JP3099152B2 - 含クロム溶鋼の原料配合方法および溶製方法 - Google Patents

含クロム溶鋼の原料配合方法および溶製方法

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JP3099152B2 JP04344867A JP34486792A JP3099152B2 JP 3099152 B2 JP3099152 B2 JP 3099152B2 JP 04344867 A JP04344867 A JP 04344867A JP 34486792 A JP34486792 A JP 34486792A JP 3099152 B2 JP3099152 B2 JP 3099152B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電気炉−脱炭精錬炉工程
にて含クロム溶鋼の溶製を行う場合に、鋼の熱間加工性
に悪影響を及ぼすPb、Zn、Snの不純物を効率よく
除去する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ステンレス鋼のごとき11wt%
以上のクロムを含むような含クロム溶鋼中のPb、Z
n、Snの不純物の除去に関する定量的な知見はない。
Pb、Zn、Snは鋼の熱間加工性に悪影響を及ぼすた
めに低濃度の方が好ましく、一般的に鋼の母地の性状に
合わせて上限が定められている。
【0003】普通鋼においては、例えば「材料とプロセ
ス」、vol.1、 No.4、page 1169〜11
72(1988年)に示されているように、Pb、Zn
は溶鋼の攪拌ガス流量の増大により除去が促進されるこ
と、およびSnは若干の除去が可能であることが示され
ている。しかし原料溶解時の不純物の除去についての知
見はなく、また含クロム溶鋼については、多量に含まれ
るクロムの影響が不明なために、脱炭精錬時の除去およ
び除去限界値を求めるような定量的な知見はない。
【0004】そのため、配合する原料の不純物含有量の
規制あるいは配合量の規制を行ったり、スラグ中のクロ
ム酸化物の還元および成分、温度の調整を行う最終精錬
期に添加する還元材、成分調整材および冷却材について
は、Pb、Zn、Snの濃度管理を徹底し、かつ濃度の
低い材料を優先的に使用すると共に、過剰のガス吹込み
を行っていた。
【0005】しかし、このような操業管理を行っても所
定のPb、Zn、Snの規制値を外れることがある。ま
たPb、Zn、Snの濃度の低い材料は高価格であり、
コスト高を招く。さらにPb、Zn、Snの濃度を下げ
るための過剰のガス吹込みでもコスト高を招き、効率的
な精錬法とは言えない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は電気炉−脱炭
精錬炉工程にて含クロム溶鋼の溶製を行う場合に、脱炭
精錬後のPb、Zn、Snの濃度を効率よく所定値以下
にするための、原料の種類および配合量、および溶解保
持時間の決定を可能にすることによって不純物濃度の低
い溶鋼を得ることを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を有
利に解決したものであり、電気炉−脱炭精錬炉工程にて
含クロム溶鋼を溶製するに際して、前記電気炉に装入す
る配合原料中の〔C〕濃度を1.2mass%以上と
し、かつ下記(1)〜(3)式で与えられるPb、Z
n、Snの除去率に基づいて、所定の溶解保持時間で脱
炭精錬後のPb、Zn、Sn濃度を所定値以下にする原
料の種類および配合量を決定することを特徴とする。
【0008】 〔Pb〕f /〔Pb〕0 =0.050×10-0.020t-0.12([C] 0-1.2)…(1) 〔Zn〕f /〔Zn〕0 =0.048×10-0.024t-0.14([C] 0-1.2)…(2) 〔Sn〕f /〔Sn〕0 =0.95×10-0.0015t-0.022([C] 0-1.2)…(3) t;電気炉溶解時の原料溶け落ち後からの溶解保持時間
