JP3099022U - 引き戸用警報装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】取り付けたままでも通常の開閉動作ができるとともに、戸締まりした引き戸を開けようとすると作動して警報を発する引き戸用警報装置を提供する。
【解決手段】引き戸を施錠・開錠できる施錠・開錠装置1と、この施錠・開錠装置に連結されるスイッチ開閉器2と、スイッチ開閉器に連結された警報発生装置3とからなり、施錠・開錠装置1は、引き戸5の下枠5aに固定したストッパー6を通常の開閉動作のときには通過し、戸締まりしたときにはストッパー6で停止する回転可能なラジェットカムと、施錠・開錠装置1がスイッチ開閉器2に連結される連結部材を有し、前記スイッチ開閉器は、常開スイッチと施錠・開錠装置の連結部材に押圧されて回動して前記常開スイッチをオンする蓋を有し、前記警報発生装置は前記スイッチ開閉器との連結により前記常開スイッチに接続される、電源とブザーを備えた回路を有している。
【選択図】 図1
【解決手段】引き戸を施錠・開錠できる施錠・開錠装置1と、この施錠・開錠装置に連結されるスイッチ開閉器2と、スイッチ開閉器に連結された警報発生装置3とからなり、施錠・開錠装置1は、引き戸5の下枠5aに固定したストッパー6を通常の開閉動作のときには通過し、戸締まりしたときにはストッパー6で停止する回転可能なラジェットカムと、施錠・開錠装置1がスイッチ開閉器2に連結される連結部材を有し、前記スイッチ開閉器は、常開スイッチと施錠・開錠装置の連結部材に押圧されて回動して前記常開スイッチをオンする蓋を有し、前記警報発生装置は前記スイッチ開閉器との連結により前記常開スイッチに接続される、電源とブザーを備えた回路を有している。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、取り付けたままで引き戸の開閉が可能で且つ戸締まりした引き戸を開放しようとすると警報を発する引き戸用警報装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
引き戸の防犯アラームにおいて、戸の開放により作動して警報を発するものがある。例えば、特許文献1には、引き戸の敷居に警報器を取付ネジで取り付け、引き戸が開かれると警報器の操作片が引き戸に押圧されてブザーを作動させて警報を発する警報器が記載されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−57443号公報
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
従来の警報器は敷居に取り付けられるため、通常の引き戸の開閉を行うときは、取付ネジを外して敷居から警報器を取り外し、再度取り付けが面倒であるためそのままにして警報器が利用されない場合がある。また、警報器を取り付けたままで引き戸を開けると警報を発して誤作動となる。
【0005】
そこで、本考案は、取り付けたままでも警報を発することなく引き戸の通常の開閉動作ができるとともに、戸締まりした引き戸を開けようとすると作動して警報を発する引き戸用警報装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、開錠により取り付けたままで引き戸の通常の開閉動作ができるとともに、施錠により戸締まりした引き戸を開けようとすると作動して警報を発する引き戸用警報装置において、引き戸を施錠・開錠できる施錠・開錠装置と、この施錠・開錠装置に連結され且つ引き戸に取り付けるスイッチ開閉器と、スイッチ開閉器に連結された警報を発する警報発生装置とからなり、前記施錠・開錠装置は、引き戸の下枠に固定したストッパーを通常の開閉動作のときには通過し、戸締まりしたときには前記ストッパーで停止する回転可能なラジェットカムと、施錠・開錠装置が前記スイッチ開閉器に連結される連結部材を有し、前記スイッチ開閉器は、常開スイッチと施錠・開錠装置の前記連結部材に押圧されて回動して前記常開スイッチをオンする蓋を有し、前記警報発生装置は前記スイッチ開閉器との連結により前記常開スイッチに接続される、電源とブザーを備えた回路を有していることを特徴とする。
