JP3096859B2 - 組立型人工魚礁 - Google Patents

組立型人工魚礁

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JP3096859B2 JP03301372A JP30137291A JP3096859B2 JP 3096859 B2 JP3096859 B2 JP 3096859B2 JP 03301372 A JP03301372 A JP 03301372A JP 30137291 A JP30137291 A JP 30137291A JP 3096859 B2 JP3096859 B2 JP 3096859B2
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浩 小池
広 増田
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祐二 野村
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    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/80Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in fisheries management
    • Y02A40/81Aquaculture, e.g. of fish

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  • Artificial Fish Reefs (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、海底に沈設される組立
型人工魚礁に関し、特に内部にそれぞれ多角錐形状魚礁
室を形成した多面構造体を、2個所定の距離離間して対
向配置し、連結材より連結固定した組立型人工魚礁に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種人工魚礁としては、例え
ばコンクリート製のブロック状のもの(ブロック型魚
礁)、鋼製梁材などを枠状に組立てたもの(組立型魚
礁)あるいは浮き具を有するもの(浮き型魚礁)など、
種々のものがあるが、特に従来においては、例えば特公
昭55−15968号公報,特開昭51−96488号
公報,実開昭54−62996号公報,実開昭62−1
72358号公報などに示すような組立型魚礁に関する
技術が多く見られる。即ち、特公昭55−15968号
公報に示すものは、複数個のユニットのそれぞれの中間
部を結合して中央魚礁室を形成するとともに、その外側
に補助ユニットによって三角状魚礁室を形成するように
ユニットを結合することにより、水平方向に広がりのあ
る魚礁を得るようにしたものであり、また特開昭51−
96488号公報に示すものは、細長い柱状部材を、三
角形が複合した形態に連結、組み立てた連結や運搬が容
易な魚礁を得るようにしたものであり、また実開昭54
−62996号公報に示すものは、鋼製の主脚と梁部材
とからなる角錐形の魚礁を得るようにしたものであり、
さらにまた実開昭62−172358号公報に示すもの
は、鋼管製の中心支柱と、この中心支柱の周囲に配した
中心支柱より低い鋼製の周辺柱と、前記中心支柱と周辺
柱とを上下で水平に連結する鋼製の放射状梁と、隣り合
う周辺柱どうしを上下で水平に連結する鋼製の周辺梁
と、前記中心支柱の頂部と周辺柱の頂部とを連結する鋼
製の天井部斜材と、上下の周辺梁間に取り付けた面板と
より多角形筒体の魚礁を得るようにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、特公昭55
−15968号公報によれば水平方向に広がりのある魚
礁を得るため複数個のユニットの結合により中央魚礁室
と三角状魚礁室とを形成したので、多くの材料を必要と
し、組み立て工数が多く、構成が複雑化し、コストが高
くなるなどの欠点があり、また特開昭51−96488
号公報によれば強度的に弱く、軽量であるため転倒し易
く、魚礁としての機能を十分に果たし得ない欠点があ
り、また実開昭54−62996号公報によれば多くの
材料を必要とし、組み立てし難く、広い魚礁室を形成す
ることが出来ないなどの欠点があり、また実開昭62−
172358号公報によれば、多くの材料を必要とし、
組み立て工数が多く、構成が複雑化し、転倒し易く、か