(min) 〔C〕0;原料配合時の〔C〕濃度(mass%) 〔Pb〕、〔Zn〕、〔Sn〕;配合原料中または溶鋼
中の各々の濃度(ppm)を示し、添字の0は原料配合
時、fは脱炭終了時を示す。
【0009】また、前記(1)〜(3)式に基づいて所
定の原料の種類および配合量の下で脱炭精錬後のPb、
Zn、Sn濃度を所定値以下にする溶解保持時間を決定
し確保することを特徴とする。以下本発明について詳細
に説明する。本発明は図1に例示するような電気炉−脱
炭精錬炉を用いた含クロム溶鋼の溶製工程に適用するも
のであり、図1(a)は原料溶解用の電気炉、(b)は
脱炭精錬用のAOD炉、(c)は同じく脱炭精錬用の上
底吹き転炉とよばれている。電気炉では、スクラップ、
合金類、ダスト類を所定量配合し、電気エネルギーにて
溶解する。溶け落ち後に溶鋼の昇温を行い、酸化物の還
元および成分、温度調整のために所定時間保持後、取鍋
に出鋼する。出鋼後、脱炭精錬炉に装入する。脱炭精錬
炉では酸素ガスまたは酸素ガスとアルゴン、窒素などの
希釈ガスの混合ガスを吹込むが、高〔C〕濃度側では酸
素ガスの比率を高くし、その後、溶鋼中のクロムの酸化
を抑えるために、酸素ガスの比率を下げていくパターン
で脱炭が行われ、最終的には〔C〕0.1mass%以
下まで脱炭される。脱炭後、脱炭時に酸化し、スラグ中
に移行したクロム酸化物を還元すると同時に、成分、温
度の調整を行う最終精錬を行い、出鋼し、鋳造に供す
る。
【0010】本発明は上記工程の中で、特に電気炉での
溶け落ち後からの保持状態時および脱炭精錬炉での脱炭
精錬時にPb、Zn、Snの不純物の除去が顕著である
ことを見出したことに基づくものである。まず、原料配
合時の不純物濃度の算出方法について説明する。電気炉
においては溶解後の成分の目標値を達成するために、種
々のスクラップ、合金類およびダスト類が配合され溶解
される。この時、不可避的に存在するPb、Zn、Sn
等の不純物もピックアップされる。配合する原料の不純
物濃度および配合量を表1に示すとおりとすると、配合
原料よりピックアップされるPb、Zn、Snの濃度は
(4)〜(6)式によって求められる。
【0011】
【表1】
【0012】 〔Pb〕0 =(aPba +bPbb +cPbc +dPbd +ePbe +fPbf )÷Wm ……(4) 〔Zn〕0 =(aZna +bZnb +cZnc +dZnd +eZne +fZnf )÷Wm ……(5) 〔Sn〕0 =(aSna +bSnb +cSnc +dSnd +eSne +fSnf )÷Wm ……(6) ここで、〔Pb〕0 、〔Zn〕0 、〔Sn〕0 はPb、
Zn、Snの原料配合時の濃度(ppm)を示し、Wm
は配合原料の総量(ton)を示す。
【0013】次に、電気炉溶解時のPb、Zn、Snの
除去について説明する。電気炉では溶解初期より電気エ
ネルギーの集中する部分より溶け始め、約60〜90m
inで全体が溶け落ちる。その後、一定の保持時間経過
後出鋼される。図2に60t電気炉を用いて、SUS3
04ステンレス鋼の溶解を行った場合の溶け落ちからの
溶解保持時間と〔Pb〕の除去率ηPbの関係を示す。な
お、〔Pb〕の除去率ηPbは(7)式を用いて算出し
た。
【0014】 ηPb=1−(〔Pb〕1 /〔Pb〕0 ) ……(7) ここで、〔Pb〕1 は脱炭開始前の〔Pb〕濃度(pp
m)を示す。同様に、図3は溶け落ちからの溶解保持時
間(以下単に溶解保持時間と称す)と〔Zn〕の除去率
ηZnの関係を示し、図4は溶解保持時間と〔Sn〕の除
去率ηSnの関係を示す。いずれも、溶け落ち時点で不純
物の除去が進行しており、また溶解保持時間の増大によ
り、除去率も増加する。各図中の実線は不純物の最低の
除去率を示し、保持時間tの関数として(8)〜(10)
式で表される。
