JP3098984U - 分別回収の容易な緩衝封筒 - Google Patents
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Abstract
【目的】使用後における分別回収が容易にできる緩衝封筒の提供。
【構成】紙製封筒1と、該紙製封筒1に挿入可能なプラスチック気泡シートの気泡部が少なくとも内側となるようにしたプラスチック気泡シート製の袋状よりなる緩衝体4とを備え、該プラスチック気泡シート製の袋状よりなる緩衝体4を紙製封筒内1に挿入し、プラスチック気泡シート製の袋状よりなる緩衝体の開口部と前記紙製封筒の開口部とを両面接着テープを介して貼り合わせた緩衝用封筒。
【効果】プラスチック気泡シート製の緩衝体4と紙製封筒1とは直接接着されてないので、その剥離が容易で紙にプラスチックが付着することがないので分別回収が容易となるものである。
【選択図】 図1
【構成】紙製封筒1と、該紙製封筒1に挿入可能なプラスチック気泡シートの気泡部が少なくとも内側となるようにしたプラスチック気泡シート製の袋状よりなる緩衝体4とを備え、該プラスチック気泡シート製の袋状よりなる緩衝体4を紙製封筒内1に挿入し、プラスチック気泡シート製の袋状よりなる緩衝体の開口部と前記紙製封筒の開口部とを両面接着テープを介して貼り合わせた緩衝用封筒。
【効果】プラスチック気泡シート製の緩衝体4と紙製封筒1とは直接接着されてないので、その剥離が容易で紙にプラスチックが付着することがないので分別回収が容易となるものである。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、例えばクラフト紙等の紙製封筒とプラスチック気泡シートとから成る緩衝封筒の改良に関し、使用済となったとき、前記のクラフト紙等の紙製封筒とプラスチック気泡シートとの分離に際し、紙にプラスチックが残存付着することなく分別回収の容易な緩衝封筒に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えばクラフト紙の封筒とプラスチック気泡シートとを組み合わせるようにした緩衝封筒には、該封筒内に収容される物品あるいは必要とされる緩衝性能に応じて種々の構造のものが提案され実用化されている。しかしながら近年になり環境問題が大きくとり上げられるようになり、上記したような緩衝封筒においてもそれが使用済みとなったとき、紙製のものとプラスチック製のものとが簡単に分別されて分別回収が可能となるものが要望されている。
【0003】
しかしながら、従来の緩衝封筒は、紙の前面にポリエチレンを貼り合わせたものにプラスチック気泡からなる通称ポリクッションと称されるクッション材を熱接着したもの、あるいは紙にポリエチレンをラミネートしないで、直接紙にポリクッションを熱接着したもの等があるが、このような緩衝封筒にあっては紙とプラスチック気泡シートとを分離することが困難であり、分別回収を実施するうえで問題があった。
【0004】
上記した問題点を解決しようとし、第8図に示すように、ほぼ長方形のクラフト紙21を一方が他方より僅かに長くなるように二つ折りにして底辺22とし、両側23A,23Bを溶着して形成した封筒の内側に、両方を同じ長さになるように二つ折りにして底辺としたプラスチック気泡シート24からなる緩衝体を用いた緩衝封筒において、前記封筒の開口部において前記の気泡シート24の両端25A,25Bをクラフト紙21にヒートシールし、封筒の両側縁において気泡シート24の両側縁がクラフト紙21の重ね合わせた両側縁より内側でヒートシールされており、最も外側はクラフト紙だけが接着されているものが提案されている(特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2002ー145277号公報
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、前記した従来技術においては、封筒の開口部におけるクラフト紙とプラスチック気泡シートとの接着はヒートシールによって行なわれているため該プラスチック気泡シートはクラフト紙に溶着状態となっているので両者を剥離しようとしたときクラフト紙にプラスチック気泡シートの一部が固着した状態で剥離される恐れがあり、分別回収の点より問題があった。