【0007】
【考案の実施の形態】
図1は本考案の引き戸用警報装置の全体図、図2は同平面図である。引き戸用警報装置(以下「警報装置」という。)は、施錠・開錠装置1とこの施錠・開錠装置1に連結されたスイッチ開閉器2とスイッチ開閉器2の上部に連結された警報発生装置3で構成されている。引き戸5の下枠5aに接着剤などで固定したストッパー6には、施錠・開錠装置1のラジェットカム7の爪7aが入り込む係止凹部6bが、係止突起6aにより複数形成されている。
【0008】
スイッチ開閉器2が引き戸の縦枠5bに接した状態で固定され、施錠・開錠装置1がスイッチ開閉器2に連結されて引き戸5の下枠5aに取り付けたストッパー6に施錠・開錠装置1のラジェットカム7の爪7aが係止される。この状態で、戸締まりした引き戸5が不正に開放されるとスイッチ開閉器2が作動してスイッチがオンされて警報発生装置が警報を発するものである。施錠・開錠装置1の施錠と開錠は、鍵12を押しながら回転させて行う。
【0009】
図3(a)は本考案で使用する警報発生装置とスイッチ開閉器の取り付け状態を示す分解斜視図、(b)は回路図である。警報発生装置3は、ケース3a内にブザー3dと乾電池3bが配置され、スイッチ開閉器2のスイッチ2aとホーンジャック2b,3cの接続により回路が形成される。スイッチ開閉器2は蓋2cがスイッチ2a側に回動するようにケース3aに取り付けられる。スイッチ開閉器2のスイッチ2aは常開スイッチである。図3(b)において、スイッチ開閉器2の蓋2cが引き戸の開放によってストッパ6に爪7aが係止して移動しない施錠・開錠装置1に押されてスイッチ2a側に回動し、蓋2cに設けたスプリング2dがスイッチ2aを押してオンし、ブザー3(警報発生装置)が鳴る。引き戸を戻すと蓋2cが戻ってスイッチ2aはオフされる。
【0010】
図4は本考案の施錠・開錠装置の組み立て手順を示し、ケースを裏返しにして組み立てていく状態を示す図、図5はラジェットカムとロックカムの係合関係を示す断面図である。
【0011】
図4(a)に示すように、施錠・開錠装置1のケース8は表板8aとその周囲の三方を取り囲んだ側壁8bからなり、施錠・開錠装置1を引き戸5にセットしたときに窓側となる側がラジェットカム7の爪7aが側壁8bの外へ突出するように開放されている。表板8aの中央からケース内に向かって鍵を通す鍵穴8cを有する鍵穴軸8dが設けられている。8eはスイッチ開閉器の蓋と連結させるための連結部材である。
【0012】
図4(b)に示すように、表板8aにラジェットバネ7fの一方を固定する。
【0013】
図4(c)に示すように、表板8aの鍵穴軸8dにはラジェットカム7が軸支され、ラジェットバネ7fの他方を固定し、ラジェットカム7はラジェットバネ7fにより右回転方向あるいは左回転方向に付勢され、爪7aはストッパー6の係止凹部6bに入り込む。一対の爪7aは約140度の間隔で設けられている。爪7aは垂直部7bと傾斜部7cで構成され、各爪7aの垂直部7bは向かい合うように形成される。さらにラジェットカム7には係止円孔7dと係止長孔7eが形成されており、係止円孔7dあるいは係止長孔7eには後述するロックカム9の係止ピン9aが出入りする。
【0014】
図4(d)に示すように、ラジェットカム7に重ねてロックカム9がケース8の表板8aの鍵穴軸8dに軸支される。ロックカム9のラジェットカム側にはラジェットカム7の係止円孔7dあるいは係止長孔7eに出入りする係止ピン9aが設けられている。さらに係止ピン9aと反対側の面に規制ピン9bが設けられている。
【0015】
図4(e)に示すように、ロックカム9はロックバネ11を介して裏蓋10に支持されている。
【0016】
図4(f)に示すように、ロックカム9には施錠・開錠装置1の裏蓋10の円弧状の規制溝10aに沿って移動する規制ピン9bが設けられている。
【0017】
図5(a)に示すように、ロックカム9はロックバネ11でラジェットカム側に付勢されており、係止ピン9aが係止円孔7dに入り込んでいる。
【0018】
図5(b)に示すように、ロックカム9を回転させるときは、ロックカム9を鍵で裏蓋側に押圧して係止ピン9aを係止円孔7dから外し、図5(c)に示すように、押圧したままで回転させ、係止ピン9aを係止円孔7dから係止長孔7eへ移動させ、鍵の押圧を解除すると、図5(d)に示すように、係止ピン9aが係止長孔7eへ入り込む。係止長孔7eから係止円孔7dへ移動させる場合も同様の手順で行う。
【0019】
次ぎに本考案の警報装置の動作について説明する。図6〜図8はラジェットカムの動作を示す図である。
【0020】
ストッパー6を引き戸の下枠5aに接着剤で固定する。
【0021】
スイッチ開閉器2とスイッチ開閉器2の上部に取り付けた警報発生装置3を開放側の縦枠5bに取り付けた後、ストッパー6の係止凹部6bに施錠・開錠装置1のラジェットカム7の爪7eを入れた状態で施錠・開錠装置1をスイッチ開閉器2に係合させてセットする。
【0022】
(1)引き戸を開ける場合(図6参照)
図6(a)に示すように、引き戸を開ける際に警報発生装置が鳴らないようにするためラジェットカムが回転するようにする。このため、鍵を押し込んでロックカムの係止ピン9aを係止円孔7dから外して回転させ、係止ピン9aをラジェットカムの係止長孔7eの位置に入れて鍵の押し込みを解除する。この状態では、爪7aの垂直部7bがスイッチ開閉器側に位置する状態でストッパー6の係止凹部6bに入り込む。なお、係止ピン9aが係止長孔7eでロック状態の位置にある場合は、鍵を押し込むことなくそのまま回転させて係止ピンを係止長孔内で解除の位置に移動させて、爪7aの垂直部7aがスイッチ開閉器側に位置する状態にする。
【0023】
図6(b)に示すように、係止ピン9aを係止長孔7eに入れた状態で、戸を開くと警報装置が移動し、爪7aの傾斜部7cがストッパー6の係止突起6aに当たるが、爪7aの傾斜部7cは係止突起6aに当たって回転して係止凹部6bから外れて押さえられ係止突起6aを乗り越えるので、戸はそのまま移動させて開けることができる。
【0024】
(2)引き戸を閉める場合(図7参照)
開けた戸を閉める際にも警報発生装置が鳴らないようにするためラジェットが回転するようにする。そのため、図7(a)に示すように、鍵を押し込むことなくそのまま回転させて係止ピン9aを係止長孔7eの反対位置へ移動させると、ラジェットカム7の爪7aの傾斜部7cがスイッチ開閉器側に位置する状態となる。この状態で、図7(b)に示すように、戸を開くと警報装置が移動し、爪7aの傾斜部7cがストッパー6の係止突起6aに当たるが、爪7aの傾斜部7cは係止突起6aを滑りながら回転して係止凹部6bから外れて乗り越えるので、戸はそのまま移動させて閉めることができる。
【0025】
(3)引き戸をロックする場合(図8参照)
閉めた扉をロックする場合は、ラジェットの爪の垂直面がストッパで停止してラジェットが回転しないようにする必要がある。そのため、図8に示すよに、ロックカムの係止ピン9aをラジェットカム7の係止円孔7dに入れる。この状態では、爪7aの垂直部7bがスイッチ開閉器側に位置する状態でストッパー6の係止凹部6bに入り込む。
【0026】
戸を開こうとすると、爪7aの垂直部7bがストッパー6の係止突起6aに当たるが、係止ピン9aが係止円孔7dに入って係止されているので、ラジェットカムが回転しない。さらに無理に戸を開けようとすると、スイッチ開閉器2が施錠・開錠装置に押されて回動してスイッチ開閉器内のスプリング2dがスイッチ2aをオンするために警報発生装置が鳴って不正に戸が開けられようとしていることを報知することができる。
【0027】
【考案の効果】
本考案の引き戸用警報装置により、取り付けたままでも警報を発することなく引き戸の通常の開閉動作ができるとともに、戸締まりした引き戸を開けようとすると作動して警報を発することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の警報装置の全体図である。