【0015】 〔Pb〕1 /〔Pb〕0 =0.50×10-0.020t ……(8) 〔Zn〕1 /〔Zn〕0 =0.48×10-0.024t ……(9) 〔Sn〕1 /〔Sn〕0 =1.0×10-0.0015t ……(10) これらの式を用いれば、脱炭開始前の不純物濃度を算出
することが可能である。
【0016】次に、脱炭精錬時のPb、Zn、Snの除
去について説明する。図5に60tAOD炉を用いて、
SUS304ステンレス鋼を脱炭した場合の原料配合時
の〔C〕濃度とPb、Zn、Snの不純物除去率の関係
を示す。各不純物の除去率とも〔C〕濃度1.2mas
s%までは〔C〕濃度増大とともに除去率は直線的に増
加し、〔C〕濃度1.2mass%以上では飽和し、除
去率は安定する傾向にある。従って、安定した不純物の
除去を行うには、電気炉に装入する配合原料中の〔C〕
濃度を1.2mass%以上とすることが必要である。
【0017】図6に60tAOD炉を用いて、原料配合
時の〔C〕濃度が1.2mass%以上のSUS 30
4 ステンレス鋼を脱炭した場合の原料配合時の〔C〕
濃度と〔Pb〕の除去率ηPbの関係を示す。なお、〔P
b〕の除去率ηPbは(11)式を用いて算出した。 ηPb=1−(〔Pb〕f /〔Pb〕1 ) ………(11) ここで、〔Pb〕f は脱炭終了時の〔Pb〕濃度(pp
m)を示す。
【0018】同様に、図7には原料配合時の〔C〕濃度
と〔Zn〕の除去率ηZnの関係を示し、図8には原料配
合時の〔C〕濃度と〔Sn〕の除去率ηSnの関係を示
す。いずれも、原料配合時の〔C〕濃度の増大により、
除去率が増加する。各図中の実線は不純物の最低の除去
率を示し、原料配合時の〔C〕濃度〔C〕0の関数とし
て(12)〜(14)式で表される。
【0019】 〔Pb〕f /〔Pb〕1 =0.10×10-0.12([C] 0-1.2) ……(12) 〔Zn〕f /〔Zn〕1 =0.10×10-0.14([C] 0-1.2) ……(13) 〔Sn〕f /〔Sn〕1 =0.95×10-0.022([C] 0-1.2) ……(14) これらの式を用いれば、脱炭終了時の不純物濃度を算出
することが可能である。
【0020】(8)〜(10)式および(12)〜(14)式を結合
させることによって、原料配合時と脱炭終了時の不純物
濃度の関係が(1)〜(3)式のように導出される。 〔Pb〕f /〔Pb〕0 =0.050×10-0.020t-0.12([C] 0-1.2)…(1) 〔Zn〕f /〔Zn〕0 =0.048×10-0.024t-0.14([C] 0-1.2)…(2) 〔Sn〕f /〔Sn〕0 =0.95×10-0.0015t-0.022([C] 0-1.2)…(3) t;電気炉溶解時の原料溶け落ち後からの溶解保持時間
(min) 〔C〕0;原料配合時の〔C〕濃度(mass%) 〔Pb〕、〔Zn〕、〔Sn〕;配合原料中または溶鋼
中の各々の濃度(ppm)を示し、添字の0は原料配合
時、fは脱炭終了時を示す。
【0021】一般に、脱炭終了後の最終精錬期で行うス
ラグ中のクロム酸化物の還元および成分、温度調整で
は、添加材料による不純物のピックアップが生じるが、
添加材料は一般に不純物濃度の低いものが使用されるこ
と、および攪拌ガスによって若干の不純物の除去が進行
するために、最終精錬期での不純物のピックアップは微
量であり、製品の熱間加工性を維持するための不純物濃
度は脱炭終了時の不純物濃度により決定することができ
る。
【0022】本発明によれば、(1)〜(3)式により
電気炉溶解時および脱炭精錬時の不純物除去量が定量化
できるために、原料配合時に脱炭精錬後の不純物濃度を
所定値以下にするための原料の種類および配合量を決定
することが可能となるため、その原料の種類および配合
量を電気炉に装入すれば前記不純物濃度を所定値以下に
することができる。
【0023】また、所定の原料の種類および配合量が決
まれば、原料配合時の不純物濃度が算出できるために、
(1)〜(3)式を用いることにより、脱炭終了時の不
純物濃度を所定値以下にするための溶解保持時間を決定
することができるので、その溶解保持時間を確保すれば
