸気の流路が増
し、系統圧損が低下するため、再熱蒸気管5を流れる再
熱蒸気は右側の系統に比べて左側の系統の流量が増加す
る。
【0018】一方、再熱器入口連絡管1から導かれる全
体の再熱蒸気量は一定のため、右側の系統の流量は逆に
減少する。第1次再熱器2および第2次再熱器4での熱
吸収量そのものは変わらないとすれば、蒸気流量が増加
した分だけ、左側の系統の再熱蒸気温度が低下し、逆
に、蒸気流量が減少した分だけ右側の系統の再熱蒸気温
度が上昇する。
【0019】即ち、もともと再熱蒸気温度の高い左側の
系統の調節弁10を開けることによりこの左側の系統の
再熱蒸気温度を低下させ、右側の系統の再熱蒸気温度を
上昇させることが出来、左右の再熱蒸気温度差を低減す
ることが出来る。
【0020】これにより、再熱器過熱低減器調整弁8の
冷却水を使用しないか、もしくは使用したとしてもその
使用量を低減することが可能となる。従って、プラント
効率の向上ならびに再熱器入口連絡管1の損傷の可能性
の低減が達成される。
【0021】本発明のそれぞれ異なる第2,第3の実施
の形態を図2及び図3に示す。前記した図1のものとの
相違は、連絡管9の取出し位置だけであり、その他の構
成、更に作用効果は全く同じであるので、共通する部位
に同一符号を付して示し、重複する説明は省略する。
【0022】即ち、この種のものにおいて、各部の流量
配分は各部の圧力損失のバランスにより決まるため、連
絡管9の取出し位置は、再熱器入口連絡管1でありさえ
すれば分岐の前後、あるいは再熱器過熱低減器6の上流
・下流、あるいは左右の取出・投入の入れかえでも、同
様の効果が得られる。従って、これらの配置は、実際の
バンク、連絡管の配置により都合の良いものを選択すれ
ば良い。
【0023】なお、前記した各実施の形態において、十
分な容量の連絡管9および調節弁10を設置すれば、再
熱器過熱低減器6、連絡管7、及び調節弁8は設置する
必要性が無くなるが、冷却水による温度低下が即効性が
高いため、ここでは緊急用等として再熱器過熱低減器
6、連絡管7、調節弁8を設置したままのものとして説
明した。
【0024】以上、本発明を図示の実施の形態について
説明したが、本発明はかかる実施の形態に限定されず、
本発明の範囲内でその具体的構造に種々の変更を加えて
よいことはいうまでもない。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
2系統に分かれた各系統の再熱蒸気の温度差に応じて第
1次再熱器の入口と出口を連通する連絡管の開閉を規制
し、前記温度差をなくするように調和をはかるので、こ
の種目的のために要した冷却水の使用を不要とし、ま
た、これを用いたとしてもその使用量、頻度等を低減す
ることができたものである。
【0026】冷却水を使用することは、ボイラで熱した
蒸気を、タービンで仕事をさせる前に冷却してエネルギ
ーを奪うことであり、無駄なエネルギーを消費すること
になる。即ち、冷却水を使用することはプラント効率の
低下させることになるが、本発明によって冷却水の使用
を停止あるいは低減することはプラント効率の向上とな
る。
【0027】また、通常冷却水を再熱器過熱低減器に投
入する際は、高熱部位である再熱器入口連絡管に低温の
流体と急激に投入するため、再熱器入口連絡管の急激な
温度変化による損傷が懸念されるところであるが、本発
明のように冷却水の使用を停止あるいは低減すること
は、再熱器入口連絡管の損傷の可能性を低減することに
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す系統図。
【図2】本発明の第2の実施の形態を示す系統図。
【図3】本発明の第3の実施の形態を示す系統図。
【図4】従来の技術に係る系統図。
【符号の説明】
1 再熱器入口連絡管 2 第1次再熱器 3 第1次再熱器出口連絡管 4 第2次再熱器 5 再熱器出口連絡管 6 再熱器過熱低減器 7 再熱器過熱低減連絡管 8 再熱器過熱低減器調節弁 9 連絡管 10 蒸気流量調節弁
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−3902(JP,A) 特開 昭53−88401(JP,A) 特開 昭59−200106(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F22G 5/18 F22G 5/12

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タービンからの低温の再熱蒸気が2系統
    に分岐され、それぞれの系統に設置された第1次再熱器
    および第2次再熱器により加熱されて再びタービンに供
    給されるものにおいて、前記第1次再熱器の入口と出口
    とを連通する連絡管を設け、同連絡管に蒸気流量調節弁
    を介装したことを特徴とするボイラの再熱蒸気系統。
JP07167399A 1995-07-03 1995-07-03 ボイラの再熱蒸気系統 Expired - Fee Related JP3100311B2 (ja)

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