【図2】本考案の警報装置の平面図である。
【図3】(a)は本考案で使用する警報発生装置とスイッチ開閉器の取り付け状態を示す分解斜視図、(b)は回路図である。
【図4】本考案の施錠・開錠装置の組み立て手順を示す図である。
【図5】ラジェットカムとロックカムの係合関係を示す断面図である。
【図6】引き戸を開放するときのラジェットカムの動作を示す図である。
【図7】引き戸を閉めるときのラジェットカムの動作を示す図である。
【図8】戸締まりした引き戸を開けようとしたときのラジェットカムの動作を示す図である。
【符号の説明】
1:施錠・開錠装置 2:スイッチ開閉器
2a:スイッチ 2b:ホーンジャック
3:警報発生装置 3a:ケース
3b:乾電池 3c:ホーンジャック
3d:ブザー 4:敷居
5:引き戸 5a:下枠
5b:縦枠 6:ストッパー
6a:係止突起 6b:係止凹部
7:ラジェットカム 7a:爪
7b:垂直部 7c:傾斜部
7d:係止円孔 7e:係止長孔
7f:ラジェットバネ 8:ケース
8a:表板 8b:側壁
8c:鍵穴 8d:鍵穴軸
8e:スイッチ開閉器係合部
9:ロックカム 9a:係止ピン
9b:規制ピン 10:裏蓋
10a:規制溝 11:ロックバネ
12:鍵
【考案の属する技術分野】
本考案は、取り付けたままで引き戸の開閉が可能で且つ戸締まりした引き戸を開放しようとすると警報を発する引き戸用警報装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
引き戸の防犯アラームにおいて、戸の開放により作動して警報を発するものがある。例えば、特許文献1には、引き戸の敷居に警報器を取付ネジで取り付け、引き戸が開かれると警報器の操作片が引き戸に押圧されてブザーを作動させて警報を発する警報器が記載されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−57443号公報
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
従来の警報器は敷居に取り付けられるため、通常の引き戸の開閉を行うときは、取付ネジを外して敷居から警報器を取り外し、再度取り付けが面倒であるためそのままにして警報器が利用されない場合がある。また、警報器を取り付けたままで引き戸を開けると警報を発して誤作動となる。
【0005】
そこで、本考案は、取り付けたままでも警報を発することなく引き戸の通常の開閉動作ができるとともに、戸締まりした引き戸を開けようとすると作動して警報を発する引き戸用警報装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、開錠により取り付けたままで引き戸の通常の開閉動作ができるとともに、施錠により戸締まりした引き戸を開けようとすると作動して警報を発する引き戸用警報装置において、引き戸を施錠・開錠できる施錠・開錠装置と、この施錠・開錠装置に連結され且つ引き戸に取り付けるスイッチ開閉器と、スイッチ開閉器に連結された警報を発する警報発生装置とからなり、前記施錠・開錠装置は、引き戸の下枠に固定したストッパーを通常の開閉動作のときには通過し、戸締まりしたときには前記ストッパーで停止する回転可能なラジェットカムと、施錠・開錠装置が前記スイッチ開閉器に連結される連結部材を有し、前記スイッチ開閉器は、常開スイッチと施錠・開錠装置の前記連結部材に押圧されて回動して前記常開スイッチをオンする蓋を有し、前記警報発生装置は前記スイッチ開閉器との連結により前記常開スイッチに接続される、電源とブザーを備えた回路を有していることを特徴とする。
【0007】
【考案の実施の形態】
