JP4172568B2 - 排熱回収ボイラ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複合発電プラントの排熱回収ボイラに係わり、特に排熱回収ボイラの蒸気過熱低減器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
まず、一般的な排熱回収ボイラの蒸気温度制御システムについて図7を参照して説明する。
【0003】
給水ポンプ1により送られた給水は節炭器2で加熱され、汽水ドラム3へと供給される。汽水ドラム3の水は蒸発器4で加熱されて蒸気となり、飽和蒸気管5、一次過熱器6及び二次過熱器7を経由して過熱された後、蒸気タービン8へ供給される。蒸気タービン8入口での蒸気温度を制御するために一次過熱器6と二次過熱器7の中間に設置された過熱低減器29を設け、節炭器2前流部から送られてきた給水を過熱蒸気に注入し、過熱蒸気温度をコントロールしている。
【0004】
また、複合発電プラントの出力向上のため、ガスタービンの翼冷却に蒸気タービン8の排気蒸気を使用するシステムがあるが、この排気蒸気には高い蒸気純度が要求されるため、不純物が比較的多く含まれている給水の注入による前述の温度制御を行うことができない。そのため図8に示すような排熱回収ボイラの蒸気温度制御システムが採用されている。
【0005】
図8に示すシステムでは、図7に示すシステムと同じく給水ポンプ1により送られた給水は節炭器2で加熱され、汽水ドラム3へと供給される。汽水ドラム3の水は蒸発器4で加熱されて蒸気となり、飽和蒸気管5を経由して過熱器に送られるが、過熱器を一次過熱器6、二次過熱器7及び三次過熱器10に3分割したことに特徴がある。図8のシステムでは、二次過熱器7を通過する主蒸気の一部をバイパスさせる蒸気バイパス配管11を設け、該蒸気バイパス配管11を通った蒸気は二次過熱器7と三次過熱器10を接続する主蒸気配管12に設けられた過熱低減器29で一次過熱器6を出た過熱蒸気と混合され、過熱蒸気温度を低下させることにより、蒸気タービン8入口での蒸気温度を制御している。蒸気タービン8を通過した排気蒸気はガスタービン30へと送られ、そのタービン翼を冷却する。
【0006】
このようなシステムに対し、従来採用されてきた過熱低減器29の構造例を図11、図12の断面図に示す。蒸気バイパス配管11は主蒸気配管12に対して垂直方向に接続しており、主蒸気配管12内を流れる二次過熱器出口蒸気13はバイパス蒸気14と前記両配管11、12の接続部で互いに直交する方向から合流して三次過熱器入口蒸気15が得られる。図11に示す例では蒸気バイパス配管11を主蒸気配管12の内部まで挿入し、蒸気バイパス配管11に設けた孔11aよりバイパス蒸気を主蒸気中に噴出する。図12に示す例では蒸気バイパス配管11と主蒸気配管12の結合部にはサーマルスリーブ16を設け、主蒸気配管12内には保護筒17を挿入している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
図11、図12に示す従来の過熱低減器29において、二次過熱器出口蒸気13とバイパス蒸気14の蒸気温度の負荷特性を図9に示しているが、二次過熱器出口蒸気13とバイパス蒸気14の合流部では最大約240℃の温度差がつく。また図10にはバイパス蒸気14、二次過熱器出口蒸気13及び三次過熱器入口蒸気15の蒸気流量の負荷特性を示しているが、バイパス蒸気14の流量割合は合流後の三次過熱器入口蒸気15の最大約50%まで達する。そのため図11に示す従来の過熱低減器29では蒸気バイパス配管11を主蒸気配管12内まで挿入し、蒸気バイパス配管11に開けられた孔11aより主蒸気(二次過熱器出口蒸気13)の流れ方向にバイパス蒸気14を噴出することにより蒸気の混合を促進している。しかし、蒸気バイパス配管11を挿入することにより蒸気合流部での蒸気圧力損失が大きく、過熱器系でのシステムロスが増加する。そのためボイラプラントの効率の低下をまねく。また過熱器などの熱交換器を構成する伝熱管、及び2つの熱交換器を接続する蒸気配管等の蒸気管系の設計圧力が高くなり、蒸気管等の肉厚増加等により経済性の低下をまねく。