前記不純物濃度を所定値以下にすることができる。な
お、溶解保持時間は長すぎると、エネルギーのロスおよ
び炉耐火物の損耗を招くために、40min以下が好ま
しい。また、原料配合時の〔C〕濃度も高すぎると脱炭
精錬炉の負荷が大きくなるために、3.0mass%以
下が好ましい。
【0024】
【作用】図9に溶鋼温度と各種金属元素の純金属状態で
の蒸気圧の関係を示す。Pb、Zn、SnはFe、C
r、Niに比べ蒸気圧が大きく、1500〜1750℃
の溶鋼温度状態では蒸発による除去が進行する。また、
蒸発除去速度は蒸気圧の高いZn、Pb、Snの順に大
きいものと考えられる。
【0025】この蒸発除去反応は、溶鋼内での蒸発元素
の反応界面への移動あるいは蒸発元素の反応界面から気
相側への離脱が反応の律速過程と考えられている。この
反応を促進させる要因としては、下記が挙げられる。 1)溶鋼温度を上昇させる。 2)雰囲気を減圧あるいは真空状態にする。
【0026】3)反応界面積を大きくするために、ガス
発生速度を大きくする。 含クロム溶鋼の溶解およびAOD法、上底吹き転炉法で
行う脱炭精錬は大気圧下で行うために、2)の効果を享
受することはできない。従って、1)および3)がポイ
ントとなる。従来より、1)および3)効果は定性的に
示されていたが、特にクロムを多量に含む含クロム溶鋼
の分野については溶鋼中クロムの影響が不明なために、
定量的な知見はなかった。本発明では、Pb、Zn、S
nの除去率が蒸気圧、溶解保持時間および原料配合時の
〔C〕濃度に依存し、〔C〕濃度1.2mass%以上
で飽和することを見出し定式化した。
【0027】溶解保持時間が長いほど高温状態に維持さ
れる時間が長くなり反応時間が稼げるために、除去率が
大きくなると考えられる。また、原料配合時の〔C〕濃
度が高いほど、脱炭精錬時発生するCOガス量が増大
し、除去率が大きくなると考えられる。また、鋼の熱間
加工性等より、不純物の含有量は一般的に、鋼種毎に上
限が規制されており、規制値を満足するために、(1)
〜(3)式を利用して、溶解保持時間を決定すれば効率
的な溶製が可能となる。
【0028】
【実施例】60ton電気炉−AOD炉工程にて、SU
S304ステンレス鋼(8mass%Ni−18mas
s%Cr)を対象として行った実施例について説明す
る。表2に電気炉原料配合時に使用した主な原料の種類
とPb、Zn、Snの不純物濃度を示す。
【0029】
【表2】
【0030】表2に示す原料を原料配合時に所定量配合
し、電気炉での溶解を行った。電気炉溶解後、出鋼し、
AOD炉での脱炭精錬を実施した。脱炭精錬は〔C〕濃
度0.5mass%までは上底吹き複合吹錬を適用し、
その後は底吹きのみの吹錬を実施した。なお、脱炭終了
後の不純物濃度はいずれの場合も同一の規制値の鋼種に
適用し、Pb≦4.0ppm、Zn≦10ppm、Sn
≦150ppmが目標値であった。次に示す実施例−1
では溶解保持時間および原料配合時の〔C〕濃度が決ま
っている場合の原料の配合方法についての実施例を示
し、実施例−2は原料配合量が決定し不純物の原料配合
時の濃度がわかっている場合の溶解保持時間の決定につ
いての実施例を示す。
【0031】
【実施例】
実施例−1 表3に溶解保持時間と原料配合時の〔C〕濃度およびこ
れらの値より本発明の(1)〜(3)式より求められる
原料配合時の不純物許容濃度について、本発明例と比較
例を併せて示す。なお、比較例では原料配合時の不純物
の許容濃度は求められていない。
【0032】実施例の結果を表4に示す。表中の原料コ
ストは No.1の例を100として換算した値である。比
較例では許容値が不明なために、高価な原料を使い、コ
スト高となっている。
【0033】
【表3】
【0034】
【表4】
【0035】実施例−2 電気炉原料配合時の不純物濃度が事前に確認されてお
り、かつ溶け落ち後の溶解保持時間を制御した場合の実
施例を表5に本発明例と比較例を併せて示す。なお、精