そこで本考案は、上記した点に鑑みて考案されたもので、緩衝封筒が使用済となったとき封筒内部に挿入されたプラスチック気泡シートが袋状態のまま取り出されるとともに該プラスチック気泡シートが簡単に紙製の封筒より剥離可能となった緩衝封筒の提供を目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案に係る分別回収の容易な封筒は、前記の目的を達成するための第一の考案は、紙製封筒と、該紙製封筒に挿入可能なプラスチック気泡シートの気泡部が少なくとも内側となるようにしたプラスチック気泡シート製の袋状よりなる緩衝体とを備え、該プラスチック気泡シート製の袋状よりなる緩衝体の底部が前記紙製封筒の底部にまで達するように前記袋状よりなる緩衝体を紙製封筒内に挿入し、プラスチック気泡シート製の袋状よりなる緩衝体の開口部と前記紙製封筒の開口部とを両面接着テープを介して貼り合わせたことをその特徴とするものである。
【0008】
また、第二の考案は、紙製封筒と、紙製封筒に挿入可能なプラスチック気泡シートの気泡部が少なくとも内側となるようにしたプラスチック気泡シート製の袋状よりなる緩衝体とを備え、該プラスチック気泡シート製の袋状よりなる緩衝体の底部が前記紙製封筒の底部にまで達するように前記袋状よりなる緩衝体を紙製封筒内に挿入するとともに、該プラスチック気泡シート製の袋状よりなる緩衝体内に更に紙製の袋体を挿入し、該紙製の袋体の開口部を前記紙製封筒の開口部に接着せしめたことをその特徴とするものである。
【0009】
更に、第三の考案としては、手方向の2倍の長さを有するプラスチック気泡シートの気泡部が少なくとも内側となるように中央より折り曲げてU字状としたプラスチック気泡シートよりなる緩衝体とを備え、前記U字状のプラスチック気泡シートよりなる緩衝体の折り曲げ部を前記紙製封筒の底部に達するように前記紙製封筒内に挿入するとともに、前記U字状のプラスチック気泡シートよりなる緩衝体の内部に紙製の袋体を挿入し、該紙製の袋体の開口部を前記紙製封筒の開口部に接着せしめたことをその特徴とするものである。
【0010】
【考案の実施の形態】
本考案の実施の形態を図に基づいて説明するが、図1乃至図3は、本考案の第一の実施の形態を示すもので、1は紙製封筒であり、該紙製封筒1は通常使用されているものであり特に限定されるものでない。2はプラスチック製で多数の突起を有するキャップフィルムと平坦なバックフイルムを貼り合わせて多数の密封された気泡を形成してなるプラスチック気泡シートであり、該プラスチック気泡シート2は前記の紙製封筒1の幅より若干小幅とし、その長さLは紙製封筒1の略2倍の長さを有しその中央部より多数の気泡よりなる気泡部3を内側にして折り曲げ、両側を熱シール等により接着して袋状に形成することにより、扁平な袋状をなす緩衝体4が構成される。
【0011】
前記したプラスチック気泡シート2の気泡の大きさには特に限定がなくどのような大きさであっても差し支えがない。また、その配列状態に関してもどのようなものでもよく特に限定されるものでない。そして前記した袋状をなす緩衝体4の気泡部3は外側にあってもよい場合もあるが望ましくは内容物の保護等の点より内側とした方がよい。
【0012】
そして、前記した紙製封筒1の底部に前記したプラスチック気泡シート製の袋状よりなる緩衝体4の底部5が達するように該プラスチック気泡シート製の袋状よりなる緩衝体4を紙製封筒1内に挿入し、袋状よりなる緩衝体4の開口部6の外側と紙製封筒1の開口部1aとを両面に粘接着部を有する両面接着テープ7を介して貼り合わせることにより外部からの衝撃によっても内容物が保護されることを目的とした緩衝封筒が構成されるものである。
【0013】