図1は本考案の引き戸用警報装置の全体図、図2は同平面図である。引き戸用警報装置(以下「警報装置」という。)は、施錠・開錠装置1とこの施錠・開錠装置1に連結されたスイッチ開閉器2とスイッチ開閉器2の上部に連結された警報発生装置3で構成されている。引き戸5の下枠5aに接着剤などで固定したストッパー6には、施錠・開錠装置1のラジェットカム7の爪7aが入り込む係止凹部6bが、係止突起6aにより複数形成されている。
【0008】
スイッチ開閉器2が引き戸の縦枠5bに接した状態で固定され、施錠・開錠装置1がスイッチ開閉器2に連結されて引き戸5の下枠5aに取り付けたストッパー6に施錠・開錠装置1のラジェットカム7の爪7aが係止される。この状態で、戸締まりした引き戸5が不正に開放されるとスイッチ開閉器2が作動してスイッチがオンされて警報発生装置が警報を発するものである。施錠・開錠装置1の施錠と開錠は、鍵12を押しながら回転させて行う。
【0009】
図3(a)は本考案で使用する警報発生装置とスイッチ開閉器の取り付け状態を示す分解斜視図、(b)は回路図である。警報発生装置3は、ケース3a内にブザー3dと乾電池3bが配置され、スイッチ開閉器2のスイッチ2aとホーンジャック2b,3cの接続により回路が形成される。スイッチ開閉器2は蓋2cがスイッチ2a側に回動するようにケース3aに取り付けられる。スイッチ開閉器2のスイッチ2aは常開スイッチである。図3(b)において、スイッチ開閉器2の蓋2cが引き戸の開放によってストッパ6に爪7aが係止して移動しない施錠・開錠装置1に押されてスイッチ2a側に回動し、蓋2cに設けたスプリング2dがスイッチ2aを押してオンし、ブザー3(警報発生装置)が鳴る。引き戸を戻すと蓋2cが戻ってスイッチ2aはオフされる。
【0010】
図4は本考案の施錠・開錠装置の組み立て手順を示し、ケースを裏返しにして組み立てていく状態を示す図、図5はラジェットカムとロックカムの係合関係を示す断面図である。
【0011】
図4(a)に示すように、施錠・開錠装置1のケース8は表板8aとその周囲の三方を取り囲んだ側壁8bからなり、施錠・開錠装置1を引き戸5にセットしたときに窓側となる側がラジェットカム7の爪7aが側壁8bの外へ突出するように開放されている。表板8aの中央からケース内に向かって鍵を通す鍵穴8cを有する鍵穴軸8dが設けられている。8eはスイッチ開閉器の蓋と連結させるための連結部材である。
【0012】
図4(b)に示すように、表板8aにラジェットバネ7fの一方を固定する。
【0013】
図4(c)に示すように、表板8aの鍵穴軸8dにはラジェットカム7が軸支され、ラジェットバネ7fの他方を固定し、ラジェットカム7はラジェットバネ7fにより右回転方向あるいは左回転方向に付勢され、爪7aはストッパー6の係止凹部6bに入り込む。一対の爪7aは約140度の間隔で設けられている。爪7aは垂直部7bと傾斜部7cで構成され、各爪7aの垂直部7bは向かい合うように形成される。さらにラジェットカム7には係止円孔7dと係止長孔7eが形成されており、係止円孔7dあるいは係止長孔7eには後述するロックカム9の係止ピン9aが出入りする。
【0014】
図4(d)に示すように、ラジェットカム7に重ねてロックカム9がケース8の表板8aの鍵穴軸8dに軸支される。ロックカム9のラジェットカム側にはラジェットカム7の係止円孔7dあるいは係止長孔7eに出入りする係止ピン9aが設けられている。さらに係止ピン9aと反対側の面に規制ピン9bが設けられている。
【0015】
図4(e)に示すように、ロックカム9はロックバネ11を介して裏蓋10に支持されている。
【0016】
図4(f)に示すように、ロックカム9には施錠・開錠装置1の裏蓋10の円弧状の規制溝10aに沿って移動する規制ピン9bが設けられている。
【0017】
図5(a)に示すように、ロックカム9はロックバネ11でラジェットカム側に付勢されており、係止ピン9aが係止円孔7dに入り込んでいる。
【0018】
図5(b)に示すように、ロックカム9を回転させるときは、ロックカム9を鍵で裏蓋側に押圧して係止ピン9aを係止円孔7dから外し、図5(c)に示すように、押圧したままで回転させ、係止ピン9aを係止円孔7dから係止長孔7eへ移動させ、鍵の押圧を解除すると、図5(d)に示すように、係止ピン9aが係止長孔7eへ入り込む。係止長孔7eから係止円孔7dへ移動させる場合も同様の手順で行う。
