JP3097654B2 - 共有メモリ管理システム、共有メモリ管理方法および共有メモリ管理用プロラムを記録した記録媒体 - Google Patents

共有メモリ管理システム、共有メモリ管理方法および共有メモリ管理用プロラムを記録した記録媒体

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JP3097654B2
JP3097654B2 JP10116920A JP11692098A JP3097654B2 JP 3097654 B2 JP3097654 B2 JP 3097654B2 JP 10116920 A JP10116920 A JP 10116920A JP 11692098 A JP11692098 A JP 11692098A JP 3097654 B2 JP3097654 B2 JP 3097654B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】複数のプロセスから参照可能
な共有メモリを利用して、複数プロセス間でのデータの
受け渡しを行う本発明は共有メモリ管理システム、共有
メモリ管理方法および共有メモリ管理用プログラムを記
録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】複数のプロセスから参照可能な共有メモ
リを利用して、複数プロセス間でのデータの受け渡しを
行う従来の共有メモリ管理システムの一例が、特開平7
−271616号公報に記載されている。この従来の共
有メモリ管理システムは、プロセスがアクセスできる状
態にある共有メモリの識別コードをプロセス単位で保有
する第1のテーブルと、計算機中に存在している全ての
共有メモリの識別コードを保有する第2のテーブルと、
共有メモリ管理手段と、共有メモリ比較手段とを備えて
いる。このような構成を有する従来の共有メモリ管理シ
ステムはつぎのように動作する。すなわち、ある一つの
プロセス(第1のプロセス)が別のプロセス(第2のプ
ロセス)へのデータの受け渡しのために共有メモリの拡
張が必要となった場合、共有メモリ管理手段は共有メモ
リを拡張し、その拡張した共有メモリの識別コードを第
1のプロセス用の第1のテーブルと第2のテーブルとに
追加する。一方、第2のプロセスは、プロセス間通信に
よるデータの受け渡し時に第2のプロセス用の第1のテ
ーブルの内容と第2のテーブルの内容とを比較し、第2
のテーブルには有るが第2のプロセス用の第1のテーブ
ルには無い共有メモリの識別コードが存在していたら、
共有メモリの拡張が発生したと認識し、第2のプロセス
用の第1のテーブルに当該識別コードを追加し、結合処
理により拡張された共有メモリへのアクセスができる状
態にしてデータを参照する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のシステ
ムでは、プロセス間通信によるデータの受け渡し時に、
受信側のプロセス(第2のプロセス)が第1のテーブル
と第2のテーブルを比較参照し、結合処理をした後でな
いと拡張された共有メモリ内のデータを参照することが
できない。このため、ある一つのプロセスが拡張した共
有メモリを他のプロセスにおいて参照できるまでに時間
がかかるため、高速な運用が要求されるシステムには不
向きであるという欠点が従来のシステムにはある。本発
明の目的は、上述の問題点を解決し、ある一つのプロセ
スが拡張した共有メモリ内のデータを他のプロセスにお
いて参照できるまでの時間を短縮した共有メモリ管理シ
ステムを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の共有メモ
リ管理システムは、共有メモリのアクセス要求を受け共
有メモリの拡張が必要か否かを判断する共有メモリ領域
管理手段(図1の12と、共有メモリの拡張処理をする
共有メモリ拡張手段(図1の131)と、共有メモリの
拡張が発生したこと及び拡張した共有メモリの情報を他
の全プロセスに通知する共有メモリ拡張通知手段(図1
の133)と、その通知情報をもとに共有メモリの結合
処理を行いアクセス可能な状態にする共有メモリ結合手
段(図1の132)と、結合処理が完了した旨を共有メ
モリを拡張したプロセスに対して通知する共有メモリ結
合完了通知手段(図1の136)と、通知先の全プロセ
スが結合処理を完了しているか否かを監視する共有メモ
リ結合完了通知受信手段(図1の134)とを有する。
本発明の第2の共有メモリ管理システムは、共有メモリ
のアクセス要求を受け共有メモリの縮退が可能かどうか
を判断する共有メモリ領域管理手段(図6の1と、共有
メモリの縮退処理をする共有メモリ縮退手段(図6の1
41)と、共有メモリの縮退が発生したこと及び縮退し
た共有メモリの情報を他の全プロセスに通知する共有メ
モリ縮退通知手段(図6の143)と、その通知情報を
もとに共有メモリの切り離し処理を行う共有メモリ切り
離し手段(図6の142)と、切り離し処理が完了した
旨を共有メモリを縮退したプロセスに対して通知する共
有メモリ切り離し完了通知手段(図6の146)と、通
知先の全プロセスが切り離し処理を完了しているか否か
を監視する共有メモリ切り離し完了通知受信手段(図6
の144)とを有する。
【0005】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。なお、各図面におい
て同一の参照符号は同一の構成要素を示している。以下
の説明で使用している用語「結合」とは、拡張された共
有メモリを各プロセスがアクセスできる状態にするため
に共有メモリのアドレス変換を行うことを意味する。ま
た、用語「切り離し」とは、縮退された共有メモリを各
プロセスがアクセスできない状態にすることを意味す
る。
【0006】まず、本発明の第1の実施の形態について
詳細に説明する。図1を参照すると、本発明の第1の実
施の形態は、プログラム制御によって動作する計算機1
0と、共有メモリ21を含む記憶装置20とから構成さ
れている。計算機10は複数のプロセス100(プロセ
スa〜n)を含み、各プロセスは、共有メモリ更新/参
照要求手段110と、共有メモリ領域管理手段120
と、共有メモリ拡張状況常駐監視手段130とを含む。
さらに、共有メモリ拡張状況常駐監視手段130は、共
有メモリ拡張手段131と、共有メモリ結合手段132
と、共有メモリ拡張通知手段133と、共有メモリ結合
完了通知受信手段134と、共有メモリ拡張通知受信手
段135と、共有メモリ結合完了通知手段136とを含
む。
【0007】これらの手段はそれぞれ概略つぎのように
動作する。共有メモリ更新/参照要求手段110は、共
有メモリ21内のデータに対する更新要求/参照要求と
他のプロセスへのプロセス間通信によるデータの受け渡
しを行う。共有メモリ領域管理手段120は、共有メモ
リ21の拡張判断と共有メモリ21へのアクセスを行
う。共有メモリ拡張状況常駐監視手段130は、共有メ
モリ更新/参照要求手段110と共有メモリ領域管理手
段120とは独立に並列実行可能なスレッドとして常駐
する。共有メモリ拡張手段131は、共有メモリ21の
拡張処理を行う。共有メモリ拡張通知手段133は、自
プロセスが共有メモリ21の拡張を行った旨を他のプロ
セスに通知する。共有メモリ拡張通知受信手段135
は、他のプロセスの共有メモリ拡張通知手段133か
ら、当該プロセスが共有メモリ21の拡張を行った旨の
通知を受信する。共有メモリ結合手段132は、他のプ
ロセスが拡張した共有メモリ21のその拡張メモリ領域
を自プロセスでアクセスできるようにするための結合処
理を行う。共有メモリ結合完了通知手段136は、他の
プロセスが拡張した共有メモリ21の拡張メモリ領域の
結合処理が完了した旨を当該他のプロセスに通知する。
共有メモリ結合完了通知受信手段134は、他のプロセ
スにおいて結合処理が完了した旨の通知を受信する。次
に、図1〜図4を参照して本実施の形態の全体の動作に
ついて詳細に説明する。以下の説明では、プロセスaが
共有メモリ21を拡張し、それを他のプロセスb〜nに
通知する場合を一例として説明する。まず、プロセスa
の共有メモリ領域管理手段120は、共有メモリ更新/
参照要求手段110からの共有メモリ21へのアクセス
要求を受付け(図2のステップA1)、共有メモリ21
の拡張が必要か否かを判断する(ステップA2)。共有
メモリ21の拡張が不要な場合は共有メモリ21へのア
クセス(ステップA5)後、共有メモリ更新/参照要求
手段110は他のプロセスへプロセス間通信によるデー
タの受け渡しを行う(ステップA6)。一方、共有メモ
リ21の拡張が必要な場合は共有メモリ拡張手段131
に共有メモリの拡張要求をする(ステップA3)。これ
に応答して、共有メモリ拡張手段131は、この拡張要
求を受付け(図3のステップB1)、共有メモリ21の
拡張処理を行う(ステップB2)。なお、この拡張処理
は公知の技術(例えば、特開平7−271616号公報
参照)であるため、その説明は省略する。拡張処理完了
後、共有メモリ拡張手段131は拡張完了通知を発行し
(ステップB3)、共有メモリ領域管理手段120は共
有メモリ拡張手段131からこの拡張完了通知を受信し
(ステップA4)、共有メモリ21の拡張メモリ領域へ
のアクセスを行い(ステップA5)、共有メモリ更新/
参照要求手段110は他のプロセスへプロセス間通信に
よるデータの受け渡しを行う(ステップA6)。それと
並行して、共有メモリ拡張通知手段133は、プロセス
aが共有メモリ21を拡張したこと及び共有メモリ21
の拡張メモリ領域の情報を他の全プロセスb〜nに通知
する(ステップB4)。一方、他のプロセスb〜nの各
々においては、共有メモリ拡張通知受信手段135がプ
ロセスaの共有メモリ拡張通知手段133からのこの拡
張メモリ領域情報を受信し(図4のステップC1)、共
有メモリ結合手段132は、この拡張メモリ領域情報を
もとに共有メモリ21の拡張メモリ領域の結合処理を行
いこの拡張メモリ領域へのアクセスができる状態にする
(ステップC2)。なお、この結合処理は公知の技術
(例えば、特開平7−271616号公報参照)である
ため、その説明は省略する。結合処理を完了すると、共
有メモリ結合完了通知手段136は、結合処理が完了し
た旨を共有メモリ21を拡張したプロセスaに対して通
知する(ステップC3)。プロセスaにおいては、共有
メモリ結合完了通知受信手段134が他のプロセスから
のこの通知を受信する(ステップB5)。他の全プロセ
スから結合処理が完了した旨の通知があった場合は、共
有メモリの拡張処理が終了する。一方、まだ、通知を受
け取っていないプロセスがある場合は監視を継続する
(ステップB6)。
【0008】次に、本実施の形態の効果について説明す
る。本実施の形態では、各プロセス内の共有メモリ拡張
状況常駐監視手段を共有メモリのアクセス処理およびプ
ロセス間通信によるデータの受け渡し処理とは独立に並
列実行可能なスレッドとして常駐する構成としているた
め、プロセス間通信によるデータの受け渡し前の共有メ
モリの拡張が発生した時点で拡張が発生した旨を他のプ
ロセスへ通知することにより、他のプロセスにおいては
先行して結合処理を行うことができる。よって、ある一
つのプロセスが拡張した共有メモリ内のデータを他のプ
ロセスが参照することができるまでの時間を短縮するこ
とができるため、従来よりも高速な運用を可能にした共
有メモリ管理システムを提供することができる。
【0009】次に、具体例を用いて本実施の形態の動作
をより詳しく説明する。図5に示すように、例えば、プ
ロセスaの共有メモリ更新/参照要求手段110からデ
ータ“EEE”の格納要求があったとする。共有メモリ
領域管理手段120は、共有メモリ21に空きがあるか
を判断し(ステップA2)、空きがない場合は共有メモ
リ拡張手段131に共有メモリ21の拡張要求をする
(ステップA3)。これに応答して、共有メモリ拡張手
段131は、共有メモリ21を拡張し(この拡張領域を
共有メモリ(拡張分)22と呼ぶ)(ステップB2)、
拡張完了通知を発行する(ステップB3)。共有メモリ
領域管理手段120は、共有メモリ拡張手段131から
拡張完了通知を受信後(ステップA4)、データ“EE
E”を共有メモリ(拡張分)22に格納し(ステップA
5)、共有メモリ更新/参照要求手段110は他のプロ
セスへプロセス間通信によるデータの受け渡しを行う。
それと並行して、共有メモリ拡張通知手段133は、他
の全プロセスの共有メモリ拡張通知受信手段135に拡
張発生通知をする(ステップB4)。この拡張発生通知
を受信した他のプロセスにおいては、共有メモリ結合手
段132が共有メモリ(拡張分)22の結合処理を行い
(ステップC2)、その後、共有メモリ結合完了通知手
段136が、プロセスaの共有メモリ結合完了通知受信
手段134に対して共有メモリ(拡張分)22の結合完
了通知をする(ステップC。プロセスaの共有メモリ結
合完了通知受信手段134は、他の全プロセスからこの
結合完了通知を受信するまで、監視を継続する(ステッ
プB6)。
【0010】次に、本発明の第2の実施の形態について
図面を参照して詳細に説明する。図6を参照すると、本
発明の第2の実施の形態は、プログラム制御によって動
作する計算機10と、共有メモリ21を含む記憶装置2
0とから構成されている。計算機10は複数のプロセス
100(プロセスa〜n)を含み、各プロセスは、それ
ぞれ、共有メモリ更新/参照要求手段110と、共有メ
モリ領域管理手段120と、共有メモリ縮退状況常駐監
視手段140とを含む。さらに、共有メモリ縮退状況常
駐監視手段140は、共有メモリ縮退手段141と、共
有メモリ切り離し手段142と、共有メモリ縮退通知手
段143と、共有メモリ切り離し完了通知受信手段14
4と、共有メモリ縮退通知受信手段145と、共有メモ
リ切り離し完了通知手段146とを含む。
【0011】これらの手段はそれぞれ概略つぎのように
動作する。共有メモリ更新/参照要求手段110は、共
有メモリ21内のデータに対する更新要求または参照要
求を行う。共有メモリ領域管理手段120は、共有メモ
リ21の縮退判断と共有メモリ21のアクセスを行う。
共有メモリ縮退状況常駐監視手段140は、共有メモリ
更新/参照要求手段110と共有メモリ領域管理手段1
20とは独立に並列実行可能なスレッドとして常駐す
る。共有メモリ縮退手段141は、共有メモリ21の縮
退処理を行う。共有メモリ縮退通知手段143は、自プ
ロセスが共有メモリ21の縮退を行った旨を他のプロセ
スに通知する。共有メモリ縮退通知受信手段145は、
他のプロセスの共有メモリ縮退通知手段143から、当
該プロセスが共有メモリ21の縮退を行った旨の通知を
受信する。共有メモリ切り離し手段142は、他のプロ
セスが縮退した共有メモリ21のその縮退メモリ領域を
自プロセスにおける切り離し処理を行う。共有メモリ切
り離し完了通知手段146は、他のプロセスが縮退した
共有メモリ21の縮退メモリ領域の切り離し処理が完了
した旨を当該他のプロセスに通知する。共有メモリ切り
離し完了通知受信手段144は、他のプロセスにおいて
切り離し処理が完了した旨の通知を受信する。次に、図
6〜図9を参照して本実施の形態の全体の動作について
詳細に説明する。以下の説明では、プロセスaが共有メ
モリ21を縮退し、それを他のプロセスb〜nに通知す
る場合を一例として説明する。まず、プロセスaの共有
メモリ領域管理手段120は、共有メモリ更新/参照要
求手段110からの共有メモリ21へのアクセス要求を
受付け(図7のステップD1)、共有メモリ21をアク
セスし(ステップD2)、共有メモリ21の縮退が可能
か否かを判断する(ステップD3)。共有メモリ21の
縮退が可能な場合は共有メモリ縮退手段141に共有メ
モリの縮退要求をする(ステップD4)。これに応答し
て、共有メモリ縮退手段141は、この縮退要求を受付
け(図8のステップE1)、共有メモリ21の縮退処理
を行う(ステップE2)。なお、この縮退処理は公知の
技術(例えば、特開平7−271616号公報参照)で
あるため、その説明は省略する。縮退処理完了後、共有
メモリ縮退通知手段143は、プロセスaが共有メモリ
21を縮退したこと及び共有メモリ21の縮退メモリ領
域の情報を他の全プロセスb〜nに通知する(ステップ
E3)。一方、他のプロセスb〜nの各々においては、
共有メモリ縮退通知受信手段145がプロセスaの共有
メモリ縮退通知手段143からのこの縮退メモリ領域情
報を受信し(図9のステップF1)、共有メモリ切り離
し手段142は、この縮退メモリ領域情報をもとに共有
メモリ21の縮退メモリ領域の切り離し処理を行う(ス
テップF2)。なお、この切り離し処理は公知の技術
(例えば、特開平7−271616号公報参照)である
ため、その説明は省略する。切り離し処理を完了する
と、共有メモリ切り離し完了通知手段146は、切り離
し処理が完了した旨を共有メモリ21を縮退したプロセ
スaに対して通知する(ステップF3)。プロセスaに
おいては、共有メモリ切り離し完了通知受信手段144
が他のプロセスからのこの通知を受信する(ステップE
4)。他の全プロセスから切り離し処理が完了した旨の
通知があった場合は、共有メモリの縮退処理が終了す
る。一方、まだ通知を受け取っていないプロセスがある
場合は監視を継続する(ステップE5)。
【0012】次に、本実施の形態の効果について説明す
る。本実施の形態では、各プロセス内の共有メモリ縮退
状況常駐監視手段を共有メモリのアクセス処理およびプ
ロセス間通信によるデータの受け渡し処理とは独立に並
列実行可能なスレッドとして常駐する構成としているた
め、共有メモリの縮退が発生した時点で縮退が発生した
旨を他のプロセスへ通知することにより、他のプロセス
においてはプロセス間通信よりも先行して縮退処理を行
うことができる。よって、ある一つのプロセスが縮退し
た共有メモリを全プロセスが切り離すまでの時間を短縮
することができるため、従来よりも高速な運用を可能に
した共有メモリ管理システムを提供することができる。
【0013】次に、具体例を用いて本実施の形態の動作
をより詳しく説明する。図10に示すように、例えば、
プロセスaの共有メモリ更新/参照要求手段110から
データ“EEE”の削除要求があったとする。共有メモ
リ領域管理手段120は、データ“EEE”を共有メモ
リ(縮退分)23から削除し(ステップD2)、共有メ
モリ(縮退分)23のデータの有無を判断し(ステップ
D3)、データが無い場合は、共有メモリ(縮退分)2
3の縮退要求をする(ステップD。これに応答して、共
有メモリ縮退手段141は共有メモリ(縮退分)23を
縮退する(ステップE2)。縮退処理後、共有メモリ縮
退通知手段143は、他の全プロセスの共有メモリ縮退
通知受信手段145に縮退発生通知をする(ステップE
3)。この縮退発生通知を受信した他のプロセスにおい
ては、共有メモリ切り離し手段142が共有メモリ(縮
退分)23の切り離し処理(ステップFを行い、その
後、共有メモリ切り離し完了通知手段146が、プロセ
スaの共有メモリ切り離し完了通知受信手段144に対
して共有メモリ(縮退分)23の切り離し完了通知をす
る(ステップF3)。プロセスaの共有メモリ切り離し
完了通知受信手段144は、他の全プロセスからこの切
り離し完了通知を受信するまで、監視を継続する(ステ
ップE5)。
【0014】次に、本発明の第3の実施の形態について
図面を参照して説明する。図1を参照すると、本発明の
第3の実施の形態は、第1の実施の形態の構成に加え
て、共有メモリ管理プログラムを記録した記録媒体30
を備える。この記録媒体30はフロッピーディスク、磁
気ディスク、半導体メモリその他の記録媒体であってよ
い。共有メモリ管理プログラムは、記録媒体30から計
算機10に読み込まれ、計算機10の動作を制御する。
計算機10は共有メモリ管理プログラムの制御により第
1の実施の形態における処理と同一の処理を実行する。
【0015】次に、本発明の第4の実施の形態について
図面を参照して説明する。図6を参照すると、本発明の
第4の実施の形態は、第2の実施の形態の構成に加え
て、共有メモリ管理プログラムを記録した記録媒体30
を備える。この記録媒体30はフロッピーディスク、磁
気ディスク、半導体メモリその他の記録媒体であってよ
い。共有メモリ管理プログラムは、記録媒体30から計
算機10に読み込まれ、計算機10の動作を制御する。
計算機10は共有メモリ管理プログラムの制御により第
2の実施の形態における処理と同一の処理を実行する。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では共有メ
モリへのアクセス処理とプロセス間のデータ受け渡し処
理とを独立に並列実行可能なスレッドとして常駐する構
成としているため、ある一つのプロセスが拡張した共有
メモリ内のデータを他のプロセスにおいて参照できるま
での時間の短縮、および、ある一つのプロセスが縮退し
た共有メモリを他のプロセスにおいて切り離しをするま
での時間の短縮により共有メモリへの高速なアクセスを
行えるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のブロック図であ
る。
【図2】第1の実施の形態における共有メモリへのアク
セス処理を示す流れ図である。
【図3】第1の実施の形態における共有メモリの拡張処
理を示す流れ図である。
【図4】第1の実施の形態における共有メモリの結合処
理を示す流れ図である。
【図5】第1の実施の形態の動作の具体例を示す図であ
る。
【図6】本発明の第2の実施の形態のブロック図であ
る。
【図7】第2の実施の形態における共有メモリへのアク
セス処理を示す流れ図である。
【図8】第2の実施の形態における共有メモリの縮退処
理を示す流れ図である。
【図9】第2の実施の形態における共有メモリの縮退処
理を示す流れ図である。
【図10】第2の実施の形態の動作の具体例を示す図で
ある。
【符号の説明】
10 計算機 20 記憶装置 21 共有メモリ 22 共有メモリ(拡張分) 23 共有メモリ(縮退分) 30 記録媒体 100 プロセス 110 共有メモリ更新/参照要求手段 120 共有メモリ領域管理手段 130 共有メモリ拡張状況常駐監視手段 131 共有メモリ拡張手段 132 共有メモリ結合手段 133 共有メモリ拡張通知手段 134 共有メモリ結合完了通知受信手段 135 共有メモリ拡張通知受信手段 136 共有メモリ結合完了通知手段 140 共有メモリ縮退状況常駐監視手段 141 共有メモリ縮退手段 142 共有メモリ切り離し手段 143 共有メモリ縮退通知手段 144 共有メモリ切り離し完了通知受信手段 145 共有メモリ縮退通知受信手段 146 共有メモリ切り離し完了通知手段

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 計算機上に存在する複数のプロセスがア
    クセス可能な共有メモリを介して該複数のプロセス間で
    データの授受を行うための共有メモリ管理システムにお
    いて、前記複数のプロセスのうちの第1のプロセスは、
    自プロセスにおける前記共有メモリへのアクセス要求の
    発生を検出し、該アクセス要求が前記共有メモリの拡張
    を必要とするか否かを判断し、該アクセス要求に従った
    前記共有メモリへのアクセス処理を行う管理手段と、 前記管理手段により前記共有メモリの拡張が必要と判断
    された場合には、前記共有メモリの拡張処理を行い、該
    拡張処理の完了後、拡張処理完了通知を発行する共有メ
    モリ拡張手段とを備え;前記複数のプロセスのうちの第
    2のプロセスは、前記拡張処理完了通知に応答して、前
    記拡張処理により拡張された前記共有メモリの拡張メモ
    リ領域にアクセスできるよう前記拡張メモリ領域の前記
    共有メモリへの結合処理を、前記管理手段による前記ア
    クセス処理と並行して行う共有メモリ結合手段とを備え
    たことを特徴とする共有メモリ管理システム。
  2. 【請求項2】 計算機上に存在する複数のプロセスがア
    クセス可能な共有メモリを介して該複数のプロセス間で
    データの授受を行うための共有メモリ管理システムにお
    いて、 前記複数のプロセスのそれぞれは、前記共有メモリの拡
    張判断処理と共有メモリへのアクセス処理とを行う共有
    メモリ領域管理手段と、 前記共有メモリの拡張処理を行う共有メモリ拡張手段
    と、前記共有メモリの拡張の発生を他のプロセスに通知
    する共有メモリ拡張通知手段と、他のプロセスにおける
    前記共有メモリの拡張の発生の通知を受信する共有メモ
    リ拡張通知受信手段と、他のプロセスが拡張した前記共
    有メモリの拡張メモリ領域へのアクセスを可能とするた
    めの結合処理を、当該他のプロセスによる前記拡張メモ
    リ領域へのアクセスと並行して行う共有メモリ結合手段
    とを備えたことを特徴とする共有メモリ管理システム。
  3. 【請求項3】 計算機上に存在する複数のプロセスがア
    クセス可能な共有メモリを介して該複数のプロセス間で
    データの授受を行うための共有メモリ管理システムにお
    いて、前記複数のプロセスのうちの第1のプロセスは、
    自プロセスにおける前記共有メモリへのアクセス要求の
    発生を検出し、該アクセス要求により前記共有メモリの
    縮退が可能か否かを判断し、該アクセス要求に従った前
    記共有メモリへのアクセス処理を行う管理手段と、 前記管理手段により前記共有メモリの縮退が可能と判断
    された場合には、前記共有メモリの縮退処理を行い、該
    縮退処理の完了後、縮退処理完了通知を発行する共有メ
    モリ縮退手段とを備え;前記複数のプロセスのうちの第
    2のプロセスは、前記縮退処理完了通知に応答して、前
    記縮退処理により縮退された前記共有メモリの縮退メモ
    リ領域にアクセスできるよう前記縮退メモリ領域の前記
    共有メモリからの切り離し処理を、前記管理手段による
    前記アクセス処理と並行して行う共有メモリ切り離し手
    段とを備えたことを特徴とする共有メモリ管理システ
    ム。
  4. 【請求項4】 計算機上に存在する複数のプロセスがア
    クセス可能な共有メモリを介して該複数のプロセス間で
    データの授受を行うための共有メモリ管理システムにお
    いて、 前記複数のプロセスのそれぞれは、前記共有メモリの縮
    退判断処理と共有メモリへのアクセス処理とを行う共有
    メモリ領域管理手段と、 前記共有メモリの縮退処理を行う共有メモリ縮退手段
    と、前記共有メモリの縮退の発生を他のプロセスに通知
    する共有メモリ縮退通知手段と、他のプロセスにおける
    前記共有メモリの縮退の発生の通知を受信する共有メモ
    リ縮退通知受信手段と、他のプロセスが縮退した前記共
    有メモリの縮退メモリ領域へのアクセスができないよう
    にするための切り離し処理を、当該他のプロセスによる
    前記縮退メモリ領域へのアクセスと並行して行う共有メ
    モリ切り離し手段とを備えたことを特徴とする共有メモ
    リ管理システム。
  5. 【請求項5】 計算機上に存在する複数のプロセスがア
    クセス可能な共有メモリを介して該複数のプロセス間で
    データの授受を行うための共有メモリ管理システムにお
    いて、前記複数のプロセスのうちの第1のプロセスにお
    いて前記共有メモリの拡張が必要か否かを判断する判断
    ステップと、前記第1のプロセスにおいて前記判断ステ
    ップで前記共有メモリの拡張が必要と判断された場合は
    前記共有メモリの拡張処理を行う拡張ステップと、前記
    第1のプロセスにおいて前記共有メモリの拡張が発生し
    たことを通知する通知ステップと、前記複数のプロセス
    のうちの第2のプロセスにおいて前記通知ステップによ
    る通知に基づき、拡張された前記共有メモリの拡張メモ
    リ領域の結合処理を、前記第1のプロセスによる該拡張
    領域へのアクセスと並行して行う結合ステップとを含む
    ことを特徴とする共有メモリ管理方法。
  6. 【請求項6】 計算機上に存在する複数のプロセスがア
    クセス可能な共有メモリを介して該複数のプロセス間で
    データの授受を行うための共有メモリ管理システムにお
    いて、前記複数のプロセスのうちの第1のプロセスにお
    いて前記共有メモリの縮退が可能か否かを判断する判断
    ステップと、前記第1のプロセスにおいて前記判断ステ
    ップで前記共有メモリの縮退が可能と判断された場合は
    前記共有メモリの縮退処理を行う縮退ステップと、前記
    第1のプロセスにおいて前記共有メモリの縮退が発生し
    たことを通知する通知ステップと、前記複数のプロセス
    のうちの第2のプロセスにおいて前記通知ステップによ
    る通知に基づき、縮退された前記共有メモリの縮退メモ
    リ領域の切り離し処理を、前記第1のプロセスによる該
    縮退領域へのアクセスと並行して行う切り離しステップ
    とを含むことを特徴とする共有メモリ管理方法。
  7. 【請求項7】 計算機上に存在する複数のプロセスがア
    クセス可能な共有メモリを介して該複数のプロセス間で
    データの授受を行うための共有メモリ管理システムにお
    いて、前記複数のプロセスのうちの第1のプロセスにお
    いて前記共有メモリの拡張が必要か否かを判断する判断
    処理と、前記第1のプロセスにおいて前記判断処理で前
    記共有メモリの拡張が必要と判断された場合は前記共有
    メモリの拡張と、前記第1のプロセスにおいて前記共有
    メモリの拡張が発生したことを通知する通知処理と、前
    記複数のプロセスのうちの第2のプロセスにおいて前記
    通知処理による通知に基づき拡張された前記共有メモリ
    の拡張メモリ領域の結合を、前記第1のプロセスによる
    該拡張メモリ領域へのアクセスと並行して行う結合処理
    とをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録
    したことを特徴とする記録媒体。
  8. 【請求項8】 計算機上に存在する複数のプロセスがア
    クセス可能な共有メモリを介して該複数のプロセス間で
    データの授受を行うための共有メモリ管理システムにお
    いて、前記複数のプロセスのうちの第1のプロセスにお
    いて前記共有メモリの縮退が可能か否かを判断する判断
    処理と、前記第1のプロセスにおいて前記判断処理で前
    記共有メモリの縮退が可能と判断された場合は前記共有
    メモリの縮退と、前記第1のプロセスにおいて前記共有
    メモリの縮退が発生したことを通知する通知処理と、前
    記複数のプロセスのうちの第2のプロセスにおいて前記
    通知処理による通知に基づき縮退された前記共有メモリ
    の縮退メモリ領域の切り離しを、前記第1のプロセスに
    よる該縮退メモリ領域へのアクセスと並行して行う切り
    離し処理とをコンピュータに実行させるためのプログラ
    ムを記録したことを特徴とする記録媒体。
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