上記した緩衝封筒は内部に装着されたプラスチック気泡シート製の袋状よりなる緩衝体4と紙製封筒1との接着は両面接着テープ7を介して行なわれるものであるので、使用後においては、袋状の緩衝体4の中に手を入れて底部が自由とされている緩衝体4を掴む等して引き出せば、前記したように緩衝体4と紙製封筒1とは直接接着されていないので容易に剥離できるものであり、特に剥離に際しては紙製の封筒とプラスチック気泡シート製の袋状よりなる緩衝体とは熱溶着等が施されていないので、紙の方にポリエチレンが付着残存することがなく可燃ゴミと不燃ゴミとの仕分けが簡単となるものである。
【0014】
本考案の第二の実施の形態を図4乃至図6に示すが、この第二の実施形態においては、前記第一に実施の形態と同一部材には同一の符号を使用している。第二の実施形態においては、前記した第一の実施の形態におけるプラスチック気泡シート製の袋状よりなる緩衝体4の底部5が前記紙製封筒の底部にまで達するように前記袋状よりなる緩衝体4を紙製封筒1内に挿入したうえに更に前記の袋状よりなる緩衝体4内に更に紙製の袋体8を挿入したものであり、前記した紙製封筒1と紙製の袋体8の接着は、前記紙製袋体8の一方の開口縁8aを前記紙製封筒1より長く設定し該一方の開口縁8aを紙製封筒1の封緘用折返し片1bの背面に接着せしめ、また、紙製封筒1の他方の開口縁1cを前記の折返し片1bと同程度の長さに設定しておき、該開口縁1cの先端部を内側に折り返して前記緩衝体4及び紙製袋体8の端部を覆うようにしてその先端部を紙製袋体8に接着せしめるようにする(図6参照)。
【0015】
また、紙製封筒1と紙製袋体8との接着の態様として、前記した袋状よりなる緩衝体4内に挿入される紙製の袋体8の長手方向の長さを紙製封筒1の長さより若干長くすることにより両者の接着位置を紙製袋体8の一方を紙製封筒1の封緘用折返し片1bに、また他方は紙製封筒1の開口縁の外側に折り返して接着するようにしてもよい。
【0016】
上記した第二の実施の形態においては、プラスチック気泡シート製の袋状よりなる緩衝体4は紙製封筒1と紙製の袋体8に挟持された状態で保持されるものであり、前記のプラスチック気泡シート製の袋状よりなる緩衝体4を紙製封筒1に接着させる必要はなく、したがってプラスチック気泡シート製の袋状よりなる緩衝体4が紙製封筒1に直接に接着されることがないので使用後においては内側の紙製の袋体8の一部を切り裂く等してそこよりプラスチック気泡シート製の袋状よりなる緩衝体4を容易に引き出すことができ不燃ゴミと可燃ゴミとを簡単に仕分けすることができるものである。
【0017】
また、本考案の第三の実施の形態を図7に示すが、この第三の実施の形態においては、第二の実施の形態のようにプラスチック気泡シートよりなる緩衝体4の内方に袋体8を挿入した場合には、前記の緩衝体4は必ずしも袋状でなくても内容物は前記の袋体8内に収容されるものであることより前記のプラスチック気泡シート2を第一の実施の形態で説明したように前記の紙製封筒1の幅より若干小幅とし、その長さLは紙製封筒1の略2倍の長さとしたプラスチック気泡シート2の中央部より気泡部3を内側にして折り曲げたものを、両側を熱シール等による接着をすることなく、前記した二つ折りしたものをそのまま緩衝体10として使用すればよく、前記した紙製封筒1の底部にまで前記二つ折りにしたプラスチック気泡シートよりなる緩衝体10の折り曲げ部を挿入し、更に、該緩衝体10内に袋体11を挿入し、該袋体11の開口部と前記紙製封筒1の開口部とを接着する。そして、前記した紙製袋体11と紙製封筒1との接着の態様は、第二の実施の形態で説明したようにすることが効果的でり望ましいものである。
【0018】
上記した第三の実施の形態においては、プラスチック気泡シートの緩衝体10は紙製封筒1と袋体11とによって挟持されて保持されるものであり、また、収納された郵送物も袋体11内に収納されることになるので該郵送物は袋体11内で他に移動することなく緩衝体10によって外部からの衝撃は吸収されるものであり、使用後においては袋体11の一部を裂く等すれば、その切れ目より前記緩衝体10は容易に取り出すことができ、接着部は紙と紙との接着のみであり紙部にプラスチックが残るようなことはなく分別回収に最適である。
【0019】
以上、述べたように本考案の第一の実施の形態においては、緩衝体を構成するプラスチック気泡シートと紙製封筒との接着は両面接着テープを介して行なわれるものであり、また、第二、第三の実施の形態におけるプラスチック気泡シートよりなる緩衝体は紙製封筒と紙製の袋体とによって挟持されて保持されるものであるため前記のプラスチック製の緩衝体と紙製品とは接着されてなく、本考案の実施の形態においては何れの場合も、紙製品とプラスチック製品とは直接接着されることがないので、それらが剥離されるときには紙製品にプラスチックが付着することがないので、可燃物と不燃物との仕分けが容易に行なえるもので、近時問題となっている環境問題に充分対処できるものである。
【0020】
【考案の効果】
本考案に係る分別回収が容易な緩衝封筒は、紙製封筒内に装着されるプラスチック気泡シート製の緩衝体は、直接紙製品との接着は避けるように構成されるものであるので、使用後においてはプラスチック製品を廃棄する場合に、プラスチック製品を紙製品とを剥離するとき両者は容易に分離が可能であり紙製品にプラスチックが付着することがないので、可燃物と不燃物との分別が容易に行なえるもので、近時問題となっている環境問題に充分対処できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第一の実施の形態の緩衝封筒の一部を切り欠いて内部を示した平面図
【図2】図1のAーAの拡大断面図
【図3】図1のBーBの拡大断面図
【図4】本考案の第二の実施の形態の緩衝封筒の一部を切り欠いて内部を示した平面図
【図5】図4のCーCの拡大断面図
【図6】図4のDーDの拡大断面図
【図7】本考案の第三の実施の形態の緩衝封筒の拡大断面図
【図8】従来の緩衝封筒の説明図
【符号の説明】
1 紙製封筒 2 プラスチック気泡シート
4 緩衝体 7 両面接着テープ
【考案の属する技術分野】
本考案は、例えばクラフト紙等の紙製封筒とプラスチック気泡シートとから成る緩衝封筒の改良に関し、使用済となったとき、前記のクラフト紙等の紙製封筒とプラスチック気泡シートとの分離に際し、紙にプラスチックが残存付着することなく分別回収の容易な緩衝封筒に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えばクラフト紙の封筒とプラスチック気泡シートとを組み合わせるようにした緩衝封筒には、該封筒内に収容される物品あるいは必要とされる緩衝性能に応じて種々の構造のものが提案され実用化されている。しかしながら近年になり環境問題が大きくとり上げられるようになり、上記したような緩衝封筒においてもそれが使用済みとなったとき、紙製のものとプラスチック製のものとが簡単に分別されて分別回収が可能となるものが要望されている。
【0003】
しかしながら、従来の緩衝封筒は、紙の前面にポリエチレンを貼り合わせたものにプラスチック気泡からなる通称ポリクッションと称されるクッション材を熱接着したもの、あるいは紙にポリエチレンをラミネートしないで、直接紙にポリクッションを熱接着したもの等があるが、このような緩衝封筒にあっては紙とプラスチック気泡シートとを分離することが困難であり、分別回収を実施するうえで問題があった。
【0004】
上記した問題点を解決しようとし、第8図に示すように、ほぼ長方形のクラフト紙21を一方が他方より僅かに長くなるように二つ折りにして底辺22とし、両側23A,23Bを溶着して形成した封筒の内側に、両方を同じ長さになるように二つ折りにして底辺としたプラスチック気泡シート24からなる緩衝体を用いた緩衝封筒において、前記封筒の開口部において前記の気泡シート24の両端25A,25Bをクラフト紙21にヒートシールし、封筒の両側縁において気泡シート24の両側縁がクラフト紙21の重ね合わせた両側縁より内側でヒートシールされており、最も外側はクラフト紙だけが接着されているものが提案されている(特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2002ー145277号公報
