JP3099491B2 - 透湿性防水布帛およびその製造方法 - Google Patents

透湿性防水布帛およびその製造方法

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JP3099491B2 JP04016692A JP1669292A JP3099491B2 JP 3099491 B2 JP3099491 B2 JP 3099491B2 JP 04016692 A JP04016692 A JP 04016692A JP 1669292 A JP1669292 A JP 1669292A JP 3099491 B2 JP3099491 B2 JP 3099491B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、透湿性防水布帛および
その製造方法に関する。さらに詳しく述べるならば、本
発明は高い透湿性および防水性を有し、耐摩耗性および
洗濯耐久性に優れた透湿性防水布帛およびその製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、透湿性、防水性を有する加工布の
製造方法としては、布帛にポリウレタンを塗布し、湿式
凝固することにより樹脂膜にセルを生成させる方法が、
例えば特開昭58−144178号公報に開示されてい
る。また、乾式凝固したポリウレタン膜を布帛にラミネ
ートする方法が、例えば、特開昭58−203172号
公報に開示されている。
【0003】しかしながら、透湿性と防水性とは相反す
る機能であるがゆえに、上記のポリウレタンを素材とす
る従来技術では、両性能ともに高くすることは困難であ
り、例えば、透湿性を4000g/m2 ・24hrsとした
場合には、耐水圧2000H2O を越える加工布を得ることは
できなかった。
【0004】この点を改善するために、ポリアミノ酸変
性ウレタンを湿式凝固させた膜を用いることが、例え
ば、特開昭60−154054号公報に提案されてい
る。これによれば、透湿性が7000g/m2 24hrs
以上で、耐水圧が1500mmH2O 以上の性能を有する加工布
が得られている。
【0005】また、ポリアミノ酸変性ウレタンにポリウ
レタンを混合して湿式凝固させた膜を用いることが、例
えば、特開昭60−173178号公報により提案され
ている。これによれば、透湿性が7000g/m2 ・24h
rs以上で、耐水圧が1500mmH2O 以上の性能を有する加
工布が得られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ポリアミノ酸変性ウレタンからなる樹脂膜を用いた技術
においては、樹脂膜の耐摩耗性が劣るうえに、洗濯耐久
性が著しく劣るものであった。すなわち、洗濯によっ
て、直ちに、防水性能、剥離強度の著しい低下が見ら
れ、実用に耐えるものではなかった。
【0007】また、ポリアミノ酸変性ウレタンとポリウ
レタンを混合してなる樹脂膜を用いた技術においても、
樹脂膜の耐摩耗性および洗濯耐久性が劣るものであっ
た。すなわち、洗濯によって、防水性能、剥離強度の低
下が見られ、実用上問題があった。
【0008】本発明は、透湿性、防水性ともに高い性能
を有し、しかも、耐摩耗性、洗濯耐久性に優れた透湿性
防水加工布およびその製造方法を提供することを課題と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の透湿性防水加工布は次の構成を有する。
【0010】すなわち、イソシアネート末端を有するウ
レタンプレポリマーとN−カルボキシアミノ酸無水物と
アミン類を反応させて得られる生成物Aに、100%モ
ジュラスが40kg/cm2 以上のポリウレタンBと1
00%モジュラスが40kg/cm2 未満のポリウレタ
ンCとのポリウレタン混合物であって、ポリウレタン混
合物中のポリウレタンCの含量が37〜92重量%であ
るポリウレタン混合物Dを混合してなり、全樹脂固形分
中の生成物Aの含量が 8.5〜91重量%であり、全樹脂
固形分中のウレタン/アミノ酸共重合体の含量が 0.5〜
9.1重量%である樹脂皮膜を布帛の少なくとも片面に設
けてなることを特徴とする透湿性防水布帛である。
【0011】また、本発明の透湿性防水加工布の製造方
法は次の構成を有する。
【0012】すなわち、イソシアネート末端を有するウ
レタンプレポリマーとN−カルボキシアミノ酸無水物と
アミン類を反応させて得られる生成物Aの溶液中に、1
00%モジュラスが40kg/cm2 以上のポリウレタ
ンBの溶液と100%モジュラスが40kg/cm2