錬コストは No.5の例を100として換算した値であ
る。また、 No.8の例は成分外れを起こしたため、コス
トの換算は不能であった。
【0036】
【表5】
【0037】
【発明の効果】本発明によると、電気炉−脱炭精錬工程
にて、含クロム溶鋼の溶製を行う場合に、溶解時および
脱炭時の除去挙動が定量化されているために、原料配合
時に安価な原料を配合することができ、またPb、Z
n、Snの規制値外れをなくすことができる。また、溶
解時および脱炭時に効率的な不純物除去ができるため
に、大幅な精錬コストの低減が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する溶解−脱炭精錬工程の例に関
する図であり、(a)は電気炉、(b)はAOD炉、
(c)は上底吹き転炉を示す。
【図2】本発明における溶解保持時間と〔Pb〕の除去
率の関係を示す図である。
【図3】本発明における溶解保持時間と〔Zn〕の除去
率の関係を示す図である。
【図4】本発明における溶解保持時間と〔Sn〕の除去
率の関係を示す図である。
【図5】本発明における原料配合時の〔C〕濃度と不純
物の除去率の関係を示す図である。
【図6】本発明における原料配合時の〔C〕濃度と〔P
b〕の除去率の関係を示す図である。
【図7】本発明における原料配合時の〔C〕濃度と〔Z
n〕の除去率の関係を示す図である。
【図8】本発明における原料配合時の〔C〕濃度と〔S
n〕の除去率の関係を示す図である。
【図9】不純物元素の純粋状態での蒸気圧と温度の関係
を示す図である。
【符号の説明】
1 横吹き羽口 2 上吹きランス 3 底吹き羽口 4 溶鋼 5 スラグ 6 上吹き火点部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉村 裕二 山口県光市大字島田3434番地 新日本製 鐵株式会社光製鐵所内 (56)参考文献 特開 平4−362115(JP,A) 特開 平4−254511(JP,A) Proc 6th Process Technology Confere nce 1986(米)p.119−125 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C21C 1/04,7/00 C21C 7/068,7/072 JICSTファイル(JOIS)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気炉−脱炭精錬炉工程にて含クロム溶
    鋼を溶製するに際して、前記電気炉に装入する配合原料
    中の〔C〕濃度を1.2mass%以上とし、かつ下記
    (1)〜(3)式で与えられるPb、Zn、Snの除去
    率に基づいて、所定の溶解保持時間で脱炭精錬後のP
    b、Zn、Sn濃度を所定値以下にする原料の種類およ
    び配合量を決定することを特徴とする含クロム溶鋼の原
    料配合方法。 〔Pb〕f /〔Pb〕0 =0.050×10-0.020t-0.12([C] 0-1.2)…(1) 〔Zn〕f /〔Zn〕0 =0.048×10-0.024t-0.14([C] 0-1.2)…(2) 〔Sn〕f /〔Sn〕0 =0.95×10-0.0015t-0.022([C] 0-1.2)…(3) t;電気炉溶解時の原料溶け落ち後からの溶解保持時間
    (min) 〔C〕0;原料配合時の〔C〕濃度(mass%) 〔Pb〕、〔Zn〕、〔Sn〕;配合原料中または溶鋼
    中の各々の濃度(ppm)を示し、添字の0は原料配合
    時、fは脱炭終了時を示す。
  2. 【請求項2】 前記(1)〜(3)式に基づいて所定の
    原料の種類および配合量の下で脱炭精錬後のPb、Z
    n、Sn濃度を所定値以下にする溶解保持時間を決定し
    確保することを特徴とする請求項1記載の含クロム溶鋼
    の溶製方法。
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