JP3098319B2 - ブロックマットおよびその製造方法 - Google Patents

ブロックマットおよびその製造方法

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JP3098319B2 JP04083902A JP8390292A JP3098319B2 JP 3098319 B2 JP3098319 B2 JP 3098319B2 JP 04083902 A JP04083902 A JP 04083902A JP 8390292 A JP8390292 A JP 8390292A JP 3098319 B2 JP3098319 B2 JP 3098319B2
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
  • Revetment (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、可撓性を有する支持シ
ート上に多数のブロックを接着し、これを法面、略面等
に敷設して法覆工等を行うためのブロックマット、およ
びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】河川の護岸や造成地等の法面保護のため
に、施工性がよく運搬の容易なブロックマットがよく用
いられている。ブロックマットは可撓性を有する支持シ
ート上に多数のコンクリートブロックを接着したもの
で、例えば幅1.5m、長さ2m〜8mの支持シートに
たとえば20cm四方のコンクリートブロックが複数接着
されており、このブロックマットを法面等に敷き並べて
使用するものである。
【0003】従来、ブロックマットは、上記シートを鉄
板により形成されたコンベアに載せて、接着剤を塗布
し、次いで1列分のブロックを塗布された接着剤の上に
置いて加圧し、これを接着剤の硬化促進のために養生さ
せることにより製造していた。ブロックマットに用いら
れるシートは、通常ポリエチレン、ポリエステル等の合
成繊維からなる織布(いわゆるフィルタークロス)や不
織布が用いられている。また、接着剤は、エポキシ樹脂
系の接着剤と硬化剤を混合したものが用いられ、シート
に塗布する前に混合していた。そして、硬化を促進する
ために、50℃〜70℃程度の雰囲気温度に加熱した養
生槽によってなされている。
【0004】接着剤はフィルタークロスの両面に広がる
ため、鉄板とフィルタークロスの間には、鉄板とフィル
タークロスが接着しないように剥離用のシートが設けら
れている。接着剤をフィルタークロス上面から塗布しコ
ンクリートブロックを載せると、接着剤は剥離用シート
とコンクリートブロックの間に充填されて、フィルター
クロスとコンクリートブロックが接着される。最後に剥
離用シートを取り除いてブロックマットが作られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような方法でブ
ロックマットを製造する場合、コンベアの鉄板とフィル
タークロスとブロックの底面が密着しているため、フィ
ルタークロスの下側の接着剤が側方に押し出されたり、
あるいは薄く広がってしまい、必要な量の接着剤が不足
してフィルタークロスとコンクリートブロックの接着力
が十分に発現しないという問題を生じていた。例えば、
従来の接着剤層の厚さは0.1mm未満であった。これ
により、ブロックとフィルタークロスの剥離強度が低下
するという問題があった。
【0006】以上の点に鑑み、本発明はフィルタークロ
スとコンクリートブロックの剥離強度が向上したブロッ
クマットを提供すると共に、フィルタークロスとコンク
リートブロックの接着力が十分に発現するようなブロッ
クマットの製造方法を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち本発明の第1の態様
は、多孔性かつ可撓性を有する支持シートの表面に複数
のブロックが接着剤によって固着されているブロックマ
ットにおいて、該支持シートの下側の接着剤層の厚さが
0.1mm以上であることを特徴とするブロックマッ
ト、である。本発明に用いられる支持シートは、厚さが
0.65〜3mmの多孔性かつ可撓性を有するシート
で、例えばポリエチレン、ポリエステル等の合成繊維か
らなる織布(いわゆるフィルタークロス)や不織布等で
ある。
【0008】また、本発明の第2の態様は、コンベア上
に多孔性かつ可撓性を有する支持シートを載せて接着剤
を塗布し、該支持シート上にブロックを載置するブロッ
クマットの製造方法であって、前記コンベア表面に凹部
が設けられていることを特徴とするブロックマットの製
造方法である。コンベア表面に設けられる凹部は例えば
矩形状の溝がコンベアの表面に形成されてもよいし、縞
鋼板によってコンベアを校正するようにしてもよい。
【0009】
【作用】本発明のブロックマットの製造方法によれば、
ブロック下面および支持シートが上記コンベアに密着し
ないため、支持シートの下側の接着剤が厚みを生じ、そ
の結果支持シートとコンクリートブロックの接着力が十
分に発現する。そして、接着剤層の厚みが0.1mm以
上であるため、剥離強度が大きくなる。
【0010】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて詳細に説明す
る。図4はブロックマットを製造するための製造装置を
示す図であり、11はコンベア、12は接着剤塗布装
置、13は接着剤塗布制御装置、15はブロック押圧装
置、16は養生槽、17はパレット、18はパレット移
動装置、19、22はブロック移動装置、20はパレッ
ト回収装置、21はブロック底面加熱装置、23はブロ
ックプレッシャー、24および25は接着剤タンクであ
る。
【0011】剥離用のシートおよびフィルタークロスが
コンベア11の図面左側からコンベア11の上に載せら
れる。フィルタークロスはポリエチレン、ポリエステル
等の合成繊維からなる織布で、幅1.5m、厚さ0.6
5mmのものを使用している。次に接着剤タンク24お
よび25に貯蔵されている接着剤および硬化剤は接着剤
塗布制御装置13によって、接着剤塗布装置12に定量
が送られ、接着剤塗布装置12によって、フィルターク
ロスの所定の位置に塗布される。接着剤は、エポキシ樹
脂系の接着剤とその硬化剤を混合したものが用いられ
る。
【0012】一方、コンクリートブロック2はパレット
17上に準備され、パレット移動装置18によって、ブ
ロック移動装置19の下まで移動される。ブロック移動
装置19はブロックマットの一列分のコンクリートブロ
ックを挟み込み、ブロック底面加熱装置21に移動させ
る。パレット17の上のすべてのコンクリートブロック
がブロック底面加熱装置21に移動され、空になったパ
レットはパレット回収装置20まで移動され、回収され
る。
【0013】ブロック底面加熱装置21に移動されたコ
ンクリートブロックは、その底面が加熱される。ブロッ
ク底面加熱装置21によって底面を加熱されたコンクリ
ートブロックは1列分ずつブロックプレッシャー23に
よってブロック移動装置22の下に移動され、次いでブ
ロック移動装置22によってフィルタークロス上に移動
され、フィルタークロスの上に載置される。
【0014】コンクリートブロックとフィルタークロス
は、コンベア11によってブロック押圧装置15の下に
移動され、ブロック押圧装置15によって押圧され、接
着される。さらに、養生槽16の中を通過しながら、コ
ンクリートブロックとフィルタークロスが養生され、接
着剤が乾燥され、ブロックマットが完成する。完成した
ブロックマットは図面右のコンベア上から搬出される。
【0015】図1は本発明のブロックマットの製造方法
を示す要部断面図であり、1はコンベア11を構成する
鉄板、2はコンクリートブロック、3はフィルタークロ
ス、4は接着剤、5は剥離用のシートである。コンベア
は鉄板1が幅方向に連続して形成され、回転装置によっ
て駆動されている。各鉄板1は、長さがフィルタークロ
スの幅より若干長い程度であり、また幅はほぼコンクリ
ートブロックの大きさに等しく、さらにその表面には2
本の溝6が長さ方向に設けられている。この溝は深さ2
mmであり、幅が50mmである。
【0016】図1(A)において、鉄板1からなるコン
ベアの上に剥離用のシート5およびフィルタークロス4
が載せられ、接着剤を塗布し、次いで1列分のコンクリ
ートブロック2を塗布された接着剤の上に載置して加圧
して養生させる。このようにして、製造されたブロック
マットは図1(B)に示すように、フィルタークロス3
の下側の4aの部分が接着剤に厚みを生じる。接着剤層
の厚さは4aの部分が0.2mm程度であった。図2は
上記方法で製造されたブロックマットの底面図である。
図に示すように溝6に相当する部分の接着剤層の厚みが
大きくなっている。
【0017】図3は本発明の他の実施例を示す図であ
り、溝6を有する鉄板1の代わりに縞鋼板7によって形
成されている。この縞鋼板の縞は例えば、間隔が10c
mであり、突起部7aは2〜3mm程度突出している。ま
た図3の鉄板によっても図1と同様に厚さ2mmの接着
剤層を形成することができる。表1は本発明による方法
によって製造されたブロックマットの剥離強度を示す表
である。No.1、2、3が本発明によって製造された
ブロックマットの剥離強度を示し、No.4、5、6が
従来の方法によって製造されたブロックマットの剥離強
度を示す比較例である。従来方法によるブロックマット
の製造方法を図5に示している。図5において使用され
る鉄板8は溝が設けられていない平らなものであり、他
のコンクリートブロック、フィルタークロス、剥離用の
シートは同一であり、また接着剤は同量としている。
【0018】ブロックマットの試験方法を図6に示す。
コンクリートブロックを固定し、フィルタークロスをブ
ロックから剥離するようにフィルタークロスの端部を1
80°反転させて、この端部に荷重をかける。表1の剥
離荷重はこのようにしてブロックからフィルタークロス
が剥離したときの荷重である。図からわかるように従来
の平らな鉄板に比べ、本発明のブロックマットは接着剤
が同量でも剥離強度が約50%向上している。
【0019】
【表1】
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、ブロック下面および支
持シートが上記コンベアに密着しないため、支持シート
の下側の接着剤が厚みを生じ、その結果支持シートとコ
ンクリートブロックの接着力が十分に発現する。そし
て、接着剤層の厚みが0.1mm以上であるため、剥離
強度が大きくなる。また、必要な剥離強度に対して、接
着剤の使用量を抑えることができるという効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のブロックマットおよびその製造方法を
示す要部断面図である。
【図2】本実施例のブロックマットの底面図である。
【図3】本発明に用いられるコンベアの他の例を示す断
面図および斜視図である。
【図4】ブロックマットの製造装置を示す上面図および
正面図である。
【図5】従来のブロックマットの製造方法を示す要部断
面図である。
【図6】剥離強度の測定方法を示す概念図である。
【符号の説明】
1 コンベアを形成する鉄板 2 コンクリートブロック 3 フィルタークロス 4 接着剤 5 剥離用のシート 11 コンベア 12 接着剤塗布装置 13 接着剤塗布制御装置 15 ブロック押圧装置 16 養生槽 17 パレット 18 パレット移動装置 19、22 ブロック移動装置 20 パレット回収装置 21 ブロック底面加熱装置 23 ブロックプレッシャー 24 接着剤タンク 25 硬化剤タンク

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多孔性かつ可撓性を有する支持シートの
    表面に複数のブロックが接着剤によって固着されている
    ブロックマットにおいて、該支持シートの下側の接着剤
    層の厚さが0.1mm以上であることを特徴とするブロ
    ックマット。
  2. 【請求項2】 コンベア上に載置された多孔性かつ可撓
    性を有する支持シートに接着剤を塗布し、該支持シート
    上に前記接着剤を介してブロックを載置するブロックマ
    ットの製造方法において、前記コンベア表面に凹部が設
    けられていることを特徴とするブロックマットの製造方
    法。
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