満のポリウレタンCの溶液との混合溶液であって、固形
ポリウレタン混合物中のポリウレタンCの含量が37〜
92重量%であるポリウレタン混合物Dの溶液を混合し
てなり、全樹脂固形分中の生成物Aの含量が 8.5〜91
重量%となるように添加し、さらにイソシアネート系架
橋剤を添加してなる有機溶媒溶液を布帛の少なくとも片
面に塗布し、凝固、脱溶媒し、乾燥した後、撥水処理す
ることを特徴とする透湿性防水布帛の製造方法である。
【0013】さらに、上記で得られた布帛の混合樹脂皮
膜面にポリウレタンの有機溶媒溶液を塗布し、凝固、脱
溶媒し、乾燥した後、撥水処理してもよい。
【0014】本発明に有用な布帛素材としては、ポリエ
ステル、ポリアミド、アクリル、レーヨンなどの合成繊
維や綿、ウールなどの天然繊維またはこれらを混用した
ものを用いることができる。
【0015】本発明に用いる樹脂皮膜の素材は、イソシ
アネート末端を有するウレタンプレポリマーとN−カル
ボキシアミノ酸無水物とアミン類を反応させて得られる
生成物に100%モジュラスが40kg/cm2 以上の
ポリウレタンを含む樹脂混合物であり、全樹脂固形分中
の生成物の含量 8.5〜91重量%、好ましくは12〜
85重量%、さらに好ましくは20〜75重量%である
ものである。なお、衣料用としては、風合いを良好にす
る観点から、この含量は55〜75重量%であるのが好
ましい。
【0016】この含量が 8.5重量%に満たない場合に
は、湿式凝固により得られる樹脂膜のセルが大きくな
り、また微細セルも無くなるため、本発明の目的とする
透湿性が得られない。一方、この含量が91重量%を越
える場合には、湿式凝固により得られる樹脂膜に微細な
セルが多数形成されるために、耐水圧、剥離強度、洗濯
耐久性の低下が起こる。
【0017】イソシアネート末端を有するウレタンプレ
ポリマーとN−カルボキシアミノ酸無水物とアミン類を
反応させて得られる生成物の具体的製造方法としては、
例えば、N−カルボキシアミノ酸無水物(以下、NC
A)にイソシアネート末端を有するウレタンプレポリマ
ーとを混合した後、アミン類を添加して反応させる方
法、イソシアネート末端を有するウレタンプレポリマー
とアミン類を反応させた後にNCAをさらに反応させる
方法などが挙げられる。反応溶媒としては、原料および
生成物の溶解度の点から、ジメチルホルムアミドが好ま
しく採用される。
【0018】なお、NCAとしては、グルタミン酸、ア
スパラギン酸、リジン、アルギニン、メチオニンなどの
α−アミノ酸またはこれらのアルキルエステルのN−カ
ルボキシアミノ酸無水物が好ましく用いられる。
【0019】また、イソシアネート末端を有するウレタ
ンプレポリマーは、過剰のジイソシアネート化合物とジ
オール化合物とを反応させて得られるものである。ジイ
ソシアネート化合物としては、トリレンジイソシアネー
ト、ジフェニルメタンジイソシアネート、イソホロンジ
イソシアネートなどを用いることができ、一方、ジオー
ル化合物としては、ポリエチレングリコール、ポリプロ
ピレングリコールなどのポリエーテルグリコールやポリ
カプロラクトングリコールなどのポリエステルグリコー
ルなどを用いることができる。
【0020】アミン類としては、ヒドラジン、エチレン
ジアミン、プロパンジアミンなどの1級アミン、ジアル
キルアミンなどの2級アミン、トリアルキルアミンなど
の3級アルキルアミン、アルコールアミンなどを用いる
ことができる。
【0021】このようにして得られた生成物は、3種の
重合反応の競合反応であるため、ウレタンアミノ酸共重
合体とポリウレタンとポリアミノ酸との3種のポリマー
の混合物となる。これらの3種のポリマーの混合比は、
例えば、原料であるNCA、イソシアネート末端を有す
るウレタンプレポリマー、アミン類との仕込み割合を変
えることにより制御することができる。
【0022】本発明においては、樹脂溶液を安定に維持
する観点から生成物中に占めるウレタンアミノ酸共重合
体の割合を20重量%以下、さらには15重量%以下と
するのが好ましい。
【0023】本発明に用いるポリウレタンとしては、1
00%モジュラスが40kg/cm 2 以上であるものを
少なくとも1成分として選択すべきである。100%モ
ジュラスが40kg/cm2 に満たないポリウレタンの
みを用いた場合には、耐水圧、剥離強度が不十分とな
る。
【0024】なお、ポリウレタン成分として、上記10
0%モジュラスが40kg/cm2以上であるものに加
えて、100%モジュラスが40kg/cm2 未満であ
るものを、全固形ポリウレタン混合物中の当該100%
モジュラスが40kg/cm 2 未満のポリウレタンの含
量が37〜92重量%となるように混合して用いる場合
には、柔軟な風合いを付与することができるので、好ま
しい。
【0025】本発明に用いる上記ウレタンアミノ酸共重
合体とポリウレタンとの混合樹脂溶液中には、さらに、
イソシアネート系架橋剤を含有させる。
【0026】このイソシアネート系架橋剤を含有しない
場合には、剥離強度が不十分となる。なお、架橋剤の含
有量は 0.5〜10重量%であるのが好ましい。
【0027】本発明においてイソシアネート系架橋剤と
は、末端がブロックされていないイソシアネート系架橋
剤をいう。従来、イソシアネート系架橋剤としては、水
による分解を防ぐ観点から、末端がフェノールやメチル
エチルケトンオキシムなどでブロックされているものを
用い、膜形成後に熱処理をしてブロックを解除し、架橋
反応させるのが一般的であった。また、ポリアミノ酸ウ
レタン樹脂を用いた透湿性防水布帛の製造方法(特開昭
61−63777号)では、イソシアネート基は遊離し
たものまたはブロックされたもののいずれであってもよ
いとされている。しかし、実際には遊離したものの場合
に剥離強度の良好なものが得られるけれども、ブロック
されているものでは、例えば、フェノールブロック体を
用いた場合で 150℃以上、メチルエチルケトン体を用い
た場合で 170℃以上の高温加熱処理を必要とし、湿式凝
固により形成した微細セル構造が破壊されたり、ブロッ
クの解離バラツキによる接着のバラツキが発生するとい
う問題があった。本発明においては、末端がブロックさ
れていないイソシアネート系架橋剤を用いることによっ
て、上記の問題点を解決したものである。かかるイソシ
アネート系架橋剤を用いても水による分解が問題となら
ない理由は明らかではないけれども、このようなイソシ
アネート系架橋剤が親油性であるために、水と接触する
一部の架橋剤は分解されても、大部分の架橋剤は分解を
免れるためであろうと考えられる。
【0028】イソシアネート系架橋剤としては、例え
ば、2,4−トリレンジイソシアネート、ジフェニルメ
タンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、
ヘキサメチレンジイソシアネートおよびこれらのジイソ
シアネート類と活性水素含有化合物とを反応させて得ら
れるトリイソシアネート類を挙げることができる。
【0029】また、本発明の透湿性防水布帛において、
混合樹脂皮膜の全樹脂固形分中のウレタン/アミノ酸共
重合体の含量は 0.5〜 9.1重量%である。ウレタン/ア
ミノ酸共重合体の含量が 0.5重量%に満たない場合には
透湿度が低く、一方この顔料が 9.1重量%を越える場合
には皮膜強度の向上が望めない。
【0030】本発明において、透湿度は、JIS Z
0208のカップ法により、40℃、90%RHの条件
で測定した値をいう。高湿度の環境でムレ感を大幅に減
じる観点から、透湿度を8000g/m2 ・24hrs以上
とするのが好ましい。
【0031】また、本発明において、耐水圧は、JIS
L 1092の高圧法により測定した値をいう。降雨
時に雨水の衣服への浸入を阻止する観点から、耐水圧を
2000mmH2O 以上とするのが好ましい。
【0032】衣服内の湿度環境を快適に制御する観点か
らは、温度による透湿度増加率を 200g/m2 ・24h
rs・deg以上、さらには 300g/m2 ・24hrs
・deg以上とするのが好ましい。
【0033】ここで、温度による透湿度増加率とは、4
0℃、90%RHにおける透湿度P 40(g/m2 ・24
hrs)と25℃、90%RHにおける透湿度P25(g
/m 2 ・24hrs)の差を15(deg)で除した値
をいう。なお、透湿度としてはJIS Z 0208に
より測定した値を用いるものとする。この値が大きいほ
ど、高温高湿下において著しく優れた透湿性を発揮し、
低温においてはやや低い透湿性とすることができ、積極
的に衣服内の湿度環境を制御することが可能となる。
【0034】本発明の透湿性防水加工布の製造方法につ
いて、以下に説明する。湿式凝固により樹脂膜を形成す
る前には、樹脂溶液が過度に布帛内に浸入するのを防止
するため、あらかじめ撥水処理し、カレンダー処理を施
すのが好ましい。
【0035】イソシアネート末端を有するウレタンプレ
ポリマーとN−カルボキシアミノ酸無水物とアミン類を
反応させて得られる生成物溶液と100%モジュラスが
40kg/cm2 以上のポリウレタン溶液を含み、全樹
脂固形分中の生成物の含量が8.5〜91重量%であり
さらにイソシアネート系架橋剤を含む有機溶媒溶液を布
帛の少なくとも片面に塗布し、凝固、脱溶媒し、乾燥す
る。この際、樹脂膜の強度、風合いを良好に保つ観点か
ら、前記混合樹脂の塗布量を乾燥後において15〜45
g/m2 とするのが好ましい。
【0036】なお、ポリウレタン成分として、上記10
0%モジュラスが40kg/cm2以上であるものに加
えて、100%モジュラスが40kg/cm2 未満であ
るものを用いる場合には、100%モジュラスが40k
g/cm2 以上のポリウレタンの溶液と100%モジュ
ラスが40kg/cm2 未満のポリウレタンの溶液と
を、全固形ポリウレタン混合物中の100%モジュラス
が40kg/cm2 未満のポリウレタンの含量が前記の
如く37〜92重量%となるように混合、調整して得た
ポリウレタン混合物溶液を用いるほかは上記と同様にし
て、柔軟な風合いの透湿性防水布帛を製造することがで
きる。
【0037】また、上記のようにして形成された皮膜の
上に、さらにポリウレタン皮膜を湿式凝固により形成す
るのも、強度面でより優れた布帛とできるので好まし
い。
【0038】上記混合樹脂の溶媒として用いる有機溶媒
としては、混合樹脂の溶解性、凝固、脱溶媒の容易性か
らジメチルホルムアミド(以下、DMF)、ジメチルア
セトアミド、N−メチルピロリドンなどの水溶性の極性
有機溶媒を主体とするものが好ましく選択される。
【0039】凝固、脱溶媒は公知の湿式凝固方法によれ
ばよい。凝固浴には、混合樹脂溶媒の水溶液や水が好ま
しく用いられる。凝固温度は、樹脂膜中に形成される微
多孔の孔径を適度の範囲に調節する観点から、10〜5
0℃の範囲が好ましい。脱溶媒としては水が好ましく、
脱溶媒の温度は10〜80℃の範囲が好ましく選択され
る。
【0040】脱溶媒された布帛は、次いで、常法により
乾燥されるが、乾燥温度は90〜140℃の範囲が好ま
しく選択される。
【0041】なお、混合樹脂液に含有されたイソシアネ
ート系架橋剤は、膜形成後の熱処理によって皮膜中に架
橋構造を形成し、これが強度、耐久性に寄与するのであ
る。
【0042】脱溶媒、乾燥の後に、耐久性のある撥水性
を付与するために撥水処理を行う。撥水処理には公知の
撥水剤を用いることができる。布帛製品の品位を向上さ
せる観点からは、さらに仕上げセットを施すのが好まし
い。
【0043】
【実施例】以下、実施例に基づき、本発明をさらに具体
的に説明する。
【0044】ここで、透湿度、耐水圧、剥離強度は、そ
れぞれ、JIS Z 0208、JIS L 1092、JIS K 6328により測
定した。
【0045】なお、洗濯は、JIS K 3371に準じ、家庭用
電気洗濯機に40±2℃の 0.2%合成洗剤251(弱ア
ルカリ性、第1種)水溶液を入れ、さらに試験試料と追
加布を合わせた重さが約 500gとなるようにして、25
分間洗濯後、10分間すすぎの工程を2回繰り返し、自
然乾燥を行い、洗濯回数1回とした。
【0046】実施例1 ポリエステルツイル織物(タテ糸、ヨコ糸ともに100
D−50F、タテ密度:171本/inch、ヨコ密度:8
4本/inch)にフッ素系撥水剤アサヒガードAG710
の10%水溶液をパディング、乾燥、キュアリングし、
プラストカレンダーにより目潰を行った。
【0047】ポリテトラメチレンエーテルグリコール2
46重量部とイソホロンジイソシアネート555重量部
を110℃で5時間反応させ、末端にイソシアネート基
を有するウレタンプレポリマー(イソシアネート当量12
30) を得た。
【0048】前記ウレタンプレポリマー120gとγ−
メチル−L−グルタメートのNCA12gをジメチルホ
ルムアミド500gに溶解し、攪拌しつつ2%のヒドラ
ジン水溶液15gを加え、30℃で2時間反応を行う
と、30℃において粘度 4000cpsの乳濁状の生成物溶液
を得た。
【0049】この生成物溶液の流動性は良好であり、生
成物溶液中の固形分濃度は20%であり、固形分中のウ
レタンアミノ酸共重合体の割合は10%であった。
【0050】前記生成物溶液を80重量部、100%モ
ジュラスが60kg/cm2 のポリウレタン樹脂8166
(大日本インキ (株) 製) 20重量部、DMF20重量
部、イソシアネート系架橋剤レザミンNE(大日精化
(株)製)2重量部、白色顔料L−1500 (大日本インキ
(株) 製)5重量部を加えて混合した混合樹脂のDMF
溶液をスリット幅 0.2mmで上記織物に塗布し、DMF1
5%水溶液中で5分間凝固させた。その後、25℃の水
で脱溶媒、洗浄し、乾燥し、さらにフッ素系油性撥水処
理を施し、150℃で仕上げセットを行って、コーティ
ング布帛を得た。混合樹脂の塗布量は乾燥後において2
7.5g/m2 であり、全樹脂固形分に含まれる生成物の
量は68.0重量%、ウレタンアミノ酸共重合体の量は 6.8
重量%であった。
【0051】得られた布帛について、透湿度、耐水圧、
剥離強度、温度による透湿度増加率を測定した結果を表
1および表2に示す。
【0052】比較例1 ポリウレタンとして100%モジュラスが30kg/c
2 のポリウレタン樹脂8006 (大日本インキ (株) 製)
を用い、凝固浴として水を用いた他は、実施例1と全く
同様にしてコーティング布帛を得た。
【0053】混合樹脂の塗布量は乾燥後において28.0g
/m2 であり、全樹脂固形分に含まれる生成物の量は6
8.0重量%、ウレタンアミノ酸共重合体の量は 6.8重量
%であった。この布帛について、透湿度、耐水圧、剥離
強度、温度による透湿度増加率を測定した結果を表1お
よび表2に併せて示す。
【0054】比較例2 実施例1で調製したウレタンアミノ酸共重合体を含む生
成物溶液を100重量部、DMF20重量部、イソシア
ネート系架橋剤レザミンNE(大日精化(株)製)2重
量部、白色顔料L−1500 (大日本インキ(株)製)5重
量部を加えて混合した樹脂溶液を用い、凝固浴として水
を用いた他は、実施例1と全く同様にしてコーティング
布帛を得た。
【0055】樹脂の塗布量は乾燥後において29.0g/m
2 であり、全樹脂固形分に含まれる生成物の量は93.0重
量%、ウレタンアミノ酸共重合体の量は 9.3重量%であ
った。この布帛について、透湿度、耐水圧、剥離強度、
温度による透湿度増加率を測定した結果を表1および表
2に併せて示す。
【0056】実施例2 ウレタンアミノ酸共重合体を含む生成物溶液を18重量
部、ポリウレタン樹脂8166を82重量部用いた他は、実
施例1と全く同様にしてコーティング布帛を得た。
【0057】樹脂の塗布量は乾燥後において25.5g/m
2 であり、全樹脂固形分に含まれる生成物の量は12.1重
量%、ウレタンアミノ酸共重合体の量は 1.2重量%であ
った。この布帛について、透湿度、耐水圧、剥離強度、
温度による透湿度増加率を測定した結果を表1および表
2に併せて示す。
【0058】比較例3 100%モジュラス60kg/cm2 のポリウレタン樹
脂8166 (大日本インキ(株)製、固形分30%)100
重量部、DMF20重量部、イソシアネート系架橋剤レ
ザミンNE(大日精化製)2重量部、白色顔料L−1500
(大日本インキ(株)製)5重量部を加えて混合した混
合樹脂溶液を用いた他は、実施例1と全く同様にしてコ
ーティング布帛を得た。
【0059】混合樹脂の塗布量は乾燥後において28.7g
/m2 であり、全樹脂固形分に含まれるウレタンアミノ
酸共重合体の量は0重量%であった。得られた布帛につ
いて、透湿性、耐水圧、剥離強度、温度による透湿度増
加率、剛軟性を測定した結果を表1および表2に示す。
【0060】比較例4 イソシアネート系架橋剤を用いない他は、比較例1と全
く同様にしてコーティング布帛を得た。
【0061】樹脂の塗布量は乾燥後において28.0g/m
2 であった。全樹脂固形分に含まれる生成物の量は72.7
重量%、ウレタンアミノ酸共重合体の量は 7.3重量%で
あった。この布帛について、透湿度、耐水圧、剥離強
度、温度による透湿度増加率を測定した結果を表1およ
び表2に併せて示す。
【0062】実施例3 ウレタンアミノ酸共重合体を含む生成物溶液を70重量
部、100%モジュラスが60kg/cm2 のポリウレ
タン樹脂8166 (大日本インキ (株) 製) を30重量部と
した他は、実施例1と全く同様にしてコーティング布帛
を得た。
【0063】混合樹脂の塗布量は乾燥後において29.0g
/m2 であり、全樹脂固形分に含まれる生成物の量は5
7.1重量%、ウレタンアミノ酸共重合体の量は 5.7重量
%であった。この布帛について、透湿度、耐水圧、剥離
強度、温度による透湿度増加率を測定した結果を表3お
よび表4に示す。
【0064】実施例4 ナイロンツイル織物(タテ糸、ヨコ糸とも75D−36
F、タテ密度:133本/inch、ヨコ密度:90本/in
ch)にフッ素系撥水剤アサヒガードAG710の10%
水溶液をパディング、乾燥、キュアリングし、プラスト
カレンダーにより目潰を行った。
【0065】次に、ポリウレタンとして100%モジュ
ラスが90kg/cm2 のポリウレタン樹脂8616 (大日
本インキ (株) 製) を用い、凝固浴として水を用いた他
は、実施例1と全く同様にしてコーティング布帛を得
た。
【0066】混合樹脂の塗布量は乾燥後において28.5g
/m2 であり、全樹脂固形分に含まれる生成物の量は6
8.0重量%、ウレタンアミノ酸共重合体の量は 6.8重量
%であった。得られた布帛について、透湿度、耐水圧、