つ水平に滑動し易いなどの欠点、問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決することを目的とし、骨材接合プレートと所定長さの
骨材とによって多角形の基体部を形成し、この基体部上
に前記骨材接合プレートと所定長さの骨材とによって頂
部を形成すると共に、複数の三角形を上下交互に組み合
わせて内部に多角錐形状魚礁室を形成した多面構造体を
形成してなり、この多面構造体の2個を所定の距離離間
して対向配置し、これら2個の多面構造体の頂部間を前
記多面構造体を構成する骨材より遥かに長い1個の頂部
用連結材によって連結固定すると共に、これら2個の多
面構造体の梁部間を前記頂部用連結材より短い一対の梁
部用連結材によって連結固定したことを特徴とする。
【0005】
【実施例】図1〜図6は本発明による組立型人工魚礁の
好適な実施例を示す図である。各図において、例えば鉄
鋼製,アルミニューム製,プラスチックス製などの骨材
接合プレート1(以下、単に骨材接合プレート1と称
す。)と所定長さの例えば鉄鋼製,アルミニューム製,
プラスチックス製などの骨材2(以下、単に骨材2と称
す。)とによって略五角形の基体部3を形成し、この基
体部3上に前記骨材接合プレート1と所定長さの骨材2
とによって頂部4を形成すると共に、複数の三角形を上
下交互に組み合わせて中心内部に多角錐形状魚礁室(空
間部)5aを形成した図3に示すごとき多面構造体5を
形成している。
【0006】図1および図2に示すように、2個の多面
構造体5,5を所定の距離離間して両者間に空間部9を
形成してそれぞれ対向配置し、これら2個の多面構造体
5の頂部4間を前記多面構造体を構成する骨材2より遥
かに長い1個の頂部用連結材7によって前記骨材接合プ
レート1を介して連結すると共に、これら2個の多面構
造体5の梁部6間を頂部用連結材7より短い一対の梁部
用連結材8によって前記骨材接合プレート1を介して連
結固定することによって長方形の広い大型の本発明の組
立型人工魚礁10を構成した。前記頂部用連結材7およ
び梁部用連結材8の長さを変えて空間部9の広さを変え
ることによって本発明の組立型人工魚礁10の大きさを
自由に構成することができる。
【0007】ここで、本発明の組立型人工魚礁において
使用されている前記骨材接合プレート1の一実施例につ
いて図4を参照しながら説明する。この骨材接合プレー
ト1は、外形が略五角形または略円弧状であり、中心部
には位置決め孔として機能する略五角形の透孔11を穿
設した平坦部12を有し、この平坦部12の各辺12a
より所定角度折り曲げ形成されて全体が傘状または台形
状をなしている。各辺12aからは図5に示す如く骨材
の幅に略対応した幅の骨材取付け溝13がそれぞれ形成
されている。これら各溝13間に骨材位置決め用の凸状
14を介して略三角状リブ部15がそれぞれ形成されて
いる。これら略三角状リブ部15により骨材接合プレー
ト1は剛性が付与され強固になる。
【0008】そして、骨材取付け溝13の略中央部には
ボルト挿通孔16がそれぞれ穿設されると共に、各略三
角状リブ部15にもそれぞれボルト挿通孔17が穿設さ
れている。この接合プレート1を用いて後述する如くの
多面構造体5を組み立てる際には、一方のボルト挿通孔
16が積極的に利用されるものである。なお、18は骨
材取付け溝13と平坦部12の辺12aに形成された補
強リブであり、これらは傘内面側に突出形成され、折曲
部の補強をしている。
【0009】ここで、本発明の組立型人工魚礁にて使用
する多面構造体の基本的な構造について説明する。図3
は多面構造体の組み立て状態を示す外観斜視図、図5は
頂部における骨材接合プレートと骨材との組み立て状態
を示す側断面図、図6は基体部の組み立て状態を示す外
観図である。基体部3は前記骨材接合プレート1を内側
に配置して、この接合プレート1の外側より各骨材取付
け溝13に基体部用の骨材2aをボルト19によって固
定して略五角形の基体部3を形成する。そして、他の骨
材取付け溝13に側面用の骨材2bを位置決めして同様
にボルト19によって接合する。以下同様にして梁部6
を構成する骨材2cを横方向に骨材接合プレート1を介
してボルト19によって接合し、その上に図5に示すよ
うに頂部用の骨材2dを骨材接合プレート1を介してボ
ルト19によって接合して図3に示す如くの多面構造体
5を組み立てるものである。前記梁部6は略五角形に形
成するものである。このように頂部4および梁部6は骨
材接合プレート1の各骨材取付け溝13を全て使用して
いる。
【0010】このように本発明による組立型人工魚礁
は、上述のように形成した多面構造体5を2個所定の距
離離間して両者間に空間部9を形成して対向配置し、こ
れら2個の多面構造体5の頂部4間を、骨材接合プレー
ト1を介して多面構造体を構成する連結材より遥かに長
い1個の頂部用連結材7によって連結固定することによ
って長方形の広い大型の組立型人工魚礁10が得られ
る。
【0011】また、例えば多面構造体5の一部もしくは
全部に、または前記頂部用連結材7と梁部用連結材8と
の間などにネットやロープなどを適宜手段で張設すれ
ば、海藻草類や貝類などの付着生物が付着しやすくな
り、魚類の集まりやすい人工魚礁を得ることが出来る。
【0012】なお、本発明においては、前記接合プレー
ト1は本実施例に示したものに限らず、使用状況に応じ
て本特許請求の範囲を逸脱しない範囲内において如何な
る形状にしても良いこと勿論である。
【0013】
【発明の効果】本発明の組立型人工魚礁によれば、上述
のようにしたものであるから、この組立型人工魚礁の両
側部にそれぞれ1個ずつ配置した多面構造体が、実質的
に本発明の組立型人工魚礁の太い柱として機能するもの
であり、しかもこれら2個の多面構造体を利用してそれ
ぞれの頂部間を、多面構造体を構成する骨材より遥かに
長い1個の頂部用連結材によって連結固定すると共に、
これら2個の多面構造体の梁部間を前記骨材より長く頂
部用連結材より短い一対の梁部用連結材によって連結固
定し、これら2個の多面構造体の頂部周辺上および頂部
用連結材上並びに梁部用連結材上に安定にして強固な大
型の広い多角錐形状魚礁室(空間部)を形成した長方形
の組立型人工魚礁を簡単に組み立てることができ、また
海底に沈設した際、確実にして安定に固定し、海流の影
響で転倒したり、滑動したりすることがない。また予め
工場で作られた統一された骨材と接合プレートとボルト
とによって、現場において組立型人工魚礁を容易にし
て、かつ高精度に組み立てることができ、組立工数の削
減および解体搬送が容易、コスト低廉となるなどの効果
を発揮するものである。また、接合部分が少ないため多
角錐形状魚礁室が広くなり、しかも各骨材はすべて同形
にして共通の材料を使用し、かつ骨材接合プレートもそ
れぞれ同形にして共通のものを使用したため、多面構造
体の施工が迅速にして、かつ簡単であり、強固な大型の
広い空間部を形成した組立型人工魚礁を簡単に組み立て
ることができ、極めて経済的効果が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による組立型人工魚礁の好適な一実施例
を示す底面図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】本発明の組立型人工魚礁に使用する多面構造体
の外観斜視図である。
【図4】骨材接合プレートの一実施例を示す外観図であ
る。
【図5】頂部における骨材接合プレートと骨材との取付
け状態を示す側断面図である。
【図6】基体部の組み立て状態を示す外観図である。
【符号の説明】
1 骨材接合プレート 2 骨材 3 基体部 4 頂部 5 多面構造体 5a 空間部(多角錐形状魚礁室) 6 梁部 7 頂部用連結材 8 梁部用連結材 9 空間部 10 組立型人工魚礁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01K 61/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 骨材接合プレートと所定長さの骨材とに
    よって多角形の基体部を形成し、この基体部上に前記骨
    材接合プレートと所定長さの骨材とによって頂部を形成
    すると共に、複数の三角形を上下交互に組み合わせて内
    部に多角錐形状魚礁室を形成した多面構造体を形成して
    なり、この多面構造体の2個を所定の距離離間して対向
    配置し、これら2個の多面構造体の頂部間を前記多面構
    造体を構成する骨材より遥かに長い1個の頂部用連結材
    によって連結固定すると共に、これら2個の多面構造体
    の梁部間を前記頂部用連結材より短い一対の梁部用連結
    材によって連結固定したことを特徴とする組立型人工魚
    礁。
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