JP3098889U - 歯ブラシ構造 - Google Patents

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許 温徳
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Abstract

【課題】歯磨きを従来に増して効果的に行なうことができると共に、外出時でも簡単に使用できるように持ち運び可能に構成された歯ブラシ構造を提供する。
【解決手段】歯ブラシ構造において、歯磨き用ブラシ部30は、その一端部に形成された円錐形状に配設された植毛21と、可撓性挿入用ロッド32を有し、カバー部50の一端部には開放連結部51が形成され、楊枝用スリーブ60には、一端部に清掃用楊枝61が、他端部には前記カバー部50の開放連結部51と嵌合する挿入部63が形成され、且つ中間外周面には係止リング部62が形成されており、歯磨き用把持部70は、一端部に中空保持室71が、他端部には係止用段付きのフランジ部711が形成されると共に、該フランジ部711の一側部には制御部80を旋回可能に連結する連結部72が伸張形成された構成とした。
【選択図】 図6

Description

【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、歯ブラシ構造に関し、更に具体的に言うと、歯磨きを従来に増して効果的に行なうことができると共に、外出時でも簡単に使用できるように持ち運び可能に構成された歯ブラシ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
図1を参照して、従来の歯磨き用具について説明する。
歯を磨くための従来の用具には、歯ブラシとか、デンタル・フロス(歯間用糸)や、図1に示すような楊枝10が含まれる。
歯ブラシだけでは、歯の隙間に残った食べ物のカスを完全に排除することが出来ず、歯を更に徹底して磨くには、補助用具として、デンタル・フロスや楊枝10などが必要となる。
【0003】
また、図2には、別の従来形の歯ブラシを示す。この歯ブラシは、一方部に把持部21を、また他方部には植毛22を備えた構成からなっている。前記植毛22は歯ブラシ構造に固定されているので、植毛が使いつぶされて使用に耐えなくなれば、歯ブラシ20も一緒に捨てられることになり、これは不経済なばかりでなく、環境に対し負担を増大させることにもなる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
外出の際に、歯の汚れを簡単に落とすには、デンタル・フロスや楊枝10を使う他ないが、これでは、食べ物のカスや歯石を効果的に取り除くことができない。従って、従来の歯磨き用の用具を単純に使ったり組合せたりするのでは、歯磨きをする際、使用者のニーズに全く応えられない。
【0005】
本考案は、従来技術の欠点を改善して、歯磨きブラシ部と、カバーと、楊枝用スリーブと、歯磨き用把持部と、制御手段とから構成され、歯磨き用把持部にはその一端に連結部が伸長しており、制御手段がその中へ旋回部を介して旋回可能に結合され、制御手段が上方へ直角に曲げられて、制御手段の貫通孔が垂直に位置付けられて外に露呈するようになり、歯ブラシを使用するために、歯磨き用ブラシ部をその孔に挿入してから、制御手段を下方へ回転させて、歯磨きブラシ部の底部を連結部にクランプ作用を働かせて接触させて固定したことで、他に道具を全く必要とせずに、簡単に迅速に歯磨きブラシ部を取付けたり取り外したりすることのできる歯ブラシ構造を提供することを目的とする。
【0006】
また、本考案は、歯ブラシ用把持部に旋回可能に結合された制御手段を介して、歯ブラシ部が旋回可能に回転されるので、歯磨きをする際に歯に対して植毛部を適切に対応するために、植毛部の角度を調節することができ、従来にも増して有効な歯磨き効果を達成することのできる歯ブラシ構造を提供することを更なる目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本考案の請求項1の考案は、歯磨き用ブラシ部、カバー部、楊枝用スリーブ、歯磨き用把持部及び制御手段とから構成された歯ブラシ構造であって、前記歯磨き用ブラシ部は、その一端部に形成された円錐形状に配設された植毛と、該植毛の底部から所定長さ伸長している可撓性挿入用ロッドとで構成され、前記カバー部の一端部には開放連結部が形成され、その他端の閉端部には空気穴が形成されており、前記楊枝用スリーブには、一端部に清掃用楊枝が、他端部には前記カバー部の開放連結部と嵌合する挿入部が形成され、且つ中間外周面には突出する係止リング部が形成されており、前記歯磨き用把持部は、一端部に中空保持室が配置され、他端部には係止用段付きのフランジ部が形成されると共に、該フランジ部の一側部には連結部が伸張形成されており、前記制御手段には、その中央に横方向貫通穴が軸方向に形成されており、その一端部には旋回部が形成され、それぞれ歯磨き用把持部の連結部に対応するようになっていて、前記旋回部を介して前記制御手段が歯磨き用把持部の連結部に旋回可能に取り付けられるので、該制御手段は連結部の対称に配置された一対の取付けプレート間で上下方向に回動することができるようになるため、これによって、前記制御手段は上方に直角に曲げられるようになり、前記制御手段の中央に形成された貫通孔が外に出て垂直に位置され、前記対称に配置された取付けプレート間に歯磨き用ブラシの可撓性挿入用ロッドが通されてから、前記制御手段が下方に回転され、中に通された可撓性挿入用ロッドの底部を折って元の場所に収容されることにより、クランプ作用が働き、使用状態の歯ブラシ構造を固定するようにし、これにより、他に何の道具も必要とせず容易に迅速に歯ブラシ部を組み込んだり取り替えたりできる携帯可能な歯ブラシ構造を提供すると共に、制御手段の旋回部を介して旋回可能に設置された歯磨き用ブラシ部を、歯磨きの際に歯の位置に対応して植毛部を適切な位置角度に設定するように角度が調節できるようにして、更なる有効な歯磨き効果を達成することを特徴とする。
【0008】
請求項2の考案は、請求項1に記載した歯ブラシ構造において、歯磨き用把持部の連結部には一対の対称になる取付けプレートが備えられ、外側に軸方向に伸長するそれぞれの取付けプレートには、旋回用の旋回孔と、該対称になる取付けプレートの下方内側に配置されてそこに限定された複数個の挿入溝のついた一対の対称円弧状案内ファセット面と、対称になる円弧状案内ファセット面の中間に突出する円弧状係止プレートと、が形成されていることを特徴とする。
【0009】
請求項3の考案は、請求項1に記載した歯ブラシ構造において、前記制御手段の旋回部には、両側面にそれぞれ突出している旋回用柱と、一端部に円弧状挿入ブロックがそれぞれに配置された一対の対称になる円弧状案内プレートと、一側部に配置された円弧状係止面とが備えられ、連結部の、旋回用孔と、対称の円弧状案内ファセット面と、挿入溝と、円弧状係止プレートとに、それぞれが対応して整合するようになることを特徴とする。
【0010】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の目的や特徴及び効果を理解させるため、下記の具体的な実施例を図とともに詳細に説明する。
図3は、本考案の一実施例の歯ブラシ構造の破断斜視図で、図4は歯ブラシ部を垂直に回転したときのブラシ部の装着又は取外し位置を示す一部破断側面図、図5は本考案の歯ブラシ構造のブラシ部を、磨く歯の位置に応じて、適切な角度に調節した使用状態を示す一部破断側面図、図6は本考案の歯ブラシ構造の一部断面側面図、図7は、本考案の歯ブラシ構造の楊枝を実際に使用する状態を示す一部断面側面図である。
【0011】
図3に示すように、本考案の歯ブラシ構造は、歯磨き用ブラシ部30、カバー部50、楊枝用スリーブ60、歯磨き用把持部70、制御手段80とから構成されている。歯磨き用ブラシ部30は、その一端部に円錐形状となるように巻きつけ形成された植毛31と、該植毛の底部から或る程度の距離伸長させた可撓性挿入用ロッド32とで構成されている。
【0012】
内部中空の円筒カバ−部50の一端部には開放連結部51が、その他端の閉端部には空気穴52が形成されている。
【0013】
前記楊枝用スリーブ60は、中央部に底面を有する円筒状に形成され、一端部に清掃用楊枝61の収納部64が、他方部には前記円筒カバー部50の開放連結部に嵌合する挿入部63が形成されると共に、中央外周部には係止リング部62が形成されている。
【0014】
歯磨き用把持部70は、一端部に中空保持室71が配置され、他端部に係止用段付きフランジ部711が限定され、該係止用段付きフランジ部711の一側部に伸長して連結部72が形成されている。該連結部72は、旋回用孔7211が形成されている対称形状の1対の取付けプレート721が、連結部72の外側に軸方向に伸長している。各々に複数個の挿入溝部7221が限定されている対称形状の1対の円弧状案内ファセット面722が、前記取付けプレート721の下方内側に配置されており、円弧状係止プレート723が対称になる円弧状案内ファセット面722の中間に突出している。
【0015】
制御手段80には、その中央に横方向貫通穴81が軸方向に形成されており、その一端部には旋回部82が形成されている。旋回部82には、両側面にそれぞれ突出している旋回用柱821と、歯磨き用把持部70の連結部72に対応するようになっていて、一端部に円弧状挿入ブロック8221がそれぞれに形成された1対の対称形状の円弧状案内プレート822と、一側部に形成された円弧状係止面823とが設けられ、これらそれぞれの要素は、連結部72の、旋回用孔7211と、対称の円弧状案内ファセット面722と、挿入溝7221と、円弧状係止プレート723とに対応して整合するようになる。
【0016】
図4は、本考案の歯ブラシ構造の組立方法を示す一部断面部分側面図である。まず、制御手段80の旋回部82を、歯磨き用把持部70の連結部72に旋回可能に設置する。すると、旋回用柱821が対称の各取付けプレート721の旋回用孔7211へ旋回可能に結合され、対称になる円弧状案内プレート822及び係止面823がそれぞれ対称案内ファセット面722および円弧状係止プレート723に対して隣接接触する。従って、制御手段80は、連結部72の対称になる取付けプレート721間で上下に旋回自在に回転できるようになり、続いて、位置決めに対し、円弧状挿入ブロック821が挿入溝7221と係合するようになる。
【0017】
歯ブラシ部を取付けたりあるいは取り替えたりする場合には、まず、制御手段80を上方へ直角に曲げる。すると、取付けプレート721,721の外側に制御手段80が垂直に現われ、その結果、横方向貫通孔81が垂直位置に置かれるようになる。こうしてから、これから取付けようとする歯ブラシ部30の可撓性挿入用ロッド32を、その底部が貫通孔81の外側に突き出るまで、貫通孔81の中へ挿入させていく。歯ブラシ部30を完全に入れ終わったら、可撓性挿入ロッド32の露出している底端部を折り曲げ、制御手段80を下方へ回転させて元の位置へ位置付けると、この折り曲げた部分が円弧状係止プレート723および円弧状係止面823に対し接触係合してクランプ作用が働いて、位置決め固定する。
【0018】
歯ブラシ部30は、制御手段80の旋回部82を回わすことで旋回自在に移動できるようになっているので、更に有効な歯磨き効果を達成するために、図5に示すように、口腔内の磨く歯の位置に対応させて、植毛部31の角度を適切に調節することができる。
【0019】
図6では、楊枝用スリーブ60が歯磨き用把持部70の中空保持室71の中に収容されている状態を示し、スリーブ60の係止リング62が保持室71の壁面に係合することにより、楊枝61は中空保持室71内にしっかりと支持されるようになる。
【0020】
前記交換用の植毛部30が収納されたカバー部50の開放連結部51に楊枝用スリーブ60の挿入部63を連結してこの実施形態の歯ブラシ構造の組立が完成する。
【0021】
図7では、歯磨き用楊枝61を使用するために、カバー部50を楊枝スリーブ60の挿入部63から取り外し、カバー部50の開放連結部51を歯磨き把持部70の小径段差部である連結部72に結合して、係止用段付きのフランジ部711に対して接触するまで押し込んで、カバー部50を歯磨き用把持部70の方へ付け替えて再位置決めする状態が示されている。
【0022】
まず、楊枝スリーブ60を歯磨き用把持部70から取り出してから、次に、スリーブ60を左右逆転させ、挿入部63を歯磨き用把持部70へ再度設置し直すと、挿入部63が中空保持室71へ結合されて、歯ブラシ用ロッドの左側端部の外側に歯磨き用楊枝61が現われ、使用状態となる。
【0023】
以上のように、本考案の好適な実施例を説明したが、本考案は、上記実施例に限定されることなく、実用新案登録請求の範囲を逸脱しない範囲における各種の変形,改良は本考案の請求範囲に包含されることは言うまでもない。
【0024】
【考案の効果】
本考案の歯ブラシ構造は、以上のような構成としたので、次のような効果を奏する。
歯磨き用ブラシは、制御手段を上方へ直角に旋回させることで制御手段の貫通孔が垂直に位置付けられて外に露呈するようにして、歯磨きブラシ部の底部を連結部にクランプ作用を働かせて接触させて固定したことで、他の取り付け工具を何等必要とせずに、簡単に且つ迅速に歯磨きブラシ部の脱着が可能となる。また、これによって、携帯に便利となり外出先でも簡単に歯ブラシ構造を組立て、歯磨きをすることができる。
【0025】
また、本考案は、歯ブラシ用ロッドに旋回可能に結合された制御手段を介して、歯ブラシ部を旋回可能に回動できるので、歯磨きをする際に歯に対して植毛部を適切に対応させて植毛部の角度を調節することができ、従来にも増して有効な歯磨き効果を達成することができる。
【0026】
本考案では、ブラシの植毛部が使いつぶされて使用に耐えなくなっても、植毛部だけを取り外して、新しい交換用のブラシ部を付け替えればそのまま歯磨き用ロッドを使用し続けられるので、経済的であり、また無駄なゴミを出さなくてもすむので、地球環境の負担を軽減できるという利点がある。
【0027】
本考案の歯ブラシ構造には、歯磨き補助用具の歯磨き用の楊枝も収納できるようになっており、使用する際に、簡単に歯ブラシ構造から取り出し組立でき、歯ブラシのみの歯磨きだけに留まらず、楊枝による歯磨きもできるようにして、歯磨きを完全なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の歯磨き補助用具としての楊枝を示す斜視図。
【図2】従来の歯ブラシ構造を示す斜視図。
【図3】本考案の一実施例の歯ブラシ構造の破断斜視図。
【図4】本考案の歯ブラシ構造の歯ブラシ部を垂直に回転した、ブラシ部の装着又は取外し位置を示す一部破断側面図
【図5】本考案の歯ブラシ構造のブラシ部を、磨く歯の位置に応じて、適切な角度に調節した使用状態を示す一部破断側面図
【図6】本考案の歯ブラシ構造の保持室71の中にスリーブ60が収容されている場合に、係止リング62が壁面に係合して、楊枝61が中空保持室内しっかりと支持されている状態を示す一部断面側面図。
【図7】本考案の歯ブラシ構造に収納された歯磨き用楊枝を使用する状態を示す部分側面断面図。
【符号の説明】
30   歯磨き用ブラシ
31   植毛
32   可撓性挿入用ロッド
50   カバー部
51   開放連結部
60   楊枝用スリーブ
61   清掃用楊枝
62   係止リング部
63   挿入部
64   収納部
70   歯磨き用把持部
71   中空保持室
711  フランジ部
721  取付けプレート
7211 旋回用孔
7221 挿入溝部
722  円弧状案内ファセット面
723  円弧状係止プレート
72   連結部
80   制御部
81   貫通穴
82   旋回部
821  旋回用柱
822  円弧状案内プレート
8221 円弧状挿入ブロック

Claims (3)

  1. 歯磨き用ブラシ部、カバー部、楊枝用スリーブ、歯磨き用把持部及び制御手段とから構成された歯ブラシ構造であって、
    前記歯磨き用ブラシ部は、一端部に円錐形状に配設された植毛と、該植毛の底部から所定長さ伸長している可撓性挿入用ロッドとで構成され、
    前記カバー部の一端部には開放連結部が形成され、その他端の閉端部には空気穴が形成されており、
    前記楊枝用スリーブには、一端部に清掃用楊枝が、他端部には前記カバー部の開放連結部と嵌合する挿入部が形成され、且つ中間外周面には係止リング部が突出形成されており、
    前記歯磨き用把持部は、一端部に中空保持室が配置され、他端部には係止用段付きのフランジ部が形成されると共に、該フランジ部の一側部には連結部が伸張形成されており、
    前記制御手段には、その中央に横方向貫通穴が軸方向に形成されており、その一端部には旋回部が形成され、それぞれ歯磨き用把持部の連結部に対応するようになっていて、前記旋回部を介して前記制御手段が歯磨き用把持部の連結部に旋回可能に取り付けられ、該制御手段は連結部の対称に配置された一対の取付けプレート間で上下方向に回動可能としたことを特徴とする歯ブラシ構造。
  2. 歯磨き用ロッドの連結部には一対の対称になる取付けプレートが備えられ、外側に軸方向に伸長するそれぞれの取付けプレートには、旋回孔と、該対称になる取付けプレートの下方内側に配置されてそこに限定された複数個の挿入溝のついた一対の対称円弧状案内ファセット面と、対称になる円弧状案内ファセット面の中間に突出する円弧状係止プレートと、が形成されていることを特徴とする請求項1記載の歯ブラシ構造。
  3. 前記制御手段の旋回部には、両側面にそれぞれ突出している旋回用柱と、一端部に円弧状挿入ブロックがそれぞれに配置された一対の対称になる円弧状案内プレートと、一側部に配置された円弧状係止面とが備えられ、連結部の、旋回用孔と、対称の円弧状案内ファセット面と、挿入溝と、円弧状係止プレートとに、それぞれが対応して整合するようになることを特徴とする請求項1記載の歯ブラシ構造。
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JP2017512608A (ja) * 2014-03-12 2017-05-25 チョウ,シン 歯間ブラシ

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JP2017512608A (ja) * 2014-03-12 2017-05-25 チョウ,シン 歯間ブラシ
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