剥離強度、温度による透湿度増加率を測定した結果を表
3および表4に併せて示す。
【0067】実施例5 ウレタンアミノ酸共重合体を含む生成物溶液を85重量
部、100%モジュラスが60kg/cm2 のポリウレ
タン樹脂8166 (大日本インキ(株)製)を15重量部と
した他は、実施例2と全く同様にしてコーティング布帛
を得た。
【0068】混合樹脂の塗布量は乾燥後において26.0g
/m2 であり全樹脂固形分に含まれる生成物の量は73.9
重量%、ウレタンアミノ酸共重合体の量は 7.4重量%で
あった。この布帛について、透湿度、耐水圧、剥離強
度、温度による透湿度増加率を測定した結果を表3およ
び表4に併せて示す。
【0069】実施例6 ウレタンアミノ酸共重合体を含む生成物溶液を30重量
部、100%モジュラスが60kg/cm2 のポリウレ
タン樹脂8166 (大日本インキ(株)製)を70重量部と
した他は、実施例2と全く同様にしてコーティング布帛
を得た。
【0070】混合樹脂の塗布量は、乾燥後において25.3
g/m2 であり、全樹脂固形分に含まれる生成物の量は
21.0重量%、ウレタンアミノ酸共重合体の量は 2.1重量
%であった。この布帛について、透湿度、耐水圧、剥離
強度、温度による透湿度増加率を測定した結果を表3お
よび表4に併せて示す。
【0071】実施例7 ウレタンアミノ酸共重合体を含む生成物溶液を50重量
部、100%モジュラスが60kg/cm2 のポリウレ
タン樹脂8166(大日本インキ(株)製)を50重量部と
した他は、実施例2と全く同様にしてコーティング布帛
を得た。
【0072】混合樹脂の塗布量は乾燥後において30.3g
/m2 であり、全樹脂固形分に含まれる生成物の量は3
7.7重量%、ウレタンアミノ酸共重合体の量は 3.8重量
%であった。この布帛について、透湿度、耐水圧、剥離
強度、温度による透湿度増加率を測定した結果を表3お
よび表4に併せて示す。
【0073】実施例8 ウレタンアミノ酸共重合体を92重量部、100%モジ
ュラスが60kg/cm2 のポリウレタン樹脂8166(大
日本インキ(株)製)を8重量部とした他は、実施例2
と全く同様にしてコーティング布帛を得た。
【0074】混合樹脂の塗布量は乾燥後において26.5g
/m2 であり、全樹脂固形分中の生成物の量は82.5重量
%、ウレタンアミノ酸共重合体の量は 8.2重量%であっ
た。この布帛について、透湿度、耐水圧、剥離強度、温
度による透湿度増加率を測定した結果を表3および表4
に併せて示す。
【0075】実施例9 実施例1で調製したウレタンアミノ酸共重合体を含む生
成物溶液を20重量部、100%モジュラス60kg/
cm2 のポリウレタン樹脂8166(大日本インキ(株)
製、固形分30%)と100%モジュラス18kg/c
2 のポリウレタン樹脂MP812(大日本インキ
(株)製、固形分18%)を10:90で混合した混合
物80重量部、DMF20重量部、イソシアネート系架
橋剤レザミンNE(大日精化(株)製)2重量部、白色
顔料L−1500(大日本インキ(株)製)5重量部を加え
て混合した混合樹脂溶液を用いた他は、実施例1と全く
同様にしてコーティング布帛を得た。
【0076】混合樹脂の塗布量は乾燥後において28.5g
/m2 であり、全樹脂固形分に含まれる生成物の量は1
9.2重量%、ウレタンアミノ酸共重合体の量は 1.9重量
%であった。得られた布帛について、透湿性、耐水圧、
剥離強度、温度による透湿度増加率、剛軟性を測定した
結果を表5および表6に示す。
【0077】実施例10 実施例1で調製したウレタンアミノ酸共重合体を含む生
成物溶液を20重量部、100%モジュラス60kg/
cm2 のポリウレタン樹脂8166(大日本インキ(株)
製、固形分30%)80重量部、DMF20重量部、イ
ソシアネート系架橋剤レザミンNE(大日精化(株)
製)2重量部、白色顔料L−1500(大日本インキ(株)
製)5重量部を加えて混合した混合樹脂溶液を用いた他
は、実施例1と全く同様にしてコーティング布帛を得
た。
【0078】混合樹脂の塗布量は乾燥後において28.4g
/m2 であり、全樹脂固形分に含まれる生成物の量は1
3.6重量%、ウレタンアミノ酸共重合体の量は 1.4重量
%であった。得られた布帛について、透湿性、耐水圧、
剥離強度、温度による透湿度増加率、剛軟性を測定した
結果を表5および表6に示す。
【0079】比較例5 実施例1で調製したウレタンアミノ酸共重合体を含む生
成物溶液を20重量部、100%モジュラス18kg/
cm2 のポリウレタン樹脂MP812(大日本インキ
(株)製、固形分18%)80重量部、DMF20重量