【0008】
また、図12に示すように蒸気バイパス配管11を主蒸気配管12内に挿入しない場合には、バイパス蒸気14の流量割合が増加するに従い、主蒸気(二次過熱器出口蒸気13)側の高温蒸気とバイパス側の低温蒸気が合流部で十分に混合されず、温度境界ができて大きな温度差を保ったまま、後流側へと流れる。そのため合流後の配管部分で熱応力が発生するのを防ぐために挿入する保護筒17のガス流れ方向の必要長さが非常に長くなり、経済性が悪くなる。また主蒸気13とバイパス蒸気14が十分に混合されず、減温されていない高温の蒸気が三次過熱器10に送られる場合には、三次過熱器10の伝熱管及び管寄せ等の設計温度を上昇せざるを得ず、必要肉厚の増大や温度差による発生応力への対策等により経済性が更に悪くなる。また前記主蒸気とバイパス蒸気の温度差により発生する応力は、排熱回収ボイラの信頼性の低下を招く。
【0009】
そこで本発明の課題は、蒸気混合が良好となり、蒸気温度が異なる2以上の蒸気の合流部での圧力損失を低く抑えた経済性が良く、信頼性の高い過熱低減器を備えた排熱回収ボイラを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記課題は、給水ポンプにより送られた給水を加熱する節炭器と、該節炭器で加熱した給水を蒸発させる蒸発器と、該蒸発器からの蒸気を加熱して過熱蒸気とする過熱器及び/又は該過熱器で得られた蒸気が供給される蒸気タービン出口からの蒸気を加熱する再熱器と、該過熱器又は再熱器の出口蒸気を蒸気タービンに向けて供給する主蒸気配管と、該主蒸気配管内を流れる過熱蒸気より低温の蒸気が流れる低温蒸気配管と、前記主蒸気配管の内部に保護筒を配置し、前記低温蒸気配管から分岐した少なくとも2つの低温蒸気配管の各々から噴出する蒸気が主蒸気配管の中央部で正面衝突するように主蒸気配管の対向する位置に低温蒸気配管を配置し、かつ低温蒸気配管が保護筒内部に突出しないように接続した過熱低減器とを備えた排熱回収ボイラにより解決される。
【0011】
さらに本発明の排熱回収ボイラは次のような構成を採用しても良い。
(1)前記過熱器は、一次過熱器、二次過熱器及び三次過熱器を含み、前記各過熱器を順次接続する主蒸気配管をそれぞれ設け、二次過熱器の前流部より取り出した蒸気を流す蒸気配管を少なくとも2つに分岐した分岐配管とし、該分岐した低温蒸気配管を二次過熱器と三次過熱器とを接続する前記主蒸気配管に、少なくとも2方向から接続した過熱低減器を設けた構成である。
【0013】
(2)前記再熱器は、一次再熱器と二次再熱器を含み、該一次再熱器と二次再熱器を接続する主蒸気配管を設け、また一次再熱器前流部より取り出した蒸気を流す蒸気配管を設け、該一次再熱器前流部より取り出した蒸気を流す蒸気配管を少なくとも2つに分岐した分岐配管とし、該分岐した蒸気配管を前記一次再熱器と二次再熱器を接続する主蒸気配管に少なくとも2方向から接続した過熱低減器を設けた構成である。
【0015】
【作用】
本発明では、過熱低減器の高温蒸気が流れる主蒸気配管の中央部で少なくとも二方向から供給されるバイパス蒸気配管からのバイパス蒸気が衝突し、攪拌されるため良好な蒸気混合が行われ、主蒸気とバイパス蒸気が接触して完全に混合されるまでの距離が短くなり、保護筒の設置の必要長さを短くすることが可能となる。また、十分に混合されない蒸気が後流の過熱器や再熱器に流入する可能性が低くなる。