【0019】
次ぎに本考案の警報装置の動作について説明する。図6〜図8はラジェットカムの動作を示す図である。
【0020】
ストッパー6を引き戸の下枠5aに接着剤で固定する。
【0021】
スイッチ開閉器2とスイッチ開閉器2の上部に取り付けた警報発生装置3を開放側の縦枠5bに取り付けた後、ストッパー6の係止凹部6bに施錠・開錠装置1のラジェットカム7の爪7eを入れた状態で施錠・開錠装置1をスイッチ開閉器2に係合させてセットする。
【0022】
(1)引き戸を開ける場合(図6参照)
図6(a)に示すように、引き戸を開ける際に警報発生装置が鳴らないようにするためラジェットカムが回転するようにする。このため、鍵を押し込んでロックカムの係止ピン9aを係止円孔7dから外して回転させ、係止ピン9aをラジェットカムの係止長孔7eの位置に入れて鍵の押し込みを解除する。この状態では、爪7aの垂直部7bがスイッチ開閉器側に位置する状態でストッパー6の係止凹部6bに入り込む。なお、係止ピン9aが係止長孔7eでロック状態の位置にある場合は、鍵を押し込むことなくそのまま回転させて係止ピンを係止長孔内で解除の位置に移動させて、爪7aの垂直部7aがスイッチ開閉器側に位置する状態にする。
【0023】
図6(b)に示すように、係止ピン9aを係止長孔7eに入れた状態で、戸を開くと警報装置が移動し、爪7aの傾斜部7cがストッパー6の係止突起6aに当たるが、爪7aの傾斜部7cは係止突起6aに当たって回転して係止凹部6bから外れて押さえられ係止突起6aを乗り越えるので、戸はそのまま移動させて開けることができる。
【0024】
(2)引き戸を閉める場合(図7参照)
開けた戸を閉める際にも警報発生装置が鳴らないようにするためラジェットが回転するようにする。そのため、図7(a)に示すように、鍵を押し込むことなくそのまま回転させて係止ピン9aを係止長孔7eの反対位置へ移動させると、ラジェットカム7の爪7aの傾斜部7cがスイッチ開閉器側に位置する状態となる。この状態で、図7(b)に示すように、戸を開くと警報装置が移動し、爪7aの傾斜部7cがストッパー6の係止突起6aに当たるが、爪7aの傾斜部7cは係止突起6aを滑りながら回転して係止凹部6bから外れて乗り越えるので、戸はそのまま移動させて閉めることができる。
【0025】
(3)引き戸をロックする場合(図8参照)
閉めた扉をロックする場合は、ラジェットの爪の垂直面がストッパで停止してラジェットが回転しないようにする必要がある。そのため、図8に示すよに、ロックカムの係止ピン9aをラジェットカム7の係止円孔7dに入れる。この状態では、爪7aの垂直部7bがスイッチ開閉器側に位置する状態でストッパー6の係止凹部6bに入り込む。
【0026】
戸を開こうとすると、爪7aの垂直部7bがストッパー6の係止突起6aに当たるが、係止ピン9aが係止円孔7dに入って係止されているので、ラジェットカムが回転しない。さらに無理に戸を開けようとすると、スイッチ開閉器2が施錠・開錠装置に押されて回動してスイッチ開閉器内のスプリング2dがスイッチ2aをオンするために警報発生装置が鳴って不正に戸が開けられようとしていることを報知することができる。
【0027】
【考案の効果】
本考案の引き戸用警報装置により、取り付けたままでも警報を発することなく引き戸の通常の開閉動作ができるとともに、戸締まりした引き戸を開けようとすると作動して警報を発することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の警報装置の全体図である。
【図2】本考案の警報装置の平面図である。
【図3】(a)は本考案で使用する警報発生装置とスイッチ開閉器の取り付け状態を示す分解斜視図、(b)は回路図である。
【図4】本考案の施錠・開錠装置の組み立て手順を示す図である。
【図5】ラジェットカムとロックカムの係合関係を示す断面図である。
【図6】引き戸を開放するときのラジェットカムの動作を示す図である。
【図7】引き戸を閉めるときのラジェットカムの動作を示す図である。
【図8】戸締まりした引き戸を開けようとしたときのラジェットカムの動作を示す図である。
【符号の説明】
1:施錠・開錠装置 2:スイッチ開閉器
2a:スイッチ 2b:ホーンジャック
3:警報発生装置 3a:ケース
3b:乾電池 3c:ホーンジャック
3d:ブザー 4:敷居
5:引き戸 5a:下枠
5b:縦枠 6:ストッパー
6a:係止突起 6b:係止凹部
7:ラジェットカム 7a:爪
7b:垂直部 7c:傾斜部
7d:係止円孔 7e:係止長孔
7f:ラジェットバネ 8:ケース
8a:表板 8b:側壁
8c:鍵穴 8d:鍵穴軸
8e:スイッチ開閉器係合部
9:ロックカム 9a:係止ピン
9b:規制ピン 10:裏蓋
10a:規制溝 11:ロックバネ
12:鍵
Claims (2)
- 開錠により取り付けたままで引き戸の通常の開閉動作ができるとともに、施錠により戸締まりした引き戸を開けようとすると作動して警報を発する引き戸用警報装置において、
引き戸を施錠・開錠できる施錠・開錠装置と、この施錠・開錠装置に連結され且つ引き戸に取り付けるスイッチ開閉器と、スイッチ開閉器に連結された警報を発する警報発生装置とからなり、
前記施錠・開錠装置は、引き戸の下枠に固定したストッパーを通常の開閉動作のときには通過し、戸締まりしたときには前記ストッパーで停止する回転可能なラジェットカムと、施錠・開錠装置が前記スイッチ開閉器に連結される連結部材を有し、
前記スイッチ開閉器は、常開スイッチと施錠・開錠装置の前記連結部材に押圧されて回動して前記常開スイッチをオンする蓋を有し、
前記警報発生装置は前記スイッチ開閉器との連結により前記常開スイッチに接続される、電源とブザーを備えた回路を有していることを特徴とする引き戸用警報装置。 - 前記ラジェットカムに対して離接可能にバネで付勢された、挿入された鍵で回転可能なロックカムが設けられ、前記ラジェットカムにはロックカムに立設された係止ピンが出入り可能な係止円孔および係止長孔が対向して設けられていることを特徴とする請求項1記載の引き戸用警報装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003003971U JP3099022U (ja) | 2003-07-03 | 2003-07-03 | 引き戸用警報装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003003971U JP3099022U (ja) | 2003-07-03 | 2003-07-03 | 引き戸用警報装置 |
Publications (1)
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JP3099022U true JP3099022U (ja) | 2004-03-25 |
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ID=43252755
Family Applications (1)
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JP2003003971U Expired - Fee Related JP3099022U (ja) | 2003-07-03 | 2003-07-03 | 引き戸用警報装置 |
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2003
- 2003-07-03 JP JP2003003971U patent/JP3099022U/ja not_active Expired - Fee Related
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