部、イソシアネート系架橋剤でレザミンNE(大日精化
(株)製)2重量部、白色顔料L−1500(大日本インキ
(株)製)5重量部を加えて混合した混合樹脂溶液を用
いた他は、実施例1と全く同様にしてコーティング布帛
を得た。
【0080】混合樹脂の塗布量は、乾燥後において27.9
g/m2 であり全樹脂固形分に含まれる生成物の量は2
0.1重量%、ウレタンアミノ酸共重合体の量は 2.0重量
%であった。得られた布帛について、透湿性、耐水圧、
剥離強度、温度による透湿度増加率、剛軟性を測定した
結果を表5および表6に示す。
【0081】比較例6 実施例1で調製したウレタンアミノ酸共重合体を含む生
成物溶液を100重量部、DMF20重量部、イソシア
ネート系架橋剤レザミンNE(大日精化(株)製)2重
量部、白色顔料L−1500 (大日本インキ(株)製) 5重
量部を加えて混合した混合樹脂溶液を用いた他は、実施
例1と全く同様にしてコーティング布帛を得た。
【0082】混合樹脂の塗布量は、乾燥後において24.8
g/m2 であり、全樹脂固形分に含まれる生成物の量は
93.0重量%、ウレタンアミノ酸共重合体の量は 9.3重量
%であった。得られた布帛について、透湿性、耐水圧、
剥離強度、温度による透湿度増加率、剛軟性を測定した
結果を表5および表6に示す。
【0083】実施例11 実施例1で調製したウレタンアミノ酸共重合体を含む生
成物溶液を20重量部、100%モジュラス60kg/
cm2 のポリウレタン樹脂8166(大日本インキ(株)
製、固形分30%)と100%モジュラス18kg/c
2 のポリウレタン樹脂MP812(大日本インキ
(株)製、固形分18%)を20:80で混合した混合
物80重量部、DMF20重量部、イソシアネート系架
橋剤レザミンNE(大日精化製)2重量部、白色顔料L
−1500 (大日本インキ(株)製) 5重量部を加えて混合
した混合樹脂溶液を用いた他は、実施例1と全く同様に
してコーティング布帛を得た。
【0084】混合樹脂の塗布量は乾燥後において27.8g
/m2 であり、全樹脂固形分に含まれる生成物の量は1
8.3重量%、ウレタンアミノ酸共重合体の量は 1.8重量
%であった。得られた布帛について、透湿性、耐水圧、
剥離強度、温度による透湿度増加率、剛軟性を測定した
結果を表5および表6に示す。
【0085】実施例12 実施例1で調製したウレタンアミノ酸共重合体を含む生
成物溶液を20重量部、100%モジュラス60kg/
cm2 のポリウレタン樹脂8166(大日本インキ(株)
製、固形分30%)と100%モジュラス18kg/c
2 のポリウレタン樹脂MP812(大日本インキ
(株)製、固形分18%)を40:60で混合した混合
物80重量部、DMF20重量部、イソシアネート系架
橋剤レザミンNE(大日精化製)2重量部、白色顔料L
−1500 (大日本インキ(株)製) 5重量部を加えて混合
した混合樹脂溶液を用いた他は、実施例1と全く同様に
してコーティング布帛を得た。
【0086】混合樹脂の塗布量は乾燥後において27.8g
/m2 であり、全樹脂固形分に含まれる生成物の量は1
6.8重量%、ウレタンアミノ酸共重合体の量は 1.7重量
%であった。得られた布帛について、透湿性、耐水圧、
剥離強度、温度による透湿度増加率、剛軟性を測定した
結果を表5および表6に示す。
【0087】実施例13 実施例1で調製したウレタンアミノ酸共重合体を含む生
成物溶液を50重量部、100%モジュラス60kg/
cm2 のポリウレタン樹脂8166(大日本インキ(株)
製、固形分30%)と100%モジュラス18kg/c
2 のポリウレタン樹脂MP812(大日本インキ
(株)製、固形分18%)を10:90で混合した混合
物50重量部、DMF20重量部、イソシアネート系架
橋剤レザミンNE(大日精化製)2重量部、白色顔料L
−1500 (大日本インキ(株)製) 5重量部を加えて混合
した混合樹脂溶液を用いた他は、実施例1と全く同様に
してコーティング布帛を得た。
【0088】混合樹脂の塗布量は乾燥後において27.1g
/m2 であり、全樹脂固形分に含まれる生成物の量は4
7.4重量%、ウレタンアミノ酸共重合体の量は 4.7重量
%であった。得られた布帛について、透湿性、耐水圧、
剥離強度、温度による透湿度増加率、剛軟性を測定した
結果を表5および表6に示す。
【0089】実施例14 実施例1で調製したウレタンアミノ酸共重合体を含む生
成物溶液を70重量部、100%モジュラス60kg/
cm2 のポリウレタン樹脂8166(大日本インキ(株)
製、固形分30%)と100%モジュラス18kg/c
2 のポリウレタン樹脂MP812(大日本インキ
