JP3110361U - 紙製緩衝封筒 - Google Patents

Abstract

【課題】廃棄時の分別作業を必要とせず、かつ封入が楽な使い勝手の良い、軽量の紙製緩衝封筒を提供する。
【解決手段】ベロ２を有する紙製封筒１の内面に、波形の凸部間に１直線上になる罫線５を等間隔に施し、かつ凸部を内向きに半折用罫線１０にて半折した波形の紙製緩衝シート４を両端部分９において凸部を押し潰し、封筒開口縁７、８と接着させる事により、廃棄時の分別作業を必要とせず、かつ封入が楽な使い勝手の良い紙製緩衝封筒が提供できる。
【選択図】図１

Description

考案の詳細な説明

本考案は、紙製封筒の内部に緩衝材を有する緩衝封筒において、使用後の廃棄に当り、リサイクルを企てる場合はもちろんの事、焼却処理をする場合も、分別作業を必要としない、波形の紙製緩衝シートを有する緩衝封筒に関する。ここで、「紙製緩衝シート」とは、ベース紙の一面に連続する紙製波型凹凸部を貼合せ、シート状体としたもの（以下「紙製緩衝シート」と略称）をいう。

緩衝封筒には、様々な構造のものが考案され実用化されている。例えば（１）緩衝材にプラスチック気泡シートを使用したものは、廃棄時に分別する事が要求される。しかも、実際の分別作業を行うのは末端ユーザーであって、それに対する製造者の責任を如何に問うかが大きな社会問題になっている。一方、（２）緩衝材に新聞古紙や段ボール古紙を使用したものは、その密度が高い為に重量が重くなり、梱包発送作業者の負担増を招くとともに郵便料金や発送運賃が割高になり、コスト面で問題がある。

本考案の目的は、廃棄時の分別作業を必要とせず、かつ封入が楽な使い勝手のよい、軽量の紙製緩衝封筒を提供することである。

上記の目的を達成する本考案の分別廃棄が不要な軽量の紙製緩衝封筒は、図１及び図２及び図３及び図４にその構造を示すように、ベロ２を有する紙製封筒１の内面に、波形の凸部間に一直線上になる罫線５を等間隔に施し、かつ凸部を内向きに半折用罫線１０にて半折した波形の紙製緩衝シート４の両端を部分９のように凸部を押し潰し、封筒開口縁（７、８）と接着させてあることを特徴とする。

本考案により次のような効果が生まれる。
（１）紙製緩衝シートと紙製封筒のみで構成されている為、廃棄時の分別が不要であり、しかも軽量化が計れた。
（２）封筒開口縁（７、８）と波形の紙製緩衝シート４の両端が接着されているので、紙製緩衝シート縁に封入物が引っかかりにくく、梱包、封入作業が楽で使い勝手が良い。
（３）紙製緩衝シート４の両端を部分９のように凸部を押し潰したので、紙製緩衝シート縁に封入物がひっかかりにくく、梱包、封入作業が楽で使い勝手がよい。
（４）紙製緩衝シート４の波形の凸部間に一直線上になる罫線５を等間隔に施したので、封筒内面に柔軟性が生まれ、封入物にフィットしやすい。

上記の目的を達成する本考案の分別廃棄が不要な軽量の紙製緩衝封筒は、図１及び図２及び図３及び図４にその構造を示すように、ベロ２を有する紙製封筒１の内面に、波形の凸部間に一直線上になる罫線５を等間隔に施し、かつ凸部を内向きに半折用罫線１０にて半折した波形の紙製緩衝シート４の両端を部分９のように凸部を押し潰し、封筒開口縁（７、８）と接着させる。又製造効率を高める為に、図４に示すように、紙製緩衝シート４の展開状態で、半折用罫線１０及び、波形の凸部間に一直線上になる罫線５及び、部分９の凸部の押し潰し及び、接着剤塗布のすべてを同時加工すれば良い。又、封緘作業を簡便にする為には、ベロ２に両面テープ又は粘着剤３を貼付した封筒を使用すれば、なお好ましい。更に、紙製封筒を再生古紙７０％以上及び紙製緩衝シートを再生古紙１００％の原紙を使用することで、省資源等、環境保護に寄与し、社会貢献ができる。

本考案の斜視図である。 封筒側面の断面図である。 封筒底面の断面図である。 紙製緩衝シートの展開斜視図である。

符号の説明

１ 紙製封筒
２ 紙製封筒のベロ部
３ 両面テープ
４ 紙製緩衝シート
５ 罫線
６ 接着剤
７ 封筒表面開口縁
８ 封筒裏面開口縁
９ 頂部押し潰し部分
１０ 半折用罫線

Claims (2)

1. ベロ２を有する紙製封筒１の内面に、波形の紙製緩衝シート４を、凸部を内向きに半折用罫線１０にて半折してその両端９を封筒開口縁（７、８）と接着させた事を特徴とする紙製緩衝封筒。
2. 緩衝材である波形の紙製緩衝シート４の両端９の凸部分を押し潰し、しかも波形の凸部間に一直線上になる罫線５を等間隔に施した請求項１の紙製緩衝封筒。

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