JP3097538B2 - ガラス板用挿入材 - Google Patents

ガラス板用挿入材

Info

Publication number
JP3097538B2
JP3097538B2 JP07353894A JP35389495A JP3097538B2 JP 3097538 B2 JP3097538 B2 JP 3097538B2 JP 07353894 A JP07353894 A JP 07353894A JP 35389495 A JP35389495 A JP 35389495A JP 3097538 B2 JP3097538 B2 JP 3097538B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass plate
powder
insert
glass
coconut shell
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP07353894A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09175830A (ja
Inventor
安田克爾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Sheet Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Sheet Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Sheet Glass Co Ltd filed Critical Nippon Sheet Glass Co Ltd
Priority to JP07353894A priority Critical patent/JP3097538B2/ja
Publication of JPH09175830A publication Critical patent/JPH09175830A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3097538B2 publication Critical patent/JP3097538B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65GTRANSPORT OR STORAGE DEVICES, e.g. CONVEYORS FOR LOADING OR TIPPING, SHOP CONVEYOR SYSTEMS OR PNEUMATIC TUBE CONVEYORS
    • B65G49/00Conveying systems characterised by their application for specified purposes not otherwise provided for
    • B65G49/05Conveying systems characterised by their application for specified purposes not otherwise provided for for fragile or damageable materials or articles
    • B65G49/06Conveying systems characterised by their application for specified purposes not otherwise provided for for fragile or damageable materials or articles for fragile sheets, e.g. glass
    • B65G49/068Stacking or destacking devices; Means for preventing damage to stacked sheets, e.g. spaces
    • B65G49/069Means for avoiding damage to stacked plate glass, e.g. by interposing paper or powder spacers in the stack