【0016】
また、その具体的な過熱低減器として、例えば▲1▼二次過熱器と三次過熱器とを接続する主蒸気配管に二次過熱器前流より取り出した蒸気を少なくとも2方向から混合させる、▲2▼過熱器出口と蒸気タービンとを接続する過熱蒸気が流れる主蒸気配管に飽和蒸気を少なくとも2方向から混合させる、▲3▼一次再熱器と二次再熱器とを接続する主蒸気配管に一次再熱器前流より取り出した蒸気を少なくとも2方向から混合させる、▲4▼過熱器出口を出た主蒸気配管に再熱器前流より取り出した蒸気を少なくとも2方向から混合させることで過熱蒸気の温度コントロールができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面と共に説明する。
以下、本発明の実施の形態の蒸気バイパス配管11と主蒸気配管12の接続構造の断面図を図1(a)に示し、図1(a)のA−A線矢視図を図1(b)に示す。
図1の蒸気バイパス配管11と主蒸気配管12の接続構造は図8に示す排熱回収ボイラシステムに設置されるものである。
【0018】
蒸気バイパス配管11は、該蒸気配管11が二次過熱器出口蒸気(主蒸気)13が流れる主蒸気配管12と合流する部分の手前で対称位置の二方向に分岐した構成であり、主蒸気配管12の中心軸に対して垂直方向からそれぞれ分岐した蒸気バイパス配管11、11が主蒸気配管12に接続する。前記蒸気バイパス配管11、11の主蒸気配管12への接続部の蒸気バイパス配管11側にはサーマルスリーブ16を設置し、主蒸気配管12側には保護筒17を設置する。
【0019】
図1に示す構造により、蒸気バイパス配管11側の蒸気流量比率が主蒸気配管12側の二次過熱器出口蒸気13の流量より高い場合においては、バイパス蒸気14が主蒸気配管12の中央部で衝突し、攪拌されるため良好な混合が行われる。また、バイパス蒸気14の蒸気流量が二次過熱器出口蒸気13流量より低い場合には二次過熱器出口蒸気13の影響が大きく、容易に両方の蒸気は混合される。従って、両方の蒸気が接触して完全に混合されるまでの距離が短くなり、保護筒17の設置の必要長さを短くすることが可能となる。
【0020】
このような過熱低減器9を設けたバイパス蒸気14の合流部構造を排熱回収ボイラに適用することにより、十分に混合されない蒸気が後流の過熱器や再熱器に流入する可能性が低くなる。例えば図8の排熱回収ボイラの二次過熱器7と三次過熱器10とを接続する主蒸気配管12に図1に示す二次過熱器出口蒸気(主蒸気)13とバイパス蒸気14の合流部構造からなる過熱低減器9を設置し、二次過熱器7の前流側から蒸気バイパス配管11に取り出したバイパス蒸気14を二次過熱器7を出た過熱蒸気である二次過熱器出口蒸気(主蒸気)13と混合させることにより、三次過熱器10には良く混合した過熱蒸気が導入される。
【0021】
従って信頼性の高い排熱回収ボイラを提供でき、更に、蒸気バイパス配管11を主蒸気配管12の内部に挿入しないことから、過熱器系システムのロスを低く抑えることができ、ボイラプラント効率を高く維持することが可能となる。
【0022】
図2に本発明の他の実施の形態を示す。図1に示す実施の形態においては蒸気バイパス配管11が主蒸気配管12に対して垂直接続した構造であったが、図2に示す実施の形態では蒸気バイパス配管11を主蒸気配管12に対して斜めに接続している。
【0023】
図2に示す構造を採用すると主蒸気13とバイパス蒸気14の混合に対する効果は、バイパス流量の比率によっては図1に示す構造よりも蒸気の混合特性が良くなり、経済性、信頼性の高い排熱回収ボイラを提供することが可能となる。
【0024】
