JP3097939U - シャワーハンガー兼用手すり - Google Patents
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Abstract
【課題】壁面2の上下2箇所に固定タイプのシャワーハンガー3,4を取り付ける仕様の浴室等に対し、スライド式シャワー装置への変更や手すり機能の付加が簡単に行えるようにする。
【解決手段】以下の構成の手すり1を採用する。スライドタイプのシャワーハンガー8として兼用できる手すりバー5と、下部ブラケット7及び上部ブラケット6とを有している。上下のブラケット6,7にはそれらの取付対象になっている各取付位置3A,4Aを覆い隠す取付板部25,17が設けられ、この取付板部25,17に取付孔30,31,22,23が設けられている。
【選択図】 図1
【解決手段】以下の構成の手すり1を採用する。スライドタイプのシャワーハンガー8として兼用できる手すりバー5と、下部ブラケット7及び上部ブラケット6とを有している。上下のブラケット6,7にはそれらの取付対象になっている各取付位置3A,4Aを覆い隠す取付板部25,17が設けられ、この取付板部25,17に取付孔30,31,22,23が設けられている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、シャワーハンガーとして兼用することのできる手すりに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
浴室にシャワーを設けるには、シャワーヘッドを保持するためのシャワーハンガーを、腰掛けに座って丁度良い高さと、立って丁度良い高さとの上下2箇所に固定的に取り付けるのが一般的であった(例えば、特許文献1等参照)が、これでは言うまでもなく、シャワーヘッドは上下2箇所でしか保持させることができず、様々な高さでの使用態様には対応しきれないということがあった。そこで、縦方向に架設したガイドバーに沿わせてスライドタイプのシャワーハンガーをスライド自在に保持させ、任意の位置へ停止できるようにしたスライド式シャワー装置が提案されている。
【0003】
一方、高齢者や身体障害者への配慮(バリアフリー)が声高に叫ばれる昨今では、浴室内に手すりを設けることが提案されており、ここにおいて上記したスライド式シャワー装置のガイドバーを手すりとして兼用させることが提案され、既に慣用の技術となっている(例えば、特許文献2や3等参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−172729号公報
【特許文献2】
特開平11−140930号公報
【特許文献3】
特開平8−93019号公報
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
壁面の上下2箇所に固定タイプのシャワーハンガーを取り付ける仕様の浴室では、言うまでもなく、壁面の上下2箇所に、それぞれシャワーハンガーを取り付けるためのネジ孔又は雌ねじ形成用スリーブ部材を挿入するための孔が設けられている。そのため、これら上下のシャワーハンガーを止めて新たにスライド式シャワー装置を取り付けようとすると、壁面の上下2箇所に設けられたネジ孔や雌ねじ形成用スリーブ部材用の挿入孔が露呈し、不細工になったり防水上の不具合になったりするので、これらを一旦、目立たないように穴埋めする手間が必要になる。また、そのうえでスライド式シャワー装置を取り付けるためのネジ孔又は雌ねじ形成用スリーブ部材用の挿入孔を新設するための手間も、当然に必要になる。
【0006】
なお、壁面の上下2箇所に固定タイプのシャワーハンガーを取り付ける仕様の浴室に対し、単に手すりを追加しようとする場合でも、手すりを取り付けるためのネジ孔又は雌ねじ形成用スリーブ部材用の挿入孔を新設するための手間が必要になることは言うまでもない。
本考案は、上記事情に鑑みてなされたものであって、壁面の上下2箇所に固定タイプのシャワーハンガーを取り付ける仕様の浴室等に対し、スライド式シャワー装置への変更や手すり機能の付加が簡単に行えるようにしたシャワーハンガー兼用手すりを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本考案は次の手段を講じた。
即ち、本考案に係るシャワーハンガー兼用手すり1は、手すりバー5(スライドタイプのシャワーハンガー8に対するスライドバーとして兼用できるもの)と、この手すりバー5の下端部を下から受け止める下部ブラケット7と、手すりバー5の上部寄りに嵌められる上部ブラケット6とを有している。そして、上下のブラケット6,7にはそれらの取付対象になっている各取付位置3A,4Aを覆い隠す取付板部25,17が設けられ、この取付板部25,17に取付孔(30,31)(22,23)が設けられている。
【0008】
このように上部ブラケット6は手すりバー5に対して上下方向の位置付けを変更できるので、上部ブラケット6と下部ブラケット7との上下間隔を自在に設定できることになる。そのため、固定タイプの上部シャワーハンガー3及び下部シャワーハンガー4用にそれぞれ取付位置3A,4Aが設けられた壁面2において、各取付位置3A,4Aの相互間隔に種々様々な寸法のものがあったとしても、上部シャワーハンガー3用の取付位置3Aを利用して上部ブラケット6を取り付け、下部シャワーハンガー4用の取付位置4Aを利用して下部ブラケット7を取り付ける、といったことが可能になる。すなわち、上下のシャワーハンガー3,4用の各取付位置3A,4A(ネジ孔又は雌ねじ形成用スリーブ部材用の挿入孔が設けられた箇所)をそのまま利用できることになり、元のネジ孔又は雌ねじ形成用スリーブ部材用の挿入孔を穴埋めしたり、新設し直したりする手間は省ける。