(株)製、固形分18%)を10:90で混合した混合
物30重量部、DMF20重量部、イソシアネート系架
橋剤レザミンNE(大日精化製)2重量部、白色顔料L
−1500 (大日本インキ(株)製) 5重量部を加えて混合
した混合樹脂溶液を用いた他は、実施例1と全く同様に
してコーティング布帛を得た。
【0090】混合樹脂の塗布量は乾燥後において26.8g
/m2 であり、全樹脂固形分に含まれる生成物の量は6
5.8重量%、ウレタンアミノ酸共重合体の量は 6.6重量
%であった。得られた布帛について、透湿性、耐水圧、
剥離強度、温度による透湿度増加率、剛軟性を測定した
結果を表5および表6に示す。
【0091】
【表1】
【0092】
【表2】
【0093】
【表3】
【0094】
【表4】
【0095】
【表5】
【0096】
【表6】
【0097】
【発明の効果】本発明により、運動、作業を行ってもム
レやベタ付きが無く、降雨時にも漏水が無く快適であ
り、しかも、繰返し洗濯をしても初期性能が低下するこ
とのない衣料を与えることのできる優れたコーティング
布帛が提供される。
【0098】したがって、本発明は、登山などいわゆる
ヘビーデューティー用スポーツウェア、ウィンドブレー
カー、スキーウェア、作業用雨着など、従来の防水透湿
布帛では性能面で用いることのできなかった分野におい
て適用可能な素材を与えることができる。
フロントページの続き (72)発明者 北川 元章 大阪府大阪市北区中之島3丁目3番3号 東レ株式会社大阪事業場内 (72)発明者 金綱 哲也 大阪府大阪市北区中之島3丁目3番3号 東レ株式会社大阪事業場内 (56)参考文献 特許2943274(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06M 15/564 - 15/572

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イソシアネート末端を有するウレタンプ
    レポリマーとN−カルボキシアミノ酸無水物とアミン類
    を反応させて得られる生成物Aに、100%モジュラス
    が40kg/cm2 以上のポリウレタンBと100%モ
    ジュラスが40kg/cm2 未満のポリウレタンCとの
    ポリウレタン混合物であって、ポリウレタン混合物中の
    ポリウレタンCの含量が37〜92重量%であるポリウ
    レタン混合物Dを混合してなり、全樹脂固形分中の生成
    物Aの含量が 8.5〜91重量%であり、全樹脂固形分中
    のウレタン/アミノ酸共重合体の含量が 0.5〜 9.1重量
    %である樹脂皮膜を布帛の少なくとも片面に設けてなる
    ことを特徴とする透湿性防水布帛。
  2. 【請求項2】 透湿度8000g/m2 ・24hrs以上、
    耐水圧2000mmH2O 以上であることを特徴とする、請求項
    1記載の透湿性防水布帛。
  3. 【請求項3】 洗濯後の耐水圧保持率が80%以上であ
    ることを特徴とする、請求項1記載の透湿性防水布帛。
  4. 【請求項4】 温度による透湿度増加率が 200g/m2
    ・24hrs・deg以上であることを特徴とする、請
    求項1記載の透湿性防水布帛。
  5. 【請求項5】 イソシアネート末端を有するウレタンプ
    レポリマーとN−カルボキシアミノ酸無水物とアミン類
    を反応させて得られる生成物Aの溶液中に、100%モ
    ジュラスが40kg/cm2 以上のポリウレタンBの溶
    液と100%モジュラスが40kg/cm2 未満のポリ
    ウレタンCの溶液との混合溶液であって、固形ポリウレ
    タン混合物中のポリウレタンCの含量が37〜92重量
    %でああるポリウレタン混合物Dの溶液を混合してな
    り、全樹脂固形分中の生成物Aの含量が 8.5〜91重量
    %となるように添加し、さらにイソシアネート系架橋剤
    を添加してなる有機溶媒溶液を布帛の少なくとも片面に
    塗布し、凝固、脱溶媒し、乾燥した後、撥水処理するこ
    とを特徴とする透湿性防水布帛の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項5の方法により得られた透湿性防
    水布帛の混合樹脂皮膜面にポリウレタンの有機溶媒溶液
    を塗布し、凝固、脱溶媒し、乾燥した後、撥水処理する
    ことを特徴とする透湿性防水布帛の製造方法。
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