JP3097139B2 - 合成樹脂製ペン先の製造方法 - Google Patents

合成樹脂製ペン先の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】外周部から突出するリブによって
インキ通路として必要な毛細管力を付与した貫通孔を有
する合成樹脂製ペン先を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】上記した種の合成樹脂製ペン先の製造方
法として代表的なのは押出成形によるものである。即
ち、軟化温度から分解温度までの間の温度に加熱して溶
融させた合成樹脂を押出機の先端ノズルから押し出し、
所定の径に細くするという基本的工程によって製造して
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】十分な毛細管力を有す
るものを得ようとすると、得られたもののインキ吐出性
のばらつきが大きくなり、不良率が大きくなってしま
う。
【0004】添付図3に基づいて説明する。ペン先Aは
外周部1と貫通孔2とリブ3とを有している。このペン
先Aとして毛細管力が十分にあるものとするには、リブ
3相互の間隙を小さくしなければならない。その実際的
な方法は、図に点線で描いた円(以下、「リブ間隙円」
という)の径を小さくすることである。リブ間隙円の径
を小さくすればするほど毛細管力は強くなる。
【0005】ところが、このようにしてリブ3相互の間
隙を小さくしていくと、ある程度までは得られたものの
インキ吐出性のばらつきを問題にしなくてもよいけれ
ど、それより更に毛細管力の強いものを得ようとする
と、毛細管力を向上できる以上にインキ吐出性のばらつ
きの増大による欠点の方が大きくなる。具体的には、細
線状に成形したものを各所で切断すると、リブ3が部分
的に一体連結されているところやそうでないところが見
られるようになる。結局、不良率が大きくなり、選別の
面倒さも加わることになる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、外周部から突
出するリブによってインキ通路として必要な毛細管力を
付与した貫通孔を有する合成樹脂製ペン先を製造する方
法において、外周部から貫通孔に突出するリブを有し、
また、リブの部分における外周部の肉厚を薄くしたもの
を押出成形によって製造した後、これを内部材としてそ
の外周に外部材を被覆することを特徴とする合成樹脂製
ペン先の製造方法を要旨とする。
【0007】以下、前述した図3のもののようなものを
得る場合の一例を通じて説明する。
【0008】図1は内部材Bを示す。外周部4と貫通孔
5とリブ6とを有する。従来の合成樹脂製ペン先を押出
成形によって製造するのと同様にして得ればよい。いわ
ゆるモノフィラメントの自己融着方式を採用することも
できる。また、材質も、ナイロン、ポリアセタ−ル、ポ
リエステル、ポリイミド、ポリエ−テルエ−テルケトン
など適宜である。但し、外周部4のリブ6の部分の肉厚
は薄くしてある。凹陥部7として示す部分である。尚、
本来、内部材Bの横断面形状は適宜であり、従って、リ
ブの数や形状なども適宜であり、また、リブのすべての
部分における外周部の肉厚を薄くしなければならない必
要性はないし、この凹陥部7で代表させる薄肉形状も適
宜である。
【0009】この内部材Bに外部材を被覆する。クロス
ヘッド台を使用して電線被覆の要領で押出成形をした
り、内部材Bを必要に応じて適宜切断などし、それをイ
ンサ−トとして射出成形するなど被覆の方法は適宜であ
る。従って、被覆後のものの形状は、適宜横断面の直棒
状以外にも、例えば、万年筆のペン先状のものなどとす
ることもできる。尚、外部材の材質も内部材Bと同様に
基本的には適宜であるが、内部材Bよりも軟化温度の低
いものを選択すると被覆が容易になる。
【0010】図2は、このようにして外部材を被覆した
後の一例である。ペン先Pとして示してあるが、図3の
ペン先Aと全体としての形状を同様にしてある。また、
外部材は参照符号Cで示してある。
【0011】点線で示したリブ間隙円の径を図1と図2
とで比較すると、図2の方が小さい。外部材Cを被覆し
たことにより、内部材Bが変形したためである。
【0012】
【作用】外部材は被覆する内部材を加圧する。この圧力
によって内部材は内方に変形する。しかもこのとき、内
部材の外周部のうち肉厚の薄い部分が選択的に変形す
る。すなわち、リブの部分が大きく変形する。これによ
り、リブは相互の間隙を小さくし、毛細管力の強いもの
となる。
【0013】
【実施例】
<実施例1>溶融ポリアセタ−ル(ポリプラスチックス
(株)製、グレ−ドU10−01)を押出成形機により
棒状に押出成形した。内部材の作製であり、得たものの
形状はほぼ図1に示したのと同様である。大きな違い
は、リブ6以外に短いリブを各リブ6間に設けた(合計
3)に過ぎない。尚、押出成形機のノズルは、径が30
mmで、リブ間隙円を作製するための肉部の厚さが0.
50mmである。
【0014】この内部材にクロスヘッド台(設定温度:
195℃)を付けた押出成形機(ノズル径:30mm)
を用いて外部材を被覆した。外部材の材質もポリアセタ
−ル(ポリプラスチックス(株)製、グレ−ドM90−
01)である。得たものの外形は図2のもののように丸
いものである。
【0015】これを切断し、先端部の整形(いわゆる芯
スリ)をして全長30mmのペン先を得た。
【0016】<実施例2>実施例1において、クロスヘ
ッド台を付けた押出成形機を用いる代わりに、射出成形
機を用いてのインサ−ト成形(設定金型温度:80℃、
同ノズル温度:190℃、同樹脂圧力:50kg/cm2)に
よって外部材を被覆したことと、これに伴って切断と先
端部整形工程を少し変えた以外は、すべて実施例1と同
様にした。得たものは全体形状が万年筆のペン先のよう
なもので、全長はやはり30mmである。
【0017】<比較例>実施例1において、押出成形機
のノズルを加工して内部材を作製し、外部材を被覆する
ことなく、そのままペン先とした以外、すべて実施例1
と同様にした。ここで、ノズルの加工は、リブ間隙円を
作製するための肉部の厚さを0.03mmと極めて薄く
したことと、図1の凹陥部7部分を無くし、横断面円形
状のものを得るようにしたことだけである。
【0018】各例で得たものをそれぞれ50本づつ準備
し、リブ間隙円の直径を測定した結果と、更にこれら5
0本づつを筆記具(万年筆のようないわゆる生インキ式
筆記具;市販の水性インキを使用)に組み立て、インキ
吐出量を測定した結果を表1に示す。尚、表1における
リブ間隙円の直径測定値は、100倍投影器を用い、投
影にコンパスでリブ間隙円を描き、その長さ(100倍
値)から得たものであり(単位:mm)、また、インキ
吐出量の測定値は、荷重100g、筆記角度60°でJ
IS P−3201A紙に(0m〜)200m筆記した
ときのインキの減量値を求めたものである(単位:
g)。
【0019】
【表1】
【0020】
【発明の効果】表1より明らかなように、本発明によれ
ば、インキ吐出性のばらつきを抑制して、従って、不良
率を抑えながら、毛細管力の優れた合成樹脂製ペン先を
製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を説明するための内部材の横
断面図である。
【図2】本発明の一実施例を説明するためのペン先の横
断面図である。
【図3】発明が解決しようとする課題を説明するための
ペン先の横断面図である。
【符号の説明】
A ペン先 B 内部材 C 外部材 P ペン先 1 外周部 2 貫通孔 3 リブ 4 外周部 5 貫通孔 6 リブ 7 凹陥部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B43K 1/00 - 19/18

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周部から突出するリブによってインキ
    通路として必要な毛細管力を付与した貫通孔を有する合
    成樹脂製ペン先を製造する方法において、外周部から貫
    通孔に突出するリブを有し、また、リブの部分における
    外周部の肉厚を薄くしたものを押出成形によって製造し
    た後、これを内部材としてその外周に外部材を被覆する
    ことを特徴とする合成樹脂製ペン先の製造方法。
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JPS5714319Y2 (ja) * 1975-10-08 1982-03-24
JPS5270531U (ja) * 1975-11-18 1977-05-26
JPS63151697U (ja) * 1987-03-24 1988-10-05

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