【0009】
以上のことから、本考案に係るシャワーハンガーでは、その取付位置を、固定タイプのシャワーハンガーの取付位置と兼用することが可能となる。これによって、固定タイプのシャワーハンガーが浴室内に既に取り付けられている場合であっても、交換に際し、新たな取付孔を設ける必要がないので、ドリル等による取付孔の穿設行程を省略して、交換作業を容易にかつ短時間で行うことが可能になり、この点で有利なものとなっている。
上下のブラケット6,7に設けられた取付板部25,17には上記したように取付孔(30,31)(22,23)が設けられているが、上下のブラケット6,7のうち少なくとも一方の取付板部25,17では、これの取付対象になっている取付位置3A,4Aに対し、上記取付孔(30,31)(22,23)を合致可能にするための位置調節構造を採用しておけばよい。
【0010】
このような位置調節構造は、例えば、取付孔(30,31)(22,23)の孔形状を所望する調節方向へ拡大させる(長孔にしたり径大にしたりする)ことによって形成すればよい。これであれば、上部ブラケット6や下部ブラケット7の位置調節が更に柔軟にできることになる。
上下のブラケット6,7は、板素材をL字型に折曲することによって手すりバー5を保持する部分と取付板部25,17とを形成させる構造とするのがよい。このようにすると、上部ブラケット6や下部ブラケット7は、それぞれその上下姿勢(取付板部25,17が壁面2に沿って上伸び姿勢になるか下伸び姿勢になるか)を変更したときに、取付孔(30,31)(22,23)の及ぶ範囲を拡大できることになる。すなわち、それだけ壁面2の各取付位置3A,4A(ネジ孔又は雌ねじ形成用スリーブ部材用の挿入孔が設けられた箇所)に対する合致可能範囲が広がることになり、汎用性が高くなる。
【0011】
手すりバー5は、縦バー部53とこの縦バー部53の下端で横向きに突出して設けられる横バー部54とを有したものとすることができる。これによって、手すり1としての使い勝手を高めることができる。
【0012】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態を、図面に基づき説明する。
図1乃至図9は、本考案に係る手すり1の第1実施形態を示している。このうち図1から明らかなように、この手すり1は、壁面2の上下2箇所に固定タイプのシャワーハンガー3,4を取り付ける仕様になっている浴室等に対して、これら両シャワーハンガー3,4の取付位置3A,4Aを利用して、これらの代わりに取り付けができるようになっている。
【0013】
この手すり1は、手すりバー5と上下のブラケット6,7とを有したもので、手すりバー5は上記した固定タイプのシャワーハンガー3,4ではなく、スライドタイプのシャワーハンガー8を上下方向へスライド自在に保持させるためのスライドバーを兼用するものとなっている。すなわち、浴槽への出入り時等に文字通りの手すりとして使用できるだけでなく、シャワーハンガー8へシャワーヘッド9を保持させた状態として、このシャワーヘッド9を所望高さへセットさせるためのものとして使用できる。
【0014】
手すりバー5は、老若男女を通じて握りやすい太さで形成されており、またその長さは、固定タイプのシャワーハンガー3,4が壁面2に取り付けられるときの上下間隔(壁面2に設けられた上下の取付位置3A,4Aの上下間距離)と同等以上になるように形成されている。本実施形態では、手すりバー5の外径を34mm、長さを990mmとした。図2に一部破砕して示すように、この手すりバー5は、例えばステンレスパイプ12に対して軟質塩化ビニール樹脂の被覆層13を設けた構造とすることもできる。勿論、ステンレスパイプ12をむき出しの状態にして使用してもよいし、塩化ビニール等の樹脂パイプで形成させるものとしてもよい。またこの手すりバー5の両端部には、下部ブラケット7等をネジ止めするときに用いるナット部材14を設けておけばよい。このナット部材14は、短円柱形をしたものとしてその中心部に雌ねじ孔15が貫通形成されたものであって、パイプ内に溶接等によって固定されている。このナット部材14の溶接位置はパイプ内方へ幾分入り込んだ位置付けとなっている。
【0015】
下部ブラケット7は、手すりバー5の下端部を下から受け止めるもので、壁面2へ向けて延びた先の部分には取付板部17が設けられている。図4及び図5に示すように、この下部ブラケット7は、板素材をL字型に折曲することで形成されており、この場合、折曲されたうちの一片が手すりバー5を保持する部分18とされ、他方の一片が上記した取付板部17とされる。手すりバー5を保持する部分18には、手すりバー5のナット部材14に固定ネジ19をネジ止めさせるためのネジ通孔20が設けられている。なお、手すりバー5においてナット部材14がパイプ内方に入り込んで設けられているため、固定ネジ19を強く螺合させることでバネ座金のような締まり効果が生起し、この固定ネジ19の緩み止めとなって好適である。
【0016】
