JP3097460B2 - 異種バス間制御装置 - Google Patents

異種バス間制御装置

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JP3097460B2
JP3097460B2 JP06190458A JP19045894A JP3097460B2 JP 3097460 B2 JP3097460 B2 JP 3097460B2 JP 06190458 A JP06190458 A JP 06190458A JP 19045894 A JP19045894 A JP 19045894A JP 3097460 B2 JP3097460 B2 JP 3097460B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、異なる種類の2つの制
御バスをゲートウエイ装置で接続し一方の制御バス上に
接続されている機器から他方の制御バス上に接続されて
いる機器を各制御バスの間で相互制御する異種バス間制
御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、異なる種類の2つの制御バスをゲ
ートウエイ装置にて接続し、一方の制御バス上に接続さ
れている機器から他方の制御バス上に接続されている機
器を制御する異種バス間制御装置は、制御の発信元であ
る制御バス上の制御機器または両方のバスに接続される
ゲートウエイ装置が制御対象のある他方の制御バスのシ
ステム構成を知っている必要があった。
【0003】以下に、従来の異種バス間制御装置につい
て説明する。異なる種類の2つの制御バスとして、HA
(Home Automation)制御用バスであるHBS(Home Bus S
ystem)とAV機器の制御バスであるD2B(Domestic Di
gital Bus)をここでは例にとり、HBSに接続された機
器である屋外ドアホンがD2Bに接続されたTVを制御
する様子を従来の第1および第2の異種バス間制御装置
について説明する。
【0004】HBS側からD2B側(もしくはその逆)
というような異なる制御バス間で相互に制御を行う異種
バス間制御装置には、一方の制御バス上にある制御する
側の制御機器は制御対象である他方の制御バス上での機
器アドレス構成、及び機器間の信号接続構成といったシ
ステム構成ーSC(System Configuration)ー情報を知っ
ている必要がある。このSC情報は上述したように制御
する側の制御機器が保持する場合とゲートウエイ装置自
体が保持する場合の2通りに大きく分かれる。
【0005】以下に説明する従来の第1の異種バス間制
御装置では、上記他方の制御バス(D2B)上でのSC
情報をゲートウエイ装置以外の制御機器である屋外ドア
ホンが保持している場合を説明し、従来の第2の異種バ
ス間制御装置では上記他方の制御バス(D2B)上での
SC情報をゲートウエイ装置自体が保持する場合を説明
する。
【0006】図2は従来の第1の異種バス間制御装置の
構成を示したブロック図である。以下、図2を用いて従
来の第1の異種バス間制御装置について説明する。図2
の構成では、AV機器の制御バスであるD2Bバス10
上にTV11が接続され、HA制御用バスであるHBS
バス20に屋外ドアカメラ21、屋外ドアホン22、屋
内ドアホン23、HBC(Home Bus Controller)24が
接続され、D2Bバス10とHBSバス20の間には第
1のゲートウエイ装置30が接続されており、第1のゲ
ートウエイ装置30にはD2Bバス10、HBSバス2
0双方の体系のコマンドを相互に変換するコマンド体系
変換手段51と、D2Bバス10上での制御を可能とす
る第1のバス制御手段55と、HBSバス20上での制
御を可能とする第2のバス制御手段56とが備えられ各
制御バス間は相互に制御可能である。
【0007】HBC24は、HBSバス20上のアドレ
ス管理、バス制御等を行う機器であり、これによりHB
S上に接続される各機器は相互に制御可能となる。
【0008】屋外ドアホン22には通話ボタン25が備
えられ、訪問者が通話ボタン25を押すと連動して屋外
ドアカメラ21が作動し、同時に屋外ドアホン22と第
1の信号線41で接続されている屋内ドアホン23との
間で相互に通話可能となる仕様となっている。
【0009】また屋外ドアホン22に連動して動作する
屋外ドアカメラ21の映像出力は、第2の信号線40で
TV11の外部入力端子に接続されており、TV11の
入力を外部入力に切り換えることにより屋外ドアカメラ
21の映像出力をTV11上にて見ることができる。
【0010】HBSバス20に接続される屋外ドアホン
22には、他方の制御バスであるD2Bバス10上のT
V11のアドレスおよびTV11の外部入力端子には屋
外ドアカメラ21が接続されているというSC情報を保
持するSC情報保持手段50が備えられており、屋外ド
アホン22からD2Bバス10上のTV11を制御する
コマンドを発信することが可能である。
【0011】この様に構成された従来の第1の異種バス
間制御装置で、各制御バス間の相互制御が行われる様子
をフローチャート図3を用いて以下に示す。
【0012】図3のステップS100で訪問者が屋外ド
アホン22の通話ボタン25を押すと、屋外ドアホン2
2はHBSバス20を通して屋外ドアカメラ21に作動
の指示を行う。(ステップS101) 同時に屋外ドアホン22は、HBSバス20を通じて屋
内ドアホン23に通話開始の指示を行い、屋外ドアホン
22、屋内ドアホン23間の通話を可能とさせる。(ス
テップS102) さらに屋外ドアカメラ21の映像をTV11で見ること
ができるように、屋外ドアホン22はステップS103
で、SC情報保持手段50の内容からD2Bバス10上
のTV11のアドレスとTV11の外部入力端子が屋外
ドアカメラ21に接続されていることを知り、HBSバ
ス20を通じて第1のゲートウエイ装置30に対して
「TV11の電源を入れて入力を外部入力に切り換え
る」コマンドを送信する。このコマンドの構成を図4に
示す。図4に示すようにこのコマンドは、コマンドAと
コマンドBの2つの部分に分かれる。コマンドAは、H
BSバス20上のコマンド体系に従って記述される「T
V11の電源を入れて入力を外部入力に切り換える」コ
マンドであり、コマンドBはHBSバス20上のコマン
ド体系に従って記述されるゲートウエイ用のBegin1と呼
ばれるコマンドである。コマンドBは、コマンドAの部
分を包みこむ働きをする。
【0013】ステップS104で第1のゲートウエイ装
置30は、第2のバス制御手段56の働きによりこのコ
マンドを受信して上記コマンドBの部分を解釈し、コマ
ンド体系変換手段51により上記HBSバス20上のコ
マンド体系に従って記述されるコマンドAを送信先であ
るD2Bバス10上のコマンド体系に従って記述される
コマンドCに変換する。コマンドAとコマンドCは、内
容的には同じであるが記述体系がそれぞれの制御バスの
コマンド体系となっている。
【0014】次に第1のゲートウエイ装置30は、第1
のバス制御手段55によりステップS105で送信先で
あるTV11に上記コマンドCを送信する。
【0015】TV11はコマンドCを受け、電源投入後
入力を外部入力に切り換える。(ステップS106)こ
れにより、屋外ドアカメラ21の映像をTV11で見る
ことが可能となる。以上のステップS103からS10
5までのコマンド送信の様子を図5に示す。
【0016】次に、従来の第2の異種バス間制御装置に
ついて説明する。図6は従来の第2の異種バス間制御装
置の構成を示したブロック図である。図6と図2の違い
は図2の第1のゲートウエイ装置30が図6の第2のゲ
ートウエイ装置31に置き換わったことと、SC情報保
持手段50が図2では屋外ドアホン22内にあったもの
が図6ではTV111内にあることである。さらに第2
のゲートウエイ装置31にはD2Bバス10上での制御
を可能とする第1のバス制御手段55と、HBSバス2
0上での制御を可能とする第2のバス制御手段56の他
にコマンド展開手段52と、SC情報収集手段53が備
えられる点が図2と異なる。
【0017】この様に構成された従来の第2の異種バス
間制御装置で、第1の異種バス間制御装置の場合と同じ
動作仕様で各制御バス間の相互制御が行われる様子をフ
ローチャート図7を用いて以下に示す。
【0018】図7のステップS150でまず第2のゲー
トウエイ装置31は、第1のバス制御手段55とSC情
報収集手段53を利用してTV111のSC情報保持手
段50が保持するSC情報を収集する。これにより第2
のゲートウエイ装置31は、D2Bバス10上のTV1
11のアドレスおよびTV111の外部入力端子には屋
外ドアカメラ21が接続されているというSC情報を得
ることができる。
【0019】訪問者が屋外ドアホン122の通話ボタン
25を押してから屋外ドアホン122、屋内ドアホン2
3間の通話を可能とさせるまでのステップは図3のステ
ップS101、S102と同様である。
【0020】屋外ドアカメラ21の映像をTV111で
見ることができるように、屋外ドアホン122はステッ
プS110で、HBSバス20を通じて第2のゲートウ
エイ装置31に対して「屋外ドアカメラの映像をTVに
出力する」内容のコマンドDを送信する。屋外ドアホン
122には上記SC情報はないため、コマンドDの内容
にはTV111のアドレスや入力切り替え指示の具体的
内容は含まれない。
【0021】ステップS111で第2のゲートウエイ装
置31のコマンド展開手段52は、第2のバス制御手段
56によりこのコマンドDを受信しSC情報収集手段5
3が収集したSC情報と照らし合わせ、上記コマンドD
はD2Bバス10上では「TV111の電源を入れて外
部入力に切り換える」ことに相当すると判断し、電源オ
ンのコマンドEと外部入力切り替えのコマンドFに展開
する。
【0022】次に第2のゲートウエイ装置31は、第1
のバス制御手段55を利用してステップS112でTV
111の電源状態を調べ、もし電源がオフであるならT
V111に対して電源オンのコマンドEを送信した(ス
テップS113)後に、TV111に対して外部入力切
り替えのコマンドFを送信する(ステップS114)。
上記コマンドDは、HBSバス20上のコマンド体系に
従って記述され、上記コマンドE、FはD2Bバス10
上のコマンド体系に従って記述される。
【0023】TV111はコマンドE、Fを受け、電源
投入後、入力を外部入力に切り換える。これにより、屋
外ドアカメラ21の映像をTV111で見ることが可能
となる。以上のステップS110からS114までのコ
マンド送信の様子を図8に示す。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の第1の異種間バス制御装置では、制御対象(この場合
はTV11)のある他方の制御バスでのシステム構成情
報であるSC情報を、一方の制御バス上の制御機器(こ
の場合は屋外ドアホン22)にて保持する必要があっ
た。SC情報を制御機器が保持する場合は、一方の制御
バスに接続される制御機器を設計する際に他方の制御バ
スのシステム構成も考慮して設計する必要があることを
意味するため、他方の制御バスのシステム構成は固定と
し設置後のシステム構成の変更は不可能とするなどの制
約条件を付加する問題があった。
【0025】また上記従来の第2の異種バス間制御装置
の例に見られるようにゲートウエイ装置31がSC情報
を収集して他方の制御バス上の機器を制御するとして
も、収集したSC情報を解釈しコマンド展開するコマン
ド展開手段は一般に非常に複雑となり設計が困難となる
問題があった。
【0026】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、他方の制御バスのシステム構成情報であるSC情報
を一方の制御バス上の制御機器またはゲートウエイ装置
がもつ必要がなく、制御バスのシステム構成に依存せず
かつ設計が容易である異種バス間制御装置を提供するこ
とを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の異種バス間制御装置は、異なる種類の2つの
制御バスをゲートウエイ装置で接続し一方の制御バス上
に接続されている機器から他方の制御バス上に接続され
ている機器を各制御バス間で相互制御する異種バス間制
御装置であって、機器の状態変化をゲートウエイ装置に
対して送信する状態変化送信手段または機器の状態変化
を知覚し、状態変化を起動要因として始まる制御の最終
目的を表す最終目的コマンドをゲートウエイ装置に対し
て送信する最終目的コマンド送信手段を備え、少なくと
も一方の制御バス上に接続されている第1の機器と、制
御対象のある制御バス上にあり、集中的にシステム構成
情報を管理するシステム構成情報保持手段と、ゲートウ
エイ装置が発信する制御の目的を表す目的コマンドを受
信実行する目的コマンド実行手段を備える少なくとも1
つの第2の機器と、各々の制御バスでの制御を可能とさ
せる第1および第2のバス制御手段と、各々の制御バス
のコマンド体系に応じてコマンドを相互に変換するコマ
ンド体系変換手段と、第1の機器の状態変化を表す状態
変化通知または状態変化を起動要因として始まる制御の
最終目的を表す最終目的コマンドを受けて制御の目的を
表す目的コマンドに展開する目的コマンド展開手段と、
目的コマンドの発信先でありかつ制御バス上で集中的に
システム構成情報を管理する第2の機器を記憶する集中
管理機器記憶手段を備え、第2の機器に制御の目的を表
す目的コマンドを送信するゲートウエイ装置で構成され
る。
【0028】
【作用】本発明は上記した構成により、一方の制御バス
上に接続されている機器にある状態変化が生じた時にこ
の機器の状態変化送信手段が発信する状態変化通知、ま
たは最終目的コマンド送信手段が送信する状態変化を起
動要因として始まる制御の最終目的を表す最終目的コマ
ンドを、ゲートウエイ装置が第1のバス制御手段により
受信する。
【0029】ゲートウエイ装置の目的コマンド展開手段
は、受信した状態変化通知または最終目的コマンドをさ
らに細かい制御目的を表す目的コマンドに展開し、コマ
ンド体系変換手段は、展開した目的コマンドを他方の制
御バスのコマンド体系に変換し、第2のバス制御手段
は、集中管理機器記憶手段が記憶する集中的にシステム
構成情報を管理する機器に対して上記目的コマンドを送
信する。
【0030】上記目的コマンドを受信する機器は、集中
的にシステム構成情報を管理するシステム構成情報保持
手段が保持するシステム構成情報に従い目的コマンド実
行手段により目的コマンドを具体的に実行する。
【0031】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。
【0032】図1は本発明の実施例における異種バス間
制御装置のブロック図である。異なる種類の2つの制御
バスとして、従来例と同じくHBSとD2Bを例にと
り、HBSに接続された機器である屋外ドアホン222
がD2Bに接続されたTV211を制御する様子を説明
する。
【0033】以下、図1を用いて本発明の異種バス間制
御装置について説明する。図1の構成では、従来例と同
じくAV機器の制御バスであるD2Bバス10上にTV
211が接続され、HA制御用バスであるHBSバス2
0には屋外ドアカメラ21、屋外ドアホン222、屋内
ドアホン23、HBC24の他に新たにドアホンコント
ローラ110が接続され、D2Bバス10とHBSバス
20の間には本発明のゲートウエイ装置100が接続さ
れている。ゲートウエイ装置100にはD2Bバス1
0、HBSバス20双方の体系のコマンドを相互に変換
するコマンド体系変換手段51と、D2Bバス10上で
の制御を可能とする第1のバス制御手段55と、HBS
バス20上での制御を可能とする第2のバス制御手段5
6と、屋外ドアホン222の状態変化を表す状態変化通
知または意図する最終制御目的を表す最終目的コマンド
を受けて更に細かい目的コマンドに展開する目的コマン
ド展開手段101と、上記目的コマンドの発信先であり
かつ制御バス(D2B)上で集中的にシステム構成情報
を管理する機器(この場合はTV211)を記憶する集
中管理機器記憶手段102を備える。
【0034】HBC24は、HBSバス20上のアドレ
ス管理、バス制御等を行う機器であり、これによりHB
S上に接続される各機器は相互に制御可能となる。
【0035】従来例と同じく屋外ドアホン222の通話
ボタン25に連動して屋外ドアカメラ21が作動し、同
時に屋外ドアホン222と信号線41で接続されている
屋内ドアホン23との間で相互に通話可能となり、屋外
ドアカメラ21の映像出力は、信号線40でTV211
の外部入力端子に接続されており、TV211の入力を
外部入力に切り換えることにより屋外ドアカメラ21の
映像出力をTV211上にて見ることができる仕様とな
っているが、実行の仕方が従来例とは異なる。
【0036】屋外ドアホン222には通話ボタン25
と、屋外ドアホン222の状態変化をゲートウエイ装置
100に通知する状態変化送信手段103と、屋外ドア
ホン222の状態変化を知覚し、状態変化を起動要因と
して始まる制御の最終目的を表す最終目的コマンドをゲ
ートウエイ装置に対して送信する最終目的コマンド送信
手段104が備えられ、訪問者が通話ボタン25を押す
と状態変化送信手段103はこれを知覚し、「通話ボタ
ン25が押された」という状態変化通知をゲートウエイ
装置100に対して送信する。
【0037】この際に状態変化送信手段103ではな
く、最終目的コマンド送信手段104が「通話ボタン2
5が押された」という状態変化を知覚し、これを起動要
因として始まる制御の最終目的を表す「通話許可および
監視」という最終目的コマンドをゲートウエイ装置10
0に対して送信するとしてもよい。
【0038】状態変化送信手段103が状態変化を通知
する場合には、屋外ドアホン222は検出器として動作
するが、最終目的コマンド送信手段104が最終目的コ
マンドを送信する場合には、屋外ドアホン222は制御
機器として動作する。
【0039】ドアホンコントローラ110は、HBSバ
ス20上での通話許可および監視制御を具体的に制御す
る機器であり、HBSバス20上に接続される機器に関
するシステム構成情報を集中的に管理するSC情報保持
手段114と、ゲートウエイ装置100の目的コマンド
展開手段101が送信する目的コマンドを受信し、実行
する目的コマンド実行手段112が備えられる。
【0040】D2Bバス10上のTV211には、D2
Bバス10上に接続される機器に関するシステム構成情
報を集中的に管理する従来例と同様のSC情報保持手段
50と、ゲートウエイ装置100の目的コマンド展開手
段101が送信する目的コマンドを受信し、実行する目
的コマンド実行手段113が備えられる。
【0041】ゲートウエイ装置100の集中管理機器記
憶手段102には、これらのシステム構成情報を集中的
に管理し、目的コマンド実行手段を備える機器であるド
アホンコントローラ110とTV211が記憶されてい
る。
【0042】この様に構成された本発明の異種バス間制
御装置で、各制御バス間の相互制御が行われる様子をフ
ローチャート図9を用いて以下に示す。
【0043】図9のステップS300で訪問者が屋外ド
アホン222の通話ボタン25を押すと、ステップS3
01で状態変化送信手段103が送信する「通話ボタン
25が押された」という状態変化または最終目的コマン
ド送信手段104が送信する制御の最終目的を表す「通
話許可および監視」という最終目的コマンドがゲートウ
エイ装置100に送られる。ゲートウエイ装置100の
第2のバス制御手段56はこれを受信し、目的コマンド
展開手段101はこれを「通話許可」という第1の目的
コマンドと「監視」という第2の目的コマンドにさらに
細かく展開し(ステップS302)、集中管理機器記憶
手段102が記憶する、集中管理機器であるドアホンコ
ントローラ110とTV211に送信する(ステップS
303)。この際に、ドアホンコントローラ110へは
第2のバス制御手段56を利用して第1の目的コマンド
「通話許可」と第2の目的コマンド「監視」を送信し、
TV211へはコマンド体系変換手段51でD2Bコマ
ンド体系に変換したのちに第1のバス制御手段55を利
用して第1の目的コマンド「通話許可」と第2の目的コ
マンド「監視」を送信する。
【0044】ステップS304で、ドアホンコントロー
ラ110の目的コマンド実行手段112とTV211の
目的コマンド実行手段113は、上記第1と第2の目的
コマンドを受信実行する。すなわちドアホンコントロー
ラ110の目的コマンド実行手段112は、SC情報保
持手段114が保持するシステム構成を調べて、第1の
目的コマンド「通話許可」を受け屋外ドアホン222と
屋内ドアホン23に対し通話の指示を与え、第2の目的
コマンド「監視」を受け屋外ドアカメラ21に撮影の指
示を与える。また、TV211の目的コマンド実行手段
113は、SC情報保持手段50が保持するシステム構
成を調べて、第1の目的コマンド「通話許可」に対して
はTV211には該当する機能がないため無視するか、
またはゲートウエイ装置100に対して機能がないこと
を通知する。第2の目的コマンド「監視」に対してはT
V211の電源を入れ外部入力に切り換える。以上のコ
マンド送信の様子を図10に示す。
【0045】本発明の異種バス間制御装置を実現するハ
ードウェアの構成図を図11に示す。図11の構成で
は、D2Bバスを制御する第1のバス制御ブロック50
0と、HBSバスを制御する第2のバス制御ブロック5
01と、これらを制御するCPU506、ROM50
7、RAM508、不揮発性メモリ503で構成され
る。
【0046】不揮発性メモリ503には集中管理機器が
記憶され、ROM507には第1および第2のバス制御
ブロック500、501を制御するためのプログラムや
コマンド体系変換手段51および目的コマンド展開手段
101を実現するプログラムが格納され、RAM508
には上記プログラムの実行に必要な各種の情報が一時記
憶され、CPU506はプログラム実行に必要な演算を
実行する。
【0047】以上のように本実施例によれば、システム
構成情報であるSC情報は、各制御バス上でこれを集中
的に管理する機器のSC情報保持手段におかれ、ゲート
ウエイ装置または制御機器(本実施例では屋外ドアホン
222)が保持する必要はない。その代わりに、状態変
化送信手段または最終目的コマンド送信手段をもつ機器
(本実施例では屋外ドアホン222)が状態変化または
この状態変化を起動要因とする制御の最終制御目的コマ
ンドをゲートウエイ装置に送信し、ゲートウエイ装置の
目的コマンド展開手段がこれを更に細かい目的コマンド
に展開し、集中管理機器記憶手段に記憶されている、S
C情報保持手段と目的コマンド実行手段を有する機器
に、展開された目的コマンドを送信することで異なる種
類の制御バスにまたがる相互制御を実現する。
【0048】これにより、ゲートウエイ装置および制御
機器の設計には制御バスのシステム構成を考慮する必要
がなくなり、制御バスのシステム構成に依存せずかつ設
計が容易である異種バス間制御装置を提供することがで
きる。
【0049】
【発明の効果】以上のように本発明の異種バス間制御装
置では、システム構成情報であるSC情報は、各制御バ
ス上でこれを集中的に管理する機器のSC情報保持手段
におかれ、ゲートウエイ装置または制御機器が保持する
必要はない。その代わりに、状態変化送信手段または最
終目的コマンド送信手段をもつ機器が状態変化またはこ
の状態変化を起動要因とする制御の最終制御目的コマン
ドをゲートウエイ装置に送信し、ゲートウエイ装置の目
的コマンド展開手段がこれを更に細かい目的コマンドに
展開し、集中管理機器記憶手段に記憶されているSC情
報保持手段と目的コマンド実行手段を有する機器に、展
開された目的コマンドを送信することで異なる種類の制
御バスにまたがる相互制御を実現する。
【0050】これにより、ゲートウエイ装置および制御
機器の設計には制御バスのシステム構成を考慮する必要
がなくなり、制御バスのシステム構成に依存せずかつ設
計が容易である異種バス間制御装置を提供できる効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の異種バス間制御装置の構成を
示すブロック図
【図2】従来の第1の異種バス間制御装置の構成を示す
ブロック図
【図3】従来の第1の異種バス間制御装置の操作手順を
示すフローチャート図
【図4】従来の第1の異種バス間制御装置におけるコマ
ンド構成図
【図5】従来の第1の異種バス間制御装置におけるコマ
ンド送信順番を表す図
【図6】従来の第2の異種バス間制御装置の構成を示す
ブロック図
【図7】従来の第2の異種バス間制御装置の操作手順を
示すフローチャート図
【図8】従来の第2の異種バス間制御装置におけるコマ
ンド送信順番を表す図
【図9】本発明の実施例の異種バス間制御装置の操作手
順を示すフローチャート図
【図10】本発明の実施例の異種バス間制御装置におけ
るコマンド送信順番を表す図
【図11】本発明の実施例の異種バス間制御装置を実現
するハードウェアの構成図
【符号の説明】
10 D2Bバス 20 HBSバス 21 屋外ドアカメラ 25 通話ボタン 50 SC情報保持手段 51 コマンド体系変換手段 55 バス制御手段 56 バス制御手段 100 ゲートウエイ装置 101 目的コマンド展開手段 102 集中管理機器記憶手段 103 状態変化送信手段 104 最終目的コマンド送信手段 110 ドアホンコントローラ 112 目的コマンド実行手段 113 目的コマンド実行手段 114 SC情報保持手段 211 TV 222 屋外ドアホン

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる種類の2つの制御バスをゲートウ
    エイ装置で接続し一方の制御バス上に接続されている機
    器から他方の制御バス上に接続されている機器を各制御
    バス間で相互制御する異種バス間制御装置であって、 機器の状態変化を前記ゲートウエイ装置に対して送信す
    る状態変化送信手段を備え、少なくとも一方の制御バス
    上に接続されている第1の機器と、 制御対象のある制御バス上にあり、集中的にシステム構
    成情報を管理するシステム構成情報保持手段と、前記ゲ
    ートウエイ装置が発信する制御の目的を表す目的コマン
    ドを受信実行する目的コマンド実行手段を備える少なく
    とも1つの第2の機器と、 各々の制御バスでの制御を可能とさせる第1および第2
    のバス制御手段と、各々の制御バスのコマンド体系に応
    じてコマンドを相互に変換するコマンド体系変換手段
    と、前記第1の機器の状態変化を表す状態変化通知を受
    けて制御の目的を表す前記目的コマンドに展開する目的
    コマンド展開手段と、前記目的コマンドの発信先であり
    かつ制御バス上で集中的に前記システム構成情報を管理
    する前記第2の機器を記憶する集中管理機器記憶手段を
    備え、前記第2の機器に制御の目的を表す前記目的コマ
    ンドを送信する前記ゲートウエイ装置で構成されること
    を特徴とする異種バス間制御装置。
  2. 【請求項2】 異なる種類の2つの制御バスをゲートウ
    エイ装置で接続し一方の制御バス上に接続されている機
    器から他方の制御バス上に接続されている機器を各制御
    バス間で相互制御する異種バス間制御装置であって、 機器の状態変化を知覚し、前記状態変化を起動要因とし
    て始まる制御の最終目的を表す最終目的コマンドを前記
    ゲートウエイ装置に対して送信する最終目的コマンド送
    信手段を備え、少なくとも一方の制御バス上に接続され
    ている第1の機器と、 制御対象のある制御バス上には集中的にシステム構成情
    報を管理するシステム構成情報保持手段と、前記ゲート
    ウエイ装置が発信する制御の目的を表す目的コマンドを
    受信実行する目的コマンド実行手段を備える少なくとも
    1つの第2の機器と、 各々の制御バスでの制御を可能とさせる第1および第2
    のバス制御手段と、各々の制御バスのコマンド体系に応
    じてコマンドを相互に変換するコマンド体系変換手段
    と、状態変化を知覚した前記第1の機器が送信する前記
    最終目的コマンドを受けてさらに細かい制御の目的を表
    す前記目的コマンドに展開する目的コマンド展開手段
    と、前記目的コマンドの発信先でありかつ制御バス上で
    集中的に前記システム構成情報を管理する前記第2の機
    器を記憶する集中管理機器記憶手段を備え、前記第2の
    機器に制御の目的を表す前記目的コマンドを送信する前
    記ゲートウエイ装置で構成されることを特徴とする異種
    バス間制御装置。
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