JP3097745U - ブラシレスモーターの回転速度制御回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】モーター駆動回路のトランジスタの導通または不導通の制御を完成することができるブラシレスモーターの回転速度制御回路を提供しようとするものである。
【解決手段】モーター駆動回路、駆動素子および制御回路により構成される。モーター駆動回路には少なくとも一個のコイルおよび少なくとも一個のトランジスタが含まれ、コイルはトランジスタに対応して直列される。駆動素子には複数個の出力ターミナルが形成されることにより、駆動信号をモーター駆動回路まで出力させてモーター駆動回路のトランジスタを制御することができる。制御回路は駆動素子の出力ターミナルおよびモーター駆動回路のトランジスタの間まで連接され、制御回路はPWMの信号を利用して駆動素子の駆動信号を制御することにより、トランジスタの導通または不導通の制御を完成することができるように構成されている。
【選択図】 図1
【解決手段】モーター駆動回路、駆動素子および制御回路により構成される。モーター駆動回路には少なくとも一個のコイルおよび少なくとも一個のトランジスタが含まれ、コイルはトランジスタに対応して直列される。駆動素子には複数個の出力ターミナルが形成されることにより、駆動信号をモーター駆動回路まで出力させてモーター駆動回路のトランジスタを制御することができる。制御回路は駆動素子の出力ターミナルおよびモーター駆動回路のトランジスタの間まで連接され、制御回路はPWMの信号を利用して駆動素子の駆動信号を制御することにより、トランジスタの導通または不導通の制御を完成することができるように構成されている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、ブラシレスモーターの回転速度制御回路に関するもので、特にパルス幅変調(pulse width modulation、PWM)の回転速度を制御するブラシレスモーターの回転速度制御回路に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来この種のものにあっては、下記のようなものになっている。
【0003】
従来の回転速度調整可能な放熱ファンの駆動回路としては、図3に示すように、電流制御回路1、PWM駆動IC素子2およびPWMターミナル3が含まれ、PWMターミナル3は電流制御回路1まで連接される。電流制御回路1にはトランジスタQ4および抵抗R5が含まれ、トランジスタQ4のコレクターは二個のトランジスタQ1およびQ2のエミッターに連接され、トランジスタQ4のエミッターは接地するように形成される。二個のトランジスタQ1およびQ2のコレクターは二個のコイルV1およびV2と直列するように形成される。トランジスタQ4のベースがPWMの信号を接収した時、トランジスタQ4は開閉するように形成されることにより、二個のコイルV1およびV2の導通または切断を決定する。さらに、PWM駆動IC素子2は二個のトランジスタQ1およびQ2のベースに連接されることにより、二個のトランジスタQ1およびQ2の導通または不導通を制御すると同時に、二個のトランジスタQ1およびQ2のコレクターおよびエミッターの間には同期に導通または不導通に形成される。二個のトランジスタQ1およびQ2のコレクターおよびエミッターの間の導通または不導通により二個のコイルV1およびV2を通過した電源の電流が導通したり切断したりするのを直接制御することができる。このように、二個のコイルV1およびV2はPWMの信号の周波数に従って電源の電流が完全に導通したり切断したりするのを制御するようにとしたものがある(例えば、特許文献1を参照)。
【0004】
【特許文献1】
中華民国公告番号第449199号
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
上記のような従来の回転速度調整可能な放熱ファンの駆動回路においては、回転速度の制御を行う時、PWMの信号の周波数に従ってコイルV1およびV2の電源の電流が導通したり切断したりするのを制御することにより、トランジスタQ4は大きい電源の電流を受けなければならないため、比較的コストの高い大きいトランジスタQ4を使用しなければならず、そのためにコストが高くなるという問題点があった。その他に、トランジスタQ4はPWMの信号の周波数に従って導通または切断の高周波数による大きい電源の電流を絶えずに受けなければならないため、トランジスタQ4には過熱および焼けてしまうという現象が生じ易くなるため、使用寿命が短縮されるという問題点があった。さらに、比較的コストの高いPWM駆動IC素子2を採用しているため、製造コストも高くなるという問題点があった。そのため、上記のような従来の回転速度調整可能な放熱ファンの駆動回路をさらに改良しなければならない。
【0006】
本考案は、このような問題点に鑑みて考案したものであって、その目的とするところは、制御回路を駆動素子の複数個の出力ターミナルおよびモーター駆動回路の複数個のトランジスタの間まで連接させ、制御回路はPWMの信号だけを利用して駆動素子の駆動信号を制御することにより、モーター駆動回路のトランジスタの導通または不導通の制御を完成することができるブラシレスモーターの回転速度制御回路を提供しようとするものである。
【0007】
本考案の第一の目的は、制御回路を駆動素子の複数個の出力ターミナルおよびモーター駆動回路の複数個のトランジスタの間まで連接させ、制御回路はPWMの信号だけを利用して駆動素子の駆動信号を制御することにより、モーター駆動回路のトランジスタの導通または不導通の制御を完成することができるため、モーターの使用寿命を延ばすことができるブラシレスモーターの回転速度制御回路を提供しようとするものである。
【0008】
本考案の第二の目的は、制御回路を駆動素子の複数個の出力ターミナルおよびモーター駆動回路の複数個のトランジスタの間まで連接させ、制御回路は駆動素子の駆動信号を制御するのにしか用いられないことにより、比較的コストの低い制御回路を必要とするだけで、しかも上記制御回路は元来の構造の駆動素子およびモーター駆動回路に適用されるため、製造コストを低く抑えることができるブラシレスモーターの回転速度制御回路を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案によるブラシレスモーターの回転速度制御回路は、下記のようになるものである。すなわち、
モーター駆動回路、駆動素子および制御回路により構成される。モーター駆動回路には少なくとも一個のコイルおよび少なくとも一個のトランジスタが含まれ、コイルによりモーターが回転するのを駆動することができる。駆動素子には複数個の出力ターミナルが形成されることにより、駆動信号をモーター駆動回路まで出力させてモーター駆動回路のトランジスタを制御することができる。制御回路は駆動素子の出力ターミナルおよびモーター駆動回路のトランジスタの間まで連接され、制御回路はPWMの信号を利用して駆動素子の駆動信号を制御することにより、モーター駆動回路のトランジスタの導通または不導通を制御してモーターの回転速度の変化の制御を完成することができる。
【0010】
本考案によるブラシレスモーターの回転速度制御回路は、制御回路には二個のトランジスタと一個のPWM入力ターミナルが含まれ、PWM入力ターミナルは制御回路のトランジスタのベースに連接され、制御回路のトランジスタのコレクターは駆動素子の出力ターミナルまで連接され、制御回路のトランジスタのエミッターは接地するように形成され、制御回路のトランジスタが導通された時、駆動素子の出力ターミナルの全ての駆動信号は制御回路のトランジスタを経て接地するように形成されることにより、モーター駆動回路のトランジスタは不導通になってコイルの電流を切断することもできる。また、制御回路には一個のトランジスタと一個のPWM入力ターミナルおよび一対のダイオードが含まれ、ダイオードのプラスは駆動素子の出力ターミナルに連接されるのに対し、ダイオードのマイナスは制御回路のトランジスタのコレクターに直列され、制御回路のトランジスタのエミッターは接地するように形成され、制御回路のトランジスタが導通された時、駆動素子の出力ターミナルの全ての駆動信号は制御回路のダイオードとトランジスタを経て接地するように形成されることにより、モーター駆動回路のトランジスタは不導通になってコイルの電流を切断することもできる。また、モーター駆動回路は二相の駆動回路からなることもできる。
【0011】
【考案の実施の形態】
本考案の実施の形態について、以下、図面を参照して説明する。
【0012】
図1は本考案の実施形態1のブラシレスモーターの回転速度制御回路による回路図で、図2は本考案の実施形態2のブラシレスモーターの回転速度制御回路による回路図である。
【0013】
【実施形態1】
図1を参照すると、本考案の実施形態1のブラシレスモーターの回転速度制御回路にはモーター駆動回路10、駆動素子20および制御回路30が含まれる。モーター駆動回路10は駆動素子20に連接されるのに対し、制御回路30はモーター駆動回路10および駆動素子20の間に連接される。
【0014】
再び図1を参照すると、モーター駆動回路10は元来のモーターの駆動回路の構造に属するもので、その一端は電源Vccに連接される。モーター駆動回路10には少なくとも一個のコイル11および少なくとも一個のトランジスタ12が含まれ、コイル11はトランジスタ12に対応して直列してから接地するように形成される。モーター駆動回路10は好ましくは二相の駆動回路からなる。二個のトランジスタ12が交替に開いたり閉まったりする時、電流が交替にして二個のコイル11を通過することにより交番磁場が生じる。
【0015】
再び図1を参照すると、駆動素子20は元来の駆動素子の構造に属するもので、複数個の入力ターミナルが形成されると共に、ホール素子21の出力ターミナルに連接されてホール信号を接収することができる。駆動素子20には複数個の出力ターミナル(ターミナル7およびターミナル8)が形成され、ホール信号に従って駆動信号をモーター駆動回路10のトランジスタ12のベースに出力させる。それにより、駆動素子20はトランジスタ12が交替に開いたり閉まったりするのを制御することができる。駆動素子20およびホール素子21は好ましくは一般のIC素子からなる。
【0016】
再び図1を参照すると、制御回路30は駆動素子20の出力ターミナルおよびモーター駆動回路10のトランジスタ12の間まで連接される。制御回路30には二個のトランジスタ31、一個の抵抗32および一個のPWM入力ターミナル33が含まれる。抵抗32はPWM入力ターミナル33およびトランジスタ31のベースの間に連接される。トランジスタ31のコレクターは駆動素子20の出力ターミナルまで連接され、トランジスタ31のエミッターは接地するように形成される。
【0017】
制御回路30は駆動素子20の駆動信号を制御するのにしか用いられないことにより、比較的低いコストの制御回路だけを必要とするため、制御回路30のトランジスタ31はコストの低い小体積のトランジスタ31だけを採用すればよい。制御回路30はPWM入力ターミナル33からPWM信号を入力し、そしてトランジスタ31のベースまで入力することにより、トランジスタ31の導通および不導通を制御することができるため、駆動素子20の駆動信号がモーター駆動回路10まで出力するのを制御することができる。
【0018】
トランジスタ31が導通された時、駆動素子20の出力ターミナル(ターミナル7およびターミナル8)の全ての駆動信号はトランジスタ31を経て接地するように形成される。即ち、駆動素子20の駆動信号を切断してモーター駆動回路10のトランジスタ12を不導通にさせることにより、コイル11の電流を切断する。
【0019】
それに反して、トランジスタ31が不導通された時、駆動素子20の出力ターミナルの駆動信号の出力は回復され、モーター駆動回路10のトランジスタ12のベースまで出力されることにより、交替にしてトランジスタ12を導通するため、コイル11の電流を交替に導通することができる。
【0020】
再び図1を参照すると、PWM入力ターミナル33はPWMの信号に従って駆動素子20の駆動信号を制御することにより、モーターの回転速度の変化の制御を完成することができる。PWMの信号は従来の技術に属されるため、ここでは再び詳細に説明しない。
【0021】
再び図1、3を参照すると、図3に示す従来の電流制御回路1のトランジスタQ4は大きい電源の電流を受けなければならないため、比較的高いコストの大きいトランジスタQ4を使用しなければならず、トランジスタQ4はPWMの信号の周波数に従って導通または切断の高周波数による大きい電源の電流を絶えずに受けなければならないため、トランジスタQ4には過熱および焼けてしまうという現象が生じ易くなる。それに反して、図1に示す本考案の制御回路30のトランジスタ31はコストの低い小体積のトランジスタ31だけを採用すれば、損害率を抑えることができるため、製造コストを低く抑えると共に、使用寿命を伸ばすことができる。その他に、従来のPWM駆動IC素子2だとコストが高いという問題点があったが、本考案の駆動素子20は元来の駆動素子の構造に属するため、製造コストをさらに低く抑えることができる。
【0022】
【実施形態2】
図2を参照すると、本考案の実施形態2のブラシレスモーターの回転速度制御回路が掲示される。本考案の実施形態の間の差異を分かり易くするべく、実施形態2においては実施形態1の構造と同じ部分は同じ符号を採用して標示する。実施形態2の一部分の技術内容は実施形態1の説明内容に掲示されたため、ここでは参考にして再び詳細に説明しない。
【0023】
再び図2を参照すると、本考案の実施形態2のブラシレスモーターの回転速度制御回路にはモーター駆動回路10、駆動素子20、PWM入力ターミナル33および一対のダイオード34が含まれる。ダイオード34は駆動素子20の駆動信号を制御するのに用いられ、ダイオード34のプラスは駆動素子20の出力ターミナルに連接されるのに対し、ダイオード34のマイナスはトランジスタ31のコレクターに直列され、さらにトランジスタ31のエミッターは接地するように形成される。
【0024】
トランジスタ31が導通された時、駆動素子20の出力ターミナルの全ての駆動信号はダイオード34とトランジスタ31を経て接地するように形成されることにより、モーター駆動回路10のトランジスタ12は不導通になってコイル11の電流を切断するように形成される。
【0025】
トランジスタ31が不導通された時、駆動素子20の出力ターミナルの駆動信号の出力は回復され、モーター駆動回路10のトランジスタ12のベースまで出力されることにより、交替にしてトランジスタ12を導通するため、コイル11の電流を交替に導通することができる。
【0026】
【考案の効果】
本考案のブラシレスモーターの回転速度制御回路によれば、制御回路を駆動素子の複数個の出力ターミナルおよびモーター駆動回路の複数個のトランジスタの間まで連接させ、制御回路はPWMの信号だけを利用して駆動素子の駆動信号を制御することにより、モーター駆動回路のトランジスタの導通または不導通の制御を完成することができるため、モーターの使用寿命を延ばすことができるという利点がある。
【0027】
本考案のブラシレスモーターの回転速度制御回路によれば、制御回路を駆動素子の複数個の出力ターミナルおよびモーター駆動回路の複数個のトランジスタの間まで連接させ、制御回路は駆動素子の駆動信号を制御するのにしか用いられないことにより、比較的コストの低い制御回路を必要とするだけで、しかも上記制御回路は元来の構造の駆動素子およびモーター駆動回路に適用されるため、製造コストを低く抑えることができるという利点がある。
【0028】
本考案は、その精神及び必須の特徴事項から逸脱することなく他のやり方で実施することができる。従って、本明細書に記載した好ましい実施例は例示的なものであり、限定的なものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施形態1のブラシレスモーターの回転速度制御回路による回路図である。
【図2】本考案の実施形態2のブラシレスモーターの回転速度制御回路による回路図である。
【図3】従来の回転速度調整可能な放熱ファンの駆動回路による回路図である。
【符号の説明】
1 電流制御回路 2 PWM駆動IC素子
3 PWMターミナル 10 モーター駆動回路
11 コイル 12 トランジスタ
20 駆動素子 21 ホール素子
30 制御回路 31 トランジスタ
32 抵抗 33 PWM入力ターミナル
34 ダイオード
【考案の属する技術分野】
本考案は、ブラシレスモーターの回転速度制御回路に関するもので、特にパルス幅変調(pulse width modulation、PWM)の回転速度を制御するブラシレスモーターの回転速度制御回路に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来この種のものにあっては、下記のようなものになっている。
【0003】
従来の回転速度調整可能な放熱ファンの駆動回路としては、図3に示すように、電流制御回路1、PWM駆動IC素子2およびPWMターミナル3が含まれ、PWMターミナル3は電流制御回路1まで連接される。電流制御回路1にはトランジスタQ4および抵抗R5が含まれ、トランジスタQ4のコレクターは二個のトランジスタQ1およびQ2のエミッターに連接され、トランジスタQ4のエミッターは接地するように形成される。二個のトランジスタQ1およびQ2のコレクターは二個のコイルV1およびV2と直列するように形成される。トランジスタQ4のベースがPWMの信号を接収した時、トランジスタQ4は開閉するように形成されることにより、二個のコイルV1およびV2の導通または切断を決定する。さらに、PWM駆動IC素子2は二個のトランジスタQ1およびQ2のベースに連接されることにより、二個のトランジスタQ1およびQ2の導通または不導通を制御すると同時に、二個のトランジスタQ1およびQ2のコレクターおよびエミッターの間には同期に導通または不導通に形成される。二個のトランジスタQ1およびQ2のコレクターおよびエミッターの間の導通または不導通により二個のコイルV1およびV2を通過した電源の電流が導通したり切断したりするのを直接制御することができる。このように、二個のコイルV1およびV2はPWMの信号の周波数に従って電源の電流が完全に導通したり切断したりするのを制御するようにとしたものがある(例えば、特許文献1を参照)。
【0004】
【特許文献1】
中華民国公告番号第449199号
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
上記のような従来の回転速度調整可能な放熱ファンの駆動回路においては、回転速度の制御を行う時、PWMの信号の周波数に従ってコイルV1およびV2の電源の電流が導通したり切断したりするのを制御することにより、トランジスタQ4は大きい電源の電流を受けなければならないため、比較的コストの高い大きいトランジスタQ4を使用しなければならず、そのためにコストが高くなるという問題点があった。その他に、トランジスタQ4はPWMの信号の周波数に従って導通または切断の高周波数による大きい電源の電流を絶えずに受けなければならないため、トランジスタQ4には過熱および焼けてしまうという現象が生じ易くなるため、使用寿命が短縮されるという問題点があった。さらに、比較的コストの高いPWM駆動IC素子2を採用しているため、製造コストも高くなるという問題点があった。そのため、上記のような従来の回転速度調整可能な放熱ファンの駆動回路をさらに改良しなければならない。
【0006】
本考案は、このような問題点に鑑みて考案したものであって、その目的とするところは、制御回路を駆動素子の複数個の出力ターミナルおよびモーター駆動回路の複数個のトランジスタの間まで連接させ、制御回路はPWMの信号だけを利用して駆動素子の駆動信号を制御することにより、モーター駆動回路のトランジスタの導通または不導通の制御を完成することができるブラシレスモーターの回転速度制御回路を提供しようとするものである。
【0007】
本考案の第一の目的は、制御回路を駆動素子の複数個の出力ターミナルおよびモーター駆動回路の複数個のトランジスタの間まで連接させ、制御回路はPWMの信号だけを利用して駆動素子の駆動信号を制御することにより、モーター駆動回路のトランジスタの導通または不導通の制御を完成することができるため、モーターの使用寿命を延ばすことができるブラシレスモーターの回転速度制御回路を提供しようとするものである。
【0008】
本考案の第二の目的は、制御回路を駆動素子の複数個の出力ターミナルおよびモーター駆動回路の複数個のトランジスタの間まで連接させ、制御回路は駆動素子の駆動信号を制御するのにしか用いられないことにより、比較的コストの低い制御回路を必要とするだけで、しかも上記制御回路は元来の構造の駆動素子およびモーター駆動回路に適用されるため、製造コストを低く抑えることができるブラシレスモーターの回転速度制御回路を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案によるブラシレスモーターの回転速度制御回路は、下記のようになるものである。すなわち、
モーター駆動回路、駆動素子および制御回路により構成される。モーター駆動回路には少なくとも一個のコイルおよび少なくとも一個のトランジスタが含まれ、コイルによりモーターが回転するのを駆動することができる。駆動素子には複数個の出力ターミナルが形成されることにより、駆動信号をモーター駆動回路まで出力させてモーター駆動回路のトランジスタを制御することができる。制御回路は駆動素子の出力ターミナルおよびモーター駆動回路のトランジスタの間まで連接され、制御回路はPWMの信号を利用して駆動素子の駆動信号を制御することにより、モーター駆動回路のトランジスタの導通または不導通を制御してモーターの回転速度の変化の制御を完成することができる。
【0010】
本考案によるブラシレスモーターの回転速度制御回路は、制御回路には二個のトランジスタと一個のPWM入力ターミナルが含まれ、PWM入力ターミナルは制御回路のトランジスタのベースに連接され、制御回路のトランジスタのコレクターは駆動素子の出力ターミナルまで連接され、制御回路のトランジスタのエミッターは接地するように形成され、制御回路のトランジスタが導通された時、駆動素子の出力ターミナルの全ての駆動信号は制御回路のトランジスタを経て接地するように形成されることにより、モーター駆動回路のトランジスタは不導通になってコイルの電流を切断することもできる。また、制御回路には一個のトランジスタと一個のPWM入力ターミナルおよび一対のダイオードが含まれ、ダイオードのプラスは駆動素子の出力ターミナルに連接されるのに対し、ダイオードのマイナスは制御回路のトランジスタのコレクターに直列され、制御回路のトランジスタのエミッターは接地するように形成され、制御回路のトランジスタが導通された時、駆動素子の出力ターミナルの全ての駆動信号は制御回路のダイオードとトランジスタを経て接地するように形成されることにより、モーター駆動回路のトランジスタは不導通になってコイルの電流を切断することもできる。また、モーター駆動回路は二相の駆動回路からなることもできる。
【0011】
【考案の実施の形態】
本考案の実施の形態について、以下、図面を参照して説明する。
【0012】
図1は本考案の実施形態1のブラシレスモーターの回転速度制御回路による回路図で、図2は本考案の実施形態2のブラシレスモーターの回転速度制御回路による回路図である。
【0013】
【実施形態1】
図1を参照すると、本考案の実施形態1のブラシレスモーターの回転速度制御回路にはモーター駆動回路10、駆動素子20および制御回路30が含まれる。モーター駆動回路10は駆動素子20に連接されるのに対し、制御回路30はモーター駆動回路10および駆動素子20の間に連接される。
【0014】
再び図1を参照すると、モーター駆動回路10は元来のモーターの駆動回路の構造に属するもので、その一端は電源Vccに連接される。モーター駆動回路10には少なくとも一個のコイル11および少なくとも一個のトランジスタ12が含まれ、コイル11はトランジスタ12に対応して直列してから接地するように形成される。モーター駆動回路10は好ましくは二相の駆動回路からなる。二個のトランジスタ12が交替に開いたり閉まったりする時、電流が交替にして二個のコイル11を通過することにより交番磁場が生じる。
【0015】
再び図1を参照すると、駆動素子20は元来の駆動素子の構造に属するもので、複数個の入力ターミナルが形成されると共に、ホール素子21の出力ターミナルに連接されてホール信号を接収することができる。駆動素子20には複数個の出力ターミナル(ターミナル7およびターミナル8)が形成され、ホール信号に従って駆動信号をモーター駆動回路10のトランジスタ12のベースに出力させる。それにより、駆動素子20はトランジスタ12が交替に開いたり閉まったりするのを制御することができる。駆動素子20およびホール素子21は好ましくは一般のIC素子からなる。
【0016】
再び図1を参照すると、制御回路30は駆動素子20の出力ターミナルおよびモーター駆動回路10のトランジスタ12の間まで連接される。制御回路30には二個のトランジスタ31、一個の抵抗32および一個のPWM入力ターミナル33が含まれる。抵抗32はPWM入力ターミナル33およびトランジスタ31のベースの間に連接される。トランジスタ31のコレクターは駆動素子20の出力ターミナルまで連接され、トランジスタ31のエミッターは接地するように形成される。
【0017】
制御回路30は駆動素子20の駆動信号を制御するのにしか用いられないことにより、比較的低いコストの制御回路だけを必要とするため、制御回路30のトランジスタ31はコストの低い小体積のトランジスタ31だけを採用すればよい。制御回路30はPWM入力ターミナル33からPWM信号を入力し、そしてトランジスタ31のベースまで入力することにより、トランジスタ31の導通および不導通を制御することができるため、駆動素子20の駆動信号がモーター駆動回路10まで出力するのを制御することができる。
【0018】
トランジスタ31が導通された時、駆動素子20の出力ターミナル(ターミナル7およびターミナル8)の全ての駆動信号はトランジスタ31を経て接地するように形成される。即ち、駆動素子20の駆動信号を切断してモーター駆動回路10のトランジスタ12を不導通にさせることにより、コイル11の電流を切断する。
【0019】
それに反して、トランジスタ31が不導通された時、駆動素子20の出力ターミナルの駆動信号の出力は回復され、モーター駆動回路10のトランジスタ12のベースまで出力されることにより、交替にしてトランジスタ12を導通するため、コイル11の電流を交替に導通することができる。
【0020】
再び図1を参照すると、PWM入力ターミナル33はPWMの信号に従って駆動素子20の駆動信号を制御することにより、モーターの回転速度の変化の制御を完成することができる。PWMの信号は従来の技術に属されるため、ここでは再び詳細に説明しない。
【0021】
再び図1、3を参照すると、図3に示す従来の電流制御回路1のトランジスタQ4は大きい電源の電流を受けなければならないため、比較的高いコストの大きいトランジスタQ4を使用しなければならず、トランジスタQ4はPWMの信号の周波数に従って導通または切断の高周波数による大きい電源の電流を絶えずに受けなければならないため、トランジスタQ4には過熱および焼けてしまうという現象が生じ易くなる。それに反して、図1に示す本考案の制御回路30のトランジスタ31はコストの低い小体積のトランジスタ31だけを採用すれば、損害率を抑えることができるため、製造コストを低く抑えると共に、使用寿命を伸ばすことができる。その他に、従来のPWM駆動IC素子2だとコストが高いという問題点があったが、本考案の駆動素子20は元来の駆動素子の構造に属するため、製造コストをさらに低く抑えることができる。
【0022】
【実施形態2】
図2を参照すると、本考案の実施形態2のブラシレスモーターの回転速度制御回路が掲示される。本考案の実施形態の間の差異を分かり易くするべく、実施形態2においては実施形態1の構造と同じ部分は同じ符号を採用して標示する。実施形態2の一部分の技術内容は実施形態1の説明内容に掲示されたため、ここでは参考にして再び詳細に説明しない。
【0023】
再び図2を参照すると、本考案の実施形態2のブラシレスモーターの回転速度制御回路にはモーター駆動回路10、駆動素子20、PWM入力ターミナル33および一対のダイオード34が含まれる。ダイオード34は駆動素子20の駆動信号を制御するのに用いられ、ダイオード34のプラスは駆動素子20の出力ターミナルに連接されるのに対し、ダイオード34のマイナスはトランジスタ31のコレクターに直列され、さらにトランジスタ31のエミッターは接地するように形成される。
【0024】
トランジスタ31が導通された時、駆動素子20の出力ターミナルの全ての駆動信号はダイオード34とトランジスタ31を経て接地するように形成されることにより、モーター駆動回路10のトランジスタ12は不導通になってコイル11の電流を切断するように形成される。
【0025】
トランジスタ31が不導通された時、駆動素子20の出力ターミナルの駆動信号の出力は回復され、モーター駆動回路10のトランジスタ12のベースまで出力されることにより、交替にしてトランジスタ12を導通するため、コイル11の電流を交替に導通することができる。
【0026】
【考案の効果】
本考案のブラシレスモーターの回転速度制御回路によれば、制御回路を駆動素子の複数個の出力ターミナルおよびモーター駆動回路の複数個のトランジスタの間まで連接させ、制御回路はPWMの信号だけを利用して駆動素子の駆動信号を制御することにより、モーター駆動回路のトランジスタの導通または不導通の制御を完成することができるため、モーターの使用寿命を延ばすことができるという利点がある。
【0027】
本考案のブラシレスモーターの回転速度制御回路によれば、制御回路を駆動素子の複数個の出力ターミナルおよびモーター駆動回路の複数個のトランジスタの間まで連接させ、制御回路は駆動素子の駆動信号を制御するのにしか用いられないことにより、比較的コストの低い制御回路を必要とするだけで、しかも上記制御回路は元来の構造の駆動素子およびモーター駆動回路に適用されるため、製造コストを低く抑えることができるという利点がある。
【0028】
本考案は、その精神及び必須の特徴事項から逸脱することなく他のやり方で実施することができる。従って、本明細書に記載した好ましい実施例は例示的なものであり、限定的なものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施形態1のブラシレスモーターの回転速度制御回路による回路図である。
【図2】本考案の実施形態2のブラシレスモーターの回転速度制御回路による回路図である。
【図3】従来の回転速度調整可能な放熱ファンの駆動回路による回路図である。
【符号の説明】
1 電流制御回路 2 PWM駆動IC素子
3 PWMターミナル 10 モーター駆動回路
11 コイル 12 トランジスタ
20 駆動素子 21 ホール素子
30 制御回路 31 トランジスタ
32 抵抗 33 PWM入力ターミナル
34 ダイオード
Claims (4)
- モーター駆動回路(10)、駆動素子(20)および制御回路(30)により構成されるブラシレスモーターの回転速度制御回路であって、モーター駆動回路(10)には少なくとも一個のコイル(11)および少なくとも一個のトランジスタ(12)が含まれ、コイル(11)によりモーターが回転するのを駆動することができ、駆動素子(20)には複数個の出力ターミナルが形成されることにより、駆動信号をモーター駆動回路(10)まで出力させてモーター駆動回路(10)のトランジスタ(12)を制御することができ、制御回路(30)は駆動素子(20)の出力ターミナルおよびモーター駆動回路(10)のトランジスタ(12)の間まで連接され、制御回路(30)はPWMの信号を利用して駆動素子(20)の駆動信号を制御することにより、モーター駆動回路(10)のトランジスタ(12)の導通または不導通を制御してモーターの回転速度の変化の制御を完成することができることを特徴とするブラシレスモーターの回転速度制御回路。
- 制御回路(30)には二個のトランジスタ(31)と一個のPWM入力ターミナル(33)が含まれ、PWM入力ターミナル(33)は制御回路(30)のトランジスタ(31)のベースに連接され、制御回路(30)のトランジスタ(31)のコレクターは駆動素子(20)の出力ターミナルまで連接され、制御回路(30)のトランジスタ(31)のエミッターは接地するように形成され、制御回路(30)のトランジスタ(31)が導通された時、駆動素子(20)の出力ターミナルの全ての駆動信号は制御回路(30)のトランジスタ(31)を経て接地するように形成されることにより、モーター駆動回路(10)のトランジスタ(31)は不導通になってコイル(11)の電流を切断することを特徴とする請求項1記載のブラシレスモーターの回転速度制御回路。
- 制御回路(30)には一個のトランジスタと一個のPWM入力ターミナル(33)および一対のダイオード(34)が含まれ、ダイオード(34)のプラスは駆動素子(20)の出力ターミナルに連接されるのに対し、ダイオード(34)のマイナスは制御回路(30)のトランジスタ(31)のコレクターに直列され、制御回路(30)のトランジスタ(31)のエミッターは接地するように形成され、制御回路(30)のトランジスタ(31)が導通された時、駆動素子(20)の出力ターミナルの全ての駆動信号は制御回路(30)のダイオード(34)とトランジスタ(31)を経て接地するように形成されることにより、モーター駆動回路(10)のトランジスタ(31)は不導通になってコイル(11)の電流を切断することを特徴とする請求項1記載のブラシレスモーターの回転速度制御回路。
- モーター駆動回路(10)は二相の駆動回路からなることを特徴とする請求項1記載のブラシレスモーターの回転速度制御回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003002666U JP3097745U (ja) | 2003-05-13 | 2003-05-13 | ブラシレスモーターの回転速度制御回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003002666U JP3097745U (ja) | 2003-05-13 | 2003-05-13 | ブラシレスモーターの回転速度制御回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3097745U true JP3097745U (ja) | 2004-02-05 |
Family
ID=43251535
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003002666U Expired - Lifetime JP3097745U (ja) | 2003-05-13 | 2003-05-13 | ブラシレスモーターの回転速度制御回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3097745U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009131011A (ja) * | 2007-11-21 | 2009-06-11 | Sanyo Electric Co Ltd | モータ駆動回路、ファンモータ、電子機器、及びノート型パーソナルコンピュータ |
-
2003
- 2003-05-13 JP JP2003002666U patent/JP3097745U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009131011A (ja) * | 2007-11-21 | 2009-06-11 | Sanyo Electric Co Ltd | モータ駆動回路、ファンモータ、電子機器、及びノート型パーソナルコンピュータ |
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