この取付板部17は、壁面2への取付位置4Aを覆い隠すことができる大きさとされており、取付位置4Aに対し、固定タイプの下部シャワーハンガー4を取り付けるために設けられたネジ孔や雌ねじ形成用スリーブ部材用の挿入孔に対応する取付孔22,23が設けられている。多くの場合、取付位置4Aに設けられたネジ孔や雌ねじ形成用スリーブ部材用の挿入孔は2個であり、これらが縦方向に並んだ配置とされているため、本実施形態では取付板部17に設けられる取付孔22,23もこれに合わせた配置としてある。ただ、このうち一方の取付孔22は丸孔としたが、他方の取付孔23は手すりバー5に沿って縦方向に長い長孔とした。
【0017】
そのため、これら取付孔22,23に差し込むネジ24の相互間隔は、長孔の取付孔23によって許容される範囲で自在に変更できるものとなっている。すなわち、この下部ブラケット7は、取付位置4Aのネジ孔や雌ねじ形成用スリーブ部材用の挿入孔に多少の寸法バラツキや、採用寸法の幅があったとしても、これらに対して取付孔22,23をそれぞれ合致させることが可能であり、これによって位置調節構造が構成されている。
固定タイプの下部シャワーハンガー4によっては、これを取り付けるために設けられるネジ孔や雌ねじ形成用スリーブ部材用の挿入孔が横配列になったものや2個以上となったもの等があり得るが、その場合には取付板部17の大きさや取付孔22,23の配置及び形成数を変更すればよい。なお、この取付板部17の大きさとしては際限なく大きくすればよいというものではなく、なるべくなら図9に示すように正面から見たときに手すりバー5の陰にその殆どが隠れるような大きさとするのがよい。
【0018】
上部ブラケット6は、手すりバー5の上部寄りに嵌められて上下位置変更自在とされる構造になったもので、壁面2へ向けて延びる部分には取付板部25が設けられている。図6及び図7に示すように、この上部ブラケット6は、板素材をL字型に折曲すると共に一片側には手すりバー5に外嵌可能な輪部26が設けられており、他方の一片が上記した取付板部25とされる。輪部26には、周方向の一箇所又は複数箇所(図例では対向する二箇所とした)に、手すりバー5の側面へセットビス(図示略)を打ち付けさせるためのネジ通孔27が設けられている。すなわち、手すりバー5の任意の位置へこの上部ブラケット6を配置させたうえで輪部26のネジ通孔27へセットビスを螺合させれば、その位置で上部ブラケット6を固定させることができ、結果として、下部ブラケット7(手すりバー5の下端)からこの上部ブラケット6までの距離は任意に設定できることになる。
【0019】
取付板部25については、下部ブラケット7の取付板部17と略同様な構成となっている。すなわち、壁面2への取付位置3Aを覆い隠すことができる大きさであり、取付位置3Aに対し、固定タイプの上部シャワーハンガー3を取り付けるために設けられたネジ孔や雌ねじ形成用スリーブ部材用の挿入孔に対応する取付孔30,31が設けられている。そして、一方の取付孔31が縦方向の長孔とされることで、これら取付孔30,31に差し込むネジの相互間隔が変更可能となり、これによって位置調節構造が構成されている。また正面から見たときに手すりバー5の陰にその殆どが隠れるような大きさとなっている。
【0020】
このような構成の手すり1では、図1に示したように、固定タイプの上部シャワーハンガー3用に取付位置3Aが設けられていると共に、固定タイプの下部シャワーハンガー4用に取付位置4Aが設けられた浴室等の壁面2において、各取付位置3A,4Aの相互間隔として種々様々な寸法のものがあっとしても、上部シャワーハンガー3用の取付位置3Aを利用して上部ブラケット6を取り付け、また下部シャワーハンガー4用の取付位置4Aを利用して下部ブラケット7を取り付ける、といったことが可能になる。
【0021】
このとき、取付位置3Aと取付位置4Aとの相互間隔に合わせて手すりバー5に対する上部ブラケット7の位置付けを適宜変更させ、適当な箇所を決めたら輪部26のネジ通孔27へセットビスを螺合すればよい。もし、このような上部ブラケット7の位置変更だけでは対処できないときには、図10に示すように手すりバー5に対する上部ブラケット6や下部ブラケット7の上下姿勢を変更する(上部ブラケット6では取付板部25を上伸び姿勢にし、下部ブラケット7では取付板部17を下伸び姿勢にする)といったことを行えばよい。
【0022】
このようなことから、固定タイプの上下のシャワーハンガー3,4用の各取付位置3A,4A(ネジ孔又は雌ねじ形成用スリーブ部材用の挿入孔が設けられた箇所)はそのまま利用できることになり、元のネジ孔又は雌ねじ形成用スリーブ部材用の挿入孔を穴埋めしたり、新設し直したりする手間は省ける。
図3に示すように、手すりバー5の上端部には防水キャップ32を被せておけばよい。この防水キャップ32は、手すりバー5に設けたナット部材14を利用してこれに固定ネジ33によりネジ止めすればよいが、嵌着や接着、圧入によるものとしてもよい。
【0023】
図11に示すように、壁面2に段差40が設けられているような場合には、上部ブラケット6として、輪部26を突出させる長さが異なった種々のタイプを準備しておき、この中で突出サイズが適合するタイプを使用すればよい。また、上部ブラケット6の取付板部25に設ける取付孔30,31や、下部ブラケット7の取付板部17に設ける取付孔22,23は、図12や図13に示すように、一方を横長孔41で他方を縦長孔42としたり、或いは図示は省略するが、横長孔を縦並びに多数設けたり縦長孔を横並びに多数設けたりすることもできる。
【0024】
図14乃至図16は、本発明に係る手すり1の第2実施形態を示している。この第2実施形態の手すり1は、上部ブラケット6の取付板部25や下部ブラケット7の取付板部17が壁面2側へ開口を向けたカップ形に形成されていると共に、このカップ形の開口内へ収納可能とされる先付けボス45が別部材として具備された構造になったものである。
取付板部25,17の開口は円形開口とし、また先付けボス45はこの円形開口にガタツキ無く嵌る円盤形として、互いの内外周面間でネジによる螺合関係が得られるようにして、互いに着脱自在にしておけばよい。勿論、嵌合関係、係合関係、ネジを用いたネジ止め関係等によって取付板部25,17と先付けボス45とを着脱自在なものとしてもよい。そして先付けボス45には、3個以上の取付孔46〜48が設けられている。また、先付けボス45の正面部分において、これら取付孔46〜48の開口周部はザグリ49が施されたものとなっており、各取付孔46〜48に固定ネジ50が差し込まれたときにそのネジ頭の肉厚分を吸収して突出しないようにできる構造である。図例では先付けボス45の正面外縁部だけをリブ状に残して略全面にザグリ49が形成されたものとしたが、個々の取付孔46〜48に個別にザグリ49を形成させてもよいことは言うまでもない。
【0025】
本実施形態において取付孔46〜48は3個としている。これら3個の取付孔46〜48はいずれも長孔として形成されており、うち2個の取付孔46,47はそれらの長手方向を先付けボス部45の直径方向に沿った一軸配置とし、残る取付孔48はこれらに直交したものとすることで、3個全体でT字状の配置を呈したものとしてある。従ってこの先付けボス45は、図15に示すように固定ネジ50による3箇所止めや2箇所止めが適宜選択できるものである。
なお、各取付孔46〜48は、それらの長手方向を先付けボス45に対する放射状配置とさせたり、三つ巴状の円周配置とさせたりすることもできる。
【0026】
図17及び図18に示すように、手すりバー5は、縦バー部53とこの縦バー部53の下端で横向きに突出して設けられる横バー部54とを有して、L字状又は逆T字状とすることもできる。これによって、手すり1としての使い勝手を高めることができる。これらの場合、下部ブラケット7も、上部ブラケット6と同様に手すりバー5に沿って移動自在なものとして形成させてもよい。また横バー部54に対して設けてもよい。
なお、横バー部54の長さは適宜であり、長く形成させる場合であれば必要に応じて下部ブラケット7を追加すればよい。
【0027】
ところで、本考案は、上記各実施形態に限定されるものではなく、実施の形態に応じて適宜変更可能である。
【0028】
【考案の効果】
以上の説明から明らかなように、本考案に係るシャワーハンガー兼用手すりは、壁面の上下2箇所に固定タイプのシャワーハンガーを取り付ける仕様の浴室等に対し、スライド式シャワー装置への変更や手すり機能の付加が簡単に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る手すりの第1実施形態を壁面へ取り付ける状況を説明した斜視図である。
【図2】第1実施形態の手すりにおける下部の側断面図である。
【図3】第1実施形態の手すりにおける上部の側面図である。
【図4】図2のA−A線矢視状態で下部ブラケットを示した図である。
【図5】図2のB−B線矢視状態で下部ブラケットを示した図である。
【図6】図3のC−C線矢視状態で上部ブラケットを示した図である。
【図7】図3のD−D線矢視状態で上部ブラケットを示した図である。
【図8】本考案に係る手すりの第1実施形態を示した側面図である。
【図9】図8に対応する正面図である。
【図10】第1実施形態の手すりにおける別の取り付け方を例示した側面図である。
【図11】第1実施形態の手すりにおいて別例の上部ブラケットによる取付状況を示した側面図である。
【図12】上部ブラケットや下部ブラケットの取付板部としての別例を示した正面図(図4と比較し易く描いた図)である。
【図13】図12とは更に別例を示した正面図である。
【図14】本考案に係る手すりの第2実施形態を示した側面図である。
【図15】第2実施形態の手すりで使用される上部ブラケットの分解斜視図である。
【図16】図15に対応する側断面図である。
【図17】手すりバーをL字状に形成させた例を示した正面図である。
【図18】手すりバーを逆T字状に形成させた例を示した正面図である。
【符号の説明】
1 手すり
2 壁面
3 固定タイプの上部シャワーハンガー
3A 取付位置
4 固定タイプの下部シャワーハンガー
4A 取付位置
5 手すりバー
6 上部ブラケット
7 下部ブラケット
8 スライドタイプのシャワーハンガー
17 取付板部
22 取付孔
23 取付孔
25 取付板部
30 取付孔
31 取付孔
53 縦バー部
54 横バー部
【考案の属する技術分野】
本考案は、シャワーハンガーとして兼用することのできる手すりに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
浴室にシャワーを設けるには、シャワーヘッドを保持するためのシャワーハンガーを、腰掛けに座って丁度良い高さと、立って丁度良い高さとの上下2箇所に固定的に取り付けるのが一般的であった(例えば、特許文献1等参照)が、これでは言うまでもなく、シャワーヘッドは上下2箇所でしか保持させることができず、様々な高さでの使用態様には対応しきれないということがあった。そこで、縦方向に架設したガイドバーに沿わせてスライドタイプのシャワーハンガーをスライド自在に保持させ、任意の位置へ停止できるようにしたスライド式シャワー装置が提案されている。