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、前記した従来技術においては、封筒の開口部におけるクラフト紙とプラスチック気泡シートとの接着はヒートシールによって行なわれているため該プラスチック気泡シートはクラフト紙に溶着状態となっているので両者を剥離しようとしたときクラフト紙にプラスチック気泡シートの一部が固着した状態で剥離される恐れがあり、分別回収の点より問題があった。
そこで本考案は、上記した点に鑑みて考案されたもので、緩衝封筒が使用済となったとき封筒内部に挿入されたプラスチック気泡シートが袋状態のまま取り出されるとともに該プラスチック気泡シートが簡単に紙製の封筒より剥離可能となった緩衝封筒の提供を目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案に係る分別回収の容易な封筒は、前記の目的を達成するための第一の考案は、紙製封筒と、該紙製封筒に挿入可能なプラスチック気泡シートの気泡部が少なくとも内側となるようにしたプラスチック気泡シート製の袋状よりなる緩衝体とを備え、該プラスチック気泡シート製の袋状よりなる緩衝体の底部が前記紙製封筒の底部にまで達するように前記袋状よりなる緩衝体を紙製封筒内に挿入し、プラスチック気泡シート製の袋状よりなる緩衝体の開口部と前記紙製封筒の開口部とを両面接着テープを介して貼り合わせたことをその特徴とするものである。
【0008】
また、第二の考案は、紙製封筒と、紙製封筒に挿入可能なプラスチック気泡シートの気泡部が少なくとも内側となるようにしたプラスチック気泡シート製の袋状よりなる緩衝体とを備え、該プラスチック気泡シート製の袋状よりなる緩衝体の底部が前記紙製封筒の底部にまで達するように前記袋状よりなる緩衝体を紙製封筒内に挿入するとともに、該プラスチック気泡シート製の袋状よりなる緩衝体内に更に紙製の袋体を挿入し、該紙製の袋体の開口部を前記紙製封筒の開口部に接着せしめたことをその特徴とするものである。
【0009】
更に、第三の考案としては、手方向の2倍の長さを有するプラスチック気泡シートの気泡部が少なくとも内側となるように中央より折り曲げてU字状としたプラスチック気泡シートよりなる緩衝体とを備え、前記U字状のプラスチック気泡シートよりなる緩衝体の折り曲げ部を前記紙製封筒の底部に達するように前記紙製封筒内に挿入するとともに、前記U字状のプラスチック気泡シートよりなる緩衝体の内部に紙製の袋体を挿入し、該紙製の袋体の開口部を前記紙製封筒の開口部に接着せしめたことをその特徴とするものである。
【0010】
【考案の実施の形態】
本考案の実施の形態を図に基づいて説明するが、図1乃至図3は、本考案の第一の実施の形態を示すもので、1は紙製封筒であり、該紙製封筒1は通常使用されているものであり特に限定されるものでない。2はプラスチック製で多数の突起を有するキャップフィルムと平坦なバックフイルムを貼り合わせて多数の密封された気泡を形成してなるプラスチック気泡シートであり、該プラスチック気泡シート2は前記の紙製封筒1の幅より若干小幅とし、その長さLは紙製封筒1の略2倍の長さを有しその中央部より多数の気泡よりなる気泡部3を内側にして折り曲げ、両側を熱シール等により接着して袋状に形成することにより、扁平な袋状をなす緩衝体4が構成される。
【0011】
前記したプラスチック気泡シート2の気泡の大きさには特に限定がなくどのような大きさであっても差し支えがない。また、その配列状態に関してもどのようなものでもよく特に限定されるものでない。そして前記した袋状をなす緩衝体4の気泡部3は外側にあってもよい場合もあるが望ましくは内容物の保護等の点より内側とした方がよい。
【0012】
そして、前記した紙製封筒1の底部に前記したプラスチック気泡シート製の袋状よりなる緩衝体4の底部5が達するように該プラスチック気泡シート製の袋状よりなる緩衝体4を紙製封筒1内に挿入し、袋状よりなる緩衝体4の開口部6の外側と紙製封筒1の開口部1aとを両面に粘接着部を有する両面接着テープ7を介して貼り合わせることにより外部からの衝撃によっても内容物が保護されることを目的とした緩衝封筒が構成されるものである。
【0013】
