JP3098672U - 高耐電圧高密度コイル - Google Patents
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Abstract
【課題】平角線を用い引き出しリード線を同一方向に出して巻いたコイルに於いて、コイルの構造上二段重ね巻きになり、線材のキズ、絶縁層のバラツキにより一段目と二段目が密着したさい耐電圧の低下が起こり、結果として用途が低電圧回路に限定されてきた。本考案は、この欠点を除去し用途拡大を可能にした高耐電圧高密度コイルを提供する。
【解決手段】コイルの一段目、二段目の絶縁を向上させる為に、ボビンのツバ又は絶縁物を用い、一段目、二段目を巻き、巻き終わりを引き出しリード線とした事を特徴とした高耐圧高密度コイル。
【解決手段】コイルの一段目、二段目の絶縁を向上させる為に、ボビンのツバ又は絶縁物を用い、一段目、二段目を巻き、巻き終わりを引き出しリード線とした事を特徴とした高耐圧高密度コイル。
Description
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、引き出しリード線を同一方向に出して巻いたコイルに於いて、一段目と二段目の電気的絶縁性を大幅に改善した高耐電圧高密度コイルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の引き出しリード線を同一方向に出して巻いたコイル図1にあっては、その構造上電圧印加に於いて高圧側と低圧側が隣り合わせになる関係から、高密度コイルでありながら、耐電圧が極めて低く低電圧回路用途となっていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
引き出しリード線を同一方向に出して巻いたコイルに於いて、その構造上二段重ね巻きになる為、巻線時における線材のキズ、絶縁層のバラツキにより、一段目と二段目が密に接触したさい絶縁耐圧低下を起こしていた。一段目と二段目のコイル間を絶縁し、この問題を解決し耐電圧改善する必要がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
引き出しリード線を同一方向に出して巻いたコイルに於いて、一段目と二段目のコイル間における耐電圧低下をなくす為、一段目と二段目のコイルの間にボビンのツバ又は絶縁物を設けて隔離することを最も主要な特徴とする。
【0005】
【考案の実施の形態】
本考案はボビン図2、図3を用い、巻線を効率良く巻く為に一段目と二段目の間に切りかけを付け平角線を巻く。一段目と二段目のコイルはボビンのツバで隔離され平角線の巻き取り時に発生した線材のキズ、絶縁層のバラツキが有っても耐電圧低下を起こさない高密度コイルを実現した。
【0006】
【実施例】
ボビン装着可能に改善した巻き線機にボビンを装着して平角線(1)を巻きつけ、一段目、二段目を巻く。一段目、二段目の巻き終わり線が引き出しリード線となる。図4、図5のように一段目と二段目の間は電気的に絶縁されるので高圧側と低圧側が隔離され耐電圧が向上した高密度コイルが完成する。
【0007】
図4のように平角線をボビンに巻いたコイルと従来の巻き線コイルの絶縁耐圧試験結果を表1に示す。
サンプル品は0.2×2.4ミリの平角線を40ターン巻き直径44ミリにした。従来巻き品と本考案品に500ボルトのパルスを印加し絶縁耐圧を比較した。本考案品はサンプル全て絶縁耐圧低下品がなく、高電圧に耐える事が判明した。
【表1】
【0008】
【考案の効果】
コイルの一段目と二段目が電気的に絶縁できる為、耐電圧低下の欠点が克服出来、高電圧高密度コイルが提供できる。従来のリード線を同一方向に出して巻いたコイルは耐電圧が低く高電圧回路、環境の悪い場所には使用できなかったが本考案品により、用途が広範囲になる。従ってインダクタンスを必要とする回路に於いては小型化が出来、また磁界を利用する機器においてはより大きな磁界を得る事が出来、コストダウン、機器の性能向上が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の引出リード線同一方向巻きコイル
【図2】本考案のボビン1
【図3】本考案のボビン2
【図4】本考案のコイル1
【図5】本考案のコイル2
【図6】本考案のコイル3
【符号の説明】
1 平角線
2 ボビンツバ
3 1段目
4 2段目
5 引出リード低圧側
6 引出リード高圧側
7 絶縁プラスチック又は紙
【考案の属する技術分野】
本考案は、引き出しリード線を同一方向に出して巻いたコイルに於いて、一段目と二段目の電気的絶縁性を大幅に改善した高耐電圧高密度コイルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の引き出しリード線を同一方向に出して巻いたコイル図1にあっては、その構造上電圧印加に於いて高圧側と低圧側が隣り合わせになる関係から、高密度コイルでありながら、耐電圧が極めて低く低電圧回路用途となっていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