図3に示す実施の形態では、図1に示す構造と同じく、対称位置の二方向に分岐した蒸気バイパス配管11、11を主蒸気配管12の中心軸に対して垂直方向からそれぞれ接続する。しかし、図1に示す構造とは蒸気バイパス配管11を主蒸気配管12に偏心するように接続したことが異なる。図3に示す接続構造により、主蒸気配管12内でバイパス蒸気の回転流が生じるため、構造は複雑になるものの、図1に示す接続構造よりも良好な蒸気混合特性が得られ、経済性、信頼性の高い排熱回収ボイラを提供することが可能となる。
【0025】
図4、図5、図6にそれぞれ本発明の他の図1〜図3に示す過熱低減器9を用いた排熱回収ボイラの要部の構成を示す。
【0026】
図4は単独の過熱器を排ガス流路に設けた例であり、蒸発器4の汽水分離ドラム3からの飽和蒸気を流す飽和蒸気バイパス配管20から分岐した分岐飽和蒸気配管21を設け、過熱器18の出口と蒸気タービン8とを接続する過熱蒸気流路となる過熱主蒸気配管19に前記分岐飽和蒸気配管21を少なくとも2方向から接続し、過熱蒸気と飽和蒸気を混合させる過熱低減器9を設けた排熱回収ボイラの要部構成図である。
【0027】
図4に示す例では過熱蒸気に混合させるために過熱器18出口の過熱主蒸気配管19に飽和蒸気の一部をバイパスさせて導入することで蒸気温度制御を行うシステムである。このシステムでは過熱器18出口の過熱主蒸気配管19内の蒸気温度が高くなり、過熱主蒸気配管19の設計温度上昇により肉厚が厚くなる一方で、過熱器18を分割することがないことから管群構成を簡素化することができ、経済性が高くなる。このシステムに図1、図2又は図3のバイパス蒸気合流部構造からなる過熱低減器9を採用することにより、経済性、信頼性の高い排熱回収ボイラを提供することが可能となる。
【0028】
図5は一次再熱器22と二次再熱器23を排ガス流路中に設けた例であり、一次再熱器22と二次再熱器23を接続する再熱主蒸気配管24に一次再熱器22の前流側の蒸気タービン8の出口蒸気配管25から分岐した再熱用蒸気配管26を接続して再熱用蒸気を少なくとも2方向から混合させる過熱低減器9を設けた排熱回収ボイラの要部構成図である。
【0029】
図5に示す例では再熱器を分割して一次再熱器22と二次再熱器23とし、蒸気タービン8で使用した後の蒸気を一次再熱器22で加熱する前の一次再熱器入口蒸気又は図示しない蒸発器出口などの中間蒸気の一部をバイパスさせることで温度制御を行うシステムである。このシステムはバイパス蒸気による再熱器出口の蒸気温度制御が必要な場合に適用され、図1、図2又は図3のバイパス蒸気合流部構造からなる過熱低減器9を採用することにより、経済性、信頼性の高い排熱回収ボイラを提供することが可能となる。
【0030】
図6は単独の再熱器27を排ガス流路中に設けた例であり、再熱器27出口の再熱主蒸気配管28に再熱器前流側の蒸気タービン8の出口蒸気配管25から分岐した再熱用蒸気配管26を接続して再熱用蒸気を少なくとも2方向から混合させる過熱低減器9を設けた排熱回収ボイラの要部構成図である
図6に示すシステムでは再熱器27入口蒸気の一部を再熱器27出口にバイパスさせることで蒸気温度制御を行うシステムであり、このシステムは、図5に示すシステムと同様、バイパス蒸気による再熱器27出口の蒸気温度制御が必要な場合に適用され、再熱器27出口の蒸気温度が高くなり、再熱器27出口の主蒸気配管28などの設計温度上昇により肉厚が厚くなる一方で、再熱器27を分割することがないことから管群構成を簡素化することができ、経済性が高くなる。このシステムに図1、図2又は図3のバイパス蒸気合流部構造からなる過熱低減器9を採用することにより、経済性、信頼性の高い排熱回収ボイラを提供することが可能となる。
【0031】
図4〜図6に示す例では各蒸気配管に流量調節弁を設けているので、これらの流量調節弁によっても、それぞれ蒸気流量を調節して過熱蒸気温度または再熱蒸気温度を制御できる。
【0032】
【発明の効果】
本発明によれば、過熱器出口、再熱器出口の蒸気温度制御を行う排熱回収ボイラにおいて、良好な主蒸気とバイパス蒸気の混合を行う蒸気過熱低減器を設置することができ、過熱蒸気の温度低減効果が高く、経済性が良く信頼性の高い排熱回収ボイラを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の蒸気過熱低減器の断面図である。
【図2】 本発明の実施の形態の蒸気過熱低減器の断面図である。
【図3】 本発明の実施の形態の蒸気過熱低減器の断面図である。
【図4】 本発明の蒸気過熱低減器を適用した排熱回収ボイラの一部を示す図である。
【図5】 本発明の蒸気過熱低減器を適用した排熱回収ボイラの一部を示す図である。
【図6】 本発明の蒸気過熱低減器を適用した排熱回収ボイラの一部を示す図である。
【図7】 排熱回収ボイラシステムの構成の一部を示す図である。
【図8】 排熱回収ボイラシステムの構成図である。
【図9】 排熱回収ボイラの蒸気温度のガスタービン負荷特性である。
【図10】 排熱回収ボイラの蒸気流量のガスタービン負荷特性である。
【図11】 従来技術の蒸気過熱低減器の断面図である。
【図12】 従来技術の蒸気過熱低減器の断面図である。
【符号の説明】
1給水ポンプ 2 節炭器
3 ドラム 4 蒸発器
5 飽和蒸気管 6 一次過熱器
7 二次過熱器 8 蒸気タービン
9 蒸気過熱低減器 10 三次過熱器
11 蒸気バイパス配管 12 主蒸気配管
13 二次過熱器出口蒸気 14 バイパス蒸気
15 三次過熱器入口蒸気 16 サーマルスリーブ
17 保護筒 18 過熱器
19 過熱蒸気配管 20 飽和蒸気バイパス配管
21 分岐飽和蒸気配管 22 一次再熱器
23 二次再熱器 24 主蒸気配管
25 蒸気タービン出口蒸気配管 26 分岐再熱用蒸気配管
27 再熱器 28 再熱主蒸気配管
30 ガスタービン
Claims (3)
- 給水ポンプにより送られた給水を加熱する節炭器と、
該節炭器で加熱した給水を蒸発させる蒸発器と、
該蒸発器からの蒸気を加熱して過熱蒸気とする過熱器及び/又は該過熱器で得られた蒸気が供給される蒸気タービン出口からの蒸気を加熱する再熱器と、
該過熱器又は再熱器の出口蒸気を蒸気タービンに向けて供給する主蒸気配管と、
該主蒸気配管内を流れる過熱蒸気より低温の蒸気が流れる低温蒸気配管と、
前記主蒸気配管の内部に保護筒を配置し、前記低温蒸気配管から分岐した少なくとも2つの低温蒸気配管の各々から噴出する蒸気が主蒸気配管の中央部で正面衝突するように主蒸気配管の対向する位置に低温蒸気配管を配置し、かつ低温蒸気配管が保護筒内部に突出しないように接続した過熱低減器と
を備えたことを特徴とする排熱回収ボイラ。 - 前記過熱器は、一次過熱器、二次過熱器及び三次過熱器を含み、前記各過熱器を順次接続する主蒸気配管をそれぞれ設け、二次過熱器の前流部より取り出した蒸気を流す蒸気配管を分岐した分岐配管とし、該分岐した蒸気配管を前記低温蒸気配管として二次過熱器と三次過熱器とを接続する前記主蒸気配管に、少なくとも2方向から接続した過熱低減器を設けたことを特徴とする請求項1記載の排熱回収ボイラ。
- 前記再熱器は、一次再熱器と二次再熱器を含み、該一次再熱器と二次再熱器を接続する主蒸気配管を設け、また一次再熱器前流部より取り出した蒸気を流す蒸気配管を設け、該一次再熱器前流部より取り出した蒸気を流す蒸気配管を少なくとも2つに分岐した分岐配管とし、該分岐した蒸気配管を前記低温蒸気配管として前記一次再熱器と二次再熱器を接続する主蒸気配管に少なくとも2方向から接続した過熱低減器を設けたことを特徴とする請求項1記載の排熱回収ボイラ。
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