上記した緩衝封筒は内部に装着されたプラスチック気泡シート製の袋状よりなる緩衝体4と紙製封筒1との接着は両面接着テープ7を介して行なわれるものであるので、使用後においては、袋状の緩衝体4の中に手を入れて底部が自由とされている緩衝体4を掴む等して引き出せば、前記したように緩衝体4と紙製封筒1とは直接接着されていないので容易に剥離できるものであり、特に剥離に際しては紙製の封筒とプラスチック気泡シート製の袋状よりなる緩衝体とは熱溶着等が施されていないので、紙の方にポリエチレンが付着残存することがなく可燃ゴミと不燃ゴミとの仕分けが簡単となるものである。
【0014】
本考案の第二の実施の形態を図4乃至図6に示すが、この第二の実施形態においては、前記第一に実施の形態と同一部材には同一の符号を使用している。第二の実施形態においては、前記した第一の実施の形態におけるプラスチック気泡シート製の袋状よりなる緩衝体4の底部5が前記紙製封筒の底部にまで達するように前記袋状よりなる緩衝体4を紙製封筒1内に挿入したうえに更に前記の袋状よりなる緩衝体4内に更に紙製の袋体8を挿入したものであり、前記した紙製封筒1と紙製の袋体8の接着は、前記紙製袋体8の一方の開口縁8aを前記紙製封筒1より長く設定し該一方の開口縁8aを紙製封筒1の封緘用折返し片1bの背面に接着せしめ、また、紙製封筒1の他方の開口縁1cを前記の折返し片1bと同程度の長さに設定しておき、該開口縁1cの先端部を内側に折り返して前記緩衝体4及び紙製袋体8の端部を覆うようにしてその先端部を紙製袋体8に接着せしめるようにする(図6参照)。
【0015】
また、紙製封筒1と紙製袋体8との接着の態様として、前記した袋状よりなる緩衝体4内に挿入される紙製の袋体8の長手方向の長さを紙製封筒1の長さより若干長くすることにより両者の接着位置を紙製袋体8の一方を紙製封筒1の封緘用折返し片1bに、また他方は紙製封筒1の開口縁の外側に折り返して接着するようにしてもよい。
【0016】
上記した第二の実施の形態においては、プラスチック気泡シート製の袋状よりなる緩衝体4は紙製封筒1と紙製の袋体8に挟持された状態で保持されるものであり、前記のプラスチック気泡シート製の袋状よりなる緩衝体4を紙製封筒1に接着させる必要はなく、したがってプラスチック気泡シート製の袋状よりなる緩衝体4が紙製封筒1に直接に接着されることがないので使用後においては内側の紙製の袋体8の一部を切り裂く等してそこよりプラスチック気泡シート製の袋状よりなる緩衝体4を容易に引き出すことができ不燃ゴミと可燃ゴミとを簡単に仕分けすることができるものである。
【0017】
また、本考案の第三の実施の形態を図7に示すが、この第三の実施の形態においては、第二の実施の形態のようにプラスチック気泡シートよりなる緩衝体4の内方に袋体8を挿入した場合には、前記の緩衝体4は必ずしも袋状でなくても内容物は前記の袋体8内に収容されるものであることより前記のプラスチック気泡シート2を第一の実施の形態で説明したように前記の紙製封筒1の幅より若干小幅とし、その長さLは紙製封筒1の略2倍の長さとしたプラスチック気泡シート2の中央部より気泡部3を内側にして折り曲げたものを、両側を熱シール等による接着をすることなく、前記した二つ折りしたものをそのまま緩衝体10として使用すればよく、前記した紙製封筒1の底部にまで前記二つ折りにしたプラスチック気泡シートよりなる緩衝体10の折り曲げ部を挿入し、更に、該緩衝体10内に袋体11を挿入し、該袋体11の開口部と前記紙製封筒1の開口部とを接着する。そして、前記した紙製袋体11と紙製封筒1との接着の態様は、第二の実施の形態で説明したようにすることが効果的でり望ましいものである。
【0018】
上記した第三の実施の形態においては、プラスチック気泡シートの緩衝体10は紙製封筒1と袋体11とによって挟持されて保持されるものであり、また、収納された郵送物も袋体11内に収納されることになるので該郵送物は袋体11内で他に移動することなく緩衝体10によって外部からの衝撃は吸収されるものであり、使用後においては袋体11の一部を裂く等すれば、その切れ目より前記緩衝体10は容易に取り出すことができ、接着部は紙と紙との接着のみであり紙部にプラスチックが残るようなことはなく分別回収に最適である。
【0019】
以上、述べたように本考案の第一の実施の形態においては、緩衝体を構成するプラスチック気泡シートと紙製封筒との接着は両面接着テープを介して行なわれるものであり、また、第二、第三の実施の形態におけるプラスチック気泡シートよりなる緩衝体は紙製封筒と紙製の袋体とによって挟持されて保持されるものであるため前記のプラスチック製の緩衝体と紙製品とは接着されてなく、本考案の実施の形態においては何れの場合も、紙製品とプラスチック製品とは直接接着されることがないので、それらが剥離されるときには紙製品にプラスチックが付着することがないので、可燃物と不燃物との仕分けが容易に行なえるもので、近時問題となっている環境問題に充分対処できるものである。
【0020】
【考案の効果】
本考案に係る分別回収が容易な緩衝封筒は、紙製封筒内に装着されるプラスチック気泡シート製の緩衝体は、直接紙製品との接着は避けるように構成されるものであるので、使用後においてはプラスチック製品を廃棄する場合に、プラスチック製品を紙製品とを剥離するとき両者は容易に分離が可能であり紙製品にプラスチックが付着することがないので、可燃物と不燃物との分別が容易に行なえるもので、近時問題となっている環境問題に充分対処できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第一の実施の形態の緩衝封筒の一部を切り欠いて内部を示した平面図
【図2】図1のAーAの拡大断面図
【図3】図1のBーBの拡大断面図
【図4】本考案の第二の実施の形態の緩衝封筒の一部を切り欠いて内部を示した平面図
【図5】図4のCーCの拡大断面図
【図6】図4のDーDの拡大断面図
【図7】本考案の第三の実施の形態の緩衝封筒の拡大断面図
【図8】従来の緩衝封筒の説明図
【符号の説明】
1 紙製封筒 2 プラスチック気泡シート
4 緩衝体 7 両面接着テープ
Claims (3)
- 紙製封筒と、該紙製封筒に挿入可能なプラスチック気泡シートの気泡部が少なくとも内側となるようにしたプラスチック気泡シート製の袋状よりなる緩衝体とを備え、該プラスチック気泡シート製の袋状よりなる緩衝体の底部が前記紙製封筒の底部にまで達するように前記袋状よりなる緩衝体を紙製封筒内に挿入し、プラスチック気泡シート製の袋状よりなる緩衝体の開口部と前記紙製封筒の開口部とを両面接着テープを介して貼り合わせたことを特徴とする分別回収の容易な緩衝封筒。
- 紙製封筒と、該紙製封筒に挿入可能なプラスチック気泡シートの気泡部が少なくとも内側となるようにしたプラスチック気泡シート製の袋状よりなる緩衝体とを備え、該プラスチック気泡シート製の袋状よりなる緩衝体の底部が前記紙製封筒の底部にまで達するように前記袋状よりなる緩衝体を紙製封筒内に挿入するとともに、該プラスチック気泡シート製の袋状よりなる緩衝体内に更に紙製の袋体を挿入し、該紙製の袋体の開口部を前記紙製封筒の開口部に接着せしめたことを特徴とする分別回収の容易な緩衝封筒。
- 紙製封筒と、該紙製封筒の長手方向の2倍の長さを有するプラスチック気泡シートの気泡部が少なくとも内側となるように中央より折り曲げてU字状としたプラスチック気泡シートよりなる緩衝体とを備え、前記U字状のプラスチック気泡シートよりなる緩衝体の折り曲げ部を前記紙製封筒の底部に達するように前記紙製封筒内に挿入するとともに、前記U字状のプラスチック気泡シートよりなる緩衝体の内部に紙製の袋体を挿入し、該紙製の袋体の開口部を前記紙製封筒の開口部近傍に接着せしめたことを特徴とする分別回収の容易な緩衝封筒。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003003932U JP3098984U (ja) | 2003-07-01 | 2003-07-01 | 分別回収の容易な緩衝封筒 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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2003
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