Landscapes

  • Packaging Frangible Articles (AREA)
  • Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラス板間に介在
させるガラス板用挿入材に係り、特に、ガラス板製造工
程の末端で切断されたガラス板の積層、搬送、荷役また
は保管等に際して、あるいはガラス板を加工する工程間
において、ガラス板同士のくっつきや経時変化によるガ
ラス表面の劣化や毀損、傷付き、ヤケ等の発生を防止す
るガラス板用挿入材に関する。
【0002】
【従来の技術】ガラス板用挿入材は、ガラス板の積層、
搬送、荷役または保管等において、ガラス板が毀損した
り傷付いたりすること及びガラス板同士がくっついたり
ガラス板面が劣化したりするのを防止するためのもので
ある。
【0003】従来、ガラス板用挿入材としては天然素材
(サフラワーの種殻、木材片等)を粉状にしたものや、
人工樹脂(アクリル樹脂等)を球状体に成形したものが
知られており、ガラス板製造工程の末端部(ガラス板の
切断工程と積層工程の間)で散布機により個々のガラス
板表面に散布している。
【0004】また、ガラス合紙よりなるガラス板用挿入
材も知られており、ガラス板を積層する段階及びその後
の加工工程の工程間毎にガラス合紙をガラス板間に挿入
している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のガラス板用
挿入材のうち、前記天然素材からなる粉体は、次のよう
な問題点を有していた。ガラス板製造工程末端で散布
する際に空中へ飛散する。ガラス板を平に積層する場
合はその風圧により、縦に積層する場合はその衝撃及び
重力により、空中または床上へ飛散するため、ガラス板
表面に残留する粉体の量が少ない。特に、サフラワー
は空中飛散した粉体が呼吸器に入ってアレルギー症状を
生起することがある。空中に飛散した粉体が周辺機器
に重積して、機能障害の原因となる可能性を有してい
る。床上に降下した粉体は微小であるため清掃除去が
困難であり、残ったものは経時的に腐敗して強い悪臭を
発するようになる。ガラス板表面に残留したものが黴
を発生したり、含有する蛋白質が変性したりして、ガラ
ス板表面に張りついて清拭・除去し難くなる。防腐処
理は完全を期し難く、費用も大きい。更に、含有する
油分によりガラス板表面が汚染されるので、使用前に加
熱処理または強力洗浄を施すものに使用対象が限定され
る。
【0006】また、前記人工樹脂のガラス板用挿入材で
は、以下のような問題点を有していた。形状が球状体
であるため、ガラス板面に対して点接触となり、付着性
が悪い。そのため、粒体を破砕して形状を変えたり、ア
ジピン酸を混用してその付着性向上を図っているが、著
しい効果が出ない。散布時に、空中・床上に飛散・離
散するものが多く、その後の移動・保管時ににおいても
落下量が多い。空中に飛散したものは、アレルギー源と
なる上に、鼻・眼を刺激して苦痛を与える。散布時・
移動時に床上に散乱したものは極めて滑り易く、スリッ
プ事故が起きて危険であり、床に散水したり、清掃作業
を頻繁に行う等の対処が必要である。飛散・離散した
ものを再生処理して使用するには、比重が大きくて混入
したガ ラスの粉を容易に分離できないので、再生使用
が難しい。自然消滅しないので、各所で発生する飛散
・離散品を集めて焼却・埋設等の処理作業を必要とす
る。
【0007】また、ガラス板の厚さが液晶用途等で薄く
なり、従来の旋回して縦に置く採板方法から、動作が経
済的な平に横方向に採る方法に変わってきている。前記
天然素材及び人工樹脂にあっては、ガラス板を平に積層
する場合に各素材が有する樹脂・油脂分の作用、球状体
の作用等により、積み重ねたガラス板同士が滑って不揃
いになるので、位置矯正が必要である。さらに、これら
の平積層体を水平移動する場合には、始動・走行・停止
時に前後へのずれを生ずるので、設備的な対策が必要で
ある。
【0008】また、前記合紙からなるガラス板用挿入材
においては、以下のような問題点を有していた。使用
後に不要となったときに嵩高い産廃物となり、焼却処分
等が必要である。
【0009】本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みて
なされたものであって、散布時の空中への飛散に伴う問
題点の減少、ガラス板面に適量を残留させて毀損、傷付
き、ガラス板同士のくっつき、ガラス板表面の汚染・劣
化等の発生を防止するとともに、積層時にずれを生じさ
せないガラス板用挿入材を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明のガラス板用挿入材は、ガラス板間に介在させ
るための椰子殻粉体よりなる挿入材であって、該椰子殻
粉体は、篩分けして短径が200メッシュスルーを95
%以上、100メッシュスルーを5%以下となるように
構成したことを特徴とする。
【0011】本発明のガラス板用挿入材は、上記構成比
の椰子殻粉体としたので、ガラス板表面への付着性が良
く、重ね合わせたガラス板同士のくっつきやガラス板表
面の汚染・劣化等の発生を防止することができる。ま
た、ガラス板表面に付着した椰子殻粉体は繊維のように
絡んでいるため、ガラス板への接触面積が大きく摩擦力
を有し、ガラス板を平積載した場合でもガラス板同士の
ずれを飛躍的に少なくすることができる。さらに、保管
時に加わる静圧や移送時の振動・加圧によっても、前記
椰子殻粉体が大きく脱落することはない。また、椰子殻
粉体は植物であるため、用済み後は自然界へ還せばよ
く、産廃処理は不要である。
【0012】また、本発明のガラス板用挿入材は、前記
椰子殻粉体に防腐剤を添加することが好ましい。椰子殻
粉体は、サフラワーに比して黴が発生し難く、腐敗状態
になっても悪臭を生じないが、長期間にわたり悪条件
(高湿気・高温度)で保管または輸送する場合には、椰
子殻粉体に防腐剤を添加することが有効である。前記防
腐剤としては、例えば大阪化成社製マルカサイドB60
X(粉体)0.5%や、片山化学社製モルノン−200
0(粉体)0.4%を使用することができる。
【0013】また、前記椰子殻粉体は、サフラワー粉体
の成分に比して蛋白質が28分の1と極めて少ないの
で、長期保管してもガラス板表面にくっつかず、粗脂肪
分が3.5分の1でガラス板表面を汚染せず、pH値も
6.0の中性であって、ガラス板表面のやけ発生を抑え
る効果を有する。
【0014】なお、ガラス板の保管が長期間にわたる場
合は、外気遮断包装を実施することにより、品質を維持
しての保管が可能である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて説明する。
【0016】(実施例) ココ椰子の果実から中身を除去した後の外殻を粉砕し、
その粉体を篩分けして短径が200メッシュスルーのも
のを95%、100メッシュスルーのものを5%の構成
比で混合して、椰子殻粉体とした。
【0017】ガラス板製造設備3つの採板工程におい
て、前記で得られた椰子殻粉体を散布した合計1万3千
枚のガラス板を平で採板して通常の如く平移送した後、
平で保管した。保管時のガラス板のずれは10mmで設
備許容差の75mmを大きく下回る結果を得た。
【0018】その後、保管3ヶ月を経過したものについ
て品質調査を行ったところ、ガラス板表面の汚染や椰子
殻粉体のくっつき現象は見られなかった。
【0019】
【発明の効果】以上に説明したとおり、本発明のガラス
板用挿入材は、椰子殻粉体を200メッシュスルーが9
5%以上、100メッシュスルーが5%以下となるよう
に構成したものであるから以下のような効果を奏する。
すなわち、椰子殻粉体が繊維のように絡んでおり、椰子
殻粉体がガラス板に付着して挿入材としての機能を果た
し、しかもガラス板を平で積載した場合も、その摩擦力
によりガラス板同士がずれ難い状態を保持するため、ガ
ラス板表面の傷付きを防止することができる。
【0020】また、椰子殻粉体は中性なので、ガラス板
表面の劣化(やけ)を抑えることができる。
【0021】比重が1.4g/cm3 と軽く、混入した
ガラスの粉や砂礫等を風力でも容易に分離・除去できる
ので、再生使用が可能である。
【0022】粗蛋白質の含有量が僅少であり、空中飛散
した粉体が呼吸器に入ってアレルギー症状を生起するこ
とがない。また、経時による粘結物を形成しない。
【0023】椰子殻粉体は腐敗し難く、腐敗しても腐敗
臭を生じない。また、含有油分が僅少なので、床上に散
乱しても人間が滑り難く、頻繁な清掃等の安全対策は不
要である。
【0024】椰子殻粉体は自然消滅するので、流通過程
での焼却・埋設等の産廃処理は不要である。
【0025】コスト面では、従来品であるサフラワーが
300円/Kg、PMMA(人工樹脂、ポリメタ・メチ
ル・アクリレートの略)が450円/kg、これに対し
て本発明の椰子殻粉体は120円/Kgである。従っ
て、前記従来品に比してコストを60〜70%も軽減す
ることができるという効果も有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C03B 40/02 B65D 85/48

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス板間に介在させるための椰子殻粉
    体よりなる挿入材であって、該椰子殻粉体は、200メ
    ッシュスルーが95%以上、100メッシュスルーが5
    %以下となるように構成したことを特徴とするガラス板
    用挿入材。
JP07353894A 1995-12-25 1995-12-25 ガラス板用挿入材 Expired - Fee Related JP3097538B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07353894A JP3097538B2 (ja) 1995-12-25 1995-12-25 ガラス板用挿入材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07353894A JP3097538B2 (ja) 1995-12-25 1995-12-25 ガラス板用挿入材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09175830A JPH09175830A (ja) 1997-07-08
JP3097538B2 true JP3097538B2 (ja) 2000-10-10

Family

ID=18433940

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07353894A Expired - Fee Related JP3097538B2 (ja) 1995-12-25 1995-12-25 ガラス板用挿入材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3097538B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1163430C (zh) * 1997-12-24 2004-08-25 日本板硝子株式会社 玻璃板用缓冲衬垫及玻璃层压体
JP2020070093A (ja) 2018-11-01 2020-05-07 Agc株式会社 粉末スペーサー
CN112876063B (zh) * 2021-01-15 2023-04-07 重庆鑫景特种玻璃有限公司 一种玻璃晶化方法、玻璃板及隔离粉混合液

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09175830A (ja) 1997-07-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4853286A (en) Wafer processing film
CA2201864A1 (en) Method of coating particles
ATE179886T1 (de) Pharmazeutische zusammensetzung mit einem schmelzbaren traegermaterial und verfahren zu seiner herstellung
JP3097538B2 (ja) ガラス板用挿入材
DE69917679T2 (de) Verfahren zum stossfesten verpacken eines produktes
RU2186714C2 (ru) Материал для защиты изделий, упаковка, смесь адгезива материала и способ получения смеси
EP0456272A1 (de) Reiniger für Trinkwasseranlagen
JP2013095065A (ja) 易滑及び離型性熱可塑性樹脂フィルム並びに該熱可塑性樹脂フィルムからなる包装体及び離型又は加工プロセス用支持体フィルム
CA1212893A (en) Mixed acid stain inhibitor
DE102013002407B3 (de) Verfahren und Vorrichtung zum Rückgewinnen der Ausgangsstoffe von mehrlagigen Verbundwerkstoffen mit mindestens einer Lage mit klebriger Oberfläche
KR101146146B1 (ko) 생분해성 필름 및 수용성 점착제를 갖는 친환경 테이프
DE60226341T2 (de) Reinigungstuch sowie verfahren zum reinigen einer vorrichtung zur behandlung von substraten
DE102009060246A1 (de) Aufreißbare Verpackung
KR100681101B1 (ko) 광학 필름 적층체
JP2005272190A (ja) ガラス板用挿入材
CA2413692A1 (en) Method of making particles for use in a pharmaceutical composition
KR101861955B1 (ko) 석면 비산 방지용 점착제 및 이를 이용한 석면 함유 건축재 철거공법
JP2003291281A (ja) 抗菌脱臭フィルム及び包装体
JP4416768B2 (ja) 光学フィルム積層体の製造方法
JPS6065197A (ja) 石膏ボ−ド用表板紙
US2132230A (en) Protective coating and process of applying and removing
JPH07187910A (ja) 薬剤徐放多層体
EP0773088A1 (fr) Rodoir et son procédé de fabrication
TW202035247A (zh) 粉末間隔件
JPS60165600A (ja) 除染方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080811

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080811

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090811

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees