JP3099582U - キャスター - Google Patents

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JP3099582U
JP3099582U JP2003004296U JP2003004296U JP3099582U JP 3099582 U JP3099582 U JP 3099582U JP 2003004296 U JP2003004296 U JP 2003004296U JP 2003004296 U JP2003004296 U JP 2003004296U JP 3099582 U JP3099582 U JP 3099582U
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bolt shaft
caster
rotating plate
reinforcing plate
bed
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JP2003004296U
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Inventor
岩附 秀直
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株式会社三栄コーポレーション
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Abstract

【課題】フレームの上部に設けられたボルト軸に加わる力を簡単な構造で分散してボルト軸の不用意な屈曲を防止することができるキャスターを提供する。
【解決手段】車輪4を支持したフレーム3の上部に回転自在に回転プレート6を設け、この回転プレート6の中心部に、キャスター1を家具等の用品に取り付けるためのボルト軸8を設け、このボルト軸8の下部で前記回転プレート6と接触する位置に、その回転プレート6よりも大きな面積をもち、かつ回転プレート6と一体的に回転可能な補強プレート10を脱着可能に設け、この補強プレート10でボルト軸8に加わる力の一部を負担してボルト軸8を補強する。
【選択図】  図2

Description

【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、ベッド、机、台車等の用品の下面に取り付けてその移動を可能にするキャスターに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般にこの種のキャスターは、例えば特開平11−99803号公報に見られるように、車輪を支持したフレームの上部にトッププレートを水平に取り付けた構造をなし、前記トッププレートを家具や台車等の用品の水平な下面に押し当てるとともに、そのトッププレートの四隅部分から用品の下面に渡ってボルト等の締結具を螺挿し、その各締結具を締め付けて用品に固定するようにしている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、複数の締結具を用いてキャスターを用品に固定する構造であると、その固定の作業に手間がかかり、能率が低下する。
【0004】
そこで、キャスターのフレームの上部に1本のボルト軸を取り付け、このボルト軸を用品の下面に螺挿し、締め付けて固定することが考えられる。この場合には、単に1本のボルト軸を用品に螺挿して締め付けるだけでよいから、容易に能率よく短時間でキャスターを用品に固定することができる。
【0005】
ところが、キャスターを1本のボルト軸で用品に固定する構造であると、用品の荷重がその1本のボルト軸に集中して加わる。ボルト軸としては、当然その荷重に対応し得る強度のものが用いられるわけであるが、用品がベッドのような高重量で多種多様の方向の力が複合してボルト軸に繰り返して作用するような場合があり、このような場合にボルト軸に予想を上回る荷重が加わってボルト軸が屈曲してしまうことがある。
【0006】
この考案はこのような点に着目してなされたもので、その目的とするところは、ボルト軸に加わる力を簡単な構造で分散してボルト軸の不用意な屈曲を確実に防止することができるキャスターを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この考案は、車輪を支持したフレームの上部に回転自在に回転プレートが設けられ、この回転プレートの中心部に、キャスターを家具等の用品に取り付けるためのボルト軸が設けられ、このボルト軸の下部で前記回転プレートと接触する位置に、その回転プレートよりも大きな面積をもち、かつ回転プレートと一体的に回転可能な補強プレートが設けられていることを特徴としている。
【0008】
補強プレートは、ボルト軸に対して脱着可能に設けるか、あるいは回転プレートに固定する。
【0009】
【考案の実施の形態】
以下、この考案の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0010】
図1にはキャスター1の構造を、図2にはそのキャスター1を用品としてのベッド2の下面に取り付けた状態をそれぞれ示してある。
【0011】
キャスター1は、フレーム3を備え、このフレーム3の下部に車輪4が回転自在に取り付けられている。フレーム3の上部にはベアリング5を介して回転プレート6が水平に設けられ、この回転プレート6がフレーム3に対して垂直軸回り方向に回転自在に回転するようになっている。なお、7は車輪4の回転止め用のストッパーである。
【0012】
回転プレート6の上面中心部にはボルト軸8が取り付けられ、このボルト軸8が回転プレート6と一体にフレーム3に対して垂直軸回り方向に回転するようになっている。そしてこのボルト軸8の下部にナット9が固定されている。
【0013】
ボルト軸8には金属製の補強プレート10が脱着可能に嵌着されている。この補強プレート10は前記回転プレート6よりも大きな外径の円板状をなし、図3に示すように、中心部に前記ボルト軸8の抜き差しが自在な円孔11が形成されているとともに、下面にはその円孔11と同心的に前記ナット9に対応する角形の凹部12およびこの凹部12に連なるガイド溝13が形成されている。
【0014】
ベッド2にキャスター1を取り付ける際には、図2および図4に示すように、ボルト軸8に補強プレート10を嵌着し、この補強プレート10の下面の凹部12を回転プレート6の上面のナット9に嵌合し、補強プレート10が回転プレート6に接触する状態のもとで、回転プレート6および補強プレート10と共にボルト軸8を回転操作してボルト軸8をベッド2の下面に螺挿し、補強プレート10をベッド2の下面に接触させる。
【0015】
そしてこの後、図4に示す工具15を補強プレート10の下面のガイド溝13内に挿入し、この工具15を用いて補強プレート10をさらに締め方向に回してボルト軸8を締め付ける。これにより補強プレート10がベッド2の下面に圧着し、キャスター1がベッドに固定される。
【0016】
このようにして同様の構造のキャスター1をベッド2の下面の四隅部分にそれぞれ取り付け、その各キャスター1を介してベッド2を水平に、かつ移動可能に支持する。
【0017】
ここで、ベッド2が高重量であることから、キャスター1のボルト軸8の周辺には多種の方向に大きな荷重が加わるが、ボルト軸8の下部には面積の大きい補強プレート10が設けられ、この補強プレート10がベッド2の下面にボルト軸8と一体的に圧着しており、このためベッド2から加わる多方向からの荷重がボルト軸8に集中することなく、補強プレート10にも分散し、つまりボルト軸8が補強プレート10により補強され、このためボルト軸8の不用意な屈曲が防止され、キャスター1の耐久性を高めることができる。
【0018】
キャスター1は単に1本のボルト軸8をベッド2に螺挿して締め付けるだけでよく、このため容易に能率よく短時間でベッド2に取り付けることができる。
【0019】
ところで、補強プレート10は比較的大きな面積の部材であり、このためキャスター1の流通過程での保管や輸送時等にその補強プレート10が周辺に突出して邪魔となる恐れがある。
【0020】
しかしながら本実施形態においては、補強プレート10がボルト軸8に対して脱着可能に設けられており、このため補強プレート10をボルト軸8から取り外しておくことにより、補強プレート10が邪魔となることなくキャスター1を便利に取り扱うことができる。
【0021】
また、補強プレート10がボルト軸8に対して脱着可能であるから、キャスター1をベッド2に取り付ける際に、そのベッド2の重量等に応じた大きさの補強プレート10を用いることが可能となる。
【0022】
すなわち、補強プレート10はその面積が大きいほどボルト軸8に対する補強効果が増すから、予め大きさの異なる数種の補強プレート10を用意しておき、キャスター1をベッド2に取り付ける際に、ボルト軸8に加わる荷重条件、例えばベッド2の重量等に応じて補強プレート10の大きさを選んでそれを使用することが可能であり、これによりボルト軸8の屈曲をより的確に防止することができる。
【0023】
前記実施形態においては、補強プレート10をボルト軸8に対して脱着可能としたが、補強プレート10をボルト軸8に対して溶接等の手段で固定する場合であってもよい。
【0024】
この場合においても、面積の大きい補強プレート10がベッド2の下面にボルト軸8と一体的に圧着し、このためベッド2から加わる多方向からの荷重がボルト軸8に集中することなく、補強プレート10にも分散し、したがってボルト軸8の不用意な屈曲を防止してキャスター1の耐久性を高めることができる。
【0025】
また、この場合には、補強プレート10がボルト軸8と常時一体的に結合して離脱することがないから、キャスター1の保管や輸送時等の取り扱いの際に補強プレート10を紛失するようなことがなく、便利に取り扱うことができる。
【0026】
【考案の効果】
以上説明したようにこの考案によれば、ボルト軸に加わる力の一部を補強プレートで負担して分散することができ、したがってボルト軸の不用意な屈曲を防止してキャスターの耐久性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施形態に係るキャスターを示す斜視図。
【図2】そのキャスターをベッドの下面に取り付けた状態の側面図。
【図3】そのキャスターに用いられる補強プレートを示す斜視図。
【図4】キャスターをベッドの下面に取り付ける際の状態を示す斜視図。
【符号の説明】
1…キャスター
2…ベッド(用品)
3…フレーム
4…車輪
6…回転プレート
8…ボルト軸
10…補強プレート

Claims (3)

  1. 車輪を支持したフレームの上部に回転自在に回転プレートが設けられ、この回転プレートの中心部に、キャスターを家具等の用品に取り付けるためのボルト軸が設けられ、このボルト軸の下部で前記回転プレートと接触する位置に、その回転プレートよりも大きな面積をもち、かつ回転プレートと一体的に回転可能な補強プレートが設けられていることを特徴とするキャスター。
  2. 補強プレートはボルト軸に対して脱着可能に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のキャスター。
  3. 補強プレートは回転プレートに固定して設けられていることを特徴とする請求項1に記載のキャスター。
JP2003004296U 2003-07-31 2003-07-31 キャスター Expired - Lifetime JP3099582U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016052805A (ja) * 2014-09-02 2016-04-14 ジー・オー・ピー株式会社 運搬台車

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