【0003】
一方、高齢者や身体障害者への配慮(バリアフリー)が声高に叫ばれる昨今では、浴室内に手すりを設けることが提案されており、ここにおいて上記したスライド式シャワー装置のガイドバーを手すりとして兼用させることが提案され、既に慣用の技術となっている(例えば、特許文献2や3等参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−172729号公報
【特許文献2】
特開平11−140930号公報
【特許文献3】
特開平8−93019号公報
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
壁面の上下2箇所に固定タイプのシャワーハンガーを取り付ける仕様の浴室では、言うまでもなく、壁面の上下2箇所に、それぞれシャワーハンガーを取り付けるためのネジ孔又は雌ねじ形成用スリーブ部材を挿入するための孔が設けられている。そのため、これら上下のシャワーハンガーを止めて新たにスライド式シャワー装置を取り付けようとすると、壁面の上下2箇所に設けられたネジ孔や雌ねじ形成用スリーブ部材用の挿入孔が露呈し、不細工になったり防水上の不具合になったりするので、これらを一旦、目立たないように穴埋めする手間が必要になる。また、そのうえでスライド式シャワー装置を取り付けるためのネジ孔又は雌ねじ形成用スリーブ部材用の挿入孔を新設するための手間も、当然に必要になる。
【0006】
なお、壁面の上下2箇所に固定タイプのシャワーハンガーを取り付ける仕様の浴室に対し、単に手すりを追加しようとする場合でも、手すりを取り付けるためのネジ孔又は雌ねじ形成用スリーブ部材用の挿入孔を新設するための手間が必要になることは言うまでもない。
本考案は、上記事情に鑑みてなされたものであって、壁面の上下2箇所に固定タイプのシャワーハンガーを取り付ける仕様の浴室等に対し、スライド式シャワー装置への変更や手すり機能の付加が簡単に行えるようにしたシャワーハンガー兼用手すりを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本考案は次の手段を講じた。
即ち、本考案に係るシャワーハンガー兼用手すり1は、手すりバー5(スライドタイプのシャワーハンガー8に対するスライドバーとして兼用できるもの)と、この手すりバー5の下端部を下から受け止める下部ブラケット7と、手すりバー5の上部寄りに嵌められる上部ブラケット6とを有している。そして、上下のブラケット6,7にはそれらの取付対象になっている各取付位置3A,4Aを覆い隠す取付板部25,17が設けられ、この取付板部25,17に取付孔(30,31)(22,23)が設けられている。
【0008】
このように上部ブラケット6は手すりバー5に対して上下方向の位置付けを変更できるので、上部ブラケット6と下部ブラケット7との上下間隔を自在に設定できることになる。そのため、固定タイプの上部シャワーハンガー3及び下部シャワーハンガー4用にそれぞれ取付位置3A,4Aが設けられた壁面2において、各取付位置3A,4Aの相互間隔に種々様々な寸法のものがあったとしても、上部シャワーハンガー3用の取付位置3Aを利用して上部ブラケット6を取り付け、下部シャワーハンガー4用の取付位置4Aを利用して下部ブラケット7を取り付ける、といったことが可能になる。すなわち、上下のシャワーハンガー3,4用の各取付位置3A,4A(ネジ孔又は雌ねじ形成用スリーブ部材用の挿入孔が設けられた箇所)をそのまま利用できることになり、元のネジ孔又は雌ねじ形成用スリーブ部材用の挿入孔を穴埋めしたり、新設し直したりする手間は省ける。
【0009】
以上のことから、本考案に係るシャワーハンガーでは、その取付位置を、固定タイプのシャワーハンガーの取付位置と兼用することが可能となる。これによって、固定タイプのシャワーハンガーが浴室内に既に取り付けられている場合であっても、交換に際し、新たな取付孔を設ける必要がないので、ドリル等による取付孔の穿設行程を省略して、交換作業を容易にかつ短時間で行うことが可能になり、この点で有利なものとなっている。
上下のブラケット6,7に設けられた取付板部25,17には上記したように取付孔(30,31)(22,23)が設けられているが、上下のブラケット6,7のうち少なくとも一方の取付板部25,17では、これの取付対象になっている取付位置3A,4Aに対し、上記取付孔(30,31)(22,23)を合致可能にするための位置調節構造を採用しておけばよい。
【0010】
このような位置調節構造は、例えば、取付孔(30,31)(22,23)の孔形状を所望する調節方向へ拡大させる(長孔にしたり径大にしたりする)ことによって形成すればよい。これであれば、上部ブラケット6や下部ブラケット7の位置調節が更に柔軟にできることになる。
上下のブラケット6,7は、板素材をL字型に折曲することによって手すりバー5を保持する部分と取付板部25,17とを形成させる構造とするのがよい。このようにすると、上部ブラケット6や下部ブラケット7は、それぞれその上下姿勢(取付板部25,17が壁面2に沿って上伸び姿勢になるか下伸び姿勢になるか)を変更したときに、取付孔(30,31)(22,23)の及ぶ範囲を拡大できることになる。すなわち、それだけ壁面2の各取付位置3A,4A(ネジ孔又は雌ねじ形成用スリーブ部材用の挿入孔が設けられた箇所)に対する合致可能範囲が広がることになり、汎用性が高くなる。
【0011】
手すりバー5は、縦バー部53とこの縦バー部53の下端で横向きに突出して設けられる横バー部54とを有したものとすることができる。これによって、手すり1としての使い勝手を高めることができる。
【0012】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態を、図面に基づき説明する。
図1乃至図9は、本考案に係る手すり1の第1実施形態を示している。このうち図1から明らかなように、この手すり1は、壁面2の上下2箇所に固定タイプのシャワーハンガー3,4を取り付ける仕様になっている浴室等に対して、これら両シャワーハンガー3,4の取付位置3A,4Aを利用して、これらの代わりに取り付けができるようになっている。
【0013】
この手すり1は、手すりバー5と上下のブラケット6,7とを有したもので、手すりバー5は上記した固定タイプのシャワーハンガー3,4ではなく、スライドタイプのシャワーハンガー8を上下方向へスライド自在に保持させるためのスライドバーを兼用するものとなっている。すなわち、浴槽への出入り時等に文字通りの手すりとして使用できるだけでなく、シャワーハンガー8へシャワーヘッド9を保持させた状態として、このシャワーヘッド9を所望高さへセットさせるためのものとして使用できる。
【0014】
手すりバー5は、老若男女を通じて握りやすい太さで形成されており、またその長さは、固定タイプのシャワーハンガー3,4が壁面2に取り付けられるときの上下間隔(壁面2に設けられた上下の取付位置3A,4Aの上下間距離)と同等以上になるように形成されている。本実施形態では、手すりバー5の外径を34mm、長さを990mmとした。図2に一部破砕して示すように、この手すりバー5は、例えばステンレスパイプ12に対して軟質塩化ビニール樹脂の被覆層13を設けた構造とすることもできる。勿論、ステンレスパイプ12をむき出しの状態にして使用してもよいし、塩化ビニール等の樹脂パイプで形成させるものとしてもよい。またこの手すりバー5の両端部には、下部ブラケット7等をネジ止めするときに用いるナット部材14を設けておけばよい。このナット部材14は、短円柱形をしたものとしてその中心部に雌ねじ孔15が貫通形成されたものであって、パイプ内に溶接等によって固定されている。このナット部材14の溶接位置はパイプ内方へ幾分入り込んだ位置付けとなっている。
【0015】
下部ブラケット7は、手すりバー5の下端部を下から受け止めるもので、壁面2へ向けて延びた先の部分には取付板部17が設けられている。図4及び図5に示すように、この下部ブラケット7は、板素材をL字型に折曲することで形成されており、この場合、折曲されたうちの一片が手すりバー5を保持する部分18とされ、他方の一片が上記した取付板部17とされる。手すりバー5を保持する部分18には、手すりバー5のナット部材14に固定ネジ19をネジ止めさせるためのネジ通孔20が設けられている。なお、手すりバー5においてナット部材14がパイプ内方に入り込んで設けられているため、固定ネジ19を強く螺合させることでバネ座金のような締まり効果が生起し、この固定ネジ19の緩み止めとなって好適である。
【0016】
この取付板部17は、壁面2への取付位置4Aを覆い隠すことができる大きさとされており、取付位置4Aに対し、固定タイプの下部シャワーハンガー4を取り付けるために設けられたネジ孔や雌ねじ形成用スリーブ部材用の挿入孔に対応する取付孔22,23が設けられている。多くの場合、取付位置4Aに設けられたネジ孔や雌ねじ形成用スリーブ部材用の挿入孔は2個であり、これらが縦方向に並んだ配置とされているため、本実施形態では取付板部17に設けられる取付孔22,23もこれに合わせた配置としてある。ただ、このうち一方の取付孔22は丸孔としたが、他方の取付孔23は手すりバー5に沿って縦方向に長い長孔とした。
【0017】
そのため、これら取付孔22,23に差し込むネジ24の相互間隔は、長孔の取付孔23によって許容される範囲で自在に変更できるものとなっている。すなわち、この下部ブラケット7は、取付位置4Aのネジ孔や雌ねじ形成用スリーブ部材用の挿入孔に多少の寸法バラツキや、採用寸法の幅があったとしても、これらに対して取付孔22,23をそれぞれ合致させることが可能であり、これによって位置調節構造が構成されている。
固定タイプの下部シャワーハンガー4によっては、これを取り付けるために設けられるネジ孔や雌ねじ形成用スリーブ部材用の挿入孔が横配列になったものや2個以上となったもの等があり得るが、その場合には取付板部17の大きさや取付孔22,23の配置及び形成数を変更すればよい。なお、この取付板部17の大きさとしては際限なく大きくすればよいというものではなく、なるべくなら図9に示すように正面から見たときに手すりバー5の陰にその殆どが隠れるような大きさとするのがよい。
【0018】
上部ブラケット6は、手すりバー5の上部寄りに嵌められて上下位置変更自在とされる構造になったもので、壁面2へ向けて延びる部分には取付板部25が設けられている。図6及び図7に示すように、この上部ブラケット6は、板素材をL字型に折曲すると共に一片側には手すりバー5に外嵌可能な輪部26が設けられており、他方の一片が上記した取付板部25とされる。輪部26には、周方向の一箇所又は複数箇所(図例では対向する二箇所とした)に、手すりバー5の側面へセットビス(図示略)を打ち付けさせるためのネジ通孔27が設けられている。すなわち、手すりバー5の任意の位置へこの上部ブラケット6を配置させたうえで輪部26のネジ通孔27へセットビスを螺合させれば、その位置で上部ブラケット6を固定させることができ、結果として、下部ブラケット7(手すりバー5の下端)からこの上部ブラケット6までの距離は任意に設定できることになる。
【0019】
取付板部25については、下部ブラケット7の取付板部17と略同様な構成となっている。すなわち、壁面2への取付位置3Aを覆い隠すことができる大きさであり、取付位置3Aに対し、固定タイプの上部シャワーハンガー3を取り付けるために設けられたネジ孔や雌ねじ形成用スリーブ部材用の挿入孔に対応する取付孔30,31が設けられている。そして、一方の取付孔31が縦方向の長孔とされることで、これら取付孔30,31に差し込むネジの相互間隔が変更可能となり、これによって位置調節構造が構成されている。また正面から見たときに手すりバー5の陰にその殆どが隠れるような大きさとなっている。
【0020】
このような構成の手すり1では、図1に示したように、固定タイプの上部シャワーハンガー3用に取付位置3Aが設けられていると共に、固定タイプの下部シャワーハンガー4用に取付位置4Aが設けられた浴室等の壁面2において、各取付位置3A,4Aの相互間隔として種々様々な寸法のものがあっとしても、上部シャワーハンガー3用の取付位置3Aを利用して上部ブラケット6を取り付け、また下部シャワーハンガー4用の取付位置4Aを利用して下部ブラケット7を取り付ける、といったことが可能になる。
【0021】
このとき、取付位置3Aと取付位置4Aとの相互間隔に合わせて手すりバー5に対する上部ブラケット7の位置付けを適宜変更させ、適当な箇所を決めたら輪部26のネジ通孔27へセットビスを螺合すればよい。もし、このような上部ブラケット7の位置変更だけでは対処できないときには、図10に示すように手すりバー5に対する上部ブラケット6や下部ブラケット7の上下姿勢を変更する(上部ブラケット6では取付板部25を上伸び姿勢にし、下部ブラケット7では取付板部17を下伸び姿勢にする)といったことを行えばよい。
【0022】
このようなことから、固定タイプの上下のシャワーハンガー3,4用の各取付位置3A,4A(ネジ孔又は雌ねじ形成用スリーブ部材用の挿入孔が設けられた箇所)はそのまま利用できることになり、元のネジ孔又は雌ねじ形成用スリーブ部材用の挿入孔を穴埋めしたり、新設し直したりする手間は省ける。
図3に示すように、手すりバー5の上端部には防水キャップ32を被せておけばよい。この防水キャップ32は、手すりバー5に設けたナット部材14を利用してこれに固定ネジ33によりネジ止めすればよいが、嵌着や接着、圧入によるものとしてもよい。
【0023】
図11に示すように、壁面2に段差40が設けられているような場合には、上部ブラケット6として、輪部26を突出させる長さが異なった種々のタイプを準備しておき、この中で突出サイズが適合するタイプを使用すればよい。また、上部ブラケット6の取付板部25に設ける取付孔30,31や、下部ブラケット7の取付板部17に設ける取付孔22,23は、図12や図13に示すように、一方を横長孔41で他方を縦長孔42としたり、或いは図示は省略するが、横長孔を縦並びに多数設けたり縦長孔を横並びに多数設けたりすることもできる。
【0024】
図14乃至図16は、本発明に係る手すり1の第2実施形態を示している。この第2実施形態の手すり1は、上部ブラケット6の取付板部25や下部ブラケット7の取付板部17が壁面2側へ開口を向けたカップ形に形成されていると共に、このカップ形の開口内へ収納可能とされる先付けボス45が別部材として具備された構造になったものである。
取付板部25,17の開口は円形開口とし、また先付けボス45はこの円形開口にガタツキ無く嵌る円盤形として、互いの内外周面間でネジによる螺合関係が得られるようにして、互いに着脱自在にしておけばよい。勿論、嵌合関係、係合関係、ネジを用いたネジ止め関係等によって取付板部25,17と先付けボス45とを着脱自在なものとしてもよい。そして先付けボス45には、3個以上の取付孔46〜48が設けられている。また、先付けボス45の正面部分において、これら取付孔46〜48の開口周部はザグリ49が施されたものとなっており、各取付孔46〜48に固定ネジ50が差し込まれたときにそのネジ頭の肉厚分を吸収して突出しないようにできる構造である。図例では先付けボス45の正面外縁部だけをリブ状に残して略全面にザグリ49が形成されたものとしたが、個々の取付孔46〜48に個別にザグリ49を形成させてもよいことは言うまでもない。
【0025】
本実施形態において取付孔46〜48は3個としている。これら3個の取付孔46〜48はいずれも長孔として形成されており、うち2個の取付孔46,47はそれらの長手方向を先付けボス部45の直径方向に沿った一軸配置とし、残る取付孔48はこれらに直交したものとすることで、3個全体でT字状の配置を呈したものとしてある。従ってこの先付けボス45は、図15に示すように固定ネジ50による3箇所止めや2箇所止めが適宜選択できるものである。
なお、各取付孔46〜48は、それらの長手方向を先付けボス45に対する放射状配置とさせたり、三つ巴状の円周配置とさせたりすることもできる。
【0026】
図17及び図18に示すように、手すりバー5は、縦バー部53とこの縦バー部53の下端で横向きに突出して設けられる横バー部54とを有して、L字状又は逆T字状とすることもできる。これによって、手すり1としての使い勝手を高めることができる。これらの場合、下部ブラケット7も、上部ブラケット6と同様に手すりバー5に沿って移動自在なものとして形成させてもよい。また横バー部54に対して設けてもよい。
なお、横バー部54の長さは適宜であり、長く形成させる場合であれば必要に応じて下部ブラケット7を追加すればよい。
【0027】
ところで、本考案は、上記各実施形態に限定されるものではなく、実施の形態に応じて適宜変更可能である。
【0028】
【考案の効果】
以上の説明から明らかなように、本考案に係るシャワーハンガー兼用手すりは、壁面の上下2箇所に固定タイプのシャワーハンガーを取り付ける仕様の浴室等に対し、スライド式シャワー装置への変更や手すり機能の付加が簡単に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る手すりの第1実施形態を壁面へ取り付ける状況を説明した斜視図である。
【図2】第1実施形態の手すりにおける下部の側断面図である。
【図3】第1実施形態の手すりにおける上部の側面図である。
【図4】図2のA−A線矢視状態で下部ブラケットを示した図である。
【図5】図2のB−B線矢視状態で下部ブラケットを示した図である。
【図6】図3のC−C線矢視状態で上部ブラケットを示した図である。
【図7】図3のD−D線矢視状態で上部ブラケットを示した図である。
【図8】本考案に係る手すりの第1実施形態を示した側面図である。
【図9】図8に対応する正面図である。
【図10】第1実施形態の手すりにおける別の取り付け方を例示した側面図である。
【図11】第1実施形態の手すりにおいて別例の上部ブラケットによる取付状況を示した側面図である。
【図12】上部ブラケットや下部ブラケットの取付板部としての別例を示した正面図(図4と比較し易く描いた図)である。
【図13】図12とは更に別例を示した正面図である。
【図14】本考案に係る手すりの第2実施形態を示した側面図である。
【図15】第2実施形態の手すりで使用される上部ブラケットの分解斜視図である。
【図16】図15に対応する側断面図である。
【図17】手すりバーをL字状に形成させた例を示した正面図である。
【図18】手すりバーを逆T字状に形成させた例を示した正面図である。
【符号の説明】
1 手すり
2 壁面
3 固定タイプの上部シャワーハンガー
3A 取付位置
4 固定タイプの下部シャワーハンガー
4A 取付位置
5 手すりバー
6 上部ブラケット
7 下部ブラケット
8 スライドタイプのシャワーハンガー
17 取付板部
22 取付孔
23 取付孔
25 取付板部
30 取付孔
31 取付孔
53 縦バー部
54 横バー部
Claims (5)
- スライドタイプのシャワーハンガー(8)に対するスライドバーとして兼用できる手すりバー(5)と、この手すりバー(5)の下端部を下から受け止める下部ブラケット(7)と、手すりバー(5)の上部寄りに嵌められて上下位置変更自在とされた上部ブラケット(6)とを有し、上下のブラケット(6,7)にはそれらの取付対象になっている各取付位置(3A,4A)を覆い隠す取付板部(25,17)が設けられ、この取付板部(25,17)に取付孔(30,31)(22,23)が設けられ、固定タイプのシャワーハンガー(3、4)の取付位置(3A、4A)と兼用可能とされていることを特徴とするシャワーハンガー兼用手すり。
- 固定タイプの上部シャワーハンガー(3)及び下部シャワーハンガー(4)用にそれぞれ取付位置(3A、4A)が設けられた壁面(2)のうち、上部シャワーハンガー(3)用の取付位置(3A)を利用して取り付ける上部ブラケット(6)と、下部シャワーハンガー(4)用の取付位置(4A)を利用して取り付ける下部ブラケット(7)と、これら上下のブラケット(6,7)間に掛け渡され且つ壁面(2)に所定間隔をおいた状態で保持される手すりバー(5)とを有し、手すりバー(5)はスライドタイプのシャワーハンガー(8)として兼用可能であり、上下のブラケット(6,7)にはそれらの取付対象になっている各取付位置(3A,4A)を覆い隠す取付板部(25,17)が設けられ、この取付板部(25,17)に取付孔(30,31)(22,23)が設けられたものであって、上下のブラケット(6,7)のうち少なくとも一方の取付板部(25,17)ではこれの取付対象になっている取付位置(3A,4A)に取付孔(30,31)(22,23)を合致可能にする位置調節構造になっていることを特徴とするシャワーハンガー兼用手すり。
- 前記取付板部(25,17)に設けられる位置調節構造は、取付孔(30,31)(22,23)の孔形状を所望する調節方向へ拡大させることによって形成されていることを特徴とする請求項2記載のシャワーハンガー兼用手すり。
- 前記上下のブラケット(6,7)は、板素材をL字型に折曲することによって手すりバー(5)を保持する部分と取付板部(25,17)とを形成させたものであることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のシャワーハンガー兼用手すり。
- 前記手すりバー(5)は、縦バー部(53)とこの縦バー部(53)の下端で横向きに突出して設けられる横バー部(54)とを有していることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のシャワーハンガー兼用手すり。
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