引き出しリード線を同一方向に出して巻いたコイルに於いて、その構造上二段重ね巻きになる為、巻線時における線材のキズ、絶縁層のバラツキにより、一段目と二段目が密に接触したさい絶縁耐圧低下を起こしていた。一段目と二段目のコイル間を絶縁し、この問題を解決し耐電圧改善する必要がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
引き出しリード線を同一方向に出して巻いたコイルに於いて、一段目と二段目のコイル間における耐電圧低下をなくす為、一段目と二段目のコイルの間にボビンのツバ又は絶縁物を設けて隔離することを最も主要な特徴とする。
【0005】
【考案の実施の形態】
本考案はボビン図2、図3を用い、巻線を効率良く巻く為に一段目と二段目の間に切りかけを付け平角線を巻く。一段目と二段目のコイルはボビンのツバで隔離され平角線の巻き取り時に発生した線材のキズ、絶縁層のバラツキが有っても耐電圧低下を起こさない高密度コイルを実現した。
【0006】
【実施例】
ボビン装着可能に改善した巻き線機にボビンを装着して平角線(1)を巻きつけ、一段目、二段目を巻く。一段目、二段目の巻き終わり線が引き出しリード線となる。図4、図5のように一段目と二段目の間は電気的に絶縁されるので高圧側と低圧側が隔離され耐電圧が向上した高密度コイルが完成する。
【0007】
図4のように平角線をボビンに巻いたコイルと従来の巻き線コイルの絶縁耐圧試験結果を表1に示す。
サンプル品は0.2×2.4ミリの平角線を40ターン巻き直径44ミリにした。従来巻き品と本考案品に500ボルトのパルスを印加し絶縁耐圧を比較した。本考案品はサンプル全て絶縁耐圧低下品がなく、高電圧に耐える事が判明した。
【表1】
【0008】
【考案の効果】
コイルの一段目と二段目が電気的に絶縁できる為、耐電圧低下の欠点が克服出来、高電圧高密度コイルが提供できる。従来のリード線を同一方向に出して巻いたコイルは耐電圧が低く高電圧回路、環境の悪い場所には使用できなかったが本考案品により、用途が広範囲になる。従ってインダクタンスを必要とする回路に於いては小型化が出来、また磁界を利用する機器においてはより大きな磁界を得る事が出来、コストダウン、機器の性能向上が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の引出リード線同一方向巻きコイル
【図2】本考案のボビン1
【図3】本考案のボビン2
【図4】本考案のコイル1
【図5】本考案のコイル2
【図6】本考案のコイル3
【符号の説明】
1 平角線
2 ボビンツバ
3 1段目
4 2段目
5 引出リード低圧側
6 引出リード高圧側
7 絶縁プラスチック又は紙
Claims (3)
- 合成樹脂で絶縁被覆された平角線(以降平角線と言う)を用い、引き出しリード線を同一方向に出して巻いたコイルに於いて、一段目と二段目を電気的に絶縁を施した高密度コイル。
- 平角線を図2又は図3のボビンに巻き図4、図5のように引き出しリード線を同一方向に出し、ボビンのツバによりコイルの一段目と二段目を絶縁した高密度コイル。
- コイルの一段目と二段目の絶縁を目的として、粘着性絶縁用プラスチック又は紙を図6のように一段目と二段目の間に挿入し、引き出しリード線を同一方向に出して巻いた高密度コイル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003003619U JP3098672U (ja) | 2003-06-19 | 2003-06-19 | 高耐電圧高密度コイル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003003619U JP3098672U (ja) | 2003-06-19 | 2003-06-19 | 高耐電圧高密度コイル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3098672U true JP3098672U (ja) | 2004-03-11 |
Family
ID=43252422
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003003619U Expired - Fee Related JP3098672U (ja) | 2003-06-19 | 2003-06-19 | 高耐電圧高密度コイル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3098672U (ja) |
-
2003
- 2003-06-19 JP JP2003003619U patent/JP3098672U/ja not_active Expired - Fee Related
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |